このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。
昼から降りしきる雨は、宵を過ぎて雪に変わり、東京はこの冬初めての、本格的な降雪。
韓国中央日報に「100年前の「皇室特派留学生」趙素昻、彼の見た日本は…」という記事があって、興味が沸いたのだが、武井一氏が訳したという趙素昻(趙鏞殷)「東遊略抄」が見つからない。恐らく「皇室特派留学生」という本の続編ということになるのだろうが……。
新刊の刊行点数は89年の約3万8千点に比べて、昨年は約7万6千点と倍増、今年は10月末時点で昨年より3.2%増えているが、販売金額の減少は止まらなかった。出版社は少しでも売り上げを増やそうと刊行点数を増やしているが、売れない本は書店が次々と返品している実態が背景にある。08年の返品率は40.1%で、今年10月末の時点では40.7%とさらに悪化している。と、かなり深刻な数字が掲示されていました。
読売に「日本のマンガ文化「鎖国状態」」という記事があった。実のところ、この辺の事情は以前から指摘はあって、フランス人は日本の漫画を読むけど、日本人はフランスのバンド・デシネは読まない。というか、殆ど市場に出まわっていない(皆無じゃないんだけど)。
日本では韓国産の漫画が僅かに出回っているくらいで、日本以外の国で生まれた漫画を享受できる環境にはない。日本は国際的な漫画研究環境と言う視点から見ると、かなり環境が悪い。日本で手に入るのは日本の漫画ばかりであり、確かにその質・量は他国を圧倒してはいようが、逆を言えば外国漫画の流入が殆どない、鎖国的な状態にある。
これを善し悪しで語るのは愚者の所業であると歴史学徒である私は信じるので語らないのだが、振り返ってみれば浮世絵が印象派に与えた影響みたいなもので、日本産品が外国に与えた影響が国内に還流しないことは珍しくもない。自動車産業だってそうだ。日本の自動車は世界に影響を与えたが、その日本での輸入車のシェアは絶望的に低い。かくして日本のガラパゴス状態は深まり、Jalápagosだとかパラダイス鎖国とか言われる羽目になるのだろう。
小形さんの「絵文字が開いてしまった「パンドラの箱」」シリーズを読んでいて、“日本の”漫画の影響は日本人自身良く把握しているものの、では日本の漫画表現は唯一の物なのか、という点で日本人自身が他国の影響を受けていないことについて、一方通行の事情があるのではないかと感じたところがあった。
日本の漫画表現は間違いなく日本から始まったものだけど、外国における日本的漫画表現は決して日本のそれとは同じではなく、そのことについて無自覚的に『日本が正しい(正統)』と思い込んではいないだろうかと。
ただ、私自身は、そんな日本で何が悪いと開き直っているクチなので、特に解決が必要とも思っていないのだが。
横綱朝青龍の廃業に関して、デーモン小暮閣下が「横綱」が単なる最強者ではなく、日本人の心の奥底にある美徳を具現化し、全力士の模範たる存在だとは最後まで理解できなかった。
とコメントしていた。
大部分は肯んずるところなんですが、昔双羽黒なんて横綱がいたように、日本人でも「横綱の品格」を持ち得なかった横綱がいたことは忘れてはいけないと思います。まあ、双羽黒については親方の問題も大きかったようですが……(それ言ったら今回の高砂親方の問題もそれなりに)。
個人的に言えば、これが日本発祥のスポーツの限界ではないかな、と。相撲はスポーツじゃない、と言われればそこまでですが、現代の柔道に日本人が抱く違和感と同じく、これらは「道」であるという意識が先に立っているのではないかと。
MLBに移籍した日本人野球選手が「アメリカン・スピリットがない」と批判されることはまずありませんし、ルールに則ってプレイしている限り、その人品が問題になることは……まあ、タイ・カッブみたいな例はあるにしろ、引退を迫られるほどの圧力にはなりません。
ラガーマンは紳士たることを要求されますが、紳士でなければ引退しなければならないわけではありません。
北京五輪で金メダルを獲った石井慧にも人格についての疑問が付けられ、最終的には総合挌鬪技へ転向しましたが、どうも日本では「ただ強いだけではいけない」と言う風潮が強くあります。強い者は人格者でもなければならない、と。
特に「道」が付くと、その傾向が顕著だと思います。単なる勝ち負けより精神修養とか人格形成といった方面を重視するのが単に悪いと言っているつもりはないのですが、もしそれが是と言うのであれば、横綱審議委員会は人格をも評価に入れて横綱の推挙をすべきなのではないかと思います。単に成績だけを見て横綱に昇進させておいて、後に人品を問うて引退を迫るのでは、公平性に疑問があると私は思います。
はくほー氏の台湾遠征を寿ぐ会で夕食。
漸くWindows 7(x64)にWindows Home Server Connection Softwareのインストールに成功。何故か既定のやり方では必ず失敗するという状態に陥ってしまい、最終的にWHSのインストールディスクからソフト引っこ拔いてインストール、とか。
ともあれ、これで自宅サーバへのバックアップができるようになった。
リモートデスクトップも立ち上げられたし、なんとかノートを直接触らなくても良くなった。
あとはユーティリティ類を入れれば……しんどいな。
夜になって、先日東急ハンズで買ったとばかり思っていたブツが実は買っていなかったことが判明し、がっくりくる。どうやらラチェットモンキーを買った時に浮かれてしまい、そのまま買い忘れたと思われる。
あと数時間前に気付いていれば、買い出しに行けたものを……。
レコードチャイナに「中国には「純粋な漢民族」は存在しない!DNA鑑定で明らかに」とかいう記事。
「民族」って元々文化人類学的存在であって、遺伝的、血統的存在ではないですよね? この研究は一体何を目的にしているのでしょうか。
極論すれば、「漢民族」なる概念は異民族への対立概念としてのみ存在し得るわけで、それに科学的な定義など求め得ない訳です。
これは「大和民族」についても同じことですし、世界のあらゆる「民族」について言えることです。
民族主義なんてものは出来の悪い宗教だと言われる所以ですな。
先日見つからない、と書いた武井一氏が訳したという趙素昻(趙鏞殷)「東遊略抄」だが、どうやら「趙素昴と東京留学—『東遊略抄』を中心に—」というタイトルで波田野研究室発行、ということらしい所まで突き止めた。しかし波田野研究室ってのは、新潟県立大学の波田野研究室だろうか?
流通ルートに乗ってない本のようだなぁ。どうやって入手したものか。直接メールで問い合せないといけないのかねぇ。
フランスから、火種っぽい話題。
「仏国民とは何か、議論継続 賢人委員会を創設へ」とかで、「フランス国民のアイデンティティー」について定めるんだそうですが、あれですかね。年末年始には街に繰り出して車に火を着けるとか、政府に不平不満があったら集合して火を着けて暴れるとか、極東の一島民からみたフランス人のアイデンティティってそんな感じがしますが。
どうせ真っ先に「フランス語を話す」ってのが来るのは間違いないだろうしな。
昨日の件。
防相は「クーデターにつながる極めて危険な思想」とご立腹のようですが、危惧すべきはクーデターが支持されかねない雰囲気が醸成されつつあることなんだけどな……。綱紀粛正は勿論必要なのだけど、戦前の日本に於いて五・一五や二・二六といった事態が発生したのは、政治への不信が極度に高まり、民衆の中にも武力による維新への期待感がある程度存在したからなんですよ。
対立政党の足を引っ張るためならどんな手段でも許される、みたいな政争を仕掛けて政権を獲った挙句に、残ったものは憲政の崩壊だったんですがね。
あれからまだ百年も経っていないってのに……。
「地域でGWが1週間ずれる?大型連休分散に法改正検討」とか、アホですかと。
東京と大阪で連休が分散したとして、やってくる未来は「向こうが仕事してるから休めない」という事態だけでしょうが。
岩波ホールで「カティンの森」(原題「Katyń」)を観賞。
第二次世界大戦中、ソビエト占領下のポーランドで起きた「カティンの森虐殺事件」を題材にした映画で、実に救いようがない作品だった。ポーランド風味とでも言うのか。
18世紀にポーランド分割によって国を失ったポーランドが、第一次大戦の後に独立し、しかし独ソ密約によって再び独ソ両国に占領され、その中で東側の軍人達がソビエトへ連れ去られ、そして帰ってこなかった。
虐殺は独ソ開戦の後、ナチス・ドイツによって暴かれるが、ナチス・ドイツはソビエトに敗れ、ポーランドは共産主義国家へ。真実を語れぬ世が訪れる……。
実に教訓に富んだ作品です。
戦に敗れ、国が滅んだら何が起こるか。平和がいかに脆く崩れやすいものであるか。言論の自由が当たり前の社会がいかに尊いものであるか。
この映画を見た人に問いかけてくるようです。
言論表現の自由と言えば、米国で日本の漫画コレクターが、児童ポルノ所持で有罪になったとか。
まあ、日本でもあまり社会的に認められているとは言い難い種類のコミックではありますが、それでも所持が違法とか、懲役6月を喰らったりすることはありません。人目を憚る趣味は憚っていれば良いのであって、何も違法にする必要まではないと思うのですがねぇ。
ドラえもんのしずかちゃんの入浴シーンやら、エスパー魔美のモデルシーンが検閲される未来とか、あんまり想像したくないですよ。
世界が潔癖さを増して、病的な領域に入りつつあるような気がしてならないのですよね。
ノートPCが増えて、デスクトップとノートの間でスキャナ(USB接続)を共有させるのにSX-3000GB or ETG-DS/US辺りが欲しいなーと思ったが、品簿らしく市場には姿が見えない。
ちょっと前まではUSB 2.0 Hi-Speed対応のUSBデバイスサーバって結構いいお値段してたのに、今や1万円を切るとは……。
ロイター発「世界一ロマンチックでない「I love you」は日本語=調査」という記事が話題に。
日本語ネイティブの人間なら思わずツッコミを入れずにはおれない内容なわけですが、どうしようか、これ(笑)。
日本人で「私はあなたを愛します」なんて発話するやついねぇって。教会の祭壇の前ならともかくよ。
と言う訳で、いかにも誤報臭いので原記事を探してみた。
見つけたのが、「Is this the world's most romantic word?」。いや、マジでwatakushi-wa anata-wo ai shimasu
って書いてあるよ……。
一体どこの翻訳会社だよ?とToday Translationsとかいう会社のサイトに飛んでニュースリリースを拝見。日本語のことなんかこれっぽっちも書いてない。watakushi-wa anata-wo ai shimasu
は一体どこから飛び出してきたのか。
探してみたが、より詳しい記事としては「Speaking Italian is more romantic than Klingon」があったくらいで、watakushi-wa anata-wo ai shimasu
が本当にToday Translations社が訳出したものなのかどうか、確証は取れなかった。
しかし、ランキングを見ている限り、単にロマンス語優勢なだけじゃないかという気がしました。
ああそうか。ロマンス語だからロマンティッ(略)
古川康佐賀県知事が「政府は率先し「障碍者」表記せよ」と発言したとか。
綴字を変えたからと言って実態が変わるわけでなし、という前提はありますが、改定常用漢字表に「碍」を入れておいて選択の余地を与えるべき、という意見なら受入れる余地はあります。なにしろ「常用漢字に入っていないから使えない」と県知事が言っている訳ですから。
しかし、手続き的に今から入れるのは難しいんじゃないですかね。
鉄道ファン誌の公式webサイトにて「『鉄道ファン』編集部から読者のみなさまへお願いとお知らせ」なる訴えが。
鉄汚多(鉄/道子など)と言えば数あるオタクの中でも最下層に位置付けられ、「オタクにもいろいろあるが、何が嫌いといって、鉄道オタクほど嫌な連中はいない」と書かれるくらいである。これはもうオタク界の不可蝕賤民と言って良いだろう。
最近ちょっと漫画などで彼らの病態を描写した作品が幾つか受けたためか、ただでさえ空気が読めない鉄どもが一昨月、昨月、今月と立て続けに運行を害するに及ぶようになり、社会問題化。鉄道ファン誌がかのような広告を出すに至る、と。
日本法では鉄だからと言って予防拘禁することはできません。ですが犯罪を犯した連中を放置することも許されませんので、近日行われそうなイベントではこう言った雑誌と連携して警察がポイントに張り込んで馬鹿どもを即刻逮捕すべきでしょう。
社会の害にしからないという点で、珍走団と大差がないのですからして。
Wikipediaの「ヒジュラ暦」があまりの内容だった件について。
第2代正統カリフウマル・イブン・ハッターブが預言者ムハンマドがマッカからマディーナへ聖遷した年(グレゴリオ暦622年7 月16日)をヒジュラ暦元年とする新たな暦法を制定した。グレゴリオ暦はローマ教皇グレゴリウス13世が1582年に制定した暦ですから、当然「グレゴリオ暦622年」なんて年は存在し得ません。
「斬新な創作募集 100年後まで残る漢字を作ってみませんか」ですか。
漢字の増加を企図する罪で有罪ってことで。
オーストラリアのラッド首相が「豪首相、捕鯨撤退しないなら「日本を提訴」」とかなんとか。
あー、えー、……。
11月までに、って、その頃までには今年の調査捕鯨は終わってるんじゃね?
これで日本が「今年の調査捕鯨は終了しました」って帰投したら、「日本は調査捕鯨をやめた!」って言ったりしたりしないだろうな? 駄目だよ、そういう内国欺瞞は。後々尾を引くからね。
鳩山首相が、政界引退後は農業をやりたいと仰っておられる由。
引退後と言わず、今すぐにでも誰も文句は言わないと思う。
先日のUSBデバイスサーバとはまた別に、コレガから4ポートモデルが出るそうな。4ポートも要らない、というのが問題だけど、I/O DATA製品の再出荷が三月中旬ということを考えると、大は小を兼ねるでこっちにすべきか?
「Wu Ming(无名)」というイタリア人作家グループがCreative Commonsライセンスで作品を発表していると聞いてサイトを訪ねてみたが、邦訳されたものはないようだ。実に残念。
昨夜のニュースと今朝のニュースで、米下院エネルギー・商業委員会の公聴会の内容が報じられていたわけですが……質疑のあまりの程度の低さに絶望した。
工学的知識とまでは言わないが、せめて論理的思考力が感じられる質問ってなかったんだろうか、と。感情を垂れ流すだけなら議員じゃなくても良いんじゃないかと。
いやまあ、日本の議員が優秀だと言うつもりは毛頭ないけど。
「選ばれし者」の程度ってのは、結局の所国民の程度を反映するもの以上にはならないんだなぁ(慨嘆)。
沈没しない船を作ることも、墜落しない飛行機を作ることもできない、というのは、当たり前の話だと思うのだが。人間、できることしかできないし、知恵を振り絞っても分からないことはある。未知への対応は未知ゆえに完璧にはなり得ず、それ故にリコール制度は用意されるが、これとて万能ではないのだ……。
先日発表されたコレガのCG-NUH04Gをアキバで探したけど見つからなかった。二月下旬っていつなんだろう?
ちなみに最終的にCG-NUH04Gに決めた理由は、Windows 7 x64対応だったんだが……。