哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2007年5月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2007年5月1日(火曜日)
 連休中日でも出勤さー。
 朝の電車はいつも通りの込み具合。みんな大変ね……。
 でも天気悪くって労働意欲は絶賛減退中。

 「海自のテレタイプ通信 漢字使用が可能に カナ電報から画期的移行」という、歴史に取り残されたようなニュース。
 「Z旗掲げ移行作業」という辺りが、尚更時代錯誤的で涙を誘います。
 移行に11年かかったとのことですが、今時6bitのテレタイプ装置の方が高くついたんじゃなかろうかと思わなくもなかったり。それとも装置が頑丈でそうそう簡単に壊れるものじゃなかったのか。
 何せよ、JISコード化おめでとうございますです、はい。

 国連安保理ソマリア内戦について重大な懸念を表明したそうな。同時に事務総長に対し、PKOの計画作りを命じたとか。
 誰があんな火中の栗を拾うんでしょーか。
 ソマリアは現在北部がソマリランド、北東部がプントランド、南西部が南西ソマリアとして独立を宣言しており(全て国際的には未承認)、隣国ジブチにあった正統暫定政府が崩壊して、ケニアにまた暫定政府が出来て、その後イスラム法廷が首都近郊を掌握してたと思ったら、昨年エチオピアが正統政府を後押しするという名目でソマリアに侵攻。一応はイスラム法廷勢力を駆逐したものの、ゲリラ戦の様相を呈している。AUが国連決議に従って派兵しようとするも足並みは揃わず、現地では着々と紛争が進行中、と。
 でだ。
 誰がそんなところに兵を派遣したいと?
 というか、そもそも「終着点」が見えない国連平和維持活動は行うべきじゃないと思うけどなぁ。上記の通り既にソマリアなる国家は四分五裂していて、実際には国家の体をなしていない。もしそれを国家の体を為すまでとか言うと、それは殆ど「天下統一」に近い話になる。ソマリ人たちが自身でやるならともかく、外からやってきた国連平和維持部隊がなんでそこまで面倒見にゃならんのか。
 とはいえ、ソマリアの分裂を認めるわけにはいかない、という国際社会の思惑もわからんではない。なにしろアフリカからアラビア半島にかけての国境線は、そこに誰が住んでいるかとはお構いなしに引かれた地図上の線であって、そこに住んでいる人達が国家意識を共有できる区分けじゃない。それがわかっていても、今その線引きを否定すれば、待っているのは80箇国に及ぶ国境線の引き直しと地下資源を巡っての大騒乱なのは間違いない。誰もパンドラの箱は開けたくないものねぇ。
 かくしてどうケリをつけたら良いものか、誰にも分からないまま事態は進行してくのであった。南無。


2007年5月2日(水曜日)
 高野連が野球特待生を禁止していることについて、私立中高連から野球特待生を認めるよう要望があったそうな
 高野連は私が見るところある種の宗教団体であり、阪神甲子園球場を聖地とし「高校野球教」なる摩訶不思議な宗教を奉っている。年に二回、大掛かりな巡礼が全国規模で開催され、4,000校からなる高校球児たちによる勝ち拔きバトルロワイヤル戦を開催し、試合という名の神事を奉納している。
 神事であるから装束についても細かな規定があり、また神性を保つため穢れた職業野球選手との接触は禁止されている。金銭は穢れたものであるから、直接的な金銭授受は勿論のこと、特待生といった形での奨学金の授与も認められない、と。
 ある意味非常に筋が通っていて良いのではないかと思う。現実にそぐわないという点についても、宗教というものは大概に於いて現実にそぐわないものであるからさほど問題もあるまい。
 問題点はこれが文科省隷下に教育組織として間違って配されていることであり、早急に宗教法人へと改組するのが良いと思われる。

 「民間刑務所で Ruby によるソフトウェア開発者を養成、アウトソーシング業務を」というのは、刑務所における職業教育としては初めての試みであり、成果が期待されるところですが、問題は生産性を上げることができるのか、出来上がってきたソフトウェアの品質はどんなものか、打ち合わせは誰とやるんだとか、そんなところですかね。
 バックドア仕込まれたりしたらたまんねぇもんなぁ。打ち合わせにしろ相手方を呼ぶことができないだろうし。

 「戦争賠償条項への日本の勝手な解釈に反対」という、なんとも解釈しがたい記事が。
 26日に出た最高裁判決(1,2)において、日中共同声明中の「中華人民共和国政府は、中日両国国民の友好のために、日本国に対する戦争賠償の請求を放棄することを宣言する。」という文言に基づき中国人原告の賠償請求が棄却されたことについて何か言っているようなのですが、なぜ中国政府が日本の司法判断を違法だとか無効だとか勝手な解釈だとか発言するのか理解できません。
 日本の戦後の開発援助を内国向けに「賠償」と呼び続けてきた関係上、日本に賠償責任がないことになっては都合が悪いのでしょうかねぇ。


2007年5月3日(木曜日)
 ユーザ登録葉書を探し出すのが面倒になって、とうとう超漢字Vのパッケージを買ってきてしまう。
 問題は、ネイティブ動作ができるかどうか……。超漢字用マシンはPFUPD-41PM160M1 + Pentium Mという趣味丸出しな機械のため、何回かに一回程度の割合で、超漢字の起動が止まってしまったりするのだな、これが。仕事場で使っている超漢字Vを見る限り、起動条件は超漢字4よりシビアになっているようなので、最悪動かない可能性もあった。
 実際、何度か起動に失敗しつつも、BIOS設定を弄ることで対処。最後にはネイティブ動作に成功。
 ふう。
 しかし今後のPCプラットフォームの変化を考えると、きちんと超漢字が動く環境を一つ持っとかないとなぁ。

 先日のNHKスペシャル高速ツアーバス 格安競争の裏で」の中で、格安ツアーバス会社であるウィラー社が直接子会社のWILLERバスで韓国製の車輛を購入して、価格が廉くて燃費も良いから価格が下げられると言っていたけど、本当かいな。
 車体規模や定員数が同じであると考えると、技術的に考えて燃費はどっこいどっこいになる筈。番組に出ていたのは大宇のエンブレムが付いてた。調べてみると大宇バスBX212Hらしい。
 うーん……。
 車輛価格が廉いのは理解できるんだけど、燃費が向上するのは理解できない。
 エンジン技術は韓国が進んでいる道理がないので、エンジン技術で低燃費を達成したのではないとすると、空気抵抗の低減か車体重量の軽減かのどちらかであり、前者は日本のバスメーカも散々取り組んでいることだから、可能性があるとしたら最後の一点しかない。しかしそれはつまるところ車体強度の低下を意味しているわけで、客の命を預かる旅客用車輛としてどうよと思わんでもない。
 実際調べてみると、日本の同クラスのバス車輛と比べて軽いと言うことはなかった
 うーん。わかんねぇなぁ……。
 個人的な感想だけど、車体価格よりも、平均故障間隔や平均障害復旧時間、平均修理費用といった面の方が重要だと思った。


2007年5月4日(金曜日)
 昨日は憲法記念日とやらで、世間が騒がしかった。TBSでは「学生」と称して左翼団体構成員を出演させたり、わざわざ改憲ラップを作曲させるなどの熱の入れようだったそうだけど、大丈夫なのかね? TBSって最近なんか総務省から注意を受けてたんじゃなかったっけ? まあ今更TBSのニュース番組を信じて見る人もいないだろうけど。
 朝日新聞に至っては8頁を21本の社説で埋めつくし、どこの左翼機関紙かといった風情だったそうだし。新聞ってまずは事実を伝えるのが仕事だと思っていたんだけど、思想を謳い上げるのが優先とは恐れ入った。

 左翼の人がなぜあれほどまでに護憲に拘るのか私には理解できませんが、理解できない主義主張がこの世界に存在することを否定するほどではありません。9条のためなら民主主義を否定することも辞さないあの姿勢からすると、恐らくある種の宗教的なものなのだろうと思います。現在の日本国憲法に改正手続が定められている以上、民主的手続によってこれが行われることは是とすべきであり、それを否定したら残る手段はテロだけですな。
 ただでさえ各種左翼団体には60〜70年代にテロを手段として用いた悪しき過去があるわけで、今もってテロを警戒されても致し方ない所ですからね。自由な言論・表現をこよなく愛する身としては、破壊活動防止法適用なんて事態だけは御免被りたい所です。


2007年5月5日(土曜日)
 子供の日にしてコミティア
 ついでに、コミティアに出かける前に家に燻蒸剤を仕掛けて出る。年に一度の化学兵器Day♪
 前回、散々他のメンバーに待たされたので、反省を踏まえサークル入場時間ギリギリになるように会場入りしたら、流石に全員揃っていた。
 開場直後にいくつかのサークルを回ったところでイトノ氏発見。直後に竹居さんも発見し、久方振りの三人揃い踏みとなった。
 その後もコミティアでは懐かしい顏と会ったりしつつ、まったりと過ごす。
 これで本も売れれば言うことないんだけど、3月の新刊は、竹居さん曰く「誰にでもお薦めできる作品ではない」ものでね……。

 さて明日は川口行きだ。


2007年5月6日(日曜日)
 前夜はイトノ氏投宿。
 家がデムパで一杯です。

 連休最終日だそうですが、天気は雨。
 川口へ行って某CD制作の打合わせをやっている私。
 これから約4週間、入稿までかなり忙しくなるな……。


2007年5月7日(月曜日)
 フランスの次期大統領はニコラ・サルコジさんですか。まあ、ロワイヤルさんもどっちも外交については色々問題のある人だったので、どっちがなっても外国から見ればアレだったのですが。
 暫くフランス外交については要注意ですな。

 風邪流行ってるんですかねぇ? 私も連休前にひいた風邪が完治しないままにずるずると体調不良なんですが。
 そう言えば痲疹の方はこの連休の人員移動で感染が全国へ広がったんじゃないかという噂もあるようですが、そう考えると厚労省って無為無策だったような……。


2007年5月8日(火曜日)
 Adobe JapanからAdobe税徴税のお知らせ。
 Creative Suite 3 Design Standardのアップグレード版が87,000円という無茶苦茶な値段付けしてやがる……。

 朝日新聞の「あしたはきっと 「外国人参政権」が話題になっているようで。
 とりあえず現行憲法に於いて日本での選挙権は日本国籍に根ざしており最高裁判所もそのように判断しています
 国政への参与権は国民の権利であり、また責任を伴った義務であると考えています。故に日本国籍を取得するのが順当ですし、現行憲法下ではそれ以外に道はないと思います。もちろん、近い将来行われると考えられる憲法改正に於いてこの点を見直すべきであるという議論は、あっても良いでしょう。
 私個人は、通常の永住外国人への地方参政権付与については、条件付きながらこれを認めても良いと考えています。ただし、特別永住者については、これを留保します。後者については、通常の永住権取得に必要な審査を経ない世襲特権であるためです。私は特別永住許可という特権については否定的に考えていますので。
 どっちにしろ「私たちの政府」の話ですので、責任ある公民として発言し、行動していく話ですな。

 というわけで遠距離ツッコミその1
 資質なんて誰にもありゃせんがなー(爆笑)。未来を見通せる人間なんざおりゃしません。
 今の時代に合わなくなってるから、変える。そんで未来においてどうせまた不都合が出るだろうから、その時また変えれば良い。
 夏には夏の服、冬には冬の服。うまく行かなかったらまた変えればいいのさ〜。

 というわけで遠距離ツッコミその2
 実現不能なお題目が書いてある基本法の方が有害だと思いまーす。それはもう、昔のソビエトのように。
 それはともかく、今でも有効な枠組みは残せばいいし、無益な条文は削除すればいいし、新しい考え方は取込めば良い。適宜、必要なものを取込み不要なものを切り捨てるダイナミズムが憲法には必要だと思います。
 私個人は、憲法はある程度以上の頻度で変更がなされるべき程度のものだと思っていて、今の憲法よりもっと改正しやすくするべきだと思います。あるいは、成文憲法を廢し、慣習憲法に移行するってのも一案だけど、日本には合わないかな。


2007年5月9日(水曜日)
 今夏の参院選。東京選挙区から又吉イエスと東條由布子氏が既に立候補表明ですか……。
 なんだかなぁ……。
 東條女史は、まあ、悪くないか。

 サルコジ大統領になって行方が心配されていた大相撲仏大統領杯ですが、やはり廃止になるようで。
 まあ、常識的に考えてアレはどう見てもシラク大統領のゴリ押しでできたものなので、大統領が替わればなくなるでしょうなぁ。残念は残念だけど。

 内容も酷いけど、書き方が非常に悪い記事があった。
 「モンゴル文字で「鶴の恩返し」 近く完成へという記事なんですが、モンゴル文字について間違った知識に基づいて書いたのか、あるいは敢えて間違った記事を書いたのか。
 確かに記事中にあるように、モンゴル国においてはかつて国号をモンゴル人民共和国としていた時分にモンゴル文字を廢し、キリル文字による表記に切り替えました。しかしそれは外蒙古の話で、中国領に残った内蒙古自治区では相変わらずモンゴル文字を使い続けていて、現在でも使っています
 ソビエト崩壊後のモンゴル国では1991年にモンゴル文字復活を企図し、教育・移行期間を経て1996年から全面使用する筈でしたが、果たされずに終わりました。モンゴル文字教育も現在では縮小しているようです。
 理由はキリル文字表記のほうが合理的だからというよりモンゴル文字、とりわけ伝統モンゴル文字は不合理な構造をしているからでせうついでに言えばモンゴル文字と一言で言っても色々ありまして、それぞれ相互変換ができなかったりするとなると、酒を飲んで寝てしまおうか、火をつけて暴れようかと真剣に考えたくなります。ちなみに歴史上になるとこれらに加えてウイグル文字やら満洲文字やらパスパ文字やらで書かれたモンゴル語が登場して来まして、一介の常識人としてはこの辺でタイムマシンが欲しくなります。
 なお、モンゴル国政府は現在キリル文字表記からラテン文字表記への切り替えを企画しているそうです。なんとなく世界皇帝以下省略なるのです。


2007年5月10日(木曜日)
 なんだか「児童ポルノ愛好家のためのサイト運営者を逮捕、起訴というニュースが話題になっているようだが、今更何が目新しいのだろう?
 違法サイトへのリンクが有罪になるのはFLMASK裁判で確定している話じゃないか。FLMASKの作者が逮捕されたのが1997年で、2000年に懲役1年6月(執行猶予3年)の有罪判決が確定しています。その際問われたのがFLMASK作者のページから、アダルト画像を実際に掲載したサイトへリンクを張ったことによる猥褻図画公然陳列幇助でした。
 結局一度開いた扉は閉ざされることなく、営々と利用され続けるわけだ。(だからできれば最高裁まで争って欲しかったんだがねぇ……)

 USB接続のAM/FMラジオか……これはもう買っとくしかない、か?


2007年5月11日(金曜日)
 朝っぱらから暴風。電車まで停まりやがる。

 STAR WARS新作の話が飛び出したと思ったら、一方ではターミネーターも新作作るのかよ。しかも3本も。
 STAR WARSはともかく、ターミネーターはタイムパラドックスものだけに苦しそうだな……。

 創価大に続いて上智大でも痲疹の流行で休講。
 先日の黄金週間の人の移動で、感染が拡大していなければ良いのですが。


2007年5月12日(土曜日)
 久しぶりにいい天気だったが、走る体力もなく(笑)。昨日職場まで往復して44km走ったら、足ガクガクですよ。

 というわけで、あちこち用事を足したり買い物に行ったりしながらまったりと過ごした。なんか久しぶりにゆっくりと休日を味わった気がする。
 ため込んでいたNHKスペシャル類も見れたし。
 しかし自動録画でため込み過ぎたか、HDDビデオレコーダの残り時間が減ってきた。増設HDDでも買うか?


2007年5月13日(日曜日)
 うおっ。モロに引っ掛かってたぜ。>「Microsoft Update または Windows Update が終了しない

 憲法9条を聖典として崇め奉っている宗教団体の機関紙であると私が認識している所のマガジン9条ですが、新たなアンケートを行っているそうな。
 前回の反省を活かし、携帯電話に限定することで多重投票を防ごうというのは良い着想だと思います。
 しかし、また隨分な質問項目ですな。

自衛隊は今後、どうあるべきだと考えますか?
あなたの考えに一番近いものを選んでください。
  1. 自衛軍にして、今よりも防衛力を強化、防衛費拡大する。
  2. 現状のままでいい。
  3. 縮小していく方向で、防衛力を見直し、防衛費も減らす。
  4. 自衛隊は解散。非武装中立とする。
 四つの選択肢のうち4番は論外で、冗談での投票か、カルト信者による投票でしょう。
 となると実質的な選択肢は「強化する」「現状維持」「削減する」の三つであり、この三つの中で1を選ばない人間は、国際情勢を全く顧慮していない人ということでしょうな。当たり前ですが、中国と韓国が毎年10%の国防費増額を行っている状態で軍拡競争に付き合わなかったら、待っているのは破滅です。防衛力は仮想敵国の侵略の意図を挫くために必要な程度においてこれを整備する必要があり、仮想敵国が軍備増強を図れば、対応して軍拡を行わねばならないものだからです。これは日本一国の都合でどうこうできるものではなく、軍縮を考えるなら、まず中国・韓国・北朝鮮といった国々を説得する方が先です。
 で、見渡す限り中国以下軍縮に応じる雰囲気ではないですな。
 となれば致し方ない。日本もまた軍拡を行うしかなく、また必要な法整備を、憲法改正を含め行わざるを得ない。
 9条を唱え、念じ、書写していれば平和が訪れるというなら幾らでもやってりゃいいけど、現実は残念ながら現実的な力で対抗する他はなく、投票状況を見る限り、多くの人はそのことが分かっているということなんだろう。

 世の中気が狂っているとしか思えない主張をされる方々が少なからず存在しますが、長崎市から「核攻撃想定の削除堅持 国民保護計画で田上市長なんて記事が。
 核戦争が起こりうる可能性はともかく、対処をきちんと定めておくことは必要なことだと思うけどな。平和を唱えていれば原爆は降ってこないというわけでもあるまいに。
 余り知られていないようなのですが、戦略爆撃に対する有効な対抗手段は周到な準備だったりします。戦略爆撃で大きな被害を出した都市は、準備不足によって大きな被害を出す結果になったことは第二次大戦後の調査で判明している所で、寧ろドイツなどでは徹底した準備(疎開や防空壕、批難経路の整備、事後復旧計画の立案と物資等の備蓄、そして復旧作業の速やかな遂行)によって爆撃された都市が2週間もしない裡に機能を回復する例が多数報告されています。
 核兵器であろうとこれは有効な考え方の筈で、全住人を收容できる核シェルターを公共施設の地下に構築し、警告発布から速やかに全員が駆け込めるようにしておけば、一次被害を相当に低減できる筈です
 スイスのように全国民が收容できる核シェルターを整備するかどうかは国情の問題がありましょうが、周到に準備を行えば核の攻撃からもある程度身を護ることは可能であり、そのことが核兵器の有用性を落とすことにも繋がります。
 勿論、「長崎は被曝都市として再び核攻撃があった時は、全住民が平和の人柱として即身成仏する」というのであれば止めませんが、それはやっぱり宗教であって政策ではないと思います。


2007年5月14日(月曜日)
 国民投票法案が参院本会議で賛成多数で立法したらしい。施行は3年後。憲法改正までの道のりはまだまだ遠いね。

 NHK中学生日記次回予告「“腐女子”だって恋をする」……。
 最近のNHKの飛ばしっぷりは凄まじいな。
 中の人は大丈夫か?


2007年5月15日(火曜日)
 昨日の国民投票法案(日本国憲法の改正及び国政における重要な問題に係る案件の発議手続及び国民投票に関する法律案)の可決成立について、何やら民主主義を蔑ろにする暴言を吐いている連中が少なからずいるらしい。「絶対反対」「断固粉砕」「法案阻止」「徹底抗戦」とか、どこの左翼ゲリラかと。
 この国が民主国家だということを忘却しているとしか思えない連中が声を上げているのを見るのは辛いものがありますな。なんたって日本には言論の自由がありますから。
 しかしどうしてこうもまた護憲派と呼ばれる人たちは、議論による討議を否定して、暴力的な行動に走ろうとするのかね。民主主義を否定するところに9条だけが残っていてもしょーがなかろうに。

 なんか会津若松でバラバラ殺人が起きた由。以前も書いたのですが、バラバラ殺人ってのは通常「まっとうな」人間が起こしやすい、というのは過去の事例が物語っています。今回の事例であれば、隠匿を企図して首まで切ってみたけど思いのほかしんどかったので自首することにした、って辺りが素直な読み方でしょうか。
 私は犯罪者が異常な人間であると即断する心理学者や社会学者の言説を、最近とみに疑っています。史上、多くの犯罪は、普通の人間によって犯されていることを考えれば、大凡犯罪者という者は普通の人間である可能性が高いわけです。異常者による犯罪がないわけではないのですが、本件について言えば自首してきているわけで、正常な判断力のあるまっとうな人間による犯罪であると考えるのが順当であろうかと思います。

 最近なんかこう、「正常」の示す範囲が非常に狭くなってきている気がする。
 社会の寛容度の低下は、あまり気分の良い傾向じゃない。

 とりあえず防衛省技本のサイトでP-XとC-Xがお披露目
 しっかし……対照的なデザインだなー。C-Xが輸送機としては隨分見慣れないマッシヴな印象を持つのに対して、P-Xは古色蒼然たるデザイン。白黒にしたらYS-11と一緒に飛んでいても違和感なさそうだ(おい)。


2007年5月16日(水曜日)
 以前話題にした「赤ちゃんポスト」ですが、運用開始初日に預けられたのは3歳児だったそうで
 これは明らかにスコープ違いというかセグメント違いだろうと。
 「赤ちゃんポスト」は乳児が対象で、3歳ともなれば通常は児童養護施設辺りが担当窓口になると思うのですよ。
 まあ、そういうことも分からない・知らない親だからこそ、こういうことをしちゃうのかも知れませんけど……。

 中国がまたロクでもない軍備増強に走っているらしい。空母攻撃用の対艦弾道ミサイルっちゅーのは、一体何のギャグですか、と。東風21(DF-21)のCEP(半数必中界)が300〜400mとか言う話なのに、これで全長333mのニミッツ級を狙おうというのか。核弾頭でも積めばともかくなぁ。
 しかし実現が全く不可能という話じゃないし、ある程度精度が高まれば飽和攻撃を仕掛けても良いわけだから、脅威がないわけじゃない。
 着々と戦争準備に余念がありませんな、中国は。
 そういえば韓国もアーレイバーク級に範をとったイージス駆逐艦KDX-IIIが進水目前で、世宗大王と命名されるらしく、妙に盛り上がっています
 日本としては今後とも軍備増強に邁進せねばならない要因だらけでありまして、当然のように某アンケートもそのように終了したようです。

 αブロガー画伯が「中国製即席めんで死に至る」というエントリの中で

現在の中国て高度成長期のかつての日本のような状態と言うか・・。
何もかも手遅れになってそのうちに気が付くのでしょうね。
と書いているんですが、「沈黙の春」が同時進行だった先進各国と、先達の過ちを見事に踏みまくっている中国とでは、問題の質が異なると思いますね。
 日本においても田中正造で知られる足尾銅山鉱毒事件などをそれこそ100年以上前から経験し、様々な経緯を経て、経済発展のための無秩序な有害廃棄物投棄は否定されるに至ったわけですよ。
 この辺は不幸な歴史の教訓ってやつです。
 で、リアルタイムで歴史の教訓を学んだ先進各国を範とすれば、中国の現状というのは阿呆丸出しというものです。何が悲しうて前車の轍を踏まんや。
 それでも問題が中国一国に納まっているならまだ他人事なのですが、どうも日本もモロに影響を受けているらしいとなると、堪ったもんじゃありませんからね。

 田中正造といえば、彼は1890(明治23)年の第1回衆議院議員選挙に出馬して当選した衆院議員でした。足尾銅山鉱毒事件を衆院で取り上げ、活動を続け、最後には思い余って1901(明治34)年、天皇に直訴に及ぶわけですが、そう考えると日本の民主主義というのは隨分と立派なものだなぁと思いますね。
 中国で今それやったら翌日には村は廃墟でしょうし、ロシアだったらポロニウムでしょうな(笑)。


2007年5月17日(木曜日)
 時事電なのでトバしの可能性はあるのですが「「台湾」名義で国連加盟申請へという記事。
 WHOへの台湾加盟問題は、中国の反対で「なかったこと」になるっぽいのですが、矢継ぎ早に動いてますなぁ。
 台湾としても中国が着々と軍備を増強し、米国への対抗力を付けてきている関係上、現状維持が不可能と見た上での行動でしょう。まあ、残り任期の問題もあって、急いでいる面もあるでしょうが。
 そうなんですよ。
 現状維持は、もう無理なんですよ。

 で、韓国は北朝鮮との間で列車を往来させて大喜び、か。
 お気楽極楽太平楽なのか、何か深謀遠慮があるのか……。

 そういえばαブロガー画伯が「毒物入り医薬品は中国産の偽造薬だった」というエントリに補足を付けろと宣っている
 ちなみに愛知県衛生研究所のサイトで昨年11月には採り上げられているので、原因が中国にあった、というところだけが目新しい話題。で、そのページにもあるように、実は日本国内でも過去に似たような事例があったことはあった話なので、特に中国だけをとやかく言うべき話題でもない。
 寧ろ、パナマ国内での医薬品製造におけるチェック体制はどうなっているのかという方が色々議論になりそうではある。
 手品師が右手を出した時には左手の行方に注目すべきである。中国から汚染ネタが大量に涌いているのであれば、その陰に隠れている何かがあるのではないかと目を凝らすのが正しい常識人のあり方ではないかと思う。


2007年5月18日(金曜日)
 痲疹の流行は関東から東北仙台へ……。
 事前に予測されていたにもかかわらず、完全に後手に回りましたな。

 愛知県長久手町の拳銃立て籠り事件。
 まあ、お互い武器を持って対峙していれば、射たれて死ぬこともある。SATともなれば、想定する対象は武装したテロリスト。無論無事を目指して日々訓練に励んでいるであろうが、不幸なことだけど、殉職はおきてもおかしくない話。
 警察に与えられた武力は基本的に犯罪者の拘束・治安の維持のためのものであり、その行使は一部の例外を除き、制止のためである。そういったお題目からすれば、たとえ警官が殉職したとしても、犯人の殺傷を目的に武力を行使するのは警察力の本義から外れるため、逮捕を目的として行動することは、目的論的に全く正しい。
 ただ、本件のように、犯人が拳銃で武装しており、民間人ならびに警官に負傷者が発生している事態に於いては、犯人の逮捕よりも周辺治安の速やかな恢復の方が優先されても良いのではなかろうか。
 勿論警察もその程度のことは弁えているだろうが、やはり瀬戸内シージャック事件の悪夢はまだ晴れないのだろうか。せめてガスや閃光手榴弾を使った強行突入は手段として確保しておいたほうが良いように思うのだが。
 前置きが長くなったが、殉職者が出たことは痛恨事であり、犠牲者に深く瞑目する。そして犯人が無傷で逮捕されたことを、一抹の悔しさと共に、誇らしく思う。せめて、裁判が迅速に進みますように。

 しかしこのまま行くと、日本の銃規制体制の崩壊に繋がりかねんなぁ。
 流通量(?)は増えていると推定されるのに検挙数が下がりっぱなしとあっては、今後も事件は増えるだろう。
 ちなみに検挙数が下がった原因が暴対法の強化・厳罰化のためというのだから笑う外ない。厳罰化の結果、隠匿が巧妙化し、摘発がしにくくなったと。
 今回の事件を受けて、早くも銃規制、罰則の強化が政府部内で検討されているようだ
 愚行を繰り返せば、いずれ「自衛のための武装」を限定的にでも認めねばならなくなるんじゃなかろうかね。


2007年5月19日(土曜日)
 自称中国国産高速列車CRH2“和諧号”ですが、「弾丸列車「1か月検診」、備品持ち去られボロボロとかいう記事が。
 センサー式蛇口を盗っていってどうするのか、非常に気になりますが、まさか今時、蛇口があれば水が出ると思い込んでいる訳でもあるまいに。これが来年オリンピックを開催する国なのか、と思わんでもないですが、考えてみればサッカーワールドカップなんかはヨハネスブルグだからねぇ。その国の状態とスポーツ競技の開催は関係ないのだろう、多分。
 自称国産品でもこんな酷い扱いを受けるくらいなら、日本産などと発表していたら、走行に必要不可欠な部品だって盗んでいったんではなかろうか。
 なお、記事は昨日付けだが、本日にはこんな記事があった。良い国だな、中国。できれば一生関らずに生きていきたいと思わずにはいられません。

 科学技術に限らず、知識レベルの底上げは難しいものですが、米国から「米国人の72%はプラスチックが石油から作られることを知らないという、なんだかなーとか思う記事が。なお、さらに40%はプラスチックはバイオ材料で土に埋めれば分解すると信じているときた。
 日本で調査したらどのくらいの数字が出るものかね。まあ、日本人でも、多分もうちょっと突っ込んだ設問を作ったらアウトだろうけど。日本国内におけるエチレン生産のために、日本は原油だけではなくナフサも別に輸入しているとか。
 中々しんどい話だねぇ。

 「海自の支援継続へ/辺野古海域調査」っちゅー記事の中で、「反対派、捨て身の抵抗」と称して作業中の潜水士が『市民団体側の漁船に乗船のダイバーから、水中でレギュレーターを外された』と訴えている。っちゅー一文があったのですが、それは殺人未遂ではないでしょうか。
 基地移転反対のためなら人を殺すのも辞さないというのは、一体どういう運動なんでしょうか。テロですか?
 個人的にこのような非民主主義的な暴力団体は、速やかに破壊的団体に指定すべきではないかと愚考します。

 「国内で車売れない危機打開策 トヨタ本気でアイデア募集」って、トヨタ流のジョークか?
 統計見ても一人当たりの給与所得が減っているってのに、なんで車のような高価な商品が売れると思ってるんだろう。頭おかしいんじゃないか?
 そんなに車を売りたかったら、給与を上げれば良いじゃないか。


2007年5月20日(日曜日)
 あちゃこちゃ出かけたりしつつも、微妙に体調が宜しくなかった日曜日。
 最近きちんと眠れてないなー。

2007年5月21日(月曜日)
 さとみくん経由、昨年行われたエアバスA380の緊急脱出試験の様子
 なるほど、骨折くらいするかもね、こりゃ。

 「レクサスの取説書1097ページ」とかいう記事があって、心の中では“この道はいつか来た道〜”。
 軍のマニュアルの長大化がSGMLを生んだことを考えると、やはりここは電子化しかないのではないか。
 しかし自動車の場合、本当に最小限度の部分は紙で備えないとまずそうだな。それともAPUを積んで最悪でも電子マニュアルリーダの電源だけは確保できるようにするか?

 IT Mediaの「同人誌と表現を考えるシンポジウム:(1)アピール不足だったかもしれない」をつらつら読んでいて思ったのだが、憲法改正に際しては21条の大幅な表現強化を盛り込んだほうが良いと思った。
 私ゃ以前から有識者とやらの組織基準も審査過程も不明確なまま「有害」指定をなすことに疑問を持ってきました。言論表現の自由がなければ生きていけない種類の常識人としては、この種の規制は必要最小限度に押さえねばと考えています。
 幸い憲法も改正の動きがあることですし、ここは一丁、「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを侵してはならない。いかなる規制、制限、区別を科してはならない。」くらいにして欲しいものです。

 2005年7月に発表されて以来、いつまで経っても現物が出ないことで有名となった有機ELキーボードですが、ようやく予約開始と相成ったそうで
 誰が買うねんな、こんなもん。


2007年5月22日(火曜日)
 毎日、今日こそは早く寝よう、と思っているのに。

 リトビネンコ暗殺事件で、犯人として起訴されるのはルゴボイ氏ですか。で、当然のようにロシア側は身柄引渡を拒否、と。
 どうなることやら。
 しかしロシアもそうなんだけど、政体は変わってもやることが大差ないっつーのは、政治の文化性を強く感じさせるねぇ。


2007年5月23日(水曜日)
 朝のNHKニュース おはよう日本の中の「まちかど情報室」で『暑さを撃退 ひんやりグッズ』という特集が組まれていて、朝からテレビに囓り付いてしまった。
 特に目を引いたのが(株)オーシンの「朝までクール」。空調服の「空調ベッド」は畳に布団では使用できないので、熱帯夜対策に何か良いものはないかと探していたのだ。
 とりあえずチェックしとく。

 先年NHKへの放送命令について、「NHK市民の会」なる市民団体が違憲であると訴えているらしい
 時々思うんだけど、どうしてああいう市民団体の皆さんは、民主主義を否定して恥じないんですかねぇ。戦前ならともかく、今の日本は民主的に選ばれた議員によって運営される民主国家ですよ。その国で中央政府が放送命令を出すということの正当性は、それこそ国会によって担保されるわけです。選挙で選ばれたわけでもないナントカ委員会とかカントカ審議会がそのような命令を出しているのであれば極めて問題ですが、命令を出すのは総務大臣ですよ。
 そんなに問題だと思うなら、次回の選挙で落とせばいいんですがな。

 NHKといえば、技研の公開が明日から。


2007年5月24日(木曜日)
 もう今日が何曜日なのか……。

 なんか画像ちゃんねる管理者が逮捕されたと思ったら、画想アップロート系の掲示板が次々と閉鎖しているらしい。やっぱ一罰百戒効果を狙ったものだったのかねぇ。
 大手ローダで毎日のようにupされる違法・触法画像類は消しても消しても再upされるし、頑張って消してても逮捕されるって言うんじゃ、そらぁ止めたくもなるわなぁ。
 ただ、この日が来ることは、FLMASK事件以来、予測されたことではあったのですよ。大体あんときゃリンク張っただけで幇助で有罪ですからねぇ。その後Winny裁判ではソフト作って幇助。そんで今度は掲示板を運営してたら共謀罪、と。
 素敵な社会になってきたじゃないか(苦笑)。


2007年5月25日(金曜日)
 「自転車便、事故防止を 警視庁と15社が連絡会議」という報道があって、自転車乗りとして事故防止に努めることには全く賛成なのですが、本文中のスピードの出し過ぎで止まりきれずに開いたタクシーのドアにぶつかる事故が多くってのは、それ原因は自転車じゃなくてタクシーだって。
 時速30kmとかで巡航している自転車の前に、いきなり滑り込んできてドア開けたら、原付だって突っ込みますがな。
 ていうか、原付相手にはやらないようなことを、自転車相手なら平気でやる車の方にも、相応の問題あんのよ。
 交差点における右直なんて、こっちが自転車だと見ればすぐさま対向車が右折で突っ込んで来やがる。自転車っつーても、こっちは30km/h以上出てるっちゅーのに!
 安全運転はお互い必要ですね、ええ。

 自転車といえば、以前何度採り上げた2WD自転車ですが、今はこちらから販売されているようだ。
 しかし同じ2WDだったら、電動前輪駆動のこっちの方が面白そうなんだよなぁ。重さ20kgってのは何かの冗談だと思いたいけど。
 実際、他のメーカのパワーアシスト自転車が軒並み後輪駆動なのって、不必要に構造を複雑化させるだけなんじゃないかと思うわけですよ。その点、前輪を電動駆動というのは、理に適っている。
 でも他のメーカが採用していない所を見ると、何か致命的な問題があるんじゃないかという気もするんだよなぁ。

 そう言えば以前、ハンガーシャフトに変速機を仕込めばとか書いたんですが、マジでありました、そんな変速機。私の自転車に付けるんなら、mountain-driveだなー。
 ただ、このボタン式の切替えはいただけない。寧ろフロントにきちんとしたシフトレバーを付けてくれと言いたい。トゥクリップとか付けてたら操作しにくいと思うのだが。
 シマノあたり似たようなもの作ってくれんかなー。


2007年5月26日(土曜日)
 年に一度のお楽しみ、NHK技術研究所の一般公開へ行ってきました。
 ここの研究所の楽しみ方としては、「新技術を見に行く」ってのも確かにあるんですが、「継続研究がどの程度進展したか」や、更に深い楽しみ方として「去年あったのになくなった技術」を確認するというのもあります。技術的課題を克服出来なかったものもありますし、開発には成功したのに無意味になってしまったもの、もちろん、実用化され研究が終了したものもあります。
 何年も通っていると、色々、見えてくるものもあります。

 昔は祖師谷大蔵駅から歩いて技研まで行っていたのですが、最近はヘタれたので成城学園前からバスに乗ることが多くなりました。で、今日乗った直行バスがたまたまPASMO非対応の車輛でした。すっかりPASMOに慣れていた私。バスカードは切らしていて、財布を覗いたら細かいのがない(爆)。
 いやはや、かつてはバスカード常備、小銭常備で移動していたことを考えると、便利さに慣れるというのも善し悪しだなと思いました。しかもそれって私一人の問題じゃなくて、社会的傾向だったりするんだよね。


2007年5月27日(日曜日)
 川崎でぶんぶん!(多分最後)に参加。
 あちゃこちゃのサークルを回って気がついたのだが、以前は存在した「信じられないくらい酷い組版」をした本が劇的に減っていた。恐らくワープロソフトの進化の賜物と思われるわけだが、実際のところどうなんだろう。
 Adobe Creative Suite 3なんぞを予約している身としては、費用対効果というものについて些か考え込んでしまうところ。
 同じようにCSで組んでいる某サークルと違って、ウチは特に売上が高いわけでもないから、真実趣味の領域だもんなー。

2007年5月28日(月曜日)
 松岡利勝農水相が自縊。瞑黙す。
 全てをあの世に持って行きましたな……。

 痲疹抗体検査の中断を受けて、私のことを激しく誤解しているGenesisさんが、これで麻疹対策は神に祈るとか布団かぶって寝てるとかそういうことしかできなくなったわけですな。書いてた
 痲疹だけじゃなくて、厚労省に任せておいたら、他の感染症は勿論、最終的には全ての疾病について「神に祈るとか布団かぶって寝てる」のが唯一の解決策なんてことになりかねないよなーなんて思う
 しかしなんで厚生労働省って、こうも先々を見越した施策ができない組織なんだろう?
 そういえば市立堺病院でも医師の逃散が起きたらしい。実際に現場が崩壊するまで、何やってたんだろうと、強く思うが。


2007年5月29日(火曜日)
 四国新聞社の昨日の社説「黄砂」……。
 ご説御尤もな前半から、エクストリィムな後段への転換が凄い有り様だ。30年前の日本は圧倒的に輸出依存の経済で、早い話米国への輸出で国内経済が成立していた。このことを鑑みれば、後段の「日本」を「米国」に置換え、「中国」を「日本」に置換えてみれば、いかにこの文章が無茶なことを言っているか分かろうというものだ。結局の所中国の汚染は中国の内国問題で、日本が技術や経験の面で彼の国を手助けできることがあるとは思うものの、中国がその気にならない限り、いつまでたってもこの問題は始まりもしない。日本が乗り込んでいってどうにかする問題でもない。
 まず日本がすべきことは、外交面で中国に対し圧力をかけ、この問題を解決するよう促すことだろうね。

 インドネシア、スラウェシ島北部マナド沖でシーラカンスが釣れたという記事が、去る25日にあった。大抵はアフリカ大陸南東沖のコモロ諸島で見つかるので、珍しいといえば珍しい。
 さて、その件でちらほらとシーラカンスについての知識を検めていたところ、奇妙なことに気づいた。
 日本語の記事・解説では大抵「味」について言及しているのだが、英語の記事では「味」についてあまり書かれていないようなのだ。勿論、ネット上にある全ての記事を渉猟したわけではないのだが、こちらの記事に「シーラカンスは味がよろしくない」「凄くマズいのですぐに海に投げ返していた」くらいの記述はあるけど、科学者が実際食ってみたという話は見られない。
 やはりこれは魚と見れば毒があっても食ってみる民族性の為せる所なのか、はたまたそんな「生きた化石」を食ってみようなどと考えるほうがオカシイのか、日本人と諸外国人にアンケート調査を行ってみたいものである。
 そういえば先日のダイオウイカでも似たような話があったなぁ。


2007年5月30日(水曜日)
 3月にはどうもメンテナンス会社が原因っぽいと報じられていたシンドラー製エレベータ死亡事故ですが、「ブレーキ異常、点検で見逃すとの報道が。
 しかしなんか知らん顏で報じておりますが、何の罪もない(苦笑)社長やら本社役員やらに謝罪会見させたりしていたわけで、その後の風評被害を含めて、責任は誰が取るのか、興味深いところです。
 それに、先の六本木ヒルズでのオーチス製エレベータの火災&ワイヤ破断なんかは、非常に扱いが小さいんですよねぇ。私に言わせれば、大惨事に繋がった可能性は遙かに高いと思うのですが、死人が出なかったからかね。まさか松下の資本が入っているからってことはあるまい……。

 大阪枚方市の清掃工場建設に絡む談合事件で、大阪地検特捜部に、府警の警官が逮捕されるという、ちょっと類例が記憶にない出来事。逮捕された警官は、詐欺・知能犯を担当する捜査2課の警部補だというのだから、こりゃもう「盗人に蔵の番」って奴だね。
 地検が警察官を逮捕するってのは余程のことなんだけど、府警に連絡して情報が漏れるのを恐れたのかな。そのまま府警が家宅捜索を受けたそうだけど、府警の面子丸潰れだね……。


2007年5月31日(木曜日)
 そうか、5月は31日があるんだな……!

 なんか今日は目が回るくらい忙しかったヨ。
 明日くらいで楽になるといいなー。