「ことしの夏 平均気温は平年比2.36度高い“異常な高温”」だそうで、3年連続で史上最高を今年も更新して異常な暑さだった、と。
地元でも、早稲の收穫がお盆前に始まって、過去に聞いたことがないとか言われてた。
そんで9月に入り、平年の天候だと気温が下がっていきますが、今年は高気圧が引き続き強いなど、暑さがしばらく続く見通しです。
と言われては絶望しかない……。
せめて冬は穏やかな気候であって欲しいんだけど、気温が上がる=水蒸気量が増える=雪が増えるなんでなぁ……。
このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。
「ことしの夏 平均気温は平年比2.36度高い“異常な高温”」だそうで、3年連続で史上最高を今年も更新して異常な暑さだった、と。
地元でも、早稲の收穫がお盆前に始まって、過去に聞いたことがないとか言われてた。
そんで9月に入り、平年の天候だと気温が下がっていきますが、今年は高気圧が引き続き強いなど、暑さがしばらく続く見通しです。
と言われては絶望しかない……。
せめて冬は穏やかな気候であって欲しいんだけど、気温が上がる=水蒸気量が増える=雪が増えるなんでなぁ……。
石破総理が椅子にしがみついて辞めようとしない件。
選挙に三連敗したら通例なら総裁辞任は避けられないと思うのですが、地位に汲々とすること著しく、とうとう党四役が辞任の意向を示すとか。
どんなに頑張ってもこれでは党の運営自体が不可能になると思うんですがねぇ……。
いやまあ、理論的には総裁独裁もできなくはないでしょうが、現実的には無理でしょう。
あるいは石破総裁は自民党に引導を渡し、「自民党を潰した男」として歴史に名を残そうとしているのか?
「5インチ光学ドライブは今後入手困難に?すでに在庫限りのモデルも」と光学ドライブの退潮が急速に進行している模様。
あと何年、ドライブが手に入るんだろうか……。
いくらMディスクとかJIS X 6257とかで記録媒体の長期保存を謳っていても、読み出すドライブが無くなっちゃったら粘土板にも劣るわけでな。(そもそもJIS X 6257を推進していたパイオニアが一抜けしちゃってる)
過去のデータをCD/DVD/BDに焼いて保存している例も多いわけで、今後のことを考えると頭が痛い。読み出しもそうだし、今後の長期保存データの保管方法についても。LTOなんて小規模事業者じゃ手が出せないし、そのLTOもLTO-10で下位互換性切り捨てという暴挙に出たからな。
なんとか安定的に2~30年くらいは確実に動作してくれる外部記録メディアはないものか。
Amazon S3 Glacierとかになるのかやっぱり……。
米国から「米フロリダ州、ワクチン接種義務を全廃 就学時も義務付けず」という報が飛び込んできて、実質的に崩壊している集団免疫がとどめを刺された感。
以前も書きましたが、フロリダ州は米国内でも最もワクチン忌避が盛んな地域の一つでして、特に非科学的によるワクチン忌避が問題になっています。
そして米国としては10年ぶりとなる痲疹による死亡者が発生したフロリダ州で、事態を收拾するどころかより一層悪化させる政策が選択されたことには驚きしかありません。社会から科学性が失われることの害悪とはここまで酷いものなのか。
日本は他山の石とせねばならんでしょうな。とりあえず反ワクチンは滅ぼさねばならぬ。
日経に「「石破辞めるな」X投稿、野党寄り4割 賛否交錯し盛り上がり」とかいう記事があったそうなんですが、同様の分析は「2025年8月臨界点―石破政権はなぜ支持率が下がらないのか」というものが先行してありまして、要は石破首相を支持しているのは寧ろ非自民支持層である、という話。
石破氏の経歴を考えればおかしくもないというか。元々が自民党内野党的な人で、一時は離党して新進党にいた時期もあるわけで。
機会主義的で政敵を攻撃するためには手段を選ばず、眼前の聴衆に受けの良いことを口にするも、自分が言ったことに責任を負わず、また過去の自分の言動を自らが裏切る。
そういうのに権力を持たせることの危うさを明らかにしたという点で、石破総裁には意味があったのかも知れません。
「ハッカーがノルウェーのダムをハッキングし4時間にわたり放流させる」って記事があって、これ河川によっては死人が出る話なんで、マジで洒落にならない。
勿論こういう行為をする方が悪いというのは100%間違いない話なんですが、その一方でサイバー防衛の必要性は日々増すばかり。日本の体制がどうなっているのかと心配になるところです。
警察がどんだけ頑張っても、これロシア政府/軍が背後にいるので、どうにも手が出せないのですよね。これは中国・北朝鮮からのサイバー攻撃でも同様なんですが。
結局はこちらから攻撃元に反撃を仕掛ける、くらいしか方法がないのですが、「能動的サイバー防御」は今年5月に法律ができたばかり。またその内容でも「無害化措置」についてはかなりもやっとした内容になっています。
ぶっちゃけ国外への国権の行使なので、非常に濃いグレー(というか真っ黒)なんですよね。実のところミサイル打ち込むのと大差がない。
やはり(現在は否定されている)国の交戦権を前提とした法体系の整備が望まれるところではないかと思います。
石破総理辞任表明、と。正直な感想としては、遅きに失したな、といったところ。
参院選で敗けた段階で詰みの状態、続投の筋道はなかったわけで、一体どんな理屈でその地位にしがみついていたのかよくわからない。最後が投了になるのが分かっているなら、さっさと自裁するのが一番傷が浅かっただろうに。
ともあれ、次期総裁・次期首相を巡る戦いが始まったわけですね。せめて石破よりはマシな人が選ばれて欲しい。
定期検診with CT。
とりあえず今回も転移・再発の所見なし。
腫瘍マーカの値が高いのが気になるところだけど……。
経過観察期間も折り返しを過ぎたか。
「民放5局、BS4Kから撤退か──TBSの資料から浮かび上がる厳しい現状とは? 代わりに浮上した4K配信」とかいう報道が流れていて、負のスパイラルじゃのう的な。
個人的にはNHK技研などでの研究は良いと思うし実験放送も続けるべきだと思っているのだけれども、現状の4Kテレビ放送については実験放送の域を出なかったと思うなぁ。
やるんだったら負荷を承知で、現行の2K放送を廃止し、新規格への移行を前提とすべきだったんだと思う。
まあ地上デジタルテレビ放送の新規格については現在議論が進んでいる所なんだけども、影響は避けられないだろうなぁ……。
超個人的には、4K放送には拘らずに、VVCの利用を前提として2Kでの電波帯域の圧縮や、マルチレイヤー符号化による2K/4K/8Kへのシームレスな移行を可能にするようなデザインを期待したい所。
ちょっと背伸びして20年くらいは確実に使える技術にして欲しいよね。
イスラエルとハマスの戦争の和平交渉のためにカタールへ赴いたハマス幹部をイスラエルが空爆して暗殺を企図す、という、もうね、どうなってんのこれ、的な……。
和平交渉の意思がない、としか思えませんし、今後の和平交渉はまず以て成立しなくなりますわな。のこのこ出かけていったら暗殺されるとか、誰が交渉しに行くかと。
こういうことをすると戦争の出口がなくなるんですが、イスラエルはマジで「ハマス」を鏖殺し切れると信じているんですかね。
ジェノサイドになりますよ、それ。
ロシア‐ウクライナ戦争では、ロシアの無人機がポーランドへ侵入してNATO軍がスクランブル。
これまでも無人機の誤侵入は何度かあったのですが、今回のものは意図的ではないか?との分析が出ている模様。もちろんロシアは認めないでしょうが、威力偵察を企図した意図的な誤侵入の可能性は充分にあるでしょうな。
意図的にしろ事故にしろ、状況の悪化は疑いないところで、世界は一層危うくなって来ています。
雨降らないかな?と心配しながら自転車で走り出したら、逆に晴れてきて、サングラスはしてないわ、日焼け止めは塗ってないわでエラい目に遭った。
逆に首都圏じゃゲリラ豪雨で大変なことになっていたみたいだけども。
ここんとこ、天気予報が余りアテにならない状態が続いているんだよね。というか頻繁に情報が更新されるので、2時間先とか3時間先の予報は見ても意味がないというか……。
そりゃ最新のデータに基づいた予報に更新されること自体は望ましいんだけども、もう少し安定的にならんものか。あまりに頻繁に更新される情報は、予定を立てるという観点からはアテにできないというか……。
「史上初! 自衛隊の戦鬪機を欧州の中核国へ 複数の空中給油機も同行 その目的は?」という記事があって、ここの所欧州各国軍の戦闘機部隊が日本へ訓練に来ていましたから、お礼参りといったところでしょうか。
外交的にも必要なことですし、米国主導ではない派遣ノウハウを蓄積することも重要なことです。
ただまあ、戦闘機パイロットの人は大変でしょうけど……。
昔戦鬪機のフェリーフライト時のパイロットの疲労についての論文を読んだことがありますが、そりゃ大変だろうとしか感想が出てきませんでしたな。あんなので7時間も飛ぶとか拷問だろうに。
ま、それも含めて訓練ということなんでしょうけれども。
NHKに「「ファクトチェック元年」検証広がる一方 “ジレンマ”も…」とかいう記事が載ってたんですが、まあファクトチェック自体は良いんですがね、それをお前らが、とりわけ琉球新報が言うか?という点ですよね。
つまりファクトチェックを行う主体がその対象を恣意的に選別する事態が既に信用を損ねているわけで、その筆鋒を自分たち自身に向けるくらいの覚悟と根性がないのなら、報道機関がファクトチェックなんて口にすべきじゃないんですよねぇ。
特に琉球新報については推定無罪原則も自己弁護の権利も無視した社説を書き散らした過去があったりするので、まずは自分たちがファクトチェックを受ける側であることを認識しないといけない。
全体的に、NHKにしろ琉球新報にしろ、「報道機関はファクトチェックする側」という暗默の前提に立ってしまっていて、その自己無謬性をまず捨てるところから始めないと駄目なんだよ。
こんな記事書いて出しちゃってる状態では、難しそうですけどね。
先日、ロシアの無人機がポーランドに侵入して故意性が取り沙汰されていましたが、「ルーマニアでも領空侵犯、ロシア無人機か 戦闘機緊急発進」とこの感じだとやはり故意の侵入だったのでしょうね。
NATOに対する牽制なのか、挑発行為なのか、はたまた威力偵察なのか。
ともあれ、NATO側へ負荷をかけようという意図は感じられます。
しかし、これって第5条の発動はない、という見切りによって行われているのだと思うのですが、いつまでもNATO諸国が弱腰だと思い込んで綱渡りを続けてると、どっかで踏み外しかねないと危惧するところ。
そん時ゃ世界大戦ですがね……。
熊狩ネタがいくつか。
緊急銃猟制度に関しては、良いように捉えれば砂川の件を反省して枠組みを用意したという話なんでしょうが、法の不遡及の原則があるので現在進行系の砂川の裁判はどうにもならないんですよね。あれこそ真っ先に救済しないと駄目だと思うんですが。
そんで札幌の一件については、緊急銃猟の枠組みからすら外れてるんですよねぇ……。法を厳格に適用するならば、札幌の一件は確実に免許取り上げ案件なのですが、じゃあどうすりゃ良かったんだという話になりますわな。
どうにもこの問題、日本の制度設計における「不測の事態」への対応問題に一般化されそうな感じ。
「防衛省訓令第317号「自衛艦の名称等を付与する標準」変更でCG(巡洋艦)とCVM(多目的空母)が追加」という記事があって、どうやらいよいよ「空母」やら「巡洋艦」やらが自衛隊に登場するらしい。
まあこれまでも「ヘリコプター搭載護衛艦」とかかなり無理のある名称を使っていたので、実態に即した名称になるのは良いことだと思います。
それにしても「イージス・システム搭載艦」がミサイル巡洋艦ですか。これ本当にイージス・アショアの代わりで済むんかね? 汎用の戦闘艦として便利使いされやしないか……。
トヨタがe-Paletteを発売、と。発表が2018年だったから、発売まで7年かかったのか……。
日野ポンチョ(のショートモデル)を使ってるようなコミュニティバス路線でなら使い勝手が良いかも知れない。最小旋回半径が6.5mならポンチョよりわずかに小さい。
内外装の写真を見て思うのは、IWMならもっと室内を広く取れただろうになぁ、ってところ。その辺は明らかにBYDの方が先行している。
あと運転席のハンドルの形状や、将来的にLv4の自動運転に対応するといったところからして、ステア・バイ・ワイヤを採用しているのではないかと思われるところ。ステア・バイ・ワイヤは10年くらい前から時折搭載車が出ては消え、という感じだったのですが、近年ようやく採用例が増えてきた技術です。こういう車両でも、恩恵は大きいでしょうね。
ただ……「先進コックピット」とやらで気になったのはシフトセレクタで、プリウス式のセレクタになってるんですよね……。あれ、使ったことあるんですが、個人的には余り良いとは思いませんでした。ソフトウェア的にシフトを変更できる点が自動運転/運転支援技術との連携のために重要なのは分かるのですが……。
個人的には日野Pro Shiftのダイヤル式シフトセレクタみたいなのが良いと思うのですが……。
金星探査機「あかつき」が運用終了となったとの発表。
2010年に金星周回軌道に投入失敗という苦難の船出となった宇宙機で、その後のリカバリーによって長周期軌道になんとか乗せて当初計画を変更した観測が行われていたのですが、昨年から通信が途絶していてこの度正式に運用が終了したもの。
もちろんこの不屈の執念と言うかリカバリーは素晴らしいものがあるのですが、そもそもの問題がスラスタノズルの脱落というのがね……。
その後、SLIMでも同じことやらかしてて、どうにもこの500Nスラスタに疑問が湧くところなんですよね。宇宙研でも500Nスラスタの連続失敗(のぞみでも失敗してる)は気にしているみたいだけど、次はなんとかして欲しい。
日本製鋼所から「装輪装甲車(人員輸送型)AMVの初号機の納入について」という広報が出てた。当時は驚きを以て受け止められたAMV採用ですが、順調そうで何よりです。
陸自仕様はスモークディスチャージャーが付いてるのと、ハッチにRWSじゃなくて防楯が付いてるが特徴ですかね? あとカメラが増えてるように見えます。
陸自、なんでそんなにRWSを嫌うんですかね……。単に予算の都合なのかも知れませんけども。
沖縄のNHKで「不発弾処理 足下(もと)に潜む“脅威”」という6月にNHKスペシャルで放送した番組の72分拡大版が放送されたらしい。
基本的な枠組みは6月のNスペと同様なんですが、拡大された時間で海自の処理作業や、ノルウェーからの情報が加わったことなどは番組に深みを与えていたと思います。あと6月の事故についても触れた部分が増えて、その後の事故調査を踏まえた情報も多少は増えてました。
一方でやはり沖縄を含めた日本全体の問題には目を向けず、本土と沖縄の対立構造を描こうとしていた点はマイナスを通り越して作為的な対立構造の醸成を意図しているのではないかと疑わしいところです。
特に責任論に執着するのって何なんだろうね。何かの病気なんだろうか。
それはともかく、個人的には特に日本全体の不発弾問題を見逃しているのは、その心理が非常に危ういと思います。確かに沖縄は令和6年度実績でも日本全体不発弾処理の3割強を占めますので、決して小さくない問題ではあるのですが、別の見方をすれば7割は沖縄以外なんですよ。沖縄が日本の不発弾問題の縮図であるという意識が沖縄県民に強く働いていることは理解できるのですが、それを全面に出して番組を作ってしまうのは危ういのです。
そして恐らく制作陣がそのことに気づいていないだろうというのが、一番危険なんですわ。
ここのところロシアによるNATO諸国への領空侵犯が相次いでいましたが、今度はエストニア。そして空港へのサイバー攻撃。
ロシアは世界大戦を望んでいるのか? それとも、NATOがロシアと戦端を開くことはない、と見切っているのか。
ともあれ、ロシアが欧州に対してやっていることはいずれ日本に対しても行われるでしょう。
せめて、備えねば。
「「高くても」国産EVバス、京王が大量導入へ 中国製から“路線転換” バス会社の本音を聞いた」という興味深い記事。
BYD K8は日本市場向けの仕様が存在し、国内の認定を受けていることから各地で採用されているEVバスなんですが、やはり信頼性や使い勝手ではエルガEV(過去日記)に分がある模様。
信頼性という点ではBYDではありませんがEVモータースジャパンが輸入販売する中国製電気バスに総点検の指示が出た、なんて話もあったばかりです。
とはいえ、記事中にもある通り、価格差がこれだけあるとね……信頼性を金で買った方が得か、補修費用の方が廉く付くか、といった感じではあります。現状では補助金頼みというのは如何ともし難い所。量産が進んで価格差が縮まれば…というのは期待薄でしょうからね。
今後の国産EVの先行きを考えると難しいものがありますな。とはいえ、エルガEVには頑張ってほしいものです。
米国の医療については先行きが暗い話が多いんですが、今回も「トランプ氏、妊婦の解熱鎮痛剤タイレノール使用で「自閉症リスク増える」 証明されていない説を主張」とまあ……もしかしたらこの先、権力が非科学的に介入することを制限する法制度の整備が必要になるかも知れませんね。
もっとも、あの手の人達は科学性というものを権力で左右できる対象だと見ているので、どうにもならないかも知れませんが。
これらの非科学的な公衆衛生行政の被害は最終的に国民が負うわけですが、影響が目に見える形になるまで時間がかかるものなので、手遅れになるまでどうにもならないなんてことが起こり得ます。
日本の痲疹・風疹ワクチンなんかもそうで、90年代のMMRワクチン問題によって接種が中断され、その後国内で何度も流行が起きて大学が閉鎖されるような事態になるまで手が打たれませんでした。米国はいつ方針が変わるでしょうかね。
今回の件はトップダウンで行われた反ワクチン禍として将来教科書に載ることになるでしょうが、その時にはトランプもケネディも墓の下でしょうから、気楽なもんでしょう。
仏独西で進めている将来戦闘航空システムFCASですが、空中分解しそう、という記事が。
平和な時代が終わり、現実の脅威が迫ってくると、各国の要求の違いを妥協するのが難しくなってきたということでしょうかね。妥協が即安全保障に直結しかねない状態だとね……。
もっとも、FCASについてはそもそも所定の目標を達成できるかどうか、傍から見ていてもかなり微妙な感じはありましたが。
以前書いたことでもあるのですが、戦鬪用機においてはとにかくエンジンの推力・推重比が機体の規模や性能を拘束します。日本が長い年月と資金をかけてXF9を開発したのも故なき話ではなくて、かつてのFS-X計画(後のF-2)においてエンジン調達が米国から拒否されたことが国産開発断念に繫がったことを反省としています。
要するに「平和の配当」の期間にどれだけ(戦鬪用機用)エンジン開発に投資してきたかが欧州は問われているわけですが……問われているわけです。
日本は日本エアロフォージに5万トン鍛造プレス機を補助金投じて設置するなんてことをやってます。
そこまでやっても、まだ20年前の米国の水準にようやく追いつけそう、ってところが米国の凄さなんですがね。
「中国の最新鋭空母「福建」、電磁カタパルト使った艦載機の発進に成功 米軍以外で初」と、バッドなニュース。
現代航空母艦はカタパルトの有無でかなり戦力投射量が隔絶しますからね。
シリアに派遣されていたロシアの空母アドミラル・クズネツォフが、その派遣期間を通じて420ソーティとかだったらしく、STOBAR空母の限界はそれなりに知られたところです。
一方で米国のCATOBAR空母ニミッツ級などは一日120ソーティですからね。
中国の空母福建がどの程度の能力を有するかは現状未確定ですが、米国の空母航空団に近い能力を獲得しつつあることは疑いないでしょう。
この能力を得た中国がそれで何をするか、を考えると頭の痛い話です。
JR東から「在来線車両向け次世代車両駆動用インバータ装置を試験的に搭載します」と、新型のVVVFインバータ装置が従来品比で体積約60%減、質量約50%減を実現した、と。
魔法かな?
ともあれ、こういった技術はそのうち電気自動車にも降りてくるので、どういう変化が生じるか、興味深いところ。
近年の電気自動車では、インバータとモータ、トランスミッション(減速機)、差動装置を一体化しeアクセルと呼ばれるユニットにして組み付けるのがトレンドになっているのですが、この方法、生産技術面からの要求なのは分かるのですが、今回の新型インバータのように構成要素技術が進歩した場合にeアクセル全体の設計を変更しなければならないという面倒な点があるんですよね。
個人的には、まだ時期尚早じゃないかと思うんですよね、こういう技術進歩が続いているので。
NHKに「自衛隊装甲車の後継に民生用車両を検討 防衛省」という記事が載り、界隈がざわめくなど。
自衛隊のワークホースの一つ、軽装甲機動車は00年代の自衛隊を代表する軽装甲車輛ではあったのですが、開発元の小松製作所が防衛産業から撤退したことなどから後継車種の選定が急がれていました。仄聞するところによると、オーストラリアのホークアイとスイスのイーグルが選考に残っている…という話だったのですが、今年突然「仕切り直し」という情報が出て来て、どうなってしまうのかと心配されていました。そして今回、ランクルやD-MAXという市販車ベースの防弾車輛という話が出てきたことで、陸自の装甲車輛の分担範囲の変更があったことが察せられたわけです。
これまで軽装甲機動車は装甲のないパジェロ、高機動車と96式装輪装甲車の間を埋める存在だったのですが、96WAPCの後継がAMVとなり調達数が倍増という話ですので、恐らく本格的な装甲が必要な局面ではAMVを使用し、これまで軽装甲機動車が担っていた役割を縮小するということなのではないか、と。
軽装甲機動車は比較的軽量コンパクトでありながら正面は12.7mmに耐えるらしいのですが、一方で乗車定員は4人で、4人乗ると装備が載らないと言われるなど車内の狭さにも定評があり、また悪路走破性もそれ程高くない(タイヤが細い)と色々限界があったわけです。かといってこれらの問題を解消しようとすると、前出のホークアイやイーグルのように重量は倍近く、車体長も1mは伸びる、車幅は法の限界近くになる、結果として調達価格も上がる、とまあ大変なことになってしまいます。数が必要な車輛なので調達価格が上がると調達数が減ってしまい、必要数を満たせなくなります。なにせ軽装甲機動車は2,000輛も作られたので、置換えも大変です。
そういった諸条件の取捨選択の結果、軽装甲機動車の担っていた役割を縮小する、という判断になったのではないでしょうかね。軽装甲機動車が担当していた任務(PKO活動など)が縮小しているというのもあるでしょう。
一時代を築いた車輛でしたが、ある意味、低脅威度の時代に即した車だったのでしょうね。
なんでも韓国が検察庁を廃止するんだとか。
まあ他所の国の話なのでお好きになさって下さいという話ではあるのですが、権力に中立を標榜し、これまで多くの高位公職者の犯罪を摘発してきた検察庁が廃止され、時の政権に従順な官職を創設しようというのですから、色々と逆行している話ではありますよね。もっとも、韓国に司法の独立があったのかと言われると大変言葉に詰まるわけですが。
日本では、検察は独任官庁、つまり検察官一人ひとりが独立した官庁であるとされ、法務大臣の指揮権を除いて法制上の指揮命令を受けないという極めて独立性の強い職務となっています。
これは検察が独占する公訴権という極めて強力な権限が政治的に用いられることを防ぐ狙いがあるわけですが、結果として時に「飼い犬に手を嚙まれる」的な現象が発生することになります。しかしそれこそが検察に期待される役割でもあるのですが。
どこの国もそうなんですが、政治的独裁の色が強まると、このような権力から独立した司法組織の存在は、「目の上のたん瘤」として様々な圧力・妨害に曝されることになります。
こういった権力から独立した司法組織の力が弱くなったり、果ては組織がなくなったりすると、法の恣意的な運用に歯止めがかからなくなり、最終的にはその国家における予測可能性が下がり、投資判断が悪くなるなどの経済に悪影響が出ることになります。韓国の左派は経済を蔑ろにする傾向が強いので、この点については意図しているのかも知れません。
せめて他山の石としましょうかね。日本も余り楽観できる状況ではありませんが。
H3ロケットF6、初のSRBナシ版の試験で不具合が発生していたとのこと。
30形態はH3の掲げる「コスト半減」を実現する形態だったわけですが、1段目をLE-9を3発クラスターにする日本では初の試みが投入されていました。当然燃料・酸化剤の流量が増えるためタンクの圧力(の余力)が不足気味になることは予想されていましたが、予想以上に圧力が下がったということのよう。
メインエンジンの数を増減させるってのは色々面倒そうだとは思ってたんですが、これしか方法はなかったんですかねぇ……。
「外国で制作の映画に100%の関税、トランプ米大統領が改めて発表」なんだそうですが、この関税ってどうやって算出するんですかね……?
ライセンス料に課税するんだろうか。
米国内で上映されている映画のうち、外国制作の映画が占める割合ってどの程度なのか、そもそも数字を知らないのですが、中国あたり痛くも痒くもないだろうし……ああ、でも日本のアニメ産業にとっては打撃になるんだろうか。最近もヒットを飛ばしてたらしいから。
しかしそれで米国の映画産業が守られるんだろうか? 映画人が歓迎しているというニュースもないんだけども。