花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。雨に対ひて月を恋ひ、垂れこめて春の行衛知らぬも、なほ、あはれに情深し。兼好法師「徒然草」第百三十七段より
靖国神社というと色々物議を醸す神社として内外で高名ですが、その由来をきちんと知っている人は少ないようです。日本国民ですらそんな調子なので、恐らく外国人に至っては、でしょうね。昔書いたので改めては書きませんが、私は靖国神社への参拝は認められるべきだと思います。
中国や韓国って、日本叩きを国家アイデンティティの一部に組み込んでしまっている向きがあるので、冷静に対応できないんでしょうね。
中国については、先般の魚釣島への不法入国問題なんかが好例なんですが、現在中国と日本の間にある微妙な問題をさておいていきなり日本大使館・領事館へのデモ行動になってしまう辺りに、危険なものを感じます。日本政府の対応も無様だったけど、中国政府も大変そうね。中国から見ると日本は最大の貿易相手国でODA援助国でもある訳です。その日本の機嫌を損ねるのは、外交貿易上不利益が大きいにも拘らず、対内国的に日本に対して強硬姿勢を取り続けなければならない中国の二律背反が、あちこちに見え隠れします。
韓国に至っては、分裂してないか?と心配してあげたくなるほどで、FTA(自由貿易協定)交渉も強気だったり弱気だったり大変ねぇ。FTA結んだら、今までみたいな「感情的理由」による輸入制限もできないだろうし、そうなった時にどれだけ持ちこたえられるのか、日本人の目から見ても怪しいところ幾つかあるもんな。もっとも、韓国企業にしても、人口で二倍の規模を持つ市場への参入が容易になるので、チャンスという側面もあるんだけどね。
韓国といえば、高速鉄道KTXが営業運転を開始しましたが……いや、本当はここで「事故が起きなきゃいいけど」って書きたかったんだけど、初日から軽微ながら二件も問題発生とはね……先が思いやられます。
それがフランスのTGVの技術導入であろうと完成品購入であろうと構いはしないのですが、「植民地時代の最新鉄道と優れた技術を日本が回収した上、光復(日本の植民地時代からの解放された日)と戦争の混乱の中で、補修さえまともにできなかった」とか書くのはやめてくれませんかね。「植民地時代の最新鉄道と優れた技術を日本が回収した」なんて事実はないんですから。
日本がいなくなったら鉄道の保守もろくにできなかったなんて言いたくないのはわかるけどさ。
でもどんなに言いにくいことでも、覆い隠して嘘を吐くよりはなんぼかましだと思う。
いそいそとteacubeの受け容れ準備なんぞしつつ。
電源をどうやって引き回そうかとか、カテ5のケーブルをどうやって這わせようかとかCF買って来なきゃ!とか、まだ届いてもすぐには使えなさそう。あれ? カテ5のケーブル余ってたと思ったんだけどなぁ……。
仕方ない。明日は秋葉へ買い出しだ!(泥縄泥縄)
まーしょーがないので附属のドキュメントで仕様の確認。
うーん……。
1B/V3→B-right/Vの時にやらかした間違いを繰り返してないか、これ? 下手に互換性を保つより、一気に何とかした方が良い筈の問題が引きずられてるように見えるよ。特にファイルシステム。
他にも、折角CPU(VR5701)が64bitモードで動いているのにポインタは32bit(レジスタは64bit)で利用不可能領域が……とかとか。
CPUの逓倍率は標準2逓倍(266MHz)ですが、ディップスイッチで3逓倍(400MHz)が指定できるんですね。ディップスイッチでは他にもビッグ・エンディアンが指定できるし。おお、幻の標準TADの夢が?(悪夢だっつーの) 「設定禁止」になってますけどね(動かないんだろう)。
仕様では……うー。あちこち「直すべき」けど「直してない」問題が一杯……。
こりゃ移植以上のことしてないなー……。
逆転写さんは1GBのCFかぁ。ここは対抗してマイクロドライブに走るべきか。悩むなぁ。
ちなみに、色は黒のみなのですが、自分で塗装する分には何色でも。分解には1.5mmのヘキサがあればOK。ラジオペンチでも根性があれば分解できるでしょう。
赤く塗ってツノをつけて、3逓倍の400MHz駆動に挑戦する勇者は居ませんか?(爆)
「全解連:「部落問題は基本的に解決」と運動終結」
との報道を、ある種の驚きをもって迎えました。運動組織がその役割を終えてなくなることは別におかしくはないのですが、一度作られた組織がその存続を自己目的化してしまうこともまた往々にしてみられることです。
そう言った観点からも、「社会問題としての部落問題は基本的に解決した」として解散を選んだ全国部落解放運動連合会に、ある種の敬意を抱きます。
実体として日本国内の差別問題が解決しきったとは思っていませんが、基本的に解決、というのは確かだと思います。あとは時間が解決してくれるのではないか、と。
私の育った街は田舎だったからか、部落やなにやら、それなりに残ってはいましたが、私がそういう問題を意識するころには、隨分と薄れてしまっていました。ただ、一応知識として市のどの辺が……というのは識ってます。しかしそれを次世代に伝えていく気はないんです、全く。友人もいましたしね。
故郷を離れて都会に出るとそういった問題はますます希薄化して、たまに「相手が在日だったから縁談が流れた」なんて話を耳にすると、まだそんなのが残っていたのか!と驚きと怒りを感じたものです。
秋葉原で諸々をお買い物して、なんとか動く状態にまで持ってきましたteacubeを。
teacubeが乗っているのがcpu切替機……teacube本体の3倍くらいの容積があるなぁ(笑)。
初っ端、通電させた状態で無条件起動したのにはちょっと焦った。本体内フラッシュROMに入ったT-Shellが起動するのですが、デバッグモードなので電源も切れない。電源を物理的に拔くしかない(マニュアルにもそう書いてある)。
んでちゃかぽことフラッシュに色々インストールしてフラッシュから立ち上げてデバッグモード終わらせて、なんとか体裁が整って、色々弄ってみる。
まー。なんといいますかー。所詮は組み込み向け制御applianceの評価版というだけあって……。勿論組込み制御機器としては無類の豪華さなのですが、パソコンと比較しちゃ駄目だわな。っつーか、これを超漢字の代わりに使うのは、追加ソフトウェアがあっても無理。そんな夢や期待はぺっ、と捨てましょう。
プリンタドライバない、書庫管理ない、ファイル変換ないのないない尽くし。コンパイルのみで持ってこれるとは言うものの、現実に手許にない、という事実に勝るものはないですな。
しかし組込み制御機器として見ると、GUIがあってTCP/IPが使えて簡易プログラミング言語があって、クロス開発環境もあるってのはそれなりにいい感じ。下手にPC + Windowsよりも組み込みやすいと思った。自分なら、充分検討対象にできるってくらい。
ただ、問題は動作温度が35℃ってところ。組込みに使うなら50℃は欲しいんだよなー。
今回の感想ですが、teacubeに次世代BTRONに繋がる何かがあるのかなぁと思ってたんですが、その点は完全に期待外れで、直截に言って「B-right/VをT-Engineに載せてみました」以上のものではないですね。ただ、開発時期や時間を考えれば致し方ないのかと納得させられる面もないではないです。少なくとも組込み制御機器としてみれば、それなりのものではあるから。
ただ、それ故に次世代BTRONがあるのであれば、言い訳はできないと思いましたな。少なくとも、今回のT-Shellには次のBTRONに繋がるものが何もないんで。散々これまでハードの情報が……って言い続けてきたんだもんねぇ。坂村先生にも小一時間ほど尋問したいところなんだけど、越塚先生がアレなので、もう手が回んないんだろうなぁ。
結局最後は人的資源か……。
博報堂の「10〜30代男女の携帯電話利用状況調査」が報道の俎上に載っていたので、便乗。
中学生の保有率が42.6%ってのも驚きなんだけど、高校生86.6%、大学生96.3%、20代社会人91.4%、30代社会人87.2%の保有率ってのは、凄いですなぁ。保有していない自分がどれだけ少数派なのかを思い知らされるようです(苦笑)。そしてその保有者の概ね6割5分以上が「携帯電話等は日常生活に不可欠で、持っていないと不安」と回答しているのを見ると、最早彼らは私の理解の及ばない存在なんだなぁと慨嘆するばかりです。
いや、便利なことは知ってますよ。でもその便利さって、私には本質的に不要なものだというだけなんですが。私の場合、間違っても「日常生活に不可欠」なものとして携帯電話が挙げられることはないですねぇ。まずは本。そしてあとはせいぜい刃物(包丁)とか鍋釜ですかねぇ……工具類とか。
実際、携帯電話が必要なシチュエーションって、月に一度か二度かって程度にしか遭遇しないし、そんな時でも大体公衆電話が見つからないってだけってことが多い(笑)。
私の仕事や生活形態が携帯電話をそもそも必要としないようにできてるんでしょうね、多分。携帯電話で頻繁に連絡を取り合っている人達に比べると、素晴らしく時間に余裕があって物凄く希薄な人間関係の中で生活しているんでしょうな。
ま、なんにせよ、保有者の7割近くが感じるという不安の種を持っていないのは、多分幸せなことなんでしょう。
2WDにするにしても、フレームから手を入れて、変速機をハンガーシャフト同軸にし、クランクから前後にシャフトを伸ばす方が機構的に美しいと思う。
自転車関係のニュースとしては、「暴走自転車の取り締まり強化、警告無視なら逮捕も」なんて報道がありました。ちょうど今日から交通安全運動だったこともあってか、街中の警官の視線が痛かったです。ちゃんとメット被って車道の路肩を走ってましたよ。時速30kmくらいで。交通事故全体が減っているなかで自転車交通事故による死者に漸増傾向が見られるための取締強化なんでしょうね。
しかしまずは道路交通の中での自転車の立ち位置を、もっと明確にして欲しいですわ。路肩を走っている自転車に幅寄せした挙げ句クラクションを鳴らす自動車なんて実在するので、車道は恐くて走れないという意見も一理あるんですよ。他にも、路肩に余裕があると思ったら路駐で埋め尽くされてるせいで、結局車道を堂々と走る羽目になったりね。
ただ取り締まる一方ではなくて、自転車が安全に走れる環境整備の方にも心を砕いて欲しいものです。
今日は交通関係の話題が多いですが、欠陥隠しで話題の三菱自工の件。今日報道された国土交通省の報告書は些か「なんだかなぁ」と思いました。
NHKのニュースによると、データの生データは提出されたが、統計処理を施した結果は添付されなかったため危険性が隠蔽されていたとかということなんですが……生データあったんでしょ? いや、三菱自工側の姑息な隠蔽工作は勿論論外なんですが、少なくとも生データがあったのであれば、独自に解析すりゃ同じ結果は導けたんじゃないの? データ列を見て異常を見拔けとは言わないが、解析結果のない生データが出てきている時点で不審なものを感じなかったのかとか、もしかして国交省の役人どもはみんなボンクラなのか?と疑わせるような報道でした。
昨夜のことになるんですが、てつまさんから「お奨めのライトノベルを推薦せよ」なるメールを頂き、頭を抱える。これって「なんのPC買ったらいい?」っていうのと一緒だよねぇ……。
まあ、そういう質問されることってあんまないんだけど、取り敢えず近刊書についてならば「このライトノベルがすごい」なんて企画が進行中です。
朝、いつものように明治通りを新宿に向かって走っていたら、若い警官に「歩道を走って下さい」と注意された。
「自転車は軽車輛だから路肩走行ですよね?」と確認したところ、「確かにそうなんですけど……」といきなり弱腰に。説明によると、朝の車輛の交通量が多い時間帯に、自転車が加わると危険であるので、歩道を走って欲しいとのことだったが……。
朝の明治通り。歩道は歩道で、歩行者でごった返してるんだよ!
歩道を行くとなれば、最徐行するか、あるいは自転車を降りて押すしかない。
念のため、それが警視庁全体の見解なのか確認したところ、そうではなく、署によって違う対応をしていると言われてしまった。
呆れてものも言えない。
自転車の取締を強化するより前にすることがあるだろう? ええ?
結局車道を走りましたがね。歩道なんて危なくて走れないよ。
結局こうなるんだよな。
事態を好くするためには多大な時間と労力がかかるけど、悪くするためには低能が半ダースも居りゃいいってのは、世の摂理とはいえ悲しくなってくるね。
交渉チャンネルを持てるような相手ならいいんだけど。
っつーか、いきなり死体にしてメッセージを送ってこなかったところを見ると、交渉の余地はあるようなんだが、本当に交渉チャンネルが持てるかどうかとは別問題なんだよなぁ。
ネタにしようしようと思っていてなかなか機会を掴めずにずるずる来てしまったのですが、二月に引き続いて再びJASRACを騙る詐欺があったようです(「【ご注意】JASRACの依頼と偽った架空請求について」)。
なんだか良く分からない債務の返済を騙るメールよりもよっぽどエスプリが効いているように思います。特に、「いかにもありそう」って所が。
teacubeに「茶櫃」と勝手に愛称を付けてたら、某イトノ氏が「歩行の必要がないロボットとして、プログラマブルなおおきなハァハァ男性向けのお人形さんを改造しようと考える人はいるかも」などと宣った。
確かにPCをお人形さんしてる人もいるからなぁ、世の中には……。
茶櫃くらいのサイズだと組み込みやすくてしょーがなかんべ。
一方で、報道が錯誤の誘導をしているのが気になる。
責任が誰にあるかなんて明々白々。そりゃあんた、Saraya al-Mujahidinだよ。どう考えても犯罪者集団だもん。自衛隊を三日以内に撤退させろなんて不可能もいいとこだし。
んで主犯の次に責任があるとしたら、あんな危険な場所に護衛もつけずにのこのこ出かけてったあの三人(しかもアラビア語ができる奴すらいない!)でしょ。自衛隊ですら野戦築城して日常的に武装してるってのにね。
その次は米軍と暫定統治当局。治安を崩壊させているのは連中だから。いい加減にしろっての。
さて、自衛隊や日本政府の責任ってのは、これらより上かね?
そんな馬鹿な。
治安レベルがほぼ内乱状態になっている地域じゃ、いくら国家といえどもできることとできないことがあって、そんなところで現地ゲリラに捕まったら、手の打ちようがないの。政府の最大限の努力が報われることだけを祈っておきますが、もし三人が生きて帰ってきたら、相応の責任は取って貰いたいものです。
冬山に不十分な装備で挑んで遭難したら、普通は「自業自得だ」と言われるもんだが、イラクは冬山より危険だろうに何故かそう言われないんだから不思議な土地だ。
しかしあれだ、「自衛隊の撤退を」とか主張する連中が報道の中でのさばってるのはどう見ても不快だなぁ。日本人がみんな低能になったように思える。
今日も今日とてお買い物。AV機器の増設に伴って接続を変更……しようとしたらエラいことに。で、秋葉にもちょっと機械を買いに行ったんですが、折角いい天気だったのに、荷物を持ち帰ることになるので自転車ではなく電車で。ちょっと鬱。帰る段になって、買ったものを全部確認してみたら、なんとかバックパックに押し込められる量だったので、余計鬱。
ままならぬ土曜日でした。
HOTWIRED Japanの「米国でリリースされた『ファイナルファンタジーXI』PS2版、体験レビュー(下)」という記事に、
日本人プレイヤーと米国人プレイヤーは同じサーバーを使うため、日本語と英語の定型フレーズ間の自動翻訳機能も装備されている。しかし、米国でも日本語を話せる若いファイナルファンタジーのファンが増えているにもかかわらず、米国バージョンのFFXIでは、日本語のテキスト入力はできない。そのために、米国人と日本人がお決まりの話以上の意味のある会話を交わす可能性はなくなってしまい、スクウェア・エニックス社が掲げた、真の国際コミュニティーを作るというビジョンはほとんど無意味になってしまっている。という文章があったんですわ。一応確認したら、原文記事にも同じことが書いてありました。(時々翻訳記事って「何故か」段落が欠落したりするので、こういう確認をする癖がついてしまった)
since Japanese players share the same servers as Americans, there's an auto-translate function for those key words. What the American versions of FFXI lack is Japanese text input for the growing number of young Final Fantasy fans who can speak the language. This effectively removes any possibility of meaningful conversation between the two groups and renders Square Enix's vision of a truly international community nearly pointless.どこに突っ込めば良いのかとかなり悩むんですけど、えと、本当に増えてるんでしょうか、日本語が話せる米国の若者って? 何年か前に、米国の大学の日本語学科が不人気で減少傾向にあるという報道なら見ましたが。また、最近の若者の日本語学習の動機がアニメ、コミックだと嘆いていた人もいたっけ……。
読売オンラインに「「太陽は地球の周りを回っている」…小学生の4割」なんて記事がありました。ソースが見つけられないので記事を元に話を進めますが、見出しからして天動説を支持する(?)小学生が4割居ることが問題として採り上げられています。しかし私としては「日が沈む方角はどこか」の質問に「西」と答えられない小学生が29%も居ることの方が致命的だと思いました。
3割ですよ、3割!
信じられないというか信じたくない。
正直言うと、天動説であろうが地動説であろうが、天体運行をある程度説明できれば社会生活上大きな問題はないんですよ(実際、惑星運行などを除けば、主観的かつ大局的には天動説の方が説明がしやすいところもある)。でも西が分からなかったらそりゃ日常生活に差し障りますよ。
一体日本の自然科学教育はどうなっとるんだ!と憤りたくなるところですが、ちょっと冷静になって、続いてこちらの資料を見ると、また違ったものが見えてきます。
これは今年内閣府が行った「科学技術と社会に関する世論調査」の調査結果なのですが、こいつもまた驚くべき結果と言えましょう。科学技術に関心がないならまだしも、科学技術に関する知識は「わかりやすく説明されれば大抵の人は理解できる」という設問について「そう思わない」「あまりそう思わない」が計35.1%、しかも若年層の方にこの傾向が強いという結果が出ています。一方で、個人個人の生活の楽しみや物質的な豊かさは科学技術によって向上したと、多くの回答者が考えています。
これは、自分達の生活が豊かになった理由を漠然と科学技術だとは思っているものの、では実際にどのような科学技術が働いたのか説明できないという、科学技術の魔法化の進行を感じさせます。「科学技術に興味がない」人が43%という結果では致し方ないのかも知れませんが。
さて、18歳以上の結果を見た後にもう一度先の小学生の問題に立ち返ると、教育の問題という一面はあるものの、総体としては科学技術を理解しようとせず、イメージでしか捉えようとしない社会の写し絵に過ぎないのではないか、と思えてきます。
科学技術の大切さや政策参加の必要性を感じているものの、その感じている回答者自身が科学技術に面白さを感じておらず、科学技術の先行きに余り明るいものを感じていないとあっては、その舵取りが明瞭なものになるとは思えません。概ね、BSE騒動と一緒で、味噌も糞もない魔女狩り的な行動になることでしょう。
その上で子供たちにだけ理科教育を押し付けようったって、そりゃ無茶ってもんですがな。子は所詮、親の背を見て育つものですよって、ね。
まずは我々自身が、科学技術への関心を高め、理解を深めることが、次世代の科学技術振興に繋がるのだと思います。
で、毎年恒例のNHK技研の公開日は5月27〜30日。
今週末にはJAXAの旧宇宙科学研航技研が一般公開があります。
同日ですが、科博新宿分館のオープンラボがありまして、私はこちらの方へ行く予定。とにかく新宿分館は標本が多いので大好きです。人骨も一杯あって心が和みます。去年は海豚の解剖の実演があって、もの凄い屍臭の中、普段見ることのないすぷらったーな光景が繰り広げられて、実に素晴らしい一日が過ごせました。
毎年春はつくばの各研究所が競って一般公開を行いますので、暇と行動力のある方は、頑張って見てまわられると良いと思います。特に学生さんは。学生でなくなると、平日の公開などはなかなか行けなくなりますからね。
人民網日文版に「日清戦争で撃沈された清の軍艦、復元される」なんて報道がありました。
「定遠」と言えば「まだ沈まずや定遠は」と歌われた(「勇敢なる水兵」作詞:佐々木信綱、作曲:奥好義)戦艦で、日清戦争における海の天王山、黄海海戦に於いての清国海軍北洋艦隊旗艦です。
対する日本の帝国海軍聯合艦隊は旗艦・海防艦「松島」以下海防艦・巡洋艦による構成。艦砲の打撃力では著しく劣っていました。ただし、中・小口径砲の砲数と遊撃艦隊の優速を以って敵を包囲・襲撃し、辛くも勝利を收めました。
しかし沈めたとはいうものの定遠は自沈でしたし、同形艦である鎮遠に至っては鹵獲してその後帝国海軍で使ってたくらいですので、定遠・鎮遠が当時どれほどの「不沈艦」ぶりだったかが分かろうというものです。
しかしまた何で今更定遠を?とは思いますが、きっと日本人には分からない思い入れとかがあるんでしょう。
日本人もほら、大和ミュージアムの1/10スケール戦艦大和とか作ってるし。
1/10スケールでも全長26.3mもありますからねぇ。下手な漁船より大きいっす。
しかしここまでやるなら、いっそのこと1/10などとハンパ臭いこと言わずに「1/1スケール戦艦大和」とか造って、「いや、これは模型です。原寸大の」とか世界中に向かって言い訳するというのもなかなか面白いかと思うのですが、駄目ですかね? どうせ現代戦じゃ戦艦なんて無用の長物なんだし……。
「昔懐かしいゲームを無料提供するサイトが人気」という記事を読んで、色々考えさせられました。
記事読んで頂ければ分かるんですが、白黒という点ではほぼ真っ黒です。著作権者の許諾なく過去のゲームを無料で提供する、というのはどう考えてもアウトです。
しかし一方で、じゃあ法律を順守しつつ同じことが可能なのかと問われれば、まず無理、と言わざるを得ないのが実情です。
利益を生まないからと供給されなくなったのに権利だけは依然として残り、しかもその権利ために採算分岐点以下とされた需給関係が途絶する、というのは、著作権法の意図にそぐわない気がします。これは絶版書籍や廃盤音盤でも同じ構図なのですが、供給者としての権利者に強大な権限が与えられている一方で、彼らが負うべき義務は本当に果たされているのか、という疑問がここ数年頭から離れません。
とりあえず最初の三人は解放されましたが、それと相前後するように日本人ジャーナリスト二名が誘拐されています。今暫くは、こういう状況が続くでしょうね。
まずは無事な解放を祝い、次いで三人には存分に責任をとって貰いましょう。少なくとも外務大臣と法務大臣は彼らからパスポートを取り上げるべきですね。三人の所行は、旅券法第13条5項の規定にある「著しく且つ直接に日本国の利益又は公安を害する行為を行う虞があると認めるに足りる相当の理由がある者」として第19条に基づく旅券返納命令を出すに足りるでしょう。
もしこの三人の誰か一人でも、「私たちが捕まったのは自衛隊を派遣したせいだ」などと発言したらば、私はその人物を生涯軽蔑することにします。
中東情勢は転げ落ちるように悪化しとりますが、米国の子ブッシュ大頭領はイスラエルの撤退案を支持するとか放言しましたな。米国の同盟国として、日本がこれを追認するのかどうか、試金石というか踏み絵になるかと思います。私個人としてはイスラエルのやり口を是認する気はありません(かといってパレスチナ側の主張が全面的に正しいとも思わないが)。
高々と壁を築いて自らを被い、己らの小さな正義に閉じ籠ろうだなんて、対話の拒否に他なりません。米国はなんでまたイスラエルをそこまで支持するんでしょうかね。なんか見返りでもあるんでしょうか。
日本がそれに付き合わにゃならん義理もないように思うのですよ。
イラクで依然行方不明となっているジャーナリストお双方のうちの一人は、「米兵・自衛官人権ホットライン」とかいう組織の方だそうで。
お題目は立派だと思いますが、行動が全てを台無しにしたね。
生きて帰って来ても、死体になって戻って来ても、彼らの言葉に説得力が宿ることはないと考えます。殺すな殺されるなと主張しておいて、バグダッドの街中で拉致されてりゃ世話ないわ。
業界団体であるところの日本ビジュアル・ジャーナリスト協会も気が狂ってるとしか思えないこと言ってるしね。ことの責任を政府になすりつけておきながら、救出は政府頼みって所に矛盾を感じないのでしょうか。「命を賭した」報道の自由を標榜するなら、納得づくなんだろうに。せめて「我ら政府を恃まず」くらいのことは言えないんですかね。
殺されちゃったけど、「イタリア人の死に方を見せてやる!」とか啖呵切った方が格好良く見えるのは問題ですよ。
派遣に関連して、Genesisさんが『問うべきは「わたしたちは自衛隊を出兵させるような国を作りたいのか」という点ではないかな、と思うのだが。わたしは(たとえ民間人が人質にとられることがなかったとしても)武器を持った軍隊である自衛隊が「人道支援」の名のもとに活動することはやめた方がいいと思う。』と書いているのを見て、不思議に思った。
そんな議論は12年前にやり尽くしたろう? かつてカンボジアでは日本人が死んでるし。
もう10年も、武器を持った(事実上の)軍隊が国外に武器を持って出て、平和維持活動やら停戦監視やらの任務に就き、そして実績を積み上げてきている。今回のイラクの問題で問うべきは、そんなとっくにケリがついた話じゃない筈。
問われるのは、この派遣(あるいは派遣に至る米国への翼賛姿勢)が妥当だったのかどうか、だろう。
両立不能な問題にだって何らかの答えを出さにゃならんのが政治の仕事でね。
人の命の絡まない、下らない問題も世の中にはあって、「アザラシの大量捕殺解禁、35万頭を予定 カナダ」なんて話、読んでて不貞寝しようかと思うね。前のコアラと一緒で、アザラシを保護するのも人間のエゴなら、捕殺するのも人間のエゴよね。で、どっちであっても問題は残る訳よ。どっちが正しい訳じゃないしね。恐らく「どっちがより下劣か」くらいの差しかないんだわ。
それこそ、摸索舎の店内を歩いてるようなもんでね…。
つまんない話題が続いたところで、ロボット系。
産総研知能システム研究部門ヒューマノイド研究グループが、「手足の協調により『働く人間型ロボット』の歩行(作業)機能を拡大」なんて発表をしました。
HRP-IIと言えば出渕裕が外見のデザインをしたことで有名ですが、その外見以上に内部の方も未来的になってまいりましたよ。特に今回は手を使って体を支えたり、匍匐前進をしてみたりと、これまでの人型ロボットより明らかに一歩も二歩も先を行きました。
二脚による動歩行は、ホンダのP2以降急速に進歩しましたが、実は全身協調動作、とりわけ、上半身と下半身の協調はそれ程進んでいませんでした。SONYがSDRシリーズで腕を振り回すモーメントを制御してたくらいですかね。ホンダも改良試作型P3でドアを開ける動作なぞが頑張ってやらせてましたが、とんと発表がなかったところを見ると、難航していたんでしょうね。
もちろん、今回の産総研のHRP-IIも動きはまだまだぎこちないものではありますが、突破口さえ拓ければ、あとは雪崩込むように人的リソースが投入されて実用化に邁進することでしょう。
しかし本当に、この分野は日本の独走(?)だなぁ……。っつーか、普通に考えれば、なんでこんなに人型ロボットに拘るのか、そっちの方が謎なんだろうけど。
ロボットで思い出しました。
「鉄人28号」など、数々の漫画の作者で知られる横山光輝氏がお亡くなりになられました。享年69歳。ご冥福をお祈りしたいと思います。
不謹慎ながら、どうしても著作権評価のことが気になりました(外道)。普通の方には無縁な話なのですが、著作権は無体財産で相続税の課税対象なんです。よって「著作権の評価額」を算出する必要があり、税務署の役人にそんなことはできないので、文芸著作権の場合は某団体が請け負って作成したりしてました。これがまたややこしくてね……。一応算定基準はあるんですが、高くしても低くしても文句が来るという困ったものでもありまして。
他にも、死んだその日までの著作権收入は故人の收入になり相続人が準確定申告をしなければいけなかったり、でも翌日以降の分は相続人の所得になるとか、色々あるんですよ。
言いたくありませんけど、日本の漫画界の草創期を担った人達が徐々に退場しつつある今、少しは注意しておかなければいけないところではないかと思います。
無粋で申し訳ない。ただ、前職で色々なケースを見てたもので、無関係ながらも気になるのですよ。
映画アップルシード観てきました。
同じ作者の別作品を大家と呼ばれる某監督が手掛けた某作品より、よっぽど面白いです。下手に大層なテーマなど盛り込まず、アクションムービーとして必要なものをきちんと織り込んであります。
徹頭徹尾、アクションムービーなんですよ。
で、その動きは見事の一言。
セルアニメだったらここまで動かすことはできなかっただろうなぁ。一方で実写や特撮では不可能なカメラワークも多いし、3DCGアニメーションならではと言えましょう。ブリアレオスやランドメイトの動きも秀逸で、なるほど、これならと思えるものでした。
あと、原作至上主義者の人は見ない方が良いでしょう。あちこち適当に設定が変更されていていますので。でも「プラネテス」と一緒で、これはこれで良いと私は思いました。
しかしブリちゃん衣装替え大盤振舞だったなぁ。生身から始まってダミュソス飛行型ブリちゃんまで出てくるとは……。
イスラエルがハマスの新指導者アブドゥルアズィーズ・アッ=ランティースィー氏を殺害したそうな。乗っていた車に攻撃ヘリから対地ミサイル射ち込んだって…。
どっちがテロリストなんだかわかりゃしねぇよ。
軍事的不公平是正のために、91式携帯地対空誘導弾でも供与したらどうかと思いたくなりますわ。パレスチナ側に、イスラエルにある程度拮抗できる軍事力があれば、これほどの無法が行われることはないのではないか、そう思う訳です。あるいはイスラエルに対し一方的に行われている米国による軍事援助を大幅に縮小するか。
自爆テロにしろテロにしろ、正面装備で全く歯が立たないからこそゲリラ的な行動に走るわけで、ミニ冷戦状態のような軍事的拮抗状態を造るのも、この場合平和への道筋の一つではなかろうかと思ったりするわけよ。アラファトさんがパレスチナ自己防衛のための援助を求めていますが、あながち無視したもんでもない。日本の国是として武器輸出や武器供与はできないとか言うんだろうけど、今彼らが求めているのは、まさにイスラエルの無法に対抗する武力だったりするんだよなぁ。
どっちの連中も、交渉テーブルに就くことをまず承諾してもらわんとあかんのやけど。
「小学教諭が中3男子買春=漫画喫茶などで5回−「性教育」の卒論で興味・東京」とまあ、これだけなら、「またか」で素通りするところだったんですけど、記事の中のこんな一文がスマッシュ。
「一方、この男子生徒は昨年3月から今年2月までに、男性6人と計20回、小遣い稼ぎを目的に売春行為をしていた。」
これって蔭間(もしくは陰間)って言うんじゃ……。
この中三男子生徒の「若衆ぶり」に興味が湧かないでもない所ですが、それよりもこういう需給関係が成立していたところに軽い驚きを感じますね。児童買春・ポルノ処罰法は「買う側」を一方的に取り締まっておりますが、「売る側」の問題ってのは放置されてるんですかねぇ? 処罰すりゃいいって話じゃなくて、需給関係が成立しているところを問題にしないといけないんとちゃう?とか思いますけど。
ちなみに私はあんまり問題視してなかったり(^^;。
だって歴史屋さんだもん(爆)。
日本史ひっくり返すと、江戸時代なんかは……「蔭間買い」なんて言葉があるくらいで、そりゃもう同時代ヨーロッパのカストラートなんざ目じゃねぇぜってなくらい性風俗が奔放だった時代でして、男が若衆を買う、女も若衆を買う、男は女も買う、ト一ハ一はある……とまあ男も女もやりたいようにやってたみたいに見えます(タブーの在処が現在の我々とは違いすぎて、把握できない)。
性風俗なんてものが時代や地域、文化によって移ろい一定したものではない以上、今現在のそれもまた絶対ではないのですから、今の形を絶対視もしてないのですね。
同時代の社会的合意の中で正邪は相対的に定められるものですので、まあ、現状児童買春が違法であることは知っていますが、一方で児童売買春が需給関係として成立している一面もあり、これを徹底的に取り締まれば犯罪は地下に潜り、国外へ流出し、より弱い立場の者を虐げるだろうとも予測してしまうわけです。勿論世界の全てが美しく綺麗になればそれがいいんでしょうがー、現実問題として無理ですんで、どこか社会的に受容できる妥協点捜しとかした方が良いのではないか、と思わなくもない、と。
スペインがイラクからの撤兵を実行に移すようで、色々議論になっていますね。
日本としても、選択肢の一つとして、撤收案ってのは作っといても良いとは思うのですが、やはり政権交代を伴わないと対外的には説明つかないかなぁ。
政権を交替しうる野党が存在しないと、こういう方向転換が難しくなるんだよなぁ。
野党は与党にとっても必要な存在だし、何より国民の政治意識を高める効能がある。単独政権を長期に続ければ政党は腐るし、国民は政治への関心を失うし(「どうせ何も変わらないさ!」ってね)、なにより硬直化して柔軟性を失うしで、ロクなことがない。
少数多党でも二大政党でもいいんですよ。適度な間隔で政権が交替すること、ただそのことにも意味があるということも考えて欲しいものですな>長期政権与党
仕事帰りに映画を観に行きました。
この春最大の話題作、一時は公開すらも危ぶまれたという、かの怪作「東京原発」です(笑)。
都民に人気のカリスマ都知事(モデルは言うまでもなくアノ御仁)が、逼迫する都財政を一挙に解決すべく原発の誘致を発案する……というブラックなネタ満載の映画で、不健康な笑いが一通り楽しめます。低予算でセリフは長いし説明臭いし反原発色は明確だしと、多少観客を選びますが、観といて損はないと思います。
ところで、劇中であったように、本当に「最大の電気消費地のすぐ側、東京都心のド真ん中に原発作ろうぜ!」って都知事が言い出したらどうしましょうか? 私は諸手を上げて賛成するでしょうねぇ。火力発電所が湾岸にあるのに、原発が都心にあって悪い道理はない筈ですよ。なにしろ原発はクリーンな未来のエネルギーで、神話になるくらい安全だってことになってるんですからね!
話は途中からいきなりMOX燃料の核ジャック犯との対決に流れ込んでいって、このままハッピーエンド型「ちょっといい話」で終わるのかなぁと、ちょっと味気なく思っていたら、最後の最後に特大のブラックネタがあって、笑わせてもらいました。
ブラックなコメディ好きな人は必見です。
原子力ネタって面白いんだけど、色々圧力もあって、昔「原子力宣言(嘘)」が閉鎖されちゃったりしたように、アンタッチャブルな所ってあるんですよね。
そういえば、チェルノブイリの周辺、住民が疎開させられた跡地をバイクで巡りながら撮影している女性カメラマンのページなんてのがありましたっけ。
原子力事故がもし日本で起きたらどうなるか……それを想像すのに良い資料だと思います。
ソビエト時代のまま時を経ることなく朽ちていく街の姿は、「GHOST TOWN」の他にちょっと形容する言葉が見つけられないですね。
そう言えば、今日から西宮冷蔵が営業を再開したとか。雪印食品の牛肉偽装犯罪を告発したがために業界から爪弾きになって休業へ。正義はどこにあるのかと問いたくなるような話でしたが、とりあえず無事(?)営業再開を喜びたいと思います。
富士通とサムスンがプラズマ・ディスプレイ・パネルの製造特許問題でガチンコしてますね。別にどちらの企業にも思い入れはないのですが、報道がやや変な調子なので、あちこち調べてみました。
表沙汰にはならなかったけれど、数年前から富士通はサムスンに対して特許料の支払を求める交渉を行っていたようです。それに対し、今年の二月にサムスンが米国において富士通の特許が無効であることを確認する裁判を起こした。それに対する対抗処置として富士通はサムスンに対し日米で特許訴訟を起こした、と。で、富士通は税関に対し輸入差止措置を申請し、これが認められ、サムスン製のPDPは裁判の結果が出るまで税関で留め置かれることになった……。
全く通常の措置で、裁判がサクサク進めば何も問題ないですね。日米で捻れた判決が出たりすると厄介ですが…。
報道の色合いですが、日本では概ね、シェアNo.1の富士通日立プラズマディスプレイを猛追するサムスンSDIからシェアを守るために……という感じですか。韓国ではどちらかというと躍進する韓国を掣肘するために日本が起こした攻撃、って感じで受け止められてるみたいですねぇ。物の見方なんて立場で変わりますからどっちでも大した問題はないですね。
要は特許侵害があるのかないのか、ただそれだけで。
個人的な感想ですが、この10年のプラズマディスプレイの研究と進歩を毎年のようにNHK技研なんかで見てきた身からすれば、どうもサムスンの言い分には首肯しかねるものがありますね。
あと、サムスンやLGといった韓国企業の異様な営業利益率には以前から不信感も抱いています。製造業で22%の営業利益率ってのは、かなり変です。準独占企業級ですね。
裁判といえば、圏央道のあきる野インターチェンジ付近の事業認可と土地收用を取り消す判決を東京地裁が……というより、藤山雅行裁判長が出しました。
いい加減、この人弾劾しようぜ……。
昨年10月の判決といい、この人の判決って高裁・最高裁であっさり覆っていて、恐らく今回もそうなります。勿論、より公正な判決を期すために三審制が導入されているのであり、他の裁判所と違う考えを持った裁判官の存在は必要なのですが、この人の場合明らかに何か国を目の敵にしているとしか思えない判決出すんですよ。「行政敗訴の藤山」「国破れて三部あり」(藤山氏は東京地裁民事三部総括だった)などと言われるというのは、どれほどの偏りがあったわかろうというものです。
繰り返しになりますが、多様な意見があることは良いことです。しかし、「また藤山か!」などと言われるような、また「藤山狙い」で訴状を出される、周囲から明らかに偏向していると判断されている方が裁判官として権力を担うことは、訴える側、訴えられる側、双方にとって良い結果を齎すとは思えません。
幸いにもというべきか不幸にもというべきか、藤山裁判長は医療訴訟集中部へ異動になりましたので、今後こういった行政判決は下りないと思いますが、今度は医療訴訟で病院敗訴が連発するんじゃないかと、関係者は気が気じゃないでしょうね……。
右翼団体「日本皇民党」の街宣車が、大阪の中国総領事館に突貫して炎上するというとんでもない事件が起きました。大阪府警で何人処分されるやら……。
テロを未然に防ぐのは非常に難しいんです。突っ込んで来る自動車を止めるのは、はっきり言えば現在の警察官の装備では不可能です。そこでもしこの車に爆発物が満載されていたら…どうなっていたと思います? それが自爆テロの恐怖という奴です。
ただでさえこの糞面倒な時期に、「日本では車輛での自爆テロが容易だ」なんて話が広まったら、次に狙われるのはどこでしょうかね。かといって、“突っ込んでくる自動車を一撃で鉄屑に変える”ような装備を警察に持たせるのも不安ですしねぇ。
6月19日付け(実質18日)での契約終了が決まりました。そしたらまた暫く隠居生活です。
その後、秋葉へ行ってちょっとお買い物。
怪しい露店で怪しいお買い物。
大修館の「日本語大シソーラス」、凄く良いんだけど、紙媒体しかないのがネックだよ。大修館の人にも言っといたけど、こういうものこそ電子化してなんぼだと思う。
外務省が、イラクで最初に人質になった三人にドバイでの診察費や滞在費として約198万円を請求している、という報道があって、ちと驚き。
あの三人について、私は彼ら自身にも非があるとは思っていますが、だからといってかかった経費(のごく一部)を請求するのはいかがかと思います。良くも悪くも彼らは犯罪の被害者でもあるわけですし、何より邦人の救出は国の義務だ。
外務省の避難勧告を無視した結果犯罪に巻込まれたのであっても、救出は国の義務だ。
喩えどれほど腸が煮えくり返っていたとしても、「国の義務ですから」と一言で切って捨ててこその中央省庁でしょう。
まあ今回の一件については気持ちはひっじょーに良く分かるんですが、中長期的に見て、全く何も請求しない方が良い結果を齎すのではないかと思います。
必要なのは相互信頼の醸成なんです。NGOが存分に活躍できるのは、背景に組織や国のバックアップがあればこそですし、国や国連機関なども小回りが効かないところをNGOに頼っているわけですからね。
ミツルんのblogより、「わからないかなぁ」の話。
概ねわかんないのではないかと。
で、秋葉原駅なんざ行ったことねぇよ、という方のために、駅構内図へのリンクを貼っておきますが、一歩間違うと「エッシャーの騙し画か?」と言いたくなるような構造です。線路を引いてから、その隙間に駅を造ってみました、とでも言うか。
JR東日本の京浜東北線、山手線、総武線が交わるこの駅には、さらに東京メトロ日比谷線秋葉原駅が連絡しており、都営地下鉄岩本町駅も近い。もう何年かするとつくばエクスプレスまで開業する。
それでなくても秋葉原オタク街という世界的なオタク産業集積地の集客効果によって利用者数の多い駅だ。導線が複雑な現在の駅構造は、わかる人にとってもわからない人にとっても迷惑な話だと思います。
秋葉原駅の場合、駅の構造を知っていないと案内板の表記に納得することができず、かといって駅構内図を表示すると空間把握能力にやや難がある人は立ち所に混乱することでしょう。ミツルんのように職場がアキバ、みたいなヒトには理解しにくいことかとは思いますが。
昨日のことになりますが、羽田空港に奪った自動車で特攻して、さらに次々と車を乗り換え、最後にゃリムジンバスまで奪って空港内を暴走し、果ては犯人が東京湾に身投げして死ぬという、あんまりな事件がありました。
どの辺があんまりかというと、対テロって何よ?って辺りが。
自動車が特攻して滑走路敷地内に入ってきてから航空機の運航停止まで20分もかかったなんて言われては、もうどうしょうもありません。余りの幸運に、信じてもいない神に感謝を捧げたいくらいです。
ここ半月ほど、自動車による特攻事件が相次いでいるのですが、今回もまた警視庁やら国土交通省やらで責任取らされる人がどっさり出そうですな。後手に回っているくらいならともかく、これじゃ「無能」と言われてもしょうがないのではないかと。
そもそもテロなんてものは、実行する側が圧倒的に有利なんです。なにせ、時間も場所も選び放題だから。基本的に後手に回ることになる守る側は、全力を尽くしてもまだ足りないんですよ。
守れなかったことが問題なんじゃないんです。
少なくとも再発が防止が期待できる結末を迎える必要があったんです。それがなんですか、今回のは。空港と警察は最後の最後まで事態を把握できないまま、犯人をあの世に取り逃したんですよ。
事態の把握できなくてもいいから、能動的に事態を收束させなければいけなかったんです。それができなかったというなら、最低限の仕事ができなかったと言うことです。
テロに対するマインドセットが足りてないのでしょうかね。
対テロで必要なのは、「人狼」に出てくる首都警みたいな連中なんですがね。
イラクで人質になった今井、郡山両氏の会見がニュースで流れていた。うん、概ねいいんじゃない、ってとこかな。ちょっとナーバスになってる感じはあったけど、変なこと口走らなかっただけでも御の字でしょう。
個人的に興味があったのは、彼らを拉致した集団について。やはり当初の予想通り、テロリストというよりゲリラ、より正確には民兵組織に近いようです。それはつまり交渉可能な相手ですね。国として接触が持てているかどうかは不明ですが、チャンネルが確立しているのであれば、交渉経路の維持は必要な相手ではないでしょうか。米国流の鉄拳によるコミュニケーションも宜しいでしょうが、日本が真似する必要はないですからね。
しかし、このまま米軍にどこまで付き合うのか、いい加減真剣に考えないといけないだろうねぇ。一応米国国務省の国際テロリズム報告に北朝鮮による拉致被害を載せることには成功したわけで、日本から見て自衛隊イラク派遣の成果はそれなりに出てる形になってるだけに、余計引き際が難しいなぁ。北朝鮮問題を解決するのに米国の力が必要だから自衛隊をイラクに派遣して米国に協力している、という枠組みがある以上、おいそれと撤收するわけにもいかないのが悩ましい。米国も分かってて駆け引きしてるし(笑)。
米国を恃まず北朝鮮問題を自力で解決するってのも、現状非現実的だしね。
やっぱ政権交替が一番楽なんだけど。
先月紹介したPFUのPD-41PM160M1ですが、5月下旬から一般販売の予定があるようです。こりゃGetかな。