哀愁日記
底に哀はあるの。

西紀2002年7月分

Caution!
このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、並びにパーソナルメディア社は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2002年7月1日(月曜日)
 と、いうわけで、ワールドカップも終わったことだし野球シーズン再来です。
 とりあえず、我らがジャイアンツですが、「株式会社読売巨人軍」に改組されました。で、ビジター用ユニフォームが新しくなったりしたのですが……「YOMIURI」はお願いだからやめてくれ……。っつーか、球団名から「東京」が拔けて凄く悲しいぞ……。
 ちなみに、公認野球規則一・一〇(h)には、「ユニフォームのいかなる部分にも、宣伝、広告に類する布切れまたは図案をつけてはならない。」とあったりするのだが、このルールは日本国内については停止されている。この条項の復活を心待ちにしているワタシ。

 今日はシモキタのTolly Woodへ行って「TK0255」を観た。なんかすっかり常連だなぁ……。
 私好みの作品でした。
 そうそう。Tolly Woodで8月に「ほしのこえ」をリバイバル上映するそうです。

 え? 社会思想社が業務停止?


2002年7月2日(火曜日)
 7月に入って、街のあちこちに笹が飾られている。短冊に書くべき願い事……といえばやっぱり「隠居」かなぁ。
 「隠居」に勝る願いはないよなぁ……。

 昨日のことになりますけど、隻腕のメジャーリーガーとして有名なピート・グレイ氏が亡くなったそうです。メジャー実動1年出場77試合、通算打率2割1分8厘。1945年と言う時代背景があったにしろ、投手じゃなくて野手ですからね。凄まじい話です。
 頭が下がります。


2002年7月3日(水曜日)
 日曜から始まる大相撲名古屋場所を前に、NHKの「おはよう日本」で各部屋の紹介を紹介なんぞしてたんですが……春日山部屋の新十両春日王を「初の韓国出身の関取」と紹介していた。
 んでちょっと引っ掛かったんですよ。
 たしかその昔、力道山という朝鮮半島出身の関取がいた筈だ……と思って調べたら、出身地は威慶南道……つまり北でした。
 いいのかなぁ……。
 そう言えば、と思って家の中を漁ったら、朝鮮中央化学技術通信社刊の「WORLD PROFESSIONAL WRESTLING KING RYOK TO SAN」という小冊子を発掘した(爆)。嫌ですねぇ、歳を取ると物忘れがひどくなって。
「なんでそんなもの持ってるんだ!」というツッコミは不可。「まあ、何持っててもおかしくないよな」という納得は大却下。

 昨日のことになるが、神保町某所で「ちょびっツ」の第3巻の初回限定版が山積みにされて1冊100円で投げ売りされていた。再販商品ではなく買切品だったらしく、不良在庫と化していたものが放出されたものらしい。
 この話をしたところ、デンパ大阪が「ありったけ買い占めろ!」と指令を出してきた。流石に恥ずかしかったので10冊で勘弁してもらって、重い思いをして家まで持ち帰る。自宅のデンパ汚染が怖いので、早々に梱包して大阪送りにする。

 今日神保町で買ってきた本は、乙一の「GOTH リストカット事件」。一応5日が発売日らしいですが、そこはそれ、神保町ですから。
 今日、その本の帯で知ったんですけど、乙一ってまだ23歳だったんですね……(^^;
 デビューしたとき17歳だったのは覚えてるんですけど、そのデビュー作「夏と花火と私の死体」を読んで「ホンマに17歳が書いたんか?!」と思ったのは覚えてるんですけど、思い起こしてみればその時大学生だったわけで、それからまだン年しか経ってないわけで……。
 う、ぐ……。
 しかし相変わらず、読後感に優しさが残る独特のホラーだ。変な感想なんだけど、他に表現の方法がない。彼の書いたファンタジーも好きなのだが、どう考えてもアンハッピーエンドなのに、不思議と悲劇らしい悲壮感がない。というわけで、ほんのり系が好きな私としては、とても好みなのです。(近いところでは「ジェニーの肖像」かなぁ?)


2002年7月4日(木曜日)
 アメリカ建国史は、独立記念日以降の方が面白い、と思う。

 朝、昨日のブツをデンパに発送。
 今頃ブツの到着を心待ちに眠れぬ夜を過ごしているのであろう。

 昨日今日と、非常に不思議なタイミングで、東急5000系車輛に3回も巡り合う。おかしい。まだ1編成しかない筈なのだが……?
 基本的にはJR東日本のE231と同系列の設計なのですが、寒色系で纏められた車内の色調は好き嫌いがあるかも。
 凄まじいのは、ドア上方の15インチ液晶ディスプレイへの情報表示。路線名、路線図、乗換案内、次駅、開くドア、ホーム案内図、果てはスクリーンセイバー……。「めくるめく」なんて表現したくなっちゃった。
 はてさて、これだけのインフォメーションのためのシステムをどうやってオペレートしてるんだか。

 なお、小熊は斷じて「鉄」ではない

 家に帰る途中、ちょっと寄り道をしようといつもと違う道を通ったら、ふと掲示板が目に付いた。チャリティ映画の案内。「ユキエ」という映画を、10日に赤羽会館で上映するらしい。興味は惹かれたが、残念ながら8月11日ではとても行けない。

 そうそう。今日は電撃文庫の発売日でしたよ〜。>その筋の人達


2002年7月5日(金曜日)
 久しぶりに職場のメールボックスにklezやら何やらが大量に届く。

 正式なアナウンスが出たようです。
 メディアファクトリーから新文庫創刊に合わせて、「ほしのこえ」の文庫が登場です。
 既にお伝えしたように、ノベライズは大場惑。イラストには柿沼行! 「ふたつのスピカ」の作者です。
 これはもう買えと言っているに相違ありません。

 さて皆さん。
 原子力の使い道と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。
 原子爆弾。原子力発電。放射線治療。原子力艦船。原子力電池。原子時計。原子力自動車や原子力航空機や原子力湯沸かし器とか原子力炊飯器、コバルト・ストロンチウム温泉、健康食品ラジウム、バック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアンなどなど、現実やら夢やらフィクションやら妄想まで、様々なものが思い浮かぶと思います。
 さあ、「革新的原子力システム技術開発公募」課題募集開始です!

 だから、私は、「鉄」ではないと、言っているだろうが>駄目人外画伯


2002年7月6日(土曜日)
 今日もNortiaのミーティング。
 一つ謎が解けるたびに、新たな怒りが涌いてくる……嗚呼、TADよ永遠なれ(炸裂)。

 某所でも話題にされていましたけど、鉄腕アトムの誕生日まで、もう1年を切っているそうです。
 ここ数年、異様なペースで技術進歩が進んだ二足歩行ロボットですが、個人的には非常に不満です。特に、下半身の動きが不満です。
 本田技研ASIMOにしろなんにしろ、とにかく二足による動歩行が主眼で、「人間のように歩く」ロボットではないんですよね……。
 大体、関節の数減らしてあるし。
 NABCO義足とか知っている人間としては、「違う! 違うんだよ! 人間の歩行って奴ぁ……!」と大演説をぶちたい気分が少々。
 どこぞの古柳教授じゃありませんが、「人間のように動くロボット」って、どっかやってませんかねぇ……。

 で、昨日の原子力ネタで里見くんから教えられたのでご紹介リンク集にも付け加えよう。


2002年7月7日(日曜日)
 七夕(但し、新暦。旧暦の七夕は新暦で8月15日になる)

 とても良い天気だったので、布団を干したり洗濯物を干したり掃除をしたり。

 夕刻、友人から電話。サークルの発起人と会って飲むが一緒するか、という話。一時間かけて世田谷まで出かける。
 「スパロボ」で知られる某社を退職して以降の消息を殆ど知らなかったのだが、最近何かに目覚めたらしく、東南アジアを放浪していたらしい。
 ついでに結婚もしたそうな。
 年年歳歳花相似 歳歳年年人不同
劉廷芝「代悲白頭翁詩」より


2002年7月8日(月曜日)
 6日のことになりますが、「最後の4割バッター」テッド・ウィリアムス氏が逝去しました。
 メジャーリーグにはのべ26人(20世紀以降では8人13回)の4割バッターが存在しますが、1941年のテッド・ウィリアムスを最後に、以後誰も打率4割を達成した打者はいません。要するに、20世紀最後の4割バッターだったわけです。
 大規模なルールの改正がない限り、当面4割バッターは誕生しないんじゃないでしょうかね。

 ちょっとタカ括ってました。まさかそんな判決が出るわけがない、と思っていたので。「Hyperlinking Illegal」。まずデンマークの裁判所の正気を疑いましたよ、私ゃ。WWWってのはアンカータグによるハイパーリファレンスによってリンクされたHTMLドキュメントの集合体なわけで、それのリンク先がトップページか否かというのは、本質的に意味がない。それどころか、WWWの利便性を考えるならば、そのディープリンクこそが真骨頂であるように、私には思えるのですが。
 もちろん、多くの人間はHTMLドキュメントを生で見ているのではなく、ブラウザによって視覚的に再構成された「ページ」を見ているので、アンカータグがどうこうじゃなくて「下線が引いてあってポインタでクリックしたらページがジャンプするやつ」とかいうわけのわからない理解になっていて、それ故にこの体たらくなのだろうが……。

 先日の原子力ネタについて、原子力の重要な応用として「ひとの心を持つ、少年男女型ロボット兄妹、とか、未来の世界の、猫型ロボット兄妹(だだし、兄は耳が無く、妹はリボンに模してある)、とか、モビルスーツ、とか。」ときしもと君が叫べば、πちゃんは「トリチウムバックライト」などと曰う。
 とかくラヂオがだだ漏れです。

 東急世田谷線でも非接触型のICカードが導入されたそうですね。もっとも、私は「鉄」ではないので、わざわざ買いに行くほどでもありませんけど。
 昨日三軒茶屋通ったんだから、途中下車して買っときゃ良かったんですが(^^;
 んで当然JRの改札に通してみる実験を……(こらこら)。

 おい、誰か教えてやれよ。TRONとシグマ計画は無関係だって>ビル・トッテン


2002年7月9日(火曜日)
 ファイタースの札幌移転が本決まりとか。これで在京球団が一つ減って、風通しが良くなります(爆)。東京には東京野球倶楽部があればそれでいいのです(微笑)。

 電車の中吊り広告などで、住基ネットが色々話題になっています。政治力学的な意義とか国民総背番号制度への感情的な反論などには興味がありません。
 すでに報道されているとおり、「住基ネット「担当者がいない」「マニュアルが理解できない」」「自治体からも「延期」論相次ぐ 住基ネット稼動目前」「住基ネット、8月稼動に自治体の7割強が否定・懷疑的 日弁連調査」「住基ネット 与党内からも異議、凍結法案提出は必至」などなど、このまま逝けば日経コンピュータ誌の「動かないコンピュータ」に掲載されること疑いなし、といった具合のようです。大体、ロクな専任職員も揃えられないのにあんなもの運用したら、それこそハゲタカに集られる腐肉のようなものでしょう。個人情報がだだもれになっても驚きゃしませんな。
 お役所仕事ってのは、誰がやってもできるような仕事をみんなで分担してするものらしいですが、ことコンピュータの傅役に関して言えば、ベビーシッターよりは特殊な能力が求められるんです。そういった能力所持者を、全国数千だかある地方自治体が全て雇用できるかと言われるとかなり疑問ですし、ましてやちゃんとそういった人間を使いこなせるのか、と言われるとなんか斷言しちゃいたくなりますね。
 なお、住基ネットで使われている文字コードについては……語りたくありません(炸裂)。

 文字の話といえば、先号(6月17日号)の日経コンピュータ誌の「動かないコンピュータ」に、財務省印刷局電子官報がとんでもないことになっていると報じられていましたな。
 実は、実際に作業をしていた人と会ったことがあって、その時に「末端の入力者がこのレベルで大丈夫かいな……」と思ってたのですが、案の定、質が維持できなかったようです。
 校正ができない状態で公開するそうですので、とても一次資料としては使えませんね。期待していたのですが。
 実を言えば、政府のあちこちで公開されている電子公文書の中には、とてもじゃないけど引用できないシロモノもありまして、電子政府だe-Japanだと、掛け声は勇ましいのですが中味がなかなか伴わないようです。

 そのうち、この日記からDeep Linkを全部外さねばならない日がやってくるのであろうか。


2002年7月10日(水曜日)
 ここんとこ訃報ネタが多いのだが、今日も訃報から。

 前歴史民俗博物館館長の佐原眞氏がお亡くなりになられました。
 日本の銅鐸研究の第一人者であり、考古学の啓蒙活動に尽力された方です。民間考古学研究の成果を多く取り入れてこられた方だけに、旧石器遺跡の捏造問題で大きな痛手を受けた人の一人でもありました。
 覚えておられる方も少なくないと思いますが、東大総合研究博物館の第1回デジタルミュージアム展に於いて展示された銅鐸の音。あの銅鐸を鳴らした時に、ご協力頂いたのが佐原先生でした。
 謹んでお悔やみ申し上げます。

 神保町で竹居さんに会う。最近、良く会うなぁ。何か悪い前兆でなければ良いのだが。

 出版前から話題沸騰の金完燮「親日派のための弁明」(草思社)を本屋で見つけて買ってくる。発売日が12日だということは忘れた。
 内容は、まだ前半を読んだくらいだが、実にまともな内容で、目に止まる間違いもない。韓国でこの本は「有害図書」に指定されたそうだが、これが有害扱いになる社会というのは、相当に言論が不自由な国だろう。


2002年7月11日(木曜日)
 オフィスの中は冷え冷え長袖。外は痛いほど熱い一日でした。

 「新業態店の開店に関するお知らせ」。
 そーですか。はい。どっか私と関係ないところでみんな幸せになって下さい。

 夕刻。いつもより幾分早く神保町をうろついていたら、接近して来る人影!
 あれは! 美崎さんだっ!
 というわけで、これまで時間帯が違っていたせいで遭遇していなかったらしい美崎さんとすずらん通りで第1種接近遭遇ですよ。
「これ、今日の日記に書かれる?」
「そらぁ、日記のネタですよ」

 で、いつもより早く帰って何をしていたかというと、シューレの学生ゼミだったのですね、これが。
 数年振りの王子スペースでの開催は、議論が発散せずに深まった感じ。終わった後学生さんたちと飲みに行くと言う、これまた何年かぶり。
 その席で言われてしまいました。
「小熊さん、あの質問、答えが分かっててわざとしたでしょう」
「ははは」
「意地悪ですよ」
 久しぶりに、いい議論ができました。

 そういえばZD Netでとうとう「「速く打てて疲れにくい」キーボードの秘密——東プレのRealforce 106」が紹介されてしまいましたねぇ。品簿で品簿で、秋葉原の某所で売られているのを何度か見て触っているのですが、一度も「売られている」のを見たことがありません。いつ行っても「売り切れ」てやんの。
 ただ、僕個人としてはIBM 5576-A01を愛用していることからもお分かりの通り、重いキータッチの方が好みなので、あくまで予備用としての購入を考えているのですけれど。


2002年7月12日(金曜日)
文化庁がトップページ以外へのリンクを機械的に拒否」。
 ……。
 つまり、文化庁のWeb SiteはBBBではアクセスできないというわけですなっ。
 っつーか、それ以前の問題がなにか巨大に存在しているように思えますが。
 なるほど文化庁とはそういう役所であったか。

 ある特定個人向けのメッセージ。
 B-right/Vでは /SYS/USR/ 下に「小物入れ」という隠蔽仮身があります。それを開くとそこに小物の実行機能付箋が格納されています。メニューに表示されていない小物の実行機能付箋は、さらにその下の「小物隠し箱」の中です。
/SYS/USR/小物入れ
/SYS/USR/小物入れ/小物隠し箱
 そこから取り出した小物の実行機能付箋を、適当な実身の実行機能付箋として貼りつけてやれば、仮身の自動起動機能を使って小物を立ち上げることができます。
 「時計」小物などは、こーゆー使い方ができるので有名ですね。


2002年7月13日(土曜日)
 Episode IIを見てきました。しかもDLPで。
 思っていた以上に、フィルムに切れ目がない、ということが素晴らしいことだと知りました。フィルムの傷なども気にしなくていいし。解像度については、少なくとも私の肉眼ではフィルムとの区別はつきませんでした。
 作品の内容ですが、前作よりも遙かに多いチャンバラシーンに、ひたすら浸っておりましたよ。Ray Parkがいないと、満足の行く立ち回りが見られないのではないかと危懼していたのですが、そこはそれ、「質より量」です。100人がかりのライトセイバー戦は一見の価値ありですよ。ジェダイもばたばた死んでいくし。
 あと、ヨーダ師のライトセイバー戦。伝説のジェダイマスターは、非常識に強かったです。いや、もう、啞然としました。
 というわけで、今からDVDが楽しみです。毎日チャンバラ〜。

 映画見終った後、とっとと帰って原稿でも書こうかと思ってたんですけど、大切なものを思い出して本屋によりました。
 コミケカタログ、発売日でしたから。


2002年7月14日(日曜日)
 今日のNHKスペシャル変革の世紀」は「“知”は誰のものか」と題した、高度情報化社会と知的所有権(著作権)の話題だった。
 って、途中で見るの嫌になって、少ししか見てないんですけど。
 この2年間、職業柄著作権問題に関ることが多く、普通ならば知らないで終わったであろうことを学ぶ機会に恵まれました。言いたいことは山ほどあるのですが、敢えて一つだけ選ぶなら、みんなもっと知的所有権のことを勉強しよう、って辺りですか。
 いや、ホント、理解してないヒト多いのよ。
 著作権と著作者人格権と著作隣接権を説明せよ。(3点)

 どうしてRTFだってわからないんだ?>糸野クン
 死ヌ程反省するように。


2002年7月15日(月曜日)
 じゅりちゃんがうちにいる。
 山手線のE231の液晶モニターを見たいとか駄々をこねて大変だった。
 うちではなぜか「ほしのこえ」の鑑賞会。オリジナル版と声優版を聞き比べていたり。
 うむ。
 有意義である。

 本屋で夏見正隆の「僕はイーグル」の3巻をGet!
 ついでに小川一水の「導きの星」の2巻をGet!


2002年7月16日(火曜日)
 まぁだKlezが送られて来るってのに、今度はW32.Frethem.K@mmかい……。なんでこんなもんに罹るんや。

 桑田6敗目……(涙)。
 防禦率2.19の投手がなんで4勝6敗やねん。今日も7回1失点やで?! 三塁線に転がった打球を見事なフィールディングで一塁送球アウトにしたり、足元を拔けるか、っていう打球を素早くグラブを出してキャッチしたり、一塁線に綺麗にバント決めたり、どう考えてもいい野球してたのは桑田やんけ! 見殺しにするのもたいがいにせいよ!
 ……それが野球とはいえ、流石にこうまで「見殺し」が続くと叫びたくなる。


2002年7月17日(水曜日)
 米連邦下院で「Cyber Security Enhancement Act」が可決されたそうです。
 んで、大統領は「The National Strategy For Homeland Security The National Strategy For Homeland Security」なんてものを発表して、連邦政府による州兵招集などを謳っておるようです。
 エンロンに端を発する経済問題が顯在化し、株価・通貨共に下落傾向の中、これでもし戦争でもおっぱじめるとなったら、「典型的」と評されるでしょうな。

 先日紹介した「原子力宣言(嘘)」ですが、クレームがついてコンテンツが削除されてしまいました
 無粹なことをしますよね。そりゃ不快になる人がいることはわかりますけど、「俺は不快だからお前が悪い」ってのは、相当頭が悪い屁理屈だと思いますけど。他にも「冗談だ」と言っているのに冗談だと思わない人とか。
 このページについても言えるんですけど、「関係ない」って書いてあるってのに、文字通りに受け取らない低能って居るんですよね、これが。

 昨日いきなり行きつけの医者から連絡があったんですよ。そこの紹介で、来週東京慈恵会医科大学附属病院へ検査に行くことになってたんですけど、病院側の手違いで、担当医が休みの日に私の予約を入れてしまったという連絡があり、急遽明日に日程変更です。
 間拔けな話ではありますけど、当日まで誰も気づかないで病院で途方に暮れるよりなんぼかマシですからね。
 というわけで、明日は仕事休んで病院です。


2002年7月18日(木曜日)
 あっちでも、こっちでも
 技術が誤解された挙げ句、意味不明な魔法に成り下がりつつあるようです。

 医者に行きました。
 新橋から徒歩10分とのことだったので、新橋駅からてくてく歩いたですよ。
 診察部位は左膝で、十年以上前にぶっ壞したところなんですが、最近3ヶ月ほど痛みが引かないので、とうとう病院のご厄介に。
 で、結局は唯の腱鞘炎ということでした。膝の腱鞘炎。
 特にスポーツもやってないし、歩く仕事でもないと聞いた医師が訝しんで、「日頃歩く距離」を訊いたので正直に答えたわけですよ。

医師スニーカーを4ヶ月で履き潰すなんて、歩き過ぎだ。
はあ……。
医師歩くのを控えなさい。それからストレッチを充分にするように。
……。
医師普通は痛くなったら歩く量が減るんだが、君は普段通りに歩くから治らないんだ。
ボルタレン出しとくけど、歩く量を減らすこと。痛みがないからって歩くと、後がひどくなるぞ。
 うーん。そんなに歩いてないけどなぁ、普段から。
 歩く量をどうやって減らせばいいのだろうと思案しつつ、歩いて有楽町まで移動して電車に乗って秋葉原から徒歩で神保町まで移動して地下鉄に乗って帰ってきた。
 明日から減らそう。

 で、処方箋貰ったんですけど、家の近くのいつもの調剤藥局に頼もうと思っていたら、定休日でした。


2002年7月19日(金曜日)
 某所から論文を拾ってきて読もうとしたらですね、フォントが無かったですよ。Centuryなんて持ってるわけないじゃないか! あれはMS-Officeの附属品だろうがっ。
 しょーがないのでテキストエディタでPS開いて全部Times-Romanに直しましたよ、ええ。
 ほら、ベースラインが狂って……。
 ええいこの際だから和文フォントも……(以下略)

 気がつくと、危險度判定が上がってますねぇ……>Frethem
 っつーか、Klezと一緒で、どうってことないというか、なにか目新しい特徴のあるワームでもないのだが……。ごく通常の対策で十分対処できるレベルでしかない、と思うんだけど、なんでこんなのが流行るんだろう?
 通常の対策というと、「IEを使わない」「Outlookを使わない」なんだけどさ(笑)。


2002年7月20日(土曜日)
 やけに車通りが少ないな、と思っていたら、そうか、今日は祝日だったのか。
 都バスの鼻面を見るまで気がつかなかった。
 大丈夫。知ってます。今日は笹川一族の記念日なんでしょ?(違)

 で、今日はNortia Order TAD-WGの定例ミーティングでした。順調というか順調というか……。ま、来週のBTRON Clubを楽しみにしていてください。>その筋の方々
 飛び入りで神指弾“師匠”が加わった一行なんですが、集合時点で東プレの「Realforce 106」を抱えている駄目人外とか、パンパンに膨らんだ書泉の手提げとノートPC3台の入った手提げを両手に下げたR.O.D.とか、すっかりピンポイント人外魔境を演出していました。
 ミーティングの前に電気街のジャンク屋さんを回ってお買い物。もっとも、私は何も買うものがなかったので、あくまで追いてっただけですが。んで、ミーティングはπちゃんの強い要望によりMarys……になる予定でしたが、残念ながら行列を前にして斷念。末広町のジョナサンで作戦会議でした。

 帰りの電車に乗ろうとしたときに、ホームに、「COMPAQ」のロゴを背負った赤いシャツの集団がいて、とても迷惑でした。


2002年7月21日(日曜日)
 とりたててお出かけもせず、ひたすらPCの前でキーボードを叩いていた一日。
 とても有意義。

2002年7月22日(月曜日)
 ほしのこえ文庫版Get!
 入手したのが17時半頃で、読み終わったのが19時頃。最後の40ページは、After DVD Storyです。
 ここで喋るとネタバレになってしまいますので一言だけ。
 「ほしのこえ」にはハッピーエンドが良く似合います(^^)
 発売日は25日だろうって? そーゆー無粹なこと言っちゃいけません。

 「式神の城」のドラマCD出るのかぁ……。「第六世界英雄録」という単語に惹かれる〜。


2002年7月23日(火曜日)
 今更いきなり「JPEG基本特許ライセンス問題が急浮上」って言われても……。

 なんかちょっと燃え尽きてるカンジ。でもやること一杯あるんだよな〜。Bクラで使う追加資料も作らへんと〜。

 とりあえず桑田が勝ったので、気分は上々。


2002年7月24日(水曜日)
 正直言って困りましたねぇ。いきなりJPEGライセンス問題が発生したものだから、はたしてどうしたものやら。
 個人的にはそんな馬鹿な考えは捨てて、既に全人類の公共材だとして解放くれると会社の株も上がろうというものでしょうが(株価は下がるかも知れんが)、どーやらそんなつもりは毛頭ないみたいだし。こうなってくると、自己防衛としてはPNGに全面移行かなぁ、と。でも結構あるんだよね、ウチのサイトの中にJPEGファイルって。

 今週金曜日はシステム管理者の日……なんだそうです。
 「Give a geek a hug」の中でTed Kekatosさんが「system administrators get no respect 364 days a year」と言っておますが、これ、365 days a yearの間違いじゃないすかね(爆笑)。

 相変わらずどたばたしていますね、住基ネット毎日新聞社のサイトにゃ住基ネット関連記事の一覧までできちゃってまぁ……。
 ええと、最新のニュースは、地方自治情報センターのWeb Site内での問題ですね。認証が必要なページの管理が甘かった、と。うーん。「甘い」とかなんとかいうレベルの問題じゃなかったように思いますけどね、アレは。
 個人情報がどうとかこうとか、とかそういう話には興味ありませんけど、はっきりいって、技術面、運用面に物凄く不安があります。とりわけ人員についていえば、口にするのもおこがましいレベルであろうかと。何度も書いていますが、消防官のいない消防署、警官のいない警察署、兵隊のいない駐屯地には何の価値もありません。コンピュータ揃えてネットワークで繫いで仕様書つくって……それで運用担当者の質がデタラメでは、どこかの「民主主義国家」になってしまいますな。


2002年7月25日(木曜日)
 肉体労働でした。へにょへにょ〜。
 人員交代に伴う机の移動なんですけど、机が動けばPCも動き、PCが動くということは配線が、配線が〜。
 というわけで、物を動かしては線を引き、繫ぎ、通電確認とかなんとか。無線LANが羨ましいと一瞬だけ思いました。一瞬だけ。

 茅田砂胡の「暁の天使たち2 神々の憂鬱」をGet。


2002年7月26日(金曜日)
 退職までの日数を、指折り数える毎日。

 「「著作権者によるハッキング」を許可する法案、米下院提出
 まさか通過せんとは思うが……。
 でも米国だからなぁ。
 米国では知的財産権の保護は憲法によって保証されている、いわば「国是」なんですよ。ちなみに第一条第八節の八「To promote the progress of science and useful arts, by securing for limited times to authors and inventors the exclusive right to their respective writings and discoveries;」です。
 だからといってねぇ……。

 システム管理者の日、なんだそうですが、今日は早出して昨日の移動に伴った手直しやらなにやらごろごろ。あとあとになっても、突然電話機の位置が変わったり〜。
 システム管理者なんて仕事は、暇こいてなんぼだと思うんですけどね。


2002年7月28日(日曜日)
 27日のBTRON Club。坂村先生の法話(笑)は、恙なく終わるかに思えたのですが……最後に爆発しました(^^;。クールを裝っていて、実は腹に据えかねていたようです>某所での讒謗
 その後はだべりんぐ→呑み会→徹夜カラオケの定例コース。ただし、徹夜カラオケの前に「ミニパト」のDVDをGetしに渋谷へ行ったりなんたり。カラオケは三人だったので、回るのが早い早い。久々のセガカラだったこともあり、アニソンじゃない山本正之を歌ったりなんたり。で、その間中隙あらば夏コミの原稿に赤を入れ続けていた私……。

 徹夜明け。朦朧として家まで帰りついてやったこと。
 「ミニパト」の視聴。
 タオさんへイラスト依頼のFAX一枚。
 「紅の豚」の視聴。
 「紅の豚」は「ミニパト」と一緒に買ってきたのですが、買ってきた理由が仏語版が入っていたから(笑)。言語を仏語にして、字幕を日本語にして観ました。欲を言えばイタリア語版が欲しかったですね。

 そして夕刻、杉勇クラブの特別例会のために四谷二丁目の「萬屋おかげさん」へ。第2集合地点が四ッ谷三丁目駅ということだったので、17時半に間に合うように出向くが誰も来ず。しばし待つと工作者がやってきたので、二人で先行する。18時を半分くらい回って、ようやっと総勢11人が集合。蔵元の長女誕生を寿ぐ
 その後はひたすら駄目な会話が繰り広げられた。なぜか逆転写RNAさんと私の会話って、なんでか知らないですけど、アナリスト同士の会話みたいになるのでした。
 自宅に帰りつくと、頼んでいたイラストが上がってきていた。早い!
 そして流石に睡眠不足の私は、重い目蓋を擦りつつ、日記を書くのでした……。


2002年7月29日(月曜日)
 藍青や朝霧の新刊をGetしつつ。

 「米国 H2Aロケットへの技術協定適用要求、部品の輸出停止も
 とやかく言うつもりはありませんが、少なくとも私は米国のいいなりになる必要性を全く感じません。なんの自慢にもなりませんが、この国は「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」戦争を放棄した、世界でも類を見ない国家ですから危險視されるのは心外というものです。それは私を変人視するのと同じくらい。
 とりあえず私は周辺諸国の公正さを信頼しないので、日本は独自にロケット技術を持つべきだと思います。

 「ワン切りでまた電話障害 大阪・兵庫のNTT西日本516万回線」。公共物ってのは、好き勝手に使っていいものじゃなくて、節度をもって使わないといけないものです。電話回線に限りませんが。問題の業者は、何に欠けるって、公徳心に欠けます。もっとも、公徳心の欠如については今回の業者に限らず問題になっていますが。

 住基ネット関係の報道を見ていると、やや議論がおかしな方向へ進んでいる感があります。個人情報保護法があるかないかは制度的な問題でしかなくて、制度があってもなくても運用母体の能力に疑問があるというのが私の見解です。正直、「ウチの区/市/町/村では運用できません! そんな能力も人材もいてません」とかいって離脱する自治体があってもおかしくないと思うんですけど。


2002年7月30日(火曜日)
 「MS security patch EULA gives Billg admin privileges on your box」。
 ……。
 何が書いてあるのか理解できない。っつーか理解したくない。ていうか、こんなものとは無縁な世界で暮らしたいと思う。
 あ、明日からは少なくとも自分のPC以外の面倒はみなくていいのか(爆)。

 明日で7月が終わるということは、私のサラリィマン人生も一旦は終焉を迎えるということだな。

 もう正式発表出たですか?>天神
 14万5,000円って話ですけど。

 今日発売といえば、日産Zも今日からですねぇ。


2002年7月31日(水曜日)
 本日にて退職。
 暫くは、充電のために休養。

 住基ネットですけど、それ自体の利便性や先行投資としての意味や公共事業としての意味とかはよーっくわかってます。それどころか、私はどちらかというと国民総背番号制度に賛成の立場の人です。っつーか、何を今さら番号付けられるのが嫌な訳? 基礎年金番号を始めとして、僕らには既にべたべたと番号がくっつけられていて、私なんかは「鬱陶しい! 統一せんかい、統一!」とか思うんですけど。

 そもそも、この国に於いては、自分が日本国民であることを証明することが極めて難しい。
 誰も殆ど自分(他人)が日本国民であることに対して疑いを抱いていない。少なくとも相手の身元を確認するのに「国籍はどちらですか?」と質問するのは、差別発言と考えられているフシがある。そんな馬鹿な。
 私は自分の身元を国がきちんと保証してくれるというのであれば、背番号だろうが納税者番号だろうが受け入れるし、指紋押捺すらも歓迎する。DNA登録だって有効だ。もし私がどこか見知らぬ土地で野垂れ死んで死体が鳥に啄ばまれても、それなら安心というものだ。
 国家というものが何のために存在し、何をしなければならないか、ということに思いを致すとき、その最たる仕事は国民の平和と安寧の護持であろうと思う。そのためにも、国には国民の情報をきちんと管理して欲しい。
 だから、今の住基ネットのような状況では困る。

 国家が国民を管理する管理社会の到来を危懼する声も聞こえるのですが、この国は民主主義の国だったと思うのですが、違ったでしょうか。もし国家がそのような愚挙に出たとして、それを阻止できないほどこの国は全体主義な強権国家なのでしょうか。そして我々はそれほどまでに無力なのでしょうか。
 個人情報保護基本法があればすべて解決するのでしょうか。マニュアルが揃えばいいのでしょうか。機材が入れば良いのでしょうか。

 「無料で絵文字メール変換 異なる携帯会社間で使用可能に」なんてニュースをみると、なんというか、ええと、もう、コンチクショウ、ドイツモコイツモジョウホウシャカイキバンッテモノヲナメクサリヤガッテ[以下省略]