先月来米国で大騒ぎになっていたテリ・シアボさんが亡くなったそうで。
これであっちの報道も一段落するかなぁ。
Genesisさんが日記で触れていたけど、外野がとやかく言うべき問題じゃないよね、これ。
司法判断に立法行政が共に反発してヒステリックな行動に出たって辺りで、米国の政治の一面を見た気がするわ。それでも結局司法判断が覆らなかった辺りは正常だなぁと思ったりもするわけですが。
故人のご冥福を祈りつつ、日本、そして我が身を振り返ってみておきたいものです。
マラッカ海峡で今度は日本行きの貨物船が海賊に襲われたそうな。幸い今回の被害は現金のみの言うことですが、このようなことが続けば、マラッカ海峡を通過する船に掛けられる保険の掛け金が上がったりして、日本経済に打撃を与えます。
で、まともな国の場合「マラッカ海峡の安定は我が国の安全保障に直結する」とか言って、沿岸警備隊なり海軍なりを派遣してしまうわけですな。勿論、周辺各国と協力してですが。
実際問題として今回のような場合、歓迎はしても反対はせんだろうね。
シーレーン確保はなぜか日本の自衛隊の本来任務ではないらしいので、実際に派遣するには国会のなが〜い審議を経ねばならないわけですが、そろそろそういった戦略的見地に立った自衛隊の使い方ってものは考えた方がよいと思う。
しかし、マラッカ海峡のような遠いところに護衛艦隊を派遣するとなると、流石に艦隊防空とか航空哨戒とか実際の打撃力とかが気になるわけですが、16DDHを中心にどういう布陣を組んだらいいか、色々考えないといけないでしょうなぁ。
実は勉強会の間、互恵行動や利他行動をゲーム理論や進化理論を通じて説明してる人がいた筈だと思っていたりしたわけだが、帰宅後調べてみると、ロバート・トリバースやロバート・アクセルロッドあたりか。反復型の囚人のジレンマは結構普遍的な命題だと思うのだが、あまり知られていないのだろうか。
あまり若いうちからこういうことを知ってしまうと、人間に対して絶望してしまいそうだが。
午前1時から午前4時まで、ブスコパンも効かない素敵な激痛にのたうち回っていました。結石の痛みって、これだから嫌だ。しかも周期的に襲ってくるから、石が出なければ予定では明日の21時くらいからまた痛みがくる筈。
本当は病院辺りで麻酔薬でも打ってもらうと素敵な感じで意識を失えるのですが、ご家庭じゃそういうことは御法度らしい。(当たり前だ)
痛みがない間に、できることはやっとかないとね〜。
とりあえず、寝よう。
某ヲタが某英國戀物語を観るために我が家に逗留している。
ヲタだからしょうがない。
国連常任理事国入りに反対する中国民衆のデモとやらが、日系商店の破壊に進行しているらしい。ただの暴徒だな。
昨日から、埼京線で朝の通勤時間帯に女性専用車輛が導入されたそうで(過去言及)。
テレビのニュース映像で観る限り、女性専用車輛の混雑率が目測150%程度なのに対し、そのすぐ隣の車輛の混雑率は200%超。ガラスに押し付けられた男性の恨みがましい目が印象に残りました。新聞記事でも女性専用車輛の方が比較的空いていたと指摘しています。
本当に大丈夫かねぇ……。
なんか殆ど警視庁のごり押しで決まった感のある今回の導入ですが、できるだけより多くの人の幸せに繋がって欲しいものです。
「ミサイル脅威 対北、先制攻撃探る 平成6年に防衛庁シミュレーション」という報道があって、自衛隊って真面目だなぁと感心するやら呆れるやら。
記事にもある通り、平成6(1994)年時点の日本の航空戦力で北を爆撃し、日本への攻撃能力を失わしめるのは極めて困難だったでしょうね。10年経ってますんで、今は多少違うかとは思いますが、基本的に事前索敵能力(目標特定能力)に著しい不利がありますから、心理効果を狙ったドゥリットル攻撃じゃない限りは、やるだけ無駄でしょう。
ただ、記事中で志方俊之帝京大教授も述べていますが、軍としてこういったことを事前に検討し、できないならできないときちんと結論づけておくことは重要です。いざその段になった時になってカミカゼ特攻なんて話になったら目も当てられません。それこそ前車の轍ですからね。
読者として、国民として気にしなければならないのは、さてではもし現在日本がミサイル攻撃を受けるような事態に陥った場合、自衛隊には有効な対処手段がないという事実だったりします。
現在ミサイル防衛構想が進行中ですが、ようやく調達が始まったばかりで、これが使い物になるまで(戦力として計算できるようになるまで)あと5年は余裕でかかりそうな感じです。日本全域を24時間365日守れるようになる日がいつ来るのか、神のみぞ知る。
それよりも、専守防衛の名分論みたいなことを繰り返している人達の方が今だにいることの方が心配だねぇ。
中国で日本の国連常任理事国入り反対やら教科書問題抗議やらのデモが行われて、一部が暴徒化、大使館への投石などという行為に及んだそうです。大使館では窓ガラスが割れたとか。そのままデモ隊は余勢を駆って日本大使公邸や日本企業、日本料理店の破壊に走ったとか。中国当局は口では「理性的に」とか言ってるけど、デモ隊の投石を黙認するなど、どうも事態を收拾する気がないようですねぇ……。
中国って国は言論の自由もなければ集会結社の自由もない国ですが、唯一、反日抗議行動だけはほぼ無条件で許可されるというありがたい制度になっております。それ故に、政府への不満も社会への不満も何もかもが「反日」というカテゴリーに一緒くたにぶち込まれて表現されるという経緯があったりするわけですが、これまでは日本政府が頭を下げることで事態が沈静化されてきたのですが…ここんとこ日本政府強気で中国政府の言うことを聞かない(笑)。
かくしてどうやらこの手の反日運動は中国政府の制御下を離れ、暴走しつつあるようです。中国としては北京五輪を前に国際的に信用を落とすようなことはしたくない筈なんですがね。
しかし、国内世論の誘導すらマトモにできなくなったら、何のための一党独裁国家なのかわかんなくなるな(笑)。
中国の暴動で、上海で日本人留学生2名が暴行を受け負傷したと報じられています。いよいよ冗談では済まなくなってきました。
まだ外務省の海外安全ページ(中国)には情報がないようですが、在中国日本大使館では注意喚起がなされています。
しかしこの問題ですが……根本的に中国の国内問題なんですよね。尖閣諸島が絡むのなら一応外交問題でもありますが、尖閣諸島は日本が実効支配しているので騒ぐ必要ないんです。不買運動も教科書問題も国連常任理事国入り反対も、中国国内でやってる分には国内問題でしょ。
ただ、サウジ大使館の公用車をひっくり返したり、日本大使館に投石したりすると、国際問題になってしまいますし、このまま暴動がエスカレートすれば中国への投資が減ったり、国の治安が疑われたり、最悪国の格付けが落とされて…などということに繋がりかねません。日本としては放っておけば勝手に状況が中国にとって不利になっていくわけですから、敢えて火中の栗を拾わず、当面圧力をかけておけばいいんじゃないですかね。
日本がこれ以上譲歩しても、正しい情報が国内に伝わらない国に対してでは効果が見込めませんから。今後の対中援助については、正当な公報を伴うようにしていかねばならんですね。
昨日のNHKスペシャル「明治 第一集 ゆとりか、学力か」を見て思ったこと。
施策に対するフィードバック不全って明治の頃から常態化してたんか……。
学力偏重でもゆとり教育でもいいんですが、施策とその結果がきちんと評価されていないのは困ります。学力を重んじれば子供たちが競争に追われるようになると言い、ゆとり教育になれば学力が低下すると言いでは、振り子のように施策が発散するだけでしょうが。
私としては個人的には「学校」は学力重視でいいんじゃない?って所ですが。
ただ、学校へ行かないこともまた認めて欲しいという所ですが。学校が合わない人には、相応の教育を選ぶ権利があっても良いじゃないか、と。昔みたいにそういうことが経済的に許されない社会ではないのですからして。
しかしあれだな……100年以上も碌に評価もされないでシステムが運用されてきてたってのも凄い話であるな。
「うちの子に限って」という話。
まあ、親の思想を子供が受け継ぐとは限らないわけで、こういうことはどこの家庭でも起こりうるでしょう。ちなみに私の場合も、父が反戦の人で、一方息子(私)は「平和のためには武力行使も辞さず」という現実主義者なわけで、そっち方面の話をすると対立点があります(認識の立脚点が違うと言うべきか)。
とはいえ、いい大人同士の話ですんで、殴り合いとかするわけではありませんし、少なくとも私は父の意見を尊重しているつもりです。平和に議論ができるのが一番ですよ。
NHKの報道で昨日の中国の暴動の様子を見たんですが、大使館への投擲行動を警官が静止してないんですね。逮捕している様子もなかったし。
もしかして中国では大使館への投擲は合法なんでしょうか。ウィーン外交関係条約を批准してないってことはないと思うんだけど。
条約の履行に不備があっちゃ国として困るわけで、日本でも去年の4月に右翼の街頭宣伝車が中国領事館に突っ込んだことがありましたが、この際日本は中国に対して謝意を表明しています。当然犯人は逮捕され、現在公判中。
主張の当否はどうあれ、外交使節団に対する暴行は自国の信頼を傷つけ、相手国との関係を徒に損ないますので、厳に取り締まらねばならないわけですが……はてさて。
なんか「「萌え」:ゲーム・書籍などで「ジャンル確立」880億円市場に」とか報道されてて、すっかりオタク=金蔓という認識が広まってきた感がある今日この頃ですが、外務省は金蔓の種を世界中に撒こうとしているようです。
平和で結構な話でございますわな。
以前書いたことがあるのですが、実は一定割合でオタクが存在することが、デミング理論が実践される市場の形成に必要なのではないかと思い始めているので、ただアニメを輸出して萌えグッズを売るのではなくて、オタクたる人間を育てて市場を品質市場主義へ導くように工夫してもらいたいものです。
なに、世界中からオタがアキバに集まるくらい、我慢できるさ……。
なんか外相が、中国との歴史共同研究とかまたおかしなこと言ってるみたいですねぇ。
歴史学徒として言わせてもらえば、無駄よ、無駄。
政治的圧力のない環境で研究することが、歴史学のみならず、学問の自由には必要なんだけど、どう考えても無理だもん。中国には言論の自由も集会結社の自由も思想信条信教の自由も学問の自由もないのよ。そんな国と共同研究して、有意義な結論を出せるって考える方がおかしいって。
韓国ならまだ望みはあるのよ。名目だけでもそれらが一応あるから。
さて、ここで「国が学問に圧力を……」と書くともっともらしいわけだが、個人的には逆なんじゃないかと思っている。学問が権力を持った時に始めるのが、「異論・異説の弾圧」なんじゃないか。
誰だって自分の学説が正しいと思いたい。それはよ〜っくわかる。私だって自分の研究が間違っているだなんて言われたら、嫌な気分になる。嫌な気分になるけど、そこで権力を振るって敵対勢力を粛正したら、学問の進歩は止まるわな。もっとも、権力ってのは自分の誤りを認めなくてもいいという点でとても快いもので、求めたくなるのもよく分かる。
でもそうやって塗り固めちゃったら、学問と権力が一蓮托生になっちゃうんだけどなー。
久しぶりに根詰めてたので、書くことない。平和でいいね。
そう言えば、中国の警察制度ってどうなってるんだっけと気になって調べてみた。基本的には国家警察のスタイルを採っていて、国務院下に中国公安部という形で存在しているらしい。
この公安部所属の警察機構とは別に、人民解放軍から別れた人民武装警察という組織があり、共産党中央軍事委員会の指揮下にあって準軍事組織と看做されている。イタリアのカラビニエリやフランスのジャンダルムリみたいな組織なんだろう。見分け方は、黒い制服を着てるのが公安警察で、緑の制服に赤い階級章をつけているのが人民武装警察。
現地からの映像を見ていると、デモ隊に追隨して警備しているのが公安警察で、要所で盾持って待ち構えているのが人民武装警察というこのようだ。
中国は一党独裁国家であり政府と党の区別が曖昧なところがあるが、公安警察は国家に所属し、人民武装警察は党に所属しているという理解で良いのだろうか?
中国と並び、世界三大反日国家のうちの一つ・韓国では、深夜大使公邸に火矢を射掛けるなど、デモでも犯罪でもなくてテロ行為に走っているようです。猟銃や爆発物を持った奴まで出てくるとなると、日本人の保護のために出兵した方がいいんじゃないかと思わなくもありません。
いや、流石に韓国の統治能力が疑われるだろう、これは。
自衛隊の本来任務に大使館の警護を加えて、軽装甲機動車と96式40mm自動擲弾銃とM2重機を配備しようぜ(苦笑)。
今日のNHKスペシャルは「明治 第二集 模倣と独創 〜外国人が見た日本〜」で、番組の主題よりも個人的には外国人の描写した明治初期の日本の姿の方が印象的だったかな。
ヘンリー・ダイアーの「大日本」とか、イザベラ・バードなど、近現代史をやってた私としては馴染みといっていい書物。とくにイザベラ・バードは「日本奥地紀行」「朝鮮紀行」「中国奥地紀行(1)(2)」という、ほぼ同時期の極東三国を同一人物の目で観察した貴重な書物を残しています。
これ以前となると流石に外国人による著書は少ないのですが、個人的にはアーネスト・サトウの「一外交官の見た明治維新」なんかが楽しい。また、外国人たちによる江戸時代描写を取りまとめた本としては「逝きし世の面影」がお薦めだろうか(余談だがAmazonの書評で低得点を付けている小谷野敦氏はその筋では有名な人)。
こういう本を読んで過去を学ぶと、私たち現代日本人が、近世・近代の日本人と連続しながらも隔絶した文化を持っていることがよく分かります。まあ、古い仕来りを守ろうと主張する人ってのは概ね世の中が変化したことや、あるいは放っておいても変化することについて否定的な意見を持つ人が多いようですがね。
朝っぱらから国立科学博物館新宿分館のオープンラボに行ってきた。11時から15時まで目一杯粘って堪能してきた。
イルカの解体ショーやらオコゼの分解&寄生虫捜索やら移動棚一杯の標本やら、都内中から出土した人骨やら……。
実にいい感じでした。
さて、と…。今年のNHK技研公開日は来月26日か。
新しいローマ教皇を選ぶコンクラーベが今日から始まるとか。ここ一週間ほど、キリスト教圏の報道は凄まじかったですな。有力枢機卿の紹介といっても、名前や出身程度しか報じない日本とは異なり、過去の発言やら主張やら保守派か革新派か、出身地が有利に働くか否かなどといった情報まで流れ、別に投票権あるわけでもなかろうにまるで選挙報道のようでした。
それだけ社会的影響力のある問題だと言うことなんでしょう。
誰が有力かはともかく、難航しそうだというのが共通の見解のようです。
それで一日で決まったりしたらギャグだよな……(笑)。
韓国中央日報に「<世論調査>韓国に最大の脅威国は「日本」、37%」なんて記事がありました。
韓国が日本を軍事的脅威と考えるのは、自然なことです。数こそ多くないものの、高性能な兵器で武装し、練度の高い軍隊は端から見れば脅威でしょう。また、こういった威圧力を提示することが日本の防衛に資するわけですから、日本から見ても相応に満足できる結果ではないでしょうか。攻め易しと思われては国防は成り立ちませんからねぇ。
問題はその後でして、『「韓国安保のため協力すべき対象国家」には、米国が第1位(62.25)に選ばれた。その次は中国(16.5%)、北朝鮮(8.1%)、日本(3.5%)の順。』という記述ですな。
米国が一位というのは、文句なしです。なんか心持ちパーセンテージが低いような気はしますが、世界を相手に喧嘩売れる国を味方にしておくというのは、余りにも当然です(これは日本にも言えることですが)。しかしその次が中国というのがいただけません。さらに北朝鮮がきて日本はそれ以下となると、一体何を考えているのかと無気味になります。日本より中国・北朝鮮の方が安保協力の相手として信用できる、と考える思考回路は相当謎です。こう言ってはなんですが、当事国を除く他の国で「日本・中国・北朝鮮。安保協力を深めるならどの国がいい?」とアンケートをとって見たらどうでしょうか。多くの国が日本を選ぶのではないかと思います。
ここら辺が、日本から見た韓国を「謎の国」にしている元凶ではないですかね。韓国が日本を脅威と看做すのは分かるし、感情的にも日本に対し隔意があるのもまあ分かる。しかしだからといって合理的な思考を放棄されては隣国としては些かならず困惑させられます。
そういえばこの調査、なぜか済州道(=済州島)が除かれているんですが、なんでですかね?
大阪の中国領事館に剃刀やら薬莢やら送った奴がいたり、ガラス瓶を投げ付けた挙げ句焼身を図る奴が出たり、在日中国大使公邸にペンキ吹き付けたりと、日本側でも馬鹿が湧いてるんですけど、とりあえず極北は日曜の「中国大使に花を」の不発デモかなぁ。
どっかで、襲撃された店舗の補修費用カンパでもやってないかな。そっちの方がよっぽど建設的だと思うんだが。
そういえば中国について「北京市、今夏100万キロワットの電力不足の見込み」とかいう報道があって、おいおい、大丈夫かよ……と。確か上海の方も電力不足に喘いでいたという記憶があるんだが……。2003年以降電力需要は伸びっぱなしにも拘らず、発電所や送電網の建設が追い付いていない様子がありありと分かりますな。
一朝一夕にどうにかなるものじゃないけど、日本からのODAとかどこに消えてたんだろう。
中国はエネルギー集約度も悪いんで、単純に発電量増やせばいいって問題でもなかったりするんだよねぇ。今や中国は石油輸入国でもあるわけですんで、黒字を増やそうと思うなら、エネルギー集約度も改善しないといけないんですよね。
これまた簡単なことじゃないんですけれども。
先週ですが、いつぞやの歪曲報道問題。都知事が告訴して警視庁が担当者を送検していだが、東京地検が不起訴にしてたとのこと。個人的には事故だったろうなぁとは思うのだが、できれば法廷の場で証言を聞いてみたかったな。
法廷というものの意義を考えたとき、刑事訴訟の有罪率99.8%というのはどうかと思う。日本では通例、有罪になりそうにない案件を検察は起訴しない。それ故にこの高い有罪率が成立しているわけだ。
しかし有罪になるか無罪になるかは法廷が決めることであり、そしてたとえ無罪判決であったとしてもその公判のなかで様々なものが見えてくるはずだ。特に、捜査のあり方や、調書の取り方、告訴人と被疑者の間の認識の相違etc...。もちろん、起訴/不起訴は検察の職権なのでそれをとやかく言っても始まらないのだが、事実を詳らかにするという公判の意義は無罪判決でも損なわれないと私は思う。
昨日の韓国の「親日財産還収法」を見てて、結局この辺が靖国神社参拝問題なんかとも絡んでくるんだろうなぁと思った。
靖国神社ってのは戦没者墓地として建立されて、今日までその役目を果たしているわけで、諸外国の軍人・政治家の参拝者も少なくありません。言うまでもありませが、これは外交儀礼上の問題でもあり、日本の政府首脳が米国のアーリントンなど戦没者墓地を参るが如く当然のことです。
こう考えると、日本の政治家が日本の戦没者墓地を参拝することのどこが問題なのか、問うことが難しくなってきます。
問題点は「政教分離原則との兼合い」「A級戦犯合祀問題」の大きく二つに別れますが、前者はさらに公式参拝と宗教行為の問題や国家神道への回帰を懸念する声などに細分化されるようです。後者は主として中国・韓国から聞こえてきます。
前者については、程度問題のようなところもあります。もともと靖国神社が神道の神社という形態を取ってしまった以上不可避的な問題でもあり、恐らく完全な解決は不可能でしょう。明治大帝が善意から靖国神社を建立したことは疑いないところですが、善意の行為が次なる問題の種を播いたという、不幸な事例の一つといったところでしょうか。
ただ、国家の起こした戦争に参加して亡くなった方を慰霊することは、国家として必要な行為だと私は思います。それがいかなる形態であるべきかは議論の対象ではありましょうが、靖国神社が建立されたときの事情を考えれば、神道の神社という形態はそれほど奇異なものではなく、また現在もそれに替わるものがあるわけでもなければ、替わるものを造れるわけでもないので、とりあえず靖国参拝を受容するのも判断としてはアリではなかろうかと思います。否となれば、相当な時間と費用をかけて靖国神社に替わるものを造らねばならんわけですので……。
A級戦犯法務死者合祀問題については、今日の主題ともいえるのですが、A級戦犯の中の死刑判決者は死を以って罪を償っているわけなので、合祀することに何の問題があるのか、それこそ聞きたいところです。刑が執行された時点で罪は贖われていると考えるのが近代法の原則ですから、A級戦犯であれBC級戦犯であれ、法務死者が合祀されていることについて問題があるとは思いにくいというのが私の本音です。
ところが昨日の「親日財産還収法」を見てて気付いたのですが、どうも韓国や中国においては、罪というのは死してなお、子々孫々にまで受け継がれ、先祖が犯した罪によって子孫が財産を没収されるのも可と考えているのではないか、と。これは「更正の余地を与えない」という点で近代法とは相容れない考え方なのですが、韓国や中国においてはこれが「普通の考え方」なのではなかろうかと疑わしく思うわけです。
贖うことを許されない罪を背負わされてるのではないか……。
「「美少女アダルト」アニメ規制を…超党派議員が初会合」ですか。去年ちょっと話題にしたけど、やっぱりこうなったなぁという感想。
児童ポルノ禁止法、正式名称「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」の審議過程においても、フィクションである絵画や漫画、アニメなどを含めるかどうかが話題になったけど、一応現行法では外れている。
この問題はどうしても最後は感情論になるので、面倒臭いんだよねぇ…。
そのうちこういうものも規制されるに違いない。
この日記でも何度か触れてきたPost DVD光ディスク規格ですが、何やらソニーと東芝が歩み寄っているというニュースがロイター電で流れてますね。大元は日経らしいですが。
個人的な所感ですが、PlayStation3という切り札を握っているSony/Blu-ray陣営が圧倒的に優位だとは思います。既にPlayStation3にBlu-rayを搭載することは公表されていますし、かつてDVDの普及にPlayStation2が果たした役割を考えれば、PlayStation3の発表が決勝点になることは想像に難くありません。
恐らく、Blu-rayにHD DVDの技術を一部組み込んで、大勢では東芝が折れる形になるのではないかと推測しているのですが、さあ、どうなるか!
某所で憲法9条改正論議なんぞに参加してみて思ったこと、徒然。
これは日本では概ね見過ごされることなのだが、国家と軍隊は、通常「軍隊が先にあって、国が後からできる」。米軍は米国が成立する前から存在し、人民解放軍も中華人民共和国が成立する前から存在する。大日本帝国にしても、明治政府より先に薩長軍として軍が存在する。つまり「まず軍ありき」なのだ。国家は戦火の中から生まれ、その親は軍である。
故に軍とは国家のもう一つの側面であり、国家の統制下にありながら、特に明文的な規定がなくても通常法の枠外に置かれる。最悪の場合、戦争によって国家政府が倒壊したとしても、その時は軍が即ち国家となって国家再建への礎となる。再び戦火の中から国を産み落とすわけだ。軍が崩壊したら国家が崩壊したも同じだが、逆は真ならず、なのだ。
戦後日本の際立った特徴を挙げるとするならば、この「まず軍ありき」の成立過程を経ていないことが挙げられる。軍隊という組織を根こそぎ剥奪された日本は、現在自衛隊という軍事組織を持つが、これは前述したような「まず軍ありき」型の軍隊ではなく、あくまで政府に所管される警察型の武力組織に過ぎない。自衛隊が日本国倒壊後に、司令官を臨時政府主席として国家再建のために独自に行動し続ける、なんてことが想像できるだろうか? それができるのが、本来の意味の軍だ。
国家が無条件かつ永続的に存在しうると仮定するならば、警察型の軍隊でも何等の問題はない。
ただ、私はそんなことをこれっぽっちも信じていないので、普通の軍隊が日本に欲しい。
d:\> dir /b /od | gawk '{printf "ren %s poster%02d.jpg",$0,NR}' | cmd.exe……とか叩けば、わざわざリネームするフリーソフトとか使わなくてもいいじゃん、とか思う私って普通だと思うんだけど。
BTRON-Clubで坂村先生がPAPIのことを得々と語って曰、「壁にスイッチがない!」。
全部UC(Ubiquitus Communicator)で指令するんだ!と意気軒昂だったんですが、私だったら壁にスイッチ付けるけどなぁ。そんでトヨタ・パートナー・ロボットにスイッチ押させる。窓を開けるのも、当然窓にアクチュエイタなんぞ仕込まずに、ロボットにやらせる。センサー系が外の天気と気温と風速を察知し、換気をしようと判断したら、家のなかをロボットが駆け回って窓や戸を開けていく。夜になったら、明りを点けて回り、家人が寝たあとは消して回る。そして食堂の隅とかにあるクレードルに座って充電して朝を待つ……。
これがやっぱり未来住宅ってもんだろう!(爆)
冗談の分量は半分くらいなんですが、この場合、既存の住宅を殆ど無改造で「電脳住宅」化できるというメリットがあるんですな。ヒューマノイド・アクチュエイタ構想と勝手に自称していますが、今度センセに提案してみようかなぁ。藪蛇かなぁ……。
一部において「坂村城」という表記が定着しつつあるようだ。
誰だそんな変な“テクニカルターム”こさえたのは?
里見くん経由で『警察庁が自転車の車道走行禁止の法案を作成中』というネタが。
冗談よせや!
時速30km前後で走るロードバイクを歩道で走らせるのは、危険すぎます。車道の左側を走るのは、道交法的にも問題のない運用のはずです(自転車は軽車輛)。自転車道を新設してくれるというならともかく、自転車に歩道を走れというのは、自転車の利点を殺すようなものです。
車道を走るときはメット着用、くらいにして貰えんものだろうか。
NHKのニュースを見ていたら、拉致被害者関係のニュースの字幕に「拉致」と書いてあって、あれれ「ら致」じゃないんだ、とちょっと吃驚。調べてみると、NHKも新聞も2004年中から「ら致」から「拉致」へと漢字書きするようになってたんだそうな。
新聞協会用語懇談会がいつ頃から常用漢字外の漢字使用についての態度を改めたのかは分からないのですが、先月出た「記者ハンドブック —新聞用字用語集 第10版—」からは大分「混ぜ書き」が減っているという話です。NHKの参照先は「NHK 新用字用語辞典」かな。
これが時代の趨勢ですかね。
そう言えば、一昨日採り上げた触法少年ですが、報道に「手おの」って書かれてましたね。漢字の「手斧」は「ちょうな」と発音したりするわけですが。
もう沢山だ! いい加減にしてくれ!>「<萌えるSE 業界ノベルズ> お兄ちゃんはプログラマ」
0920時頃、兵庫県尼崎市のJR福知山線で列車が脱線、敷地を飛び出し、マンションに突っ込んで死者53名、負傷者400人超の大惨事となった。2100時現在も救出活動が続いており、犠牲者の数は今後とも増加する可能性がある。
[後日注記:最終的に死者は107人となった]
とりあえず亡くなられた方々の魂の安らかならんことを。
まだ事故調査は端緒に付いたばかりだが、列車は前駅である伊丹駅でオーバーランし、1分30秒の遅れを出していたということで、この遅れを取り戻すためにスピードを超過していたようだとの証言が複数得られている。一方で、脱線位置手前で車輪が石を踏んだ形跡があるとかで、今のところどちらが原因(あるいは複合原因)だったのか、あるいはさらに別の原因があったのか、不明。
原因究明、再発防止、事故が起きた場合の被害の低減策など、考えなきゃならんことは多いですな。
NHKのクローズアップ現代で中国の反日運動(というより暴動)の件を取り上げていた。期待してなかった分、新しい知見も殆どなかったが、弱冠、認識を修正すべき点はあった。私が考えていたより中国側は事態制御のために努力していたようだ。もちろん、成果を出さなかったという点については同じなのだが。
番組の中で紹介された祁景瀅という方が中国のインターネットを通じた世論形成を研究しているらしく、興味が湧いたので著書を捜すことにした。
厚生労働省のエイズ動向委員会が四半期ごとの報告を出したんですが……この委員会、役に立っとんのかね? 年次推移がひたすら右肩上がりの上昇を続け、上昇率が下がる気配もなく、唯一発症者の数が横這い傾向ですが、これは要するに医療の進歩でHIVに感染してからAIDSを発症するまでの時間が稼げるようになったから。つまり、政策による対策とは無関係。
日本政府はこの病気を甘く見ているのか対策を取る気がないのか、とにかく最後にどうにもならなくなってから非常の手段を取るような事態に追い込まれるんじゃなかろうかと、悪い予測ばかり先に立つわ。他の性感染症の統計と併せて見ると、どうも潜在的感染者の数はこんなもんじゃないという気がしてならないんですけども。
なんか「普及啓発と検査・相談事業の推進が必要」とかいうコメントを厚生労働省は出しているようですが、冗談じゃない。学校、職場での健康診断に今すぐ検査を義務づけろと言いたいわ。
早稲田大学ヒューマノイド研究所/高西研究室とテムザックが共同開発しているWL-16Rですが、WL-16RIIとなって階段昇降ができるようになったとか。
数年後には、車椅子の代わりになっていたりするのだろうか(笑)。
しかし転倒時の乗員保護を考えると、腕が欲しくなりますなぁ……。
エアバスA380が27日に初飛行したそうな。約1時間のフライトで、トラブルはなかった模様。
動画見ると、凄い迫力だなぁ。フルダブルデッカーだけに、胴体が太い!
1/1 スコープドッグを観に行った。
昨日の初日の情報で、夕方の方が空いているっぽいという話だったので15時半頃に行ってみれば行列。明らかにソレっぽい人達に加えて子供連れや妊婦までいた。
目玉以外の作品もいいねぇ……。物販の机も作品だったのがなかなかイカす。でも気付いている人少なし。しかしまぁ、どれもこれも重そうだ。
で、目玉のスコープドッグブルーティッシュカスタム。
第一印象。
でかっ!
とにかくでかい。頭頂高が4mって言うけど、4mのヒトガタって、でかいよ。普通の人間が脚のサイズ。
重さは2tってことだけど、アニメの設定では6t…。間近で見てて思ったのは「今地震が来たら死ぬな」だった。
他に思ったこと。
こりゃ動力つかんわ。
アクチュエイタまでなら頑張れば付けられるかもしれないけど、そのアクチュエイタを駆動させるための発動機は、どうやっても押し込めそうにない。押し込めるような発動機じゃ動かんよ、この鉄塊。間違いなく。
威圧感は凄いけど兵器にはならん。
これだけ前方投影面積が大きいと、そりゃ威圧感は凄いんですが、純軍事的に見れば「的」ですな。ありとあらゆる種類の砲熕兵器の餌食になること必定。あと対戦車ミサイルね。
実用化のためには砲熕兵器を回避する激烈な機動力とか、想像を絶する何かが必要でしょう。あるいは肉弾戦を挑むようなシチュエーションか…。
そういえば展示解説してた人が、「自衛隊の演習場で的にしてもらって、適度に損傷したところでまた展示する」とかいうアイデアを語っていて、そりゃおもろいなぁとか思いました。はい。
見ている間、誰か知っている人と会いそうな気がしてならなかったけれど、どうやら里見くんと2時間差位ですれ違っていたみたい。