哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

西紀2022年7月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2022年7月1日(金曜日)

「マイナポイント第2弾」の受け付け 初日のアクセス2000万超」って、2000万って凄いな。全部ユニークアクセスだとしたら、日本人の1/6くらいがアクセスしたことになるのか。

私自身は昨日手続きを済ませたのですが、そのときも画面遷移の順番待ちが表示されて、2分待たされたなぁ。

個人的に困ったのは、前回指定できたPASMOがポイントの受け取りに使えなかったことで、お蔭で代わりのサービスを指定するのが大変だった。どうしてPASMO、今回やめちゃったんだろう……。

それはともあれ、今回のポイントを貰うには、マイナンバーカードに保険証機能を持たせることが条件なのですが、最近通っている近所のクリニックでマイナンバーカードが使えるようになるのはいつのことやら……。


2022年7月2日(土曜日)

月が変わって最初の通院だったので、近所のクリニックで保険証を出すときに「マイナンバーカードもありますけど?」って聞いたらやっぱり駄目だと。逆に「他所でマイナンバーカード使えました?」とか聞かれてしまった。

いや、ないですねぇ、って答えたら安心してた。

それで良いのか……。

観測史上最速の梅雨明けの後は、颱風がやって来るんだそうで。

Typhoon route

こりゃ関東も直撃コースですかね。今後の予報に注意しながら、ですが。

twitterで話題になっていたのが、これ。

これが何のマークか分からない人が増えたというのは……まあ、そうだろうな、としか言いようがなく。

一応Unicode上では“BLACK TELEPHONE”(U+260E)と規定されているのでどうしようもなく黒電話なんですが、そもそも黒電話を見たことがある人が減ってきているのでね……。

電話の文字コードとしては他には「白電話」(U+260F)とか「プッシュホン(WHITE / BLACK TOUCHTONE TELEPHONE)」(U+1F57E/U+1F57F)とか「折り畳み携帯電話(CLAMSHELL MOBILE PHONE)」(U+1F581)とか、過去の遺物的なアイコンは色々あるんですよね。でも「スマートフォン」はなかった気がするなぁ……。

しかし、どんなアイコンにしたら分かりやすいのか?については答えのない問題ですよね。

まあいっそ「℡」(U+2121)でも使えば良いんでしょうけども、これはアイコンというより合字ですからねぇ。


2022年7月3日(日曜日)

投票日前の最後の日曜日ということもあってか、次々と団地に候補者がやってきては訴えておったわけですが、中に「マスク着用は感染予防対策にならないと厚労省も言っている。マスクを外してください」とかぶち上げてる候補者がいた。

一応為念に書いとくけど、現在時点でも厚労省はマスク着用は従来同様、基本的な感染防止対策として重要です。としています。その上で、熱中症対策等として周囲の条件などを鑑みてマスクを適宜外して運用するようにとしています。

私も自転車漕いでる時はマスク外してますが、これは所謂三密を避けられる環境だから、ということになります。

決してマスクが不要と言っているわけではありません。

敢えてどこの党の何という候補者だったかについては明記しませんが、選挙公報を確認してコイツにだけは今後地方選挙であっても投票することはないな、と記憶することにした。


2022年7月4日(月曜日)

中国がWindowsとmacOSへの依存を減らし自家製OSの開発を行うためのオープンソースコミュニティ「openKylin」が登場」と中国が独自OSの開発をオープン型で進めようとしている、と、危機感は分かるけど上手くいかないだろうなぁ的な。

オープンコミュニティ型の開発体制って中国のような権威主義体制と本質的に相容れないので、独自OSを開発するならトップダウン型の方が中国ならば向いていると思いますけれどもね。でもそれじゃぁ開発資源が不足するんでしょうね。

そして何よりLinuxベースである以上コピーレフトであらねばならず、それは著作権法に基づいたライセンスの一形態なのだということも忘れてはいけないところでしょう。中国が独自のものを欲しいと思っても、その開発で得られたものはオープンコミュニティに還元されてしまい独占できないのです。

勿論、全部ぶっちぎる気であればまた別ですが……。

でもそれだったら何も独自開発に拘る必要もないのですよね。

中国の危機感は分かるんだけど、手段が適切ではなくチグハグな印象を受けるニュースでした。


2022年7月5日(火曜日)

図書館で借りたCDを聞いていたら、特定の場所で音飛びが。

取り出して記録面を見てみたら、かなり傷が入っていて、こりゃ駄目かなと思いつつ、ドライブを変えて2パスリッピングをかけたらなんとか補正できた。

CD/DVD/Blu-rayの不思議な点は、殼(シェル)を採用しなかったことですよね。とくにBlu-rayはver.1の頃はシェルありだったのに、最終的にハードコートを開発してまでシェルなしに移行しています。

かつての3.5インチフロッピーディスクではありませんが、保護ケースに入っていた方が乱暴な取り扱いにも耐えるので、一般消費者向け規格としては良いと思うのですがね。

何でそれほどシェルを嫌うのか、良くわからないところがあります。MDMOの例を見ても、シェルがあると商品訴求力が下がるというわけではないと思いますので……。

もし次世代規格があるのだったら、是非ともシェルありにして欲しいものです。


2022年7月6日(水曜日)

なんか今日は涼しかったな、なんて思ったけど、真夏日ではなかったというだけか……。(一応真夏日ではあったらしい)

元颱風4号が近くを通過した割には、関東では余り雨が降ったという印象もなく。夏場の水不足が心配になりそう。

とりあえず明日はまた真夏日に戻るらしい。

洗濯機回す準備だけしとくか。


2022年7月7日(木曜日)

老舗ストレージ企業Droboが連邦破産法第11条の適用を申請」とdroboの先行きに暗雲が。

我が家では今も3台目が稼働中なので、これのサポートがどうなるのかとか、色々と不安な面が。

ハードがトラブってもデータだけは飛ばない堅牢性とか、とにかく手間いらずの管理の楽さなんかがウリなんだけど、逆を言うと数値化されやすいパフォーマンス的にはイマイチな製品だっただけに、競合他社に特に価格面で勝てなかったものか。

さて、乗り換え先をどうしましょうかねぇ……。

やはりQNAPSynologyといった安きに流れるのではなく、TrueNAS辺りでZFSに挑戦してみるのが正しいのだろうか。


2022年7月8日(金曜日)

木蔭に入って風が当たると案外涼しいな、なんて思ってたら、安倍元総理が銃撃されて死亡するという大事件が起こってしまった。

当初散弾銃で撃たれたという報道だったのですが、散弾銃が「拳銃」へと訂正され、最終的には手製の拳銃(というか「鉄砲」というべきか)だったという話に。

Handmade Gun
出典:朝日新聞記事「演説する安倍元首相、背後に容疑者か 映像がとらえた2分15秒

毎年の銃発砲事件数がせいぜい2桁、死者に至っては一桁が通常、という国で、総理経験者が密造銃で撃たれて死ぬ、というのは、なんともやるせない話です。

銃器発砲事件数及びこれによる死亡者数の推移(最近10年間)
出典:令和3年版 犯罪白書

それにしても、今回の件は密造銃なので銃を規制しても再発防止にならないだろうなんて思っていたのですが、早くも銃規制を問う記事をぶち上げたアホな新聞社があり、報道機関のアレっぷりに頭が痛いところです。ちなみに銃刀法じゃなくて武器等製造法ですからね、関係してくるのは。とは言え鉄パイプのような銃身からパチンコ玉のようなものを黒色火薬で飛ばす「銃のようなもの」を作る技術的敷居は低いわけで、どうにも規制のしようがないわけですけども。

安倍元総理が死亡を宣告された奈良県立医科大学附属病院での記者会見も酷いものでした……。事件直後なら政治部の記者が担当しても仕方ないところがありますが、時間が経っているのだから、医療担当の記者を送り込むことだってできた筈で、そうすれば頓珍漢な質問を飛ばすこともなかったでしょう。

報道は情報を市民に伝える大切な役割があるのですから、品質を高く保って欲しいと思わずにはいられません。


2022年7月9日(土曜日)

NHKが昨日の今日でNHKスペシャル安倍元首相 銃撃事件の衝撃」とか放送してて、逸早く番組を作って放送したかったという気持ちは分からんでもないけど、昨日の今日で大した内容になる道理もなく、冷静な分析よりも個々人の思いの丈がぶちまけられているだけという闇鍋のような番組でした。

そして相変わらず繰り返される「容疑者の為人」の報道。これ一番意味がない上に“推定無罪原則”に照らして有害ですよね。そりゃ現行犯で逮捕されているのでほぼ間違いなく有罪でしょうけど、それでもやはり推定無罪原則は守らねばならないのが報道の立場だと思います。

平日を待ってクローズアップ現代でも良かったんじゃないかなぁ。


2022年7月10日(日曜日)

参院選投票日。

引っ越してから初めての投票日だったので、地区の投票所を確認する意味で、今回期日前投票をしなかった。

で、団地内にある小学校が投票所だったのですが、20周年とかいう横断幕がかかっていて、この建物、20年どころじゃないだろうに?と訝しく思っていたら、校庭の隅に記念碑が建っていて、20年前に小学校の統廃合によって出来た小学校だったらしい。そんで、それまでは団地内に2つ小学校があったと!

さすが4500戸もあるマンモス団地はスケールが違うな……。

ともあれ、投票所は体育館。ちょっと受付の方の手際が悪くて行列が出来ていましたが、投票自体は別段の問題もなく終わりました。立会人の方々、暑くて大変そう……。

今回、比例は国民民主党に投票しました。現在の日本の野党の中で、恐らく政策的に許容範囲内にある政党はここだけだろう、という判断です。残念ながら党勢を落としそうなのですが……。

安倍元総理暗殺事件に関連して、米国で銃規制の議論に飛び火しているようです。

世界でも有数に厳格な銃規制法を敷いている日本で、手製の密造銃で元首相を射殺するという事件が起きたことから、銃規制派、規制反対派、それぞれが声を上げている様子が覗えます。

報道では警察庁の発表資料を引いて、2021年の日本で重発砲事件が10件、死者が1名と伝えています。対して米国は2020年で約2万人だそうです。

規制派はこれらの数字から銃規制の效果を訴え、一方規制反対派はこれだけ厳格な規制を敷いても銃犯罪を防止できない、と訴えています。

どちらも正しいんですよねェ。自作の銃を作るほどの害意を持つ人間が相手では銃規制は殆ど無力です。一方で、そこまでの熱情がない相手であれば銃規制は有効なわけです。つまり、カジュアルに銃を持ち出す人間を減らせる一方で、シリアスに銃を持ち出す人間は抑止しづらい。

元より銃規制は銃犯罪をゼロにすることはできませんので、どこかに妥協と言うか期待値を定めることですね。それについては各国の有権者の要望になりますからね。

規制を強めた方が銃犯罪は減るのですが、無闇に規制を強めると、日本のように、猟師の減少と高齢化が問題になったりするのですよね。


2022年7月11日(月曜日)

選挙も終わって開票も終わり。

参院選結果
出典:NHK選挙特設ページ

ジリ貧の既存左派系野党の退朝が止められない、って感じ。

特に立憲民主党。改選22議席が獲得17議席でかなり党勢を落としましたな。その分維新が6→12になったりれいわが0→3、N国や参政党が1議席を獲得など、野党を支えていた票が分散した感じですかね。

それにしても得体の知れない政党が跋扈するのは参院選の特徴の一つとは言え、碌でもない政党が議席を得たもんだな。社民党の方がまだマシだ、なんて思う日が来るとはな……。

あと、事前報道で面白かったのがTBSの年齢別支持率の調査。なお、昨年の衆院選の値なのと、縦軸がバラバラなので注意が必要ですが、傾向を粗っぽく摑むのには悪くない。

自民党
立憲民主党
共産党
社民党
出典:TBS特設ページ

自民党がすっかり「若者向けの政党」に生まれ変わっていることが見て取れる一方、旧来型の野党が見事なまでの“高齢化”を果たしていることが現れています。革新政党の筈の伝統野党が見事なまでの守旧派に成り下がっているというのは、見ていて悲しいものがあります。

一方で若年層の非与党勢力がどこへ向かっているかというと……。

国民民主
れいわ
NHK党
出典:TBS特設ページ

維新のデータがないのが画竜点睛を欠きますが、既存野党に絶望した有権者の受け皿になっていることが覗えます。特に国民民主党は20台の支持が厚い辺りが将来性が期待できるところではないかと思ったりもしますが、そこまで党が保つかどうか心配でもあります。

しかしこう見ると、旧民主党から分かれた立憲と国民の違いは明らかで、既存支持層の支持固めに走った立憲と、既存支持層を切って若者層の取り込みに舵を切った国民という性格の違いが今後の党勢をどう左右するか、注目ですね。

それより何より、野党が寄ってたかって自民党に全く手も足も出ないという現状が困りものなのですが。


2022年7月12日(火曜日)

まとめてバッチ処理かけたファイルのうち、処理がされてないファイルがあって、一体どうしたことか?と思って原因を調べていくと……ファイル名がNFD正規化されているせいだった。

Macか……。

Windows側のソフトで結合文字に対応していないものがあったせいで、処理が飛ばされてしまったものだった。

うーん、どうしたもんかね、これ。

.NETになんかないかなぁと思ってたら、IsNormalizedメソッドとNormalizeメソッドがあった。

ファイル名に対してIsNormalizedがFalseだったらNormalizeメソッドを使ってNFC正規化された文字列を得てリネームしてしまう、という方法で対処できるのではなかろうかと思う。

って、次に遭遇するのいつかわからんけども。


2022年7月13日(水曜日)

ニコン、一眼レフカメラの開発を停止 成長するミラーレスに注力」なんて報道が飛んで界隈が賑わっておりましたな。

一応ニコンからは本日、一部報道機関より、当社が一眼レフカメラ開発から撤退という報道がなされましたが、憶測によるもので、当社が発表したものではありません。デジタル一眼レフカメラの生産、販売、サポートは継続しており、ご愛用のお客様には引き続きご安心してご利用頂ければと思います。という告知が出ましたが、「開発を継続している」とは書かれていない辺りが非常に微妙です。報道内容を何も否定してないですよね、この発表文?

まあ、現実問題としてZマウントがあればFマウント要らないですからねぇ。というかZマウントは1マウントの蹉跌を経て考えてかなり練り込まれたマウントだというがなされているところなので、Fマウント捨てる気満々だろうとは思いますね。

SonyがEマウントで先鞭を付け、キヤノンがEF-Mマウントを捨ててRFマウントで出直し再出発を果たすなど、所謂“フルサイズミラーレスカメラ”用のレンズマウントが出揃った現在、一部の特殊な会社を除けばレフレックスに拘る必要性は皆無ですからねぇ。

そも、レフレックス光学系を持たなければいけなかったのは、銀塩フィルムという記録媒体の性質上の話であって、CCDなりCMOSセンサなりの撮像素子を使って電気信号を読み出すデジタルカメラでは、ファインダーのための独立した光学系を持つ必然性がないわけでして……。

古いレンズについてはアダプタ経由で使って貰うとして、どうしてもレフレックスで撮りたい人は、特殊な会社の製品に走るしかないのではないか思います。

となると、特殊な会社としてはやはりその筋の変人向けの特殊な製品を作るべきであるという話になるので、是非とも見る者が呆れ返るような趣味的な製品を世に送り出して欲しいと願わずには居られません。


2022年7月14日(木曜日)

COVID-19ワクチン4回目接種。

3回目は自衛隊の大規模接種会場だったんですが、今回は区内で予約ができたので……と今にも降りそうな天気の下、いそいそと会場へ出かけ、滞在時間35分程で終えて出る。帰り道、少し雨に降られた。

前回モデルナでは翌日38℃の熱が出たんですが、今回はどうかな。


2022年7月15日(金曜日)

副反応とみられる症状は、だらだらした微熱と、目の腫れぼったさが一日続いた。あと注射を打った左腕が上がらないのと。

夜になれば治まるかな?と思っていたのだけれども、逆に熱が上がってきた。

明日までに治まると良いんだけども。


2022年7月16日(土曜日)

流石に体調は回復したけど、寝過ぎたのか腰が痛い。

最近、サービスリニューアルでパスワードの変更を強いられたサービスがあったんだけど、1件はパスワードの強化だったのでまあ納得できるかなと思ってたんだけど、もう1件は何とパスワード長の短縮だった。しかもパスワード長を制限して超過分は切り捨てという、お前ら平文でパスワード保存してたんか?と突っ込まれかねないような対応をしくさった。

そんで問題点をサポートにメールで投げたら、木で鼻を括ったような返事が返ってきた。要するに、全く深刻に捉えていない。

信じがたいな。

いやまあ、そもそもパスワード長を長くするというのなら理解できるんだけど、短くするというところから全く理解できないんだけどさ……。

いずれ大事故を起こしそうだな、と思いました。


2022年7月17日(日曜日)

久しぶりに晴れるとの予報だったので洗濯機を回す準備をして待ち構えていたわけなのだけれども、なんか朝から曇り空。

それでも晴れるとの予報を信じて洗濯機を回すことにする。雨さえ降らなきゃ、最終的にコインランドリーまで出かけてっても良いわけだし……。

結局夕方になって晴れ間が広がって洗濯物は無事乾いたんだけど、これ明日の方が良かったんだろうか? でも洗濯物溜まってたのよね。


2022年7月18日(月曜日)

講談社が創文社の学術書をデジタル化して販売してるんで一冊買って見たんだけど、見事に全ページ画像だった。

うーん、こういう学術書こそ、全文検索をかける需要があるのだが……。

まあ本の性質的にそれ程の売上が望めないので、OCR・校正の手間がかけられない、というのは分からんでもないのだけれども、それこそ文科省が補助金を出してでもやらせるべきことなんではないかと思う。

学術書こそフルテキストで!と強く思う。


2022年7月19日(火曜日)

韓国が開発している次期戦闘機“KF-21”が初飛行を迎えた由。善哉。

以前厳しいことを書きましたが、状況が変わりましたんで、ロシア機ユーザの中から本機を選択する国も出てくるものかと。世の中何があるかわかりませんな。

西側の兵器は色々と紐が付いていて、条件が厳しいばかりではなく、米国の都合等によってあっさり補給が切られたりということが起こるので、国によっては選びにくいところがあるのですよね。比較的緩いフランスにしてもやはり色々と煩いですし、改造とかになると大抵はNGです。

最近韓国製の兵器がシェアを伸ばしていますが、韓国はその辺寛大というか煩いことを言わないのが好まれている向きもあり。

ただ韓国製兵器は韓国だけで完結していない場合があるので要注意なんですが、そこを逆手に取ってモジュール単位で販売したりする辺りが強かですよね。自走榴弾砲のK9は車体だけとか、砲は別とかでも売りますし、K-2戦車に至ってはパワーパックは別途入手で売りに出せる強気の商売です。

顧客からすると融通が効いて嬉しいのですが、それでちゃんと利益出るんですかね……?


2022年7月20日(水曜日)

プリンタのマゼンタインクが切れたので買いに行ったらば、CMYKの四色セットしか並んでなかった。

レジで聞いたらなんとか単体売りのインクを見つけられたけど、どうも最後の一つだった模様。

半導体不足がプリンタインクカートリッジにまで影響を及ぼしているとは聞いていますが、こういう形になるのか。

それにしても、これメーカー自身が互換インク出してるようなもんだよな。極論すると、正規品に加えられていた様々な電子的な部品はそもそも必要なかったんじゃないか的な……。


2022年7月21日(木曜日)

kindle端末にまた新たなバグを見つけてしまい、頭を抱える。

これ、表示用キャッシュのバグだろ……。適切なタイミングでキャッシュをクリアしないせいで、古いキャッシュが表示されてしまうやつだ。

再現条件が詰められなかったので報告はしてないけど、以前から薄々感じてはいたけど、kindleってUI上からファイルを消したタイミングと、内部で実際にファイルが消されるタイミングが違ってるんだよな。そのせいでこんなことが起こる……。

アホだろ。


2022年7月22日(金曜日)

昨日、帽子も被らずに外を出歩いたのが悪かったのか、熱っぽく頭痛が酷く、へばってしまう。大人しく氷枕や氷囊で体を冷やしながらスポーツドリンクを飮んで一日過ごす。

夕刻には大分復活してきたので、買い物に行って晩御飯を買い込んでくる。


2022年7月23日(土曜日)

昨日、国連とトルコの仲介で、オデッサ港からの穀物輸出についてウクライナとロシアが合意したというニュースが流れたのですが、24時間経たないうちにロシアがオデッサをミサイル攻撃とか。

正直言ってロシアが何を考えているのかさっぱりわからないのですが……。

国際社会の根本的無法性という話は過去に何回か書いた覚えがありますが、「内国社会」と「国際社会」の大きな違いが、法の強制力の有無になります。国内においては法律や契約、約束といったものは国家権力によって強制力が担保されますが、国際社会においては条約も協定も、全く強制力がありません。それらを破れば制裁を受けることはありますが、それとて北朝鮮の事例などを見れば分かる通り、実際には強制力として機能していません。

では国際社会は力こそ正義、やった者勝ちの無法状態なのか?と言われると然に非ずで、沢山の条約や協定が機能しています。

国際社会を国際社会として機能させているものは、国家間の信頼関係であり相手国が約束を守るという信用であったりします。実に原始的ですが、現状これ以外の担保がないことが実情で、そうであっても特に西側諸国を中心として、この信頼に基づく国際社会における法の支配の構築が進められてきました。

究極的に強制力の存在しない国際社会において、約束を守るという他国からの信用こそが最も価値のある国家の財産となるのは、国際社会における法の支配が道半ばであることの裏返しでもあるわけです。

ところがロシアは、この信用を全く重視しません。彼らが信奉するのは純粋な軍事力による強制力のようで、あらゆる約束事は自分たちにとって都合の良いように解釈され、時にあっさりと破却されます。

今回の一件、国連とトルコは良い面の皮ですが、この結果として今後、ロシアと諸国を仲介しようとする国や組織は出てこなくなるか、あるいはロシアに相当な担保を要求することになるでしょう。現在ロシアとの間で結ばれているあらゆる条約、協定、契約は破られることが前提となり、そのリスクによってロシアは様々な取引きを失っていくことになります。

ロシアが単独でも生きていけるならそれでも良いのですが……ソ連でも無理だったものがロシアに可能だとは思えませんよねぇ。

この戦争の終わりがどうなるかは未だ不透明ですが、このようなことをすると「終戦協定」ですら信用されないということになりかねず、「物理的に条約を破ることができない状態」になってから終戦ということになりかねませんね。


2022年7月24日(日曜日)

買い物から帰ってきて暫くして、ふと視界に黒い影が……動いている。

ゴミでも付着したか?と思って眼鏡を外してみたら、レンズの上を蟻が歩いていた。

……どこから眼鏡に?


2022年7月25日(月曜日)

プリンタ複合機の調子が悪い。紙送り機構が劣化してるのか、“紙詰まり”をよく起こす。実際には用紙トレーから搬送できていないので詰まってすらいないのだが、毎回毎回指示通りにあちこち開けたり閉めたりしないと復帰しないんだよなコイツ。

購入したのが2015年らしいので、寿命と言えば寿命かも知れず……。

しかし……現行の後継機種って、一体何が変わったんだ、これ? インクカートリッジの形式が変わってるくらいしか分からないんだけども。


2022年7月26日(火曜日)

ロシアによるウクライナ侵攻を受けて絶賛軍拡中のポーランドですが、韓国製の兵器の大幅導入を発表したとか。

ポーランドにはポーランドの考えがあるとは思いますが、現状、短納期で西側規格の兵器を大量に導入するとなると、選択肢が殆どないのが現実ですのでね。韓国製兵器というのは、現実解ではあると思います。不安はありますが……。

通常国際的な兵器市場においてはオフセット契約が重視されるのですが、韓国はかなりの大盤振る舞いをしてくれるところも、兵器の自主生産能力を持ちたいポーランドにとっては好感でしょう。ポーランドは今回の一件での“西側諸国”の動きの鈍さに危機感を抱いており、兵器の国内生産(供給)能力を保持したいところでしょうから、工場を国内に作ってくれるというなら願ったりというものです。

不安点と言えば複雑なライセンス問題を韓国が処理しきれるのか?といったところでしょうか。韓国の兵器に限ったことではないのですが、近代的な高性能兵器は様々な国で開発された技術を組み合わせて作られており、多くのコンポーネントにそれぞれ様々な契約が附隨します。兵器類のコンポーネントについては、知財権や兵器管理レジームの関係から再輸出禁止条項が付せられることが多く、これが兵器売買の難しさの一つになっています。

こういった問題は日本のように原則として国内でのみ使う国においては然程問題にならないのですが、いざ輸出、となったときに問題が起こることがあるのですよね。実際韓国はそれでT-50をアルゼンチンに売るのに失敗したことがあります。ポーランド相手なら問題が起こる可能性は低いとは思いますが、ここまでの所売れる部分だけ売る、みたいな売り方だっただけに、パッケージングされたときにきちんとライセンスの処理ができるのか、注目したいところです。

最悪、どのような理由であれ、契約不履行という話になれば、韓国が損を被るのは当然としても、ポーランドの防衛、引いてはNATOの防衛に穴が開きかねない問題だけに。


2022年7月27日(水曜日)

読売に「学術会議、軍民「両用」技術の研究を容認…「単純に二分するのはもはや困難」という記事があって、ようやくか、といった印象。

軍事分野への民生品の積極的利用、COTS(Commercial Off-The-Shelf)が提唱され始めてから30年近くが経ちます。また、我々の身の回りには軍事技術を基礎とした民生技術もありふれたものになっています。両者は深く融合しており、今や単純に線引することは不可能である、とは隨分前から指摘されているところです。

学術会議が1950年代に「軍事目的のための科学研究を行わない声明」を出したのは時代背景・社会背景として理解できなくはありませんが、今やその化石のようなお題目を後生大事に抱え込み続けることの不利益が問われるようになってきているわけです。

それは決して悪いことではなく、かつては特権的であった軍事科学技術研究が、その他の研究と変わらない地位に下がったということであり、一般社会を対象とした科学・技術の勝利でもある筈です。

民主的な国家においては軍事もまた民主的な社会の一部です。それが当たり前に受け入れられるようになったことは、喜ぶべきことではないかと思います。


2022年7月28日(木曜日)

ロシア宇宙機関、国際宇宙ステーションから2024年以降に撤退する方針」という報道があったのですが、まあ、ウクライナのアレを考えれば、宇宙における国際協調の時代は終わったんでしょう。ロシアは独自の宇宙ステーション計画をぶち上げていますが、中国が現在建設中の宇宙ステーション「天宮」に合流するとかいう話も。

ただ、今般ロシアに課せられている経済制裁を考えると、早晩ロシアは宇宙技術を維持することができなくなることが予想されているので、このまま宇宙開発からロシアがフェードアウトするのではないかとの悲観的な予想も散見されます。半導体や工作機械の輸出が止められてしまえば、宇宙技術の維持は不可能です。既にロシアは誘導ミサイルの補充にすら苦労しているのですから、宇宙機を今後も継続して建造できる可能性はかなり低いでしょう。

西側としてはこれまでロシアに頼りきりだったISSのリブーストの問題があったのですが、丁度この度シグナス宇宙船によるリブーストが成功しました。実際に結合されているロシアモジュールを具体的にどうするのかは今後の検討課題になるでしょうが、とりあえずすぐにISSが機能停止に陥るといったことはないと思われます。

ただ、今後とも継続して運用されるはずだったISSの寿命そのものが短くなる可能性は出てくるかも。

月軌道プラットフォームゲートウェイも予定通りできるのか、怪しくなってきましたしね……。中国が国際協調に乗れるとは思えないので、今後も宇宙は分断されたまま、一時の後退を余儀なくされるかも知れませんね。


2022年7月29日(金曜日)

今年1月のトンガでの火山噴火に伴う潮位変化の件、気象庁から報告書が出たというので拝読。

その結果、今般の潮位変化は大規模噴火に伴う気圧波の伝播等によって生じたことが分かった。このうち最も伝播速度が速い気圧波は約 300m/s の速度で伝わったラム波と考えられ、これに伴う潮位変化が日本では最初に発生したと考えられる。また、伝播速度が約 200m/s の大気重力波も伝わった可能性があるものの、それがどの程度潮位変化に寄与したかは不明であった。

300m/sというとマッハ0.9弱とかいう下手すると旅客機より速いんじゃね的な気圧波が日本で最初に潮位変化を発生させとか、今後の研究が待たれますね。

しかしそう考えていくと「津波」警報は名称に偽りありという感じになるんですが、しかし毎回「潮位変化警報」とか言うのも何だし、そもそも危機感が伝わらない可能性も出てくるので、やはり不正確を承知で「津波警報」として発表するのが良いのでしょうね。

悩ましいところです。


2022年7月30日(土曜日)

散髪しに床屋へ行ったら「日本がコロナ感染者世界一だってね!」とか雑談している人がノーマスクだった。


2022年7月31日(日曜日)

先日中国の宇宙ステーション「天宮」のモジュールを打ち上げた長征5号Bロケットの1段目コアステージが落下するというのでトラッキングデータを眺めていました。

最終的に、日本時間で0145時頃に大気圏に突入し、カリマンタン島上空でそれらしい姿が撮影された、と。

最終的な落着地点は東経119.0°、北緯9.1°近辺の海上。

今のところ被害報告はなし。

関係各所から中国へ批難声明が出ているようですが、蛙の面にナントカですな。

近年は、こういった大型ブースタや一段目などはきちんと回収するか、制御落下させて人のいないところへ狙って落とすのが主流ですが、まあ中国ですからね。出来ないわけじゃなくて、やらない。なんせブースタが自国内に落っこちても気にしないお国柄ですので……。

そういう国際的な潮流に全く鈍感なところがまさに中国なんですが、彼らとしてみれば他国からイチャモン付けられている、という所なんではないかと思ったりします。

こういう国際協調が難しい国が隣国というのは、辛いものですね。