哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2007年1月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2007年1月1日(月曜日)
 明けましておめでとうございます。
 今年もあなたにとって良い年でありますように。
 そして私が楽をできる年でありますように。

 サダム元大統領の処刑動画があちこちに出まわっていたので、興味深く拝見する。
 日本では普段絞首刑の見学なんてできませんからね。
 なるほど人は首を吊るとこうなるのか。


2007年1月2日(火曜日)
 テレビも観ず、本も読まず、ただひたすらに食っちゃ寝の生活……と行きたかったのだが、何故か自転車で走り初めをしている私。

 なんか元旦版の毎日新聞が反2ちゃんねるキャンペーンを張ったとかで話題になってますね。
 図書館が開いてないので正確な記事は読めていないのですが、なんでまたそんなことしたかなぁと、些かならず不審に思います。2chが毎日新聞からのアクセスを規制したらどうするんだろう?
 それはともあれ、既存メディアとの力学関係の変化が、新聞側にかような反応を引き出したんだとすると、今後の推移が楽しみです。
 個人的には、毎日新聞は実体のない枯れ尾花のようなものを相手にしているな、という印象ですが。


2007年1月3日(水曜日)
 サービスデーだったので映画を観に行きました。
 フランス映画、フィルム・ノワール、「あるいは裏切りという名の犬(原題「36 QUAI DES ORFÈVRES」ですよ。
 フランスの警察ものってフィルム・ノワールとして凄く質が高いんですが、日本では今一つ人気がないらしく、本作も東京単館。
 で、出かけていったら満席の表示が……。
 仕方なく空いている回のチケットを確保。三時間以上も時間を潰すことに。
 ともあれ、映画は素晴らしく良かったですよ。
 敗北を認められない男と、正義のために悪を看過してしまう男。元は友人だった二人が、一人が一人を絶望のどん底に叩き落とす。7年を経てシャバに戻ってきた男は、かつて自分が手にする筈だった地位に座るかつての友人に銃を向ける……。
 くぁ〜〜。堪りませんなァ。
 全編に漂う漢臭さといい、これでもかと言わんばかりの硬いセリフのオンパレード。ハードでなければ生きていけない種類の、ナチュラルボーンハードボイルド野郎どもの饗宴ですよ。
 特に台詞の間が良かったなぁ。
 あ〜。新年早々、良い映画見たなぁ。

 なんでもこの映画、ハリウッドリメイクが決まっているそうな。
 えー。
 この作品ってパリ警視庁を舞台にアルジェリア系と生っ粋仏人が相い喰らうから面白いんじゃん。これがNYPDで白人刑事と黒人刑事の相克だったら面白くもクソもないさー。今ならやっぱりWASP系の刑事とヒスパニック系の刑事が……(略)。

 そういえば時間を潰すために秋葉原へ行ったのですが、PlayStation3、普通に売ってましたね。
 そろそろ買い時かなー。
 うちにはHDTVなんてないけどね。
 一番小さいHDTVでも32インチなんて、置けませんがな、そんなおっきい物。


2007年1月4日(木曜日)
 バラバラ殺人は、猟奇的な嗜好を持った犯罪者よりも、むしろ衝動的に殺人を犯してしまった犯人が死体の隠匿・隠滅を狙って行うことが多いというのは、犯罪学をちょっとでも学んでいれば自明のことだと思うのだがなー。
 強盗殺人なんか場合は死体を隠匿する必然性がそもそも薄いので、時間をかけて死体をバラしたりすることがありません。また計画殺人の場合は死体の運搬・処理を考慮していることが多いので、やはり手間隙をかけてバラすことは多くありません。
 多くの場合、死体をバラバラに切り刻むのは、被害者の顏見知りなど近しい人間による、衝動的な犯行です。とりあえず殺しちゃった(死んじゃった)けど死体の処理に困ってバラす、というのがメジャーケースです。
 そういう行動を理解できない、というのはある意味正常で、異常な状態に置かれた時に人間は大概正常な判断力を失ってしまう、という一例でもあります。

 ちなみに正常な判断力が残っている場合の最善の選択肢は、「すぐさま警察に自首する」です。
 自首、すなわち犯罪が認知される前に警察へ自主的に出頭すれば(ここ重要。犯罪が露見してからではいけない)、刑の減免が認められる可能性があります。また取調べならびに公判中において恭順ならびに改悛の情を見せれば、裁判官の心証も善くなり、情状酌量の余地も大きくなります。そもそも衝動殺人であり計画性がなければ殺人罪といえども量刑はそれほど重くはなりませんし、状況が上手く作用すれば傷害致死になるかも知れません。その辺は実際の犯行と弁護士の手腕に掛かっている所がありますが……。
 とにかくその場合、10年も掛からずに社会復帰が可能になる公算が大です。
 日本では犯罪者は基本的に更生の上で社会復帰することになっています。
 ……とかいうことは、中学校の社会科とかで教えるべきことなのではないかと思われ。


2007年1月5日(金曜日)
 「天皇陛下:運転免許更新で高齢者講習という記事に度肝を拔かれる。
 天皇陛下、運転免許持ってらしたんか……。
 というか、免許証の氏名欄になんて書いてあるんだろう?
 多分無事故無違反だろうからゴールドカードだな。しかもICカード免許証か!
 あの発行機を皇居に持ち込んで発行するのか……。

 北の核実験場で動きあり、と。
 先日の六箇国協議が全く実りなく終わったからねぇ。良しにせ悪しにせ、状況を動かすには一発ぶちかますしかない、ってとこかな。


2007年1月6日(土曜日)
 小寒。

 スピーカーを置くスペースのないウチでは音響は基本的にヘッドホンなんですが、こうなると問題となるのはDACの方で、アンプは要らねぇからDACだけくれ状態になるんだよなー。(ちなみに現在はSE-U55GXがCDプレイヤのDAC……)
 いっそSonyあたりデジタルサラウンドヘッドホンでPS3用HDMI入力の新製品作ってくれんかな。サラウンド計算用DSPの代わりにCellでも積んでさ(爆)。

 「建国の父のコーランで宣誓 イスラム教徒初の下院議員ですと。
 ちなみに日本にはかつてムスリムの国会議員が存在していました。キリスト教徒の場合、総理にもいますな。誰も気にしてないみたいだけど。
 日本の場合こんなのニュースにもならないという意味で、世界でも最も政教分離が進んだ国ではないかと思います。
 ……ただの無関心だって。
 しかしジェファソンは何を思ってコーランを所蔵していたんだろうか。まさか死後180年も経ってから役立つことを予測していた訳でもあるまい……。彼の生存した年代を考えると、イスラム教に興味を持っていたというのは、相当稀なことのように思われるのだが。


2007年1月7日(日曜日)
 故郷のニュースを見ても、全然喜べないこともある。

 「「バカジャコ」はダメ、差別語含む魚30種を改名へという、どうにも歴史を学ばない人達の記事が。
 下手に改名にしてしまうと、過去の研究や文献との連続性が損なわれかねないので、このような改名は理由がなんであれ、好ましくありません。過去そのような名前を付けてしまったのは不明というものですが、しかしそれを改名すれば今度は別の問題が浮かび上がる。まさに誤りで誤りを弥縫することはできない、というやつです。
 概ねそのような行為を一般には愚挙と呼びますが、敢えて愚挙に挑戦する勇者がこの世界には多すぎるように思います。
 改名ではなくて、別名案にしとけばいいのに。


2007年1月8日(月曜日)
 シンセージンという民族が各種セレモニーにおいて暴行を働き逮捕される様を生温く見守る祝日、らしい。

 明日から発足の防衛省ですが、ドメインがjda.go.jpからmod.go.jpへと変わるんですよね。だからなんだといわれても困りますが、そんだけ。
 過去の日記どうしようかなー。全部modに直すのも、内容的に問題なんだよな。当面リダイレクトしてくれるだろうけど。

 米国で開催中のCES2007でSonyが27inchの有機ELディスプレイを展示したとかとか。
 長年期待し続けている有機ELディスプレイモニターが、いよいよ実用化の足音が聞こえる所まで来たな……。
 液晶でもいいんだけど、なぜか条件を満たすものがなくてねぇ。

 「インドネシア第1王女、たこ焼き店開くという、なんとも名状し難いニュースが。
 まあ、現地の若者に職を与えて新たな産業を興すことは否定されることではないと思います。根付くかどうかは分かりませんけど。侵略にならない程度にお願いしたい所です。
 しかし将来、インドネシアにおいて誤った日本観が定着したりしないか、些か不安ではありますな。
 「TAKOYAKIは日本のソウルフードだ!」くらいならまだ良いのですが、「日本の全ての家庭にはたこ焼きプレートが常備されている」とか「たこ焼きライスは昼のランチの定番メニューだ」とかになると、ちょっと待ってくれ、それ日本と違う、とツッコミを入れなければいけなくなりますからね。


2007年1月9日(火曜日)
 防衛省発足おめでとう!
 さあ、後は憲法改正と国軍創設だな。

 隣国の盧武鉉大統領閣下が、先の11月に越南河内で行われた日韓首脳会談の際に、日本海を「平和の海」と改称しようと宣っていたらしい。官僚による事前折衝がなく、大統領によるアドリブだったらしいのですが、相変わらず人治国家丸出しですな。
 ところで「平和の海」って英訳したら「Pacific Sea」にならんか?
 それと……日本海を挟んで日本と交戦状態にあった国はロシアであって韓国ではないわな。日本と韓国(大韓帝国/大韓民国)は交戦状態に陥ったことがないですからして。


2007年1月10日(水曜日)
 朝地下鉄で寝過ごして、目が覚めたら東急大岡山駅でしたよ。ちなみに降りる駅は目黒。職場は五反田
 ただ折り返すのも芸がないので、大井町線に乗って旗の台、そこから池上線に乗換えて五反田に到着。
 何のために始発列車に乗ってるのか分かりゃしねぇ……。明日は気をつけないと。

 嘉手納F-22がやってくるらしい
 沖縄ではどうやら「F-15は老朽化していて危険だから撤去しろ」という主張があったらしく、いかなる経緯で米軍がこれに配慮したのかなんなのか、最新鋭戦鬪機が配備される運びとなったようです。主張する所が受け容れられて、彼らも満足でありましょう。
 対北軍事プレゼンスの増大も歓迎すべき所ですし、日本としても最新鋭機を間近で観察する機会に恵まれる訳ですから、良いことずくめですね。

 大きな異論もなく粛々と船出した防衛省ですが、どうも中国が変なことを言っている。
 別に彼の国が日本をどのように論評しようと言論の自由というものですが(爆笑)、中国をしてシビリアンコントロールを舌に乗せるというのは、まさに語るに落ちるというものではないでしょうか。それとも中国において文民統制とは、各部隊に付けられた共産党員の政治士官が「指揮官同志。貴君の指揮は反革命的だ!」とか言っていきなり解任したりすることを指すんでしょうかね。少なくとも日本ではそういうものは文民統制とは言わないもんでねぇ。
 なんにせよ中国共産党軍事委員会の隷下であって、軍を国政の下に置いているわけではない国がシビリアンコントロールなんて科白を吐くのは、ツッコミ待ちのボケにしか見えませんね。


2007年1月11日(木曜日)
 母が交通事故で重傷。
 高速道路で自損事故接触事故を起こして、トンネル内でピンボール、停車して車外に出た所で後続車に轢かれ、右大腿骨骨折に骨盤複雑骨折。現在ICU入り。かなり出血したらしく、輸血は受けているが血圧が90台。
 とりあえず弟が郷里に向かって移動中。私は日をずらして、明日、月火と有給を申請してみる。

2007年1月12日(金曜日)
 論評している時間がないんで紹介だけ。
 「朝日新聞の字体変更」。
 なんか時代の変わり目にいるんだなーとか実感した。
 将来、国字政策史なんて纏める人がいたら、この辺の動きをどう描写するだろうかと考えるだけで楽しい。

2007年1月14日(日曜日)
 故郷では車がないと生活できないのですが、運転免許はあっても車は持たない私は、夜付き添い担当と相成った次第。
 とりあえず今朝より母の意識もかなり明晰になって、会話もできるようになりました。まだ出血が続いていて輸血をしているなどの問題はありますが、まずは一安心。

2007年1月15日(月曜日)
 日中寝て夜看護だと、世事に疎くなるねぇ。何が起きているのかわかりゃしないよ。
 こういうときに新聞が便利だと発見。

2007年1月16日(火曜日)
 取り敢えず東京に戻ってきましたよ。
 さてさて、世間はどうなっとるんかいな……。

2007年1月17日(水曜日)
 この日記は面白ニュース紹介サイトではありません(断言)。

 以前、ドイツからの奇特なニュースを紹介したことがあったのですが、相変わらずドイツでは自分の眼よりも機械を信じる科学技術信奉者が絶えないようです。
 ドイツ人への新たなる固定観念が誕生しそうな気配。

 「対グリズリースーツの発明家、今度は軍用強化外骨格を開発」ですか。
 見た目の威圧感が重要である、との開発コンセプトは読み取れるように思います。
 しかし……カナダ人も何考えて生きているんだろうな。

 一昨年にキリンのコーナーカットカートンを展示したときにはニューヨーク近代美術館に賞賛を浴びせた私ですが、今度のはどうかな、と。
 うーん……。私としてはむしろ「らくらくホン シンプル」とか「簡単ケータイS」とかの方がプロダクトデザインとして難易度が高く、優秀だと思うのだが。
 もっとも、まだ米国ではそのようなケータイの需要がないだけなのかもしれないが。

 「France wanted to join UKとかいう奇天烈な報道が(和訳)。1956‐57年にフランスの首相だったGuy Mollet氏が56年Anthony Eden英首相に対し、仏の英国への合併を持ちかけたというトンデモな話。
 当時のフランスは第四共和政時代で、第二次大戦後の混乱の真っ只中。大統領が国民議会元老院の両議会によって選出される制度で、大統領権限が比較的小さく制限されていた。その上で、議会は小党乱立気味だった。
 ここを直撃したのが戦後の植民地問題で、アルジェリアとベトナムが特に火種でしたが、スエズ運河問題も絡んでぐっちょんぐっちょんの泥沼化。大統領と首相の方針の違いなどもあって政策は迷走していました。
 で、そこに於いて英国との連携を狙って首相が英国への合併を持ちかけ、拒絶されるや英連邦への加盟を私的であっても打診したというのですから、こう言っては何ですが、当時バレていたら国家反逆罪で断頭台送りだったのではないかと思いますな……。
 イングランド王家(ランカスター朝)がフランス王家の親戚だった百年戦争当時ならともかく、現在のウィンザー朝はドイツ系だべや。(そういう問題か?)
 もっとも、フランス人というと不満があれば火を付けて暴れる文化的伝統を保持している反面、あっさりと帝制や独裁を許したりするので、結構簡単に適応するかもしれない。


2007年1月18日(木曜日)
 なんか誕生日だったらしい(苦笑)。

 ドイツがEU議会に卍マーク禁止を提案しているのに対し、ヒンズー教徒が反対しているとかいう報道。ナチス憎けりゃ卍まで憎いってところか。
 文化への理解がない連中が多くて困るね


2007年1月19日(金曜日)
 なんか中国が衛星にミサイルをぶち当てるのに成功したとか。まあ似たようなことは米国も昔やってるけどな。F-15にミサイル積んでアフターバーナー全開でズーム上昇→ミサイル発射→衛星にぶち当てるという豪快な奴。
 とはいえ、難しいのは専らタイミングで、技術的にはそれほど大層なことでもなかったりして。なにせ人工衛星って奴は物理学に従って永久に落下しているだけで回避機動を行ったりはしませんから、タイミング良く同じ軌道に乗せることさえできれば、後は勝手に当たりますわな。
 寧ろ問題は、後先考えずにこんなことを実行してしまうその神経ですね。
 記事にもある通り多数の破片が飛び散って、しかもやっぱり軌道に乗ってるもんだから、危なくてしょうがない。一応低軌道だから遠い将来は地球に落ちて来るかも知れないけど、当面は地球の周りを回ったまま。所謂スペースデブリのできあがり。
 おめーら責任持って回收しろやオラ、とか言いたくなりますな。

 まあ、人間のやることですから、ある一定の割合で冤罪が発生することは受容せねばならんのですが、「婦女暴行未遂で服役男性は無実、公判中の男逮捕とか見ると、警察はもとより、検察も弁護士も判事も何をやってたのかと思わんでもないですな。
 彼らが本分を尽くしていたか、について疑問が残る内容に見えます。


2007年1月20日(土曜日)
懐かしい駅で電車を降りて もう一度この街を歩いてみたかった
暫く見ぬ前に変わったけれど あの日の名残が溢れる坂道
クレヨン社「懐かしい駅で電車を降りて」より
 ほぼ10年振りくらいに、府中市へ。
 色々変わってたり変わってなかったり。
 用事は、同人誌の表紙の入稿だったんだけどね。

 帰りに秋葉原に寄ってみたら、500GBのHDDが20k弱で売られていたので衝動買いしてしまう。何に使うんだ(おい)。
 とりあえず手持ちのケースにぶち込んでみたら、BigDrive未対応だったらしく、120GB程しか認識しねーんでやんの。
 明日、ケース買って来よう。


2007年1月21日(日曜日)
 というわけで、ケース買ってきてみました。好みに合うものがなくて、結局秋葉館でAKB35FW8U2-S2を買ってきてIEEE 1394aで繋ぐ。将来的にBeta端子に移行できるのが強みかねぇ。
 NTFSでフォーマットしてリパースポイントでCドライブにマウントしてCドライブ内のファイルを少し移動してみたり。

 「盧大統領「北の日本人拉致」 議長声明採択をけん制」という、又聞きの又聞きっぽい記事。元記事がオンライン上にないので細かいニュアンスなどが翻訳中に失われた可能性はあるんですが、それにしても拉致された日本人は10人余りにすぎない。韓国には数百人がいるが、何も言わないっちゅーのは一国の外相の発言としてどうかとは思うな。
 米国だったら10人も拉致られたら空母と海兵隊投入だろうとか思うわけで、やはり国によって国民の命の重さってのは違うもんだなぁと感心します。
 日本って良い国だよ。どう考えても頭が悪かった連中だって必死に助けるしね。

 社民党阿部知子衆院議員が阪神大震災は12年目を迎えたが、国民を災害から守ることを任務とされているはずの自衛隊が、国による命令を受けて救援に向ったのは、数日を経て後のことであった。と発言していると話題になっている。
 私の記憶する所では、当時の首相は社会党の村山富市氏であり、いかなる事情があったにせよ出動命令の遅延の全責任が、自衛隊の最高指揮監督権者である内閣総理大臣に帰する所は明白だと思料します。また当時から、同様の批難が同首相には寄せられたと記憶しております。そういった過去を棚に上げてかような発言をなされる意図が分かりません。
 阿部議員は1948年生まれで今年で59歳ということですが、健忘症の疑いがありますので、潔く議員を辞職なされることが世のため人のためであろうかと思います。

 なんかまた2ちゃんねる周りが騒がしいですね。ドメインの差押えだとか言っていますが、実現可能性はともかく、2ちゃんねるが何らかの理由で停止なり崩壊なりしても、大したことにならんと思うけどねぇ。そもそも2ちゃんねるがあめぞうの避難所としてスタートしたことを考えれば、雨後の筍の如く「2ちゃんねるの避難所」が生まれて、より一層手が付けられない状態になるだけだと思う。
 2ちゃんねるを敵視している人達からは掲示板“2ちゃんねる”こそが諸悪の根源的に思われている所があるけど、結局の所CGMであるわけだから、場が無くなれば次なる場へ移るだけじゃないかね。
 その“Post 2ちゃんねる”とでも言うべき存在が、2ちゃんねるに匹敵するものになるかどうかは分からないけれども。


2007年1月22日(月曜日)
 宮崎県知事に、東国原英夫(そのまんま東)氏、と。
 タレントからの地方政界進出というと、横山ノックとか青島幸雄とか、余り良い前例がないような気もするし、実績がないと言えば聞こえは悪いが、ここは一つ「無限の可能性を秘めた未知数の人材」という風に前向きに取っておくことにしましょう。
 所詮他人事だしな。

 PLEXTORが光学ドライブから撤退ですとー? いかーん。今の裡に買えるもの買っとかんとーっ!


2007年1月23日(火曜日)
 民主党が都知事選に筑紫哲也を担ぎ出そうとしているとかとか。
 いや、ジャーナリストとしてならともかく、政治家としては選べんだろう。必要な時に信条を曲げてでも必要な手を打つのが行政の長の役目なのであって、その逆じゃないんだから。
 そういう視点からすると、議員と閣僚・執政官とは求められる資質が違うんだろうな。勿論、両方を兼備した人も居るだろうが。
 筑紫哲也も都議会議員とか国会議員なら選んでもいいんだけどね。

 先日の中国の衛星撃破実験の結果、「宇宙に巨大な「破片の雲」だそうで。
 一方の中国側は、政府からまだきちんとした説明が出てこない。軍の独走ではないかとの憶測まで飛んでいる。まあ、中国人民解放軍は国軍じゃないからそもそも国の管理下にないんだけどさ。
 色んな意味でまともな国じゃないんだよな、あそこ。


2007年1月24日(水曜日)
 阿部知子代議士の件ですが、本人の公式webでとりあえずの弁明が公開されましたな。しかしどう読んでも前回の文章と接点がありません。やはり重度の健忘症なのではないかとの疑いがあります。

 中国の実験ですが、ようやく「中国の宇宙実験はいかなる国も標的にせず 外交部」という公式声明が。
 何を言っているのですかね、これは?
 いかなる国への脅威ともならないってのは、軌道上にデブリばら撒いといて何阿呆なこと言っているのかと。その軌道を使う全ての国と機関にとって脅威になっとるだろうが、既に


2007年1月25日(木曜日)
 うっかり500GBのHDDにチェックディスク(それも空き領域までのフルチェック)をスケジュールしてしまってエラい目にあった。
 昔100GBのHDDをローレベルフォーマットした時よりはマシだったけど。

 漢字に纏わるニュースは仕事柄できるだけ目を通すようにしているのだが、韓国からなんとも言えないニュースが。
 「京畿道儀旺市、市名の漢字表記を「義王」に変更」というものなのだが、儀旺市住民がそれで納得しているのであれば別に改名そのものに反対する気はない。ただ、1914年に朝鮮総督府が行政区域を改編した際に、義谷面と王倫面を合併し「水原郡儀旺面」と表記した。意図的に「義」を「儀」に、「王」を「旺」に変えることで韓民族の精気をくじこうとしたと市は説明している。というのはどうなのか、と。
 儀旺市の日本語サイト(なぜか漢字が簡体字)にある市の沿革には単に1914年スウォン郡、イワン面に変更 (クヮンジュ郡のイゴク面とワンニュン面が統合)とだけある。他の資料によれば漢字表記で儀谷面、旺倫面とあり、どうも元々この字だったらしい。
 「儀」も「旺」も良い意味を持った漢字であり「儀谷」「旺倫」も悪い意味はない。というか、むしろ字義を考えれば誇らしい名前だなと思うが、恐らく漢字教育を廃して長い韓国のこと、「義」は読めても「儀」は分からず、「王」は読めても「旺」は分からないといったオチなのではないかと思った。


2007年1月26日(金曜日)
 この日記には著作権問題はできるだけ採り上げないことにしているのですが、「「著作物の利用許諾、ネットで簡易に」 著作権保護期間延長派が計画」という記事にちょっと眩暈がしたので、こちらでも採り上げることに。
 著作権問題を考える創作者団体協議会の記者会見がオンライン許諾システムを2年以内に構築する、というのは気宇壮大で結構なのですが、私の記憶が正しければJ-CISという似たような構想が以前にあり、同じように「2年以内に構築する」とか言っていたように思います。現在のJ-CISは単なるリンク集ですな。J-CISの構想は1993年スタートでシステムに着手したのが2000年ではなかったかなぁ。私が在職中の話だったから。
 単なる著作権台帳にとどまらず、許諾システムまで構築しようという意気込みは高く評価したいと思います。
 それよりも日本作詞家協会いではく理事の発言が凄いですね。
 作った側からすると、使用料払いたくないなら使わなくていいじゃないか、と思うだの50年で十分保護しているだろうという意見は、作った側が言うなら納得できれば、使う側の人に言って欲しくない。そんな権利は誰にあるんだだの、利用者に喧嘩売ってるのかと。もちろんその権利は有権者全員に等しくあるのであって、著作権者のみに存在するのではない。
 著作権法は著作権者と利用者の権利のバランスを取ることも存在理由の一つなのに、そのことを忘れてしまっているのではないかと、些か残念に思います。

 1月18日に開かれた平成19年第1回経済財政諮問会議伊藤忠取締役会長丹羽宇一郎氏が下記のように発言したと話題になっていた。

(丹羽議員)ホワイトカラーエグゼンプションについては、どうも風潮として経営者が悪人でいつもいじめているようにとられがちだが、そういうことではない。ホワイトカラーエグゼンプションの本当の趣旨は、大手企業の大部分がそうだが、若い人でも、残業代は要らないから仕事をもっと早くスキルを身につけてやりたい、土日でも残業代は要らないから出社したいという人がたくさんいる。しかし、経営者がしてもらっては困ると言っている。なぜなら出社されると残業代を全部払わなければいけない。家で仕事をするよりも、会社に来て色々な資料もあるし、これで自分が人よりも早く仕事を覚えて仕事をしたいんだと。それを今は仕事をするなと言っている。ホワイトカラーエグゼンプションの制度がないからだ。だから、少なくとも土日だけはホワイトカラーエグゼンプションで、残業代は要らないから仕事をさせてくださいという人に、仕事をするなという経済の仕組みというのは実におかしい。これを何とかしてあげたい。その代わり、ホワイトカラーエグゼンプションの導入で過労死など色々な問題が起きては困る。それは内部告発制度、禁固刑を含む罰則をつくることで対応する。制度には光と影が両方あるわけだが、影の部分だけを取り上げて、これはけしからんという議論はいかがなものか。やはり日本の産業を本当に強くしていくためには、そういう制度も私は必要だと思う。その代わりセーフティネットをやっていけばいいのではないか。経営者として、生産性の向上や産業の発展のためにも、過労死など色々な問題への対策を考えず、つぶされるのは非常に残念である。外国、特にアメリカではそういう制度があり、どんどん働きたい人は働かせている。日本ではできないのは実におかしい。ホワイトカラーエグゼンプションよりも自由労働時間制がいいのではないかと思う。
議事要旨p.10より)
 寡聞にして存じ上げなかったのだが、どうやら私の知らない日本には残業代は要らないから仕事をもっと早くスキルを身につけてやりたい、土日でも残業代は要らないから出社したいという若者が多いらしい。
 きっと愛社精神に溢れ、身命を賭して職務に邁進する、忠誠心がスーツを着て歩いているような人間なのだろう。多分現在進行形で就職活動をしている里見くん辺りが該当者ではないかと思われる。少なくとも私は当てはまらない。朋友ミツルん辺りにも聞いてみたいところだが、もしかすると彼は意外とYesなのかも知れない。何分私ときたら世俗の流行に疎いもので、私の知らない間にそのような風潮が一般的になったのかも知れない。
 生産性を向上せねばならない、という点については、私は全く同意する。日本という国が今後も発展を続けるためには、低賃金労働による集約産業を擁する国々と伍してゆかねばならず、そのためには生産性を上げるしかない。しかしその方策としての裁量労働制の導入には疑問がある。(どうせなら七曜制の廃止とかの方が良いのではないかね)
 サービス残業が一掃された後、というならば分からんでもないが、現状で裁量労働制を採用すれば、待っているのは過労死の山ではないかと思う。

2007年1月27日(土曜日)
 2月4日のコミティア合せ本の入稿を済ませる。

 BTRON Clubだったのだが……半分以上の時間を奥のオフィスで過ごしていた。月曜頭にちょっと作業があるので、その辺の事前準備など。
 本日のトピックはさとみくんのステージが大幅上昇して坂村先生にスカウトされたことですね。あとは周囲の人間が強烈に盛りたてていけば、彼の人生の未来は鉄板、私の隠居も近付こうというものです。


2007年1月28日(日曜日)
 中国は宇宙戦争を望んでいるらしい。
 頭おかしいんじゃねぇのか?
 そういうことを公言するようでは、中国が打ち上げる総てのロケットを、漏れなく撃ち落とさねばならなくなる。そんなことする方もされる方も存分に迷惑というものだ。
 この姚雲竹上級大佐が何を考えているのかは分かりませんが、国を危地に陥れる類の発言だな。文民統制がなされていない国の軍人の発言ってのは、周囲から見れば常に政治的なんだってことが判ってないのかな。

 なるほど。給与がなくても働く若者は実在するのか。常々研修医の地位向上が必要であるという認識だったのだが、無給でも構わないと……(違)。

 柳沢厚労相松江市での自民党大会で「産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」と発言した、という件で、何やら辞任要求にまで発展しているとかとか。
 不謹慎な発言だなとは思うが、視点そのものは必要な視点であると思う。行政官として工学的に物事を解決するためには、要素を数値的に把握する能力は不可欠であり、その点について柳沢厚労相の能力が確かであるということの裏返しでもある。
 しかし公言しちゃマズいだろう。


2007年1月29日(月曜日)
 一部で話題になっている日伊共同開発の電気自動車「Girasole elettrica」ですが、極めて個人的に「イタリア人が作った電気製品なんか怖くて使えねぇよ」とか思ってしまうわけですが、どんなもんなんでしょうか。
 ハイブリッドではない、完全電気自動車が恐らくは自動車の行く先だと睨んではいるのですが、そうなったらそうなったでまた社会が色々対応しないといけない点が出てくるのですよね。ガソリンスタンドの代わりに充電スタンドとか、家庭に200Vを引っ張るとか。
 そおいえば遠い昔に、家庭に200Vを、とかいう運動があったようななかったような……。

 先日の富山での冤罪発覚の件で、中日新聞の記事に担当弁護士の談話が載っていた。男性を担当した山口敏彦弁護士は「(男性は)私にも『自分がやった』と言い、公判でも疑わしいところはなかった」としている。というのは弁護士としてどうかと。足跡が一致せず、アリバイも成立しないというのに、被告の言うことをほいほい聞いて有罪にしてしまったというのでは、国選弁護人の意味が問われるかと思うが。
 実際のところは、一度でも国選弁護人のついた刑事裁判を傍聴してみれば、このような冤罪が発生する温床がどのようなものか理解できると思う……。私ゃ検事が両側に立っているように思えましたよ。

 「国産高速列車、旧正月ダイヤ第一便が運行」とかいう記事が人民網にあったわけですが、写真に写っている車両はCRH2……日本のE2系ベースの車輛ですな。一応向こうでノックダウン生産してるそうなので、「国産」ってのは厳密には間違いじゃないと言えなくもないが、「中国が自国で生産し、知的財産権をもつ」とまでか書かれると余り気分の良いものじゃないね。
 感謝を表せない連中とは、付き合い難い。


2007年1月30日(火曜日)
 「「学校通わす金ない」親が出生届けず無戸籍で20年……(茫然)。
 今すぐ両親を逮捕してしまえ! 姉も同罪だ。
 この無職男性は犯罪者だが、永山則夫を遙かに越える悲惨な境遇だ。行政は彼に厳罰を与えるよりもまず教育を与えるべきではないか愚考する。

 風雲1号Cのデブリですが、軌道要素が判明しているだけで498個とか言われると、流石にちょっと待てとかいう気になるな。中国は責任持ってデブリをどうにかしてくれと言いたい。というかこれ外交カードだろ、既に。

 週末に「墨攻」でも観に行こうかとか思って情報を渉猟していたら、凄まじい映画評を見つけた。ゲド戦記ですらユーザレビューの点は2点台なのに、1点台とはデビルマン並み……って、デビルマンより点数低い。
 適当にレビューを拾い読みする限り、どうも日本人の神経を逆撫でするような内容らしい。日韓合作ということは日本側のプロデューサが無能だったのかな。


2007年1月31日(水曜日)
 PC-Success破産かぁ。通販はボロクソに言われてたけど、秋葉原の店舗の方は結構良いお店だったんだけどなぁ。

 「婦女暴行で誤認逮捕…富山県警、冤罪関係者処分せずというのは、妥当かと。警察の仕事としては、勿論問題はありましたが、処分を検討しなければいけないような事案ではないと考えます。
 私としては担当検事、弁護士、判事の責任の方が遙かに重く、特に国選であった担当弁護士の責任は問われるべきであり、富山県弁護士会の動向の方が余程注目されるべきだと思います。
 しかるに現在出ている声明の他人事っぷりときたら清々しい程です。

 このままだと、ミランダ警告のない逮捕拘禁や、弁護士の同席しない取り調べによる調書を、法廷において証拠として認めないくらいの対応が必要になろうかと思いますが……はてさて、そのような社会になることが幸せかどうか。