哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2006年1月分

Caution!
このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、並びにパーソナルメディア社は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

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2006年1月1日(日曜日)
 明けましておめでとうございます。なんだか良く分かんない裡に過ぎた2005年でしたが、2006年も平穏な一年でありますように。

 新年早々、cnnに変な記事が……。
 「
ゲームに夢中の69歳、孫のブログから一躍ヒロインにって、もしもしー?
 むかしNHKみんなのうたに「コンピューターおばあちゃん」なんて歌があったけど、御歳69歳のハードゲーマーですか、そうですか。
 ボケずに末永くゲームを楽しんでください。

 NHK BS-1でBS特集として「アメリカは日本をどう見ているのか」なんて2時間番組があって、色々面白かった。あくまで番組は「米国から見た日本」という視点で、米国内の識者やら関係者やらのインタビューを前半第1部で纏め、後半はコロンビア大学のカーティス教授のゼミ生による討論を見せてくれた。右から左から色んな意見を集めたのは良かったんじゃないかな。後半の討論もなかなかに興味深かったし。
 極めて個人的には、結局日本は米国の庇護下から離れにゃならん時期に来ていて、結果として「普通の」国にならざるを得ない。ただ、その結果日本がどこを目指すのかが、内国的にも対外的にも明瞭じゃないのが問題なのかもしれない。

 「大みそかのフランス、車放火425台・逮捕362人とかいう記事があって、去年の暴動の続きかいな、と思っていたら、記事中に「2001年以降毎年、大みそかに300台以上の車両が放火されている」とあって、毎年恒例なんか!
 あれだ、中国系の連中が爆竹鳴らしたりするのと一緒で、どうやらフランスでは年越しの夜に車に放火するのが行事らしいな。なんか、フランスって国へのイメージがここ数年来どんどん斬新なものになっていくな。


2006年1月2日(月曜日)
 餅ばっか食ってるわけにもいかんよなぁ。

 大晦日の記事なのだが、「日本人とは何?…中国で「菊と刀」ベストセラーにとかなんとか。
 ルース・ベネディクトの「菊と刀」(原題:The Chrysanthemum and the Sword)は日本論・日本人論の古典であり、押さえておいて悪くない本ではあるが、所詮は60年前の本であるあたりが難。
 良くも悪くも、文化とは変化・変容するもので、永遠不変の形質などというものは存在しない。ベネディクトはむしろその不変の価値を掘り出そうとしたようだが、私に言わせりゃそうやって見出したものですら、容易に変質する。それまで一貫して保たれてきた文化的特徴があったとしても、それが将来不変であることの証明には全くならない。大抵、滅びる時は一瞬だ。
 ともあれ、「菊と刀」が古典的日本論として重要であることは論を俟たないが、全てでもないことは言うまでもない。他の古典的名著、さらには現代までの時々に書かれた日本論を歴史的背景を伴って読むことが必要になる。それができる環境にあるのであれば、中国におけるベネディクト礼賛はそれなりに歓迎できる、と言える。
 問題はむしろ、良い日本論がなく、ベネディクトが売れてしまう中国社会科学の現状にあるのではなかろうか。いくら翻訳してあるとはいえ、ルース・ベネディクトは米戦時情報局の求めに応じて日本社会を研究した米国人であり、その考究は当時の米国社会に立脚している。中国人にとって無意味とは言わないが、現代中国人による考究があるのであればその方がより適している筈だ。日本には留学生だけで七万人を超える中国人が在留しているわけで、日本を一度も訪れずに「菊と刀」をまとめたベネディクトよりも余程恵まれた状況にある筈だ。しかるに、記事中に「中国では日本についてわかりやすく書いた本は多くない」などというコメントが踊ってしまうのは残念なことだ。
 もっとも、これには中国の国家体制の問題も絡んでいることが想像される。科学的研究には学問の自由ならびに言論の自由が不可欠であるが、現状中国にはそれが存在しない。正直に思う所を書いたら逮捕起訴されてしまうような社会では、政府に迎合したことしか書けなくなる。自然、学問は御用学問となりおおせ、どの本を読んでも似たようなことしか書いてないなどということになってしまう。それをおかしいと思う人が育たなければ、やはり現状は変わっていかない。
 中国に於いて言論表現研究の自由が齎されるのがいつになるのか私には見当も付かないが、人口12億の国で、通算12万4,000部でベストセラーなんて言っているうちはまだまだ夜明けは遠そうではある。


2006年1月3日(火曜日)
 自転車の初乗りで秋葉原まで出てみると……なんじゃこの人出は!と呆れるくらいに人がいた。
 CDを一枚買って、神保町へ逃亡する。

 「IC付きプレート実用化へ 渋滞緩和に期待とかいう記事。話は隨分前からあったと記憶しているけど、いよいよ実験かぁ。
 いわゆるアクティブタグになるんだろうけど、どの程度対タンパ性を持たせられるかに興味を惹かれます。いかに偽造し難く作るか、偽造法が確立した時に、速やかに次のシステムへ移行できるか、などを考えるべきことは沢山ありますな。
 ITS(Intelligent Transport Systems)関係だけでも応用範囲は広いのですが、某自律移動支援システムなんかと絡めるともっと面白いでしょうなぁ。あ、自律移動支援システムもITSの一環だっけ? あと警察としてはNシステムとの連携を図りたい所でしょうか。
 個人的にはいいんじゃない、とか思うけど。プライバシーの保護については検討しなければならないところがあるけど、利得が損失を上回るなら、否定する程のものでもないし、と。

 本屋でポスターを見て知ったのだが、竹書房が再びライトノベルに挑戦するそうな。名前が「Ζ文庫」。竹書房と言えばかつて1996年にΓ文庫という思い出すのも恐ろしいライトノベル文庫を創刊したことがあったりするわけですが、Δ、Εを飛び越えてΖに至ったようです。果たして再挑戦は成るのか。興味は尽きません。
 そういえばソフトバンクも参入すると言っていた気がする。GA文庫だっけ。
 市場は飽和気味だし、質は低下気味ですから、オッズは高いように思いますけどねぇ。私みたいなライトノベル濫読家ばかりってわけじゃないでしょうし……。


2006年1月4日(水曜日)
 Nortia TAD-WGの新年会カラオケ。BB Cyber DAMをチョイスしたわけなんですが、Coデンモクがちょっと信じられないほど操作性が悪くて難渋する。きちんと評価したんか、これ? 一文字入力するごとに検索走って、検索が終了するまで次の文字が入力できないって仕様は、ちょっと洒落にならんぞ? せめてバックグラウンドプロセスにするとか、キー入力が一定間隔開くまで検索に入らないとか、ちょっと考えりゃいくらでも対処方法があったろうに……。
 最新のDAMステーションはLinux + X-Windowだという話でしたが、不幸にも入った店には配備されていませんでした。
 こう言っちゃなんだけどさぁ……T-Engine + Oracle Lite + T-Shellで、あっさりこんなもんぶっちぎったモノ作れそうなんですけど……。問題は単価かな

 「BBCの新しい試み--ユーザーによるニュース画像の利用が可能に」という記事を見て感心。BBCは以前からiMPという放送した番組を1週間に限り自由に試聴できるサービスなんぞを展開していて、NHKも見習って欲しいと強く思っていたりするわけですが、今度はBBC News Open News ArchiveとしてCreative Archive LicenceというCCライクなライセンスでニュース素材を提供し始めたと。
 素晴らしいなぁ。
 コピーワンスだなんだとがりがりやってるこの国の公共放送は爪の垢でも煎じて飲んでくれ。公共放送はこうあるべきだと個人的には思うなぁ。(BBCのホンネはこの辺にあるんだろうけど、それでも卓見だと思う)


2006年1月5日(木曜日)
 じゅりちゃんのblog経由、「幼稚園から義務教育、延長幅1〜2年…政府・与党方針」という報道について。
 賛成・反対という前に、体制がどうにもならんのと違いますか? 幼稚園を義務化したとして、当該年齢の児童を全員收容できるほどのハコもなければヒトもいないわけで、2009年度からっちゅーのは些か準備期間が短くはないだろうかと。
 義務教育制度の見直し自体には賛成。特に現在の“九年”という文言が削除されるのは宜しいことかと。なんも勉強しなくても九年間出席していれば義務教育修了ということになってしまう現行制度の穴は大きいと思っておりますので。
 教育ってのは、結局の所輩出した人間の質が問われないといけないというのが、常々私の主張するところです。義務教育修了程度の学力を持った人間を輩出してくれなければ、中等教育(高等学校)や高等教育(大学)の教育に差し障るのは、今更言を重ねる要を感じません。なぜ内容ではなく年限を定めているのかというと、上級学校の入学試験に於いて選別が行われるという前提だったのではないか、と思うのですが……。
 教育を受ける権利は「その能力に応じて、ひとしく」有するものであって、能力差に目を瞑って“九年”と定めるのは、本来の趣旨にそぐわないとも思うわけです。ただし、一方で「教育の目的は、あらゆる機会に、あらゆる場所において実現されなければならない。」のでもあり、それを考えれば、能力に応じて等しく、遍く、何時でも教育サービスは提供されにゃならんわけです。必要なのは、義務教育の年限よりも、教育機構はその責務を十全に果たしているか、果たしうるかではないかと愚考します
 幼稚園の義務化は、この教育の精神から考えると、今一つ「枝葉末節」のように感じられます。

 スキーヤーの三浦敬三氏、死去の報。101歳。
 三代続く三浦スキーヤーの爺様。不謹慎ながら、色々サンプルを取っておきたい人です、はい……。


2006年1月6日(金曜日)
 寒い日々が続いていますね。流石に自転車で走る元気が失せました。
 明日もどうしようかなぁ。

 北信越の方じゃ、洒落にならんくらい雪が降っているそうで。自衛隊に災害出動要請がかかるくらいっていうんだから、相当だなぁ。あそこまで降ると、単純に雪かきの問題だけじゃなくて、どこに雪を捨てるかというのも結構問題になってくるんだよね。
 祖母の四十九日までに雪が收まってくれるといいんだけど。


2006年1月7日(土曜日)
 隨分久しぶり国立国会図書館へ資料を探しに出かける。入館証がRFIDカードになっていてびっくり。いつの間にこんなハイカラなシステムにっっ。資料請求もOPAC端末から直に出せるようになってて、請求票を書く手間がなくなっていて非常に楽になってた。一度に3件まで請求できるようになってたし(以前は早朝時間帯のみ3冊で、あとは2冊だった)。
 あまりの便利さに小躍りして、もっと便利になる利用者登録をしてきてしまった。
 求めていた資料のうち半分はあったのだが、もう半分は関西館にあると言われてしまい、取り寄せるべきかどうか悩む。次回のBTRON Clubに間に合うか微妙だなー。面倒だから関西館まで行っちまうか(おい)。
 とりあえず連休中に書ける所まで書いとかないとなー。

2006年1月8日(日曜日)
 「戦争の評価「歴史家に任せる」=安倍官房長官、明言せずですか……いや、そんなもの歴史家に投げられてもねぇ、ってのが正直な感想です。
 日本は一党独裁国家だとか言論の自由に制限がある臨戦体制国家とかいうのではないので、言論の自由もあれば思想信条の自由もあるわけで、当然歴史家にも学問の自由があって、考えることは人それぞれというものです。多数派と少数派の別はありますが。
 というわけでして、歴史家に評価を投げられても困る、というわけです。
 どっちかというと、自由な思想や発言を掣肘しようという動きが見られることこそ、憂慮すべきではないかと思いますが。
 何度も言うようですが、この国は自由な言論が保証された民主主義の国です。勿論、誹謗中傷や偽証が許されるわけではありませんが、匿名・変名での発言や議論すらも行えます。この国に於いて絶対普遍の価値観はまず存在しませんし、私たちはそれを承知の上で社会生活を送らねばなりません。自分と考えの違う人の存在を許容して生きる寛容さが、求められるわけです
 最近、この寛容さがとみに社会に於いて不足気味なのではないかという疑いを抱きつつあります。

 靖国神社に絡む話題としては、公明党の神崎代表が「追悼施設「靖国問題を解決せず」と発言したとか。当たり前すぎてコメントしづらいです。
 一方、憲法改正により自衛隊の国軍化が取り沙汰される昨今、自衛隊殉職者慰霊碑他の拡充としての国立追悼施設の整備は急務であると考えますが、それが靖国神社を置換えるものにはならないのは明白です。あれはもうどうにもならないものですから、中韓には諦めて貰うしかない性格のものだと思いますなぁ。譲歩のしようがないんだもの(参拝を禁止するのもまた政教分離の原則に悖る)
 ともあれ、将来的な国立追悼施設は必要とされることは間違いないので、そっちの検討は進めてもいいんじゃないかと思います。


2006年1月9日(月曜日)
 各地で縮小されつつあるという話の成人式ですが、やってる所は盛大にやっていた模様。でも振袖着るんだったら歩き方にも気を配ってねと言いたくなる、毎年。

 「日本に報道規制を要求 中国「対中批判多すぎ」ってなんですか、これは?
 昨日の今日でこんな馬鹿な発言が飛び出すとは、予定調和って言うんですかねぇ。
 日本は一党独裁国家じゃないので、報道規制なんて基本的にはできませんよねぇ。誘拐事件で人命がかかってるとかいう場合ならともかく(それだって一応は報道各社の協定であって、行政指導とかじゃないことになってるし)。
 佐々江賢一郎アジア大洋州局長じゃないけど、「そんなことは無理」ですわな。
 いやはや、碌でもない国ってのもあったものだ。


2006年1月10日(火曜日)
 本日売りの文藝春秋で三笠若宮寬仁親王殿下が「皇室典範に関する有識者会議」の報告書に対して批判の言葉を述べられているとかで、話題になってますな。
 この辺は現行憲法の矛盾みたいなもんだと思っています。天皇制のあり方は、“国民の総意に基づく”天皇の地位に関る重要な問題であり、国民として議論に加わっていかねばならない議題なのですが、同時に天皇家という家族、皇族という一族の問題でもあるわけです。しかるに、天皇は国政に関する権能を有しないもんだから、皇族自身の意見を聞くことができない。
 まあ、この辺は実は灰色な話が転がっていたりしますが、日本国民としてはこの話題はUntouchableだろうと思うので、触れないでおきます。
 ともあれ、私としては、かような制約下での、陛下の従弟であらせられる殿下の意見は傾聴に値すると考えます。
 別に件の有識者会議を蔑ろにするつもりはないのですが、パブリックコメントの募集をしなかった辺りは、拙速の誹りを免れ得ないと考えます。いくつか案を提示して、広く意見を求めるくらいのことはしてもよかったのではないですかねぇ。
 それと、どうせなら憲法改正を視野に入れた議論をして欲しいものなのですが。折角憲法改正の気運が高まっているんだから、上記のような陛下自身が皇室典範の改正に関れない体制を改めるとかさー。

 憲法改正といえば、先月話題にしたマガジン9条ですが、相変わらず凄まじい投票状況。他人事ながら、編集人側が一体どういうコメントを発するのか、そっちの方が心配。
 多少ネット上ってことで偏った結果が出ているにしても、大勢はこんなもんじゃないかなぁ、というのが個人的な感想。これまで巧くなあなあでやってこれたのは、護憲派の妥協があったからで、それが失われたため現実に対処すべく憲法を変えるしかなくなってしまった、というのが私の分析だったりするわけだけど。


2006年1月11日(水曜日)
 人民網に「やっぱり「李さん」が最多 中国名字調査なんて記事がありました。記事を読む限り、どうも漢民族の名字を調べたようですが、名字の種類が4,100種類とか書かれていて、やっぱ少ないもんだね、と
 日本は俗に約30万と言われますが、これは日本の方が多いと見るべきでしょう。韓国は約300とかいう話ですから、これはむしろ少ないか
 一般的には中国、韓国の氏姓は一文字が多く、日本は二文字が多いのですが、この辺も比率の妙があって、中国にも「司馬」とか「諸葛」「欧陽」といった、古来からの複姓はあります。人口を考えると「小熊」より多い可能性は高いですな。逆に日本でも一文字の名字が1,300程あるそうで、なんと一文字姓だけで韓国の氏姓の数を超えます(笑)。他にも、日本にはカタカナの名字を持つ人もいたりします
 もっとも、この話題は実は言語や使用文字の近縁性よりも文化的な問題が絡みますので、同じ文字使ってるから似たような傾向だろうと考える方が間違いなんですよね。
 ただ、似たような文字を使っているもんだから、うっかり間違ったりするんですよ。二文字だから日本人だろうとか、一文字だから中国人や韓国人だろう、なんてね。注意しないと。自戒を込めて。

 「羽越線事故でJR、病院の要請ないのに取材自粛求めるで、この記事はどこを問題視しているのか判り難いな。
 このような形で求められるまで取材を自粛できない報道各社の姿勢には問題があるという話か、それとも単に自粛を求める理由として虚偽の理由を捏造したことが問題なのか。「医療機関からの要請がない状態」で、JR東日本が取材自粛要請を行った場合、報道各社はこれを肯じただろうか、というのが判断の分かれ道かな。
 はっきり言ってしまえば、搬入された負傷者の人数と名前(名前が分からなければ、性別とおおよその年齢)が代表取材で分かれば充分なので、医療機関に目前の治療に専念してもらうために協力体制を敷く。要請されなきゃその程度の智慧も回らない報道各社って何だろうという気はしますが。
 虚偽は宜しくありませんが、その誘因となった姿勢を自身にまず問うべきかと。

 「「東京ヤクルトスワローズ」へチーム呼称変更」ですか……。我らがジャイアンツがチーム名から「東京」の文字を取り去ったのが2002年7月のことなのですが、やってることが一々逆行してるよな>ジャイアンツ。
 まあ、スワローズも国鉄時代からの東京球団ではあるのですが、やはり本家本元東京球団であるジャイアンツの胸にこそ「TOKYO」の文字は相応しいと私は思うわけですよ!(力説)


2006年1月12日(木曜日)
 うっかり第5世界へ逝ったっきりになるところだった。
 いかんいかん。
 今はとりあえずBクラの原稿を先に仕上げんとな……。

 「フィルムカメラ製品のラインアップ見直しについて」。事実上Nikonのフィルムカメラ撤退宣言だな。
 このままだと、フィルムや印画紙(未使用品)が、博物館に飾られる日も近いな。
 別に私はフィルムカメラ信奉者でもなんでもないので、有為転変は世の常なり、嗚呼無常と慨嘆するだけですが。ただ、デジタルカメラって必ずしもフィルムカメラの画質と等価じゃないんだよねぇと。とはいえ、一眼レフにカラーリバーサルを詰めて撮影なんて、今じゃブルジョワな趣味だもんなぁ。


2006年1月13日(金曜日)
 なんか地方制度調査会で道州制への議論が進んでいるとか新聞に報道が。
 道というと、歴史学徒の私としては「五畿七道」というのがつい思い出されますな。律令の昔の話ですが。首都圏としての畿内五箇国(山城・大和・河内・和泉・摂津)と、地方を七つの道(東海道・東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道)に分けた体制です。道ってのは文字通り“道”でして、畿内を起点とする六つの道が法令を伝えたり租税を運んだりする“道”であり、行政単位となったわけです。なお、起点が畿内にならない西海道には、政府の出先機関として大宰府が置かれました。大宰府は「遠の朝廷」とも呼ばれ、外交、国防に重要な機関であり、大宰府の長官・大宰帥は政府高官でした。もっとも、高官の左遷先として利用された面もありましたが。
 それはともかく、蝦夷地が日本に編入された折り、「北海道」という名前を付けたのは、なかなかのネーミングセンスではないかと思います。最近の市町村合併による由来不明な市町村名の増加を見ると、道州制によって古式ゆかしい名前が付けられるのか、今一つ不安です。

 マリーンズの李承燁が自由契約になったそうな。ジャイアンツにだけは来ないで欲しいと切に思っていたりするわけですが、それはともあれ、マリーンズも思い切ったねぇ。ま、福浦がいるからなぁ。
 我らがジャイアンツは、元木・後藤・清原への戦力外通告に始まり、野口のFA補償で小田をドラゴンズに、江藤を豊田のFA補償でライオンズへ、などと、無茶苦茶な勢いで新陳代謝を続けていたりするわけですが、ファンとしては来年のスターティングオーダーが全く読めなくて……。下手したら投手陣なんて生え拔きゼロになりかねん……。
 そんなんで勝っても嬉しくないやい。


2006年1月14日(土曜日)
 東京、比較的温かくも激しい雨。

 わ〜! やっぱり李承燁獲得とか言い出したーっ!>ジャイアンツ
 一塁しか守れへん野手なんざ放っときぃや〜。
 大体、マリーンズから小坂を取って、窮屈な内野陣(二岡、仁志、小久保、ディロン)から誰があぶれるか分からん段階で、一塁専門を入れるのは間違いやって。阿部の右肩の復調が遅れれば一塁起用もありうるわけだし、いざとなれば原俊介っていう手もある(小田をドラゴンズに取られたのは痛い……)。
 マルチプレイヤーだとかユーティリティプレイヤなら分かるけど、李承燁は違うと思う〜。

 “ネタのために頑張る”はくほー氏からJustsystem日本語テストをやってみろとのお達しがあったので、挑戦してみることにする。
 ちょこちょこと惜しいミスをして、90点の大台を逃した。
 誤答が敬語関係に二つという所が私らしいと思ってください(笑)。ほら、敬語はなくても言語的には事足りるしね。字を間違えたり単語を間違えたりするのに比べれば、些細なことだよ、うん
 模範解答について、個人的には、問11なんぞは「現代仮名遣いが間違っている」とかが正解のような気がするし、問14も気持ちは分かるけど教条主義的な「模範解答」だな。実際に使い分けられてないんだから、ンな模範解答出されても……と。問16は正直どっちでも構わんし。
 ところで、こんな私ですが、使っているかな漢字変換は未だにWX3 for Windows 95だったりします(笑)。XPまではインストールして使えることを確認しているので、行ける所まではこいつでいくぜー。拡張品詞登録の融通無碍さに慣れちゃったら、他のかな漢字変換に移行できんわ。
 登録できる品詞の多さが、私の場合まず評価対象です(爆)。
 なぜかATOKは製品紹介で登録できる品詞の一覧などが載っていないので、購入のための検討すらできません。豊富な語彙がどれだけあろうと、私の場合まず間違いなく後で登録しなければならない単語が出現し、そして往々にしてそれが自立語に收まらないため、自立語のみならず、付属語やら特定の活用にくっつく語尾の類などを登録できないと困るのです。
 あと、欲を言えば四段活用に加えて上二段・下二段・ク・シク・カリ・ナリ・タリ活用などを取りそろえて貰えるとあり難いですね。歴史的仮名遣いは一般教養ですから。


2006年1月15日(日曜日)
 BTRON Clubの原稿が不調だ。
 思い切って、捨てるもの捨てよう、とは思うのだが、折角調べたのに使えないネタが多いのも心苦しいものが。

 なんか韓国で歴史教科書問題が持ち上がっているそうな。漢陽大学名誉教授の崔文衡氏らが昨年末の教科書フォーラムで韓国の歴史教科書を批判したことが発端らしい。
 崔文衡氏の著作というと、日本では「日露戦争の世界史」が知られていますが、元々は経済史畑の方。日露戦争に至る道筋を当時の帝国主義諸国の力関係の中で論じていて、大変興味深い内容になっています。少なくとも、内在説のような奇天烈な論の支持者ではありませんが、一方で日韓併合については列強各国の帝国主義的侵略の一面であり合法性も正当性もないと論じています。私としては、そこで冷静にならんでどうするという気もしますが、一方で氏としては分かっていても吼えなくてはいけない所なのかもしれません。まあ、正当性があろうとなかろうと、当時の情勢が変わるわけじゃないんですが。
 当時の国際社会の不正義を叫んだ所で、歴史がひっくり返るわけでもなければ、謝罪と賠償を得られるわけはありませんので、全く無意味かつ無益だと思います。むしろ、世界における「常識」は転変することをしかと肝に銘ずる方が有益ではなかろうかと愚考いたします。
 昨今韓国は中国へと接近する姿勢を強く見せていますが、これは当然といえば当然で、北に敵国を抱えている以上、その後背となる中国、ロシアと友好関係を結ぶのは常道ですからね。日本については、一応海峡挟んでいますから余程状態が悪くならない限り、直接干戈を交えることはないでしょうから、貿易に支障が出ない程度の関係悪化は容認できるでしょう。
 それはともかく、日本の日本史教育でも、もう少し国際関係を含んだ教育が求められる所です。日露戦争が英米・仏独の代理戦争としての側面を持っていることくらいは、日本史でも触れるべきでしょうからねぇ。


2006年1月16日(月曜日)
 雲量10の空。予報では、夜に雨。
 それなら仕方がない、と自転車を諦め、徒歩で出かける。
 結局帰宅まで降りゃしませんでしたよー。俺の走行距離を返せーっ(謎)。

 明日、連続幼女誘拐殺人事件の犯人とされる宮﨑勤被告の最高裁判決が出るらしい。
 って、最初の事件が起きたのは元号がまだ昭和だった頃の話ですよ。いくら日本の裁判が遅いとは言っても、これはいくらなんでも時間がかかり過ぎではなかろうか。これで高裁へ差し戻しとか出たら……。
 いろいろ難しい審理だったとは思うのですが、ことほどかように時間がかかるのもどうかと思います。逮捕当時26歳だった宮﨑被告も、今や43歳。17年間も税金で食わせているという書き方をすれば、私の主張も受け容れられやすいでしょうか?

 さて、宮﨑勤被告は法的には「未決囚」、つまり刑が確定していないが、裁判等のために身柄が拘置されている者であり、その身柄は法務省下の拘置所に置かれています。拘置所に拘留されている人は、基本的には未決囚であり、公判を待っている身か、公判の途上にある人ということになります。ここで逃亡あるいは証拠隠滅の恐れがないと裁判所によって判断された容疑者は、保釈金を払って保釈を受けることができます。日本では珍しい例ということになりますが。
 で、本来論からいうと、警察が拘引した容疑者は、速やかに拘置所に移されなければいけないのですが、実際には代用監獄制度というものがあって、警察の留置場に入れられてしまうことが殆どです。本当はやってはいけないのですが、弁護士との接見を制限したり、威圧的な取り調べが行われたりしているとして、日弁連はこの代用監獄制度を廃止しろと昔から言っていたりします。もっとも、この辺が日本の99.8%と言われる刑事有罪率を支えている所だったりするわけですが、それはともあれ。
 身体の自由を侵して拘束する期間は短い方が良いに決まっていますし、もしも無罪放免などということになれば、刑事補償法に基づいて“日数に応じ”た賠償なんかが待っていたりするので、短い方が良いことになります。
 このように、公判・審理の迅速化にはそれなりのメリットが存在する、というお話。


2006年1月17日(火曜日)
 相変わらず原稿が不調。書きたいことを盛り込むと話が発散してしまう。つまり、絞れと。

 宮﨑勤被告の死刑が確定。順当だとは思うんだけどねぇ……とにかく17年は長い。
 一部報道で、昨今の幼女を対象とした犯罪と絡めて語っている向きがあったんですけど、全体傾向としては減ってるんですけどねぇ。一番多かったのは昭和51年だったり。昭和50年代って、統計を見ると、小学校入学前の児童の殺人被害者が毎年3桁という、今からでは考えられない時代だったんですね。ちなみに現在までそうですが、犯行の大部分は親族による家庭内暴力です。
 統計的に見ると、部外者による殺人事件を心配するより、家庭内における暴力によって子供が殺される方を心配した方がいいってことになります。
 なぜか物事を統計で見ると殺伐としてきますよね。不思議だなぁ。

 私個人としては、「印象」には気をつけようと思っているのですが、まあ、抱くこと自体は止められないと思います。注意すべきは、印象が既成事実化していくことですね。とくにマスメディアに乗った情報は、強い印象を与えようと加工されますから、統計資料なんかで裏付けを取っておかないと足を掬われかねませんからね……。


2006年1月18日(水曜日)
 午前0時過ぎに某SNSにログインしたら、「Happy Birthday」などと表示されて、誕生日であることを知った。

 NIFTYがLaCoocanとかいうサービスを始めたと聞いて見に行ってみたら、2GBで5,670円/年って廉いな。でも2GBも使うかなぁ。1GBだけど、sakuraのサービスとどっちがマシかなぁ。
 実を言うと、引っ越しについては暫く前から考えてはいるんですよ。150MBのquotaが残り少なくなってきているっていう切迫した事情もあったりして。
 思えば5年も居座ってたんだなぁ、ここに。気がつけばsumrieサーバのアクセス上位にいつもランクインするようになったりして……。ちなみに、このbottom.htmlは、sumireサーバのランキング1位だそーですよ。
 ……って、な ん で や ね ん!!

 Bクラの原稿が正念場。さあ、これから纏めだ。
 結局タイトルまで変更しちまったわい。


2006年1月19日(木曜日)
 李承燁キター…(_ _)。

 先日Nikonがフィルムカメラ事業の大幅縮小を宣言したと思ったら、今度はコニカミノルタ完全撤退を発表。ミノルタのαシリーズはファンも多かったろうに……。でもこれはSonyが引き受けるらしいからまだマシか。
 フィルムからの撤退は大きいな。これで残る大手フィルムメーカーは、イーストマン・コダック、富士フイルムだけか? アグファフォトは去年破産したからなぁ。フィルムカメラは残っても、フィルムが無くなりそうだよ、この調子じゃ。
 ともあれ、コニカミノルタ自身は他にも事業を持ってる(光学ドライブ用ピックアップレンズとか)んですが、これでコンシューマから見えない会社になってしまいそうですね。商品が消え、街からプリントサービス店が消えれば、会社の知名度はがくっと落ちちゃうだろうから。


2006年1月20日(金曜日)
 なにやら牛肉がまた搖れてますな。向こうも何考えてるんだか。
 これだけ両岸の考え方に差があると、合意を守るのも一苦労なんだなぁと感心してみたり。

 ややアレな話題なのだが、先日ネット徘徊の果てに、英語版WikipediaJapanese Toiletなるエントリがあるのを発見した。しかも、エントリは半端じゃなく長い。日本語の対応エントリより遙かに長い。
 なぜ英語のフリー百科事典にことほどかように微細を極めた記述があるのだろうかと訝しく思って内容をざっと眺めてみると、どうも温水洗浄便座、商品名で言うとウォシュレット(TOTO)やシャワートイレ(Inax)について実に力が籠っている。
 さらにフランス語スペイン語イタリア語ドイツ語にまでエントリは展開し、基本的に英語を翻訳したものらしいが、やはりとにかく温水洗浄便座が大きな比重を占めている。ドイツ語に至っては、ウォシュレットの独立したエントリまであった。
 日本ではそろそろ珍しくなくなった……というか、店舗のトイレ等公共の場所に設置されることも珍しくなくなって来ているので、十分普及したものと思われるわけですが、世界的に見るとこれは驚愕に値するもののようであります。
 そういえば昔、Wiredで「日本のトイレは蓋が勝手に上がるんだ!」とか書かれていたりしたのを思い出したわけですが、果たしてこれは日本文化の極みという奴なのか、単なる技術的挑戦なのか、多少気になる所でもあります。
 そこはかとない疑問なのですが、2003年に米国に進出したというTOTOのトイレの売上はどんなものなのだろうか。“日本文化”は米国社会に受け容れられたのだろうか?

 じゅりちゃんミツルんに捧げる、子供の名付け(命名)DQN度ランキング
 こう、なんていうか、もう、お願いだからこんな名前実在しないでくれって感じの名前が鏤々つらつらと……。
 いや、うちの実家も客商売だから珍妙な名前はよく聞きますよ。でもこれはいくらなんでも可哀想だろう!って名前多すぎ。この子たち将来、改名の自由を求めて運動を起こすんじゃなかろうか。


2006年1月21日(土曜日)
 祖母の四十九日のため、帰省。
 どうも、祖母の絡む日は、天気が悪い。

2006年1月23日(月曜日)
 祖母の四十九日法要と納骨、ついでに曾祖母(血縁上は大伯母)の33回忌で足を痺れさせながら田舎の寒さを満喫してきました。
 しかし……納骨が終わった途端に雪がドカドカ降ってきて、一晩で40cmとかいうのは何かの呪いですか? この雪+踏切事故のお蔭で、帰りの鉄道はダイヤが大混乱。遅延、行き先変更、再変更、運行打ちきりと、ミステリーツアーかこれは?と思うようなフルコースを堪能させられました。所要時間は6時間。最終的に3時間余計に時間かかった(爆)。

2006年1月24日(火曜日)
 H-IIA 8号機射上げ成功&陸域観測技術衛星(ALOS)“だいち”太陽電池パドル展開完了!

 自転車で走ったら、路肩のあちらこちらに雪が固まった氷がへばりついていて、結構危険だった。雪が完全に解けるまでは、自転車は気をつけた方がいいかもしれない。

 久しぶりにプリンタ売り場なんてうろついていて思ったんだけど、インクジェットプリンタって、どうしてインクに「白」がないのかねぇ。個人的には、CMYKの次は白だと思うんだけど。7色だの8色だののインクより、私は地に色が付いている紙に白色を印刷できるプリンタが欲しいよ。熱転写じゃなくてね。

 最近の報道見てて思うのは、社会の記憶力について。ほんの一年や二年前のことすら憶えていないのかねぇ……。
 なるほど、「現在の価値観で過去を断罪する」馬鹿が減らないわけだ。


2006年1月25日(水曜日)
 録画しておいた前回の「よみがえる空」を見たんだけど……UH-60Jが海上自衛隊の護衛艦に着艦して燃料補給を受けるシーンがあったんですが、これは実際にはできないんじゃなかろうか。
 燃料違うんだよね、確か。
 航空自衛隊は現在JP-8だけど、海上自衛隊はJP-5。まあ、JP-8とJP-5は添加物が違うけど同じケロシン系なので(JP-8の前のJP-4はワイドカットだったけど)エンジンにぶち込んで動かないことはないと思うけども、比重が違うので同じ燃料タンクに混ぜるのはどうなんだろうか。後で整備員がエラい目に遭うんじゃなかろうか。
 なんでこんな違いが生まれたかというと、艦船に積む燃料は発火し難い性質が求められたため、JP-5はわざわざ添加物を加えて発火点を上げてあるんです。陸上航空機には関係ない話なので、陸自や空自はわざわざ高い燃料は使わない、と。
 最近じゃ自衛隊も統合運用が増えてきて、海自の艦に陸自や空自のヘリが着陸することもあるんだけど、燃料補給ができないことが問題になってたと記憶しているので、問題が解決されていなければ、ああいうシーンはできないのではないかと……。
 そういう所にも、描写を割いて欲しかったなぁ。

 国土地理院が公募していた「風車」と「老人ホーム」の地図記号が決定したそうな。老人ホームは慣れが要るかなって気もするけど、風車はまんまやね。傾き具合がいい感じ。
 他にどんな地図記号があったっけ?と思って調べたら、この通り。小学生の時分、結構やった記憶はあるけど、存外忘れているもんだなぁ。

 産総研HRP-2が、パシリができるようになったそうな。地味だけど凄い内容。
 毎日の記事によれば、大阪大学新井教授らは車椅子を押せるようにしたとか。これも凄い。
 ああ、夢が広がるなぁ


2006年1月26日(木曜日)
 Sonyロボット事業から撤退〜〜
 Sonyの精神って何処へ行くんだろう……。

 パレスチナ自治政府の「民主的な」選挙でハマスが大勝しちまったようですが、どうなるんでしょうねぇ。ハマスはテロ組織呼ばわりされていて、アメリカもイスラエルも強硬姿勢をずっと取って来ているわけですが(それこそハマス幹部を爆殺したり)、そういう政党(?)が第一党になっちゃった、それも選挙で、となると、一体どういう姿勢を採るんでしょうか。選挙無效でも訴えるんですかねぇ?
 どっちにしろ、まだまだ中東和平への道は遠そうです。

 対馬市にある天台宗西福寺から元版の大般若経170巻が盗まれたそうな。
 ここ何年か、この手の仏教系の文化財を盗んでいっては韓国で売り捌く犯罪が増えています。韓国で捕まった犯人が、「日本が盗んでいった文化財を取り戻したんだ」とか吼えてたりします。甚だしい例では、日本から盗まれた文化財そっくりのものが韓国で“発見”され文化財に指定されていたりします。
 予断を持って犯人を韓国人と決め付けるのは良くないと思いますが、場所が対馬であること、朝鮮伝来の経巻であることなどから、可能性が高いと踏んでいます。というか、そう思われるくらいには起きてるんですよ、韓国人による文化財窃盗って。
 ビザなし渡航が無期限延長になったら、どうなることやら


2006年1月27日(金曜日)
 19時以降に佐川で荷物が届くからと急いで帰って来てみてれば、不在票には18時に来たと書いてあった。
 馬鹿にすんな!

 「センター試験の「政治・経済」…教科書通りの回答バツ」とかいう記事があったが、これって教科書に間違いがあったってことで、センター試験の問題じゃないよね。出版社と文部科学省は平謝りってことだけど、教科書に誤謬があっちゃ困るもんねぇ。でもこれまで誰も気付かなかったのかと……。
 ところで、その教科書出版社のお詫び文の中に「今後はこのようなミスを再発させないため、編修体制全般を見直し」とあって、あっちの業界じゃ「編修」って言うんだー、と密かに驚いていたりして。確かに「編輯」「編集」よりも「編修」って感じではあるよな、作業は。

 時事電なのでトバしのような気もするのですが、「ヘリウム3採掘へ月面基地計画=未来エネルギー源確保狙う−ロシアだそうな。最近エネルギー資源輸出国ってことでぶいぶい言わせているロシアですが、月までヘリウム3を獲りに行こうって? 2020年から商業採掘?
 無茶言いなさんなって……。2020年までに核融合の実用化が始まっているかどうか怪しいってのに……。
 仮に2020年までにITER(国際熱核融合実験炉)が目覚ましい成果を上げて実用炉の1基も出来ていたとしてだ、ヘリウム3を月から地球に輸送するのかね? それとも月で発電して地球に送電するのかね? どっちも現実的じゃないと思うけどなぁ。


2006年1月28日(土曜日)
 旧暦大晦日。

 というわけで、BTRON Clubの発表は恙なく終わる。
 先生を焚き付けつつ、自分に火の粉が及ばないように発表するのは難しいが、達成できれば満足感はある。あとは誰かが人柱になるのを生暖かく見守っていればいいんだな。

 「天皇陛下が靖国参拝なさるのが一番ですか。麻生外相、トバしてんなぁ……。
 個人的には、曽祖父たる明治天皇が建立された神社に今上天皇陛下が参拝することに異を唱える必要なんかないんじゃない?と思いますけど。
 好きにしたらええがな。


2006年1月29日(日曜日)
 春節。

 酒は拔けている、と自分では思ったのだが、ペダルを踏む足は正直だった、という話。

 矢代くんの基本的人権について
 そんなことはないぞ。ただ、私の基本的人権の方が大切だというだけだ!(力説)

 三日後に〆切が迫ったマガジン9条投票なんですが、システムが甘く多重投票ができる、不正投票が行われているとかとマガジン9条側も認めているようなのですが、実際にやっているのはどうも護憲派らしいという分析が……。
 不正投票が行われても、それでも改憲派に遙かに及ばない護憲派……。そろそろ自分達が圧倒的少数派であるという現実認識を抱くべきなのではないかと思いますな。
 現実を直視せずに戦略も戦術もあったもんじゃないでしょうに。


2006年1月30日(月曜日)
 やや旧聞に属する話題ですが、「すんなり解決しないユーロのスペル問題という珍妙な記事が(元記事はこちら)。
 幸か不幸か、私にはラトビア語の素養がないので、ラトビア語が印欧語族バルト語派に属する屈折語だということしか知らないし、文字はラテンアルファベットを使うけどqwxyを使わない、くらいしか分からない。そのため、ラトビア語的に「EURO」という綴りがどの程度許容され難いのかという点については、理解できない。
 伝え聞く所によると、EU加盟以来、怒濤の勢いで入り込む外来語に対し、色々頑張って対処しているとかなんとか。無駄な努力じゃねーのかと思ってしまうのは、私が日本人だからか。ソ連時代に言語の危機を経験した関係で、その辺敏感なのかもしれない。
 記事に出てくるマルタ共和国はマルタ語なんだけど、これはセム語系の言語なので、そもそも印欧語じゃなかったりする。発音が苦しいという意見は当然だろうなぁ。
 みんな同じローマンアルファベット使ってるんだからいいじゃん!とかいうレベルの理解だったんだろうかねぇ。将来トルコが参加した時にどうなるのか見物だ
 いっそ、€だけにして、読み下しは各国自由とかにすれば良かったのではないかと(爆)。

 そおいえば、Euro、その前身であるECUに倣って、アジアでもACUを作ろうとかいう動きがアジア開発銀行であるそうな。
 経済規模がこんだけ違うASEAN+3を対象に共通通貨って言われてもな……というのが本音だったり。
 そう言えば、+3の方の通貨であるが、日本の円(JPY)、韓国の$(C据(KRW)、中国の人民元(CNY)、台湾の元(TWD)って、全部字源が「圓」なんだよなぁ。不思議なことだ。

 昔私がNHKでバイトをしていた時は、電話口で「NHKですが」と言うとすんなり信用されました。>Yashiromann
 もう10年以上も前の話ですが、NHKの力は偉大だなぁと思ったことを憶えています。


2006年1月31日(火曜日)
 東亜軍拡競争を中国と繰り広げている韓国ですが、『「日本より強力」イージス艦に艦対地クルーズミサイル配備へ』とかいう記事が。
 別にKDX-IIIが日本のこんごう型より強力だからといってだからどうしたという話にしかなりませんが、その巡航ミサイルをどっちに向けるつもりなのかは、些かならず気になりますな。常識的に考えれば北に向けるものだと思うのですが、あそこの国の場合常識が今一つ通用しないようですのでねぇ。
 中国・韓国の軍拡に対し台湾もいよいよ軍拡に走るらしいですが、日本はこのまま軍縮を続けるんでしょうか。いい加減、周辺情況があまりにキナ臭いので、中期防を見直すべきじゃないかと思います。
 軍拡競争に相乗りするのも馬鹿みたいだとは思うのですが、なにせ中国は話し合いができる相手ではなさそうなので、とりあえずぶん殴りあいになる覚悟を示した上で交渉のテーブルに着くしかないというのが現実のような気がします。
 このまま軍拡競争が続けば、韓国と台湾は音を上げるでしょうから、その時に旗色を決めるでしょう。日本としては、それまでに憲法を改正し、国軍を創設すべきでしょうねぇ。

 韓国といえばウォン高が止まらないそうで、来月早々には日韓財務相会談が予定されていたり。協調介入してくれとか頼まれるのではないかと予想。
 靖国問題とか盾にして断ったら大変なことになるだろうなー(笑)。

 東横インの違法改装問題が話題になっていますね。なんというか、まあ……バリアフリー/ユニバーサルデザインって考え方は、なにも障碍者のためのものじゃないっていう根本的な理解がないとこうなるのか……。
 身障者用の客室の利用率が低いってのは理解不能な話で、別に健常者が使っても構わないものじゃないか……。
 刑罰として、一年くらい車椅子生活をさせてやりたいわ。