哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2006年11月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2006年11月1日(水曜日)
 白川静氏、逝去。享年96歳。
 追悼の言葉など要らないだろう。私如きがその業績を云々できる方でもない。
 漢字にまつわる仕事をこなし、それで日々の糧を得ている人間として、ただ偉大なる先人の降壇に瞑默するばかりだ。

 ハッブル宇宙望遠鏡の延命をNASAが発表したとか。
 スペースシャトルで出かけてって修理ってのは、別にハッブルの場合珍しくないというかハッブルって元々そうやって運用する予定だったものだからおかしくも何ともないんだけど、問題はスペースシャトルの運用計画の方ですね。
 ハッブルの廃棄が決定した時の理由が、スペースシャトルの運用計画の中にハッブルの補修スケジュールを割り込ませることができなくなったからという話だったので、何かトラブルでも起きてシャトルの運用が滞ればどうなるか分からない話なんですよね、これがまた……。

 閣僚辞任に伴う韓国の新外交通商部長官に宋旻淳青瓦台統一外交安保政策室長を指名ですか。
 まあ、なんだ。
 頑張れ。


2006年11月2日(木曜日)
 「歴史の教科書に書きやすい歴史の国ってないもんだろうか」だって? そんな国があったら歴史屋はおまんまの食い上げじゃないか。というか、そんな国(地域)は誰も歴史書を書こうとしないだろうし、歴史の教科書の必要性もないのではなかろうか。
 南太平洋に浮かぶ観光地・フィジーだって、民族内紛でクーデター騒ぎだもんねぇ。
 ちなみに英国殖民地時代に印度から連れてこられたプランテーション農場労働者が定着して、原住民系半数、印度系半数という民族問題が発生しているんだな、これが。政治は原住民系優位なんだが、軍司令官が印度系という、もう狙ったような火種。
 オーストラリアが火消しに躍起になっているけど、あの辺の島国は政情不安定な国が多くて大変そう。そりゃPIFにおける日本の影響力増大を要望する筈だよ。(オーストラリア海軍は規模が非常に小さい)

 偽装履修問題のうち、生徒については、卒業生は不問、在校生は補習授業という形で手打ちにするようで。個人的にはヌルいかな、と思いますが。
 さて、次は先生方ですな。なんせ虚偽公文書作成罪で、これは文部科学省ではなくて警察庁法務省の管轄だからやっかいです。
 これだけ大々的に公になった問題について捜査を行わずに犯罪を看過することはできないので、教職員を対象とした捜査が行われることになるんじゃないかと思いますが、これを止めるには法務大臣の指揮権発動という昭和29年の造船疑獄以来となる伝家の宝刀を拔く必要が……。
 それはそれで一度見てみたいという気がするけどね。


2006年11月3日(金曜日)
 明治節は晴の特異日なのですが、ここ数年雨がぱらついたりしていたりしたわけですが、今日は晴。

 Microsoft Internet Explorer 7の日本語版が提供されたので、ダウンロードまではしたのですが、インストールはしないで放置。application/xhtml+xmlのMIMEタイプで送られるXHTMLに対応しないブラウザに魅力は感じないよねぇ。寧ろ「それってブラウザとしてどうよ?」とか思いますが。

 そういえば私物の超漢字Vもいい加減注文せんとな……と思いつつ、ユーザ登録番号どこよ……とか、なんか去年も同じことをしていた気が……。

 前回のBTRON Clubで殿が「ブラウザがあればいいのか?」って言ってたけど、ブラウザがありゃいいんじゃない?とか。
 私自身は余り魅力を感じないけど、Google DocsGoogle Spreadsheetsなんつーものもあるわけで、ECMA Scriptプレイヤとしてのブラウザって重要なんじゃない?
 あとは実用に足るメーラがあれば大概のことはなんとかなる。
 寧ろ超漢字に足りないのはその辺ではないかと思うわけだが。

 ミツルんがやっていたので、私も挑戦してみたマラソンテスト

 なんか「答えとして用意された選択肢が明らかにおかしい」ものが多くて困りますな。消去法でこれだろうってのはわかるんだけど、それ選んでも正解じゃないというかなんというか。「答えがわからない」じゃなくて「選択肢が正しくない」とか「解なし」とか用意した方がいいんじゃないかね。
 一般常識人として恥ずかしくない点数を取ったんじゃないかと思います。

2006年11月4日(土曜日)
 一日お籠りしてて気がつけば夜。

 北朝鮮によれば六箇国協議に日本の参加は必要ないそうだ。それじゃ五箇国協議になっちゃうぢゃん(苦笑)。
 それはつまり日本の参加には北朝鮮が嫌がる要素があると言うことなんだから、是非参加せねばなるまいて。
 北の外交もめっきり低調だなー。そういう弱みを見せちゃいかんよ。

 『強盗が警備員に襲われ警察に「助けてくれ!」とな。
 ポーランドの警備員は斧を持っているんですか。もしかして白いホッケーマスクとか被ってますか?(違)
 なんか斧を持ったターミネータみたいな警備員が自動車のガラスをぶち割って泥棒を小突き回す図しか思い付けません。

 偽装履修問題のまとめサイトを見ていて、思ったこと。
 どこに原因を求めるかってのは立脚点によって違うだろうけど、僕は、「高校卒業」と「大学入学」の間に横たわる、必要学力の差が原因の大きな部分を占めると思った。
 この差は昔からあったものだし、僕の時代にも勿論あった。その間隙に棲んでいたのが、所謂受験産業、進学塾だった。
 多分数十年、両者の共存は平和裡にあったが、徐々に減らされる高校の学習内容と下がらない大学の要求学力の差が受験産業だけで穴埋めできなくなった所に、今回の問題があるのだと思う。受験産業は産業であるため、お金がかかる。不況で家計における教育出費が押さえられるなか、受験産業が負担していた部分が高校に押し付けられる。かくして一部の高校は受験産業的手法を採り入れ、学習指導要領を無視するに至る。
 本来であれば、高校のレベルに合せて大学の入学必要学力を引き下げるなどの措置が必要であったろうと思われるが、最高学府としての大学がそれを単純に肯ずるとは思えない。寧ろ入学生の学力低下を深刻に悩む報道が相次いでいたことを思えば、大学側の要求は「もっと高い初期学力を」であることは間違いない。
 ゆとり教育には批判も多いが、一方でなぜそのような方針が建てられたかといえば、過去の「画一教育・詰め込み教育」への反省があった。思い出すまでもなく、過去の画一教育には批判が大きく、個性を伸ばす教育などが叫ばれていた。小学校から高校に及ぶ学習内容の削減ならびに週休二日制の実施は、これらの反省に立つものだった筈だ。
 これらを両立させようとした結果、破綻を来したように、私には見えるわけだ。
 では破綻なく両者を並び立たせることは可能だったのか?と言われれば、私だったらあっさりこう答える。修業年限を伸ばせば良い、と。
 大学であれば、高校卒業と大学入学との間の間隙を埋める、かつての「大学予科」のようなものを作り、本科入学に必要な学力を涵養すれば良いし、あるいは中学・高校を四年制にするという選択もアリだろう。
 私は人間の能力には限りがあって、できないことは逆立ちしてもできないと考えている。また同じように人間の能力には個人差があって、できる人間とできない人間がいることは、必ずしも悪いことじゃないとも考えている。
 ただ、人間の能力の較差が経済力によって補強される状態は避けるべきだと考えるので、できれば受験産業の出番は少なくするのが良かろうと思う。浪人生などというのは金のかかる最たるものだ。
 現在の制度を大きく弄らずに今回のような問題を解消するためには、高校在学生、卒業生を対象とした「公立の予備校」を設立するのが最も費用対効果が高いと考えられる。ここでは私立の予備校の手法を大々的に取り入れ、大学の求める人材を送り込むことに特化すれば良いのではないかと愚考する。


2006年11月5日(日曜日)
 満月の下を、走る。

 サダム・フセイン元イラク大統領に死刑判決だと。恩赦出ないかねぇ。

 日韓外相会談があった
 何一つ建設的なことを喋っていないのにあたかも意志疎通が行われたかのように装う潘基文氏の話術に乾杯(笑)。


2006年11月6日(月曜日)
 挑戦者仮想CFがなんか面白そう。

 またもや校長先生に自殺者ですか……。
 生きて責任をとらねばならん人が死を選ぶのは困りもんだねぇ……。

 「世界最速チップ:毎秒5000億回以上計算 東大など開発ねぇ……。
 この記事じゃ何とも言えんね。なんとなくミスリードじゃないけど正しく理解してないんじゃないかという気がする。
 京速計算機用のチップってことなんだろうけど、続報待ちだね。

 弟から電話。
 何かと思えば、職場のPCに付いてきたアプリをインストールしたらPCが起動しなくなったとヘルプコール。
 セーフモードも駄目だったが、幸い「前回正常起動時の構成を使ってコンピュータを起動」がイキだったので恢復に漕ぎ着け、兄の面目を保つことに成功した。
 Windows編は点が低かったんだよね。ふう。

 あ、サダム元イラク大統領の裁判は控訴審があるのね。


2006年11月7日(火曜日)
 昨日の記事は、GRAPE-DRのものだったそうで
 なるほど、それなら納得だ。
 確かにそういう数字が出てもおかしくないかもね〜。(スーパーコンピュータとしての汎用性や可用性については、色々克服しなければならない問題がありそうだけど)

 ジャイアンツ、ジャイアンツ、ゆけゆけ、それゆけ、巨人軍……(涙)。
 というわけで、ここ数年哀愁と縁が切れないジャイアンツファンです。
 桑田がメジャー挑戦とか、李承燁と4年契約したり、仁志がベイスターズにトレードされたり、哀が止まりません。まさにジャイアンツ哀です(笑えねぇ)。
 小笠原獲りという噂だったんですが、なんとバファローズの谷までやってくるそうです。
 一体このチームはどこのチームですか?

 文部科学省に自殺予告の手紙が届いたとかで、緊急の記者会見が開かれたりなんかしたそうな。なんでも8日までに状況が変わらなかったら11日に自殺するとか。
 個人的見解として。
 これは自分の命を自分で人質にとった強要行為であると考える。刑事事件として捜査し、犯人を検挙するのが筋かと思う。ちなみにイタズラであったばあいは偽計業務妨害だろうか。
 本当に自分の境遇を改善したくて手紙を書くなら、住所氏名を明らかにすべきだろうし、そうでないならイタズラとして対処されても仕方ない。このような大騒ぎに発展した以上、本当であれ虚偽であれ、差出人はそれなりの責任を負わされることになる(社会的責任を含めて)。本人がそれを望んでいるのかどうかは知らないが。
 私には、イジメについて取り立てて思う所がない。人間の集団に於いてそのような現象は古来普遍的に見られる現象だし、他の霊長類でも類似の行動は観察される。なので、それこそ刑法を改正して犯罪にしてしまえばいいんじゃないかくらいに思っている。そうすれば少なくとも刑事犯として警察が介入する理由にはなるし、救済の手続きもある程度確立するだろう。
 自殺については本人の権利だろうと思っているので、取り立てて止めようとは思わない。ただ、列車に飛び込んだり、繁華街のビルから飛び降りたりして他人に迷惑をかけるのは困りものなので、できるだけ穏便な方法をお願いしたい。

 手打ち内容を読んで、やはり釈然としない。
 卒業認定は学校教育法等の規定に基づく各学校長の権限であること。未履修で既に高等学校を卒業した者については、未履修が本人の責めに帰すべきものではなく、取り消すことにより当該者に不利益を被らせることは適当ではないこと。ってのは一見正論だけど、それはつまり「高校卒業」という資格の価値を紙屑以下にする、という決断でもあるわけです。それを隨分あっさりと決めたものだという気がしてならない。
 今後、「高校卒業」というのは、文字通り「高校を卒業した」意味しか持たず、「高校卒業程度の学力」を意味しないと文部科学省が御墨付きを与えたわけで、そうなると今度は大学や企業側は自己防衛策として高等学校卒業程度認定試験を要求するようになるかもしれません。
 もう一つ気になるのは、本件が今後刑事事件として立件され、公判の果てに関与した教師の有罪が確定した場合、高校卒業を証明する手立てがなくなることです。虚偽公文書作成が成立すれば、当然作成された証明書類は軒並み効力を失いますから、卒業生がその時点で獲得している利益は保護されるでしょうが、その後については神のみぞ知ることになります。既述ですが、刑事事件になってしまえば、文部科学省の決定など何の意味もありません。
 私のモットーの一つが「過ちで過ちを弥縫することはできない」なんですが、どうも過ちを弥縫するために過ちを犯したのではないかという疑いがあります。
 個人的には、卒業生を「犯罪被害者」として法務省と相談の上で、立法措置を以って救済とすべきだったのではないかと思います。


2006年11月8日(水曜日)
 明日からコナミカップだというのに! なぜ完全中継は有料デジタルのJ SPORTS Plusだけなんだっ!
 俺に野球を見せろ〜〜〜!!
 一番面白いのは中国と台湾がぶつかるGame 1なのにぃぃぃぃぃ〜っ!!

 ロシアと中国との間で、Su-33の売買が成立しそうなんだそうで。註:Su-33はSu-27の艦載型
 記事では触れていませんが、実は中国は過去に空母のドンガラを何隻か購入しこれを研究しており、以前から空母保有への執念を見せていました。そして現時点で、空母として使える艦体を保有し、これの再生作業を行っています。
 旧ソ連の航空母艦アドミラル・クズネツォフ(旧トビリシ)の二番艦として1985年に起工され、1988年進水したワリャーグは、艤装中にソ連が崩壊。すったもんだの果てにウクライナ共和国の所有するものとなったわけですが、進水こそ済んでいたとはいえ完成前の空母を就役させる力などあろうはずもなく、ウクライナとしてはこれの売却先を探していたところに手を上げたのが中国でした。
 中国側はマカオに作ったダミー会社を通じて洋上ホテルとする、という名目でこのワリャーグを購入、艦は2001年に大連へと回航されました。その後ダミー会社は当然のように消滅し、なんだかよく分からないうちに大連に係留されていたワリャーグは中国人民解放軍海軍のものとなり、研究されたあと、再生作業に入っている、と観測されています。勿論公式に中国がこれを認めたことはなく、煙幕の中で物事は進行しております。
 今回のSu-33の購入はワリャーグの就役に一定の目処が立ったことを意味しているのではないか、との観測もあるわけですが、一方でワリャーグは訓練空母で本命はあくまで「その次」であるという見解もあります。
 ただ、どちらにしろ中国は将来的に空母を保有する意志があり、そのための努力を続けているわけです。

 中国は経済発展に伴い、エネルギーや食料を海外に依存するようになっており、また主要貿易相手国が海を隔てた先にあることから、海洋国家へと変容しつつあります。海洋国家中国にとっては海上貿易線の防衛は即ち国家の防衛であり、そのためには空母が必要であるという論法は、さほど奇異なものではありません。日本のように米国との同盟関係によって自国では空母を擁しないという選択肢は、中国にはありませんから。
 しかるに、中国が空母を保有した場合、極東軍事バランスは大きく変化し、台湾問題や東シナ海の資源問題などで中国の影響力が増大します。無論、米国との正面衝突などは避けるでしょうが、妥協点をより中国側に設定しやすくなります。中国が米国の影響力を削ぐ形になるので、日本にとっては不利です。日本により不利な形での、米中が妥協しうる、解決が押し付けられる虞があります。
 これに対抗するには、日本も自前で空母を持ち、日米同盟を軸としつつも、日本独自の軍事的圧力を中国側に加える必要が出てきてしまいます。米国が常に日本の権益を最大限に守ってくれると無条件に信じられるのでなければ。また、米国にとっても日本の“必要以上の”軍事大国化は望んでいないので、日本が軍拡を行うことで米国の中国への妥協を牽制する意味合いもあります。
 かくしてここに軍拡競争が始まるわけですな。

 とはいえ、大日本帝国海軍時代には錚々たる空母機動艦隊を擁し米国と海戦を繰り広げたのも今は昔、現在の海上自衛隊には空母の建造能力もなければ運用能力も戦鬪機部隊もないわけで、米国の支援がある程度期待できるとはいえ、今から始めて戦力たりえる空母が手に入るまで20年近い歳月がかかるであろうことは間違いありません。
 逆を言えば中国だって豪洲から退役空母メルボルンをスクラップとして購入したのが1985年のことですから、既に20年以上が経過しています。その後もキエフ級空母2隻をスクラップとして購入しており、その間弛まぬ努力を続けてきたわけです。
 日本の出遅れは明白ですが、だからこそ、今後どうするか、長期的な計画が求められています。

 昨日の今日ですが、「履修不足:センター試験全教科の義務化検討 文科相が考え」ですか。
 どうやら政治側の動きのほうが早かったようで、高校卒業資格の有名無実化が今後進行するんじゃないかな。いやもう、自業自得と言う他ないのだけど。
 どうせここまでやるんなら、センター試験をバカロレア(Baccalauréat)化したらどうですかね。中認(就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定試験)の受験年齢下限を12歳くらいにして、高認(高等学校卒業程度認定試験)、バカロレア経由で最年少15歳くらいで大学に入学できるようにしてみるとかさ。


2006年11月9日(木曜日)
 なーんかまた文部科学省に自殺予告が届いたとか。
 明らかに模倣犯だけどねぇ。
 とりあえずWHOによる「PREVENTING SUICIDE A RESOURCE FOR MEDIA PROFESSIONALS」が「ブロガーのための自殺関連記事ガイドライン」に訳してあったので、リンクしとく。

 「メディアでの不適切な取り上げ方が、自殺行動を増加させる」というのは自殺に限らないんじゃないか、という気がする。例えば少年犯罪とか。関連する研究は何かないものだろうか。


2006年11月10日(金曜日)
 nyが面白おかしい小噺を書いていたので、勝手に転載する。
秋葉のビル裏では、Pentium-D売りの少女(店員)が声を張り上げていた。
「Dual-Coreは如何ですかぁ?、クロックの速いPentium-Dですぅ」
「…誰も見向きもしてくれ無い(T-T)」
「寒〜ぃ」
「あ、これをM/Bに挿したら暖っかいかなぁ?」
「売り物だけど……もう捨てるしか無いし…」
「………ぁ、暖かい(涙)」
 げらげらげら。

 で、その秋葉原にちょっと寄ってきたんですが、なんかあっちこっちに行列が出来ていて、とにかくPS3を手に入れようという熱意だけは伝わってきました。
 ただ、行列の中に1割程も外国人が混じっていたのはどうかと……。
 年内絶望という欧州勢が遙々ショッピングのために北極を渡ってきたんだろうけど、そこまでするか普通?

 そういえばNHKに放送命令が下ったとかでニュースになっていますが……なにか問題かね? 放送法に基づく正当な行為だと思うんだが。
 NHKは公共放送であり、受信料を主收入とし税を免除されているが、予算には国会の承認が必要で、国民の代表たる政府による命令を必要に応じて受けるわけだ。
 何か問題かね?
 以前左翼の友人が「NHKの予算が国会で承認されるのはおかしい」とか言ってて、「国民の代表者が国会なんだから、国会の承認を受けて何の問題があるんだ?」と訊ね返したら、暫く考えてて納得してくれたわけだけど、なんか時々こう、国会や政府が我々の代表者であることを忘れている人達っているよね。
 しかも内容は拉致問題についてで、元は特定失踪者問題調査会の短波ラジオ「しおかぜ」の支援を目的としたものだから、命令は正当としか言いようがないと思うわけなんだけど……。
 命令されなきゃ支援もできないって方が余程問題という気がしないでもない。

 半島が片付いたら次は台湾、なんだけど、WHOの事務局長選で、日本は中国に破れてしまいましたとさ。
 SARSの問題で台湾が微妙な位置にいるってのに、微妙な人選になっちまったなー。


2006年11月11日(土曜日)
 PS3狂想曲が都内各所で繰り広げられた土曜日。
 私は風邪を引いて一日寝込んでいました。

 コナミカップで番狂わせがありましたな。
 韓国サムソンライオンズが台湾La Newベアーズに逆転負け。
 実は昨日のファイタース‐ベアーズ戦もかなりの接戦でした。先発のRAYBORNを打ち崩せず、後半になってワンチャンスで逆転という、際どい試合で、弱者が強者に勝つ時のセオリーを踏んだ、緻密な試合でした。
 今日も先発の呉偲佑が5回2/3を3四球を与えながらも2失点で押さえ、中継ぎの黄俊中、許志華が踏ん張り、MORELが抑えて逃げきり。
 攻撃面で圧倒的に劣るベアーズが、投手リレーで逃げきった試合でした。
 決勝でファイタースと素晴らしい試合を見せてくれることを期待します!

 「中国製ステルス機はF117そっくり」とかいう話があったかと思うと、米国から「中国にステルス技術売り渡す=技術者を起訴、死刑適用も−米とかいう記事が舞い込んできて、いやいや、きな臭いことですよ。

 言語にまつわる間拔けな話を一席。
 「米軍が数100万ドルを投じて開発した電子翻訳機、イラク駐留兵士の評価は「100%使い物にならない」」。
 アラビア語が難しいのは、所謂コーランのアラビア語(フスハー)と、口語のアラビア語(アーンミーヤ)の違いが大きくなり過ぎている、またアーンミーヤ同士の違いも大きくなっているところに一因があったりするわけですが、そういった言語の背景を考えずにこういうモノの開発に移れるあたりに、アメリカンなフロンティアスピリッツを感じます。
 そう、それはまるでUnicodeのような……。
 解決策? 知らんがな、そんなの。


2006年11月12日(日曜日)
 コミティア78

 コナミカップ決勝戦はファイタースLa Newベアーズで、ファイタースの先発はダルビッシュ。途中やや乱れる回もあったものの、台湾打線をほぼ完璧にシャットアウト。寧ろ問題はファイタース打線で、ベアーズ投手陣を捕まえられず、送りバントの失敗やらなにやらを重ねて、なんと7回までゼロ行進を続けてしまいました。
 実力よりも、運命の天秤がちょっと傾いただけで勝負が決まってしまう、ベアーズにとって有利な展開。
 じりじりと続くゼロ行進はようやく7回にファイタースが1点をもぎ取って均衡を破ると、8回9回を投手リレーで零封して勝利。
 しかし薄氷の勝利でした。
 特にベアーズの打撃陣は、慣れない小技を頑張って駆使していました。もう少しバントやバスターが上手かったら、ダルビッシュを搖さぶれたのにねぇ。
 で、誰がやらせているのかと思ったら、打撃コーチは呂明賜だった。懐かしいー。
 とにかく、エキシビションマッチだと思わずに、勝ちに来ていたのが印象的でした。
 来年辺り、日本以外の国のチームが優勝してもおかしくないかな。


2006年11月13日(月曜日)
 目覚し代わりのニュースで自殺自殺と3件も4件も伝えられたら、流石にげんなりしてくるな。
 WHOのガイドラインを真剣に検討する必要があるんじゃなかろうか。
概して、テレビ・新聞などによるノンフィクションのニュース報道の悪影響については、統計的に有意と認められる十分な証拠がある。
 ただでさえ日本は、曽根崎心中だの三原山だの岡田有希子だのと、集団自殺や後追い自殺が頻発しやすい文化背景を背負っているので、報道各社は慎重になるべきなんじゃないかと思いますがねぇ。

 なぜ日本人はそうやってほいほい死ぬのか、というところで思い出したのが、「戦争と人間の風土」という一冊。
 この中で興味深かったのが、太平洋戦争における日本兵が捕虜になるよりバンザイ突撃をして玉砕することを選ぶことについて、生きることが苦痛だからではないかと推測していた(ように記憶している)。
 「戦争の常識」では、捕虜になることは即ち次なる鬪いの始まりであり、捕虜收容所内でのサボタージュ(妨害行為)から始まり、欺瞞情報を流したり、脱走を企図したり、それによって敵軍へ消耗を強いることなどを次々と実行する。つまるところ、捕虜になることは「戦鬪の終了」を意味してはいても、「戦争の終了」を意味していない。
 さらに言えば無事に捕虜になれるかどうか、それすらも定かではない。相手は“モンキー”などと言って蛮族扱いしていた日本人だ。両手を上げても撃ち殺されるかもしれず、パラシュート降下した先で嬲り殺しになるかもしれない。本土爆撃をしていたB-29の場合、敵中突破して味方基地に……という可能性は端からゼロだ。
 そういうことを考えると、捕虜の道を選ぶ、というのは実は存外難しい。この私をして、意味もなく絶望的に特攻した方がマシ、という気すらしてくる。
 鯖田氏はここに日本人の「死を恐れない」価値観を「生を恐れる」価値観として説明し、寧ろ「死に急ぐ」文化背景があるのではないかと考察していた。
 要は日本人にとって、生きることはメンドクサイのではないか、とか私は思った。

 「JAXA,JALから譲渡されたYS-11退役機を次期国産旅客機の開発に活用」という記事を読んで真っ先に思ったのが、「フライアブル(飛行可能)じゃないの?」だった。
 この辺がNASAJAXAの決定的な違いだよな……。
 Xプレーンから母機になるB-747まで自前で持ってるような連中と比べちゃいけないって分かっちゃいるんだけど、YS-11一機フライアブルにできないって辺りがなんともかんとも……。


2006年11月14日(火曜日)
 昨日のことになるが、旭鷲山関が引退を発表。
 小兵で技が多彩な力士が好きな私としては、また一人、贔屓の力士が土俵を去ることに、寂しさを禁じ得ません。
 旭鷲山はモンゴル出身力士の嚆矢として、言ってしまえばかつての高見山のような役割を果たしました。特筆すべきはその故障の少なさ、休場の少なさだったのですが、心臓病で引退とは、なんともやりきれません。
 国に帰って日本とモンゴルの掛け橋になりたい、とのこと。応援しております。

 TOP 500地球シミュレータは前回の10位から14位に後退。日本からTop10入りしたのは東工大TSUBAME(9位)だけですか。
 国別で見るとアメリカのぶっちぎりは変わらず。2位タイの英日両国に台数で10倍の差を付けてます。
 やっぱ底辺レベルの高さを見ると、アメリカって凄い国だよ……。

 待ってましたぁ!日本国語大辞典電子化
 あとは大漢和が電子化されれば、心置きなく今の稼業から引退できるな。


2006年11月15日(水曜日)
 やっぱあれかね? WHOのガイドラインとかって意図的に無視されてんのかね? マスメディアによって。

 松坂大輔はボストンか。
 しかし$51.1 millionっつーのは、なんかの冗談か……。数字書き間違ったんじゃないだろうな?

 風邪引いてしんどい。寝よう。


2006年11月16日(木曜日)
 昨日千島列島で起きた地震について、津波情報はあっても被害情報はない。M8.1なら、小さくない被害があってもおかしくないし、択捉島には人も住んでいる筈なんだが。翌日註:M7.9に修正された
 勿論、何事もなかったのなら、それが一番。

 クリント・イーストウッドが朝っぱらからNHKに映ってて、なんでも夜のクローズアップ現代「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」について語るとかいうので、ちょっと期待しながら家に戻って録画を観る。
 極めて個人的な話なんですが、どうもクリント・イーストウッドの戦争映画というと、「ハートブレイク・リッジ」なわけですよ。ですもんで、最初「父親たちの星条旗」も娯楽映画だと思って観に行きました、正直。そしたら社会派ドラマだったのでびっくりした
 で、今日“監督”クリント・イーストウッドを観てまた驚いた。
 言っちゃぁ何だが、こんなマトモな人だったのか……。
 いや、役柄を見て俳優を見てなかったんだなぁ、俺。


2006年11月19日(日曜日)
 どうも土日は体調が思わしくなく、倒れ気味。
 特に今日は丸一日といっていいくらい、寝ていた。

 開発の後れが会社を傾けさせているエアバスのA380が日本に来訪したとか。仄聞するところによれば、機体内の配線に、軽量化のためにアルミ配線を利用したら、曲げ特性などが銅線とは違ってて大幅な設計見直しが必要になったとかなんとか。
 飛行機も大変だよね。

 日本のP-X、C-Xはそれぞれ先月荷重試験用の1号機が納入されたと聞きましたが、問題なく進めば良いのですが……。
 なんせ航空機開発というのは茨の道ですからな。


2006年11月20日(月曜日)
 なんか金曜の日記を間違って消してしまったっぽい。ま、いっか。大したこと書いてないし。

 朝一で漢字小委員会の傍聴に行ったりしていたわけだが、中々今回は面白かった。
 しかし毎回思うのだが、非日本語母語者への日本語教育のための漢字政策、という視点が全くこれっぽっちもないのが素晴らしい。むしろその辺は戦前の方が真面目に討議されていて、大東亜語としての日本語のあり方などが議論されていたわけだが、そのような視点が存在しないことが良いことなのか悪いことなのか。
 日本語学習者の視点からすれば、公的文字セットがstandard profileであることが望ましいのだが、どうも議論を眺めている限り、minimum setであるとされているように見えて仕方がない。まあ、それが現実ではあるのだが。
 60年前と違い、日本人自身に、日本語を世界に広めよう、などという野心が失われているわけでして、そういう視点がないのもまた致し方ないところか。必要なら虎の穴にでも叩き込めば済むしね。

 米中間選挙を受けて、対イラク政策の見直しが進んでいるらしい米国ですが、しかしあの国もまともに占領政策を成功させたためしがないねぇ。どうしてああも歴史に学ばずに物事を進められるのか、傍目には不思議でなりません。
 バァス党員の公職追放なんて、なんでやったんだろう?


2006年11月21日(火曜日)
 宮崎県日南市沖で浮上訓練中の練習潜水艦あさしおとパナマ船籍のタンカー“スプリングオースター”と接触したそうな。
 あさしおは練習潜水艦とは言うものの、実際はAIP(Air Independent Propulsion)機関を搭載した実験艦・試験艦ですね。ということは、訓練海域は指定されていたと思うのですが……。
 まあ何にせよ、大事故に繋がらなくて良かったですよ。
 えひめ丸の二の舞になる可能性だってあったわけですからして。

 ゲーム機としてはともかく、ユニバーサルプレイヤとしてのPS3にはとても興味があります。まずはSACDプレイヤとして(笑)。SACD(ハイブリッドディスク)何枚か持ってるのでね。
 しかし聞くところによるとDSDを直接出力してるんじゃなくて、PCM(88.2kHz)にリアルタイム変換して出力してるんだそうな。
 信じられん。
 ついこの間まで、DSD‐PCM変換に実時間の3倍くらいの時間が掛かってたのに……。
 その代わり、SPEを5器フル稼動だそうですが
 頭オカシイんじゃないか?(褒め言葉)
 分解記事みたら、光学ヘッドはレンズ一組だったし。3波長レーザだと?
 まともに売ったら幾らになるか見当もつかん。


2006年11月22日(水曜日)
 小笠原道大選手ジャイアンツ入り〜〜(哀)。
 ここがFA選手の墓場だと、知らんわけでもあるまいに……。
 一塁手ばかり集める病気はどうにかならんのかね>ジャイアンツ

 気分直しに、「おいら宇宙の探鉱夫」のDVDを観る。
 いやー1994年の作品には見えませんね。宇宙の描写が特筆もので、重量はないけど質量はある物体の動きをよく演出しています。
 DVD化は不可能とまで言われていた幻の作品だけに、感慨も一入です。
 時々、この作品の続きを無性に観たくなりますッ!


2006年11月23日(木曜日)勤労感謝の日(新嘗祭)
 いや、フレミングの法則は中学校ではなかったかと。>あらりあさん
(大差ない話だが)

 読売に「識別番号同じ「クローン携帯」不正使用をドコモ初確認という記事が踊っておりましたが、一方でNTT DoCoMoは「読売新聞「クローン携帯初確認」との報道について」としていて、見解に相違があるようですな。まあ、過去にあれだけクローン携帯を否定しちゃったわけで、おいそれと認められないという事情もあるでしょうが。
 個人的には、クローン携帯かどうかってのは定義の問題なのでどうでも良くて、このような不正請求の穴があったことが重要かと思います。解約時にSIMカードを回收、回收できない場合(破損・盗難など)はIMUIを再利用せずにロックするなどの対処が必要だったのではないか、と。
 まあ、認証を行わずに通話を許可する外国のシステムは論外なわけですが。

 NASAの火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーが通信途絶。運用終了の見込みとか。
 設計寿命を大幅に超えての運用だったので、お疲れ様と言ってあげたいところ。

 PLAYSTATION Storeで旧ゲームのダウンロード販売をPSP用に始めるとか。
 PSPのUMDって一体何だったんだろうねぇ……。
 Sonyグループ内でのMD技術の維持が目的だったんだろうけど、今や痕跡器官となりつつあるような気が。


2006年11月24日(金曜日)
 新東京タワーのデザインが決まった
 うーん……。
 物理的問題から、それほど奇を衒ったデザインにはできないとは分かっているんだけども、それでももう少しどうにかならんかったものか。

 撮ったまま放っておいてあったクローズアップ現代どうする 若者の“日本語力”」を観た。
 しきりに若者の日本語力の低下を憂うる内容だったわけですが、その原因についてはケータイやパソコンを悪玉にしているだけ、という実にインスタントな出来栄えだった。
 そんなの、国語教育に問題があることは論を俟たないと思うのですが。
 大体、番組に採り上げられていた「中学生並みの日本語力しか持たない大学生」なんて、大学の入試選拔段階で落とすべきだし、そうでないなら大学が補習授業を施せば良い話です。
 寧ろ、その程度の日本語力しかない人間に卒業証書を与えている高等学校が問題になりそうなものですが、それについては既に決着済み
 というわけで、今後は大学はそのような学生を鍛え直すか落第させるかを選ばねばならん訳ですな。企業は学校での教育にはなんの期待もするな、と。
 かように教育コストの押し付け合いが続いていることにこそ、危機感を感じるべきだと思います。

 とはいえ、教える方も「表現カ」の世界だからな……。


2006年11月25日(土曜日)
 前輪の歪みが酷くなってきたので、自転車を店に預ける。

 ホワイトカラーエグゼンプション(裁量労働制)に加えて、今度は労働契約法素案から契約社員等の正社員化規定を削除ですか……。
 労働者の労働意欲を失わしむる政策ですな。
 いいんかなー、そんなんで。
 人はパンのみにて働くに非ず、ですよ。
 充足感や充実感といったものが、仕事を続けていくためには必要なんですが、正社員にしろ非正規社員にしろ、そっちが蔑ろにされ続けているような気がしてなりません。

 英国で変死した露連邦保安庁の元中佐の体からポロニウムが出たとかなんとか。キュリー夫妻も草葉の蔭で泣いてるなぁ、こりゃこりゃ。


2006年11月26日(日曜日)
 先日、竹居さんと会って話した時に、外国人労働者の大量受け入れによって発生する、文化摩擦に対する対処コストって誰が負担するのか、と論じた。
 文化摩擦というものは、想像以上に、根深い。学習によって理解度を深めるとかいう話ではなくて、実際として対処はどうするのか、という段階では、その難度は目眩がしそうだ。
 例えばイスラム圏から労働者を導入したとするフィリピンにも地域によってはイスラムが多いので、近い将来の話だ。)
 彼らは日本国内でハラルフーズを求めて右往左往することになるだろう。そのくらいなら良いが、工場労働者が社員食堂でハラルを求めるなんてことが起こりうる。さらに日本で産まれた二世が小学校の給食に……という具合になる。
 貴方は理解を示せるだろうか?
 示せる、と主張することは簡単だが、実践に伴う費用を負担しうるか?という問いになると言葉に詰まるだろう。
 役場の窓口に日本語のみならず、英語やスペイン語やタガログ語の説明書きを用意したりするコストは、決して小さくはない。
 日本に来たからには日本語を用いるべきだと主張するならば、今度は日本語教育に費用を投じねばならないだろう。なにせ日本国内で満足な日本語教育を公教育で行っているところは、極めて珍しい。特に子弟の教育問題は、現在ですら問題なのだから、将来は大問題になるだろう。
 企業側が低廉労働力としての外国人労働力に期待するのは結構だが、結果として社会の負担が増すことについて、企業側が応分の負担をするかと言われると、否だと思わざるをえない。それは日系ブラジル人の問題で既に提示された問題であり、未解決のまま放擲されている問題だからだ。
 よって私は、現状での外国人労働者受け容れに、慎重な立場なのだな。

 金曜日のNHKスペシャル対北朝鮮 なぜ圧力より対話なのか 〜韓国の選択〜」を見て、韓国は北の策略に10年来巻込まれ続け、今や悪い意味での一蓮托生ともいえる関係を築いてしまったわけだと納得した。
 北がしたたかだったのか、南が阿呆だったのか、その両方なのか。
 日本としてはできるだけ遠く離れて関らないようにするのが吉じゃないかと思わんでもない。


2006年11月27日(月曜日)
 雨降りの月曜。

 世界でも珍しい輓曳競馬が廃止になるようだ。
 文化的にも面白いものだから、なんとか存続の道を探って欲しいものだが……。

 郷里の方から、奇天烈なロボットのニュース
 実際にはその見掛けよりも、規定された動作に人間が介入して動作にバリエーションを持たせる制御技術の方が目玉かな。
 ダンスをさせる必然性は余りないケド、見た目は楽しいな。変で。


2006年11月28日(火曜日)
 「首都圏の鉄道3割で混雑率上昇、上野—御徒町216%とかいう記事を見せられると、ああもう嫌だ、自転車で通勤したい、と切に思うわけだが、21kmを走るのはともかくその後仕事するのに汗みどろではねぇ……。
 早いとこ南北線が8輛編成化してくれんものか。満足度No.1だかなんだか知らんけど、私ゃ耐えられんわ。

 そう言えば先日阿佐ヶ谷へ行った時に、中野でE233系を見た。別に私は鉄ではないので何の感慨もなかったわけだが。
 件のE233系には空気清浄機が搭載されると聞いているが、それとは直接は関係ないが、「「科学的根拠ない」マイナスイオン広告に都が指導なんて話題が。
 まあ、きっとマイナスイオンってやつはプラシーボの同類なんだろう。


2006年11月29日(水曜日)
 地下鉄で寝過ごす。
 滅多にないことなんだけどなー。

 防衛省法案が通過しそうと言うことで、何より。


2006年11月30日(木曜日)
 実相寺昭雄監督、逝去。
 実相寺監督が手掛けたウルトラマン各話は、僕の魂に刻み込まれています。

 「防衛省設置法」が衆院を通過しました。まずはめでたい。
 ところで民主党が付帯決議で文民統制がどうのこうのと言っていたようなんですが、憲法66条2項では何か不満なんでしょうかね? まさか部隊に国会選出の督戦官を同行させて監視させるなんて阿呆なことは考えてないだろうなぁ……。
 法案についての感想としては、自衛官の定数を「定数は政令で定める」にした方が良かったように思います。もし動員が必要になったときに、より速やかに定数を変更できるようにした方が良いと考えるからです。平時の定数については予算で充分束縛が可能ですから。
 ま、それは国軍創設の時に取っておきますか。

 そういえば警視庁のサイト平成17年の統計が出ていたので「迷惑防止条例違犯の送致状況」を確認する。
 7月に書いた通り、痴漢犯罪の多くは迷惑防止条例の卑猥行為に分類されるため、昨年の女性専用車輛の首都圏への大々的な導入以降の変化を見るのが主眼。
 で、実際見て見た範囲ですが……あー、減ってないねぇ……。変動は搖らぎの範囲内だな。
 というわけで、少なくとも強制猥褻、卑猥行為ともに、女性専用車輛の導入による目立った減少はなかったと考えて良いように思います。
 というわけで、当面私は女性専用車輛について否定的な態度を取ることにしようかと思います。