哀愁日記
底に哀はあるの。

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「常識日記 文科系的日常」

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西紀2025年12月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2025年12月1日(月曜日)

共同電で「【独自】防空ミサイル輸出検討へ 政府、フィリピンと非公式協議」と報じられていて、03中SAMをフィリピンに輸出する話が進んでいるらしい。

フィリピンにはあぶくま型を輸出する話が進んでいたり、また警戒管制レーダーJ/FPS-3輸出していたり、沿岸警備隊用の巡視船を供与したりと、昨今日本からのテコ入れが続いています。

南沙諸島での領有権争いで中国とやり合ってますからね。中国は公に南沙諸島の領有権を主張し、常設仲裁裁判所で否定された後も態度を改めていませんからね。

国際法も国際秩序も無視して武力行使をちらつかせる中国には、最早武力で対抗するしかない、という事実に政府は誠実に向き合っているのでしょう。心強いことです。(溜息)


2025年12月2日(火曜日)

自民・維新の連立合意に盛り込まれた衆院定数削減ですが、やはり揉めている模様。

正直、衆院の定数削減に意味を見出だせないので、こんなことに執着する維新はどうかしていると思うのですが、維新がどうかしているのは最初からなのでねぇ……。

、G7各国の下院の定数/有権者比を計算したことがあったんだけど、日本の衆院って比率で行くと先進国では下の方なんだよね。

民意を政策に反映させやすくするにも、また日本の地域的な人口の偏りに対処するにも、定数は多い方が良いわけで、定数減は現況の日本にはそぐわないと感じます。

もっとも、定数が削減されれば極端な主張をする政党が力を発揮しやすくなるので、そういう政党にとっては有利なのでしょうが。


2025年12月3日(水曜日)

ベトナムとの国境沿いの都市に自動バッテリー交換式ヒューマノイドロボットを配備(中国)」って記事の写真、もうなんか絵面がスターウォーズ・エピソード1の世界。

中国だと本当にコイツラに銃持たせそうなんだよな……。

人の死なない戦争、といえば聞こえは良いんだろうけども。

人型ロボットでは日本も川田テクノロジーズ川崎重工のニュースは聞こえて来るのですが、置いていかれた感は強いよなぁ。


2025年12月4日(木曜日)

米国から「トランプ氏「キュート」な軽自動車、米国内での製造・販売認める方針」なんて報が飛び込んできて、「Huh?」って感じに。

あの大統領が奇天烈なことを言い出すのは今に始まったことではないのですが……。

御存知の通り軽自動車は日本の独自規格で、ほぼ日本メーカーしか作っていません。当然海外への輸出も基本的には行われていません。

歴史的には戦後期に米国を除く世界的に勃興した超小型車の系譜に繋がるものですが、これだけの質・量を兼ね備えて広まっているのは日本だけではないかと思われます。なにせ新車販売の約4割が軽自動車ですからね。

これだけ売れていれば目にも付くわけでして、近年では欧州でも評価の動きがあったりします。

で、以前にも書いたのですが数年前から米国では特に軽トラが大人気でして、日本の中古車市場を荒らしていたりします。

こういった背景があって、米国でも軽自動車規格を確立して、米国内で生産すれば……という話のようなんですが、日本の軽自動車規格をそのまんま持ち込むのでは無さそうなところが嫌らしいところです。それにトランプの狙いは「米国内で生産」でしょうからね。

同床異夢というか永遠に交わらない捻じれ関係というか、どこに落着するのやら判然としない話ではあるのですが、JDMを望む米国の一部の人達が喜ぶなら幸いでしょうかね……。


2025年12月5日(金曜日)

マイナンバーカード保有枚数が1億枚を超える」とかいう報道があって、隨分普及したもんだなぁと思ってたんですが、記事中のお年寄りにはかなり普及しているが、若い人が持っていない傾向があるというのはちょっと意外な印象。

若い人程抵抗がないのかと思いきや、むしろ取得を面倒臭がるとはね。

マイナ保険証については未だに反対している政党があったりしますが、実のところ便利なんですよね。私も高額医療の申請などが自動で行われて大変有り難かったものです。昨今ですと処方箋の確認なんかもしてくれるので、調剤薬局などで有難がられているのではないでしょうか。この際なので電子お薬手帳の共通化なんかもやってくれると有り難いところです。運転免許証との統合は、個人的には余り良い印象はないのですが、それでもまあ悪いことではないと思っています。

そういえば「対面の本人確認、マイナカードなどのICチップを必須に 27年4月から」という報道があって、これは当然だろうと思いますね。マイナンバーカードの券面をコピー機で複写というのは如何にもアレ過ぎます。幸い、無料のソフトが色々出ているので、今後の活用が望まれるところです。

あとはバイオメトリクス認証に対応して欲しいところですが、これはマイナンバーカードの仕様更新の際に検討して貰いたいですね。


2025年12月6日(土曜日)

中国で張本智和が直面した「決して許されない」扱い 地元紙が主催者に苦言「敬意の欠如だ」」とかいう話が流れてきたのですが、これやっぱり中国では「『日本に対しては何をしても良い』というお上のお墨付きが得られた」という感じなんだろうな。そんで鬱憤晴らしを兼ねて日本を攻撃してるんだけど、そのせいでむしろ外国から見た中国の印象が悪くなってることに対処しなくちゃならなくなってる。

でも、表立って下々の行動を止めることも、共産党指導部の誤りを認めることになるので、できない。

2005年反日暴動と似たような感じですな。中国では共産党が法の上に君臨しているので、党が法を蔑ろにして良いと言ったら、後は野となれ山となれ。

中国共産党は適当なところで矛を收めておかないと、取り返しのつかない事態に陥ってから慌てることになるんじゃないかのう。


2025年12月7日(日曜日)

夜明け前から「中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射について」というどうしようもない事態に。

中国軍によるこの手の行動は過去にもあって何も今日始まったわけではなく、また他国も被害に遭っているので、驚くには値しないのですが、この状況下でやるということについては、状況が読めていないのか、あるいは最早軍部の統制が取れていないのか、はたまたる気で一杯なのか。

それにしても、「それをやったらどうなるか」について、全く想像が及んでいないらしいというのが、本当に理解できません。もっとも、中国国内に居住している限り、外国の情報を直に仕入れることができない以上、想像上の国際社会を相手に対応をしているのでしょうが、結果が想定通りになっていないことに気づくことはできないものなのでしょうかね。

ともあれ、台湾有事、そして極東を巻き込んだ全面戦争は、最早避け得ないのでしょうね。


2025年12月8日(月曜日)

GoogleのAIコードエディタがHDDを誤消去。間違ったコマンド実行で」という、ジョークみたいな記事がありました。

なんかAIに期待していたものと違うというかなんというか……むしろ人間のそういうミスを防いでくれることを期待したかったのですがねぇ、AIには。

AIが進歩して人間に近づいた結果、人間と同じようなミスをしでかすようになった、というのは、進歩なんだろうけども、極めて釈然としないものがある。

進歩の方向は、そっちじゃないだろう。


2025年12月9日(火曜日)

JR東から「列車荷物輸送サービス「はこビュン」の事業拡大を通じて LX を推進します」という発表が出てた。実験してた新幹線での荷物輸送を、座席取っ払ったE3系使って本格化させるっぽい。

正直言ってどのくらいの効率化が見込めるのか分からん所はあるのですが、専用の車両を投入する程度には需要があるということなんでしょうね。しかしかつての貨物新幹線を企画するほどではない、と。

あと、改造車輛の方も、どうせなら床に固定金具を用意してAGVで直接搬入・搬出が出来るようにすれば良いのにと思わなくもないのですが、そこまでやるにはコストが掛かりすぎるということか。

やはり最小の手間で、というところが見え隠れしますね。


2025年12月10日(水曜日)

米、中国軍のレーダー照射を批判 「日本への関与揺るぎない」」と、三日経っての援護射撃。本来なら即日出すようなステートメントなんですがねぇ。しかも大統領の言葉じゃなくて国務省の発表、と。

最低限度の責務は果たしたとは思いますが、中国が「誤解」しないか気になるところです。

まあトランプが躊躇っているのは事実なんでしょうが、だからといって「隙がある」なんて思わないで欲しいのですが。