哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2006年3月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、並びにパーソナルメディア社は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2006年3月1日(水曜日)
 出勤初日。
 山ほど釘を刺される。
 はっはっは。信用ありませんな。
 ……orz

 「ふみカード」が9月30日で利用停止になるそうな。以前は2007年の3月31日というだったけど、繰り上がったらしい。
 なんでこんなものがあるか分からんものだっただけに、無くなること自体は全く不思議でもなんでもないのですが、これを導入した時の郵政省の連中の考えていたことはちょっと知りたかったり。
 どういう利権構造があったんだろうか。

 この日記でも何度か(2005-12-31,2006-01-10,2006-01-29)採り上げたマガジン9条の“新春特別企画 国民投票”ですが、結果が発表されました。
 見事な敗北宣言です。投票行動の問題もきちんと認めています。誇り高き敗北といえましょうか。
 私自身は改憲派ですが、より根源的に民主主義を貴ぶ公民でありたいと思っています。この結果を受け、護憲派が一層勉強し、自分たちの意見に磨きをかけ説得力を増さんとするならば、より意義深い議論ができるでしょうから、その方が幸いであると考えます。
 しかしなんと言いますか、グラフを見ると面白いもんですね。投票行動の中心は21〜35歳±5歳で、その世代は圧倒的に改憲派が多いようです。一方で投票数こそ少ないものの、51〜80歳では護憲派が半数を占めます(それ以上の年齢については恐らく有意ではない)。
 こうまで年代で差が出るってのは、一体どういう原因があるんでしょうかねぇ。教育でしょうか。それとも青年期に社会主義が事実上存在しなかった世代ということなんでしょうか(笑)。

 ちなみに私の世代は、大学入学前にソビエト連邦が崩壊した世代です。
 ベルリンの壁が壊れて、あれよあれよという間に東ドイツが崩壊、ゴルバチョフが大統領になったと思ったらクーデターでソビエト崩壊。まさに一瞬、と言った感じでした。それまで何十年も続いてきた、そして今後も続くと思っていた冷戦が、余りにも呆気なくなくなったのに、当時は感動すら覚えたものです。
 大学で講座派だった先生が、教壇で茫っとしながら「これから私は何を教えればいいんでしょうかね」と呟いたのを、今でも思い出します。


2006年3月2日(木曜日)
 「スペースシャトル09年退役、国際宇宙基地なお縮小もですか。ある程度予想されていたとはいえ……。
 “きぼう”を射上げてもらうために作った“セントリフュージ”に続き、“きぼう”そのものの射ち上げも怪しいですな、これじゃ。たとえ射上げたとしても、ISSそのものが縮小されるとあっては、日本が期待していたほどの利用も難しいでしょうし。
 他所様の計画におんぶだっこだった以上こうなることもリスクの範囲内と言われればそこまでですが、なんとも歯痒くやるせない話です。

 イラクで香田証生さんを殺した容疑者が逮捕・起訴されたとか。
 被害者は日本人でしたが、犯罪はイラクにおいて行われ、イラクにおいて逮捕されたのですから、イラクにおいて裁判にかけられ、刑に服すことでしょう。それ以上の意見はありません。

 春日部共栄中学校が麻原彰晃の次男の入学を拒否しているとか。以前にも似たような話があって、裁判沙汰になった挙げ句、学校側が敗訴してたり。
 春日部共栄からはまだプレスリリースなどは出ていませんが、私の懸念は一つだけで、入学拒否をされた少年の“学ぶ権利”は誰が保障してくれるのかということだけです。公立中学が受け皿になるのだろうか?

 さあ、明日からWorld Baseball Classicアジア予選が始まります。
 一番の見所は初戦の台湾‐韓国戦です。
 このアジアラウンドでは日本韓国台湾中国の4箇国総当たり戦を行い上位2チームが2次リーグへ駒を進めます。言葉で説明するよりこっち見る方がが早いな。
 一次予選Aグループでは、本命が日本、対抗が韓国、穴が台湾といった具合です一度書きましたが、総合的には韓国に軍配が上がるのですが、その実力差は番狂わせが起こり得る程度には接近しているので、台湾としてはこの初戦に勝利すれば、2勝1敗での2次リーグ進出も見えてきます。逆に韓国はここで敗けると日本戦に勝たなければいけなくなるので、かなり厳しくなります。
 注目の第1戦は明日11:30から!
 ……仕事中じゃん……。orz


2006年3月3日(金曜日)
 World Baseball Classicアジア予選第1戦、台湾対韓国。素晴らしい試合でした。
 実力的には僅かに韓国が上ながら、決して楽勝できるほどの差はなく、10回戦えば3〜4試合は台湾が持っていくだろうというくらいの力量差。そして台湾側はここに勝つことに全てを掛けてきています。
 熱の籠った良い試合でした……。
 ほんの僅かな実力の差が、2点という点差になって最終的に勝敗は分れましたが、実際の所、台湾が勝ってもおかしくないくらいの試合ではありました。9回もランナーを三塁にまで進めていて、最後のバッターとなった詹智堯の当りはセンターへ拔けるか、というところを韓国の$(C酵遭幻の好捕に阻まれました。
 守備で言うと、台湾のショート、胡金龍の守備が本当に良かったですね。何度も台湾のピンチを救いました。
 いやぁ、良い試合を堪能させて頂きました。

 続く第2戦中国対日本ですが……4回まではおいおいと思うような展開でしたが、5回以降は釣瓶打ち。結局8回コールド。大体ですね、日本の1チームに敗けるナショナルチームがまともな試合になるわけもないんですよ。あんなに投手使っちゃって、明日以降の試合が心配です。
 それでも、先のアジアシリーズよりも成長が見られた所がいくらかありました。逆に日本としては、やや上原の出来に不安が残りました。

 しかし……試合をわざわざビデオに撮って家に帰ってから3時間以上もかけて見ている私ってなんなんだろう……。


2006年3月4日(土曜日)
 World Baseball Classicアジア予選第3戦、中国対韓国。昨日日本にメッタ打ちにされた中国ですが、本日も韓国にメッタ打ち。本塁打以外で得点出来る気配なし。
 コールドにならずに9回まで粘ったことが收穫でしょうか。
 第4戦台湾対日本。強いとは思っていたけどこれほどまでに強いとは……。
 昨日の試合を見る限り、台湾代表チームは、韓国代表に手が届くくらいには強いわけです。で、その韓国の強さはある程度分かっている。にもかかわらず、これだけの点差が付いて7回コールドになってしまうとは……。昨日の一戦で運も力も使い尽したか、台湾。
 かくしてこれで、日本と韓国が共に2次予選への出場を決定しました。残るは一位通過を決める頂上決戦のみ。
 明日の2試合が本当に楽しみです。

 某TAD-WGのミーティング。しかし殆どの時間外交政策を語っていたような気がする。

 夜、糸野来訪。


2006年3月5日(日曜日)
 怪しい面々が交通博物館に集まり、万世橋駅遺構の見学へ。交博には多分20年以上前に一度来ている筈なんだけど、なんせ余りにも昔のことで、まぁったく記憶にない。
 王様夫妻、すえちゃん、画伯、私に加え、はくほーが遅刻して合流。
 一階の鉄道関係展示を流しながら時間を潰し、いざ万世橋駅遺構へ。
 大して面白いものがあるわけじゃないんだけど、今でもあの古い建物を実用品として使っているのは興味深かった。でもあちこち水漏れ対策がされていて、限界なんだろうなぁという感想も。
 通常展示物の中では、3階に吊られたアンリ・ファルマンが個人的には感慨深いのですが、これ、保存状態があまり良くない。他の航空関係の博物館に移すべきなんじゃないかなぁ。

 13時過ぎに交博を出て、写真を撮りまくるすえとはくほーを引きずりつつ、カレー屋で食餌。その後、秋葉原巡りへ。なんっちゅーか、中央通りは最早魔窟ですね。いつの間にあんな謎な世界になっていたのやら。
 メイド喫茶などを道々見つけつつ、秋葉原を一周り。結局古炉奈に居着く。しかし……メイド喫茶は行列が出来ている店もあるってのに、古炉奈は空席がある……。泣けてきそうだな。
 6月に予定される某イベントのための謀議を少々。

 帰宅して、野球観戦。
 World Baseball Classicアジア予選第6戦・日本‐韓国戦。
 前半戦日本が押し気味に試合を進めるが、4回裏・二死満塁からの西岡のライトへの打球を$(C戚遭慎がダイビングキャッチした辺りで流れが変わりました。
 日本はその後拙攻を繰り返してしまい、7回には無死で出たランナーを送ることもできずに3アウトを喫するなど、悪い流れを作ってしまいました。
 総じて言えることは、余裕こき過ぎましたね、ってところです。
 10回戦えば7回は勝てる相手ですが、条件が揃えばこうなりうる、という悪い見本です。
 特に7回裏のバント失敗が、痛かったです。
 アテネ五輪のときもそうだったんですが、接戦になった時の粘りに、日本チームは難があるように感じます。

 で、その前の台湾‐中国戦。
 とにかく中国側の收穫は、ホームラン以外で点を取ったことですね。
 問題点は色々ありますが……まずは投手をなんとかしないと何ともならないですな、これは。野球なんてピッチャーが良くないとまず試合にならないわけでして。


2006年3月6日(月曜日)
 『「違反もみ消しよくある」 福井県議、委員会でってアンタ……。いや、そりゃ県議ともなればそういう揉消し依頼なんて日常茶飯事なのかもしれませんけどね、それはあくまで違法行為なのであって「社会通念上、よくあること」にしたらアカンやろうが!

 香田さん殺害犯が逮捕されて取り調べが進んでいるとかで、ちらほらニュースが入ってきますね。どこまで本当か分からないのが難なんですが、殺害報酬が200ドルとかいう記事もあるようで。
 200ドルですか……廉いなぁ。
 これじゃあ最早テロでもなく、単なる営利殺人ですな。連中に金を払った奴まで捕まえて欲しいね。そいつが元凶なんだからさ。

 東京農工大澁澤栄教授らが、牛糞に高圧と熱を加えてガソリンを抽出することに成功したそうな。
 ……は?
 記事によれば、牛糞100gあたり抽出量は約12g。日本では1年間に約55万1155tもの牛糞が発生するそーなので、6万6,139tのガソリンが抽出できる計算になりますな。
 なお、日本でのガソリン生産量は約560万t/年だそうな。
 そのうち、「牛を食うなんてもってのほか!」とか言われる時代がくるんだろうかねぇ。


2006年3月7日(火曜日)
 「はやぶさ」との交信回復
 ISASの宇宙機はみんな我慢の子だなぁ。
 頑張れ、jaxaの中の人たち!

 『16歳以上の外国人から指紋採取=入管法改正案を閣議決定という記事が。
 個人的には歓迎どころか、特別永住外国人や日本国民も含め指紋登録を行うよう進言したい。本人同定のための情報を国がある程度保有することについて、私は異を唱えるつもりはありません。むしろ、遺伝子指紋などを登録しておくことを勧めたいくらいです。(過去日記1,2
 日本の本人同定システムがザルだというのは分かっている人には分かっていることではありますが、これでなんとかなっているのは日本が島国で陸上に国境を持たず、かつ外国人の出入りが基本的に厳しいためです。向後、一層の厳格な本人同定の必要な社会になってくれば、政府が国民を識別する方法がなけりゃ困りますがな。
 というわけで、むしろ日本国民の指紋・遺伝子登録を進めるべきではなかろうかと思いますな。

 中国の人民は被害者である、らしい。
 さて、私の知る限りの話だが……。
1946年、東トルキスタン共和国に侵攻し、これを併合。(新疆ウイグル自治区)
1950年、中国人民志願軍を朝鮮戦争に派遣。国連軍を38度線まで退却させる。
同年、チベットを武力併合。(西蔵自治区)
1962年、インド、カシミール地方に侵攻(中印戦争)
1974年、西沙諸島(パラセル諸島)を制圧。
1979年、「懲罰」と称してベトナムに「自衛反撃戦」を仕掛ける。(中越戦争)
1992年、南沙諸島(スプラトリー諸島)の一部を武力制圧。
……とまあ、改めて羅列してみると凄いな、この国。どのツラ下げて被害者面するのかって感じですが。
 この他にも国共内戦だとかソ連との国境紛争だとか文化大革命だとかをやってるわけだから、この国の言うことを真面目に受け取るだけ時間の無駄じゃないかって思わないか?

 Genesis鉄疑惑から「疑惑」の文字が拔けた模様


2006年3月8日(水曜日)
 朝、NHKのおはよう日本でWinnyを紹介していて、とうとうここまで来たか、と思っていたら、今日もまたWinny経由の漏洩事件が報道されていますな。官公庁から一般企業、個人に至るまで、今や花盛りと言った感じ。聴く所によると、昨今の重要書類の漏洩に絡んで、外国のノードも増えているとか。そのうち国外の文献も流れるようになるかもねぇ……。
 既に流れてたりして。
 それはともかく、対策として私物パソコンの全面使用禁止、必要数調達などが報道されるようになったのは朗報でしょうか。っちゅーか、それが当たり前だろうに、という気が。

 某駄目人外から回ってきた情報なんですが、「2005年後半から2006年初頭にかけての事件と情報教育の関連に関するコメント」。
 要するに「当たり前のことを当たり前のように」やればいいんちゃう?と思った。
 それが難しいんだけどな
 先入観とか思い込みとか錯誤とか「説明しなくてもわかるだろう」なんて超能力が前提になってたりとか。甚だしくは予測された混乱の芽を摘まずに放置した挙げ句に実際に巻き起こしたりとか。
 3月31日までパブリックコメントを受付けているそうだが、付け加えるべき言葉もないような気が。
 日本の安全は神話によって守られています——。


2006年3月9日(木曜日)
 例の件ついて
 まあ、完全にこういうのを防げってのは難しいとは思うんだけど、今回のは露骨に過ぎやしないだろうかと。編集部の責任も問われるようなレベルだったように思う。

 Yashiromannくんに鉄疑惑が持ち上がった今日、知らされたニュース
 日本は確実に未知の世界と化していくらしい。

 まず、これを読んで、次にこれを読んで、最後にこれを読む。
 さて、中国に新幹線技術を輸出するのは戦略的にマイナスだと思わんかね?


2006年3月10日(金曜日)
 朝日新聞に『NYタイムズ、札幌信金事件報道 「日本は法治国家か」という、以前もちょっと紹介したオオニシ記者の記事が紹介されていました。
 元のNYTの記事を読まずに第一印象だけで感想を述べます。
 「時効って概念がそもそも法で規定されるもんじゃねーの?」
 法治国家じゃないなら仇討ちでもなんでもすりゃいいんですがな。時効は法治国家であるからこそ存在するわけで、被害者が感情で叫んだ言葉を垂れ流しにしてしまうのはどんなもんかと。
 むしろ大陸法の流れを汲み時効の概念を持つ日本の法体系と、それを持たない英米法を冷静に比較する記事を書く方が双方にとって有益だったのではないかと思いますが。

 「村上春樹:直筆原稿が古書店に大量流出 編集者が無断売却」というどーしょーもない記事が。
 原稿は著者に返却するものだ、と私は仕事で教わったんですが、どうも“天才”スーパーエディター氏は違ったようです。
 しかしこの場合、有体物としての原稿の所有権は出版社には移らないと考えるのが一般的なので(出版社が手に入れるのは原則として出版権だけ)、原稿の持ち出しは業務上横領になる可能性が高いですな。もっとも、時効かもしれませんが(おい)。
 古書店については、その事実を知らなければ“善意の第三者”になる可能性はありますが、マトモな経路で出てきたもんじゃないことは判りそうなもんですがね……
 出版界に於いては「出版社(編集部)の存在価値」を強くアッピールしていかねばならない難しい時期なんですが、こういうことがあると自分の首を絞めるようなことになりますねー。


2006年3月11日(土曜日)
 旧ユーゴスラヴィアのミロシェビッチ元大統領が、“人道に対する罪”を問われている旧ユーゴ国際戦犯法廷の拘置施設で亡くなったそうな。64歳。一部、自殺とも報じられています。
 公判中の容疑者が心臓が悪いんで治療を受けさせてくれと弁護士が言ってたりしたんだがなぁ……。

 Winnyの知名度が上がってきて、社会問題化の様相を見せてきていますが、善し悪しですな。情報が漏洩すること自体は大きな問題なのですが、その問題の原因をWinnyに求めるかのような意見があるのはどうかと。
 Winnyを使用すること自体は違法ではありませんし、実を言えば私だってプロモーションとかに使えないものかと思っていたりする訳でして、利用方法はもっと工夫されても良いのではないか、なんて考えていたりします。
 ただ、同時にキンタマウィルスなどなど、暴露系のウィルスやらワームやらが蔓延っているのも事実でして、そういったものから身を護ることも重要になります。手っ取り早くやるなら、仮想マシン使ってWinny専用マシンを作っちまうのが效果的でしょうかね。
 そういう事情に加えて、漏洩“事件”の多くに於いては、公私の区別の曖昧な情報管理が原因の一端となっており、これに関してはWinny利用を禁止しても拔本的対策にならないことは論を俟ちません。先日の公判で47氏は「基本的にはユーザーの責任」と言ったそうですが、正論ではありますね。根本的には本来持ち出してはいけない情報を持ち出したり、あまつさえそれを家族共用のマシンに保存したりといった行為が問題なんですからして。
 ちなみに、Winny本体を同梱したマルウェアの登場だって考えられなくはないので、Winnyを使っているかどうかってのはあんまりアテにならないんじゃないかなぁ。
 結局、官公署などではOne Point Wallなどを導入して、署内のネットワークをWinnyから分断し、かつ情報の持ち出しを管理制限する、というのが、特効薬じゃないにしろ、一番効き目のあるやり方なんじゃないかなぁ。
 そう考えると、今度は日本の労働形態の問題になってくるんですけどね。
 残業不可、サービス残業不可、仕事の持ち帰り不可、となったときに会社が回っていくかどうか、経営者は少し考えた方がよいでしょうな。

 まあ、世の中にはどこかの誰かのように、職場より家の方が資料が揃っているなんて人もいるんでしょうけど。


2006年3月12日(日曜日)
 岩国での住民投票の動きを見ながら、NYMBYだねぇとか思う。それが必要だと分かっていても、自分の所には来て欲しくない。実に人間的な心理です。

 天気が良ければ走ろうと思っていたのに、午後から崩れる予報に飽いて寝倒してしまう。布団が恋しい日曜日、でした。

 「「日食でパニックにならないように」、ナイジェリア政府が国民に呼びかけですか……。
 いやはや、純朴な土地もあったものですな。ナイジェリアの教育水準なんて知りませんが、日蝕で暴動ってのは些か情けないように思いますなぁ。


2006年3月13日(月曜日)
 中国が盧溝橋の日(7月7日)を定めるそうな。
 やっぱりさー、仲良くする気なんじゃない?(苦笑)

 ところで、盧溝橋事件で日本軍とぶつかったのは国民党軍じゃねーのか?という素朴な疑問を抱いてしまう歴史学徒な僕なんですが、中国共産党的には無問題なんでしょーか?

 World Baseball Classic2次リーグ……。初戦・対米国戦、敗北。
 8回表のタッチアップがなぁ……。審判に文句つけてもしょーがないんだけど、あれは疑惑の判定と言われても仕方ないぞ。
 でも一つ分かったことがある。日本と米国がナショナルチームで対戦すれば、10戦して4勝6敗くらいには確実に持ち込める。殆ど実力差はないと見ていい。
 残るは戦術だな。


2006年3月14日(火曜日)
 折角の満月なのに、隨分煙ってましたねぇ。

 某ジャーナリスト宣言朝日新聞社ですが、“ネットワーク記録・分析システム”が導入されたそうな。
 なるほど、これが朝日新聞の言うところの言葉の力を信じる行為なんですね!

 某Ny氏からタレ込まれたので載せておく。
オープンソースはツンデレ
 済まない、僕にはツンデレってものは分からないんだ……

 僕のささくれた心が限界に達するであろう頃に公開されるらしい>新作
 それまで生きてりゃいいけど……。

 波乱含みのWorld Baseball Classicですが、なんと韓国が米国に勝っちまいましたよ! なんかもう何がなんだか……。

 「中日関係の悪化、日本人民でなく指導者に問題ありなんだそーですが、よく良く考えれば日本は民主主義国家であり、その指導者を選んだのは日本国民なわけで、つまり指導者を問題視することは“人民”を問題視することに繋がりますな。
 まあ、中国なら人民と指導者は無関係でしょうから、こういう批判も可能なんでしょうが


2006年3月15日(水曜日)
 PS3の発売は11月へ延期(SCEのプレスリリース)。
 まあ、半年くらい延期されても大した影響はないでしょ、コイツの場合。
 むしろ面白いのはPSPの戦略転換SCEのプレスリリース)の方ではないかと。
 結局UMDってなんだったのかと……。
 ソフトはネットでダウンロードしてメモリスティックに保存、という使い方でいいんなら、なにもUMDを搭載する必要性なんかないわけで、次世代のPSPからUMDが省かれてもちっともおかしくないですね。
 PSPは生まれた時の向きはともあれ、面白い方向に育っていますね。元の開発者たちが今頃何を思っているのかは定かではありませんが……。

 「最も確実な対策はWinnyを使わないこと」?
 思わず「huh?」とか。
 発表資料に私だったら4と付けて「Winnyがマシンにインストールされてなくても危険」と書いて「山田オルタナティブ」とか紹介しときますな。
 でもこの呼び掛けって、「自動車で事故を起こさないためには自動車に乗らないのが一番」とか言うのと一緒で、そりゃそうかも知らんが根本的な解決には全く繋がらないという意味で、外しちゃってますな。
 現在Winnyのノード数は平日30万から休日40万〜45万ということですから、最大で45万の人間がWinnyによる(合法・非合法問わず)利益を享受しているわけです。ブロードバンド回線の世帯普及率が5割弱で日本の総世帯数が4700万。ざっくばらんに、“インターネットのあるおうち”の2%程度でWinnyが走っていると考えられます。
 それに向かって「ヤメロ」と言うことがどの程度有效か、というのはなかなか興味深い所です。私は難しいと思います。
 ちなみに、デファクトスタンダード競争などでは、普及率2〜3%が勝負所だそうです。

 『「富山の置き薬」システム、モンゴル遊牧民の間で広がるという記事を紹介されたり。
 一応元富山県民で故郷は富山だと思っているので、興が唆られました。
 あると便利な配置薬ですが、戦前には北は樺太・西は上海まで営業範囲になっていた富山の売薬さんも、戦後は医療の充実と共にその役割を徐々に縮小しています。
 しかし世界を見渡すと、確かに配置薬が活躍できる場所はまだ多そうな気配です。
 そういえば昔ウチのサークルでアフリカに配置薬を広める男の話を書いた人がいたよーな気が……。


2006年3月16日(木曜日)
 色々言いたいことはあるんだけどまずは一言。
 無様だ
 10回戦えば7回は勝てるような格下の相手に2連敗ってのは、アテネ五輪の時の対オーストラリア戦と一緒。相手より多く安打を放ちながらも拙攻を繰り返して残塁の山を築いた所までそっくり。あの時の教訓が全く活かされていない。
 余りにも無様だ。

 某北のお国では「ウサギ飼育で食生活向上をと訴えているそうで。
 ちなみに日本では兎は昔から愛玩動物としての人気が高いらしく、明治初期には兎熱が加熱して投機状態に陥り、果ては税金が課せられたなんていう嘘のような本当の話があります。
 大正時代には毛皮輸出の振興に伴って、兎は愛玩動物から経済動物へと脱皮。養兎とでも言うべき産業へと育っていきました。
 幸いにもというべきか不幸にもというべきか、産業としての養兎は戦後縮小傾向にあるようで、かつては肉用兎の研究で鳴らした長野牧場も、現在は実験動物としての兎の品種改良をやっているようです。
 国に歴史ありというかなんというか……。


2006年3月17日(金曜日)
 番狂わせの多いWBCだけど、米国が予選落ちってのは壮絶だな。お蔭で九分九厘なくなったと思っていた決勝トーナメントへの出場権が日本に転がり込んできたわけですが、なんというか素直に喜べない所が。
 ともあれ、首の皮一枚繋がったんですから、次こそは無様ならざる試合を見せて欲しいです。

 なんかIntel MacでWindows XPを動かすのに成功したとか
 正直言えば、ハードウェアとしてみた時のIntel Macは色々と魅力的ですので、こういう試みはユーザとして選択肢が広がるので大歓迎です。
 ただ、あくまで起動するって所までの話なので、正常に稼動するのか、稼動し続けることができるのかに関しては保証の限りじゃないのは言うまでもないですな。
 理想を言えば、正式サポートだけど……まあ無理だろうなぁ。


2006年3月18日(土曜日)
 ソフトバンクによるボーダフォンの買收劇を見ていて、結局vodafoneは戦略の失敗を立て直すことなく終わっちゃったなー、と。
 最近GEプラスチックがアジアの開発拠点を日本に戻したけど、記事によれば「日本には最新の技術と最高の品質を求める顧客がいる。日本メーカーは,そうしたニーズに応えるために,日々努力している。同部門にとって,そうした企業と連携しながら技術を高めていくことが,ひいては世界の市場をリードする製品の実現につながる」とかなんとか。
 この辺の話はP&Gの日本進出史辺りを繙けばいくらでも出てくる話で、恐らく似たような話はコカ・コーラネスレでも出てくるでしょう。
 日本市場には世界で最も要求の厳しい顧客がいる、というのはどうやら商売の世界では一般化した認識のようですが、vodafoneはグローバル戦略に日本市場を組み込もうとして失敗し、立て直しを図ったものの立て直しきれずに終わってしまった、と。
 勿論それは必ずしも悪いことではなくて、vodafone側が「中国など、利益率の高い市場へ移行する」と考えるのは当然とも言えます。日本のようなパイが小さいくせに競争が激しく、顧客の要望が高い所などは、研究開発に於いては重要かもしれませんが、営利には必ずしも向きませんし。ただ、P&Gなどは日本での経験を国際戦略に上手く反映させていますし、中にはセブン・イレブンのように本家を乗っ取ってしまう例もないでもないですが。
 個人的には、踏ん張り所だったんじゃないかな、という気が少々。

2006年3月19日(日曜日)
 青空なのに風は激しく。

 こんな日は野球観戦ですよね!
 というわけで、昼からずっとテレビの前に噛り付いておりました。
 1回裏こそひやりとさせられたものの、先発上原は国際試合無敗の実力を遺憾無く発揮して韓国打線を零封。
 一方の日本も韓国の巧守に好機を何度も潰されましたが、7回に松中を二塁に置いて代打福留の二点本塁打で先制。韓国は続く小笠原に死球を与えてしまい、暴投で小笠原が二塁へ進塁したあとに、里崎がエンタイトル。9番川崎の2ゴロで里崎が二進したあとの代打宮本の三遊間を拔ける当りで里崎生還。これぞ、というような打球でした。その後も西岡のテキサスヒットやイチローのレフト前などで合計5点。
 この回で勝負がありました。
 韓国側も途中で緊張の糸が切れてしまってました。
 日本もようやくここに来て、想定された力を発揮しました。ほっと一安心です。

 さあ、残るは決勝戦。相手はキューバ。国際大会で日本と何度と無く戦い、そして激戦を繰り広げてきた相手です。勝てない相手ではありませんが、その実力は日本チームを上回ります。
 是非とも良い試合を!

 「MDS(民主主義的社会主義運動)は,政府の有事体制づくりに反対する運動として,ジュネーヴ諸条約追加議定書を根拠に,「無防備地区宣言」条例の制定運動に取り組み,東京・荒川区など8自治体の住民らで運動体を組織し,それぞれ条例制定の直接請求に必要な法定数を超える署名を集めた。」(平成18年「内外情勢の回顧と展望」/第3章 平成17年の国内情勢/3 共産党・過激派等/(3)市民層への浸透に力を注いだ過激派)
 MDSって民主主義学生同盟の後身なんですって。わあ、内ゲバセクトやん。
 暴力革命を志向する人達が無防備都市宣言ってのは、凄い矛盾ですなー(棒読み)。


2006年3月20日(月曜日)
 仕事で某所へ出かけ、懐かしい顏と対面。気分は横井庄一

 仕事帰りに、先週発売のangelaのCDをようやく手に入れてくる。聞いている暇あんのかよ……。

 明日の日中は野球の試合で全部潰れる予定だからなぁー。


2006年3月21日(火曜日)
 優勝だーっ!!

 というわけで、ちと落ち着いてWorld Baseball Classic決勝戦です。
 誰もがまさかと思っていた2次リーグ突破から、韓国への雪辱を経て、因縁のキューバとの対戦。
 ナショナル・アマチュアとはいえ、キューバは強かったですよ。準決勝を含む7試合で、日本の総失点は僅かに15。1試合平均2.14失点に過ぎません。ここまでの最多失点ですら、米国戦の4失点です。
 その日本から6点取ったんですから、キューバ恐るべしです。
 日本はこの試合10点取りましたが、それだって毎回取れるわけではありません。正直言って、10回戦って5回勝てるか勝てないかという相手だと感じました。
 特に守備の堅さは特筆もので、内外野共に強肩揃い。左翼も右翼も、バックホームがノーカットで捕手の所まで飛んでくるんですから、もうどうしてくれようかと。
 バッティングにしても毎回のようにランナーを出して苦しい展開。ビッグイニングがいつ来るかとひやひやさせられました。失策で塁に出れば即座に畳み掛けてくる拔け目のなさと、最後まで諦めない粘り強さで、結局6点取られた訳ですから、キューバのピッチャーがもしもう少し良かったら……と思うと薄氷の勝利でした。
 日本がキューバに優っていたのが、機動力です。前戦に続き、初回から西岡が二盗を決めましたが、足でかき回すのみならず、次の塁を着実に落としていく走塁が、キューバの焦りを誘った所はあったように思います。
 それともう一つ。四球です。四球はそれだけでヒットと同じ価値があります。この決勝戦で日本が選んだ四球は6個+死球1。これは安打7本に匹敵します。対するキューバは四球ゼロ。
 四死球と盗塁はどちらも投手が嫌がるものであり、そういった嫌がらせのような野球を着実にこなした日本のチームのえげつなさの勝利であると私は思います。
 守備に失策が多かったのは残念でしたが。
 個人的に、殊勳選手にファイタースの小笠原選手を挙げておきます。初回二点目を四球で得て、五回と九回に犠牲フライで追加点に貢献しました。なんと無安打で打点3です(笑)。これぞ野球です。


2006年3月22日(水曜日)
 京都の一澤帆布の話を最初に聞いたのは、今年に入ってからでしたでしょうか。
 何やら相続問題で兄弟が骨肉の争いをしているとかいう記事が新聞や雑誌の紙面を飾るようになり、他人事ながら大丈夫なんかいなと思っていたらば、とうとう会社を割っての跡目争いに発展してまして、裁判やら執行やら色々あったんですが、ともあれ、旧経営陣は職人を引き連れて会社を飛び出し、一澤帆布工業は休業状態へ。
 まあ、製品(鞄)さえ手に入れば誰が経営してても構わないといえば構わないんですが……。
 ところが予期せぬ方向から一撃が。「新ブランド:「一澤信三郎帆布」がカバン発売へという記事の中で「新ブランド名を「信三郎帆布」と「信三郎かばん(かばんは、左が布で、右が包)」に決めたと発表した。」とあって、「左が布で、右が包」なんて字あったかな?と。
 この時点でもうかなり悪い予感が山盛りだったんですが、やはりどうも造字らしい。特許庁特許電子図書館データベースを調べておくべきかと悩みつつ、なぜ京都の老舗の跡目争いが私に飛び火してくるのだろうかと遠く東京の土地から西を睨むのであった。

 どうも奈良という土地には偏見あるのですが、「「有害サイト閲覧」「ネットで中傷」も補導対象に 奈良県条例案」とかいう記事を見ると、偏見が助長される感じ。
 一つ訊きたいのですが、奈良県民の方々は、このような条例で治安がよくなるとか、青少年の健全な育成が望めると本気で思っているのでしょうか?

 このサイトとの契約も三月末で満了。四月から新サイトへ引っ越すのですが……準備が全然進んでません……。


2006年3月23日(木曜日)
 メイドスキーにして大の献血ヲタクであるイトノ氏が力強く紹介していたので、この日記でも紹介することにしてみるわけだが……。
 「そこまでやるか!献血アップへあの手この手という記事なんですが……正直、論評に困ります。
 私なんかの場合だと、献血ルームの前に、必要血液型&必要量と充足率をリアルタイムで表示する電光掲示板でもあった方が訴求力があったりするわけですが。
 もっとも、最近は献血ルームに入る時間すら無くなりつつありますけども。

 週末は全部予定で潰れてるよ……。どうなってるんだ……。

 そうだ。新幹線の中に献血ルームを作ればいいんじゃないか?


2006年3月24日(金曜日)
 京都と東京と日帰りで往復できるってのは幸せなのか不幸なのか、些か考え込まされるような一日。

 土曜日曜と、ちょっと考えたくない予定表。
 まずは資料を探してこよう……。

 某所で「メルカトル病」や「メルカトル症候群」という言葉を目にした。
 というわけで、「地図力検定試験」などというものを紹介しておこうかと思う。別にこれで級を取ったからといって何か利得のあるものではないが、メルカトル病の予防くらいにはなるのではなかろうか。


2006年3月25日(土曜日)
 つくばへ。
 田畑先生の退官パーティーということで、不肖ながら顏を出しに。懐かしい顏と出会ったりなんたりしたり。

 楽しい一時を過ごした後、日暮れ前に自宅に戻って、仕事関係の調べもの。捗々しくなく、途中でグロッキー。寝てしまう。
 目が覚めると、itonoが家に上がり込んでいた。

 そして夜はチャット。
 まるで駄目人外のような生活だ。


2006年3月26日(日曜日)
 ぐちゃぐちゃだ、生活……。
 とりあえず、サイトの引っ越しだけでも満了したいが……。
 もういいや。
 エイプリル・フールってことでどこに移転するか予告しないで逃げようかしらん。
 予定では先週中にはリダイレクトしている筈だったのに……。

2006年3月27日(月曜日)
 「トレンドマイクロの営業資料がWinnyに流出」ときたか。これは恥ずかしいニュースだねぇ。もっとも、これは「アンチウィルスソフトは万能薬たり得ず」ということを身を以って示したということなのかもしれない。
 しかし、効果のほどは無かったにしろ、トレンドマイクロの社員が自宅のPCにアンチウィルスソフトをインストールしてなかったってのは、とんだ紺屋の白袴って奴だ。

 自衛隊の組織改変が発令されて、三自衛隊を統合指揮する“統合幕僚長”職が誕生しました。名実ともに、制服組の頂点となる職です。
 生まれも育ちも性格も違う組織を束ねて運用するのは、一朝一夕でできることではなく、実際に満足のゆく運用ができるようになるまで、何年もの時間がかかるでしょうが、事態は切迫しているので、ゆっくりとというわけにも行かないのが悲しい所です。
 他にも憲法の改正やら海上保安庁警察との連携など、問題は山積しています。
 しかし今になって考えてみると、冷戦時代ってのはある意味牧歌的な時代だったんだなぁ。
 少なくとも敵の姿が見える所にあった。

 職場の近くの桜がいきなりほぼ満開状態になってて、驚いた。
 もう暫くすると、自転車で走るのが怖くなるねぇ。
 ま、今タイヤ注文中なので、走りゃしないけども。


2006年3月28日(火曜日)
 なんかミツルんが引っ越し完了宣言を出そうとしているようですが、私のweb siteの引っ越しはまだ整理が付きません。
 昨日の段階で予定していた作業のうち一つを後回しにすることを決定したにも拘らず、ギリギリになりそうな予感。

 富山にある射水市民病院で2000年から2005年にかけて外科部長が入院患者の人工呼吸器を外して死亡させていたとか。伝えられるところではその数7人。
 殺人は殺人なんだろうけど、境界問題みたいなところはあるなぁ。
 Genesisさんは「取り外した方が幸せになれそうな患者さんにレスピをつけるんじゃない」って書いてたけど、それも結局は判断の時期が違うだけじゃないかって気もするし。
 この判断を誰が最終的に委ねられるのかが、もの凄く不透明なのが気になります。
 警察と検察と裁判所ってのが、法的には正しいのかもしれないけど、何か違うような気がしてならないんだよな。  日本の社会って、比較的自殺という死に対して寛容なところがあるけど、本人が意思表示できなくなった時、いかにするかという点で揉めるってのは興味深いといえば興味深いけども。


2006年3月29日(水曜日)
 いくらなんでもそろそろ移転せんとマズかろう、ということで、全てを抛って移転だけしてみたり。
 かなり見切り発車なので、あちこちズタボロですが、徐々に手直ししていきましょ。

 花冷えの水曜日、昼にコンビニで牛乳を買ったら、割り箸が付いてきた。
 果たしてこの割り箸の使い途は何だろうかと、頭を捻るも答えは出ず。
 この世界には私には分からないことが多くて、実に面白い。


2006年3月30日(木曜日)
 いきなり朝、喉の痛みで目が覚める。
 ここんとこの気温の乱高下に寝不足が祟ったらしい。
 一日のど飴が手放せませんでした。

 昨日の共同に「歴史、日中の基礎でない 中国研究者が異例の論評なんて記事が。元のインタビューとやらを読んでいないので、この記事を元にして論評しちゃいますと、正論じゃないすか?
 ドイツとフランスが歴史を共有できないように、日本と中国もまた同じ歴史は共有できんでしょう。
 歴史学者同士が政治的立場拔きで学問的に議論しているのと違って、「歴史認識」ってのは丸っきり政治問題だから主張しあっても不毛だわな。むしろ議論の余地なんかないし。
 昔、フランスからの留学生がアルザス・ロレーヌの話題になった瞬間に「あれはフランスの土地だから」と断言したのを思い出しますな。
 つまりはそういうことなんですわ。

 そういえば新しい教科書検定の結果が発表されて、竹島や北方領土についての政府公式見解が色濃く反映されたとかで、中国韓国が相次いでなにやら宣っていたようです。
 主張そのものには余り興味はないのですが、関係各国に問題を解決する意志がどの程度あるのか、それだけが少々気がかりです。解決への意志が余りにも旺盛なのも、災いを呼びますからねぇ。

 「「矜持」の名前は認められず 人名用漢字訴訟で判決とかいう頭悪い記事を見て、気分は曇天模様。ああ判決出たのね。なんか隨分かかってたなぁ。