このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。
2006年に起きた、分娩中の妊婦が意識不明に陥り、19病院から転送を断られた挙句亡くなった大淀病院事件について、遺族による損害賠償請求訴訟が一審棄却となったそうな。
妥当な判決かと。(参考1、2)
当初の段階で脳内出血を疑えるか、疑い得たとして、救命が可能であったか、については、ありえない「たら」「れば」を追求しても始まらず、過失が無く、各員が最善を尽くしていたのであれば、最早死は天命であったとしか言いようがない。
忘れられがちな話であるが、人は死ぬものであって、医療技術によって死ぬべきものの裡いくたりかが救われているに過ぎない。人の手が及ばないこともある。
せめて、判決で触れられているように、医療崩壊を考える一助になればと思わずにはいられない。
医療システム全体の問題点に一石を投じたと自画自贊している始末。
フィリピンから来ている看護師について「外国人看護師の国家試験、英訳の試験でも合格4割弱」とかいう絶望的な記事。
言語の問題ならともかく、根本的に看護師としての能力を有しないのであればどうにもならない。医療現場ではなく看護学校にでも放り込むべき問題であって、これでは事前の選拔でも行わなければなるまい。
問題はややこしくなるばかりだ。
以前、船舶のハイブリッド化/電動化には余りメリットがない、と書きましたが、「急速充電できる「電池推進船」 東京海洋大など開発へ」とかいう記事が。
港湾内で使うタクシーボートで、出力変動が比較的大きい用途ですね、やはり。
WIREDに「Eurocopter Moves One Step Closer to ‘Whisper Mode’」なる記事があって、興が惹かれた。
ヘリコプターの騷音大部分はエンジンではなくBlade-vortex interaction、つまり回転翼と空気の渦の干渉(ブレード/渦干渉)によって発生する(参考)そうですが、Eurocopter社の新技術・Blue Edge rotorでは、ブレード形状によってBVIを軽減した上に、さらにBlue Pulse systemと呼ばれる各ロータのエッジに3つのフラップ機構を追加することによって、BVIを一層軽減することに成功した、ということのようです。
コックピットで録音されたという騷音は確かに有意に小さいですよね。
BVIは単なる騷音の問題だけではなく、音が発生しないことによる損失の低減、即ちエネルギー效率の向上にも貢献していると思われます。
JAXAでも「アクティブフラップ付きブレードロータのBVI騒音風洞試験」「ヘリコプタ騒音低減用アクティブ・タブの研究」などの研究がありましたが、実用化してしまうとはねぇ。もうちょっと先だと思ってた。
小川一水の「天冥の標II」を買ってきて読み終えて、どうしてもIの内容と繋がらなくて(でも作品自体はとても楽しめた)、どうしてだろうと頭を捻っていたら、なんのことはない、Iの下卷をまだ読んでなかった。
以前、民族とは文化的集団だと書きましたが、北海道新聞に「縄文人、多様な起源 山梨大教授ら、遺伝子分析で解明」という興味深い記事が。
これまで、繩紋人は形質的特徴から比較的遺伝的にまとまった集団だろうと漠然と信じられていたわけですが、この結果が正しいとすると、また繩紋時代の姿が書き換えられることになりますね。もっとも、現代日本人も遺伝的にはかなり多様なのですが。
あと、繩紋時代と一言で言っても、その長さは最近の研究では1万年を超えてしまっています。なんと、“日本の歴史”の大部分が繩紋時代になってしまうという(笑)。ですから、その間に色んなことがあったであろうことは疑いなく、多くの遺伝的集団を内包しながら、ある程度纏まった文化的集団を構築していたことにこそ注目すべきなのかも知れません。
街を自転車で走っていると、i-MiEVと遭遇することが珍しくなくなりました。行動範囲の中でよく見かけるのはLAWSONの社用車ですが、東電の「Switch!」と書かれた車輛も見かけます。
この季節、右隣の車輛のエンジンが発する熱は路肩にいる自転車にも感じられるわけですが、i-MiEVに関しては熱を感じることがありません。エンジン音も無く、文字通り滑るように走っていきます。赤信号で並んだりすると、「お、i-MiEVだ」とついつい観察してしまいます。
ちなみに、i-MiEVからは、パソコンのような冷却ファンの音がします。恐らく電池や電装系を冷やすためのものだと思うのですが、他の音がしないので余計目立つんです。
でも危険だと感じることはないですねぇ。i-MiEV自体は軽自動車規格なので、見た目以上に小さく纏まっていますしね。
そのi-MiEVですが、PSAへの提供が本決まりになったとプレスリリースが出ていました。10万台とのことですが、一体どこから電池が出てくるんでしょうかねぇ……。度々増産の報は出ていますけど……。
とうとう月軌道の内側、しかも地球側を突っ切る軌道に入った「はやぶさ」ですが、川口プロマネからのメッセージが公開されています。
「道内NPOとロケット打ち上げ計画 ホリエモン、年内にも」とかいう記事を見て、何をやってる会社かいなと思ったら、あさりよしとおの「なつのロケット」に出てきたロケットを実現しようというなつのロケット団の会社かよ……。
馬鹿っぽくて大好きだよ、こういうの。
食品安全委員会の作業部会が「こんにゃく入りゼリー、危険度「あめ程度」」と結論づけたそうです。
昔規制を叫んだ大臣がおりましたが、結果を見る限り、規制するなら餅から規制するのが順当というのは間違いないでしょう。蒟蒻ゼリーが規制されるなら飴玉も規制されるべきです。そのような規制だらけの生活で安全が担保されるのか言われれば、人間の気道が食道と一部を共有している以上、何かしら誤嚥による事故は発生しうるわけで、效果は限定的でしょうね。(喉頭気管分離術でもするならともかく←健常者にするものではありません)
どちらかと言えば、效能に対しての悪影響の方が大きいと思います。
この程度のことに思いも巡らせられなかった当時の大臣は、その資質に欠けていたと思います。
なんかEUとカナダがアザラシ猟のことで揉めているとか。
どうしてこう、他所の文化圏の食文化にいちゃもん付けようという馬鹿が絶えないんでしょうかね、この世界からは。
絶滅の危機に瀕している、というのであれば生物資源保護の観点から我慢も妥協もできますが、残酷だの非人道的だとか言われたら納得できませんがな。お前ら人様のこと言えるほど人道的なのか。
NHKスペシャル「MEGAQUAKE」シリーズ見てて思うんだけど、なんでどうでもいいドラマが間に挾まってるのかね?
もっと質実剛健に、科学的考察と実験と検証だけで纏めてくれた方が、見る方として情報量が多くて良いのだが。
最近のNHKって、どうもこの手の科学番組の間にドラマ入れてみたりスタジオでのタレントトークを入れてみたりするのが好きなようなのだけど、見る方としてはその間何の情報も得られないので苦痛。1.5倍速で見ていても苦痛。
NHKでは現在、地上波の「ワンダー×ワンダー」とBSハイビジョンでの「ハイビジョン特集」で時折、素材・取材を同一とする番組を造り分けています。例えば、13日放送のワンダー×ワンダー「めざせ!駅弁日本一」(44分)に対して21日放送予定のハイビジョン特集「目指せ!駅弁日本一」(90分)などです。
地上波の「ワンダー×ワンダー」ではスタジオにキャスターとタレントを揃えて、時折スタジオで漫談をしながら番組が進みますが、「ハイビジョン特集」ではナレーションと映像だけで番組が進行し、しかも尺が長いため地上波では使われなかった映像素材が使用されることも度々。見終わった後の充足感も圧倒的に後者が上です。
どちらを観るべきかなど、考えるまでもありません。
しかし残念なことに、BSハイビジョンチャンネルは閉鎖が決定しており、ハイビジョン特集もまた共に滅びる運命なのでありました……。
鳩山邦夫元総務相が自民党を離党、新党旗揚げへ、ですか。
や、どうでもいいですな。そこまでの意気があるなら、総裁選に出れば良かったんだ。
柔道界で、国際試合での柔道着の規制が話題になっているらしい。要は、今後IJF主催の国際大会では、Green Hill、ミズノ、Double D、SFJAM‐NORISの四社の柔道着以外は着てはいかん、ということらしい。
調べてみると、元々は摑みにくい襟とか解けやすい帯など、柔道着によって技を制限するようなものがあったため、日本主導で柔道着の統一規格を打ち立てようとしたことが2008年にあったらしい。日本の柔道着を元にした提案はIJFでも好意的に受容れられ、柔道着は公認制となり、幾つもの柔道着メーカがIJFの公認を得た。
ところがいつの間にか雲行きが怪しくなってきて、昨年12月にIJFは、今後はIJFと契約したメーカの道着しか試合では着てはいけないようにすると発言、今回の規制に至った、と。しかも選ばれたメーカの中には柔道着メーカとしての実績がないところまで含まれている(OEMか?)。
確かに用具を使うスポーツに於いては、用具の規格の規格は難しい問題として常に付きまとっている。特定の用具を使う者が一方的に有利になるようなものはルール上排除されねばならない。しかし、メーカを指定しての規制というのは珍しいように思う。
しかも、特定条件を満たせばOKというのではなく、IJFに金を積んで……という話となると、話は一気にキナ臭くなる。
もっとも、今やIJFには議決権のある日本人理事もおらず、ある意味既にJUDOは日本の手を離れてしまっている。如何ともし難し、と慨嘆するのみか。
読売に「「死刑廃止派」千葉法相、半年で執行ゼロ」という記事が。
論評については以前書いたことの繰り返しになります。国会議員としての主張と、国務大臣としての職責をきちんと別けられないような方は、大臣たる資質に欠けるのではないかと思います。
死刑執行命令書への署名という職務は、控え目に言っても非常に辛い判断を強いられるものだと思いますが、現行日本法に於いて死刑が存在し、司法に於いてその判断が下されている以上、行政の責任者としてはその執行を行うことが職責です。
職責を全うすることは、褒められこそすれ、指弾されることはありません。千葉法相の政治的主張に瑕を付けることにもならないと思料します。むしろ、手を汚してこそ光る主張になるのではないかと。
「30年経過の外交文書を自動公開 外務省、規則に明記へ」とかいう記事。
学生時代、外交史料館へ足げく通って資料を渉猟していた身としては、歓迎すべき決定。
できればこれに依って收蔵資料が増加する外交史料館の拡充をお願いしたいところ。というか、国立公文書館に統合するとか、無理かしらん?
漸く情勢が定まりつつある、東京都青少年の健全な育成に関する条例改正問題(参考)ですが、理解できないのは、都知事が規制推進派ってことです。
こんな作品を書いた人なのに。
一応改正案では「視覚的」に描写したものとされているので小説そのものは対象外でしょうが、何分映画化されてる作品ですからねぇ。
もし条例案が可決したら、当て付けに漫画化でもしてみれば良かったんだ。
私は言論表現の自由を妨げる、あらゆる規制に反対する。
先週末から米HBOで放映が始まったスピルバーグ監督「The Pacific」ですが、見逃しサービスがあるというので行ってみたら「おめぇの地域は見れねぇよ」と言われた。
悲しいことだ。日本放映はいつになるのだろうか。
ところで、この作品は太平洋戦線での米海兵隊が主人公だそうですが、初期の太平洋戦線といえば「我々は捕虜を取らない」をモットーにして投降してきた日本兵をぶち殺してみたり、前線を視察したチャールズ・リンドバーグが日本兵の頭蓋骨を「トロフィー」にする兵のことを書き残したりしていますが、その辺までリアルに再現してくれていると嬉しいですね、歴史学徒としては。ビスマルク海海戦の後に何をやったか、とかね(というか、漂流者への機銃掃射は当時連合軍が一般的に行なっていた戦争犯罪)。
戦争の悲惨さを伝えるなら、そこまでやらんと駄目でしょ。
昨日継続審議が決まった東京都の「非実在青少年」のアレですが、継続審議ってことは「続く」なんだよなぁと思いつつ、北区選出の民主党議員の所に、簡単なペーパでも書いて送った方が良いかなぁとか考える。
青少年条例の改正案は東京都産業振興指針と真っ向から対立するものであることを指摘し、経済的側面から考え直すように促すことなら、私にもできるかも知れん。
まあ、あとは犯罪統計やら研究やらを引っ張ってきて、性表現の抑圧が性犯罪の減少に寄与しないことを説明することくらいかなぁ。
ちなみに私が都議選で共産党に投票している理由は、この条例に真っ向から反対しているから。
普天間移設問題が、全てご破算になりそうな勢いですね。
まあ、初めから分かっていたことですが。
県外移設なんて出来もしないことを公約に掲げ、政権奪取後に棚上げするならともかく、愚かにも実施に走った与党の頭の悪さは、結局は沖縄に負担を強いることになるでしょうね。沖縄の人達も隨分民主党を推していたようですから、実は普天間に居残って満足なのかも知れません。
軍事ネタと言えば、JSFのF-35BがとうとうSTOVLに成功したそうで。ハリアーの寿命が刻々と近づく中、最優先で開発されているB型ですが、この調子でいけば2012年末と言われる配備(not 戦力化)も夢ではないかも知れません。
A、Cについては開発の遅延と大幅な予算超過が伝えられるF-35ですが、流石にこれが日本のF-Xに間に合うと考えている人は最早居ないでしょう。
現防相は就任以来言行がマトモになった閣僚の最右翼ですが、彼の人の任期中にF-Xが決まるのかどうか、興味深い所です。
映画の前にビデオショップに寄ったら、レニ・リーフェンシュタール監督の「意志の勝利」がDVD化されて並んでいたもので、うっかり買ってきてしまった。
超素ン晴らしいナチの宣伝映画。
家に帰り着くと、「剱岳 撮影の記」が届いていた。
NHKがまた変な番組「プロジェクト WISDOM」を始めるそうな。
なんか10年くらい前に似たようなことやってたような記憶が……。
しかし、お題が「アフリカの子供に希望を」とか言われても、本当のことを言っていいのか?という話にしかならんと思うけど。
失敗国家にはどれだけ金注ぎ込んでも無駄、という、身も蓋もない結論が待っているようにしか思えない。
i-MiEVのOEMになるプジョーiOnですが、YouTubeにプロモーションビデオがあるそうで。
微妙にごまかそうとしているけど、撮影に使っているのは日本仕様の右ハンドルモデルですねぇ。まだ左ハンドル仕様の車できあがってないのかしらん。
元々が軽自動車というJDMモデルなんで、左ハンドル仕様の設計も部品も無いんでしょうが、2006年発売モデルの左ハンドルを今さら作るというのが色々アレですよねぇ。普通ならそろそろモデルチェンジを考えないといけない頃だし。
というか、設計リソースとか社内で分捕り合いになってたりして(苦笑)。
日韓歴史共同研究第二期の報告書が出たとか。
ざっくり目次だけ眺めてみても、第3分科会が素晴らしいねぇ。いや、私の専門分野ってこともあるんだけど、批評文と批評文へのコメントがあるのが非常に宜しい。しかもそれが日韓両言語で。
そういえば先に「任那日本府」がどうこうと別報で報じられていたけど、どの論考のことだろうか。金泰植「古代王権の成長と韓日関係 —任那問題を含んで—」かなぁ? 内容的にはそれ程おかしくない。というか、最近の研究の成果を踏まえているし、解釈に多少強引な所はあるけど、無理はない。つまり「そういう解釈もできるね」というレベルで妥当性はある。(無論正史がどうこうという問題ではない)
個人的にはこの論文は文化伝達の方向を半島→日本の一方向に固定しすぎている嫌いがあって、もう少し双方向的な文物の交流があったと考える方が妥当かと思うな。例えば、水稲が日本を通じて半島に伝わったのは遺伝子解析等の成果からほぼ明らかにされているところ。任那に倭人の定住地域があり、日本本土と文化的相似性を強く維持していたことを考えれば、一方的に百済の文物が日本に流れ込んだと考えるのは無理がある。単に日本側に多くの遺物が残っているためにそのように見えるだけではないかと思う。
森公章・濱田耕策「古代王権の成長と日韓関係 —4〜6世紀—」にも任那日本府についての一節があるけど、要するに記紀記述に基づいた半島統治機関としての「任那日本府」というものは否定されているけれど、その他史料との突き合わせの上での半島在住の倭人の代表者、外交担当者としての「在安羅諸倭臣等」の存在は現在も肯定されているわけよ。大和王権の出先機関としての存在ではなかったにしろ半島側からは「倭臣」として認識されていたわけで、少なく見積もっても地方豪族くらいの立場はあったんではなかろうか。
あと、近代の国家観を以て当時の国家を判断しては、やはり危ういと思う。朝鮮半島が一体的な文化的位相を古代に持っていたように錯覚するのは、危険だろう。同様に日本もまた。
だからまあ、専門家がやってることをマスコミが面白おかしく採り上げても、理解はされないんだけどね……。
先日の一件が、徐々に洒落にならなくなってきている件。
軍人が政治的な発言を行う危険性は言うまでもありませんが、このような発言が飛び出す政治情勢は危惧されて然るべきです。
日米関係が「トラストミー」だけで維持されないように、文民統制もまた掛け声だけでは維持できません。政権担当者は最高指揮官としての能力があることを示さねばなりません。
言論の不自由が日本において進行中ですが、福岡から「福岡、暴力団雑誌の販売中止要請 「表現の自由制限」指摘も」なんて話題。
成人雑誌同様のゾーニングを求めた位ならまだ理解もできますが、警察が販売中止を要請するのはまずどのような権原に基づいているのか。そしてそれに従ったコンビニ各社の判断は、誰が下したのか。
警察が「この雑誌は売るな」と言ってそれがまかり通るなら、それは言論統制社会以外の何者でもありません。明白な権力による言論の自由の侵害です。
多様な表現を制限したい気持ちは分からなくもないのですが、それを我慢することこそが、民主主義の道です。言論の自由は、民主社会の公民の、覚悟を示すバロメータなのだと、私は思っています。
「私はあなたの意見には反対だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」日本図書館協会は何をしているんだ。ALAと違ってJLAはこの手の問題について実に不甲斐ない。
やはり、二度目の起訴議決は出たか。
被告を有罪にすることが主目的ではない、法廷で真実を明らかにするための起訴、と捉えればよいのか。
僕らの偉大なチャベスたんがまた金字塔を打ち立てました。
「節電のため来週は政府業務停止、ベネズエラ」
とても真似できない政策です。
記事にもありますが、実はチャベスたんは「節電令」を出していまして、従わない会社には電力供給を止めるという荒業を今週見せたばかり。次は政府が一週間のお休みを頂くと言う、日本だったら経済がどうにかしてしまいそうな話ですが、チャベスたんの威光遍しベネズエラでは、この程度では無問題なのでしょう。
読売に「電池電車、走る…スペースの半分は蓄電池ですが」なんてニュースがあった。多分、去年の10月にJR東日本が報道発表していた奴だと思う。
発表資料によれば電池は600V、163kWhだそうで、写真を見た限りGSユアサの電池のように見えます。
現時点では実験車両なのでとやかく言っても始まらないのですが、どっちの方へ進化するか、興味深いところです。
例えばキャパシタ利用のように充電時間を短縮する方向へ進めば、駅間の架線を取っ払って、駅で充電して駅間は電池駆動なんて運用も考えられます。その場合、架線設備の整備補修費用が削減できる可能性があります。路面電車や路線バスなどで期待されている方法ですね。
山手線なんて一周35kmほどですから、一充電で一周できるようにして、山手線内2〜3箇所に充電ポイントを、という方法もあるでしょうし。
逆に今回のJR東日本の考え方を推し進めて、電化/非電化区間を直通させ、車輛を共用してトータルコストを下げるという運用思想もありでしょう。
まあ、どっちにしろ蓄電池の進化は必要なんですけど。今の状態では客なんか載せられませんからね!
自動車の方では「「排ガスゼロ」電気自動車タクシー、東京デビュー」とかいう記事が。
前から書いてますが、電気自動車は、少なくとも現時点では、内燃機関自動車を置き換えるものではありません。しかし有望な技術であり、特にエネルギー效率に優れるところから、電気自動車が適する用途からの浸透が期待されるところです。
現在の技術的限界から考えると、近距離移動を専らとするシティコミュータや営業車、一日辺りの走行距離がある程度決まっていて加減速が多い郵便や宅配便の集配車、そして路線バスなどが有力な用途です。
タクシーについては実は一日辺りの営業走行距離の上限が決まっているので(360kmくらいだった筈)、路線バスの次位には有望だと思われます。各種制限を緩めた「近距離タクシー」のような新区分を作れば、導入も容易になるかも知れません。
高名の木登りといひし男、人を掟てて高き木に登せて、梢を切らせしに、いと危く見えしほどは言ふ事もなくて、降るゝ時に、軒長ばかりに成りて、「あやまちすな。心して降りよ」と言葉をかけ侍りしを、「かばかりになりては、飛び降るとも降りなん。如何にかく言ふぞ」と申し侍りしかば、「その事に候ふ。目くるめき枝危きほどは、己れが恐れ侍れば、申さず。あやまちは安き所に成りて、必ず仕る事に候ふ」と言ふ。物事は九割九分を半ばとせよ、と言いますからね。
あやしき下臈なれども、聖人の戒めにかなへり。鞠も、難き所を蹴出して後、安く思へば必ず落つと侍るやらん。
兼好法師『徒然草』第百九段
なんか黄海で韓国の哨戒艦が謎の沈没事故を起こしたそうで。
沈没したのはPCC-772 천안(天安)で、포항(浦項)級コルベット1,220tである、と。
wikipediaによる諸元を表に纏めてみると、
PCC-772 천안(天安) | 参考:護衛艦いしかり(DE-226) | |
---|---|---|
排水量 | 1,220t | 1,290t |
全長 | 88.3m | 85.0m |
全幅 | 10m | 10.61m |
喫水 | 2.9m | 3.5m |
武装 | OTO Melara 76mm/62 compact ×2 Breda 40mm/70 ×2 ハープーンミサイル 魚雷発射管×6 |
Otobreda 76mm ×1 375mm対潜ロケットランチャー ×1 ハープーンミサイル 三連装魚雷発射管 ×2 |
就役 | 1989年 | 1981年 (2007年退役) |
「毎日新聞 日薬連・評議員に医療報道への「理解」求める文書」だそうな。
自業自得としか。
自分たちが正しいと思うのであれば、このようなことをするまでもなかろう。
はくほー氏によると明日はプリンの日らしいので、今日はプリン製造日だった。
「痛いニュース」から「女性専用車両に、『反対する会』のオッサンが乗り込んで乱闘騒ぎ→電車が一時停止」とかなんとか。
当該エントリからリンクされている音声を聞いていると、阿鼻叫喚の地獄絵図。
正直、抗議している女性が気狂い過ぎて、引く。
これはもう、男性差別、人権侵害として法務局に訴えられるレベル。
女性の側の意識の低さが、問題を複雑化させている一因なんだよなー。
NBオンラインに山根一眞の新連載「未来への扉を閉ざされた科学技術——「事業仕分け」が奪った日本力」があって、第一回「失ったのは「カネ」ではなく、「熱意」だった」を読んで落ち込む。
この国は明治以来、手に入れた金を濫費せず、将来へと投資し続けることによって成長してきた。
例えば、日清戦争の賠償として得た金2億両を用いて軍拡や戦費の償還を行っただけではなく、八幡製鉄所の建設や京都帝大の設置、台湾経営への投資、災害準備基金の設立などを行っている。
それ以前の日本がどのくらい貧乏だったかと言うと、1973(明治6)年に火災で焼失した西の丸御殿(明治天皇の御所)の代わりの御所の建築が内政優先のために見送られ続け、1888(明治21)年の明治宮殿完成まで旧紀州藩邸を仮御所としていたくらい。ちなみに、この決定は明治天皇自身の意向であり、政府が天皇に強いたわけではない。
ともあれ、そんな財政状況の中、学校を整備し、鉄道を敷設したりしていたのだ。
さらにこの後の台湾経営などを見ていれば、日本人の基盤設備への投資熱は一種信仰の域に達しているのではないかと思わずにはいられない。
米百俵の逸話ではないが、当時日本が未来のためと投じた金を、当時の国民で分けてしまえば数杯の銀シャリとなって終わっただろうことは想像に難くない。
一兆円を研究開発に投じるのと、一億人に一万円配給して使わせるのと、数字の上では同じ歳出だろうが、その違いが生み出すものは遙かに大きいのだと、私たちは知っているはずなのだが……。
最終的に訴訟沙汰にまで発展してしまった昨年の「プロジェクトJAPAN」第一期シリーズですが、いよいよ来る4月18日から第二期シリーズがスタート。第一回のお題は「「韓国併合への道」〜伊藤博文とアン・ジュングン〜(仮)」と、今回も大荒れの予感。
題名に突っ込みを入れれば、個人的にはアン・ジュングンは「安重根」と書いて「あんじゅうこん」と読むべきだと思います。歴史的にも、学術的にも、その方が正当性がありますし、番組中で紹介されるであろう当時の資料が全て漢字書きであろうことは疑いないからです。
古来、漢字圏においては固有名詞は相互に漢字でやり取りし、読みは各国に任せることが通例でした。韓国においては漢字の廃止により、報道協定で音写へと変更されましたが、それは戦後も大分経ってからの話で、歴史上の人物である安重根に適用される事例だとは思いません。
大体、안중근って綴り見ればわかるけど「ジュン」の最後は[ŋ]音だし、「グン」の母音は[ɯ]音だべや。大抵の日本人にきちんと発音できるわけでもなし。
そういえば日産Leafが4月1日から予約開始とか。実際の供給は12月からということですが、予価376万円よりというかなり豪儀な値段付けが話題になってますね。以前から日産が言っているように、バッテリはリースとしてこの価格なのでしょうが……そのバッテリのリース料がプレスリリースに載ってないんだよな。
大丈夫なんかいな。
一方先行する三菱i-MiEVは4月1日より一般販売を開始。誰が買うのか知らないけれど、一応エポックだろうなぁ。
ハイブリッド車輛の普及が留まる所を知りませんが、今度は機関車ですか。
でもJRFってディーゼル・エレクトリックの機関車作ってなかったっけ?と思って調べてみたら、DF200(wikipedia)という機関車があるらしい。こいつはディーゼル・エレクトリック、つまりエンジンで発電してモータで走るだけで、蓄電池は持ちません。つまり流体継手や変速機を可変電圧・可変周波数インバータとモータで置き換えたような構造ですね。パワーエレクトロニクスの進歩によって、機械的な動力伝達装置より電気化した方が効率が良くなってきているのです。(特に低速・高トルクが必要な場合においては)
以前も書きましたが、これにバッテリを追加してハイブリッド化する利点は、パワーストレージを擁することによる出力変動の平滑化と、回生ブレーキによるエネルギーの回收にあります。当たり前ですが、ディーゼル・エレクトリックの場合、大出力が必要になればエンジン回転数を上げねばならず、この変動が急激であれば燃費の低下に繫がります。エネルギーストレージを持つことによって、一時的に大エネルギーが必要となったときにそこからエネルギーを供給し、エンジンはゆっくりと效率良く出力を上げる、といった用法が可能になります。
しかし逆を言えば、出力変動が殆どなく、一定の出力を出し続ければ良い用途においては、ハイブリッド化は重量増という不利を背負うことになります。
これらの条件から、ハイブリッド化の利得が大きい用途は、発進停止を比較的短い距離で繰り返す用途や、上り下りの変化が激しい道を走る用途などということになります。
機関車と一言で言っても、長距離をほぼ一定の速度で延々と走り続ける、コンテナ輸送用の機関車などではハイブリッド化のメリットは殆どありませんが、今回のHD300は貨物駅での入替用途とのことで、ハイブリッド化のメリットが大きい用途ではありますね。
置換え元のDE-10がV型12気筒1,250PS(919.4kW)で最大引張力が19,500kgf(191.2kN)に対して、HD300はエンジンの出力は250kWクラスながら最大引張力約20tf(約196kN)なんだそうな。
效率が良いというのは素晴らしいですな。
数日前からネットを騷がせていた話題が、「アニメ批判「原爆2個では不十分」 ネットに米州議員」と朝日が報じていて、いよいよ朝日もネットからネタを漁る時代か、と。
既に発言は削除されているとのことで元ネタを拾うことはできませんが、Wikipediaのエントリにはしっかり書かれてますな。anime is a prime example of why two nukes wasn't enough
ですか。
ニューハンプシャー州下院議会は定数400で任期は2年のようですね。現在は民主党が多数党のようです。
下院があるということは上院があるわけで、こちらは定数24ですが2年改選は同じようですねぇ……。
住人じゃないので、向こうの上下院がどのような役割分担を持っているかまではわかりませんでした。
しかし、調べてみるとネブラスカ州以外は州議会ってみんな二院制なんですね。
個人的には東京都議会も二院制でもいいくらいのサイズだと思わないでもないですね。もっとも、その場合分権とか面倒臭そうですが。