2025年10月1日(水曜日)
本日からNHKのネットサービス「NHK Plus」が「NHK One」へ模様替えしたのですが、初日から苦難の船出となったようです。
私も漏れなく巻き込まれまして、なかなかサービスへの登録ができませんでした。
正直言えば、10月1日開始のサービスの登録を10月1日から始めればこうなるのは目に見えていたというか……。
実際、そっち系のメディアでは「想定内」という報道も見られました。
上掲記事にもありますが、普通はこういうのは移行期間を設けるものだと思うのですが、放送法の縛りがあるNHKのネットサービスではその方法が採り難かったことは想像できます。次回以降の放送法改正に際しては移行期間について定めるべきでしょう。しかし旧サービス終了/新サービス開始のタイミングは仕方ないにしても、アカウント移行については事前登録などができたと思うんですけどね。
あと個人的には、「.nhk」というブランドTLDの実運用を開始したことですかね。防衛的目的で取得していたと思っていたのですが、まさかの運用開始に驚きました。
ところで、wwwはWorld Wide Webの略なので、www.webというサブドメインは意味が重複してるように見えるわけですが……。ともあれこれでNHKはnhk.or.jp、nhk.jpに加えて.nhkというドメイン名を運用することになりました。流石にどこぞの自治体のようにどれかを手放したりはしないと思うのですが……。
ともあれ、NHKには今回のトラブルをクローズアップ現代あたりでネタにして欲しいものですね。新プロジェクトX…いや、これが我が社の黒歴史かも知れませんけども。
2025年10月2日(木曜日)
Amazon kindleのwebリーダが日本語の縦書きに対応したらしい。
ちょこちょこと試してみた感じ、それ程悪くない印象。とりあえず使い物にならない、というレベルのものではない。時々読めない本があるけど……どういう条件かは不明。とりあえず小説や新書くらいなら問題なさそう。
こうなると次にやって来るのはkindle for PC(K4PC)とかのデスクトップアプリの廃止かなぁ……。あの辺はデータをPCにダウンロードする関係でDRMの突破口になって久しく、Amazonとの鼬ごっこが続いている。AmazonとしてはK4PCを廃止してしまえれば安心だろう。
PCで書籍データをダウンロードしてUSB経由で転送といった機能も廃止されたし、やはり生のデータをユーザに触れさせたくないという傾向はずっと続いているんですよね。
でもそれだとユーザの手元にデータが残らないので、アカウントが失効すると全電子書籍が読めなくなるという、恐ろしい危険性と裏腹なんだよな。せめてDLしたデータくらいは読み続けられる、という形にはならんものか。
2025年10月3日(金曜日)
そういえば最近Windowsのcopilotで画像からテキストを抽出させると、既存のOCRでは起きないような妙な読み間違いをしばしばすることに気づいた。
既存のOCRの場合、形状が似ている字を判別間違うことがあったんだけど、copilotは似たような図形的な単語やフレーズに置き換えて出力する感じ。なので固有名詞を頻繁に間違えてくる。人名地名の有名どころならいいんだけど、ファンタジーの片仮名地名・人名なんかはかなり高確率で適当な文字列を返してくる感触。
なので使い所が限られるな、という感想。ビジネス文書や公文書みたいなのは結構行けると思うんだけど、読ませる物によってはハルシネーションだらけで自分で手入力した方が早いなんてケースも。
OSにビルドイン状態なので使い易いところはメリットだけどねぇ……。
2025年10月4日(土曜日)
自民党総裁選は高市早苗が勝利。順当に行けば、日本初の女性総理となる予定。
個人的には松下政経塾出身の政治家は信用できないと思っているのですが、それはそれとして、今回立候補した5人の中から選べと言われたら消去法でこの人だろうな、という感はあり。ただ、決選投票になったら小泉進次郎に負けるんじゃないかなぁと思っていたので、決選投票で競り勝ったのには多少意外感はあった。
得票の内訳を見ると、進次郎、党員党友にここまで嫌われたか、という……。議員票を集めるのには成功して、1回目投票では議員票1位、決選投票でも高市とほぼ同数の票を手にしながら最終的に一敗地に塗れた原因は、どう見ても党員・党友票が集まらなかったからだとしか。
もともと進次郎の支持層は60代以上のリタイア世代が中心だったのですが、“現場”に嫌われましたかな。
進次郎が次回以降のために臥薪嘗胆するにしても、相当な覚悟を持ってドサ回りしないと駄目でしょうねぇ……。
ところで、日本憲政史上初の女性総理が誕生しそうだというのに、フェミニストの人たちの反応がイマイチなのはなんでなんでしょうかね。
2025年10月5日(日曜日)
新PCのCPUは所謂big.LITTLE構成なんですが、GUIアプリだと余り気にならないけど、コマンドラインからスクリプト組んでバッチ処理やらせてると、処理がEコアかPコア、どちらに割り振られるかで明らかに処理速度が変わるのが目に見えるな……。
PNG最適化処理とか、当たるコアでマジで処理速度が違う。毎回Pコアに当たれば良いんだけど、どういうスケジューラになってるのか、Eコアに当たった時は旧PCよりマシな程度の速度になったりして。
中にはEコアしか割り当てられないソフトもあったらしく、厄介な面もあったりして、CPUを割り当てるスケジューラがまだこなれてないのかも知れない。
まあなんというか、体感的にはキモいね。
2025年10月6日(月曜日)
ノーベル医学・生理学賞に阪大の坂口志文特任教授が選出、と。
「選択と集中」「事業仕分け」など日本の基礎研究に逆風が吹き荒れる中、基礎研究の重要さを国民に知らしめるものになれば良いのですが……直接の受賞対象は2003年の研究だそうなので、研究費削減の前の成果なんですよね。最悪の場合、「なんだ、削減しても成果が出ているじゃないか」なんて思われてしまわないことを切に願うところです。
2025年10月7日(火曜日)
ふと「マ・マー レンジで2分 もちもち生パスタ」なんて商品を見つけてしまい、試しにひとつ買って食べてみた。
うーん……。
電子レンジで2分で出来る、という点を鑑みれば、ギリ許せる味かな、という印象。これ麵だけでパスタソースは自分で用意しないといけないんですが、まあこれも「和えるだけ」系のパスタソースを使えは、火を使わずにパスタができあがる……のはその通りなんですが、だったら冷凍パスタの方が具が多くて良いよね、という……。
電子レンジを使うなら、乾燥パスタにダイソーとかで売ってるような電子レンジ用パスタ調理容器を使っても良いわけで、というか味はそっちの方が良い。
もちろん、この製品の良さは分かるんです。洗い物を出さない所は良いですし、熱湯を扱わなくて良いのは比較的安全です。そういう要求がある場面は間違いなくあります。ただ、自分にはちょっとニッチを外れるかな、という感触でした。
2025年10月8日(水曜日)
先日の医学・生理学賞に続いて北川進京大特別教授がノーベル化学賞に選出。
素晴らしい研究なんですが、これもやっぱり1990年代の成果なんですよね、「選択と集中」「事業仕分け」の前の。
喜びはあるのですが、一方で今後のことが気になる受賞でした。
2025年10月9日(木曜日)
ネットで話題騒然だった「支持率下げてやる」発言ですが、時事通信が自社カメラマンの発言であったことを公表。
素早い火消し対応と一定程度評価できるかと思います。
ただ、これ以外の発言もありますが、このカメラマンの発言ではないことを確認しました。
とのことなので、他社に火種は残っている模様。他社が自分の身内をどの程度きちんと調べられるかで、今後の時事の評価が上がることもあるかと。
はてさて、他社は時事に続く報道機関は出てくるのか。Webメディアや週刊誌あたりの取材で発言者が特定されて火達磨になるまで放置するか、時事には遅れても損切りに踏み切れるか。
注目ですね。
2025年10月10日(金曜日)
公明党が連立離脱ですか……。条件闘争だと思ってたんですが、そうではなかった、と。
公明党としては自公足しても衆参両院で過半数を下回っている現状、自党の政策が実現される可能性が低くなったという事情はよく分かるのですが、じゃあ野党になったら高くなるかというとそうでもないんだよなぁ……。多分に政策的な問題ではないのでしょう。ここ数回の選挙で、これまでなら考えられなかった落選が相次ぎ党勢の退潮が明らかになってきているので、党の立て直しを図るのに、自民党と連立したままでは困難といった事情があったのではないか……と憶測するところです。
ただ、じゃあ自民党にとって痛手なのか?という話になると、これまた自公で過半数を割っている現状、どこかの野党と政策毎に合従連衡しないといけない関係上、“身内”の公明党に配慮しなくて良くなったという点では、政治的自由度は増しちゃったんですよね。
もっとも、現首相がやらかしたせいで野党の信頼を取り戻すのは大変でしょうけども。
さてこの状況を作った首相ですが、退任を前にして好き放題思いの丈をぶちまけましたな。「内閣総理大臣所感」ですよ、アホかと。
一応解説すると、日本の行政権は「内閣」に属し、内閣総理大臣は内閣の首班ではありますが「一人内閣」を除き通常内閣そのものではありません。合議体である内閣の意思決定には閣議による決定(閣議決定)が必要でして、これは全員一致を原則とします。
つまり閣議決定を経ていなければ総理大臣の言葉であろうとも法的な裏付けを持たず、「ただの個人の感想」以上の意味を持ちません。
それを敢えて発表することにどのくらいの意味があるかと言うと、細川護熙元首相の「国民福祉税構想」や菅直人元首相の「革新的エネルギー・環境戦略」くらいに意味があることなわけです。
最初から最後まで駄目な人物だったな。
2025年10月11日(土曜日)
昨年12月に起きたアゼルバイジャン航空8243便墜落事故ですが、ロシアが誤射を認めたそうな。
これは珍かなことですね。
ロシアは2014年のマレーシア航空17便撃墜事件などは未だに責任を認めていないので、自らの過失を認めてでもアゼルバイジャンとの関係を維持したいという思惑でしょうか。
かつてであれば言を左右に韜晦して白を切り通したであろうロシアがこのように悄然たる姿勢を見せる辺り、内情は相当苦しいんでしょうかね。
2025年10月12日(日曜日)
「PCの物理破壊を外部委託→なぜかネット接続を検知 個人情報漏えいの可能性 「ぼんち揚」製造会社が謝罪」とかいう記事があって、難しい問題だなぁとか。
仕事や私事でPCの消去はやったことがあるわけですが、ツールは複数用意しとかないと動かないこともままあるとか、本気でやると時間が膨大に必要とか、SSDはウェアレベリングの問題で完全には消せないとか、とかく手間なんですよ。さらに産業廃棄物として適正処理の証明が必要となると、業者に頼むというのは間違いなく選択肢としてアリなんですが、その業者が信用できないとなると頭が痛い。
自衛策としては、業務用PCのストレージは暗号化するとか、そもそも端末にストレージを搭載しないVDIにするとかになるんですかねぇ。(VDIは一時期流行りましたけど、最近はまた下火になっているのかな)
どっちにしろ情シスの管理業務は増えるだろうなー。
それよりなによりまず、問題の業者名公開してくれないかなぁ。
2025年10月13日(月曜日)
旧twitterで「宇宙データセンタ」とかいう投資話が流れてきたんだけど、どうも虹の根元は「宇宙データセンター、20年以内に実現=アマゾン創業者ベゾス氏」らしい。
地上のデータセンタが「隣に原発を作らないといけない」みたいな話になってきていたり、生成AIが消費している電力が小国家並みになってるとか、色々とブレイクスルーが必要な局面になってきている、という事情はわかるんだけど、宇宙は難しいんじゃねぇか。
太陽電池で電力が賄えても、データセンタのもう一つの課題である熱の問題が現用技術ではどうにもならない。
件の投資話では宇宙では豊富な太陽光と天然の冷却(-270度)を常時利用できる。
とか吹いてたんですが、真空の宇宙には熱を伝える媒体(つまり空気や水)がなーんもないので、熱を棄てる方法が熱放射(ぶっちゃけ赤外線放射)しかないんですよ。宇宙空間に放熱板を並べて弱々しく赤外線を出す一方で、太陽からの輻射熱で炙られる(電源が太陽電池なので日光からは逃げられない)という状況で、データセンタ内のサーバがガンガン電力を熱に変換するのである。
地獄かな。
というわけで、控え目に言っても投資詐欺じゃねぇのかと思うわけですが、気宇壮大な構想をぶち上げて投資を募り、そのお金で技術開発をしてなんとかしようとかいう話なのかも知れません。そこで開発された技術が、たとえ宇宙データセンタ構想がポシャっても、何か他の分野で活かされるかも知れませんしね。
……やっぱり詐欺のような気がしますが。
普通に考えたら、極圏に原発とデータセンタをペアで作るのが手っ取り早いと思いますね。
2025年10月14日(火曜日)
シコルスキーが暫く前からS-70の無人機を開発していたのですが、その成果となるS-70UAS“U-HAWK”が発表されました。
なんというか、そうかー、コックピットがなくなると前部にランプドアを付けられるのかー、的な驚きがありました。
純粋な輸送ヘリとして見ると室内高が低いのが難点とはなりますが、ベストセラー軍用ヘリであるUH-60とエアフレームを共用することを考えると軍では使い易い機体だと感じます。
日本でも輸送用無人ヘリの研究は始まっていて、川崎のK-RACERが使われているのですが、なんかもうコレでいいんじゃないか、って感じですね。(お値段を考えなければ)
2025年10月15日(水曜日)
自民党が「自民党、記者会見の全文書き起こしをXで公開」と積極的に一次情報の発信を始めたと話題に。
トヨタイムズとかニンテンドーダイレクトとかと同じ潮流ですよね。これまで“取材される側”だった組織が、ネットの力を利用して自ら“発信する側”へと舵を切りつつある。勿論、言うは易く行うは難しで、相応の影響力を持つにはかなりの人的・金銭的投資が必要になりますが……。
先日も時事通信がやらかした件もあり、報道機関への信頼性が低下の一途をたどる昨今、このような形で検証可能な一次情報が公開されることは、有権者・国民としては大変ありがたいことであるわけですが、一方で報道機関としては、報道機関名が明記された状態で質問等が白日の下に晒されるわけで、今以上に厳しい状況に置かれることは間違いありません。
報道機関には報道機関の機能・必要性があって、それは民主主義社会を正常に運用するためには必要なものなのですが、それがどのような機能であるべきかを、報道機関は取り違えているように感じられます。これを機に、自分たちの役割を見直してくれれば良いのですが。
2025年10月16日(木曜日)
市内に新しく大型ショッピングセンターが出来て、その開店日だったので覗いてみたんだけども、市中の買い物客が全部押し寄せたのかと思わんばかりの混雑で、満足に巡回もできなかった。
もう少しして落ち着いてから、改めて出かけよう。
そういえば併設テナントに無印良品が入るらしく、東京ではよくお茶を買っていたので有り難い限り。来月オープンらしい。
2025年10月17日(金曜日)
アンインストール時にレジストリを綺麗にしていかなかったアプリケーションの後始末のためにレジストリエディタをごーりごり。
これ、アプリケーションの開発後にレジストリの仕様が変わったのが原因じゃねぇのかなぁとか思いつつも、検索をかけてレジストリ内のゴミエントリを探しては削除探しては削除。
暫くしてコンテキストメニューが正常になって無事(?)完了。
今回はレジストリのどの辺の記述か大体の見当が付いてたから良いけど、そうでなかったら手も足も出なかったぞ、きっと……。
2025年10月18日(土曜日)
無茶苦茶風が強い中を自転車で走ってたら、道端に立ってた警備員の人に声援を送られるなど。
いや、別に競輪選手とかじゃないんですけどね……。
まあ風速9mの向かい風に向かって走ってれば苦行も同然だが……。
2025年10月19日(日曜日)
「「支持率下げてやる」で注目の「偏向報道」はなぜ生まれる?経済学が明らかにする3つのメカニズム」がなかなか教訓的で面白かった。
経済学が教えるのは、偏向は偶発的な過ちではなく、市場の産物だということだ。需要に応える企業、影響力を求める政治家、自ら信じることを確認・補強したい消費者、これらの力が働く限り、偏向報道はなくならない。
ちなみに特に影響力が大きいのが「需要に応える」部分らしく、読者・視聴者の求める情報を求める形で大教しようと“努力”(営業努力)が繰り広げられると。
実際、歴史学徒としては日中戦争期の国内報道機関なんかがこれに当て嵌ると思うわけです。勝利の報道を求める読者に応じて記者を前線に送り込み、扇情的な記事を発信し続けた。
その結果、戦争から足抜けできなくなって最後は真珠湾に至るわけです。
それを報道機関の責任に帰するのは片手落ちで、読者と報道機関の相互的な影響によって世論が暴走していったと理解すべきなんですな。
ポピュリズムの抬頭が先進諸国で問題になっていて、メディアの影響が取り沙汰される所ではありますが、結局は国民・有権者の教育こそが回り道であっても正道なんでしょうね……。
2025年10月20日(月曜日)
なんかアマゾンのAWSで大規模障害が起きたとかで、あちこちのサービスが止まっていた。
AWSに頼り切りだとこういう時に困るんだけど、じゃあマルチクラウド……となると運用コストが増大するからなぁ。セキュリティ的にも、最も低いところが基準になっちゃうというのも。
復旧が運営会社頼りというのも、楽な点なわけで、楽をしようとするといざという時に困る、という典型なのかも。
なにせ、エンドユーザは待つしかないわけですが……。
2025年10月21日(火曜日)
昨日自民・維新の連立政権合意が成立し、本日、高市早苗総理大臣が誕生、と。消去法的に仕方ないとはいえ、自民・維新の連立政権とはね……。石破が国民民主党との合意を反故にした一件が祟るねぇ。
合意書を読んでも、おいおい、って感じの内容があれこれあり、自民党がどこまで合意内容に反しないようにしつつ真っ当な政策に落とし込むかが問われそう。
そもそも、両立不可能というか頭沸いてるんじゃねぇのか?みたいな内容もある辺りがアレなんですが……。
最後のページの「政治改革」の段落なんぞは、とにかく合意のための合意、みたいな感じで、有耶無耶にする気満々って感じがある。大体、衆院定数を1割削減しつつ中選挙区制の導入なんて不可能もいいところなので、不可能であることを知りつつも合意をまとめたとしか思えず、とりあえず問題が顕在化するまでは先送りしたんでしょう。
初っ端から呉越同舟風味ですが、一体いつまで同じ船に乗っていられるものか。
2025年10月22日(水曜日)
自転車の変速機が不調を来したので、シフターかワイヤーかな?と思いつつ自転車へ。
恐らくシフターの問題と診断され部品交換となるも、シフターの在庫がなく、取り寄せに。
部品が届き次第交換……という話で一度帰宅したのですが、16時半頃に電話があって部品が届いたと。
即日届くんかい。
シフターとワイヤーを交換して、変速が快調に戻った。流石に夜は走らなかったけれども。
「BYD、軽自動車タイプのバッテリEVをジャパンモビリティショー2025で公開」とかいう記事に、BYDの軽電気自動車のシルエットが出てて、やっぱよく考えてるな、と感心する。
今んとこ日本の軽EVは乗用車が日産サクラ/三菱eKクロスEV、ホンダN-one e:、商用車はホンダN-VAN e:、日産クリッパーEV/三菱ミニキャブEV(同トラックモデル)といったところで、何故か軽乗用車で後部スライドドアの車種がないのですよね。
軽乗用車の売れ筋というとホンダN-Box、スズキスペーシア、ダイハツムーヴ、同タントといったリアスライドドアモデルなのに、何故かこの形式のEVが存在しません。理由は不明ですが……推測するに、リアスライドドアモデルは重いですからねぇ。EVはただでさえ原型モデルより数百kg重くなるのに、ベースモデルが一層重くなるのを嫌ったというのは理由として納得し易いところです。
そうして軽EVの間隙となっている車種に的確に新モデルを突っ込んでくる辺り、BYDはやっぱり「分かってる」んだよなぁ……。EV専用設計でならば重量を許容範囲に抑え込めると踏んだのかも知れませんが、何せ、興味が尽きないところです。
2025年10月23日(木曜日)
ウクライナがグリペンを導入すると報道されてた。
ブラジルが採用してからというもの、グリペンのセールスが好調ですね。
ウクライナは現在欧州各国から供与されたF-16とフランスから供与されたミラージュ2000を運用中ですが、戦後のことを考えると新品が欲しかったところですので、米国の都合に左右されにくいという点でも、悪くない選択と言えるのではないでしょうか。
とはいえ、これは飽くまで「将来の話」です。操縦士や整備士の訓練などを考えれば運用開始は早くても2年後とかでしょうから、それまでに戦争終わってると良いな。
2025年10月24日(金曜日)
パナソニックが発表したネットワークTVレコーダ「miyotto」、要はパナ版nasneだな。
nasneがシングルチューナーなのに対してこちらは3チューナー内蔵、というのが違うところか。
仕様には書いてないけど、多分DLNAを使っていると思うので、PC TV Plus辺りから視聴できると思うんだけど、それ以外の機能は使えないだろうなぁ……スマホアプリからの操作が前提で、PCからの操作はできないみたいなので、個人的には使い所が限られるな。
パナソニック的にはPC版の操作アプリを開発する気力がないんだろうけど、だったらもうPC TV Plusに全面的に投げちゃうとかすりゃいいのにと思うんだが、プライド的に駄目なんだろうな……。
2025年10月25日(土曜日)
これまでPNGオプティマイザとしてはPNGOutとOptiPNGを使ってきていたのですが、どちらもいい加減古いソフトウェアになってきていて、なんか新しいのはないかなぁと思って探ってみたところ、oxipngが引っかかった。なんでもOptiPNGをベースにRustで書き直してマルチスレッド対応させたものだとか。
これは期待できそう……と思って走らせてみると、既存のソフトの数倍速かった。なにこれ、チョッパヤじゃん!
しかも既存のPNGオプティマイザで最適化したファイルが、さらに1~2割小さくなった。マジかい。
ただ、この手のPNGオプティマイザの常として、グレースケール画像をパレットカラーにしちゃったりするんだよね。そっちの方が小さくなるから。
しかしそれをやるとファイルのメタデータからパレットカラーなのかグレースケールなのかわからなくなっちゃうのだ。そもそもなんでパレットカラーの方が小さくなるのかという問題はあるが……。
とりあえずぽそぽそ使ってみた感じは非常に良かったので、PNGOut/OptiPNGから乗り換えることにした。
2025年10月26日(日曜日)
熊による人身・財産の被害が相次いでいる秋田県で、「秋田県の鈴木知事、自衛隊派遣の検討を要望へ 相次ぐクマ被害受けて」という事態に。
害獣駆除に自衛隊が災害派遣されたことは過去に例があり、有名な所ではトド退治ですが、1962年に北海道標津町で自衛隊がヒグマを退治した事例などがあり、法的に不可能ということはないと考えられます。
ただ、それに適した装備・訓練が施されているかという話になると……。
陸上自衛隊で使われている小銃弾である5.56mm NATO弾は大型野生動物の狩猟には不向きでして、対人狙撃銃などに使われている7.62mm NATO弾も熊を撃つにはやや心許なく、できれば.30-06が欲しいところです。
しかし自衛隊では、7.62mm NATO弾の上は12.7mm NATO弾なんですよねー。12.7mmは性能はともかくデカくて重くて持ち運びが難しい機関銃弾でして、いちおーライフルもあるのですが、狩猟用に使えるものではありません。
斯様に適切な装備がない上に、そもそも自衛隊の隊員は狩猟の訓練などしていないので、山に入ってどうするという話は付きまといます。そもそも地元の猟師さんと違って山の地形も分からないわけで、山に分け入っても熊を追えるとは思えません。陣地構築で防衛戦を築いて籠城ならば……と言いたいところなんですが、秋田県の熊出没情報を見るともはや県内居住地域全域が真っ赤っ赤でしてねぇ……。
果たしてどうしたものか、悩ましいものです。
滞空型ドローンの赤外線センサーで熊を探し出して攻撃ヘリで駆除、というのが、安全かつ迅速だとは思うのですが、流石にそのレベルになると「災害派遣」で片付けて良いのか?という問題が……。(費用も相当かかりますし)
ただ、秋田の状況を座視するわけにもいかないので自衛隊の災害派遣は行われるのではないかと思うのですが、現状では効果は限定的にならざるを得ないのではないかと思います。
2025年10月27日(月曜日)
なんか参政党が国旗損壊罪法案を提出したとかでニュースになっていた。
個人的見解としては、日本国国旗損壊罪、それ自体は大きな影響は出ないと思います。
というのも、前提として、現在の外国国章損壊罪とのバランスを取るという話だからです。要は現在「外国国章」に限られる国章損壊罪を日本国にも敷衍するということですので、その限りに於いては、大きな問題は生じないと考えられます。
とりあえず現在の刑法の条文を見てみましょう。
(外国国章損壊等)
第九十二条
外国に対して侮辱を加える目的で、その国の国旗その他の国章を損壊し、除去し、又は汚損した者は、二年以下の拘禁刑又は二十万円以下の罰金に処する。
2 前項の罪は、外国政府の請求がなければ公訴を提起することができない。
つまりこの犯罪は目的犯でして、外国に対して侮辱を加える目的
が構成要件として必要とされます。
そして外国政府の請求がなければ公訴を提起することができない
、つまり親告罪です。
そしてこれは法律ではなく過去の解釈ですが、ここでいう「国章」は国家の機関が公的な場所に掲揚しているものという解釈がなされています。
これらの前提を踏まえて、「外国」の部分が「日本国」に置き換えられた条文が制定されたとしても、①日本国に侮辱を加える目的で②公的機関に掲揚されている国章を損壊等し③国が提訴する、という3つの条件を満たす必要がありますので、恐らく適用事例はそう多くならないものと思われます。
特に気をつけなければいけないのは上でいう②でして、飽くまで本罪の対象は公的機関等に掲揚された国章だけなので、そこら辺のお店で買ってきた国旗を損壊しても、それは唯の器物損壊にしかならないことです。近所の家が祝日に日の丸を掲揚しているのに腹を立ててその国旗を盗んで損壊しても、窃盗と器物損壊なんですな。
問題になるとしたらこの点でして、この刑罰の創設を期待している層の多くは法律の実態を知らないと思われ、法の制定後に「なんで国旗損壊罪が適用されないんだフンガー!」とか言って吹け上がったりするだろうことでしょうねぇ。
むしろそっちの予想の方が頭が痛いですわ。
2025年10月28日(火曜日)
トランプ米大統領が来日してるわけですが、こんなネタが……。
うへぇ……。
外交特権でOKなんだろうけど、いきなりこんなことやられたら混乱する現場もあるだろうなぁ……。
2025年10月29日(水曜日)
BYDの軽EVの名前は「RACCO」ですか……BYDは海獣の名前を車に付けてるんで、おかしいわけではないのですが。そのうち慣れるでしょう。
タントとルークスを混ぜたような見た目ですが、逆を言えばその辺りの売れ筋をきちんと分析して検討して作られていることが察せられます。そして以前も書きましたがリアスライドドアの軽スーパーハイトワゴンのEVはこれが唯一となりますので、その点が強い訴求力になるかと思います。
スズキが出品した軽EVのコンセプトモデル「Vision e-Sky」もヒンジドアでしたから、国産メーカが揃って避ける軽スーパーハイトワゴンEVが成功するのかどうか、興味深いところでもあります。
個人的に気になったのは駆動方式がFWDという点で、RWDを選択しなかった理由が知りたいところ。内燃機関車ベースのEVならFWDになるのも理解できるのですが、EVとして専用設計したのに敢えて等速継手が必要になるFWDを選択するからには、それなりの技術的理由があると思うのです。果たして……。
2025年10月30日(木曜日)
昨日に引き続きBYD RACCOの話題。
やはりその「本気度」に驚きますね。来年販売開始予定なのに、現時点で100台ばかり試作車を作ってテストしているとか、軽自動車初挑戦とはいえ、そこまでするか的な。
内装も決してちゃちではなく、液晶一枚板のインパネには好悪はあるでしょうが、ちゃんとウィンカーレバーが右側だったり物理スイッチが見られたり、収納が多い様子だったりと、本気で日本の軽自動車市場でシェアを獲りに来ているのが分かります。
ただまあ、軽では珍しい四輪ディスクブレーキ仕様など、車重が重いんだろうなぁ的な部分も仄見えたりして、車重や航続距離、それらが合わさった運転感覚などはこれから徐々に公開されていくのでしょう。
価格帯によっては売れるだろうという見込みは、肯んずるところがあります。
これに刺激を受けた国産メーカが対抗馬を投入してくれれば、市場が活性化することが期待できますね。
先日秋田県知事が自衛隊の派遣を要請して話題となっている熊問題ですが、「警察、ライフル銃でクマ駆除 緊急対策、11月中旬取りまとめ―政府」と警察による対処が検討の俎上にのったそうな。
法律上は、警職法第4条の援用ということになるかと思います。
(避難等の措置)
第四条
警察官は、人の生命若しくは身体に危険を及ぼし、又は財産に重大な損害を及ぼす虞のある天災、事変、工作物の損壊、交通事故、危険物の爆発、狂犬、奔馬の類等の出現、極端な雑踏等危険な事態がある場合においては、その場に居合わせた者、その事物の管理者その他関係者に必要な警告を発し、及び特に急を要する場合においては、危害を受ける虞のある者に対し、その場の危害を避けしめるために必要な限度でこれを引き留め、若しくは避難させ、又はその場に居合わせた者、その事物の管理者その他関係者に対し、危害防止のため通常必要と認められる措置をとることを命じ、又は自らその措置をとることができる。
住宅地に出没した熊を狂犬、奔馬の類等の出現
に当てはめて、危害を避けしめるための措置をとる、という法的枠組みになるんではないかと。
ただまあ自衛隊と同じで、熊に対する適切な装備がないことについては警察も同様なのですが、一方でその辺りについて自衛隊よりはフットワークが軽いだろうという目論見もありますね。必要なら.30-06のみならず、象撃ち用と言われる.465 H&amnp;Hだって用意はできるでしょう。まあ現実的には豊和M1500の大口径モデルが選択されるんじゃないかとは思いますが。
問題は訓練でしょうが……やはり山岳警備隊のような専門部隊が作られることになるんでしょうね。
2025年10月31日(金曜日)
先日行われた米韓首脳会議の後、「トランプ氏、韓国の原子力潜水艦建造を承認 米フィラデルフィアで」という驚きの報道が。
予てから原子力潜水艦の所有を所望していた韓国では大賑わいなようですが、どうも飽くまで米国に韓ハンファ社が持っている造船所での原潜の建造を認める、という話の模様。ただ、韓国では彼岸の原潜保有へ向けた第一歩と見ている。
そもそも大洋に面していない韓国が原潜持ってどうすんのか……という問題は置いておくにしても、日本としては先の政策合意に書いていた長射程のミサイルを搭載し長距離・長期間の移動や潜航を可能とする次世代の動力を活用したVLS搭載潜水艦
の優先度が上がってしまいますなぁ……。
ロシアもここのところ「ポセイドン」や「原子力巡航ミサイル」と立て続けに新兵器を発表していて、冷戦終結から三十余年を経て相互確証破壊に回帰する世界というのもしょっぱいものがありますな。
そしてその環境で米国が信用ならないという……。