哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2007年12月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2007年12月1日(土曜日)
 今年も師走か……。
 年々、一年が過ぎるのが遅くなっている気がする。
 今年は年初から母が事故ったりして大変だったってのもあるけど……。

 某所では書いていたけど、自転車を新調した。というか、前の自転車が壊れたので買い換えたのですが、注文してから届くまで約3週間、自転車に乗っていなかったものだから、今週から走り始めて、今や筋肉痛がピークを迎えつつある。
 でもここで踏まなきゃ駄目なんだヨ!
 とか言って今日も走っている12月。


2007年12月2日(日曜日)
 もじもじカフェ西夏文字のお勉強。
 あくまで趣味であって仕事ではない。仕事に活かす意志もない。

 ベネズエラの憲法改正に関わる国民投票が現在行われているらしい。大統領に就任してからと言うもの、大統領再選が認められたり、任期が伸びたりと、改革左派として実にありがちな道筋を踏襲しているチャベスたんですが、今度は終身大統領を目指すのだそうです。なんでも2050年(96歳)まで大統領に居座るんだとか。
 実に人間的ですね。
 人間、握った権力は手放したくない、誰にも掣肘されずに好き勝手やりたい、敵対する者は粛正したい、という内なる野望を抱いているものであり、その欲望に素直な権力者は歴史上枚挙に暇がありません。唯一なる存在になりたいという欲求が、没個性的な行動に走らせるというのは実に皮肉なことと言えましょう。
 来年辺り、首都カラカスに高さ30mのチャベス大統領像が建立され、太陽の方向を向いて回転していても全く不思議ではありませんね。

 野球北京五輪最終予選の天王山、韓国‐日本戦が終了。4-3で日本勝利。これで明日の台湾戦に勝てば、日本の出場が決定します。
 試合結果を見ると、両チーム共エース級を小刻みに投入した投手陣に対し、打撃陣容が好対照を為しています。
 1番から9番まで、どこからでも満遍なく点を取りに行った日本と、クリーンナップ頼みだった韓国。打撃力の差というよりは、戦術能力の差が最終的な明暗を分けたように思いました。
 逆に言えば、最早その程度の違いしかない、ということでもありますが。


2007年12月3日(月曜日)
 チャベスたん終身大統領化憲法改正案は否決の見通しだとか。なんだ、面白くない。
 一方、予想通りの強さを発揮したのがプーチン率いるロシア与党・統一ロシア。その他与党勢力を加えると下院の8割以上が与党という、素晴らしき翼賛体制。
 大統領を退いた暁には首相になるなどと言っておられるプーチン閣下ですが、陛下となる日も近いのではないかと勘ぐってしまいます。

 「プロとアマチュアの境界が薄くなりつつある」という一文を見て、ちと考え込む。
 同じことを言うにしても、私の場合はプロの凋落と書きましたが、あらりあさんはアマの向上を指しているのではないか、と。
 クリエイターにおけるプロとアマの間にある技術の差、というのは、実はそれほど大きくない。特にプリミティブな分野になればなるほど、小さい。
 なぜなら、そのどうしようもなく巨大な差異を生み出しているのが“才能”という、全く個人の努力ではどうしようもない部分だったりするから。したがって“埋もれた才能”は常に数限りなくあり、有線で流れている流行歌より、風呂屋から帰るオヤジの鼻歌のほうが優れている、なんてことは大いにあり得る。
 古にも言うように、「世に伯楽ありて、然る後に千里馬あり。千里馬は常にあり。しかし伯楽は常にあらず。」(韓文公・雑説)というわけで、才能よりもそれを発掘するほうが余程難しかったりするわけだ。差が小さいというか、才能の有無は技術とはあまり関係がない、というべきか。
 むしろプロフェッショナリズムというのは、どれだけの時間をそのことに費やし、技量を高めてきたかを問われることが多いわけで、それはクリエイターというよりはエディターに対する評価なんじゃなかろうか。
 出版で言えば編集、校閲、組版、紙面デザインと言ったところに表れるもので、これらについては明確に技量の差が存在し、当事者たちもそれを感じている。音楽においては編曲、演奏、録音、マスタリングなどに職人的な技量が要求される。
 執筆や作詞・作曲は天性に類する分野であり、その点については誰も助けることはできないし、肩代わりも出来ない。故に、努力があろうがなかろうが、結果とは結びつかない。億万の努力を費やした純文学よりも、ライトノベルは売れて行くし、ケータイ小説は雨後の筍になる。しかしその作品の、商品としての体裁を整えることには、プロフェッショナルの手が必要だった。
 ところがコンピュータによる技術の発展はプロの技を次々と機械化・自動化し、その敷居をどんどん下げて行った。別にそのことは悪いことじゃない。あらゆる技術は超人的な技量がなくても高度な操作を苦もなく行えるように発達していくのであって、自動車が自動で縦列駐車や車庫入れができるようになるように、あらゆる技術は機械化されていく。
 コンテンツビジネスに於いては、これまでは極星のような才能の周りに、様々な陪星がまとわりついて一つのコンテンツを形作っていたし、それが必要だった。だが、技術の発達が真っ先に追いつくのは誰かと言われれば、やっぱり職人技なのだ。
 今や機械の力があれば漢字が書けなくてもタイプできるし、楽譜が読めなくてもコンピュータが鼻歌から譜面を起こしてくれる。油絵の具が使えなくても気軽に絵も描ける。最近じゃ歌すら機械で歌わせられる。
 総じて「技量」「技巧」が必要だった分野に於いて技術的進歩が「プロとアマチュアの境界」を薄くしているとするならば、危地に立たされているのは編者であって、著作者ではないということになるのではないだろうか。

 プロはその技術を売り物にしている。
 ということは、その技術を買ってくれる人がいなければ商売にならない。
 ところが現状、その「買ってくれる人」が減っている。理由は上記の通り、機械化された(苦笑)素人の力がプロに接近してきているからだ。そして向こうのほうがコストパフォーマンスが良かったりする。絶対的なパフォーマンスでは劣っていても、リーズナブルだったりするのだ。世知辛い世の中だから、プロの仕事より、セミプロの仕事でいいや、なんてことにもなる。
 プロは技術を売る以上、その職業が成立するためにはその技量を評価してくれる買い手が必要なのだが、その点について、多くの著作隣接権者には理解がない。理解しているのは業界人ばかり、なんてことが多いように思う。
 一つの作品が世に出るまで、一体どれだけの人がどのように関わっているか、訴えて行き、リスペクトを受けられるようになることが、生き残る道なのかな、と思った。

 具体的に言えば、大人げなくニコニコ動画に乗り込んでプロの力の粋を凝らした作品を同じ土俵で叩き付けて実力の差を見せつけるという実にエゲツナイ行動が必要、ということになる……。

 野球日本代表チーム、北京五輪予選を全勝で突破。
 今日の台湾戦は、はらはらしましたよ。特に6回の裏に逆転された時には。
 しかし7回、打者一巡の猛攻で一挙逆転して、9回にも駄目押し点を加えて、終わってみれば圧勝。
 胸を撫で下ろしました。


2007年12月4日(火曜日)
 先日のファンサブ問題について米Anime News Networkから出た公開書簡が和訳されたそうな。
 その中で触れられているが、必要とされているのは「合法的で安く最新アニメ作品を英語で見られる方法」なのだが、日本国内からの動きは当然のように鈍い。というか、日本側には英語化して世界に売り込もうという積極的な動機がない。元々海外展開を考えてアニメ作ってるわけでなし、最小限の労力以上を割く気になれないのだろう。
 この問題について、日本の側からの解決は、期待するだけ無駄だろう。恐らく手続きの煩雑さなどが一定限界を超えた時点で、日本のコンテンツホルダーは「鎖国」を選ぶに決まっている。わざわざ海外に売り込みに行った挙句宗教問題に卷込まれでもしたら馬鹿馬鹿しくてやってられない。
 結局、某人の言うところの「日本文化は身内受けの凝り性文化」というやつなので、その気のある異国人が日本へ乗り込んできて配信事業を興す以外に道はないのではないかと思った。

 に製造業向け双腕ロボットを発表していた安川電機ですが、今度は非製造業向けの双腕ロボットだそうな。
 なんというか未来的というか木城ゆきとの漫画に出てきそうなデザインですけれども、こう、対峙する人間の心理的側面とかも考慮に入れての、斯様な造形なのでしょうか。
 もうちょっとこう、フレンドリーな外観にはできなかったものでしょうか。TEWNDY-ONEまでとは言わないけれど。
 しかし……本気でこの手のロボットが実用化したら、日本は外国からどのように評されるようになるのだろうか。今から愉しみだ。

 朝のNHKのニュースで、京大霊長類研究所のチンパンジー・アユム一部の記憶能力について人間の大人を上回る能力を示したと報じられていた。世界的にも反響があったようで、WIREDにも「Are You Smarter Than a Chimpanzee?」(翻訳記事)として記事が載っていた。センセーショナルな記事の採り上げかたはともかく、私としてはこれはチンパンジーと人の間にある「記号認識の違い」であるように感じた。
 私は言語学も文字学も記号論も専門ではないのだが、一般的な識字教育を受けた人間は、視覚の中の記号を無意識に抽出し続けている。日頃正常に動作しているこの機能が、過労等によって異常を来し、文字が分解して見えるようになるのを「文字のゲシュタルト崩壊」などと言うわけだが、さらに一歩進んで、脳を損傷したりすると、文字は見えているのに読むことができない「失読症」を発症したりする。
 これは文字のみに働いているものではなく、車を見れば人間は「車」であると認識し、多くの場合それがどのような車であったかは覚えていない。記号だけが認識し、記憶されているのだ。郵便ポストを見ても「郵便ポストだ」と認識してしまい、それが郵便差出箱何号(13号まである)だったか、後でカタログを見せられても確認できる人は多くない。
 これを高度に推し進めたのが「漫画」であり、全く写実的ではない絵の中から読み手は記号を拾い出して様々な情報を受け取るわけだ。
 むしろ平凡な人間は自身の記号抽出力を制御できないことが多く、林檎を見せられて林檎の絵を描けと言われても、見た通りではなく、脳で認識した「林檎」の記号を描いてしまったりする。
 じゃあ何でもかんでも記号しているのかというとそうではなく、多くの日本人にとってアラビア文字が認識できないように、記号の抽出力は教育や訓練で身に付く部分も少なくない。というかむしろ教育と訓練によって身に付けていく。その過程で記号化しない物の見方を、人間はできなくなっていく。
 さて、話は実験に戻るが、教育を受けた人間は通常、文字を見せられるとそれを「読んで」しまう。目に映った画像をそのまま写真のように再現できる「直観像記憶」は、幼少期には持っていても、成長に伴って失われてしまう。それがどのような理由からなのかは分からない。
 今回の実験はそういった面からみると、人間とチンパンジーの文字認識能力の差に基づいていたりするのではないか、とか思ったりした。


2007年12月5日(水曜日)
 16SSとして建造が進められていた海自の新型潛水艦が進水し、「そうりゅう」と命名された
 しかし……自衛艦の艦名規則的には、潛水艦は海象、水中動物の名ってことになってる筈なんだが……「蒼龍」の龍は水中生物かいな?
 いや、実は「爽流」だったりするのか?
 まさか「惣流」ってことはあるまい……。
後日註:命名規則が変更されて、潜水艦に「瑞祥動物」が加わったんだそうな

 ARIELの新裝版が出ていたのだが……いい加減この商売やめてくれんかな>朝日新聞社


2007年12月6日(木曜日)
 昨日から祭りになっていた、ケンタッキーフライドチキンアレ
 正直、祭りそのものにはあまり興味はないのだけど、ここまでの過程には非常な興味がある。というのも、ここまでの流れの中に、マスメディアが絡んでいない。
 いつぞやの竹の塚署の一件結末)やキセル乗車、先日の“テラ豚丼”もそうなんだけど、マスコミ報道にネット住人が飛びついて話題になったのではなく、火種から炎上、延焼、焼尽まで殆どネットの中で完結しており、最後にマスコミが報道することで追い討ちをかけている。
 さらに今回は電凸(電話突撃)のやり取りが音声ファイルとして公開されたり、ネットラジオで流されたりと、途中経過の透明度が増しており、むしろマスコミのような「加工後の報道」ではなく「炎上過程そのもの」が興味の対象になっていることが見受けられる。
 またテラ豚丼と相前後したことで、𠮷野家KFCの対応の差が比較されるなど、取材を受ける側の対応力の差が如実に現れているところも、注目点だろうか。
 なお、内容は虚偽で本人による社への謝罪もあったようだが、一歩間違えば風説の流布、偽計業務妨害での刑事立件もありえるものだけに、ネット上の軽々な行動は慎むように、情報課目で教育してほしいものだ。
 成果は上がらないだろうけど。
 子供の他愛のない冗談が社会に大きな影響を与えたのは、豊川信用金庫の例を引くまでもない。人は過ちを繰り返すものなのですよ。

 これまたネット発で、現在まだマスメディアには採り上げられていないのだが、Microsoftのゲーム機・Xbox360のオンラインサービス「Xbox Live」にて、住んでいる地域を「竹島」とするとご利用いただけない言葉(特定の国や地域で不適切な表現となってしまう言葉)が含まれています。恐れ入りますが、編集しなおしてお試しくださいと表示されることが話題になっている。
 多分に島根県竹島をNGワードとして想定していると思われるが、実のところ日本には「竹島」という地名が複数あったりする(大阪市西淀川区竹島など)。
 ともあれ、「竹島」は特定の国や地域で不適切な表現となってしまう言葉だが「独島」は特定の国や地域で不適切な表現となってしまう言葉ではない、という辺りが実にMicrosoftらしい。思い起こせば4年前、MSのいい加減な判断を目の当たりにしているわけで、今更感がかなり強いが、少なくとも私はMicrosoftのこの判断によって不快になった。
 私は言論表現の自由をこよなく愛しているので、この手の規制には全く賛同できない。悪しき表現による責任は表現者たるユーザ個人個人が取るべきであり、その自由と責任をMicrosoftに肩代わりして欲しいなどと、思ったこともない。自分の言説の責任くらい自分で取れる。余計なお世話だ馬鹿!って所。

 そんでもって私の敵がやってくるらしい。
 「総務省:通信・放送法制統合へ ネット情報も規制とな。
 馬鹿をお言いでないよ!
 放送が総務省の監督下に置かれるのは、公共物たる電波を占有しているからであって、広大な影響力を行使し得るからではありません。全ての無線局が基本的に総務省管轄下に置かれているのは、影響力とは無関係です。
 ネットワーク通信は国家国民の共有財産の分配を受けて行われる物ではなく、商業的に構築された物を利用しているだけの話です。これを総務省が管掌することには異論はありませんが、監督下に置かれる筋合いはありません。
 そして何より、インターネットには電波放送のような参入障壁がないので、あるサイトの内容が偏っていると思えば、自分で考える「中立な」情報発信を行うことは容易です。そしてそれは国家ですら可能であり、また同時に絶対的な影響力を行使し得ないのです。
 総務省の今回の志向は、許認可という形での制御が行えないインターネット社会への影響力を担保したいという意思の表れであると、私には見えます。
 引っ込んでろスットコドッコイ!


2007年12月7日(金曜日)
 昨日日本の総務省の話をしたと思ったら、今度は米国から同様の話題が。
 そのうちどこかに独立国でも作んないといけなくなるかもねぇ。

 法務省から、死刑執行についての発表があり、初めて死刑囚の氏名の公表を行った。
 個人的には別に知りたいとも思わないのだが、知る手段が用意されることは良いことだと思う。
 死刑廃止については、個人的には対案次第だと考えている。死刑廃止の代わりが終身刑だというなら、廃止に反対する。
 早い話が、現在死刑に該当する犯罪を犯した人間であっても、更正させ、社会復帰させうる方法があるというなら、そちらの方が良い。そうでないなら、死刑で構わない。

 先月解除されたF-15の飛行停止ですが、米国のほうで再度停止となった模様
 頑健さがウリのF-15シリーズですが、経年劣化は密かに進行していたようです。
 現在選定中のF-X、さらにその次のF-XXまで含めて、影響は小さくないと思われます。

 IT Mediaの「「YouTubeは世界共通語」——角川会長の考える“次の著作権”」を読んだ。
 角川歴彦の経営センスは秀逸だなぁ。
 本来仲介業者でしかないコンテンツホルダの必要性の低下、という現実を前に、より広汎にコンテンツを提供する窓口として積極的に機能することによって、利用者からの支持を得、かつ利益を最大化しようという意図があるように、私には思えた。
 実のところ、アニメのコンテンツホルダーなんてなくても商売は成立する世界になりつつある。その気になればアニメの制作スタジオが自分たちだけで作品を公開することも、世界中に発信することもできる。であれば、コンテンツホルダは如何な付加価値を世界に訴えていけばよいのか。その辺の嗅覚が素晴らしいと感じた。
 私と意見は異なるが、話し合えると思わせるところが特に良いね。


2007年12月8日(土曜日)
 HASTICCAMUIロケットが模擬衛星の分離に失敗して墜落。しかも司令部テントに突っ込むという、死者が出なかったのが単なる僥倖、と言う状態の事故別記事
 ロケット開発には事故と死者が付きものとはいえ、出ないに越したことはないですからね。

 某はくほー氏識者呼ばわりされたわけだが、私はその問題について全く不見識であると主張せずにはおれない。
 そのような問題は当事者が好きなように処理するのが宜しいのであって、部外者が嘴を突っ込むべきことではないと思わずにはいられない。

 一昨日のXbox Liveの件だが、昨日から紙媒体を含むマスメディアも採り上げて、報道によればMicrosoft社は「人為的なミスにより誤った設定がなされたことが原因」と説明しているようだ(プレスリリース)。
 普通ミスは人為的に起きるもののような気がするが……それはともかく、単なる過失ならともかく、内部者の故意であれば業務妨害になるような気もするけどねぇ。
 「不適切な語の排除」(=言葉狩り)って、一見トラブルを防ぐために有效な手立てのように見えなくもないのだけれど、大抵の場合、より碌でもない結末を招くんだよね。とくに、その行為が言論表現の自由に抵触しているのではないか、検閲ではないのか、などという話になると、一歩間違うと会社の先行きに関わる。
 私だったらその辺は“お客様の良識”に任せて、会社としては知らぬ存ぜぬを決め込むだろうけどね。最大限譲歩したとして、警告表示までだね。


2007年12月9日(日曜日)
 TBS発で、「中国が共同文書書き換え、政府が抗議という報道が流れている。外務省のサイトでは、当該文書は見当たらず。
 この報道が事実だとすると、中国という国に対してはまともな交渉が期待できないということになる。交渉が妥結しても、その内容が勝手に書き換えられるようでは、交渉の意味がない。
 そして今後の交渉は「中国はそう言うことをする国だ」という前提で行われることになり、纏まるものも纏まりにくくなることだろう。自業自得だけどな。

2007年12月10日(月曜日)
 トヨタ・パートナー・ロボットの新型が発表されていたそうな。
 以前のトランペットロボットも大概だと思いましたが、今度はバイオリンですか。次はきっと木管楽器でしょうね。クラリネットなんか良いのではないでしょうか。金管、絃、木管で最後に打楽器まで網羅して、人型ロボットだけのオーケストラでも作ってみてはどうでしょうか。
 これだけの指の精度なら、ギターも弾けるのではないかなぁ。ピアノもできそうだが。

 「電子音楽トークショーで「鏡音リン・レン」のデモが世界初公開」という記事の中で、戸田誠司氏がネット上の初音ミク作品についてネット上の作品は恐らく1人で制作しているためか“甘さ”も見られる。それがもったいないと発言していた件について、深く共感すると共に、しかしそれは最早評価されないのかもしれない、と多分、プロの技術はもはや必要とされていないのだと思います。コンテンツの中身次第でもあるのですが、60%の完成度で十分な領域に100%の完成度(+コスト)を持ち込んでも、それは不利に決まっているんです。というあらりあさんの指摘を思い出したりもした。
 目の前で比較すれば一目瞭然の違いがあっても、比較しないと分からないのが普通の人であって、違いの分かる目の肥えた利用者を増やしてこなかったことが、ここに来て、そういったプロのエディタへ重くのしかかってきているように思います。


2007年12月11日(火曜日)
 任期末が近づくロシアのプーチン大統領が、後継者としてドミトリー・アナトリエヴィッチ・メドヴェージェフ第一副首相を指名したとか。
 Wikipediaで写真を確認したところ、ふさふさだった

 昨日より改正遺失物法(参考:旧法)が施行され、東京管内では警視庁拾得物公表システムでWeb上での遺失物検索ができるようになった。
 私はあまり遺失物に縁のある生活をしてはいないのだが、こういった流れ自体は歓迎すべきことだと思う。

 JASRACと韓国の音楽著作権管理団体であるKOMCAが相互管理契約を締結したとプレスリリースがあった。
 えーと、私が某団体職員をしていた頃に交渉が難航しているとか言う話があった記憶があるわけで、色々政治的な問題があったりもしたようですが、契約が結べたことはなにより。これで韓国における音楽の剽窃が減ってくれると喜ばしいのですが。

 本田技研ASIMO協調動作をするようになったそうな
 いつか夢見た世界が、近づいてくるなぁ。善哉善哉。

 どこまで本気か知らないけど、英国にて日本刀禁止令が出るとか出ないとか
 何を馬鹿気たことを……と思って向こうのGoogle Newsを検索してみたら、サムライソードによる殺人事件って結構起きてるのね……。銃規制の強化後に増えているように見えるけど。
 まあ、殺傷兵器として作られていることは間違いないので、規制対象とされても仕方ない所があるわけですが……。


2007年12月12日(水曜日)
 10月末にハイジャックされ、米軍による追跡を受けていたケミカルタンカー「ゴールデン・ノリ」号が解放された模様。
 身代金要求額が1億円とかいう話でしたけど、どうだったのかね。

 昨日の英国での日本刀規制論だけど、とりあえずSun紙の原文記事Telegraph紙の記事を確認しました。
 で、調べた結果分かったのですが、英国では日本刀のレプリカが販売されており、そのレプリカを用いた犯罪が多発したので、これを規制する、ということのようです。美術品としての日本刀は規制対象外、と。

 「有害図書販売規制へ新法=委員会で一律基準−自民」とな。
 反対する。
 表現の自由は、侵してはならない。
 あらゆる検閲を、私は否定する。
 もし行うならば、第三者機関ではなく、立法府の委員がその責任の下に行え。それだけの責任が付きまとう仕事だ。


2007年12月13日(木曜日)
 朝日新聞のweb投票で「高校の地理歴史、必修は何に?」というアンケートをやっていた。
 現在の学習指導要領では、世界史が必修で、残る日本史、地理から1教科選択可能(理系コースでは世界史のみ)だったと思う。世界史が必修となるまでの過程については色々疑問もあったわけだが、それはそれ。
 結果を見ると「地理・日本史・世界史すべて必修」が805票(50.0%)、次いで「2科目を選択して必修」が477票(29.6%)、「日本史のみ必修」が153票(9.5%)といった具合だった。現行制度である「世界史のみ必修」は最下位の87票(5.4%)。
 別に有意な統計というわけではないが、面白い結果だと思う。

 昨日の有害図書問題で「第三者機関ではなく」と書いたことについて、補足。
 私は、第三者機関というものに決定権を持たせることには、そもそも反対しています。監査機関としてならともかく、行政権限を与えるのは間違っていると思っています。
 なぜなら、第三者機関の監視を誰が行うのか、という点が問題になるからです。
 今回の有害指定の話で言えば、現在も各自治体で、選挙で選ばれたわけでもなければ、有権者による監視を受けているわけでもない“有識者組織”が「不健全指定」などを行っているわけです。これが国レベルに拡大した時に、彼らの権力を誰が監視するのか、が極めて不透明です。
 ですので、もしそのような「有害指定」を国レベルで為すべきだということなるならば、その委員は有権者によって選ばれた国会議員で構成するのが当然であり、常にその身を批判に晒すべきです。
 何しろこの「有害指定」は一歩間違えば発禁にも等しい力を持つ、言論表現の明らかな統制なのですから、それを立法府以外の人間に行わせるのは、責任不足であると認識します。


2007年12月14日(金曜日)
 未来検索ブラジル主催の「ネット流行語大賞2007」の結果が発表された。
 まあ、性格上しかたないんだけど、所謂「インターネットスラング」が目に着きますな(苦笑)。
 一部は既存の紙メディアへの進出も果たしているようで、来年辺りは、流行語大賞との相関関係も生まれるかもしれない。

 佐世保で隨分酷い事件が起きている。
 銃犯罪なのだが……かなり状況が酷い。情報は錯綜している。
 悲しいことだが……恐らくこの事件の解決編はもっと酷いことになる……。


2007年12月15日(土曜日)
 CD-ROM版コミケカタログを買ってきて、スクリプトを走らせる。

 またこれで銃規制の大合唱になるのかなぁ。
 酔っ払いが車で人を跳ね殺しても、「あんな奴に自動車免許を交付するからこんな惨劇が!」っていう言い方はされないのに、なぜか銃であればそんな発言が罷り通ってしまうのは、不可解極まりない。死人の数で言えば自動車に轢き殺される人間の方が毎年圧倒的に多いのに。
 謎だ。


2007年12月16日(日曜日)
 FTRONの忘年会。
 毎年の如く、店内は魔窟化。
 いたたまれない気分で一杯になる。
 そのうち「あの連中の忘年会は受けてはいけない」という回文が業界に出回ったりしないか心配である。

 「ネットで変わる情報空間」が些か興味深かった。
 どうやって対価を得るか、を横に置くと、新聞テレビなどのニュースメディアに現在求められているものを「正確で優速な一次情報の配信」であると喝破している点が、目新しい。
 当たり前だが、全国津々浦々に支部を持ち、記者を配し、国外にも特派員を派遣できるニュースメディアは、将来に亙ってその重要性が薄れることはない。ただし、誰に向かってどの様に情報を発信するか、については今後大きく違いが出てくると考えている。
 恐らくこの阿比留記者の考えは、当を得ている。ただし、それが活かされるかどうかは分からない。


2007年12月17日(月曜日)
 昨日の饗宴の中で、AppleがIntel Macに対して、現在のBoot Campのような単純なブートセレクタではなくて、ハイパーバイザを提供したら無敵じゃないか?という話があった。

 昨日の今日で一体どの様な予定調和か、産経に「【正論】「ネット」と新聞 東京大学教授・坂村健 新聞界の常識が崩れ去った」なんて書いている人がいた。

 日本から見て有名な米国の反銃規制団体といえば全米ライフル協会を思いつく方も少なくないでしょうが、実のところより強硬な意見を述べているのは、全米第2の銃砲団体「Gun Owners of America」だったりします。何しろ4月のバージニア工科大学の事件の際に、「学校内での銃所持が禁止されていると、悪い奴がそれを利用する。学生もみんな銃を持っていれば、これほど犠牲は大きくならなかった」などというステートメントを発表するくらいですから筋金入りです。
 佐世保の事件について私は多くを語る資格を持ちませんが、GOA調の見解を捏造するならば、「スポーツクラブに銃で武装した警備員がいれば、犠牲者は一人で済んだ」といったところでしょうかね。
 不幸なことに、日本では銃犯罪が増加傾向にあり(後日註:統計を調べたら減ってました>参照)、年々強化される規制はその効果を発揮していません。なれば、現実対処として、訓練を受け、免許を受けた警備員の銃武装を限定的にでも認めるべき段階に来ているのではないか、と提案するところです。


2007年12月18日(火曜日)
 中国から素敵なニュース。
暴漢が村民を再襲撃—中国広東省汕尾

発電所建設阻止で公安動かず

 【香港15日深川耕治】中国広東省汕尾市東洲鎮の発電所建設をめぐり、13日、猛犬を連れた数百人の暴漢がバイクで進入禁止区域を突破して電線を強行敷設し、村民数十人が殴打されたり、犬にかまれて負傷した。現場には地元公安当局や武装警察は出動せず、11日以降、地元当局は十数人の建設阻止を強く主張する住民を拘束したまま釈放していなかった。短波ラジオ局の自由アジア放送が伝えた。

 同村では2年前から住民と警察、地元政府が雇ったと見られる暴漢がたびたび衝突し、火力発電所建設をめぐる補償問題で住民側の了承を得ないまま水道や電線敷設を行おうとした地元政府側が、武装警察を動員して村民を銃撃し、死傷者を出す事件が発生して国際的な注目を浴びていた。

2007/12/15 22:28

http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/071215-222803.html

 なんていうか、思わずTOM★CATの「TOUGH BOY」を口ずさんでしまうねぇ。
 ♪Welcome to this crazy time! このイカレた時代へようこそ
 あとは一子相伝の暗殺拳の継承者が新世紀救世主として立ち上がれば全て解決だな。

 2月に採り上げた、ブラジルでの代理処罰裁判だが、一審は禁錮34年5月という判決だったそうな。強盗殺人の上に放火未遂となると、日本では無期懲役が想定されるところですが、禁錮34年5月ってのは重いのやら軽いのやら
 早くニッケイ新聞あたりに記事が出ないものか。


2007年12月19日(水曜日)
 「旧製品(超漢字4など)サポート終了のお知らせ」。
 祇園精舎の鐘の声〜〜諸行無常の響きあり〜〜。

 えー。
 日本の国会に於いて、なぜかUFO(未確認飛行物体)が話題になっておるようです。
 発端は、山根隆治参議院議員がUFOの存在についての質問主意書を提出し、これに対する文部科学省の答弁を「これまで存在を確認していないとすることを閣議決定。
 ここまでなら笑い話で済んだところが、町村官房長官が「個人的な見解」として「個人的には、UFOは絶対いると思っているなどと発言し、話題が沸騰してしまった。既にロイターで配信されており、遠からず神秘の国・日本の新たなトピックとして語られることでしょう。
 先の防衛省のガンダム開発と組み合わさって、「日本ではUFOの存在を信じる閣僚の主導によってガンダムが開発されている」とか、訳の分からないないように化学変化を起こしそうで、今から楽しみでなりません。

 J-CASTに「所持許可の銃砲全国で39万丁 日本はすでに銃社会?」って記事があって、分かってないのか、それとも意図的にやっているのか、と憮然とした。この書き方は、包丁と刀剣を混同するような書き方ですね。
 言うまでもありませんが、日本で比較的所持が容易なのは、基本的に猟銃の類であって、本島等元長崎市長や、故伊藤一長前長崎市長を射った拳銃は、たとえ競技用であっても、その所持が厳しく制限されています(50人枠があるので、日本で合法的に拳銃を所持している個人は最大で50人しかいない)。
 銃であればなにもかも規制されると、私の郷里など、地域によっては害獣駆除に支障をきたす場合もあるのです。

 そしてもう一点。
 銃犯罪は本当に増加しているのか?  警察庁の統計から見てみると、そうとも言えないようなのです。

銃器使用犯罪の検挙件数の推移(平成14〜18年)
年次 14 15 16 17 18
総数(件) 123(71) 113(69) 102(61) 70(38) 73(24)
使用銃砲 けん銃 80(58) 71(55) 77(59) 50(32) 33(23)
猟銃、空気銃 20(5) 21(3) 11(1) 16(3) 33(0)
その他 23(8) 21(11) 14(1) 4(3) 7(1)
罪種 殺人 41(32) 34(26) 31(26) 19(14) 12(10)
強盗 36(13) 20(8) 33(19) 19(8) 24(4)
凶器準備集会 0(0) 0(0) 1(1) 1(1) 0(0)
傷害 9(2) 14(7) 1(1) 2(1) 0(0)
暴行 4(1) 5(2) 1(1) 2(0) 2(0)
恐喝 8(6) 5(4) 4(1) 5(3) 3(1)
その他 24(17) 35(22) 31(12) 22(11) 32(9)
※()内は暴力団構成員及び準構成員によるものを内数で示す。
 全体としては減少傾向にあり、うち、許可された猟銃による犯罪が増加しているという傾向があるようではあります。
 しかしなんと言いますが、統計を見て思ったのですが、これはとやかく言うほどの数じゃないだろうと……。米国と比べてどうこうとは言いたくないのですが、合法的な銃での死者について云々するくらいなら、飮酒運転でも取り締まったほうが良さそうではあります。

2007年12月20日(木曜日)
 皇帝にはならないプーチン閣下ですが、神になるようです。
 なんというロシア的発想!
 おみそれいたしました。

 そういえば韓国の大統領選は李明博候補が制したそうな。
 今後の展開としては「歴史問題は未来志向で」とか言って、支持率が下がってきたら「やっぱり歴史問題は重要」とかですかね。
 やだなぁ、今後5年の流れが見えるってのも。
 あ、そだ。前大統領の逮捕ってのもあるのか。
 様式美って大切だよね。


2007年12月21日(金曜日)
 本屋へ寄って、こがわみさきの新刊なんか拾ってきたりして。

 先日のブラジル代理処罰の件ですが、ニッケイ新聞に記事が出ていました。

 いやはや、日伯両国間の司法制度ならびに量刑、制度の違いに眩暈がしそうです。
 先にも書きましたが、日本では“懲役”、即ち刑務所内での労務を科することが懲罰として行なわれますが、ブラジルでは“禁錮”、それもブラジルでは禁固刑の期間を十年も経過したら、昼間は刑務所から出て、夜は戻るといった半拘束の形で刑を償うようになることもあるというのは、聞き及んではいましたが、改めて殺人が法廷で認定された場合でもそうなのかと、些か驚きました。
 ……穿った見方をすると、ブラジルではそれほどまでに殺人がありふれているのでしょうか、それとも死んだ人間より生きている人間の方が大切にされるということなのでしょうか。

 『北米先住民族ラコタ、米国から「独立宣言」という、なんとも難しいニュースが。
 正直、この問題を云々できるほど、私米国史におけるインディアン問題には詳しくないのですよ。現在の法制がどうなっているのかも能く知りませんし、彼らの宣言が合法なのか違法なのかも分かりません。
 現実問題としてこの独立が国際的に認められるかといわれれば否でしょうし、米国側も認めるはずもないでしょう、とだけは言えるのですが。

 国立国語研究所の廢止が決まったそうで。国語民主化の流れの中、国語の合理化の確実な基礎を築くための事業を行う機関として設立された研究所だったのですが、その使命を終えた、ということになるのでしょうか。
 しかしそうなると、国語政策の審議過程において必要な基礎情報を供出する組織が一つ減ってしまうわけですが、その辺は大丈夫なんでしょうかね。


2007年12月22日(土曜日)
 予告通りに、製造日は、僕らの上にやって来て……。
山かと思った建材食材の山
たーまごー、たーまごー何故か毎回撮影されているよね?という話だったので、今回も撮られることになった卵。
プリンの素タネの状態。焼けば見事なプリンのできあがり、の、筈。
新顏冬の陣では、プリンだけではなく、即席チーズケーキが用意されます。
 明日は阿鼻叫喚の地獄絵図だな。

2007年12月23日(日曜日)
 誰にだって朝陽はまた昇る〜。
πちゃんの発案によって製造されたクールン5個分のチーズケーキ今回の新メニュー。クールン5箱使用によるチーズケーキ。鍋はすき焼き鍋を使用。
半リットルプリン、食べ終えた跡。0.5リッター鍋プリンを食べ尽くした跡。食べる前に撮るの忘れた。他の参加者の誰か撮ってるだろう。
多分マシュマロだと思われる何か。王様手作りのマシュマロ。昨日残った卵白10個分をふんだんに用い、苦行に供された。
チキン(臆病者ではない)祭事の供物には欠かせない、鷄の丸焼き。瞬時に消滅する。
πちゃんの提言によって製造された3リッター鍋プリンの勇姿。メインディッシュ。苦行は最高潮に。
πちゃんの要望によって製造された1リッターコーヒーゼリー。これまた今回の新メニュー、鍋コーヒーゼリー。ゼラチンではなく寒天で固めたのだが、寒天を使うのは宜しくないということがよく分かった。
 今回の参加者は、π(主催)、ny(製造主任)、はくほー(外道勇者バケツプリン)&ご友人(被害者)、画伯(美術主任)、王様夫妻(会場提供)、COBRA夫妻(猫の世話係)、NAS(大阪より長駆参戦)、そして私(傍觀者)の計11名。

2007年12月24日(月曜日)
 福田首相、中朝に対して大盤振る舞いだね。薬害C型肝炎にも。
 お大尽気質なのかな?>首相

 今日は一日寝倒した。
 惰眠を貪るのは最上の贅沢ですな……。


2007年12月25日(火曜日)
 朝から健康診断。
 昨年、文庫を二冊携行したところ、途中で読み終えてしまい、難渋した。そこで今年は反省を踏まえ、文庫三冊を携行した。邪魔で仕方なかった。

 読売新聞の「「フランダースの犬」日本人だけ共感…ベルギーで検証映画が話題沸騰中です。
 別に「フランダースの犬」に思い入れはないのですが、日本文化論としての切り口には、興味深いものがあります。是非とも件のDVDを入手したいと考え、探索を開始。
 監督の映画スタジオのwebサイトを突き止め、映画の公式サイトを発見し、eBayでの販売サイトまで行き着く。
 さて、と。
 これは何語だ? フラマン語?
 支払いはPayPalのみ?
 一体どうやったらこれ買えるんだ……???
 誰かeBayPayPalのアカウント持った人探して頼んだ方が早いかなぁ。

 19日に話題にした日本のUFO対策ですが、国外からの反応は想像を超えていました。
 ごめんなさい。もっと真面目に対処法を考えるべきだったのですね。


2007年12月26日(水曜日)
 JR東海が自己資本で中央リニア新幹線を造るとか放言して話題になっているそうな。
 建設費は5.1兆円……。
 これを自社負担とは凄まじいな。

 「ロシアの兵器輸出が急増」という何ともいやらしいニュースが。
 つまるところそれだけ高性能な兵器が世界にばらまかれていると言うことで、特に大口顧客である某国の動向は日本の安全保障に直結します。
 でもそういう世論って、ないよなー。


2007年12月27日(木曜日)
 歴史教科書の「集団自決」問題だが、結局教科用図書検定調査審議会は「軍の強制」を認めず、沖縄では主要地方紙二紙(沖縄タイムズ琉球新報)が揃って号外(沖縄タイムズ1,2琉球新報1,2)を出すお祭り騒ぎ。
 私としては以前書いたとおりの話で、結局沖縄側から新しい資料が出てきたわけでもなく、「軍の関与」復活程度が精一杯ではないかと思う。むしろ「軍の関与」を認めるならば「行政の関与」や「報道の関与」も書いて然るべきではなかろうか、などと思わないでもない。
 またNHKの報道では「沖縄戦の指導充実へ」という話だったが、それならサイパンから始まる“地上戦”をも時系列的に教えるべきであり、終戦後の樺太での地上戦や占守島攻防戦、満洲・朝鮮での地上戦も指導を充実させるべきであろう。
 そもそも、民間人が多数居残っているところに無差別爆撃だの砲撃だのを繰り返し、あまつさえ戦鬪要員を上陸させた米軍の残虐行為は指弾されて然るべきであり(以下略)。
 戦争が非道であることは認めるに吝かではないが、どうも“沖縄の”ご意見には素直に首肯できないものがある。恐らく彼らが、“自分たちは特別だ”という意識を持っているからで、それは広島・長崎にも通ずる。その意識こそが、此度のような争いを喚起していることを自覚して欲しい。

2007年12月28日(金曜日)
 ブット元パキスタン首相が暗殺された。確か10月に暗殺未遂が起きていたので、幸運は二度目は続かなかった、ということか。
 パキスタンも混迷を極めているな。

 「義手で演奏、名曲の調べ 筋肉の電流検知し、動作という記事があって、件の研究所のページを見たら、「“義手でヴァイオリンを奏でる会”を開催しました」というページがあり、今回が初めてではないらしい。
 筋電義手の進歩は知っていたけど、実に素晴らしいな。

 そういえば、宮内庁のwebサイトに「皇室関連報道について」という反論ページができた由。
 特に皇室報道に気を配っているわけではないので、基本的にはどうでも良いのだけれど、どうせならこのような反論ではなく、御陛下自らblogでも書かれてはいかがかと思う。恐らく日本でも有数のアクセス数を叩き出せるのではなかろうか。
 陛下御自身が、というのが憚りあれば、三笠若宮寬仁親王殿下辺りにお願いして、常時燃料投下を欠かさない炎上上等なblogというのも、趣深いのではないかと。


2007年12月29日(土曜日)
 コミケ初日。
 10時半過ぎに現着。11時半前に入場。年々入場の手際が悪くなっている気がするが……。
 とりあえず企業を2箇所と、知り合いのサークルと、航空宇宙関係をぐるっと回って、退散する。

 明日の準備にKinko'sへ行ったら、店が閉まっていた。
 年中無休じゃないのか……。

 帰りに京浜東北線に乗ったら、車輛がE233だった。投入はまだ先だと思っていたので、ちょっとびっくり。


2007年12月30日(日曜日)
 コミケ二日目。
 本日はサークル参加。とはいえ、新刊はなく。
 「新刊は?」という声がいくつかかかったことを、励みとしたいと思います、はい。

2007年12月31日(月曜日)
 コミケ最終日。
 本日は某人某サークルにて売り子。
 普段全く触れないジャンルのエリアだっただけに、色々面白い経験をさせて貰った。

 家に帰り着いてから、2007年最後のサイクリングを軽く10kmほど。