哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2009年3月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2009年3月1日(日曜日)
 なんか二月は忙しなく過ぎていったなぁ。

 「共産党に海外メディア取材殺到 党員増なぜ?ですか。
 日本共産党って、本当に共産主義なのかどうかかなり怪しいところがあるような気もするのですが(^^;、正直申し上げますと、共産党が人気と言うより、他の野党があまりにもあんまりだからではないかと思います。
 民主党は外交・防衛では全くアテにならず、社民党に現実対処能力があるとは党員ですら考えてないでしょうし、国民新党はある意味「古き良き(?)自民党」でしかないわけで。
 書いててなんかどーしよーもない気分になってきた。
 児童ポルノ規制法強化に反対していることからも、反自民批判票を入れるにはここしかないような気がしてきたよ。

 そう言えばジンバブエ、から「危機のジンバブエ、大統領は盛大なパーティー開催なんて話題。
 一応去年の3月の大統領選挙以来擦った揉んだしていた新政権については、2月にムガベ大統領‐ツァンギライ首相という与野党連立政権が誕生したわけですが、大統領は相変わらずのようですな。
 公務員の給与も米ドルで支払われるようになったため、天井知らずのインフレだったジンバブエ・ドルは名実共に唯の紙屑になったわけですが、この大統領様は一体どうやって米ドルを得ているのか、不思議に思わなくもないところです。


2009年3月2日(月曜日)
 1月に採り上げた日中歴史共同研究の話題ですが、中国側からの記事があって、興が唆られた。  いやいや。日本の大学で、それもソビエト崩壊によってマルクス史観が駆逐された後の歴史学を学んだ私からすると、一体こいつらはいつの時代を生きているのかと思わないでもないですね。
「歴史問題」を語る時、私は三つの必要不可欠な視点があると思います。
 まずは政治的な視点。
 まずはと初っ端に「政治」が来るなんて、想像を遙か彼方に超越していました。私なんか逆に「歴史学に政治なんか関係あるか!」と一蹴してしまう口ですが、この点の隔たりは小さいようで遙かに大きいですよ。日本では日本が中国を相手取った戦争が侵略戦争だったかどうかに対する認識はそれだけで充分に議論の対象足りえます。まあ、9割方の人は侵略だったと考えるでしょうが、それを否定する意見が抑圧されることもまたありません(参考)。
 果ては共同歴史記述こそ将来の目標とか言われると、「いや、そんなの無理だから」と一言で終わってしまいそうです。
 無理だろ。常識的に考えて。
 もっとも、この歩平先生にしても政治的な立場があるでしょうから、純粋に学術的側面からの発言をしているとは考えられませんが、学者がそういった政治的な発言をしなければいけないとしたら、それだけで充分に窮屈な環境だと私は思います。
 ただ、だからといってこの試みが全く無駄だとは思っていません。見ての通り中国側の研究環境は必ずしも良好とは言えませんが、それ故に、相互の研究を互いの言語で公にすることには一定の意味があるのです。

 なんか丸の内にある東京中央郵便局旧庁舎の取り壊しが話題になっているそうで。鳩山総務相が視察したりなんたりしているそうな。
 えーと。
 確かにあの建物は日本におけるモダニズム建築の代表作品の一つなんですが、私モダニズム建築嫌いだからどうでもいいや(おい)。ポストモダンはもっと嫌いだけど。
 文化財として貴重なことは貴重なんですが、モダニズム建築物を保存するには東京駅側の丸の内の一等地ってのは些か高価に過ぎる嫌いがありますね。
 大体、取り壊しを始めるまで重文指定すらしてなかったって辺りで、駄目でしょ。反省し爾後に活かすとして、今回は取り壊しても良いと思います。


2009年3月3日(火曜日)
 予報では昼から雪ということでしたが、帰宅する頃に漸く雪に。
 明日の鉄道網が心配だ。

 先月のGoogleの一件について、文藝家協会は和解プロセスに参加するそうな。

グーグル書籍検索訴訟和解へ 日本の著作にも効力
2009年3月3日 朝刊
 米インターネット検索大手「グーグル」の書籍検索をめぐる米国内での著作権訴訟が和解する見通しになり、日本語の著作にも和解の効力が及ぶことが分かった。日本文芸家協会(坂上弘理事長)は二日開いた理事会で、和解に応じる会員の解決金受け取り業務などを代行する方針を決めた。
 訴訟は、米国内の図書館の蔵書を著作権者に無断で電子的にデータベース(DB)化して検索サービスを行っていたグーグルが、米作家協会や主要出版社から著作権侵害で訴えられていた。サービスは、世界中の書籍の全文をネット上で閲覧できるようにするもの。
 和解の対象は米国内で著作権を持つ権利者すべてで、ベルヌ条約に加盟する日本の権利者も含む。和解内容は(1)グーグルは無断でDB化した書籍の権利者に少なくとも総額四千五百万ドル(約四十四億円)を支払う(2)今年一月五日以前に各国で出された書籍のうち、絶版と見なした書籍をDB化し、商業利用できる−など。
 同協会の三田誠広知的所有権委員長は「将来は日本で流通していても絶版扱いされ、日本からもネット上で読めてしまう事態も考えられる」と懸念を示した。
東京新聞2009年3月3日朝刊
 三田さんの懸念は私も共有するところですが、一方で和解プロセスへの参加と手続き代行を行う決定をしたというのは、一つ朗報でしょうか。国内で類似のサービスを提供せんとする組織が現れたときには、窓口があるということもであるわけですから。
 しかし、今後もこのようなケースが増えていくとなると、著作権の枠組みが世界的に一様ではないことがデメリットとして浮上することになるわけですから、より広汎な枠組みが必要とされてくるかもしれませんね。

 先月日経の一面を飾った三菱自工PSAi MiEVのOEM話ですが、成約したとかいう
 新聞紙面の方では、今年度2,000台、来年度10,000台を予定していた生産台数を、早期に20,000台まで引き上げるとか書いてあった。そらまぁ、車台のほうはどうにでもなるだろうけど、ともかくバッテリが問題だろうと……。
 同じ紙面には日産のポルトガルでのバッテリ生産なんて記事も踊っていたりして、どこもみんな大変そうだなぁとか思ったりした。そういえば数日前、朝のNHKおはよう日本でGMが電気自動車に賭けているとか報じてたな。
 そして産業技術総合研究所からは「新しい構造の高性能「リチウム−空気電池」を開発」とかいうプレスリリースが。
 世界はどしどしと変な方向へ向かっている。実に素晴らしい。


2009年3月4日(水曜日)
 ジュネーブ自動車ショー三菱自工i MiEVプロトタイプが2種、公開されたそうな
 東京モーターショーにも出てたi MiEV SPORT AIRの方は捨て置いて、気になるのは欧州モデルのi MiEVですね。左ハンドルは当然として、トレッドの拡幅やら、前後の延長など、縦横一回り大きくなってますな。
i MiEV 国内仕様 欧州仕様
全長 3,395mm 3,450mm
全幅 1,475mm 1,520mm
全高 1,600mm 1,600mm
重量 1,080kg 1,080kg
 日本でこれやると軽自動車じゃなくて登録車になっちゃうという問題はあるけれど、どうせならこのサイズでi MiEV SPORT AIRのパワートレーンを流用したモデルとかあっても良いかも知れない。

 ところで、昨年から話題を攫っている印度タタ・モータースの“10万ルピー車”nanoなんですが、いよいよ今月発売だとか。しかし何度見てもiに似ているな……。


2009年3月5日(木曜日)
 啓蟄。穏やかな日和。でもまだ日が沈むと寒いね。

 なんか民主党小沢代表の公設秘書が收賄の容疑で逮捕されたとエラい騒ぎですな。
 かつての佐川急便事件を思い出しますね。
 思えば小沢氏は金丸信氏の子分だったわけで、果たして似たような道を辿るのか、興味深く見守っています。
 あと、私個人として着目しているのは、報道時における小沢代表の「肩書き」です。日本のマスコミに於いては、報道に際してどのような肩書き・敬称を用いるかで、大体の姿勢が判明します。
 つまり、「小沢代表」「小沢民主党代表」などと書く場合と、「小沢衆院議員」「小沢議員」さらには「小沢氏」と書く場合では、新聞が訴えようとしている“印象”が異なるわけです。どれがどうとは敢えて書きませんが。
 ちなみに私が最初にニュースに接したときは「小沢氏」でしたが、徐々に「小沢代表」が増えている感がありますな。だからどうしたと言われると何ですが。

 典型的独裁者への道を突っ走っている南米ベネズエラのチャベスたんですが、消費者物価上昇に対して物価統制令を発令。逆らった精米所に軍を送ってこれを制圧という、実に素晴らしい独裁者振りを発揮しています。
 で、国内企業だけに留まらず、とうとう穀物メジャーのカーギルの精米所にも手を出した模様
 市民救済だのといった人気取り的なお題目を掲げて経済原則を無視した法令を発し、企業がこれに逆らえば(というか、普通は従えない)権力を以ってこれを国有化、というのは左翼政権も軍事政権も、左右を問わず経済的に苦境に面した政権が等しく通る道であります。独創性に欠けること甚だしいわけですが、当然結果も凡庸かつ予想範囲内になるのではないかと思われます。
 経済原則を無視した強権を発動すれば、当然経済活動は停滞し、外資は引き上げられ、余計商品が不足し、インフレが進行する一層悪い状態に陥るでしょう。


2009年3月6日(金曜日)
 朝、東急線内での信号トラブルが地下鉄に波及して……酷い目にあった。

 というわけで、行ってきた。
 色々面白い話は聞けた。
 そしてビンゴ大会でこんなのが当たった。

 「<中台>漢字字体の統一を!繁体字の世界遺産化の動きも論議促進?—全国政協会議とかいう面白おかしい記事があった。
 この手の記事は過去にも何度か上がっては消えているので、今回も蒸気だろうと思うわけですが、今まさに日本も常用漢字表の改訂を控え、之繞の点を減らせだの増やせだのの議論の真っ最中。他人事とは言え、動静を窺うくらいは良いかも知れず。
 確かに、もし両者を統一するというなら、繁体字(正字体)に統一するというのはある程度の説得力は持ちます。以前書いたように、「いわゆる康煕字典体」の方が偏旁の組み合わせをきちんと表現しているので、字体の記述が豊富であり、読手に多くの情報を与えてくれるからです。但し、実際に行った際の労苦は小さくないだろうなぁとは思うのですけど。物事を簡単にするのは容易いが、複雑にするのは困難なものです。
 他にも、簡体字では複数の文字を纏めて一文字に集約した例(「範」「范」→「范」)があり、これらの分離も問題になろうかと思います(日本も「辨」「辯」「瓣」を「弁」に纏めたりしてるけどね)。ちなみに大陸の中国人はこの問題について極めて疎いため、平気でとんでもない「繁体字」を使ってくれます。
 文字レベルですらその有様なのに、単語レベルになると科学技術用語や固有名詞などで大陸と台湾の間で訳語が異なるもの(LASER:中「激光」台「雷射」)などがあり、統一となれば流血の惨事に至り兼ねないと、他人事ながら心配になります。
 統一してくれたほうが仕事上も色々有り難いのですが、全く期待できないあたり、残念でなりません。


2009年3月7日(土曜日)
 WBC東京ラウンド(POOL A)日本一拔け決定〜!
 次の試合は、東京ラウンド1位をかけて、中国‐韓国の勝者と。
 しかし、今後の組み合わせもあるので、次は無理して勝つ必要はないんだよなー。(戦略的に負ける選択肢もアリって話)

2009年3月8日(日曜日)
 ドキュメントスキャンのために断裁機を買ってしまう友人に比べれば、A3ドキュメントスキャナ持ちの私なんて可愛いものだと思うのだけど、作業にはなかなかに時間がかかる。まあ、B5中綴じほぼフルカラー36pの学術系雑誌なんぞを見開きB4 600dpiフルカラーで取り込んだりしているので、カタログ通りの速度などそもそも期待できないのだけれども(苦笑)。
 しかしこういう雑誌を取り込んでいると、スキャナ側での白黒/グレー/カラーの切り替えなんぞ全く無意味で、全部ソフト側でやってくれと言いたくなる。
 ページ内の図版がカラーで大部分の本文はモノクロなので、読み取った後にページをモノクロ部、グレー部、カラー部にパースして、レイヤー分けしてそれぞれ最適の圧縮方法を選択する、くらいの藝は欲しくなるわけだが、そういうソフトを探してみたらスキャナ本体より高かったというオチが付いた。

 先週、「大韓民国の物語」を読んだ。現在の韓国では比較的珍しい、殖民地近代化論に基づいた、自主近代化論に基づく歴史教育批判といった感じの本。
 殖民地近代化論ってのは、大日本帝国による韓国併合が朝鮮半島に近代化を齎した、という考え方で、他方自主近代化論というのは李朝末期の朝鮮(大韓帝国)は近代化を始めており韓国併合は朝鮮半島の近代化を阻碍した、という考え方です。で、当然ながら、国際的には殖民地近代化論が定説です。
 しかし、朝鮮史の世界で唯一、自主近代化論が優勢なのが朝鮮半島内部でありまして、そちらの国々では未だに自主近代化論に基づいた歴史教育が展開されています。
 でまあ、前出の書籍はそれに対する批判本ですな。
 著者は経済史が専門のようで、当時から現在までの経済統計などを元に殖民地近代化論を是とするわけですが、一方で多様な視点に基づく歴史学のあり方に寛容かというとどうかとも感じました。
 ともあれ、このような本が韓国内で出版されるようになったこと自体は、喜ぶべきことかな、とは思いました。


2009年3月9日(月曜日)
 WBC東京ラウンド(POOL A)、日本は韓国に敗れて予選2位通過。
 うーん。
 こういう試合展開って、実際良くあります。で、ずるずる負けてしまった辺りが難点で、こういう流れになった時にあらゆる方法を使って勝ちに行く、汚さのようなものが欲しいわけですが、原監督にそれを求めるのは無理なんだろうか。

 2003年の立ち上げ以来、どうなってるのかなーと時々様子を見ていた可視光通信コンソーシアムですが、とうとう可視光通信標準規格1.0版の規格化を果たしたそうな
 仕事柄、あちこちに赤外線マーカをつけてはuIDを振って端末が受信して〜という作業を間近で見ているわけですが、可視光通信が実用化すれば、位置情報マーカとしてわざわざ赤外線マーカを設置して回るのではなく、既存の照明設備が利用できるのではないか、との期待があります。
 まあ、可視光通信には可視光通信なりの難しさがあるとは思いますが……。

 「DVD±Rディスク寿命に関する認定マークを導入 −寿命30年以上の製品にマークを発行。CDs21発表」とかいう記事を見た。
 追記型光ディスクの寿命に関しては昔から色々議論があるところで、かつてはネット上でも各社メディアを天日干しにして耐久度を観察する、なんてサイトが幾つもあったものです(例1,2,3)。
 また、ちょっと前になりますが「長期保存のための光ディスク媒体の開発に関するフィージビリティスタディ」なんて研究があったりします。
 まあ、あと経験則的に、台湾メーカは避けるとか、中国製は論外とか、あることはありますな。
 あと私の場合、できるだけDVDでは±R(色素系)は避けて±RWを使うようにする、というのがありますが、どの程度違うのかは神の味噌汁ですね。
 とまれ、このような認定制度ができるのは決して悪いことじゃないです。ただ、どこの国とは言いませんが、マークを偽造する連中が出るんじゃないかとは思うわけですが。

 「ハイブリッド車:視覚障害者が音実感 静かさに驚きと不安−−宮若で体験会 /福岡とかで、日本でもハイブリッド車の静穏性が問題になりそうな気配。(関連日記1,2,3,4
 しかし、車に音を鳴らせ!ではなくハイブリッド車の接近を感知するセンサーを持ち歩けるようにするなど、何らかの工夫が必要というのは発想が180°違ってて素晴らしいですね。


2009年3月10日(火曜日)
 先週報道各社に於いて「日本独自の有人月探査」とかいう見出しが躍っていたりしたわけだが、個人的にはトバシ臭いと思って採り上げなかった。
 松浦さんの分析にはかなり疑問符が付くと私は考えているのだけれども、ソースそのものは信用に足るので、その辺は取捨選択して読む。
 何処から「月」という目標が突然降って沸いたかについては憶測の範囲を超えないのだが、常識的に考えればまずは低軌道、ISSへの交替人員投入を目標にするのが理に適っているし、国際宇宙開発の現場でも貢献度が高い。
 そういった尋常の思考回路から外れたところから出てきたものというのは、それだけで怪しい。

2009年3月11日(水曜日)
 slashdotから「核弾頭の製造方法が分からなくなり、米国でトライデントミサイル再整備計画が停滞」という面白おかしいニュース。
 製造法を厳重に秘匿した結果、作り方が解らなくなってしまったなんて、どこの星新一かと(笑)。
 いやいや、笑うところじゃないんだろうけど。
 どうでしょう。これを機会に、核弾頭を少々減らしてみては……。
# 案外ロシアの秘密資料の中に製造方法があったりしてな。

 「職務質問をネットで動画投稿 県警、規制策なく困惑という記事を見て、警察は何か勘違いしとりゃせんかな、と。
 制服を着て公然たる行政警察活動を行っている姿には肖像權が成立する余地はありませんし、むしろ警官の肩にカメラを付けて職務中は回しっぱなしにするくらいの意気が必要であろうかと思います。
 第三者の目から見て問題になるような行動を制服警官が行うことは厳に戒められるべきですし、自分が行っている行動に後ろめたいところがないのであれば録画を忌避する必要はないでしょう。
 市民から見ても警察から見ても、充分に合理的で必要限度の権力行使であることが合意されなくなってきていることこそが、真の問題点でしょうね。もっとも、自業自得でしょうけど。


2009年3月12日(木曜日)
 なんか頭の中のカレンダーが一日ずれてて、てっきり水曜日だと思っていた。
 職場では電波時計が狂っていた。

 毎日新聞の奥村隆記者による「空:私が首相になったら /千葉は実に示唆に富んでいます。
 奥村記者の未来図は、まるでキューバか旧東側諸国のようですね。
 そういえば某国のチャベスたんも似たようなことしてたっけ。
 素晴らしい社会主義独裁国家。民主主義も糞もあったもんじゃないな。大体、内閣総理大臣は独裁者じゃねぇってばよ。
 きちんと類例を史上に探せば、医療の完全無料化が相当なコスト負担の上にしか成立しないことは、すぐに分かります。それに、医療スタッフの国外流出にも悩まされることも。それを防ごうとすれば、行き着くところは国家社会主義です。はい。
 私はそういう社会はご遠慮申し上げます。

 で、「医師5人が時間外勤務拒否 県立八重山病院とかいう記事があったり。
 残業代も払わないで勤務させりゃ、そりゃぁこうなるわな。次は逃散でしょうか。


2009年3月13日(金曜日)
 北朝鮮のテポドン2号の射上げですが、IMOICAOに通報を出したそうな。
 ただし、一方的な通告なので、ICAOはこれに反撥しとるそうですが。
 そりゃそうだ。何の事前の協議もなく突然「ここに射ち上げるから」で済んだら、世の宇宙開発関係者の苦労は必要なくなりますがな。
 とりあえず最低限の形だけ整えて国際的な非難を躱そうという腹積もりなんでしょうが、どこの国が付き合ってくれますかね。

2009年3月14日(土曜日)
 ドキュメントスキャナで両面読み取りで用紙サイズ自動判別で実行したら、なぜか表裏で用紙サイズが違った結果が出た。ドライバの作者はどこの次元の住人なんだろう?

 昨日、とうとう海自への海上警備行動が発令されまして、本日艦隊が出航したとのことなのですが、期待は高まるばかりらしく「ソマリア護衛希望2600隻…登録が殺到、調整困難かなんて記事が踊っていました。
 如何に護衛艦の派遣が待ち望まれていたか如実に分かる記事ではありますが、一方で今般の派遣は法律面の準備が充分ではないことは不安点として常々指摘されるところです。
 待っている人が沢山いることを鑑みて、海賊対策法案は速やかに審理を進めて欲しいものです。


2009年3月15日(日曜日)
 「即日審判で父母の親権停止 家裁、息子への治療拒否でとかいう記事を見て、これは素晴らしい速度だな、と感心する。
 とかく審理や判断に時間がかかる日本の司法現場としては、わずか半日で決定を下し、救命に貢献したことは評価に値すると思います。
 ちなみに判断自体ですが、しょーがないんじゃないでしょーかねーと。当人が成人していて当人の意志で輸血を拒否しているというならともかく、親権者が自分の信教で子供の命を奪うのは、宗教戦争で人殺すのと変わりませんから。
 私は宗教を理由に人を殺すのは、金銭目的での殺人より性質が悪いと考える人間なので、致し方ないだろうと。
 こんな事例は積み重ならない方が良いのですけれども。

 朝日にデロリアンを電気自動車化した、なんて記事があったので本家を探し出して往訪。
 どうやらゴミを燃料にしたり、タイムスリップしたり、空を飛んだりする機能はないようだ(あたりまえだ)。


2009年3月16日(月曜日)
 Genesis氏曰く「これだけ医療崩壊とか医者の逃散とか騒がれている割には医者の国外流出という話は出てこない」件。
 言われてみれば、日本の医師の逃散はあちこちで進行しているのに、逃散した医師が何処へ行ったかについての調査は見かけない。厚生労働省あたり統計取ってねぇかなと思ったけど、見当たらない。もっとも、医籍もロクに管理できない連中に求めるだけ無駄という気もするが。
 とまれ、医療の無料化と医療スタッフの国外流出の間の因果関係の有無は私も分からない。ただ、相関関係は成立しているように見受けられる(Genesisさんが例に挙げたイギリスはまさに医療スタッフの国外流出が問題になっている)ので、何らかの関連があろうかと思う。
 両者の関係を切り分けられれば、流出を防ぎつつ医療の無償化も可能なのかもしれないが、浅学にして方途は思いつかない。
 日本に限って言えば、言語障壁の高さが一つの理由であろうとは思うものの、過去の異業種の事例を見る限り、それほど大きな要因ではないように思う。
 この手の問題で一番あり得そうな事由は、「国内に(より条件の良い)再就職先があるから」ではなかろうかと思うが、これも資料的裏づけはないので単なる感想に過ぎない。
 なんにせ、先ずはきちんとした調査が行なわれないと、工学的な対応は採りにくい。

2009年3月17日(火曜日)
 本屋に行ったら、火浦功の新刊があった。

 新常用漢字表(仮称)のパブリック・コメント募集開始。
 配付資料のpdfが全部ビットマップだ……。

 昨夜はニュースチェックもせずに早々に寝てしまったため出遅れてしまったが、産総研HRP-4Cを発表、というなんとも世界を席卷しそうなニュース。
 HRP-2、HRP-3と出渕デザインだったから、次も……と思いきや、女性型ですよ。
 しかも各部をスリムに削り倒して、重量43kgというのが凄い。実際、ぱっと見で、人間の女性が服を着込んでいるようにも見えるわけでして。
 残念といえば相変わらず膝を伸ばして歩けないことで、既にテムザックの「進歩」あたりが実現している機能だけに、もう少しなんとかならんかったものかと。しかし足首から爪先辺りの外観を見るに、もう1関節くらいありそうなので、モーションプログラムの改善によって克服できるのかもと期待してみたり。
 ああ、世界はとても楽しいな。

 昨年プリンスホテルv.s.日教組の件ですが、プリンスホテル側が書類送検となったそうな
 当然ですね。どう解釈してもプリンスホテル側の所業は旅館業法に違反しています。
 しかし、日教組側についても、個人的には教研集会を開くに当たってもうちょっと場所の選定には気を遣うべきだと思いましたけどね。


2009年3月18日(水曜日)
 NHK動画投稿サイトを開設とか。
 NHKはこれまでも視聴者投稿をあちこちのコーナーで受け付けてたから、それのオンライン版という位置づけなんだろうな。

 毎日新聞に「記者日記:傷つく心 /埼玉という記事があって、いつから新聞紙面ってのは記者の感想文を載せるようになったのかと。こんなセンチメンタリズムに溢れた文章を、文藝家が作品にするなら理解できるが、新聞記者が紙面を占めるべき文章じゃなかろう。
 この問題は昨日今日始まった問題じゃないし明日明後日解決する問題でもない。
 ただ、過去において既に予見されていた問題であり、現状に至るまで無為無策のまま放置してきた政治の問題は指弾されるべきであり、長期的かつ深層的な報道を行わない報道姿勢も問われるべきでしょう。その時その時でお涙頂戴的な報道しかしてこなかったから、90年代の労働力解放以後続いている問題が一向に表に出てこないんだ。
 そう言った問題を全部棚上げにして、新たな労働力の確保とか宣う連中は、性質が悪過ぎると思う。
 なお、私は今回の法務省の対応については、これ以上は現行法制上望めないと思っている。


2009年3月19日(木曜日)
 朝、ニュースで南北線が信号故障で折返し運転中と聞いて、JRに切り替える。順調に動いていた山手線はしかし、京浜東北線の線路内人立ち入りによって停まるのであった……。

 昨日のに絡んで、「不況でブラジル人一家帰国、日本へ感謝の気持ち胸にという記事について。
 ジョーゼ・ホベルト・セガンチーニさんの件についてとても残念に思うのは、滞日17年にして日本語の読み書きがやはり満足ではないというところです。私は外国人労働者への日本語教育問題をとても深く憂慮していて、本来こう言った問題には公費を投じて制度を作るべきだと常々思っています。
 旅行者ならともかく、労働者として日本に長期在住するとなれば、日本語の読み書きができないと不便ですし、また労働力市場における競争において著しい不利となります。彼らを単なる低廉労働力として使い捨てるつもりならばともかく、人間らしく生きてもらおうと思えば、日本人が受ける公教育程度の日本語教育は、無償あるいは安価で受講できるようにすべきかと思います。
 でも実際にはやってるのがNPOとかだもんなぁ。しかも後手後手ときた。
 残念なことです。

 またまた毎日新聞の金子秀敏氏。
 「早い話が:妄言批判という佞言=金子秀敏」の中で領有権はどの国でも売っていない。小学生レベルの常識だとか書いてますが……歴史を知らんのでしょうか、この人?
 米国に限っても、1803年ルイジアナ購入(フランスより)、1819年フロリダ購入(スペインより)、1853年ガズデン購入(メキシコより)、1867年アラスカ購入(ロシアより)、1917年ヴァージン諸島購入(デンマークより)と、金銭で領土を購入しています。
 このように領土とは金銭で売り買いされ得るものであるというのは歴史的事実です。
 この金子氏は以前から全く根拠のない妄想を新聞紙面で垂れ流すという失態を犯し、しかも全く改まる気配がありません。
 毎日新聞が何故このような人物に筆を預けているのか分かりませんが、この程度の基礎的な事実関係に間違いがある記事を載せてしまう編集部も編集部ですね。


2009年3月20日(金曜日)
 朝方まで雨が降っていたのに、昼過ぎからぐっと暖かく。しかし陽が沈むとまた涼しく。

 すみれれさんの招集によって、秋葉原で印度料理を食べるべく集合。
 話によると、最近秋葉原は印度料理店が多数出店する、印度料理激戦区なのだそうだ。知らんがな。
 とりあえずカレーを喰う。
 その後うろうろと秋葉原を周回し、あの店がなくなったとかこの店はまだあるとか。
 地下鉄サリン事件14年という話から、マハーポーシャのチラシ配りの話が出てくる辺り、集まった人間の年代が知れよう。

 散会した後、秋葉原にあるという大二郎へ行ってみた。
 某ジロリアン氏辺りに言わせると大二郎は純粋なる二郎ではない、ということになるのかも知れないが、まあとにかく行ってみた。
 で、だ。
 腹壊した。
 もうあんな脂っこいものは喰えない歳なんだな、と思い知らされた。


2009年3月21日(土曜日)
 読書三昧。
 毎週週休三日なら、読書も進むのになぁ。
 その分仕事は進まねぇけど。

 ISSへの長期滞在に入った若田宇宙飛行士のblog、軌道上より更新中。
 しかし……ISSの中もケーブルでごちゃついとるな……。


2009年3月22日(日曜日)
 きしもとさんが紹介していたので、私も「自転車利用と道路に関する意見募集」に答えてみた。
 国交省警察庁の意図は決して悪くないと思うのですが、現実的な施策となると難しいところですな。自転車道や自転車レーンを設置しても、今の段階では路上駐車の餌食になるのがオチでしょうし、法律だけ厳しくしても、先だっての三人乗りママチャリみたいな結末になるのは目に見えていますしねぇ。
 せめて警察官が率先垂範して車道の左側を走るくらいのことはして欲しいものです。

2009年3月23日(月曜日)
 朝から成田空港の事故報道が飛び込んできた。0649JST、中国から飛来したFedExの貨物便(MD-11)が、着陸に失敗して炎上。乗員二人が死亡しました。
 事故当時ウィンドシアの発生が報告され、注意喚起がなされており、原因究明は端緒に付いたばかりとはいえ、乱気流が原因ではないかと考えられています。
 この事故によってA滑走路は閉鎖。B滑走路は運用されたものの長さが2180mと短く747等の大型機が利用できず、回航や欠航が相次いだ模様。
 B滑走路が計画通りの2500mになっていれば、とか、横風用のC滑走路があれば、とか色々思うところはあるわけですが、反対派の方々はそろそろ日本の空の玄関口としての成田の役割というものに目を向けて欲しいと思います。

 にしても、運輸安全委員会のページは情報更新が遅いな。
 速報くらい入れろよ。


2009年3月24日(火曜日)
 第2回World Baseball Classic、日本連覇!
 前回同様、苦しみながらも鬪い拔いて辿り着いた頂点です。
 決勝戦も果たして両軍全力を尽くしての戦い。15安打を放ち再三得点圏に走者を送った日本を、それでも最小失点に抑え続けた韓国投手陣の踏ん張りは称揚されるべきでしょう。僅かなチャンスを的確にものにして、9回裏の土壇場で同点に追いついた韓国打撃陣もまた。
 そして10回表に決勝打となる2点適時打を決めたイチロー。
 素晴らしい、実に素晴らしい試合でした。

 「Google「ストリートビュー」が英国とオランダでも開始」だそうで、日本では散々問題になりましたが、向こうではどうでしょうか。
 個人的に日本のGoogleストリートビューにやって欲しいのは、この後桜が満開になるのに合わせて撮影車を南から北へと走らせて、ストリートビューを見ると全国何処でも桜が満開というトンデモジャパンを演出してほしいですね。
 こう言うのが、技術の有效利用って言うんですよ(違)。

 日経メディカルに「名前も生年月日も同じ—どうしたら取り違い事故を防げるか」というコラムがあって、先の大阪市の事例を引き合いにして、医療現場での取り違え抑止を考察しています。
 個人的にはどっかの誰かが言っているように、米国のSSNのような制度の導入が社会全体ではリーズナブルなんじゃないかとは思いますが、現場単位となると妙案は少ないですね。ただでさえ日本では人定が不安なので、現場の工夫にも限度があります。入院患者なら手首にタグでも付けてしまえと思いますが、通院患者だとどうしたもんでしょうかね。受付で診察券と入れ替えにブレスレットタグを渡して、診察前にタグリーダで読むと手元の端末に電子カルテが表示される、くらいの仕組みしか思いつきません。
 それとて完璧じゃないことは間違いないしねぇ……。
 ところでこのコラムで個人的に目に着いたのが、このところ男の子でも、女の子でも、同じような名前の子が多く見られる気がします。同姓同名の確率は、以前に比べれば高くなっているかもしれません。という下り。オリジナリティ溢れる名前が増えている一方でバリエーションは減っているという、まるっきり“唯一なる存在になりたいという欲求が、没個性的な行動に走らせる”というのは、案外人間の様式的行動なのかも知れません。
 ま、人間奇を衒ってみたところで、所詮浅知恵の枠内でしかないということでしょうかね。常識的行動こそ、あらまほしけれ。


2009年3月25日(水曜日)
 朝。五反田さくら通りの桜が咲いていた。
 満開になるまで1週間ほどだろうか。

 さて、現在意見募集中の「新常用漢字表(仮称)」ですが、新聞協会が意見を提出したと朝刊に載っていました。新聞協会のサイトに、意見書が掲載されています。
 内容についての詳しい分析は小形さんを始め、有識の方々がやってくださると思うので、私はちょっと政治向きの話を。
 外形的に見ると、意見を募集しているものに意見が応募されただけの話であって、特段の意味を持つものではなさそうですが、実はそう言い切れない面があります。
 名簿を見れば判りますが、新聞協会からは委員が一人、文化審議会国語分科会漢字小委員会に送られています。用語専門委員の金武伸弥委員ですが、Amazon辺りで検索すると、どういう方かは大体判ろうかと思います。
 さて、小委員会の議事録を丹念に読んでおられる方や、実際の小委員会の傍聴に何度も出かけている方にとっては周知のことではありますが、この金武委員と甲斐睦朗委員は色々な意味で小委員会の“抵抗勢力”的存在となっています
 漢字小委員会では、実際の漢字表を作るに当たって、阿辻委員や笹原委員といった漢字の専門家による更に少人数のワーキンググループ(WG)を作り、そのWGが合宿に近い密度の作業を行って漢字を選定していました。
 本来ならWGは作業部会であって、上位の小委員会で意思決定された方針に従って默々と作業を行うべきものなのですが、時間との兼ね合いもあって、最後まで積残された問題もありました。最後の最後には主査が一任してくれと頼み込む姿まで見られました。
 そうまでして揉めたポイントのいくつかが、この「意見書」には書かれています。つまり、金武委員による復仇戦的な意味合いがあるわけです
 金武委員は新聞協会が選定する新聞用語集にある漢字が漏れたことや、あるいは逆に新聞用語集では使われない漢字が採録されたことについて、最後まで不満があるようでした。少し考えればわかりますが、新聞協会とWGでは前提とする資料が違うわけですから、結果が多少異なっていてもおかしなことではないはずです。まだ一般公開されていない頻度調査表の本体を見てみないとはっきりしたことは言えないのですが、私自身はWGの検討には一定の信頼を置いてよいのではないかと感じています(感想)。
 また、字体については、表内における字体の統一を主張する金武・甲斐委員らに対し、主査以下が表外字を含めた字体の安定性を重視する意見は眞っ向対立し、最後まで妥協を見ませんでした。
 というわけで、この「意見書」は漢字小委員会の場外乱鬪的性格があると、私は思っています。
 しかしどうやら金武委員は新聞協会編集委員会を纏め上げられなかったようで、異なる意見を持つ社の意見を付帯意見として提出することになったようです。はてさて、その付帯意見とやらはどこへ行けば見れるのやら。(小形さんに期待)


2009年3月26日(木曜日)
 「幼児2人を乗せられる自転車の試作車12件が出そろう---自転車産業振興協会」とかいう記事が。掲載されている写真が実に趣深いですな。
 どこのメーカさんも真面目に作ったのはよく分かるのですが、それだけに「如何に無茶か」という点が際立ってしまっているように思います。
 やはり、トレーラを使うべきだと思います。切実に。

 国語施策懇談会へ行ってくる。
 今回のお題は、“「「新常用漢字表(仮称)」に関する試案」の概要”。
 壇上に上がったのが、林史典先生、笹原宏之先生、前田富祺先生、阿辻哲次先生という顏ぶれというだけで、どういう方針なのか見える人には見えると思う。要するに、の新聞協会の意見とは違うわけです。
 でまあ、小委員会としての路線を林先生や前田先生、そして阿辻先生はよく説明されたと思います。
 ただ、理解されたのかという話になると、些か残念な結果になるのではないかという気はしますな。結局の所、誰もマトモに「常用漢字表」を読んでいないということがありありと分かるだけ何じゃないかと。

 さて、明日は京都だ。


2009年3月27日(金曜日)
 朝の6時半の新幹線に乗って、一路京都へ。
 セミナーでは色々と面白い話やら思わぬ話やら聞いてくる。最大の收穫は、鈴木敦茨城大学教授と面識を得たことだろうか。
 昼休みに京大構内を散策していたら、綺麗に咲いた桜を発見して、写真を撮って家族に送った。
 その間にも別件で実家方面からメールが入り、次々と返信。全く困ったものだ。

 昼飯を食べに構外へ出たり、セミナー後の懇親会場まで歩いたりの間に思ったのだけど、自転車のマナーが恐ろしく悪いな、京都は。
 歩道の中を、歩行者お構いなしにかっ飛ばしている。逆に車道を走る姿は殆ど見られない。
 東京は自転車便などのローディーが核になって自転車と自動車の棲み分け・マナーが形成されてきたんじゃないかと思っているのだけど、そういえば京都ではローディーを見なかったなぁ。だからマナーが悪いままなんだろうか。


2009年3月28日(土曜日)
 昼間からケーブルテレビ会社から電話がかかってきて、アナログ放送終了について説明される。
 知ってるよ……。
 日中何度電話しても繋がらなかったから……とか言われて、そりゃ単身世帯に何を期待しているんだ、と。
 ケーブル電話? 私は電話局から直流-48Vが来てねぇ電話は信用しないことにしてるんで。
 ネット? 今からならIPv6対応がないとね……。
 我ながら、嫌な客だな。

2009年3月29日(日曜日)
 桃の節句。

 参加スポーツの削減を進めているIOCですが、昨年全世界で好評を博したエクストリーム・聖火リレーを廃止することにしたそうな
 とても残念ですが、最初で最後のエクストリーム・聖火リレーは末永く伝えられることでしょう。

 右足太腿の筋肉が腓返りを起こして、明日年休取ってたのに病休状態に……。


2009年3月30日(月曜日)
 溜まり溜まった諸事を片付けようと思っていたのに、脚を痛めて靜養する一日。
 それはそれで悪くなかったけど。

 メンテナンス会社の責任濃厚と伝えられていた、2007年のエレベータ事故ですが、最終的にシンドラー社のメンテナンス要員が二人と、メンテナンス会社の社長以下四人が書類送検されたそうな
 記事を読む限り、引継ぎ不十分をシンドラーの責任と見ているようですが、だとすると、シンドラーとエス・イー・シーの間に一年間メンテを請け負った会社があることがやや疑問ではあります。シンドラー社が情報を引き継ぎに出さなかったのは問題ですが、事故との因果関係を法廷で立証するのは極めて困難であろうと推察されます。
 検察が公訴に持ち込むかどうかが、注目されるところです。
 一方のエス・イー・シー社に関しては、直接事故原因を看過したのですから、弁解の余地はないと思います。
 但し、刑法的な責任を追及することが良いかどうかは、また別問題ということで。その辺は専門家に任せることにする。

 海自+海保のソマリア派遣部隊が現地に到着した
 護衛の申し込みが2600隻弱と相当な数に上っており、いかにこの派遣が待望されていたかが分かります。しかし今般の派遣は法的整備が不十分なままでの派遣であることもよく知られているところです。
 いち早い法制の整備が望まれます。


2009年3月31日(火曜日)
 本日にて三月も終わりぬ。

 金曜日のセミナーで、現在レビューに附されている試案に散見されるおかしな字形が、JS平成明朝W3[2004]で印刷されているためであると安岡先生により示されたわけだけど、日本語に相当な拘りがあると思われるJustsytemの蹉跌(笑)は置いといて、なぜ日本規格協会で作成している正統な平成明朝体を使わなかったのか、というのは謎である。
 単に時間がなかっただけかも知れないが、あるいはJustsystemへの信用がそれほど高かったのか。
 ただ、一方で「本物の2004平成明朝W3はどこで買えますか」ではないが、総計7万字形以上作られた平成明朝体のもっとも正確なブツが、どこで手に入るやら分からない(というか手に入らない)という状態はどうにかして欲しいものだと強く思う。

 昨日身動きが取れない中、撮り溜めていたNHKスペシャル揺れる大国 プーチンのロシア」をまとめて観たのだけど、第3回「離反か 従属か 〜グルジアの苦悩〜」の出来がもの凄く悪かった。というか、幾らなんでも偏向し過ぎだろう……。
 昨年のグルジア紛争がグルジア側から仕掛けたものであることを巧妙にぼかしながら、あくまでグルジア=弱者=被害者というスタンスで番組を作っていた。
 いいのか、そんなことして?
 ロシアのやり方も決して褒められたものじゃないけど、一方を腐すためにもう一方の無法に目を瞑るというのは、賢いやり方じゃない。
 一般市民が犠牲者だ、ということを訴えたいという気持ちは分かるのだけれども、でもその民衆こそが、愚かな指導者を選んだ責任者でもあるのだ……。