哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2006年6月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2006年6月1日(木曜日)
 6月突入と同時に、本州各所で一気に真夏日到来の報。東京も28度くらいまでいったそうな……。
 うげぇ、堪らん。

 さとみくん経由、個人用降下翼システムGryphon
 人間一人+各種装備の重量を考えると、翼が小さすぎます。当然揚力比も悪いというかそもそも揚力が全然足りないので、恐らくこれを担いだ人間は、スペースシャトルのように落下していくであろうことが推測されます。
 じゃあこの装備は何のためにあるのかと言われると、そりゃ落下方向を制御するためだろうな。
 なお、着地はどうするのか、私には想像もつきません。

 CNN電によると、米国にて“縄なし縄跳び”の特許が認められたそうな。
 なんだか良く分からない特許ですが、世の中には物好きな人もいますからねぇ。暫くしたら、あの怪しげな深夜のテレビショッピング番組に、この縄なし縄跳びが紹介されるようになるんでしょうか。
 「この“コードレス・ジャンプ”なら縄に躓くこともないし、絡まってしまうこともない。しまう時だって簡単!」とか……。
 まあ、いいけどな…。

 某工作者から教えられたのだが、我が家の程近くでこのような催しがあるらしい。
 何も聞いていないから、私はなにもしなくて良い筈だ。

 そういえば、4月にちょろっと書いた謎の「?」は無事(?)消え去ったらしい。
 善哉善哉。


2006年6月2日(金曜日)
 法律ネタを二つほど。

 刑事収容施設・被収容者処遇法が可決成立し、かくしてとうとう監獄法(刑事施設ニ於ケル刑事被告人ノ収容等ニ関スル法律)は失効することに。監獄法は、刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律と刑事収容施設・被収容者処遇法に取って代わられることになります。
 しかし慌ただしい話だなー。実のところ、まだ刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律は施行されていないので、それによって行われる監獄法の改正も行われていなくて、その直後に刑事収容施設・被収容者処遇法が施行されてしまうという、何がなんだかわかんない話に……。
 ともあれ、日本では混同されがちな被疑者、未決囚と受刑者の違いが明確になることになります。ただ、代用監獄制度が残ってしまったのは残念ですが、設備の不備の問題もありますのでね。
 正直言えば、弁護士との接見が制限されかねない現在の代用監獄制度は問題があると思っていますが、全ての逮捕者を收容できるほど拘置所が完備されているのかと言われるとそれもまた否ですし、拘置所の処遇が「推定無罪」であるはずの被疑者の人権に充分配慮しているかと言われるとこれまた否なんですよね。
 困ったものだ。
 政府を小さくしてる場合じゃないっての。

 1日から駐禁取締に民間業者が参入できるようになったのは報道されているところですが、今日もう一つ「探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)」なんて法律が通過していたりします。
 これまで日本では探偵(興信所でもいいんですが)は無届け無許可の無認可業務……つまり、何の法的規制も裏付けもない職業だったのですが、これによって届出制となり、公安委員会の監督下で一定の法的責任が負わされることになりました。webで見る限り、探偵業者は全般的に好意的に受け止めているようです。
 まあ、それだけ悪質業者とかが横行していたってことなんですが。
 このままうまく業界の淘汰と適正化が進めば、そのうち米国のPrivate Investigatorのように限定的な執行権限が付与される日が来るのかもしれませんね。

 そういえばこの「探偵」という単語ですが、僅か百年ほどの間の時期によって隨分意味が違う単語なんですよね。
 現代では概ね興信所などの調査員のことを指しますが、昭和初期の頃であればむしろスパイ(密偵)のことを指していたりします。軍事的なスパイのことは特に軍事探偵と言ったりして。
 しかも「探偵する」というさ変化名詞まであったりします。
 現代では殆ど死語のようですが。
 こういうのを見ると、言語は生き物だなぁと感じ入ったりしますね。


2006年6月3日(土曜日)
 多分風邪だと思うんだけど、関節の痛みと熱っぽさ、倦怠感が結構いい感じだったので、予定を取りやめてひたすら寝ることに。
 合計で何時間寝たかわからんくらい寝た。
 惰眠をむさぼるのは素敵だねぇ。
 問題は、未読書が減らないことくらいか。

2006年6月4日(日曜日)
 最近、左膝の調子が悪いわけですが、原因を考えるにやはり通勤電車ではないかと。
 膝を故障したのはもう15年も前の話なのですが、治らない怪我なので周囲の筋肉を鍛えておくくらいしか方法がありません。自転車はこの点真っ直上下運動ですから、私のような膝の持ち主には最適です。それでもやっぱり横方向の荷重には弱いんです。
 電車の中で踏ん張ったりすると、どうしても膝に横方向の荷重がかかって、良くないんですよね……。時々膝から変な音するし。考えてみれば、前回膝を悪くしたのも、電車通勤してた時だったなー。
 どうも電車通勤は根本的に私の体に合わないらしい。

 そもそも勤労というものが私の性に合っていないのではないかという気がしてならないわけだが、その点については給料のためと割り切ることにする。


2006年6月5日(月曜日)
 『「飛び込み禁止」と地元紙 日本語で警告メッセージですか。
 ええと、ボンの民がどのような経緯でこのような誤解に至ったのか分かりませんが、道頓堀にダイブするのは日本国内に住まう一部少数民族であって、日本人の一般的行動ではありませんですよ。
 次は「スタジアムで傘を振り回さないで」だったりしないだろうな。

 港区芝のマンションで、少年が乗降中に上昇を始めたエレベータに挟まれて死亡するという事故が3日に発生したんですが、どうにも無気味な話ですね。事件が起きたマンションは23階建ということですので、高層階の住人がエレベータを使わずに生活することは事実上不可能に近い。そういう意味ではエレベータは死活問題でもあるのですから、それの安全性に疑問があっては生死に関ります。都会生活者にとっても、エレベータは生活必需装備ですので、安全でないと困ります。
 でも、確かに考えてみればあれは人間を乗せて上下する、つまりそれだけの力を持った機械なわけで、安全装置が働かなければ人の一人くらい殺せる出力があるわけです。
 先年の回転扉の件もそうですが、時々私たちは危険の中に利便性を享受していることを忘れそうになりますね。


2006年6月6日(火曜日)
 中国からの「左腕「2本」の赤ちゃん、ともに「正常」で医師が切断に迷うとかいう記事を見て、二本の左手が共に機能的に問題がないのであれば、両方とも残せれば良いのにと思った。多肢症でもここまではっきりと、しかも機能的に問題がないものは珍しいので、成長に問題がなければ残してもいいんじゃないかとか思ったんですが。ほら、キーボードに両手を置いても、マウスが操れるとかさ。
 ともあれ、両親と医師は腕の切除を望んだようで、本日「左腕「2本」の赤ちゃん、切断に成功 中国」という追伸が入っておりましたとさ。なんとなく勿体ない。

 ささのさんさとろみくんの物言いを見て思うこと。
 単なるノスタルジーじゃねぇのか、それって、と(苦笑)。
 あれだ。
 「昔は良かった」って奴。
 それ以上の感想が抱けない。
 それだけの時が過ぎたってことじゃないかな。
 中には、泡沫でもいいから往時の景気を再び、と思っている人間がいないとは思わんけど、多くの人はもう勘弁、と思ってるんじゃなかろうかと。流石にもう一回バブルを見逃すほど財務官僚も無能じゃないだろうし。


2006年6月7日(水曜日)
 人類有史以来、「昔は良かった」「最近の若い者は」の二語は、営々世代を越えて言われ続けた言葉ですがな。それこそ古代エジプトの落書きにも出てくるくらいだから、年季が入っている(笑)。
 だから恐らく、この先数千年は言われ続けるのではないかと思うぞ>さとろみ
 人間は学ばぬ葦であるわけだ。

 だから私は悪いとはこれっぽっちも思わない。
 「なんて人間らしいんだ」と思うだけ。
 人間バンザイ。

 「宮崎勤死刑囚が雑誌に手記 初めて死刑に言及によれば、絞首刑は残虐らしい。良く分からんが。
 不必要に苦痛を与えることが目的というのでなければ、何であっても大差はないように思いますがねぇ。
 ともあれ、日本では死刑は絞首によって行われます
 世界を見渡すと、中国や北朝鮮では公開銃殺刑ですね。イスラム圏のどこかでは首切りがまだ残っていたような気が。絞首刑といってもクレーンで徐々に吊っていくなんてのもあったっけ。電気椅子は中々死なないので廃止されたと聞くが、今でも使っている国はあるのだろうか。フランスでのギロチンは1981年まで使われていたそうですが、公開処刑は途中でなくなっていた筈。それまでは広場でのギロチン処刑は良い見世物で、見晴の良い窓は高く見物料が取れたと聞きます。最近米国で流行っているのが、宮崎死刑囚も言及している薬殺。睡眠薬と筋弛緩剤を使って眠るように死なせてしまうわけですな。
 どういう殺し方であれ、死刑であることには変わりないので、手間がかからず速やかな手段ならなんでも宜しいんじゃないでしょうか。鋸引きとか車裂きなんかは、死そのものよりも死に至るまでの苦痛が主目的なので、除外されるべきでしょうか。遺体の損壊が激しい銃殺も、些か問題ありでしょうか。そう考えると、それほどバリエーションってないような気もしますね。
 ここは一つ各種処刑方法を取り揃えておいて、死刑囚自身に方法を選ばせるというのは……。


2006年6月8日(木曜日)
 シンドラー社のエレベータが凄い有り様ですね。多少、かつての三菱自工の時のような臭さを感じます。エレベータの事故がどの程度の頻度で起きて、シンドラー社の事故が統計上異常なのかどうなのか、さっぱり情報が出てきません。こういった情報が出てくるまでは、シンドラー社のエレベータの不具合だけが、クローズアップされているだけじゃないかという疑いを持ち続けないと、判断を誤りかねませんからねー。

2006年6月9日(金曜日)
 wataくん
 まだまだ学ぶことが沢山あったろうに。伸びしろが大きかっただけに、失われた可能性に苦い思いが引かない。
 BTRON Club最年少会員の死。

 どうも、報道と世論が発振状態になりつつあるような>シンドラーエレベータ
 私が今欲しいのは、日本のエレベータの総数、メーカ別シェア、事故類型と統計、それぞれのメーカ別・機種別傾向といった基礎データなんですけど。基礎データがなければ解析できないし、情報を導き出せない。シンドラー製品が危険だからといって、他社製品が安全であることの傍証にはならない。シンドラーを叩いて幸せになれるのは、発行部数が増える週刊誌くらいなもんだろう。

 正直あまり興味がないというか、些事だと思っているのですが、北朝鮮と韓国と日本の拉致被害者を巡る三角関係について。
 韓国と日本じゃ立場が違うよ、と。
 韓国は北の崩壊が何より怖いわけよ。だから北の崩壊を押し止めるためなら、国際信義なんぞ棚上げになる。六箇国協議の残り四箇国は、北が崩壊したら、苦しいけど、でも別に大した被害があるわけじゃない。特に米国。次いで日本。国境を接している中国とロシアは些か深刻だけど、それでも深入りをしない程度の分別はあるだろう。
 でも韓国はそうはいかない。
 憲法上半島唯一の正当国家である韓国は、北が崩壊したら否応なくその地域を併呑する羽目になる。結果は火を見るより明らかというわけだ。北もそれを分かってるから、離婚できない妻に金をせびる駄目男のようにタカりまくってる(苦笑)。
 韓国と北朝鮮は、そういう一種の共依存関係を築きつつある。日本としては距離を取るにしくはない、と。


2006年6月10日(土曜日)
 某先輩の結婚記念パーティー。
 パーティーの最中に坂村先生から電話が!(笑) 本日最大のサプライズでしたな。

 トヨタがパワードスーツを作るらしい
 人型ロボットを開発したと思ったら、パワードスーツ。最近のトヨタは面白いですね。ホンダが参入してきたらより面白いけど、あそこは独立型の人型ロボットに拘りそう。
 実用化の暁には、製造分野だけじゃなくて建設分野とかでも活躍しそう。
 あとは軍事分野かな。

 ちょっと抽象度を高めて説明すると、日本はこれから労働者人口が減少する社会になります。それでいて、現在と同じ程度のGDPを稼ぎ続けるためには、労働者一人当たりが稼ぐのGDPを増やしていかねばなりません。眠らなくて良い人間がいないように、人間の労働時間には限度がありますから、労働效率を上げることが必要になります。
 パワードスーツはこの点において、小型重機と同じく、単位時間における作業量を増やせる可能性を持っており、有望な技術なわけです。
 私のような机仕事にはあまり関係ない話ですが。

 私個人と言うことなら、疲れない目玉とかがいいなー。


2006年6月11日(日曜日)
 “シンドラーのリフト”狂騒曲について。
 原因が判ってもいない段階で緊急点検をするってのは、全く無意味ではないにしろ、実效性については甚だ疑問ではあります。原因が判っていない問題について、何を点検するというのか、私には理解できません。熱田神宮のお守り程度の意味はあると思いますが……。
 点検によって未然に防がれるのは、整備不良が原因である事故のみで、それ以外の要因場合には無力です。それがわかっててやっているなら別に構いませんが、その割には神経質になっている気がする。
 安全が確率論であるというのはこの日記でさんざんっぱら述べていることであるので、今更繰り返しませんが、徒に喚きたてるよりもまず、日本エレベータ協会などに対し、全設置エレベータについて、事故の統計情報を求めるのが先決ではないでしょうか。なぜか上記協会ではエスカレータ事故についてはwebサイトで公開しているが、エレベータ事故については触れられていません。不思議だ。
 ともあれ、まずは危険性を把握できないと意味がない。シンドラー社のエレベータが特別ではない可能性は否定されておらず、まずは早急にその可能性を潰すべきだと私は思ったりするのですが、世間様はどうもそうではないらしい。
 せめてもの自己防衛として、エレベータをできるだけ使わずに階段を使うようにするのが関の山というわけだ。

 はくほー氏のこの事件についてのエントリから連想したのだが、最新鋭機の導入がリスクであるのと同じくらい、一つの建物の中で同一の製造会社のエレベータの複数導入もまた、同様にリスク要因だな、と感じた。
 二台以上のエレベータを設置する場合に製造会社を複数に分散させることは、このような事件の発生時に危機回避に資する。逆に、一つの建物の中のエレベータが全て同じメーカの同じ機種というのは、最悪の場合全てのエレベータが一斉に使用不能になる危険性を秘めている。もっとも、複数機種を導入すれば、導入費用や整備点検費用の面で不利になるので、費用対効果を肯じられるかが争点になる。恐らく今回のような事件の前では、コストダウン圧力の前に聞き入れられなかっただろうな。
 災い転じて福にすることを考えるならば、今後は不経済にならない範囲で機種を分散させておくことを、公共建築物においては今後法令で義務づける、なんてことを考えておいても良いかもしれない。

 防衛省昇格法案が“とりあえず”提出されたわけですが、とにかく出されたことだけでも喜ばんとあかんかね。
 可能ならばとっとと可決成立して欲しいものだけれども。


2006年6月12日(月曜日)
 Yashiromannくんの日記を見て、「学ぶのは楽しいが、まとめるのは面倒臭い」と思った。
 私はどうもoutputに中々楽しみを見出せない人間らしく、ひたすらinput & studyに終始してしまうんですよね。キャベンディッシュ型とでも言うべきか。知見を残したいという意欲がないわけじゃないんですが、実際にやり始めると面倒臭くなってどうでもいいやとか、この時間をinputに宛てたいとか考え始めてしまい、結果的に途中で投げ出してしまったりするんだよな。

 今の仕事が不毛なのは間違いないとは思うが。

2006年6月13日(火曜日)
 「嵐電レール上 同大生が飲食 堀川署 容疑で4人書類送検って、コイツら阿呆か。
 「『スタンド・バイ・ミー』を思い出し、青春の一ページとして線路に入った」とか、20歳にもなってその程度の分別もないのかと。同志社大学としてどのような処分を行うのか、とても興味深いところです。
 ちなみに私が学長だったら、この連中の卒業必要単位を40単位ほど上乗せしますな。

 文化審議会国語分科会漢字小委員会を傍聴してたら、ある委員が最近の若い親の名付けについて苦言を呈していた。
 まあ、確かにそれってネタだろ、お願いだからネタだと言ってくれ、頼む!って感じの名前が世の中には多々あることは確か。
 でもそれって結局のところ、国語審議会の長きに渡る国語国字政策のなれの果てなわけで、なんのことはない、文句の行き先は自分達のところだったりするわけだ。実はツッコミ待ちのギャグだったのかも知れぬ。
 ともあれ、それは漢字を制限してもどうにもならない用字の問題で、かな書きにすりゃいいという問題でもない。かつてのフランスやドイツのように、「人名は歴史上の人物か聖人の名前に限る」とかいう制限でも付ければ良いのだろうが、日本の場合歴史上の名前と一言で言ってもえらいことになる。
 あと、“社会常識に挑戦している名前”を付けられてしまった子供が長じて不幸にならないかという話については、改名の自由を認めてもらえれば済む話じゃないかと思うんだよね。自分の名前に疑問があるから改名したいってのは、充分理由になると思うんだけど、今の日本じゃ家庭裁判所の許可が要るんだよね。
 結局のところ、名前も名前に使う字も、規制したくて仕方がないということなのかもしれない。

 私も時折使っている都電荒川線で、電車同士の追突事故が起きたそうな。しかも王子駅前の次の駅の区間で、自転車でよく突っ切る梶原停留所の前。
 幸いというべきか、それほど速度も出ない路面電車での話なので死者は出なかったが、報道によればどうも都交通局の運用体制にやや問題があった様子。
 なんにせ、まずは原因究明、続いて対策という手立てでお願いします。
 責任については、こういう場合に有意義な責任の問い方というものがあるんじゃないかと最近思っていたりする。


2006年6月14日(水曜日)
 「憂楽帳:活字の信頼ねぇ……。ふーん
 「より高まるよう」というより、「これ以上下がらないよう」とか「持ち直せるよう」とかの方が実態に近いのではないかと思われるが。
 品質への逆風というが、本来教科書や書籍、新聞等の特殊指定は、品質維持のために校閲部のような直接生産とは関りのない組織を維持している文化の担い手としての非営利性に鑑みてなされていた筈で、それが喪われているのであれば、特殊指定もまた外されるのが道理ではなかろうか。
 因果が逆だと思う。

 「リストラ反動:人手不足で辞められず 組合に相談増えるという相談は労組もいいんですが、労働基準監督署か弁護士に相談すると良いかと。死ぬまで働くのは阿呆らしいですし、体を壊してまで続けるべき仕事も世の中には多くはありません。仕事が割に合わない思ったらとっとと辞表を出すべきでしょう。
 日本では指揮官の無能を兵隊の吶喊で弥縫するのが日露戦争以来の伝統ですが、そのような100年来の悪しき伝統はいい加減断切るべきでしょうよ。

 「日本の巡視船無償供与署名式、インドネシア異例の延期という記事は、なんというか、危惧していた通りというか。
 当たり前ですが、用途を限定した兵器の供与なんて、タワ言かザレ言か寝言のどれかでしょうや。それでなければ拳銃に「銃を人に向けて撃ってはいけません」って刻印する程度のブラックユーモアか。
 インドネシアもインドネシアで、あれはお題目なんだから真面目に受け取らなくても良いだろうに。一旦譲り受けてしまえば、それを民主化勢力や独立勢力やイスラム過激派に向かって使っても、文句は来ても制裁がかかることはありえないだろうから、放っておけば良かったんだ。(いいとこ、日本国内の一部の潔癖症の方々が発狂するくらいだろう)
 日本にだってその程度の分別は残っていると思うけどね。

 「ドル通貨上の「私たちの信じる神」は違憲 無神論者が訴えというのは、“無神論者という宗教の徒”による訴訟というべきだろうな。ホンモノの無神論者ならば、そんなこと気にしないだろう。神の存在をどうでも良いと思っているのであれば、何が書いてあろうと気にも留めまいて。
 とりあえず判決はマトモだと思うが、何がなんでもというなら「INGOT WE TRUST」くらいにしておけば良いのではないかと思われ。


2006年6月15日(木曜日)
 それは誤解だ。この日記には基本的に書き捨て御免の徒然草。つれづれなるまゝに、日くらし、PCにむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
 大体、こんな日記はoutputなどとは言わない。いいとこeffluenceだろう。

 「無宗教の国立戦没者施設建設を提言 自公民有志議連」っちゅーことなんですが、中間報告本文は何処へ行ったら読めるんでしょうか。
 個人的には、将来的な自衛隊の国軍化を考えれば、国立の追悼施設の建設は必須であると考えますので、作ることには賛成です。ただ、これは靖国問題の解決にはならない、と。
 馬鹿にも分かりそうなもんだけどな。

 朝のNHKニュースが、Windows 98/Meにある欠陥の修正をMicrosoftが行わない、と報じていました。実際のところ、98/Meのサポート自体がこの6月で終わるんですけども。
 ところで、一般的な商品で性能修理保証期限なり補修部品保有期限の起算日って最終出荷日だと思うんですが、Windowsは「発売日」から起算するのね。だから、最終出荷日が1年前でもサポートは見事に打ち切られるわけだ。
 消費者保護の観点からすると、この期間計算方法って良くないと思うがね、なにもせんのだろうなぁ>公正取引委員会


2006年6月16日(金曜日)
 北朝鮮人権法(拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律)が成立したらしい。注目を浴びているのは第七条のようで、
第七条 政府は、拉致問題その他北朝鮮当局による日本国民に対する重大な人権侵害状況について改善が図られていないと認めるときは、北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する国際的動向等を総合的に勘案し、特定船舶の入港の禁止に関する特別措置法(平成十六年法律第百二十五号)第三条第一項の規定による措置、外国為替及び外国貿易法(昭和二十四年法律第二百二十八号)第十条第一項の規定による措置その他の北朝鮮当局による日本国民に対する人権侵害の抑止のため必要な措置を講ずるものとする。
……という、いわゆる「経済制裁条項」という奴ですな。内政干渉という意見も一部あるようですが、正直言えば拉致問題など戦争になっていてもおかしくない話なので、経済制裁くらいで済んでれば御の字じゃないかと。
 ただ、留意する必要があるのは、北朝鮮はかねてから「経済制裁は宣戦布告とみなす」と公言していることですかね。
 幸い、イラクに派遣している陸自も帰って来るようですので、万全の態勢を整えて経済制裁に望んで欲しいものです。

 で、当の北の国ではテポドン2号の発射準備が着々と進行中だとか。
 今一つ意図が読めないんだよなぁ。
 米国は交渉目的と観ているようですが、現在膠着状態にある米朝の交渉を動かすにしても悪い方向に動いてしまうような気がしてなりませんが。


2006年6月17日(土曜日)
 『当ホームページに無断でリンクすることは不正競争防止法違反になりますので、ご注意ください。』(by北國銀行)……?
 不正競争防止法の具体的にどの条文が該当するのが是非教えて欲しい。
 なお、上記のリンクも無断リンクである。

 どうして北國銀行のような奇天烈な主張が生まれて来るのか、そっちの方が興味深いわけだが、この問題についてはこちらに趣深い考察があるのでそちらに譲る。小熊はモヒカン族でもムラ社会の民でもない、言わば「旅の人」(by富山弁)なのであり、色んな意味でこの問題については全くの部外者である。

 嘘か真か知らんけど、「暴露ウイルスで北のマル秘写真流出…将軍様衝撃?」。まあ、ある程度予想の裡ではあったけども、本当にこういうことが起きてくると、笑って良いものか悩むね。そのうち、日本が生んだ最強の諜報ツールとか言われるようになるのかもしれない>キンタマウィルス類

 そういえば北はテポドン/同2号を衛星の射上げと言っているそうな。
 両方とも細かい緒元は分からないので、かのロケットに衛星速度を出せる能力があるのかどうか、そっちが知りたいな。
 ロケットというものは「頑張ればなんとかなる」ものじゃなくて、徹頭徹尾どこまでも物理的なものなので、最終到達速度は噴射速度と質量比、構造質量比で決まってしまう。早い話が、衛星を射上げられるロケットかどうかは、射上げる前に分かっている。宇宙ロケットと弾道ミサイルは同一線上の技術で作られるが、その能力はかなり違う。弾道ミサイルは別に軌道速度を出さなくても良い(出しても構わないが)。
 衛星を射上げられるロケットが失敗しているのか、端から不可能なロケットを飛ばしているのかは、状況的にかなり異なる。技術力的には後者ではないかと思うのだが、その辺の確定的な情報が見えないのが嫌らしい。


2006年6月18日(日曜日)
 去年の9月頃に、「PCからUSB Audio Deviceに見えるミニコンポとかなんでないのかね?」と某所の日記に書いてたんですが、ようやくそんなモノが。どこが出したのかと思えば、オンキヨーか。さもありなん
 でも今回は一応ユニット外付けなのね。最初から内蔵してもいいくらいだと思うんだけど。

 シンドラーのエレベータ問題に絡んで。
 余りにも日本側からの発振発信ばかりで飽いてきたので、スイス側に立った記事を一つ。
 記者の佐藤夕美氏は、過去の記事から察するにどうやらスイス在住のようです。記事は実に興味深い知見に溢れています。
 実は事故後、本社声明を読んで、「今の段階で非を認めたら法廷戦略上不利になるという弁護士の囁きが聞こえてくるようだ(笑)。きっと弁護士は米国人に違いない(偏見)。」なんて感想を持っていたんですが、大差ない話。グローバル化といっても文化の違いは如何ともし難いからねぇ。これが「宗教」だったら割合と寛容に受け容れられるようなのですが、どうも「文化」の受けはよろしくないらしい。
 個人的には、日本市場が排他的だとか閉鎖的だとか言う前に、P&Gの爪の垢でも煎じて飲めというところですかね。
 そう考えると、三菱ふそうのヴィルフリート・ポート元社長は偉大だったなぁ。ドイツからいきなり日本に派遣されて来て、色々思うこともあったろうに、片っ端から頭を下げて回ったんだから……。むしろ一体何が彼をそこまでさせたのか、そちらの方が気になるな。


2006年6月19日(月曜日)
 日本の激烈な工作により、本年とうとう捕鯨賛成派(というより消極的反対派)が過半を占め、一体なにが起こるかといわれていたIWC(国際捕鯨委員会)総会ですが、「正常化宣言」という宣言が採択されたとか。
 宣言本文はまだIWCのサイトにも載ってないようなんですが、共同電による要旨は以下の通り。
2006年06月19日
IWC宣言要旨

 採択された宣言の要旨は以下の通り。

 一、鯨類の利用は沿岸の共同体の持続的な生活、食糧安全保障、貧困の廃絶にとって重要であることを強調する。
 一、国際捕鯨委員会(IWC)は、個体数の多い鯨の捕獲数を算定するための改訂監理方式(RMP)を採択、科学委員会も持続可能な捕鯨が可能であることに合意しており、商業捕鯨の一時禁止措置はもはや不要だと認識する。
 一、鯨が大量の魚を消費することが、沿岸国の食糧安全保障問題となっているとの研究結果を受け入れる。
 一、持続可能な商業捕鯨の再開に反対する加盟国の姿勢は(IWCの設立根拠となった)国際捕鯨取締条約の目的に反すると認識する。
 一、IWCは、管理された持続可能な捕鯨を許すような保全、管理措置を取ることによってのみ、崩壊を免れると理解する。
 一、文化の多様性と沿岸の人々の伝統、資源の持続可能な利用という根本的な原則、科学的に根拠のある政策と規制を尊重し、IWCの機能を正常化させることを宣言する。(共同)

 まあ、本来の国際捕鯨取締条約の考えからすれば、水産資源としての鯨の保護がIWCの本義であって、聖獣化して崇め奉ることが目的ではないですわな。ただ、今回の宣言はあくまで宣言であって、IWCの体質が変わったわけではないし、商業捕鯨が認められたわけでもないので注意です。

 調べてみると、商業捕鯨の全面禁止が採択されたのが1982年で、日本が商業捕鯨から調査捕鯨に切替えたのが1988年だそうで、ざっと20年の年月が流れていることになります。私は鯨肉を子供の頃食べた記憶がありますが、今の20代以下の世代は殆ど食べたことがない、ということになります。食文化としての鯨肉食って殆ど絶滅状態のような気がしますね。このまま食文化が完全に切り替わってしまうまで、捕鯨反対派は時間稼ぎをすれば良いだけなので、優位っちゃ優位だったんですがねぇ、日本の外務省かなり頑張ってひっくり返しましたな。
 ただね、食文化他の変化は不可逆的に進行しているので、今更商業捕鯨が再開されても、かつてのような「とにかく廉くて量が食える肉」とかいう立場に戻ることはないと思う。
 この20年で日本の食肉は味や安全性に強く拘るように変わってきていて、牛豚鷄のいずれにしても、トレーサビリティが訴えられているところなわけです。牛は全頭検査、豚はSPF(Specific Pathogen Free)、鷄は地鶏なわけで、そこで天然自然の鯨を捕獲直送とか言われても、それって本当に安全なのかよとか言われるでしょうなぁ。実際問題として、魚介類の汚染は、妊婦の摂取量が注意される程度ではあるので、海中食物連鎖の頂点に立つ鯨は当然のように警戒すべき対象となっているわけです。
 更に言えば、戦後復興期から高度経済成長期にかけての鯨の地位ってのは、どう見ても「安価な蛋白源」だったわけですが、現在の日本ではその心配をする必要は殆どないんですよ……。
 以上、勘案する範囲で、鯨肉食がかつてのような姿を取り戻すことはないのではないか、と考えます。

 「それでも鯨を食いますか?」という話になるわけですが、そりゃ食いますよ。食は文化ですもの(苦笑)。そうでなかったら外務省も農水省もこんな執念深く工作なんかしてこんでしょうに。
 食べ物の恨みは怖い、という諺どおりですな(諺かそれ?)。
 鰻だって鮪だって、なんで日本人ばかりあんなに喰うんじゃという位に喰いますからねぇ。鯨だって、かつてほどではないにしろ、世界最大の消費地になってもおかしくはないと思いますよ。良くも悪くも人口も多ければ消費力も桁違いですから、日本て。
 そんでもって昨日の話じゃないけど、往々にして文化というものは理解されないものである、と。


2006年6月20日(火曜日)
 イラクへ行っている陸自に撤收命令が下されたそうで。
 本当に長い間ご苦労様でした。
 現時点で人的損耗ゼロ。無事このまま、この驚異的な数字を維持して撤收して頂きたいものです。最後まで気を拔かぬよう……。
高名の木登りといひし男、人を掟てて高き木に登せて、梢を切らせしに、いと危く見えしほどは言ふ事もなくて、降るゝ時に、軒長ばかりに成りて、「あやまちすな。心して降りよ」と言葉をかけ侍りしを、「かばかりになりては、飛び降るとも降りなん。如何にかく言ふぞ」と申し侍りしかば、「その事に候ふ。目くるめき枝危きほどは、己れが恐れ侍れば、申さず。あやまちは安き所に成りて、必ず仕る事に候ふ」と言ふ。
あやしき下臈なれども、聖人の戒めにかなへり。鞠も、難き所を蹴出して後、安く思へば必ず落つと侍るやらん。

兼好法師『徒然草』第百九段

 陸自の活動に対して駐日イラク大使館が感謝声明を出したそうですが、在豪日本大使館は何か声明を出したのだろうか日本の自衛隊を守るために兵を派遣してくれた豪洲に対して、尽きせぬ感謝を。
 ちなみに知らない人も多いらしいのだが、日本は史上唯一、豪洲本土を爆撃し、シドニー港を攻撃したことがある国である。どこの国とは言わないが、当時の恨みを未だに抱いて喧しく吠えたてる国もあるというのに、豪洲の態度には感銘を禁じ得ない。

 山口県光市母子殺害事件の上告審で、高裁の無期懲役判決を差戻す判決。
 事件は1999年4月に当時18歳の少年が強姦目的で住居に侵入し、当時23歳だった本村弥生さんを殺害の上死姦し、また長女の夕夏ちゃん(当時11箇月)を殺害したもの。
 本村弥生さんの夫・本村洋さんが被告の死刑を求める苛烈な発言を繰り返していることや、公判における様々なエピソードによって広く知られています。
 私自身は当事者ではないので、この事件については、量刑的には無期か死刑のどちらかしかなく、死刑判決が出てもおかしくないな、とは思っています。いくら犯行当時未成年であったとしても、ものには限度ってものがありますがな。
 しかし、差戻しとはまた日和った判決を出したものです。一体あと何年裁判をさせりゃ気が済むんですかね? 当時18歳だった少年も今や25歳。これ以上何年も拘束するのはいかがなものかと思いますよ。

 私は死刑廃止論者ではない。また、私は終身刑に反対している。
 理屈は次の通り。
 日本では、死刑以外の刑罰は、基本的に懲罰と更正を目的としており、刑務所は更生施設である。故に無期懲役とは更生が認められるまで期限を設けない刑罰であり、更生したならば出所できるのが理屈である(現実に機能しているかどうかはここでは論じない)。
 しかし、現在我々が用いる手段において更正が望めない者がどうしても一定割合生じてしまうため、これを社会から排除するのが死刑であり、また(現在日本には存在しない)終身刑である。つまり、死刑と終身刑の違いは、死という形であるか隔離という形であるかの違いだと私には認識されている。
 前者と後者の間の優劣は私には良く分からないが、コストパフォーマンス的に前者が優れていると私は判断するので、死刑を支持する。18歳で終身刑を受けた人間が80歳で死ぬまで税金で養うのは、できれば御免被りたい。
 次なる問題は、果たして全ての犯罪者が更生可能か否かだ。この命題が是であれば、死刑は見直しの対象となりうる。否であれば現行通りで構わない。
 私であればさらにもう一つ条件を追加し、「適当な範囲の費用で更生可能か」と付けるだろうか。つまり、その辺が閾値だと思う。
 人の命を金額で量るのは無粋だと思うが、私には他に判断基準がない。


2006年6月21日(水曜日)
 ささのさんは文句なしにモヒカン族でしょう。

 「手斧」を「ちょうな」と読めない日本人を見ると説教をしたくなりますが、そんな私は常識人。
 モヒカンではありません。

 「A版B版の用紙の縦横比が1:√2になっているのは常識だ」と職場で主張したところ、「小熊さんの常識は……」と言われる。
 なぜだ。

 今の職場では激烈な誤解の嵐に晒されている私だが、「毎日楽しそうに仕事をしている」という誤解が一番激しい。
 私には今の仕事を楽しむような心の余裕はない。
 先行きの峻険さに目眩を感じている毎日だ。
 もうちょっと創造的な仕事だと、楽しみも感じられるのだろうが……まあ、なんというか機雷処理というか地雷処理というか不発弾処理というか、まあ、そういう仕事だからね……。

 電球ソケットに取り付け可能な電球形LEDランプ7機種を商品化ですか。
 電力線通信と組合わせて可視光通信とかやると面白かも〜〜。
 今度見つけたら買ってしまおうかと思いつつも、自宅内でどこに使うのかと考えると、使うところがないじゃないかと……。

 そう言えばささのさんのカメラの話で思い出したが、「飛行機の格納庫でピンホールカメラというアメリカンな記事があったっけ。
 格納庫を使うのも馬鹿馬鹿しければ、現像にプールを使うというのも壮大すぎて呆れてしまう。
 実にアメリカンだと思う。


2006年6月22日(木曜日)
 前回反省を活かして。
 [ゴゴゴゴ……]※效果音です
 「次にお前は「すなおになれば」第3話をネタにする…!」

 女の子と自転車と言えば8月に「星空キセキ」が出るのですが、先行で特番がストリーミング配信されてたり。IE + WMP9のみって辺りに盛大な疑問を感じますが、取り敢えず観てみて面白そうだったので、7月の本編無料配信を楽しみにしてます。
 しかし豪気だよねー。DVD売る前に本編を無料で配信するとは!
 実際問題として、こういうコンテンツ商売は接触機会を増やさないとどうにもならないので、こういうやり方はアリだと思っています。
 どうせ作品を気に入った人間しか買ってくれないのが著作物商売の運命ですので、母数を増やすのに執心すべきなのです。

 女の子と自転車と言えば、そういえば「時をかける少女」のアニメも来月だっけか?

 大阪で開催されていたOpen Mobile Allianceのカンファレンスの最中に、DELL製のNote PCが炎上するという事故があったそうな。
 まあ、バッテリーってのは要するにPCを長時間駆動するだけのエネルギーを蓄えてあるものですからね。火ぃくらい噴きますわな。
 実は個人的に完全電気自動車で怖いのはこっちだったりして。もっとも、現在の自動車だって揮発性可燃物を60リットルも積んで走ってますけどね!(笑)
 それはともかく、Note PC用バッテリはリコールが出ていることがままあるようですので、Note PCユーザの方はご注意を。


2006年6月23日(金曜日)
 次回は雷を背負ってこいと?

 久しぶりに外交軍事ネタを。
 朝鮮日報に「一部では、日本だけではなく、中国やロシアなど韓半島(朝鮮半島)の近隣諸国までもが軍備拡大競争に踏み切る可能性もあると指摘されている。」とか書いてあって、なんじゃこりゃ?と。
 韓国が軍拡中であるのは過去に触れたことがありますが、日本当局も当然のように関心を抱いており、韓国側に説明を求めていましたが回答はありませんでした。
 中国については何をか言わんや。経済発展で得た資金を惜しみなく軍拡に投入しております。
 ロシアも先月「強い軍あれば、外圧はね返せる」とプーチン大統領が教書演説をぶったばかりです。
 そんでもって日本は?と言われると、ここ数年、予算削減で防衛費は削られっぱなし、装備も人員も減りっぱなしです。(中期防:今期前期一番下の「別表」を参照)
 つまりもし日本が今後軍拡に走るとしたら、「日本の軍備拡大→極東アジアの軍拡競争」ではなくて「中国・韓国・ロシアの軍拡競争→日本も仕方なく参加」と考えるのが自然です。むしろ日本としては米軍再編にかかる費用を負担せねばならんかったりして、軍拡なんぞせずに済むならしたくないというのが本音。
 ところが韓国の大統領ときたら「日本の挑発に備えた防御能力必要」と日本を仮想敵国認定したとしか思えない発言を。
 もうアホかと。
 国土面積で日本の1/4、人口で1/3、GDPで15%(東京都のGDPより低い)という国が、軍事力を以って日本に外交を挑もうというのだから、豪気といえば豪気な話ですが、常識的に考えれば気が狂っているのか気が違っているのか気が触れているのかのどれかではなかろうか。
 私ゃ戦争は好きじゃないのですが、周辺状況がこんなザマで、それでも軍縮を考えられるほどの楽観主義者じゃありません。

 日本国内にも一部阿呆はいるみたいですけれども、常識が勝ったようで何よりです


2006年6月24日(土曜日)
 きゃっちあんどりりーす

 「ちょうな」と読めない奴は消毒だ〜〜〜!!!!(違)

 知らない間に始まっていた協会式フットボールのW杯が何やら終わったとか敗けたとか。良く分からんので。フットボールといえばラグビー・フットボールしか頭にない私としては、世の中がどうなっていようと気にもしないわけですが。
 ちなみにラグビーのワールドカップは2007年。現在予選最終ラウンドが進行中で、今年の11月にアジアのただ一つの出場枠を争う最終戦が日本、韓国、アラビアンガルフの3チームで繰り広げられます。
 ちなみに日本は第1回大会からの常連でアジア最強チームです。

 ワールドカップでは過去1勝しかしてませんが……。

 オセアニアとかシックス・ネイションズが馬鹿みたいに強いんで、日本じゃ出るだけ敗けるばかり……。
 来年こそ2勝目を!!

 本屋に行きたかったんだけど、なんか体調が優れず、ぐったりを家で寝てしまった。起きても頭痛が引かず。
 風邪かなぁ……?
 最近壊滅的な仕事をしているせいか、土日は青息吐息って感じ。

 記事を読んで爆笑しちゃったのでご紹介。
 「英貴族院で初の議長選挙へ 600年の歴史で初の中で、「候補者のレデスデール卿は「当選したら、できる限り何もしない」ことを公約に掲げた。」というのが秀逸だね。
 英国の貴族院ってのは元は国王の諮問機関として発足し、現在は立法機関としては事実上何の権限も持ちません。立法府としての権能は平民院が持ってます。もっとも、貴族院から選ばれる12人が最高裁判所としての機能を持っていますが。
 議員は全員貴族であり、選挙はなし。任期もないですし、給料も出ません。まさに高貴なる義務……というか、高尚な趣味。
 そういう議会で議長が互選制度になって、その議長候補が「できる限り何もしない」というのは実にスノッブですよ。笑っちゃうくらいに素敵です。

 田圃に落雷の件で。
 古来、雷の落ちた田では稲が良く実ると言われています。そもそも「稲妻」と書くくらいで、稲作と雷には深い関係があるのです。
 確か以前、水田に避雷針を立てて、実際にどうなるか研究してたこともある筈。
 豆知識でした。


2006年6月25日(日曜日)
 デジタルカメラが、先日先輩の結婚パーティーの後に壊れてしまい、きっとロクでもないものを写したせいだろうと思ってたのですが、冷静に情報を探ると、なんとSonyのCCD不良によるリコール対象品で、症状はまさにソレっぽい。買って3年近いデジカメで、修理費用が新品購入価格を上回りそうなので修理するか代替製品を探すか考えていたのですが、もしリコール対象の故障ならタダで修理になるかも。
 というわけで、本日修理品としてサービスに出してみた。

 シンドラーのリフトの話。
 報道の方は沈静化し始めましたが、しかし後始末の方はかなり大事になってきているようですな。駐日スイス大使が国交省を訪問とか……。これでシンドラー社に“江東区のマンションの事故について”は責任がなかったらどうするんだろう。


2006年6月26日(月曜日)
 朝、「おはよう日本」を観ているうちに二度寝してしまう……。
 きっと「まちかど情報室」の内容が悪かったに違いない。

 東大阪で何やら女を巡って大学生どもがリンチの応酬をした挙げ句、三人ばかり殺したとか生き埋めにしたとか。
 ちょっと前まではこーゆー犯罪は少年の独擅場だったよーな気がしますが、こーゆーのは「犯罪の高年齢化」とか表現するんだろうか?(違)
 しかし両グループともに暴力団関係者を装って脅し合いの果てに殺し合いとはねぇ……。

 中国で『「葫芦島在留日本人100万人大送還」60周年記念・中日関係展望フォーラム』とかいうものが開催されているらしい
 まあ、私の祖父も大陸から引き上げてきた口なので、シベリア抑留のようなことにならなかったのは幸いというほかないわけですが、だがそのことを大々的に恩着せがましく言われるとそれはそれで何か違うような気がしてならなりません。戦勝国が敗戦国に情けをかけてやったんだ、恩に着ろと言われたら、普通の人間は気を悪くするんじゃないでしょうか。
 中国がこれで日中友好の雰囲気作りをしている積もりなのだとしたら、もう少し人体を有效に利用することをお薦めします。

 「リニアモーターカー実験線、JR東海が強気の延伸とかとか。
 MagLevの技術自体は、もう実用域に入ってはいるよね、確かに。だから資金さえ充当できれば営業線だって作れることは作れるだろうよ。問題は、利益になるかどうかであって。
 先端技術の実用化・商用化で一番問題になるのは、いつもそこなんだよな……。いつまでたっても民間人は宇宙に軽々とは行けないし、月へももう30年も行っていない。
 個人的にはやる金があるんならやってくれ、是非、ってところ。やってみないとわかんない問題もあるだろうしね。


2006年6月27日(火曜日)
 撤收命令が出てから交通事故(自損)で三人骨折とは……。
 先達の格言の賢きことかな。

 東ティモールへ再度PKO派遣の動きだそうですが、今度は文民警官とか言っていますが……大丈夫か? 警官で無事な土地なのか?
 自衛隊を送りたいわけじゃないけど、カンボジアの時のような悲劇は御免だ。

 なんか故郷のことが記事になってらぁと思って見てみれば、「クマ生息452頭疑問の声」かよ。
 てっきりうちの故郷じゃ人間より熊の方が多いんじゃないかとか思ってましたが違うんですか。
 でもいくらなんでも452頭ってこたぁないと思うがなー……。


2006年6月28日(水曜日)
 イスラエルがガザ地区に侵攻。一気にきな臭くなってきましたな。
 やっとこハマスが妥協してイスラエルの存在を認める判断をしたところでこんなことしたら、全部ぶち壊しじゃないか。理解できないというより、イスラエルは実は永遠に続く血の鬪争を望んでいるのだと思っちゃいそうです。

 どーも最近、体調が芳しくないなー。
 寝不足というか、体内時計が完全に狂ってる感じ。


2006年6月29日(木曜日)
 朝、NHK「おはよう日本」で千葉県鎌ヶ谷市の交通事故対策を扱っていた。なんでも、交通事故を半減させたとか。
 しかしその手法が振るっている。
 タクシードライバーなどから「ひやり・はっと」事例を收拾してDB化、分析して問題のある場所を特定し、しかるのち現地調査を行い原因を究明し、対策を立てて実行、最後に評価を行う。
 つまり、何一つ特別なことをしていない
 素晴らしい。
 当たり前のことを当たり前のようにやることはとても大切です。

 今度は無人偵察機墜落か……>イラク陸自
 緊張の糸が切れちゃったんじゃないだろうなぁ。


2006年6月30日(金曜日)
 窒息しそうなくらい湿度が高い今日この頃。
 いい加減、空調服を買おう。
 自転車で走ると、汗が乾かなくて……。

 明日明後日とまた帰省。電車の中で寝れるかなぁ……。