哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2005年9月分

Caution!
このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、並びにパーソナルメディア社は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2005年9月1日(木曜日)
 で、我らが東京12区の立候補者一覧。
届出順 氏名 所属 年齢
1. 野々山研 共産、新 42
2. 太田昭宏 公明、前 59
3. 藤田幸久 民主、前 55
4. 八代英太 無所属、前 68
 消去法で選ぶと誰も残りません!

 東芝のセキュアCDについてIT Mediaに記事が。
 CD-DAのロゴがないって、やっぱこれってCCCDじゃないの? 記事を読む限り、「オトトイ来やがれバカヤロー」みたいな銀の円盤ですけど。
 そういうリスナーをコケにするようなことをしていると、結局は自分の首締めるんじゃないかと思うんですが。

 「両陛下の専用車、老朽化で引退…後継車はトヨタという記事がありました。
 プリンス・ロイヤルは謎の車でしてね。5台しか造られなかったってのもあるんですが、保安上の理由から細かい緒元が公開されていなかったりします。エンジンを新規開発するなど“コスト度外視”で作られた伝説の車輛なので、このまま廃棄というのももったいないので、科博あたりで保存できませんかね?


2005年9月2日(金曜日)
 FTRON閉鎖のお知らせ
 FPMCからFTRONが別れたのって、いつだっけ……? いやぁ、色々あったなぁ。うん。
 後継は一応こちらってことらしい。

 地球深部探査船「ちきゅう」見学会抽選に当選!
 日頃の行いの良さが、ここへ来て炸裂している模様。


2005年9月3日(土曜日)
 「消える「灯台守」=最後の女島も無人化−来年度に、予算要求、海保という記事を見て、まだ灯台守って職業が存在したのか! そっちの方が驚きだ!
 無人島に4人一組で15日ずつの交替勤務ですか……。
 人の住んでいる灯台ってのも風情があっていいもんだとは思うけど、これは確かに仕事としてキツそうだよ。

 「AMラジオ付き携帯、ドコモが10月に発売という記事を見て、カシオG'z OneにAMラジオ機能がついたら防災グッズとして素敵だなぁとか思った。もちろん、手回し発電機などを買っておくのだ(笑)。
 そういえば警察庁は「携帯の110番に迅速対応 警察庁が新システム導入へとして「携帯電話発信地表示システム」を導入するそうですが、消防(119番)や海保(118番)との連携も考えると、GPS付き携帯からこれらの番号にかけた場合は位置情報を発信者情報としてデータ送信する機能があっても良いかもしれない。
 しかし、110番の半分が携帯からとは、恐れ入った世の中だね。僕はすっかりオールドタイマーだよ。


2005年9月4日(日曜日)
 Ny、はくほーさとみ君と4人でTX初乗り会……もとい、高エネ研一般公開参観に出かける。
 つくばエクスプレスは秋葉原駅がまず深かった。その後も“踏み切りのない完全立体交差”を謳う路線だけに、地下を走るか高架を走るか、隨分起伏に富んだ路線だと思った。
「なるほど、浮き沈みの激しい路線とはこういうことか」
……と一人得心した次第。
 7年振りとなる高エネ研は……変わっていたところと、変わっていなかったところと、色々。98年当時は稼働前で見れたものが、稼働中に変わってみれなくなったものもあれば、逆に当時稼働中だった部品がゴミ……もとい、役目を終えて展示物になっていたり。かと思えば、当時から連綿と続けられている実験があったりもして。息の長い研究にお金を投じ続けられる、というのは、国の力の一つのバロメーターではないかと思いますね。

 しかし、徹夜開けのヘロヘロ状態で出かけたもんで、途中から半分寝ながら歩く羽目になっちゃったのが些か残念。


2005年9月5日(月曜日)
 昨夜から今日にかけて、凄い雨でしたねー。
 幸い、雨が本降りになる直前に家に着けたんで、濡れることはなかったんですが。

 ハリケーンKatrinaによる被害で堤防が決壊し、市街区の殆どが水没した仏領ルイジアナ米ル州ニューオリンズですが、治安の崩壊に赤痢の発生、救援活動の遅れなどなど、かなり悲惨な状況のようです。
 しかし……治安が崩壊しちゃうと、NPOなんかが入れなくなっちゃうんで、後の活動が全部制限されちゃうんですよね。
 治安維持のために自衛隊でも送り込みますか?(冗談)
 今回の災害を人災と見る向きもあるようですが、遠く日本からは、せめて他山之石としたいものです。
 東京でも昨日から今日の集中豪雨で善福寺川が溢水してましたからね。颱風14号も近付いていることだし。


2005年9月6日(火曜日)
 サ、サラエボ?

 昨日九州に上陸した颱風14号は九州全土を暴風域に巻き込みながら北上し、各地に甚大な被害を齎した模様。この後颱風は北東に針路を変え、日本海を通過して北海道方面へ拔けるらしいので、まだまだ気は拔けません。

 以前「エアボード」という名前だった商品が、ディスプレイ部を廃して「Location Freee」という名前になって戻ってきた模様。
訂正画伯より指摘があり、「Location Freee」への改名は以前からのもので、今回は液晶部(エアボード)を無くしたということのようです。
 ま、合理的ですね。
 一度に一台しかPCと接続できないのは不満ですが、個人用途ならそれでも良いでしょうか。
 用途としては、東京キー局の放送をどうしても見たい地方ヲタとか、日本の放送をリアルタイムで見たい海外のアニヲタとかが、東京在住の知り合いの家庭に光ファイバを引いてベースステーションを設置するとかいうシチュエーションが頭に思い浮かびます。
 え? 他の用途? ちょっと思い付かねぇっス。

 「周りが使っているから…、7割以上が「理解していない IT 用語使う」」というありがたい調査結果。
 以前米国の調査を採上げたことがありましたが、洋の東西を問わずってことでしょうかね。
 コンピュータ用語なんぞはどうしても移り変わりが激しいために、覚えようにも覚えきれない側面はあると思いますが、だからって分かんねぇ言葉を濫用するのは、意志疎通という点で問題がありそうに思いますね。


2005年9月7日(水曜日)
 「『現代用語の基礎知識2006』掲載キーワード発表」って、わかんねぇ単語イッパイあるヨ……。
 すっかりオールドタイマーですね、私……。

 「モンタビスタ、ハード リアルタイムを追求し最新のオープンソース テクノロジを備えたProfessional Edition 4.0を発表」とかいう発表を見て、うわーエグー、とか思ったり。
 いえ、別にMontaVistaが何を考えてTRONに近付いたかなんて問いませんよ。そこで得たものを何に応用しようと自由というものですし。
 ITRON携帯も消滅傾向だし、先月のNHKスペシャルも微妙だったし、いよいよ“季節は秋”かな。
 「bruma recurrit iners」なんてことにならないようにしないとね。


2005年9月8日(木曜日)
 「無政府主義者の堕落した選挙CMに視聴者激怒 ドイツですか……。
 いや、なんというか、集会結社の自由って言うんですか、こういうのも?
 ナチは駄目だけど、ジャンキーが注射射って乱交して破壊衝動ぶちまけてるよーな政党はオッケーなんですか。素敵だなぁ、ドイツ連邦共和国。
 そう言えば、こんなジョークがあったっけ。
新しい世界のリーダーを選ぶ選挙の時期がやってきました。あなたにも投票権があります。以下が三人の候補者の実態。

候補者A: 不正に染まった政治家と付き合いがあり、占星術師を頼りにしており、二人の愛人を囲っていたこともある。タバコを切らしたことがなく、一日に8杯から10杯のマーティーニをあおっている。

候補者B: 職場から追放された経験が2回。昼まで眠りこけ、大学時代にはアヘンを吸い、毎晩1リットルのウィスキーを飲む。

候補者C: 戦争で名をあげたヒーロー。菜食主義者で、タバコも吸わない。酒は、たまにビールをたしなむ程度。婚外交渉の経験もない。

 Aはチャーチル、BはF.ルーズベルト、Cはヒトラー。
 清廉な候補がいいってんなら、みんな選ぶならヒトラーだよね!(笑)
 ということで、人間は見掛けによらないらしいので、もしかしたらコイツらも意外な政治手腕を秘めているかもしれませんね!

 颱風14号、結局死者行方不明者27人ですか……。四国の水瓶、早明浦ダムの貯水率が0%から一気に100%になるなど、来なければ困るものではあるのですが、犠牲者も少なくなかったですね。もう少し、被害の方を少なくできないか、考えたいものです。

 さあ、残り175km!

 のまネコ問題 「私達は断固avexに抗議します。」……。
 なんか前もタカラがギコ猫を登録して祭になってた記憶があるんですが、人間ってどうしてこう、歴史に学ばないんですかね。
答え:愚かだから。


2005年9月9日(金曜日)
 文化庁から「文化審議会著作権分科会国際小委員会中間報告書」に対する意見募集について「文化審議会著作権分科会法制問題小委員会 審議の経過」に対する意見募集について「著作権等管理事業法の見直しに関する報告書(案)」に関する意見募集と三つのパブリックコメント募集がかかってますね。
 個人的には法制問題小委員会の内容にコメント付けとこうとか思ったりする。 あの辺、著作権利用者の意見を代弁する人が、委員会内にいないというとんでもない構造だったりするからなぁ。
 あと国際小委員会の方ではDRMが話題になってるみたいだから、そっちも確認しとかないと。
 期日は、10月7日、と。

 産総研から新型人型ロボットのプロトタイプHRP-3Pが発表……って、まあプロトタイプだからデザインがアレなのはしゃぁないんだろうけど……。
 HRP-2が出渕デザインだったので、今度はカトキか河森か。
 いや、詳しくないんだけどね。
 それはともかく。
 微妙に足が伸びてますね。腕も伸びてるように見えるけど、腕の場合は関節増やしたみたいなんで、自由度を上げて、より多彩な作業ができるようにした、といったところか。ただ、足の関節が増えていないのはどうかなぁ。
 今の関節数でも運動上の問題がないってのは知ってるんだけど、もう一自由度追加すると、膝を伸ばしたまま歩くことができるんだよね、進歩みたいに。
 それ自体には余り大きな意味はないように思うかもしれないけど、実際に障害物を避けて歩行する場合などに、下半身の自由度に余裕があればそれだけ器用に避けることができる筈なので、そちらの方にももう少し気を配ってくれると面白いんだけどな。

 今月4日〜5日の豪雨で善福寺川が溢水しましたが、ふと、そう言えばあの真下には地下調節池(という名前の巨大なトンネル)が走ってなかったろうかと思い出した。
 確認してみたところ、確かに地下調節池は善福寺川と交差してるんだけど、取水口がまだ出来ていなかった、と。完成式典が17日って…僅かに間に合わなかったわけか。
 17日って中に入れるのかなぁ。入れるんなら行ってもいいかなぁ。
 他の近々ある見学会情報はこちらなどを参照のこと。
 なお、小熊は地下オタクではない。


2005年9月10日(土曜日)
 残り47km〜。

 昨日の地下調節池の件
 善福寺川の増水に対し、事実上完成していた二期工事部分にも水を入れていたそうな。まだ撤去されていなかった重機を水に沈めての英断だったそうですが、それでも足りずに水が溢れた、というのが当日のいきさつだったらしいです
 一瞬、濁流に呑まれ沈みゆく重機の群を想像して、某潜水艦映画とか、某戦艦の最期とか、色々なものを想像しました。

 というわけで、今日は海洋研究開発機構地球深部探査船「ちきゅう」一般公開へ行ってきました。
 JR鶴見駅で降りて無料送迎バス乗り場に着くと、行列が……!(なんでやねん)
 14時15分からとかいう予定でしたが、もうピストン輸送&トコロテン見学状態でした。
 しかしなんというか、無茶苦茶な船でした。
 そもそも、マントル層までドリリングしようぜ、って辺りで相当アレなんですが、そのために船台の上に高さ120メートルの櫓(デリック)が立ってる。船の後ろ半分にゃ、ドリルのためのシャフトが何十本も積み上がっている。錨も效かないような遠洋でボーリングするために、6機のアジマススラスタで360度どの方向にも動ける。
 研究設備は、船台の上に4階建の建物がそのまんま建ってるような感じで、CTスキャナやら磁気測定装置まで完備。海上の研究施設としても破格の充実度を誇る。
 漢の浪漫を通り越して、なんとかに刃物状態。
 なんかこの船に乗り込んで、嬉々として研究することになるであろう人達がちょっと羨ましかったりして。

 そして17時頃に東京に戻ってきて、電話をかけてみると、愚挙はまだ進行中とのことだったので、急遽途中参加。
 わんこプリンは失敗。鍋プリンも失敗。
 食ったら気持ち悪くなった。
 思えば、貫徹明けだった>己

 徹夜明けに横浜まで船見に行った挙げ句、鍋プリン食ってる自分に、ちょっとだけ、疑問を抱いた。


2005年9月11日(日曜日)
 残り27km〜。

 天気があまり良くない中、晴れ間を縫って徒歩3分の投票所へ出向く。
 小選挙区は、かなり投げ遣り。消去法で選ぶと誰も残らないんだもん。決選投票があれば、もうちょっと考えるんだけどねぇ。せめて死票にならないことを祈りつつ投票。結果的に死票になっちゃったけど。
 比例は簡単に。
 最高裁判所裁判官国民審査は、今回の六人の中には×印を付けるべき人がいなかったので、そのまま投票。っつーか、今年に入ってから最高裁判官になった人の審査なんてでけへんがな。

 なんか開票率0%で当確出ちゃってるんですけど……>東京12区
 はぁ、おいらの一票は死票か。
 せめて決選投票があればなぁ。

 そういえば昔、留学生から「日本の選挙の開票が早すぎる。何でこんなに早いのか?」と質問されたことがあった。
 しかし生まれてこの方日本でしか選挙をやったことがない私にとっては、これが「普通」なんだよねぇ。
 諸外国の場合、確かに選挙の結果が出るまで何日も、場合によっては何週間もかかることが珍しくない。日本のように即日開票、日付が変わる頃には大勢が判明している、なんてとこの方が珍しいというのはわからんでもない。
 確かに、私が昔住んでいた府中などは、「日本最速の開票」を目指していたりしたわけだが、なぜそんなものを目指さにゃならんのかといわれると、首を捻るねぇ……。
 ただ、遅いより早い方がいいんじゃないかなぁとは思うけど、ま、無理のない範囲でね。それよりも間違いが少ない方が大切ですから、こういうものは。

 昨日のプリンOffでちらっと出た、某ニューオリンズで被災者が銃砲店を襲ったりして銃を持って武装し、救援車輛や救急車輛、果てはヘリコプターにまで発砲していた件について。
 米国憲法邦訳)の修正2条に、「A well regulated Militia, being necessary to the security of a free State, the right of the people to keep and bear Arms, shall not be infringed.(規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有しまた携帯する権利は、これを侵してはならない)」とあるので、米国風の考え方をするならば、「そのような時に、武器を持って暴徒に立ち向かうためにも、武装する権利は必要なのである」ということになるのかも知れない。
 問題は、秩序ある民兵であろうが無法な暴徒であろうが、等しく武装することができてしまうことだが、さしたる問題ではないのだろう、多分


2005年9月12日(月曜日)
 到着
 距離20kmで相対速度ほぼゼロ。20kmというと、うちから品川くらいかな。近い近い。
 なんせ地球から3億2千万km離れたところでの20kmですからね。ゼロみたいなもんですよ。
 こんなスケールになると、光の速度でも片道約18分かかりますんで、リアルタイムの制御なんてできません。はやぶさから届いた情報は既に18分前の情報で、それを見て指示を出しても、その命令がはやぶさに届くまで18分かかってしまうわけですから、合計36分なんてことになってしまいます。ですから、はやぶさは事前に地球から送られたプログラムに従って自律的に判断して行動しなきゃならんわけです。
 この技術はなかなかに難しいもので、宇宙に消えたのぞみなどで得られた経験が活かされています。のぞみの火星探査というメインミッションこそは失敗でしたが、そこで得られたものは、間違いなく今も生きています。
 これからはやぶさは徐々にイトカワに接近し、11月にはサンプル採取のためにイトカワへ接触します。上手く行けば2007年にも、はやぶさはサンプルを地球に持ち帰ってくれる筈です。野球で言えばまだまだ序盤の3回が終わったところ。パーフェクトゲーム達成にはまだ長い道のりが残されています。
 関係者諸氏の努力に、幸運の女神が微笑みますように。

 で、蓋を開けてみたら自民圧勝に終わった衆院選。ギリギリ共産党が勢力を維持したのが個人的には良かったかな。社民党が議席を伸ばしたのは吃驚仰天。消えるかと思っていたのに
 結局、他党の躍進によって、ひたすらに民主党が議席を減らした、と。
 不幸なことに、民主党のこの結果は、妥当であったと思う。政権交替を強く訴えていたわけだが、その党に政権担当能力があるかどうかが問われ、そしてこれが結果だ。目先の党勢に囚われ、地歩を固めてこなかったことが敗因でしょう。都市部の無党派層は浮動層でもあるわけですから、これらをしっかり摑めなかったのは民主党の党略のミスとしか言い様がないです。
 挽回は難しいでしょうけど、頑張って欲しいものですね。

 今回の選挙では過去最多、43名の女性議員が誕生しましたが、これまでの最多記録は戦後1946(昭和21)年に行われた帝国議会選挙の39名でした。ちなみに、大日本帝国憲法下において行われた最後の選挙であり、大選挙区制限連記制が導入された唯一の選挙でもあります。
 この時女性議員が多数生まれた背景には、少数政党に有利な大選挙区制度が採用されたことや、公職追放に伴い失職した夫の代わりに出馬した夫人候補がいたことなどが挙げられてます。
 男女差別をする気はさらさらないのですが、今回の擁立劇については、本当にきちんと能力を勘案して行われたのかなぁと疑問に思うところがないでもないです

 今回の選挙の影で、葬り去られた訴訟が一つあったのをご存じでしょうか。
 2003年の衆院選挙を巡り、一票の較差が2倍を越えたのは違憲として市民団体などが訴えていた案件で、最高裁大法廷へ回付されたのですが、衆院解散を受けて意味がなくなったとして、回付を撤回。小法廷で審議は続いている筈ですが、棄却されるでしょうね
 まだ総務省の選挙改革ページに今回の選挙の結果はUpされていないのですが、果たして今回の“一票の格差”はどのくらいだったんでしょうか。
 一票の較差とは関係がありませんが、新聞報道で死票率が48.6%と伝えられているのは、小選挙区の宿命とはいえ、気が滅入りますね。コンドルセのパラドクスが出まくってるだろうなぁとか思うとね。どうも大量の死票を前提とする小選挙区制は好きになれません。


2005年9月13日(火曜日)
 なんかあらりんきさらちゃんがやってたので、私もニュートラ:適性、適職診断をやってみましたです。
 んで、診断結果
仕事
ユニークな発想でベンチャー向きのタイプ
性格
型破りのクリエイティヴ、タイプ
恋愛
恋も仕事も結婚もゲットする欲ばりタイプ

特に向いている職種は?
マスコミ関係、デザイン、スタイリスト、カメラマン、イラストレーターなど広告や出版の企画。コンピュータのソフト関係ならゲームデザイナー。アパレル、ファッション、化粧品関係。輸入関係、外国関係なら独立して自分の会社で。飲食関係ならフードコーディネイター、オーナー、シェフなど
攻めのタイプです。
病気やトラブルをかかえると、落ち込みやすいので要注意
内向性(ディフェンス型)
1■□□□□
外向性(オフェンス型)
5■■■■■

ユニークな発想でベンチャー向きのタイプ
社会のルールにしばられず、人に言われなくても自分で仕事を見つけて、どんどん進めるプロジェクト、リーダータイプです。規則やルールに厳しい会社では能力が活かされませんが、ルールがわりと緩やかなクリエイティヴ系、ベンチャー系の仕事なら、組織のなかでもなんとか活躍できるでしょう。せっかくポジティヴで素敵な性格をもらったのですから、大きな夢にチャレンジしてみてください。新しい分野の仕事、人前に出る仕事、自分で考えたり、企画する仕事などであなたの個性は活きるでしょう。ただし、自分の分野で自信過剰になり、調子に乗りすぎると足をすくわれますので気をつけて。周囲への気配りも不足しがちですから、ときには大人のふるまいを。

型破りのクリエイティヴ、タイプ
考え方はポジティヴでいつも前向き。明るく元気で賢い人で、仕事もできるのに、なぜか規則を守らないタイプ。組織としては、かなり使いづらいタイプです。やさしいのですが、特別な気配りは下手というより、キャラクターとしてしないタイプ。そこに親しみがあって人気が出ますが、組織のなかでは、所詮「出る杭」になりがち。上下関係や社会のルールをきちんと守ることが苦手ですから、結果として一匹狼になりそうです。ただし、本人としても、会社や組織にそれほど未練もないでしょう。若いうちは組織に入って、自分のスキルをしっかり磨いておいてください。スキルが高まり、人間関係のネットワークができたら独立のチャンスです。このタイプの人は好奇心旺盛で、人生を楽しむことができます。ただし、社会的には少数派であることを自覚しておきましょう。組織から出てしまえば、あなたの能力だけが評価の対象となります。社会の価値観や常識に左右されないので、ユニークな仕事を自分で始めてみてください。

恋も仕事も結婚もゲットする欲ばりタイプ
前向きで明るいから、恋にも積極的。社会の価値観や道徳にしばられないタイプなので、難しい恋愛でも悩みは少ないかも。恋と仕事を天秤にかけないので、両方ともゲットしてしまうでしょう。とくに女性の場合、同じ年代の男性たちはちょっとあなたを持て余すかも。あなたから見ても、同世代の男性たちは幼稚に見えるかもしれません。男女共に結婚しても、恋はできるタイプ。自己責任で、恋愛だと言いきれる強さをもっていますから、もう何も心配いりません。どうぞ、この世をしっかりと楽しんで充実した人生を送ってください。
 私のような常識人を摑まえて、型破りとはこはいかに……?

 録画しといた先週末のNHKスペシャル巨大旅客機誕生 〜大競争時代、そこに日本の技術あり〜」を見て、なんて酷い番組だと情けなく思う。
 大雑把に言うと、エアバスボーイングの新機種開発競争の中で日本の技術が〜という内容だったんだけど、じゃあなんでその「技術を持ってる」日本様は、航空機開発分野で主役を張れないんでございましょうかね、と皮肉っぽく思ったりするわけ。
 GHQ/SCAP統治時代の航空機開発禁止期間があったとはいえ、その後挽回する機会は何度もあった筈。YS-11は開発まではともかく、その後が悪くて話になんないし。三菱がその後MU-2MU-300を造ったけどこれも上手く行かなかった(MU-300はビーチクラフトに売却されてからヒットした)。今、HONDA Jetが頑張ってるけどけど、これも放っとけばどうなるか
 日本って航空宇宙分野について、凄く冷淡なんだよね。こんな馬鹿みたいに初期投資がかかる分野を民間任せにして、それこそ橋でも作る金があったら飛行機の一機でも、ロケットの一発でも上げりゃいいのに、それをやらないから、要素技術はあってもトータルでモノが作れなくって、結局下請けに甘んじにゃならんくなる。
 F-2も迷走した挙げ句調達が打ち切りになっちゃったし、開発中のC-X、P-Xもこのまま予算が縮小されたら難しいことになりそう。回転翼のOH-1だって、外国機としては初めてハワード・ヒューズ賞を受賞した高性能機なのに、防衛予算削減の煽りを食って調達がどうなるかわかんねぇときたもんだ。
 何度も書いてきているけど、本当に大切なものは自分たちの手でやるしかないんだ。


2005年9月14日(水曜日)
 誰か音楽付けてくんないかなぁ>はやぶさムービー

 「参院総崩れ」とかで、郵政法案に反対した参院議員が次々と賛成に回っているそうなんですが……なんだかなぁ。一度反対したんだから、衆院の動向なんか気にせずに最期まで貫けよ。
 その上で、衆院がその三分の二を以って再度可決すりゃ参院で否決しても法案は可決すんだから、全ては丸く治まるじゃん。
 参院の存在意義を示すというなら、ここは再度否決すべきなんじゃないの?

 以前、「サッカー中国起源説」とかいうマジなんだかトンデモなんだか良く分かんないニュースをネタにしたことがあるんですが、なぜか続報が出てて「サッカー博物館が開館 サッカー発祥地、山東省」とか書かれている。国家ぐるみのネタなのか……?
 しかしサッカーに2,400年を超える歴史があったとは驚きだ。その頃日本は縄紋時代晩期だな。青森の三内丸山遺跡の頃だと思っていただければよろしい。日本では狩猟採集に栽培農業が行われていた頃、なんと大陸ではサッカーが……(なんか変だろ)

 探す本屋が悪いんじゃねあらりあさん
 気がつきゃ700エントリ越えてるよ……。>Lightnovel_Wiki
 私が書いたのはせいぜい半分くらいだと思うけど……。


2005年9月15日(木曜日)
 「コクヨ、“左利き専用”マウス発売」とか……。
 マウスを左手で使うことって結構ありますよ。右手にペンを持って左手でマウスとか。右手にマウス、左手にテンキーってこともありましたが。状況に応じてどちらでも使う私にとっては、「右利き用」も「左利き用」も等しく不便で、「左右対称」が好みです。
 残る問題は、Macintoshのようにワンボタンで行くべきか、Windows系の2ボタンで行くか、あるいは3ボタン以上で行くかという話なんですが、ホイールボタンにダブルクリックを割り当てて事実上の3ボタンとして使っています。
 しかし……左手でマウスを使う人が4%程度ってのは、驚くほど少ないなぁ。25人に一人?

 書店で「憲法を変えて戦争へ行こう」という刺戟的な表紙の本を見掛けて手にとってみれば、「憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言」という詐欺みたいなタイトルの本だった。
 紛らわしいなぁ。
 ちなみに私は、憲法を変えて戦争を手段として採りうる国家になって欲しいと思っているわけですが。


2005年9月16日(金曜日)
 間違いが多すぎてどこに突っ込みゃいいのかわかりゃしない>2chとAAと著作権(著作者人格権)について
 最近著作権関係のネタは大概recommuniの日記に書いてたので、こっちには書いてませんでしたが……。
 まず、著作権者が不明でも著作権は保護されます。>著作権法第52条
 それから、「著作者人格権は消える」というのも間違い。著作者人格権は一身属性であり、著作者人格権者が死ぬまで存続します。それどころか、死んだ後も尊重しろとされています(罰則はないけど)。
 っつーわけで、この二点を踏まえてエントリを読み直すと……2ちゃんねるの金の流れ以外の著作権部分は総じて間違いということになります。

 ついでに「「悪意のあるプログラム」ってのは相当習熟していないと書けないと思うんですけどね…。」ってのもどうかなぁ。
 そんなもん、ハードウエアを直接叩けなくても、OSのセキュリティホールに習熟していなくても、バッチファイルにdeltreeとかrmdir /sとかぶち込んでメールに添付するなんていう、馬鹿みたいな手でも引っ掛かる奴は引っ掛かるしね。
 重要なのは技術じゃなくて悪意なんだよ、と。
 総じて技術ってやつを高く評価し過ぎな嫌いがあるねぇ。

 トヨタ万博愛知万博も終わりに近付いている今日この頃ですが、次の2010年上海万博に向けて、上海で普通話の強化に乗り出しているとかロイターが伝えていました。
 中国語(漢語)と一言で言っても、普通話(Mandarin)から始まって、主要方言だけで七つ、言語のカタログことEthnologueは14にしてますな。ちなみに、七大方言は既に相互に通じません。
 普通語による中国語の統一は、中華民国以来の言語政策の柱の一つなんですが、二政府百年かけてまだ道半ばと言ったところのようです。まあ、多くの場合筆談すりゃ通じるんですが(閩南語や広東語なんかは、一部普通話にない漢字を使ったりしますが)。
 こういう現状を見ると、漢字を統一してしまった始皇帝って凄いなぁと素直に感心しますね。やはり漢字問題の解決には焚書坑儒が必要なのでしょう。


2005年9月17日(土曜日)
 おお、明日は仲秋の名月だな……。

 日テレがとうとう10月のジャイアンツ戦を放送しないと決定したそうな。
 むべなるかな。
 首位と21ゲーム差離されての5位。勝率4割4分ではお話になりません。むしろここまでテレビ放送が続いていたことが異常といっても良いでしょう。
 ジャイアンツファンとしては実に悲しいことではありますが、妥当であると思います。

 ところで、オランダで行われている野球のワールドカップ(ちなみに今回で36回目)ですが、日本はアマチュアオンリーで出場、予選リーグは1位で勝ち拔きましたが、決勝トーナメント初戦で韓国に敗れました。現在5-8位決定戦なぞやってたりします。
 国内でこんなことやってるくらいなら、ワールドカップに選手でも送り込めば良かったのにねぇ。

 イラクも相変わらず自爆テロが絶えないようで……。
 一年延長された自衛隊の派遣期限が12月14日で切れるわけですが、イラクからは正式に派遣延長を要請されています。一方でノルウェーが撤退を表明したり、英豪軍がサマワから撤退を検討しているなどと報じられたり、状況が好転してんのか悪化してんのか今一つ分からんですな。
 自衛隊を撤退させるというならば、現在進行中の各種支援活動は文民/民間の手に委ねられるわけですが、果たしてそれが可能なほど治安が好転しているのか。文民/民間に移譲したあと、その組織が警備会社(ここではほぼイコール傭兵)を雇わなきゃなんないようじゃ、自衛隊の派遣を延長すべきだろうと思います。
 ただ、最早国内の殆どの駐屯地から派遣が行われており、もう一年延長ということになると、派遣が二週目に入る可能性があるんですよね……。延長一発目の9次隊は首都防備の要、東部方面隊らしいし。


2005年9月18日(日曜日)
 民主党の新代表となった前原氏ですが、なんか憲法9条改正が持論だそうで。
 こりゃ生きている裡に憲法改正が拝めるかも知れんなぁ。
 党を上手く纏め上げられたら、期待できる政党になるかもね。
 ……なんか元議員が覚醒剤所持で逮捕されてるけどな。

 季節の変わり目だからか、今一つ体調が優れない。ていうか、なんとなく結石の予感が……。


2005年9月19日(月曜日)
 最近じゃアキバもおちおち歩いてられねぇってことで、池袋へ。が、池袋到着後に結石が突如痛みだし、脂汗を流すことに。
 ヤベーって。
 薬は持ってたけど、飲んだら自転車運転不可になるので、根性で家まで走って帰りました。

 先日Nyちゃん国連の旧敵国条項削除に絡んで「イタリアって敵国じゃないんだ」と驚いていたので補完。
 現代史屋さんの私としてはは常識事項だと思っていたのですが……。
 イタリア王国は1922年にファシスト党が政権を取ってムッソリーニが首相になり、1940年に日独伊三国同盟を結び、枢軸国として第二次大戦に参加した……という辺りまでは学校でも教わりますね。
 問題はその後。
 1943年に連合国軍がシチリア島に上陸を開始(ハスキー作戦)すると、あっという間にイタリア国内は反ムッソリーニ色に染まり、1943年7月にムッソリーニは失脚、逮捕されます。8月にはシチリア島を防衛していたドイツ軍が撤退。9月にイタリア王国は連合国に対して無条件降伏したのでした。
 この際逮捕されていたムッソリーニはナチスの手によって救出され、北部にイタリア社会共和国を樹立したんですが、これに対し南部のイタリア王国が宣戦を布告して内戦状態に突入。日独両国がイタリア社会共和国を承認した関係上、イタリア王国は日独にも宣戦布告することに。成り行き上連合国はイタリア王国を支援することになり、なんとつい数ヶ月前まで戦っていた連合国軍とイタリア王国軍が共に戦うという事態に陥った。
 結局1945年、イタリア社会共和国は崩壊。ムッソリーニはパルチザンに捕まって銃殺され、死体はミラノのロレート広場に吊るされ、めでたし、めでたし。
 で、いつの間にかファシズムと戦う同志となっていたイタリア王国は、旧敵国条項の適用を免れることになったのでした。
 いい国だなぁ、イタリア。

 中国の人型ロボットというとどうしてアレを思い出してしまいますが、今度の新型武器装備で太極拳ですか。
 ずばり、樹利ちゃん並みですね。
 日本は対抗して日本刀装備の人型ロボットに薬丸自顕流をマスターさせて戦場に投入しましょう(笑)。
 しかし人民網の記事の書き方は……
 どっかに動画ねぇかなぁ。


2005年9月20日(火曜日)
 NASAの新世代機発表……>CEV
 あー……。
 アポロ?
 それはともかく、でかいな……。
 H2Aの全長が53mなんですが、CEVがざっと250ft.あるんで、メートルに直すと85m弱くらい? HLSの方は350ft.くらいあるんで、100m越えてますなぁ。HLSの固体ロケットブースタのサイズが、H2Aと殆ど一緒ということですな……。
 そんでもって、CEVの低軌道射上げ能力が25tです。初のクラスタロケットとなるH-IIBでようやく17tと言っているJAXAとの技術力の差はでかいなぁ。HLSに至ってはもう何か違う世界のロケットだし。
 地力が違う、ってのはこういうことか。

 昨日の続き。
 国連憲章の旧敵国条項で言及される「敵国」には日本、ドイツの他にブルガリアフィンランドハンガリールーマニアの合計6箇国が含まれるんですが、ルーマニアなんかはソ連に占領された後連合国としてドイツに参戦してたりするんですがね……。
 フィンランドやルーマニアは対ロシア政策としての親ドイツ。ブルガリア、ハンガリーは第一次大戦の失地回復狙い。
 とりわけロシアの植民地だったフィンランドは、ロシア革命のどさくさに紛れて独立したため、“ロシアは必ず攻めてくる”と確信していた節があり、実際、ソ連は1939年の独蘇不可侵条約の密約に従ってフィンランドへ侵攻を開始します。いわゆる蘇芬戦争(第一次蘇芬戦争もしくは冬戦争)です。
 国際聯盟はソ連の行動を非難し、ソ連を除名処分にしますが、そんなもんで戦争が止まったら世話ないわけで、国際社会の非難を無視してソ連はフィンランドに進軍します。
 戦力的に圧倒的劣勢であったフィンランド軍は地形を活かした遅滞戦術と奇襲攻撃を展開、とりわけ狙撃を活用しました。この中でシモ・ハイハやスロ・コルカといった超人的スコアを記録した狙撃手が生まれ、ソ連軍を釘付けにし、1940年3月の一時停戦へと漕ぎ着けることに成功します。しかしそれは41年までの短い期間に過ぎなかったのです……。
 この戦争においてドイツはソ連との密約のために動かず、隣国スウェーデンは中立政策を採り、イギリスなどヨーロッパ諸国も対ドイツの戦争準備で動けず、殆ど孤立無援の状態でした。最終的に敵の敵は味方という論理でフィンランドは枢軸側に付くわけですが、残念ながらこれが更なる悲劇を呼んでしまい、第二次蘇芬戦争もしくは継続戦争によってフィンランドはさらに領土を失い、賠償金まで抱え込んだ挙げ句、敵国扱いとなりましたとさ。
 歴史って、こんなもんです。


2005年9月21日(水曜日)
 BTRON Clubから次回礼拝例会の案内が来たので、発表申込みをしておく。
 文字コード問題に関った5年間の総決算的発表をする予定。
 これが最後の大盤振舞、決算大セールって感じで。
 いや、実際の所、Windows Vistaの騒動が治まっちまえば、残ってるのは個々のシステム単位での問題だけだと思うのよ。昔みたいにプリンタにも漢字ROMが積まれているとかいう時代じゃないから、OpenTypeのグリフセレクタ機能を使えばOSレベルで結構対処可能だと思うし。
 死ヌ程無茶苦茶になっちゃった国の各種システムの文字コードなんて、俺の知ったこっちゃないしな。
 え? 超漢字の文字セットをどうするか?
 そんなのそれこそ俺の知ったこっちゃないよ(炸裂)。

2005年9月22日(木曜日)
 今年の4月1日から、定額小為替が整理されていたのは知っていたのですが、やっぱ不便ですよね。同人やってると、サークル参加申込みから通販での金銭のやり取りまで、定額小為替を利用する機会は多いわけですが、それでも私の場合1,000円以上を使う機会は少なかったのでこれまでそれほど感じていませんでしたが……小為替と普通為替では手数料が違うので、小為替ン枚の方がまだ廉いとは……。
 普通為替の手数料下げてくれないもんかね。30円くらいにまで落とせば、小為替そのものが廃止できると思うんだけど。
 ま、今後のサービス向上に期待って所ですか。

 桑田も登録抹消されちゃって、私にとっては既に「終わった」2005年シーズンですが、大阪の方では「阪神ファンの道頓堀ダイブ封じ込め 大阪府警など対策とお祭の準備に余念がないようです。
 個人的にはむしろダイブエリアを儲けて料金でも取った方がいいんじゃないかという気はしますが、まあ、阪神ファンは見苦しいことが多いですからね、致し方ないのかもしれません。
 間違ってもアジアシリーズで日本の恥を晒したりしないよう、パシフィックリーグの球団には頑張って欲しいものです。

 『「プロジェクトX」来春で終了へとの報。
 真似しちゃいけない反面教師番組として絶大な人気を誇ったプロジェクトXですが、いよいよネタが尽きたのか、それとも番組への誤解が頂点に達したためか。
 できれば全話收録デラックスDVDボックスとか発売して欲しいものです。


2005年9月23日(金曜日)
 お出かけするつもりが、寝倒してしまったので、書くことがない。
 颱風接近で天気も悪くなってきたし。

2005年9月24日(土曜日)
 「ひまわり6号の復旧作業について」……。
 新規の多機能衛星だから、こういう初期トラブルは出るだろうと思っていたけど。先月だったか、謎の欠測部分が帯になってちょっと話題になったけど、そんときは地上のトラブルだったと聞いていたけど。
 とりあえずまだ待機しているGOES-9を使って観測したようですが、やはり新型は枯れるまでが大変ですな。
 ソフトウェアのトラブルじゃないかと気象庁では考えているようですが、真面目な話、ハードのトラブルだったらエラいことです。現在射上げ待機中のMTSAT-2は、ひまわり6号(MTSAT-1R)と同一構成なので、同じトラブルを抱えていることになるため、ただでさえ遅れている射上げがどこまで遅れるか見当もつかない。
 本当のことを言うと、こういう新しい衛星をミッションに付ける時には、旧式の衛星1機とペアを組ませるべきなんだよね。この場合だと、GMSシリーズとMTSATをペアにして、普段はMTSATを運用し、有事にはGMSを使う。GMSは旧式だけに枯れてるから、信頼性は高い。
 で、なんでそういう理想的な運用ができなかったかというと、山のような文句が出てしまうので打ち止め。
 でもGOES-9を借り続けてたのは良い判断でしたね。
2005年9月25日(日曜日)
 琴欧州、惜しかったですな。昨日の一敗が痛かった。あれがなければ……。まあ、強い力士の登場は、心踊るものです。

 ソニーの再建策で、不採算部門の縮小としてSony Dream Lab.がその対象となっていて非常に残念。
 Sonyが夢のあるお仕事を失っちゃ終わりだと思うんだが……まあ、いずれ復活もあると信じましょう。一時はF-1から撤退したホンダのように、業績が回復した後に、再び舞い戻ってきてくれればそれでいいです。
 でもリストラだけじゃ競争力は回復しないと思うんだけど、大丈夫なんだろうか。


2005年9月26日(月曜日)
 文字コードネタが二つばかりあったので。

 一発目:「幼稚園教員試験、不合格者13人に「合格」通知」。
 “パソコンの辞書機能にない漢字”ってのが意味不明ですが、Unicodeに含まれていて、MS明朝/MSゴシックに字形も含まれていながら、かな漢字変換で出てこないとか出し方が分からないとかいう奇妙な理由で「外字」扱いされる場合もあるので、こういう微妙な言い方になるのかもしれません。しかし、CJK Unified Ideographicなんて2万かそこらなんだから、214部首分類ができる漢字の基礎知識と、コードブックを支えられる腕力と、延々続く字形列を注視し続けられる根性があれば、普通は探し出せると思うけどねぇ……。
 ともあれ、不合格者4067人中13人ですから、ざっと3.2%ですか。まあ、こんなもんですかね。これを多いと見るか少ないと見るか……微妙ですな。
 今日本で最も“外字”が多いのが戸籍氏名だったりするわけですが、碌すっぽ調査がなされていません。特に遡及調査は絶望的で、変体仮名まで含めると一体どれほどの字種があったものか、今からでも焼いて捨ててしまいたいくらいです(笑)。
 作業ミスは作業ミスなんですが、その遠因となった文字セットの問題の存在を考える時、こんでクライアントに従来のWindowsとVistaが混在する環境が来るんだよなーとか思うと、「Hasta la vista, baby」と曰いながらM134でもぶっ放したくなりますな。あっはっは。

 で、二発目はきさらちゃんの「ライトノベルファンパーティー 書籍データフォーマット等の公開!」から。
 Lightnovel Wikiの準備が始まったのは去年の10月9日(提案は10月8日)なのですが、10日にはUnicode化の提案を私がしてたりします。メールログによると理由は「約物を使いたい」ですな。実は私物で長年作り続けているデータベースの方の経験とかもあって、JIS X 0208 + X 0212でも足りないってのを実例付きで知っていたなんて事情もあります。(ちょっと考えりゃ気付きそうなもんだけどなぁ
 ですから、このようなDBの構築を考える時、文字コードとしてShift-JISはまず論外ということになります。EUC-JPやISO-2022-JP-2は悪くないのですが、それでも文字セットが不足します。
 というわけで、消去法的に現状採りうる選択肢はUTF-8(Unicode)に絞られてしまいます。
 Unicode(とその実装)にもそれなりに問題が沢山あることはよ〜っく知っていますが、現状採りうる文字コード/文字セットの中では、more betterな選択肢ということになります。特に、内部コードとしてUTF-8を使うのは変を通り越してちょっとマテとか思いますな。
 私は現実主義者なので、自分の主義主張と実用性を混同したりはしないんですう(笑)。
 そんなわけできさらちゃんに骨を折ってもらうことになったのでありました。多謝!


2005年9月27日(火曜日)
 カリーさんから「調味料バトン」なるものを渡されたのでやってみる。

【Q1】次のメニューにどんな調味料をかけますか? 薬味は含みません。

  • 目玉焼き……塩胡椒
  • 納豆……醤油(と練り芥子)
  • 冷奴……醤油(とおろし生姜)
  • 餃子……そのまま or 酢醤油+辣油
  • カレーライス……そのまま
  • ナポリタン……粉チーズは調味料か薬味か?
  • ピザ……そのまま
  • 生キャベツ……塩
  • トマト……そのまま
  • サラダ……中華風ドレッシングのことが多い
  • カキフライ……タルタルソース
  • メンチカツ……ソース
  • コロッケ……ソース
  • 天ぷら……天つゆ
  • トンカツ……ソース
  • ご飯……そのまま

【Q2】周囲に意外だと驚かれる、好きな組み合わせはありますか?
 ないっす。食生活も地味で保守的です。

【Q3】それが一般的なのだとは知っているが、苦手な組み合わせはありますか?
 ご飯ものやパスタや焼きそばにマヨネーズ。

【Q4】バトンをまわしたい5名は誰ですか?

  1. 勇者バケツプリンこと稲園白鳳さん回答
  2. 二郎フリークなさとみくん回答
  3. ラーメン大好ききさらちゃん回答
  4. 敢えて納豆が食えないじゅりちゃん回答
  5. 食事メモを欠かさないあらりあさん回答
 こんなところでよろしく。

 次世代光ディスク関係で動き。「パソコン業界の巨人,IntelとMicrosoftがHD DVD支持を表明」と、WintelがHD DVDに付いたようです……が、記録型DVDの時の影響力を考えると、あんまり意味ないかも。
 技術トレンドとしては「ルネサス,Blu-ray/HD DVD/DVD/CD対応のレーザ駆動ICを発売」てな感じで、既に全対応ドライブへ向けて動き始めてますんで、今更という気がしなくもないです。どっちも別にドライブベンダじゃないので、どっちもサポートすりゃいいのにねぇ。


2005年9月28日(水曜日)
 「政府規模、10年で半減…諮問会議が大筋合意という記事を見て、本当に大丈夫なんだろうなぁと、気になります。
 以前、国会議員の数を比較したことがあったけど、実は単位人口あたりの公務員数も日本は世界的に見て少ない(総務省の資料(pdf))。人口が多いから実数が多くなるけど、比率は先進国の中でも低い部類に入ります。
 小さな政府にはもちろん賛成なのだけど、今でも充分小さいというか小さ過ぎるんじゃないの?という疑問が実はあったりします。他にも、ILOから公務員制度について改善勧告がなされていたりして、実は見直すとしたら、公務員の数を増やして勤務形態の改善を図り、效率的な運用はもとより、現在行政に求められているサービスを提供するのに無理のない適切な規模の維持ってのも必要なんじゃないかと思うのですが、どうでしょうか。
 例えば教育改革を進めるには教師の質の改善も必要ですが、少人数学級の実施のための増員なども必要です。広がる児童虐待問題についても、児童相談所のキャパシティ不足が問題となっており、児童福祉司の増員が求められています。治安の悪化に対し警察官の増員が不可欠とされています。周辺事態の緊迫化に伴い、自衛隊の増強は急務です
 で、何処に削減の余地があるのかと。
 ただ一方的に削減を叫んで数値目標を設定するのではなくて、必要人員が揃っているのかと疑ってみるのも大切なんじゃないかと思います。

 それって結局、データウェアとシステムのどちらを優先するかってことになるのかなぁ。
 Lightnovel Wikiの場合、きさらちゃんがいてくれたので僕としては心置きなくUTF-8化だのスペースを含むエントリ名だのAmazonプラグインのエスケープだの要望を出せたわけですが、そうでなかったら、不本意な妥協を強いられていたかもしれません。


2005年9月29日(木曜日)
 最低の気分だ。
 阪神が優勝したことじゃなくて、試合の内容が余りにも悪いこと。来年誰が指揮を取るのか知らんけど、一年二年で立て直しができるような状態じゃないような気がする。
 球団をめちゃめちゃにしてくれたあのオーナーは、折角去年辞めたってのに今年会長に復帰しくさりやがったし。
 生え拔きの後藤も今年引退か……。
 今年のプロ野球は、あとパ・リーグのプレーオフとパ・リーグ球団の日本シリーズ制覇とアジアシリーズを残すばかりですね。

 「NASA administrator says space shuttle was a mistakeだとさ。
 さて、シャトルもISSも失敗だった、ということになったわけですが、NASAと協同歩調という名のコバンザメ政策を続けてきた我ら日本の宇宙政策は、かくしてNASAがこけたら大転倒ということになるわけですな。ISSの日本モジュール「きぼう」は恐らく日の目を見ることなくゴミになりますね、このままだと。そして、スペースシャトルにおんぶだっこだった有人宇宙飛行も停滞。それとも、日本人も月まで連れてってもらえますかねぇ。
 もうこの日記で何度も何度も何度も書いたのですが、本当にやる気なら、自分達でやるしかない。それでコケたんなら諦めもつく。このままじゃ、余りにもやるせない。

 「職質でもみ合い、巡査が発砲し元組員死亡…大阪という記事に色々思ったこと。
 とりあえず連れ去られる前に発砲制圧すべきだったんじゃないのかとは思います。警官の基本行動原則は二人一組(ツーマン・セル)の筈ですから、もう一人は何をやっていたのか、あるいは単独行動だったのかなど、連れ去られるまでの経緯に疑問があります。
 ただ、連れ込まれちゃった以上、警官の発砲とそれに伴う容疑者の死亡は、不可避的ではあったろうと思います。時事通信の記事によれば警官の発砲による死亡例では2001年の基準改正以来5件目とのことで、レア・ケースではあるようです。
 ただ、以前にも書いたのですが、拳銃使用訓練の方が行き届いていないのではないかという疑いを最近深めています。先日も包丁を持った男に向かって警官が発砲したところ同僚の警官に当たってしまうという何とも間の拔けた、しかし深刻な事態が発生しています。同僚が射線上にいるのに発砲する警官も警官ですが、犯人を挟んで射線が重なる位置取りをするとは、一体どういう訓練をしているのかとも思いました。


2005年9月30日(金曜日)
 「JCO臨界事故:「無知が原因だった」 唯ーの生存者語るという記事で、まず真っ先に「唯ー」ってなんじゃ?と思いました。
 一秒くらい考えて、これはもしかして「唯一」のミスタイプか?と気付いたのですが、一体どういう打ち間違いをしたら、こんなミスタイプをするのか見当も付きません。
 ついでに、校閲が気付かなかったと言うのも信じ難いです。見た瞬間にわかるだろう、こんなの。昔、中国で編纂された日本語文献の目録で、長音符号が全部漢数字の一になっていたケースを見たことがありますが、日本語を母語として読み書きを習った人間がこのようなミスをするとは思い難いのですが……。
 果たしてこの須田桃子記者は一体どのような人物なのか、些か気になりました。

 記事の内容そのものについては、取り立てて感想はありません。亡くなられた二人と同時に被曝・入院した方が生きておられたことを確認したことに意義は感じましたが、それ以外の点については、既に裁判でも明らかにされていたことですから。
 私は一応原発反対派なんですが、今すぐ総ての原発を停止させられないこともまた理解しています。ただし、現在稼働中の原発の後始末を考えただけで頭が痛くなってしょうがないですがね。どう考えても、火力発電の方が後始末しやすいんだよな。二酸化炭素は森林の整備などで吸収できるけど、放射線や放射能はどうにも始末の付けようがないもんでねぇ。最終処分場もないのに、どうするつもりなんだか。
 どうしてこう、先々問題が起こるのが明瞭であっても、敢えてその道を選ぶ奴が居るんですかねぇ……。