このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。
ただ個人的には、論文内容については、非常に程度が低いと感じた。自ら資料を当たって文献を渉獵したわけでもなく、参考文献の一覧もなく、検証可能性が最初から顧慮されていない「感想文」のレベルでしかない。この程度の文章を堂々と公表するのは恥晒しに近いかと。
私が査読担当者だったら問答無用でゴミ箱行きです。
ですので、賞のレベルも相当アレですな。
神田古本祭&神保町ブックフェアに行く。自転車で出かけたのは、「このリアサイドバッグに入りきるだけしか買わない」という戒め。
吉川弘文館が選書を500円で投げ売りしている〜とかすずらん通りをハァハァして歩いてあれこれ本を買った。
ああ、幸福。
4月29日の「みどりの日」が「昭和の日」になったくらいだから、「文化の日」も「明治の日」に変えりゃ良いのに……とか思う。
最近、文化の日が明治大帝の誕生日であることを知らない人が増えているのは問題だと思うのよ。
高校くらいまでの日本史では、近現代史はどうしても手薄になってしまって、明治以降の近代化における様々な課題とその克服、それに絡んだ人間模様は省略される傾向が強い。しかし、日本の明治以降の近代化プロセスは世界史的に見てかなり特異な事例に分類され、その間の政治経済社会の激変は“歴史”として学ぶだけでも驚嘆に値する。
そして明治近代化の中心に、欠くべからざるキーパーソンとしての明治天皇の政治的な働きを知るにつれ、あの時季にあの人物が戴冠していたことに感謝する他ないと思わせられるのだが。
オーディオ機器には色々と怪しい商品というか科学的に立証不能なプラシーボに塗れたブツがかなりあります。1mン万円のケーブルとか。CD一つとっても、ガラスのCDだとか反射層に金を使ったCDだとかクランプが不透明だとか縁に緑のマーカを塗るだとか液体窒素に浸すだとかSuper High Material CD(SHM-CD)だとか、それはそれはワケが分からない有様です。霊感商法ならぬ音感商法とでも言うんでしょうかね。
で、ソニー・ミュージック・エンタテイメントからも登場するらしく、その名も「Blu-spec CD」だそうな。
CD-DAの音質なんて逆立ちしたって44.1kHz/16bit以上ではないわけで、CDの材質を変えたり冷やしたりして音質が上がったりはしません。所詮CDの盤面に記録されたデジタルデータに過ぎないんだから、冷やしたり塗りつぶしたりするのは無意味極まりないですね。
そんなことやってるくらいなら、DACとアンプとスピーカ(あるいはヘッドフォン)変えてみろと。音なんてその辺であっという間に変わるから。(要は好みの問題)
CDに記録されている音の良し悪しということについていうなら、寧ろレコーディング技術とか、DAWの性能、マスタリング技術の向上とかの方が貢献しているはずで、同じ音源でも最新の機材で編集したほうが音が良く聞こえるなんてことはあると思います。
残るは、精度の高いスタンパが作れれば、読み取りの際にジッタが減らせるから、サーボ回路などの負担を減らせて、多少はノイズが減るかも知れないのですが、それって所詮は誤り訂正の範囲内じゃないかと思うのだよねぇ。
あと、ガラスとか金は、媒体寿命には大きく貢献すると思います。はい。
「日本でゲームをする子供の暴力性はアメリカの子供より低い」という記事を読んで思う。
研究報告を読んだ訳ではないのでこの記事に基づいて話を進めると、ゲーム(恐らく暴力的内容を含むゲーム)は子供の行動に影響を与えるが、それが原因の全てではない、という常識的な結論に辿り着く。
当り前だが、子供の凶悪犯罪はビデオゲーム登場以前から存在している。増減というなら、日本においては減少傾向を示している。
さて、ではなぜ凶悪犯罪とビデオゲームを結びつけるような報道がままなされるのか、と考えると、“因果関係”と“相関関係”の違いをきちんと理解していない人が多いからではないか、と思ったりする。
教育の力の無力さを感じるところだ。
日本の犯罪に限ると、常に問題になるのが“団塊の世代”の犯罪で、彼らが若年の時に少年犯罪が増え、学生になると暴動を繰り広げ、社会に出てからも常に犯罪率の高い世代として統計上に君臨しているわけですが、とうとう老人になって「「団塊の世代」の犯罪増加に警鐘 法務省が犯罪白書」という有様に。
高齢者人口が約2倍なのに受刑者が6倍とか、もうどうにかしてくれと。
細かい数字は犯罪白書が公開されてから改めて分析が必要でしょうが、老人犯罪をどう押さえ込むかは、結構重要な問題となりつつあるのですな。
最近、寝る時にブリーズライト+蒸気でホットアイマスク+時々ひえピタとかいう重装備なわけですが、ぐっすり眠れるのはいいのだが、寝るためにコストがかかるというのにどうにも納得いかんものが。
まあ、酸素チャージとか言い出さないだけマシなのかも知れないが……
筑紫哲也氏に絡んで。
筑紫氏について強く記憶に残っているのは、まだインターネットが普及する前、パソコン通信の時代に、ネット内議論に疲れて(本人談)、以後距離を置いたこと。その後も東芝クレーマー事件ではインターネットでの発信を「トイレの落書き」と評するなど、常にネットワーク言論へ批判的な立場でした。
朝日ジャーナル、そしてTBSという強力な発信力を背景とした“言論”が通用しない世界が近づきつつあるのを、彼は感じ取っていたのではなかろうかと、今にして思います。
マスメディアの落日が現実の物となりつつあるこの時季に、終焉を見ずに済んだことは幸せだったのかも知れません。
本田技研が「体重支持型歩行アシスト」の試作機を公開したそうな。
今年の4月に公開したものより、また進歩してますね。
旧歩行アシストやサイバーダイン社のHALが体の外側にフレームを持っているのに対して、この歩行アシストは脚の内側にフレームを持ってきたところが斬新です。
動画を見ると、なんというか……もうこれは実用段階なのではなかろうか。
文民統制をする政治の側にも田母神氏と同じ意見が根強くあることがわかり、政治がコントロールする文民統制が危ういものであることが浮き彫りになりました。この一文の意味が全く分からないんだけど、私がおかしいんだろうか?
小形さんの「“情報化時代”に追いつけるか? 審議が進む「新常用漢字表(仮)」 第3部 印刷文字から符号化文字へ 第7回 『議員氏名の正確な表記』と人名表記の位相文字」の記事に、ちょっと補足したほうが良さそうな点があったので。
脚注2の梯子高の件ですが、書道をやっておられる方になら自明でしょうが、筆書で「高」は梯子高「髙」に作るのが普通です。
以前にも書きましたが、「筆記体」と「印刷体」における字体の相違の一パターンです。
で、官庁等の銘板表札の原字は書家に依頼することが多いので、結果として梯子高になることが多いのではないかと思われます。
とはいえ、「最高裁判所」の場合「所」の字は筆書風じゃないなぁ。
ところで役所に提出する書類とかに「楷書で」って書いてあることがあるのですが、本当に“楷書”で書いた場合、上記のような事情が分からない人が読み取ると余計な混乱が巻き起こるという罠があったりします。
まあ、「アラビヤ数字」とか、似たようなネタはあちこちに転がっているのですが。
コミティアからの帰りに、新木場で降りて、夢の島公園内第五福竜丸展示館へ閉館間際に滑り込む。
個人的にはこの船を保存する意味は殆ど無いと思うのだけれども、第五福竜丸が罹災後に他の用途に使われていたことを知ることが出来たのは良かったかも。っちゅーことは、廃船になった船をわざわざ“第五福竜丸”に仕立て戻したわけで、いよいよ意味のないことだったんじゃないかと思わないでもない。
展示を見ていると、なんというか、解説の視点が非常に一面的に固定化されていて、もう少し当時の世界情勢とか米軍側の事情とか書いとかないと、若い人達に誤った先入観を与えやしないか、些か心配だった。
その後ふらふらと本屋に寄ったところ、GA文庫の「迷宮街クロニクル① 生還まで何マイル?」に眼を惹かれる。
なんだろう。
この作者名に見覚えがある……。
暫く考えて、「ああ、『和風Wizardry純情派』の人じゃん!」と思い出す。どうやら中身は『和風Wiz』のリライトらしい。
即買い。
Genesis先生も注目している某かたわ少女ですが、公式サイトがオープンとかなんとか。
今年の2月頃話題になっていたやつですが、果たしてプレイアブルになるのはいつの日か。
遅々として進んでいるところは好感が持てます。
「ソマリアの海賊活発化、クリスマスのプレゼントに影響」とかなんとか。
ソマリアのアデン湾に面した地域というとソマリランドとプントランドですかね。どちらも独立を宣言してたりするわけですが。[後日注:どうやらプントランドが主たる海賊の根城らしい]
一日辺り4件というのは最早看過し得ないレベルだとは思うのですが、ソマリアの政府が事実上機能していない状態では、現地政府による取締りは全く期待できず、結局のところ利害のある諸国連合による海上治安維持活動が必要になるわけです。当然、日本も「利害のある諸国」に含まれます。
民間軍事企業のブラック・ウォーター社がソマリアの海賊対策“事業”について参入する意向とかで、全長55mでヘリコプターを搭載した警備船を派遣するとかなんとか言っていますが、やはりまだこう言うのは軍隊がやるべきなんじゃないかと思わないでもないです。はい。
東京電力から「東電、電気自動車300台を導入 09年度」というニュース。
一度東電のi MiEVを街で見かけたことがあるのですが、試験結果が良かったんでしょうかね。
しかし……生産台数2,000台(予定)のi MiEVの分捕りあいが起きそうな勢いなんですけど、大丈夫なんでしょうか。
日本での販売開始は来夏を予定していますが、一方で米国でのモニターテストも予定されているんですよね。英語サイトまであったりして。
韓国から「「訓民正音、モンゴル‘パスパ文字’の影響受けた」…高麗大教授」とかいう記事。
記事中にもありますがパスパ文字とハングルの類似性は、韓国国外では隨分昔から指摘され広く知られているところです。
さらに言えば、当時の音韻学そのものが、パスパ文字の基盤ともなった印度学問の影響を受けているので、当時の学者が先行研究を参考したとするなら、それらの影響がなかったと考えるほうが乱暴です。
それと、実のところ「訓民正音」(1446年)そのものが、当時既に存在した古ハングル文字を纏めて整理したものという側面が見られるわけでして、世宗による創案とかいうのも神話伝説の類ですね。
もっとも、だからといってオリジナリティに欠けると言っているわけではなく、以前にも言及しましたが、ハングルは韓国語を表記するのによく考えられた構造を持っており、彼らが誇るに足るものであると考えます。
ただ、言うに事欠いて、神話伝説を騙られても困るというだけでして。
米澤穂信の新刊が21日発売なので、今日辺り出回っていないだろうかと神保町へ行ったが、なかった。
一昨日テレ東の海外向け配信を話題にしましたが、今度は日テレとか。日テレとテレ東は今期赤字に転落したテレビ局なので、それなりに必死、ということなのか。
手後れ感が凄いのですが。
「NHK-FM「サウンドストリート」の録音テープをネット配信」という記事を見て絶望感に浸る。
ただし、著作権の関係で残念ながら選曲部分は中抜きし、DJのトーク部分のみを編集。番組じたいは40〜50分だったが、15分前後になっている。
一体、なんのために……。
「神奈川県立高生の個人情報流出で、Share放流者を日本IBMが特定へ」の記事で凄いと思ったのが、Shareネットワーク上で検索・入手可能な状態にあるデータを削除する方法を確認した
という点で、何処まで本当かは分かりませんが、IBMが本気になると凄いな、とか思いました。
私ゃSIerじゃないんで分かりかねるんだけど、実家の電子カルテ/デジタルレントゲンシステムを見て、一体これはなんじゃいな?と疑問には思った。特にデジタルレントゲンシステムの方は、サーバもクライアントもWindows XP Proで、診療椅子の側にHP製のPCが鎭座坐していた。クライアント側でやることは精々画像の表示と簡単な入力くらいなんだから、こんな作業にPC一台用意するのは資源の無駄というものではなかろうか。サーバ側を少々増強して、クライアント側はシンクライアントにするのが良い構成なんじゃないかと。その方がトータルコストも抑えられるだろうし。
コンピュータに詳しくない顧客を適当にだまくらかしてるんじゃないだろうなぁ?
産経に「離島間輸送に活用 沖縄に水上飛行機」なんて記事があって、一体誰だそんな趣味的なことをやってるのは、と調べてみたらこちららしい。
個人的にはUS-2民生型の方が有望なんじゃないかと思わないでもないですが、フロート付きの水上機も悪くない上に、上記試験機は推進型という趣味丸出しで素晴らしいですね。
是非とも頑張って下さい。
冬コミも近づいてきましたが、準備会からお知らせがありましたので、こちらからもリンク。
「有限会社木内印刷の搬入企業登録をお断りすることについての告知」
木内印刷を利用しようと考えていたサークルさんは、ご注意下さい。
郵便配達に電気自動車導入という話が以前ありましたが、「三菱自、郵便事業・銀座支店が新世代電気自動車「i MiEV」を試験導入」と実験配備が始まった模様。
しかし、先日東電が300台導入と放言したばかり。果たして郵便会社は一体何台仕入れるつもりなのか。既に2千台の分捕りあいが発生しそうな勢いです。
漢字小委員会の傍聴へ。
小形さんが速報を出すと思うけど、今回は白熱した……というか灼熱の議論だった。更には委員のぶっちゃけすぎた「本音」まで飛び出し、傍聴していた人は実に得をしたと言わざるを得ません(笑)。
特に阿辻先生の「自分たちが飲み食いしたわけでもないツケを払わされている」発言は、恐らく関係者一同深く肯んずる所ではないかと思料致しますです。
ホワイトリング終了のお知らせ。
とうとう滅亡したか。善哉善哉。
昨年独裁者になり損ねたチャベスたんですが、「チャベス大統領、終身大統領を可能にする憲法修正案の提案を検討」とまだまだ諦めてないご様子。
素晴らしいですね。
やはり権力を握った革命家というやつはかくあらねばなりません。赤い貴族となって身内を登用し、軍や警察を用いて粛清、弾圧を行い、市民には幸福を強要するわけです。
嗚呼なんと言うステレオタイプ。
マスゲームでも始めねぇかな。
知らなかったのだが、「国立国会図書館法の一部を改正する法律案」が審議中らしい。
でだ。
法案を読んでみた。
……。
金の無駄遣いだ。
誰だこんな馬鹿気た法案を提出したイカレポンチは?
来年五月施行の裁判員制度の裁判員候補者に登録通知書が発送されたそうで。その数29万5027人。確率352分の1ということですが、果たしてウチには送られてくるでしょうか……。まあ、あくまで候補者であって、実際の公判に於いては更に抽籤・選拔が行われるのでそうそう裁判員になるものではありませんが、もし運命の悪戯が作用した暁には、謹んで拜命したいと思っております。
法律の素人による社会の常識を反映した司法、と言うコンセプトなら私は適任でしょうしね。
それはともかく、長らく停止されていた市民の裁判への参加が今後日本の司法に与える影響は、要注目ですね。
朝っぱらからNHKでも、0系新幹線車輛が引退とかいうニュースを垂れ流し。ほのぼのとしていて良いんだけど、他に伝えるべきことはないのかと一抹の不安を抱かんでもない。
ただ、今思えば、1964年にあのような時速200km以上で走る鉄道を走らせていたんだよな、この国は。
未来への夢や希望の種撒きをすることはとても大事なことですからね。是非とも中央リニアは着工して欲しいものです。