哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2008年8月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2008年8月1日(金曜日)
 トヨタが「パーソナル移動支援ロボット『Winglet』を開発」とか発表してた。
 一見するとセグウェイっぽいんだけど、コンセプトと実現手段についてはかなりの変更があるね。特に足回りに。
 セグウェイが基本的に「走行」なのに対して、「歩行」なんだね、これ。それに車輪とその支え方は、セグウェイが単純な一点支持なのに対し、ヒンジアームによる保持をやってのけてる。制御軸の数が多い分、ウィングレットの方が複雑な制御をやってるはず。
 “アメリカ人が発明して、日本人が改良する”っていうどっかの笑話みたいな話だけど、この流れそのものは歓迎したいと思う。

2008年8月2日(土曜日)
 でまあ、森博嗣映画化作品を観に行ったわけですよ。
 うーん……。
 こんな作品だったっけ……?
 まあいっか。
 空戦シーンは見応えあったし。

 自転車のパンク修理パッチを補充。
 夏休みになったせいで、暇になったガキどもが自転車のタイヤに穴を開けて回っているらしく、漏れなく私の自転車も被害にあった。
 一本は補修できたものの、一本はバルブのすぐ横に孔を開けられて、パッチできずにチューブ交換。
 自転車屋さんも、最近パンク修理と盗難が増えていると言っていた。
 夏休みは害だ。なくしてしまおう(おい)。


2008年8月3日(日曜日)
 ワンフェスで賑わう東京ビッグサイトで、エスカレータ事故。西館の1Fから4Fを貫く大エスカレータが停止のち逆走し、10名が怪我とか。
 停止ならばよくある話で済むのですが、逆走というのは穏やかではありません。GIGAZINEに掲載された動画でも混乱が見て取れます。正直、怪我するか無事かは運ですな。
 先頭にいた人のblogなど読んでも、事故は器質的なもののように思えます。
 ということは、再来週のビッグイベントでも起こる可能性があるわけで、まあ、全部止めてしまいましょうかね、と。
 もっとも、ストッパ系の故障の場合、止めてても無駄なんですけど。

2008年8月4日(月曜日)
 夕刻より、時々驟雨。
 されど気温は下がらず、湿度だけが上がっていく……。

 4月の段階では笑い話だった「静か過ぎるハイブリッド車に対策を」が本当になりそうとかいう話。
 仕方ないな。ハイブリッド車の前に赤旗を振って喇叭を吹き鳴らす先導員を走らせよう。


2008年8月5日(火曜日)
 今日も時々、豪雨。
 都内では、急激な増水によって、下水道工事現場で死者が出た。

 松本サリン事件から14年。
 意識不明の状態が続いていた河野澄子さんが亡くなられた由。
 あの事件当時の狂騷を思い出すと、今、インターネットの発達によって、状況は遙かに困難になっているのではないかと思わずにはいられない。一方で、その力が巧く機能すれば、マスコミの一方的な攻撃を緩和させられるのではないかと淡い期待を抱くところも。

 “佐々木俊尚 ジャーナリストの視点”に「毎日新聞社内で何が起きているのか(上)」というエントリがあり、興味深く拝読した。
 感想は(下)を待ちたい。


2008年8月6日(水曜日)
 広島原爆記念日。

 読売の社説が先日のエスカレータ事故を採り上げて「重量超過が招いた逆送事故と評したとか。
 ん〜。
 常識的に考えると、このような機械は限界を超えたときまず安全に停止すべきで、停止状態から更に逆走状態に至る間には安全係数を2〜3倍見越すのが通例であろうかと思います。つまり、過剰積載となった状態で安全に停止するのが当然であり、いきなり逆走に至るのは機械としておかしいわけです。
 エレベータだって過積載になったらブザーが鳴って動かなくなるだけで、いきなり下降したりはしないでしょ、と。
 読売新聞はその辺を全てすっぱり吹っ飛ばしていきなり「重量超過が招いた事故」なんて書いちゃってる。確かにそれは原因の一部だけど、根本的には設計か施工、点検、補修のどこかに問題があったんじゃないかと思います。
 主催者の誘導に問題は間違いなくあったんだろうけど、逆走せずに停まれば良かっただけの話なんですもの。停まれずに逆走しちゃったのは、エスカレータの問題でしょ、と。

 今年1月に話題になった中国製冷凍餃子ですが、中国国内で回收された餃子が流通した挙句犠牲者が出ていたそうな
 いやもう、どこらへんから突っ込めばいいんだろうか、と。
 ともあれ、頑なに「日本混入説」を唱えていた中国当局が国内での混入を認めるような態度を取ったことは朗報ですかな。


2008年8月7日(木曜日)
 どうもワンフェスでのエスカレータ事故の報道が、偏向を始めているような気がしてならない。
 報道された数字を信用する限り、エスカレータの段数は78段で、運用限界が7.8t。ブレーキの限界重量が9.3tという話なので、1段あたり120kgまで大丈夫という設計ということになる。エレベータなどでは、一般的に人間一人あたり65kgで計算されるので、全段に二人ずつ乗ることはそもそも想定されていないことになる。報道によれば、2段に3人が想定だそうな。
 もちろん、実際のエスカレータの運用に於いて全部の段にみっちり成人男子が二人ずつ乗ることはまずないと思われるが、2段に3人くらいならラッシュアワーの駅エスカレータでならありそうなもんだけど……。
 しかしここで問題になるのは運用限界から制動限界までの1.5t(19%)の余裕で、常識的に考えればこの範囲内で緊急停止しないといけないことになる。1.5tといえば、先の計算で言えば23人分の重量になり、各段にもし三人乗っていたとしても8段分、二人乗っていたとするなら12段分の人数だ。これだけの人間が乗りこむ間、エスカレータが運用限界重量を超えて動いていたとするなら、その時点で既に問題が発生している。エスカレータの蹴上げの高さは一般的に20cmを超えるわけで、8段だとしても人間一人分くらいの高さまで上がっていたことになる。
 その間停まらなかった、という一点を以ってしても、エスカレータ側の問題が大きいと断言できる。
 なお、問題のエスカレータを利用するに際しての運用上の問題は、また別の問題として考えなければならないだろうけど、主たる責任がどちらにあるかは明白、という話。
 然るに、報道各社が足並み揃えて「重量超過」を原因とする記事を書いていることに、疑問を感じる。
 Google News新sなどを使って各紙の記事を比較してみても、判で押したように「重量超過」を糾弾していて、エスカレータが停止してれば大事故には繋がらなかった、という当り前の指摘をどこもしていない。
 また、事故時の動画を見る限り、事故発生後の周囲の動きが迅速かつ的確であったことが見て取れる。まず上りエスカレータに列を作っていた参加者がスペースを作り、落ちてくる人間を次から次へと引っ張り出している。あれだけの事故にも関わらず、圧死者のみならず重傷者すらいなかったのはこれらの的確な行動があったからだとは、明記しても良かったと思う。
 どうも報道各社は見るべきものを誤っているのではないかという気がしないでもない。
 もっとも、今に始まったことじゃないけど。

 デジタルテレビ放送の受像機には必ず付いているB-CASカード。そのカードを発行している謎の会社・ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ社の社長が日経BPの取材に応えていた
 まあ、なんだ。
 世間様から見たら不要な仕事でも、諸般の事情でやらざるを得ない仕事ってありますからね。
 ええ、深く同情します。

 JASRACがまたまた大口の訴訟を起こしたと話題になっています。訴えられたのは動画投稿サイト「TVブレイク」(を運営しているジャストオンライン株式会社)で、「俺達に非はない」と言っております
 つらつらと眺めるに、

  1. JASRACは自社管理楽曲のリストを送って「この曲が含まれてるものは全部消せ」
  2. TVブレイクは「そんなの対処できない。個別の削除指示をくれ」
  3. JASRAC「適切に権利処理せよ」(≒金払え)
  4. TVブレイク「そんなの対処できない」(≒人手がない)
  5. 訴訟
……って感じの流れのようですな。
 どっちもどっちというか。
 どっちが勝とうが負けようが、碌でもない裁判だ。

2008年8月8日(金曜日)
 昼に地震。
 搖れ始めてすぐに、「近いな」と感じる。
 すぐにHi-netに繋いで見ると、北緯35.6°・東経139.6°とか表示されている。マグニチュードは4.5。体感震度は2〜3だったので、大したことはなかろう、と判断する。
 あとは……家の本が崩れていなければ……と。
 無事だった。

 え? オリンピック、今日から?


2008年8月9日(土曜日)
 コミケットにて、手荷物検査実施
 無茶苦茶だ。
 今年は不参加を含めて検討することにした。

 ロシアとグルジアの武力衝突激化。

 パキスタンのムシャラフ大統領への弾劾手続きが議会により実施される模様。

 オリンピックどころの騷ぎじゃなくなりつつあるな。


2008年8月10日(日曜日)
 あっという間に叩きのめされておりますな>グルジア
 北京五輪の隙を狙って攻め込んだわけですが、どう見ても目論見違いでありんす。
 どうやって收拾つけるのかね?

 中国国内でもテロが横行してますな。北京ではなんか運動会やってるようですが。
 バルセロナでも起きなかったのにねぇ……。


2008年8月11日(月曜日)
 グルジア、もう降参。
 喧嘩売って良い相手とそうでない相手がいることを、国家元首が分かってないと、こういうことになる。

 Slashdot.jp経由「崎山伸夫のBlog — URLフィルタリングによって生じうるセキュリティの問題」によると、ネットスター社提供のURLフィルタリングリストでコミックマーケット公式サイトが「成人向けサイト」に分類されているそうな。
 同じslashdotのエントリからは「ネットスターカテゴリ分類がおかしい件」もリンクされていて、読むと一体ネットスター社はどういう基準で判断しているのか訝しみたくなります。
 私だったら、この会社のフィルタリング基準は信用ならないので利用しないようにしよう、くらいのことは考えますね。


2008年8月12日(火曜日)
 北京五輪の開会式の映像に、CGが使われていたとかなんとか。
 いやぁ……凄いね。
 そのうちリアルタイムに存在しない事件の一つや二つ捏造できるようになりそうだ。

 さて諸君。
 明日より五輪野球だ。
 出場は台湾オランダ中国カナダ韓国米国キューバ日本の8チーム。総当たりの予選が明日から始まる。

team
日本 Game 28 Game 17 Game 16 Game 4 Game 8 Game 12 Game 23
米国 Game 28 Game 13 Game 3 Game 10 Game 24 Game 5 Game 20
カナダ Game 17 Game 13 Game 11 Game 7 Game 27 Game 21 Game 2
韓国 Game 16 Game 3 Game 11 Game 22 Game 18 Game 26 Game 6
キューバ Game 4 Game 10 Game 7 Game 22 Game 14 Game 19 Game 25
台湾 Game 8 Game 24 Game 27 Game 18 Game 14 Game 1 Game 9
オランダ Game 12 Game 5 Game 21 Game 26 Game 19 Game 1 Game 15
中国 Game 23 Game 20 Game 2 Game 6 Game 25 Game 9 Game 15
 予選リーグ総当たり28試合で上位4チームが決勝トーナメントへ出場、という形式。ということは、準決勝第一試合の相手を予想しながら適当に戦う必要がある。前回の濠洲のように、わざと星を落とすくらいの芸を見せて欲しいものです。
 予選落ちが確実と思われるのは中国とオランダ、台湾ですが、残る6チームはどこも決勝へ行っておかしくないチーム。事実上、2チーム落としの予選ですね。ということは、台湾辺りが颱風の目ですね。

2008年8月13日(水曜日)
 これは……毎日新聞、積んだかも知れん。

team Win / Lose
日本 Game 28 Game 17 Game 16 Game 4
2-4
Game 8 Game 12 Game 23 0 / 1
米国 Game 28 Game 13 Game 3
8-7
Game 10 Game 24 Game 5 Game 20 0 / 1
カナダ Game 17 Game 13 Game 11 Game 7 Game 27 Game 21 Game 2
0-10
1 / 0
韓国 Game 16 Game 3
8-7
Game 11 Game 22 Game 18 Game 26 Game 6 1 / 0
キューバ Game 4
2-4
Game 10 Game 7 Game 22 Game 14 Game 19 Game 25 1 / 0
台湾 Game 8 Game 24 Game 27 Game 18 Game 14 Game 1
0-5
Game 9 1 / 0
オランダ Game 12 Game 5 Game 21 Game 26 Game 19 Game 1
0-5
Game 15 0 / 1
中国 Game 23 Game 20 Game 2
0-10
Game 6 Game 25 Game 9 Game 15
 いきなり落としましたな>Game 4
 ダルビッシュの乱調があったとはいえ、勝てない相手ではなかっただけに、悔やまれる敗戦。

2008年8月14日(木曜日)
 コミケの前日設営に行く。
 もうトシだなぁ……>自分
2008年8月15日(金曜日)
 コミケット一日目。
 良い感じに死ぬる。
 女性参加者が多いせいか、本来持ち込み不可であろう物品が多数。特に日傘! 畳んで手に持って振り回すなよ、危ないなぁ。
 明日は降水確率高め。要注意で。

2008年8月16日(土曜日)
 コミケット二日目。
 不思議なことに、午前中よりも午後の方が待機行列が長かったようだ。

2008年8月17日(日曜日)
 コミケット三日目。
 曇のち雨の天気の中、人、人、人……。
 疲れた、寝る。

2008年8月18日(月曜日)
 一日体を休める……というか、死んだように眠る。起きる、飯を食う、また寝る。
 夕刻日没後に起き出して、自転車で20kmくらい走って、体をほぐした。
 さあ、明日から仕事だ。

 暫く見ないうちに、五輪野球も大分進行しているな。

五輪野球予選星取り表
team Win / Lose
日本 Game 28 Game 17
0-1
Game 16
3-5
Game 4
2-4
Game 8
1-6
Game 12
6-0
Game 23 3 / 2
米国 Game 28 Game 13
5-4
Game 3
8-7
Game 10
4-5
Game 24 Game 5
0-7
Game 20
9-1
3 / 2
カナダ Game 17
0-1
Game 13
5-4
Game 11
0-1
Game 7
7-6
Game 27 Game 21 Game 2
0-10
2 / 3
韓国 Game 16
3-5
Game 3
8-7
Game 11
0-1
Game 22 Game 18
8-9
Game 26 Game 6
1-0
5 / 0
キューバ Game 4
2-4
Game 10
4-5
Game 7
7-6
Game 22 Game 14 Game 19
3-14
Game 25 5 / 0
台湾 Game 8
1-6
Game 24 Game 27 Game 18
8-9
Game 14
1-0
Game 1
0-5
Game 9
8-7
1 / 4
オランダ Game 12
6-0
Game 5
0-7
Game 21 Game 26 Game 19
3-14
Game 1
0-5
Game 15
4-6
1 / 4
中国 Game 23 Game 20
9-1
Game 2
0-10
Game 6
1-0
Game 25 Game 9
8-7
Game 15
4-6
1 / 4
 まあ、これで大分見えてきましたね。
 思いの外台湾が弱くて……ていうか、いくら何でもプロリーグ持ってる国が中国に負けるなよ……。
 残る上位5ヶ国の裡、韓玖が予選突破確実なので、日米加の3ヶ国の裡一ヶ国脱落のデスマッチですな。加は残りが蘭・中なのでまず零さない一方、日米は直接対決が残っているため、ガチンコであります。

 そしてとうとう現実化する
 流石は英国。赤旗法の歴史を持つ国は違うね。
 眩暈がしそうだ。


2008年8月19日(火曜日)
 「本の返品4割 ムダ減らせ 小学館、同一書籍で併用制 販売方法は店が選択って記事見て思うわけだけど、なんというか、なんも変わってないんだな……>出版業界
 返本可能な委託販売制度が出版業界の問題の一つだと言われて長いわけですが、未だにこんなところに留まっているというのがなんともはや。
 ただ、実を言えば「初回特典DVD付き」みたいな買い切り商品は以前に比べて増加傾向にあり、書店側も当初は発注数を見誤って地獄の在庫持ちを見せていた所もありますが、最近では比較的そう言った商材の入荷もこなれてきた感があります。
 都心の大規模書店では。
 あとはAmazonみたいに顧客情報を持っている所なら責任販売でもやっていけるかもねぇ。
 でも全体として見たときには、日本の多くの書店の規模が小さすぎて話にならんと思う。両極化していくんだろうなぁ。

 ミツカンたれ用の小袋を廢した納豆パックを発売するとして話題になっていますね。ビニールフィルムもなくなるそうで、確かにこれは便利そう。
 9月になったらスーパーで探してみよう。


2008年8月20日(水曜日)
 日本の医療界を搖るがし、産科医療を崩壊に追い込む切っ掛けとなった福島県の大野病院事件の判決公判が、本日福島地裁であった。
 判決は、無罪。
 細かい公判の経緯は周産期医療の崩壊をくい止める会のサイトに掲載されていますので、興味がおありの方は、どうぞ。
 里見くんではないが、システムそのものが事故可能性を内包している場合、刑事罰を以って事故対処に臨むのは、全く抑止力がない。そんなことをすれば、関係者の逃散か、あるいは一層の隠蔽によって対応されることは、過去の事例を見れば明らかだ。
 起こってしまった事故の責任を云々するのは、社会責任として必要な面があるが、重ねて言えば社会責任として類似事故の発生を防ぐ、あるいは事故の影響が波及することを防ぐことのほうが刑罰より重要という場合も当然ある。海事事故が海難審判で審理されるのはこのため。
 医療事故も多くの場合は上記観点から免責されるのではないかと思料する。
 過去に何度か書いているが、海難審判庁に類する、医療事故の行政審判の確立が望ましいと私は考える。

 ちなみに、控訴は難しいのではないかと。
 というのも、検察側証人が公判で被告の処置は不適切ではなかったと言っちゃってるから。控訴するには別の証人を探さないといけないのですが、現下の状況ではかなり困難でしょうから。

 アメリカから、「教師の銃器武装を容認、学校銃撃の続発で米テキサス州という素敵な話題。
 米テキサス州Harroldって言われても何処にあるかも知れん郷の話なんですが、英語のニュースを見る限り、米国でもある種の驚きを以って受け止められているニュースのようです。
 誰も彼も、アーミッシュのようにはなれないからねぇ。

 お、O'Reilly>The Manga Guide to Statistics
これの翻訳ね


2008年8月21日(木曜日)
 懸案となっていた次期気象衛星ですが、予算請求をする運びになったとか
 もっとも、これは予算請求をする、というだけの話で、これから財務省との戦いが待っているわけですが、とりあえず親分(国交省)との手打ちは済んだようで。日本の省庁予算はなぜか必要額を請求することも儘ならない不可思議な構造をしているんですよねぇ。
 財務省は財務省で、気象庁の規模から考えると過大な請求、とか言い出すわけで……。

 五輪野球の予選結果書くの忘れてた。

五輪野球予選星取り表
team Win / Lose
日本 Game 28
2-4
Game 17
0-1
Game 16
3-5
Game 4
2-4
Game 8
1-6
Game 12
6-0
Game 23
10-0
4 / 3
米国 Game 28
2-4
Game 13
5-4
Game 3
8-7
Game 10
4-5
Game 24
4-2
Game 5
0-7
Game 20
9-1
5 / 2
カナダ Game 17
0-1
Game 13
5-4
Game 11
0-1
Game 7
7-6
Game 27
5-6
Game 21
0-4
Game 2
0-10
2 / 5
韓国 Game 16
3-5
Game 3
8-7
Game 11
0-1
Game 22
7-4
Game 18
8-9
Game 26
0-10
Game 6
1-0
7 / 0
キューバ Game 4
2-4
Game 10
4-5
Game 7
7-6
Game 22
7-4
Game 14 Game 19
3-14
Game 25
17-1
6 / 1
台湾 Game 8
1-6
Game 24
4-2
Game 27
5-6
Game 18
8-9
Game 14
1-0
Game 1
0-5
Game 9
8-7
2 / 5
オランダ Game 12
6-0
Game 5
0-7
Game 21
0-4
Game 26
0-10
Game 19
3-14
Game 1
0-5
Game 15
4-6
1 / 6
中国 Game 23
10-0
Game 20
9-1
Game 2
0-10
Game 6
1-0
Game 25
17-1
Game 9
8-7
Game 15
4-6
1 / 6
 韓国が予想外の全勝突破。日本は三敗しての四位通過。台湾の弱さが光った予選でした。

2008年8月22日(金曜日)
 せめて良い試合やってくれりゃ良いものを、不様な試合しよってからに>Game 29

 イエメン沖のアデン湾で日本の船会社が管理するケミカルタンカーが海賊に乗っ取られたそうな。
 タンカーはソマリアへ向けて航行中で、現在米軍などが追跡中、と。
 ソマリア沖で頻発している海賊被害に対しては、国連安保理決議を出している(日本も共同提案国の一つ)。
 現在、次期臨時国会でインド洋での給油活動の継続が審議される予定だが、給油のみならず、このような海賊対策活動への参加も視野に入れて欲しいと思うのは、私一人だろうか?

 里見くんの「システムに無理解な日本人(と言うかメディア)」を読んで、あらりあさんの「誰もがカモを狙ってる」を思い出した。
 事件が起きたときに「誰か」を叩くこと自体は、報道だろうがネットだろうが大差はないと思うのだけど、標的の選定について、昨今齟齬が大きいような気がしてきている。

 英国に続いて米加州からもキター!
 馬鹿々々しすぎて泣けて来ます。騷音がなくなることによって得られるものもあるはずなのに。
 せめて日本ではITSと連動した接近感知システムとして欲しいものです。
 理想を言えば、船舶や航空機のトランスポンダみたいなものが良いかな。


2008年8月23日(土曜日)
 どう考えても敗因は監督の采配です。ありがとうございました。>Game 31

 栃木の車輛水没死の件、書こうかと思ったんだけど、さとろみ君の文章が秀逸なので、何も付け加えることがない。
 極端なことを言えば、家族に電話してる暇があったら落ち着いて自力で脱出しましょう、というレベルの話でしかない。水没車からの脱出訓練も、どっかでやっていたと記憶するところなので、見かけたら積極的に受講することをお奨め。
 実際、非常時にパニックになって全く行動できなくなる人がいるが、何故なんだろう。脳の構造か何かに原因があるんだろうか?


2008年8月24日(日曜日)
 コミティア
 新刊ない状態が一年余り……。これはいかん……。

2008年8月25日(月曜日)
 「スターウォーズ・クローンウォーズ」を観賞。
 3D CGならどんな無茶な立ち回りでも可能ってのは素晴らしいね。
 殺陣の出来ならEpisode Iにも匹敵するのではなかろうか。
 ちょっと笑えたのは、Ep.IVに出てくるエイリアン達がストーリー上あちこちで登場しているのですが、あのパペット然とした生気のない動きをわざわざ3D CGで再現していたりして、古いファンに「あれは操法技術が未熟だったんじゃないんだよ! そういう動きのエイリアンなんだYo!」と主張しているようでした。
 色々見所の多かった作品なのですが、もしかして続編作るのかね?

2008年8月26日(火曜日)
 言われてみれば、野生動物も突如夜道で出くわした時など、車の方を見て硬直していたりする。そこで脇目もふらずに駆け抜けていれば助かるものを……。
 このことからしても、危機下に於いて適切な行動を取れる人間というのは、訓練によって本能的行動を抑制しているのではないかとか思ったりもした。

 PCの中から異音がするので開けてみたら、ファンにケーブルが接触していた。何かの拍子にケーブルの位置がずれたようだが、一体……?


2008年8月27日(水曜日)
 浅学にして知らなかったのだが、25日は日清食品の「チキンラーメン」発売50周年だったそうな。
 チキンラーメンを嚆矢とするインスタント麵や、後のカップヌードルから始まるカップ麵ら即席麵の開発は文字通り世界を変えた世紀の大発明と言ってよく、安藤百福は永遠に顕彰されるべき偉人なのだが、恐らく世界史の教科書には載るまい……。
 まあ、世界を変えた発明でも、そうと知られていないものは沢山あるけどね……。船外機とか。

 大野病院事件や先の水没車溺死の事件などの報道を見ていて、もしかして“外因死には犯人が存在する”と報道では考えられているのではないかと思いついた。
 言うまでもないことですが、「不慮の事故」とか「運が悪かった」とか「間が悪かった」「頭が悪かった」etc...といった理由で亡くなる人はおられます。遺族としては誰か犯人がいて、その人を糾弾できれば良いのかもしれませんが、この世界には人の力ではどうにもならない原因ってものもあるわけです。科学技術が発達た今日においても、です。
 そういう観点からすると、科学技術万能主義の陥穽なのかもしれない、と思わなくもないところがあったりなかったり。


2008年8月28日(木曜日)
 アフガニスタンで人道支援に当たっていたNGO「ペシャワール会」のメンバー、伊藤和也氏がタリバンに拉致され、殺害された件。
 伊藤氏は農業支援のために現地へ入り、用水を作ったり、試験農場にて数年間、試行錯誤を続けたりしてきていました。そのような有為の人物がこのような形で喪われたことが残念でなりません。
 またこのような犯罪を犯した犯人とタリバンは厳正に刑に処せられるべきでしょう。
 一方で、治安が維持されない混乱地域における無防備なNGOの活動が、このような悲劇を招くことは類例を挙げるまでもありません。当該NPOも撤收の最中だったとのこと。代表の中村哲氏は「情勢に対する認識が甘かった」と語っているそうですが、全ては遅きに失しました。
 代表はかつて「武器など絶対に使用しないで、平和を具現化する。それが具体的な形として存在しているのが日本という国の平和憲法、9条ですよ。それを、現地の人たちも分かってくれているんです。だから、政府側も反政府側も、タリバンだって我々には手を出さない。むしろ、守ってくれているんです。9条があるから、海外ではこれまで絶対に銃を撃たなかった日本。それが、ほんとうの日本の強味なんですよ。」などと語っておりましたが、対するタリバンは「このNGOが住民の役に立っていたことは知っている。だが、住民に西洋文化を植え付けようとするスパイだ」「日本のように部隊を駐留していない国の援助団体でも、われわれは殺害する」と曰ったそうな。
 悲しいけれど、世界はそういうものだと思う。九条を信じて唱えていれば安全、なんてことはありえないんだ。
 九条教徒の人たちは、いい加減分かってほしい。
2008年8月29日(金曜日)
 昨晩から今朝にかけて、豪雨。そして今日も夜に豪雨。
 先週末から夏を忘れたみたいな、湿った日々が続いていたのですが、夕立くらいならともかく、鉄道ダイヤが乱れるほどの豪雨となると洒落になりませんね。危うく帰宅難民になるかと。
 お蔭様でここんとこ全然自転車に乗れていない。

 実名制SNS“Facebook”に登録しようとした日本人女性が拒否された理由は、その姓の英字綴り「Yoda」にあった……とかいうお馬鹿なニュース
 この手の問題は実は案外と根深いところがあって、移民大国である米国などでは過去にも何度も俎上なっています。
 有名どころでは韓国人の姓にある「呉($(C神)」なんかがそうで、殆どのクレジットカードシステムでは母音一文字の姓を受け付けてくれないとかいうトラブルが過去にあったりします。
 まあ、他にも他の言語では猥語になったとか放送禁止用語になったとかいう話は枚挙に暇がないわけで、他にも読めねーとか長すぎるとか発音がアレとか家名ありませんとか色々ありますわな。

 毎日新聞に花束を


2008年8月30日(土曜日)
 掘るならば寧ろ宗谷海峡と間宮海峡だろう。って書いたんだけど、同じようなことを考える人はいるもので「道−サハリン横断橋計画 州知事は積極姿勢とかなんとか。
 日本からしてみれば、完成すれば欧州向けの鉄道輸送が可能になるわけで、現在の海上輸送ルートに比べて大幅なスピードアップが期待できます。決してメリットの少ない計画ではないのですが、色々政治的状況がね……。

2008年8月31日(日曜日)
 昨晩のチャットで画伯から「最近歴史のネタが少ない」と言われて、でも書きたいネタがあんまないしなぁとか思ってたらそう言えば、韓国の旧京城府庁舎のことがあったっけ。
 1926年(大正15年)に完成した京城府の新庁舎は、ルネサンス様式鉄筋コンクリート4階建て。戦後京城がソウルと改称された後はソウル市庁舎として使われていて、今年6月にその任を解かれました。実に82年間使用されていたわけで、歴史的建造物と言うこともあり、ソウル市の史跡にも指定され、図書館などの文化施設として使われていく、予定でした。
 ところが何をトチ狂ったかソウル市は耐震強度などの安全性を理由に建物の一部を破壊。これに対して文化財委員会は建物を文化財仮指定とし、工事を中断させた、と。ソウル市によると耐震強度に劣る部分は一度取り壊した上で復元するんだとか。
 しかし……写真を見る限り、ソウル市側が主張するような、復元を前提とした分解にはとても見えませんなぁ。
 大体、こういうものは基本的にそのまんま残すか内部から補強するかで、一度解体して外装だけ貼り付けるというのは、そんなの保存とは言いませんわな……。大阪城や名古屋城を「保存されている」と言うようなものです。国立科学博物館旧本館(現日本館)がどれだけの手間暇を掛けて補強工事を施したか考えれば、解体・復元がどれほど非現実的か分かろうというものですが……。
 こういうことは言いたくないのですが、歴史的遺構を保存する、ということの意味が分かってないんじゃないかと。