哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」

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西紀2025年11月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2025年11月1日(土曜日)

秋田県に続き自衛隊の派遣を検討しているという山形県ですが、「南陽市の職員がクマに襲われ大ケガをした現場近くでクマ目撃 同じ個体かは不明も警察が注意を呼びかけ(山形)」という記事が。

労災ではあるんだけども、これ、一介の自治体職員に熊襲来の危険性がある場所での業務を命じる正当性があるか?というのが問われかねないよな、と。

もし裁判になったら、充分な安全対策が講じられていたか?などが論点になりそう。警察官や消防官のようにその任務として危険への対応が含まれる職員とは違いますからね……。(それだって限度はある)

今回はたまたま命が助かったから良いですが、業務命令の結果熊に襲われて殉職なんて話になったら、それこそ責任問題に発展するだろうと思うのだが。とはいえ、十分な対策なんて取れないだろうし。


2025年11月2日(日曜日)

以前にもネタにした台湾周辺での海底ケーブル切断多発ですが、産経に「台湾周辺、相次ぐ海底ケーブル切断 中国のグレーゾーン作戦濃厚も…立証は困難」と記事になっていました。2月に逮捕された一件は有罪になってたのね。

先日、ロシアに中国が空挺車輛を大量発注しているという情報が漏洩していて、また中国の揚陸戦力の拡大は続いており、情勢が危険水域にあることは変わっていません。

ここ数年の動きを見ている限り、何もせずに矛を収めるなんて未来は考えにくいんですよね。これだけの戦力を整備したからには、恐らく乾坤一擲の賭けにでることは疑いないかと。

問題はそれがいつになるか、でしょうね……。


2025年11月3日(月曜日)

先般グリペンの導入を決めたウクライナですが、仏がラファールをウクライナにセールスをかけているそうで……。

どうなんですかね。グリペンがあれば充分なんでは?という感想はあるのですが、エンジンから機体、武器システムに至るまで米国の影響を排除できるというのは魅力といえば魅力です。逆を言えばその程度しかグリペンに対する利点が見当たらないという印象ですが。

少し前にパリ航空ショーでM88の改良型T-REXの発表があったのですが、M88の強化プランは全体的にヴェイパーウェアですからねぇ……。

ウクライナとしては急ぐ必要はないのではないでしょうか。

フランスはそれよりFCASどうにかしろ、と。


2025年11月4日(火曜日)

現在開催中のジャパン・モビリティ・ショーでダイハツが軽自動車用のストロングハイブリッドシステムを発表したとか

軽自動車は元々の車重が軽いこともあってハイブリッドシステムの重量負担が大きく、搭載した場合の得失はかなり微妙…というかマイナスになると考えられてきたわけですが、ここへ来てe-SMART HYBRIDが対応予告というのは、何か技術的ブレイクスルーでもあったんですかね。

もっとも近年の軽自動車はCVTの変速域が足りなくなって副変速機付きCVTを搭載したりしていたので、そろそろ機械式トランスミッションでは限界が来ていたのかも知れない。

とはいえ、重量制限が厳しい軽自動車でハイブリッドシステムというのは、興味が尽きない。本当に実用化するのだろうか。


2025年11月5日(水曜日)

秋田県からの要請を受けて展開した陸自ですが、主な業務は箱罠の輸送・設置ということになったようですね。しかし……「自衛隊がクマ対策開始、秋田でわな輸送 護身は「木銃」やスプレーで」というのはちょっと……。

災害派遣ではなく民生支援なので武器の使用ができないというのは、法理上は理解できるのですが、せめて最低限度の武装は許容してあげたい。

いくらなんでも木銃はないわ。


2025年11月6日(木曜日)

また1つ、電子書籍販売サイトがサービス終了。購入済みの本に対するケアは一切なし」と、大和ハウス酷いな、という案件。利用者は多くはなかっただろうに、その少ない顧客を大切にできないというのでは。

電子書籍サービスの終了と同時に本が読めなくなるという話は、最早嫌になるほど繰り返されてきた悲劇なわけですが、ユーザレベルでできる対策には限度がありますからね。

公取委あたり、本格的にこの問題に取り組んで欲しいものなのですが……。


2025年11月7日(金曜日)

ついに動いた!? 自衛隊「1/2tトラック」後継選び トヨタ製4駆 “謎名称” で複数調達したワケ」と自衛隊の½tトラックの後継としてどうやら70系ランクルが検討されている由。

妥当というか、それしかないだろう的な……。

軍の蛮用に耐える質実剛健な車というのは、現代の自動車市場で求められているものとはかなり性格を異にしていますし、三菱自工もパジェロ自体を現在市販していないわけで、選択肢となると70系ランクルしか残らない。

70系ランクルといえばヘビーデューティー用途、豪州やアフリカ大陸の荒野向けに販売されている車種で、国内では規制に合致させるのが難しいらしく、時々販売されては売り切れるという車種です。自衛隊用途であれば保安基準とかは無視できるので、多少は楽かも知れませんね。

それにしても……自衛隊のソフトスキン車輛は全部トヨタグループになりそうだな、こりゃ。


2025年11月8日(土曜日)

なんか政府がおこめ券を配ることを考えているそうな。

以前おこめ券でも配る方がまだしも効果があるって書いたわけですが、マジでやるんか。そりゃ備蓄米の放出よりは効果があるでしょうけど……。

一般論として言えば、おこめ券よりも現金給付、現金給付よりも減税の方が効果があるわけで、新政権的には減税を狙っている筈なんですが、そっちは国会議決が必要な分時間がかかるので対症療法ってことですかね?

正直、あまり筋が良い政策ではないと思うのですが、やらないよりはマシくらいの感覚なのかも。


2025年11月9日(日曜日)

以前から舌禍の人ではあったのですが、「中国の大阪総領事「その汚い首は斬ってやるしかない」 高市首相の台湾有事巡る答弁に投稿」とかだそうで、中国は他国に対しては言論が自由なんですよねぇ。

領事と言うからには外交官の筈なのですが、中国では外交官には外交プロトコルの教育とかしないんですかね。それとも共産党への忠誠は接受国への礼節よりも優先されるのか。

どちらにせよ、いざとなった時に外交的解決が見込めない相手であるという印象を強めるばかりなわけですが、それでいいと思ってるんだろうな、あの国は。


2025年11月10日(月曜日)

通院。

月曜日の9時の予約だったのに、結構混んでた。

取り敢えず今回も事もなく。


2025年11月11日(火曜日)

Suica、26年秋に「コード決済」対応 Suicaペンギンは「卒業」」だそうで、Suicaサービスの脱FaliCaって感じですかね。

FeliCaのサービスは登場時点では技術的な妥協点として素晴らしかったと思うのですが、近年は色々ありましたからね。もちろんすぐに無くなるわけではないのでしょうが、徐々にサーバ側処理に移行していくのでしょう。それだけ通信環境が整ったということでもあり。

それにしてもSuicaペンギンをクビにするのって、本当に熟慮したのか、凄く気になるところですね。25年を生き延びたイメージキャラクターってそれだけで一財産な筈で、新キャラが同じ年月を歩むのにやはり25年かかるんですよ。

棄てるには惜し過ぎると思うのですが……。


2025年11月12日(水曜日)

Windows UpdateのついでにWin11を25H2にアップグレード……したら、あちこちの設定がデフォルト値に戻ったり変更されたりして、修正するのに一苦労。どこが変更されたのか把握しきれん。

なんでユーザがカスタマイズした項目をわざわざ変更するかなぁ。


2025年11月13日(木曜日)

産経に「<独自>政府、自衛隊の階級名変更検討 諸外国の軍隊に準拠、1佐→大佐/1尉→大尉」という記事があったのですが、これって二十年来の課題なんですよね。最初に「准将」創設が提案されたのが2007年ですから。

自衛隊の階級は上が寸詰まりになっている関係で、1佐が(一)(二)(三)に分割されていたりとか、不合理な状態になってしまっていますので、これらを解消し、また国際的な対応関係を明快にすることは、昨今の国際協働作戦の増加を考えれば十二分に利益となると思います。

あと個人的には、自衛官の階級を自衛隊法明記するのを止めて「自衛官の階級は政令でこれを定む」とかにしちゃうべきじゃないかとは思いますね。


2025年11月15日(土曜日)

昨日は突如38℃台の熱が出てバタンキュー。

水曜日に母が、木曜日に父が熱を出していて、順当に感染した模様なり。

久しぶりに丸一日完全に何もできなかった。

本日も37℃台をうろうろ。

夜になってもまだ熱が下がりきらない。


2025年11月16日(日曜日)

本日も熱は37℃を下回らず。

海自が建造を進めていた新艦種“哨戒艦”ですが、先日1、2番艦が進水し命名が行われ、これに伴い“さくら型哨戒艦”となった由。

海保の巡視船に毛が生えた程度の艦容ではあるのですが、ヘリではなくV-BATを搭載するのが目新しいところでしょうか。文字通り“哨戒”が目的の艦で、武装も30mm機関砲が1門のみと、戦闘(特に正面切っての大規模戦闘)は任務の外であるとの割り切りが見て取れます。

こういう艦が必要とされる周辺状況に日本が置かれているということは、安全保障の議論においては前提になって欲しいものですね。

大体ですね、この状況を生み出している現況は中国であって、日本は対応しているだけなんですけどねぇ……どうもその辺が分かってない人が国会議員の中にもおられるようでして……。


2025年11月17日(月曜日)

本日も熱は37℃を下回らず。

長引くな……。

先日、ウクライナにラファールの営業がかかってるという話がありましたが、「ウクライナ大統領が訪仏、ラファール戦闘機100機発注に意欲 軍事協力文書に調印」と100機導入とかいう話になったようで。今後10年間という話らしいので、グリペン同様、短期的な話ではない様子ですが。

しかしこうやって資金調達ができれば、サフランは本当にM88T-REXを作れるかも知れませんね。エンジンが非力なところがラファールの泣き所ですからして……。

ところでFCASは本格的に空中分解っぽい話が外国電で入ってきていますが(追記)、どうすんだあれ。


2025年11月18日(火曜日)

本日も熱は37℃を下回らず。

ギリギリ37℃とかさっさと切れや。

ポーランド鉄道爆破、前例のない破壊行為 首相が非難」だそうで、ロシアによる後方破壊行為と強く推定されています。記事中にもありますが、この路線はウクライナの兵站線ですので、ウクライナの継戦能力に打撃を与えるにはこれが必要なのだとは分かるのですが、同時にポーランドはNATO加盟国ですので、一歩間違えればNATO全面参戦を招きかねない危ない橋でもあります。

ロシアはそこまで追い込まれているのかと思う反面、このままだとやはりどこかで踏み外しそうな感じですね。誰も意図せずに一線を越えてしまって第3次世界大戦突入、という未来がちらつき始めますな。


2025年11月19日(水曜日)

漫画村事件に絡んで著作権侵害幇助でCloudflare社が訴えられていた訴訟について、Cloudflare社が敗訴との報。

残念ながら判決文が読めるようになっておらず、またCloudflareの声明文も見当たらないので、報道ベースでしか判断できないのですが、著作権者団体(というか出版社)から違法性を通告された時に速やかに対処しなかったのが悪手だったということのようです。

しかしCDNというサービス自体はコンテンツの内容に関与しないサービスでして、言ってしまえば電気通信事業の類です。それがコンテンツの内容で責任を負わされるというのは、原則的にどうかとは思うのですよね。

もっといえば、CloudflareのようなCDNがコンテンツに責任を負わされた結果、羹に懲りて膾を吹くようになり、昨今のカード会社ばりの検閲を始めるというのが最悪ケースということになります。

Cloudflareが控訴するかどうかわかりませんが、穏当なところに落ち着いて欲しいなと思わずにはいられません。


2025年11月20日(木曜日)

JAXAから「騒音STOL実験機「飛鳥」、重要航空遺産に認定」という発表が出てた。

飛鳥」自体は実験機で、それ自体が実用化とかではなかったのですが、飛鳥で培われた技術を適応した機体が登場せずに終わったのは残念なところです。BAe 146 / アブロRJのような棲息域があったのではないかと思わずにはいられません。

飛鳥の話題では機体周りの話に比べると影が薄いのですが、エンジンのFJR710も技術的には非常に重要で、機体とは別個に進んでいた国産ターボファンエンジン開発プロジェクトが、飛鳥に合流したことによって「実際に機体に乗せて空を飛ばす」ために必要な知見を得ることができたとされています。

また一足飛びにFADEC技術の習得にも繋がり、やはりそれ自体は実用化しませんでしたが、その後の国産エンジン開発に大きな足跡を残しました。

しかし、最終的に実用機まで辿り着かなかったのは返す返すも残念なことです。


2025年11月21日(金曜日)

日本の災害に即応可能な静止光学衛星開発へ その仕組みは?」という記事があって、要するに巨大な光学式天体望遠鏡を静止軌道に浮かべて地上を写そうという話。

記事中にもありますが、地上を走査する衛星は大抵極軌道、その中でも太陽同期軌道太陽同期準回帰軌道を選択することが多いのですが、どうしても定点を観測するには向かない部分があるのですよね。

そこで静止光学衛星なんですが……いやまあ、技術的には凄いことなんですが、これを地上に向けるとなると、心穏やかではなくなる国々もあるのではないですかね。

あと、技術を援用して天体観測用の衛星も作ってくれませんかね。この精度の望遠鏡を地上にだけ向けるというのは余りにも勿体ない。地球‐月のL点にでも設置すれば、宇宙科学の発展に寄与すると思います。


2025年11月22日(土曜日)

米国(というかトランプ)がウクライナに提示した「和平案」が各方面で反響を呼んでおります。

米和平案、ウクライナはルクセンブルクに相当する面積を割譲」と、米国内の共和党議員からも異論が出るレベルのシロモノで、果たしてこれがすんなりと受け容れられるかどうかは未知数ですが、ウクライナはかなりの危機感を抱いている模様。

日本も他人事ではなくて、米国は侵略された側に領土の割譲などの譲歩を強要するような国だ、という事実は大変に重いものがあります。そりゃ米を除く西側諸国から懸念表明も出るわな。

ともあれ、ポスト・パクス・アメリカーナは今後も加速し続けることになるでしょうし、それがMAGAの名のもとに行われたと、歴史は皮肉気に書くことになるでしょうな。


2025年11月23日(日曜日)

ちょっと前のニュースなんですが「「お尻呼吸」が肺治療に革命か イグ・ノーベル賞の研究者らが人での実験で安全性を確認」とかいう記事があって、真面目なんだけどなんというか尾籠な話だけに反応に困るというか何と言うか。

コロナ禍においてECMOが俄に脚光を浴びましたが、人工心肺装置は一時期に比べればかなり小型化され、使い易くなったとは言うものの、それでもやはり血液を外に出すので、大掛かりな施術になることは避けられません。

一方でこちらは肺からの酸素吸入で足りない場合で人工心肺までは踏み切れない(あるいは適用が困難である)、という場合に利用できる可能性があります。腸から酸素を吸入させるわけですから、特段複雑な装置が必要でもなさそうですし。これで命が救われるケースが、少なからずあるのではないかと期待されます。

しかしそれにしても絵面が悪いのは本当にどうにかならんものか……。


2025年11月24日(月曜日)

「X」の新透明性機能が暴いた世論操作の実態:アカウント所在地公開が突きつける情報の真偽とSNSの未来」と、Twitter(現X)の新機能によって、真面目に外国からの工作アカウントが可視化されるという、なんというかフィクションでもここまで雑じゃねぇだろみたいな話がマジだったという……。

特に中国は、一般人のTwitter等へのアクセスが制限されている社会情勢下において、堂々と「中国」の素性が表示されるということは、ほぼ間違いなく公的組織によるアカウントということになるため、今回の新機能で炙り出されたアカウントが赤裸様に過ぎますな。

どうしてこんな雑な仕事をするんだろうか……。

いやまぁ、効果がある(あった)からこそやってるんだろうけども、マジでどのくらい効果があったのか聞いてみたいもんだ。


2025年11月25日(火曜日)

HPとDellがHEVCのハードウェアデコーダーを無効化。ライセンス料削減を狙う」とかで、元々問題含みだったH.265/HEVCは一層使い難いコーデックになってしまった感。

単一パテントプールの形成失敗がここまで尾を引くとはねぇ。

そういえばHEVCのアプリケーションとしては日本のBS 4K/8K放送が挙げられるわけですが、「BS4K撤退検討、キー局の本音「国策の失敗」「大金ドブに捨てた」」と民放各社の撤退意向が既に報じられているところ。

そして次期地デジVVC採用ということなので、やはりなんかこのまま徒花的存在になりそうなHEVCさんだなや。(VVCはHEVCの反省に立って策定された面もあるのでな……)


2025年11月26日(水曜日)

22日の「和平案」ですが、どうもロシアの要求をそのまま箇条書きにしてウクライナに送りつけたものだったらしく、ウクライナ以下西側各国による「修正案」が米国に送られ、今度はロシアが反発

一体トランプは何がしたいのか。

両者の意見を聞いて落とし所を探っている様子もなく、右から左へ、そしてまた左から右へ、と、まるで最後に聞いた意見に引っ張られて右顧左眄しているようにしか見えない。

ああどこかで見たなこれ…と思ったわけだが、「Loopy」と形容された我が国の元首相がこんな感じだったような……。

年齢を考えると認知能力に問題が生じているのではないか?という疑いもないではないが……。


2025年11月27日(木曜日)

韓国の国産ロケットKSLV-II“ヌリ”の4回目の射上げが成功したそうな。

Wikipedia上では「成功」になってますが、2回目の際には切り離しタイミングがおかしかったし、3回目では衛星1機の分離に失敗。なかなかフルサクセスに遠かったわけですが、今回はなんとか巧く行った模様。

ただ、この先の展望には中々厳しいものがあるように思うので、どういう方向へ発展していくつもりなのかは気になるところです。技術開発・蓄積が目的でも良いのですが……。


2025年11月28日(金曜日)

毎日の「<1分で解説>高市首相台湾発言「問題あり」25% 毎日新聞世論調査」という記事を見て、やはり新聞というのは主要顧客層である高齢者層をターゲットとした紙面づくりが習い性になっちゃってて、自分たちの主張が少数派になっていることに気づいていないんだなぁ的な感想を抱くなど。

これは立憲民主党なんかも同じなんでしょうが、購読者や支持者に囲まれた、一種のエコーチャンバーの中に籠もっちゃってる様相なんですが、自分たちで気づくことができていないのか、はたまた気づいていても最早方針転換などできない所まで病が進行しているのか。

勿論、世論の大勢が常に正しいわけではありません。世論に流されて戦争に至った話などはいくらでもあるわけで、新聞などは特に、世論とは別に正しさを模索しないといけない媒体であると思うのですが、一方で自分の無謬性を疑う知性も持ち合わせて欲しいと願う次第。

しかし上掲の記事を読むと、自分たちの意見が世論から乖離していることをイマイチ認識できていない感がひしひしと……。


2025年11月29日(土曜日)

少し前から日本人アーティストの中国公演が突如中止に追い込まれるなんて話がSNSなどで伝えられていたところですが、いよいよ大手メディアも報道が始まった模様。

流石は人権侵害国家というか、基本的人権が存在しない国家というか、人民は党の家畜ですというか。

言うまでもないのですが、これをやったのは中国当局であって、日本がどうこうというのは関係ない話なんですよね。どういうわけか左派系のSNSアカウントには、中国当局じゃなくて高市首相を批難する動きが見られるのは大変不可解です。その辺の人達は、言論の自由は集会結社の自由がないと生きていけいない筈なんですが……

ともあれ、中国ではこれによって経済的な損失が小さからず発生するわけですが、対中直接投資が急減して外国への富の流出が問題となっているのに、どうしてこういうことが出来るのか、さっぱり訳が分かりません。

多分に、二重過程理論で言うところのシステム1に基づく判断と行動がなされているように見えるわけですが、当然こういった直感的な行為は、外交という複雑な問題に於いては結果に結びつきません。

まあもっとも、複雑な問題に対処できない勢力が棍棒振り回して「問題を解決」しようとしてる様相は、ここ数年、世界各国で目に付くわけですがね。一体どうしてこんな世界になったんだろう?


2025年11月30日(日曜日)

ロシアのバイコヌール宇宙基地のソユーズの発射台で事故があり、発射施設が機能停止とか。

ロシア側の発表とは裏腹に、衛星写真等から分析される被害は甚大で、当面の間、ロシアはISSへの人員・貨物輸送でできないだろうとの見込み。

実のところ、純粋に人員・貨物だけならば代替手段があるのですが、問題はソユーズ/プログレスを中心に行われているISSリブーストですよね。

一応シグナスでリブーストをやった実績はあるのですが、結合場所の問題で、ISSの全体の向きを変えなくてはいけないので、大掛かりなんですよ……。

CNNの記事では「事実上、今日をもってロシアは有人宇宙飛行能力を失ったなんて書かれちゃってますけど、現実問題としてロシアに宇宙基地を復旧するだけのリソースが残っているのか、疑問視されるところです。できないとなれば、ISSの運用にも影響してくるわけですが、まさか軌道上の宇宙ステーションが天宮だけなんてことにはならないだろうな……。