哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2004年3月分

Caution!
このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、並びにパーソナルメディア社は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2004年3月1日(月曜日)
 3月1日というと隣国では「三・一運動の日」とかでなんか盛大に祝典があったらしく、盧武鉉大統領が「日本に一言忠告したいことがあるとすれば、韓国国民を傷つけるような発言は、人気に汲々とする少数の政治家ならまだしも、少なくとも国家的指導者がすべきではないということ」と発言しはったそうな
 お互い様ダロ
 歴史を手前らのいいように適当に編輯するのは、どこの国でもあることだよ。そう。それこそ三・一運動についてもね。

 鳥インフルエンザがいよいよ止まらなくなりつつありますね。初動の遅れ、対応の混乱、養鶏業者の不見識……。何より、国の指揮が充分でないことが事態を悪化させている感があります。まさかとは思うが、農水省厚労省で綱引きしてたりしないだろうな……。
 この国は、有事における強権発動が非常に不得手なんだよなぁ……。まあ、有事なんて起こらないに越したことはないんだけど、起こったときの対応の悪さには些かならず問題ありと見えます。


2004年3月2日(火曜日)
 先日のことになりますが、「アドルフの画集」という映画を観ました。
 別にごく普通の青春ものなんですよ、主人公がアドルフ・ヒトラーだってことを拔けばね。
 欧米の言論界では、アドルフ・ヒトラーってのはどうも悪鬼羅刹の類であり、20世紀に転生した悪魔の化身でなければならんらしいのですよ。
 数年前、クローン羊・ドリーが誕生した時も、何故かは分かりませんが、「ヒトラーのクローン」というネタがあちこちで使われましたが、常識的に考えればそんなアホな話はないわけで、ヒトラーシンドロームとでも言うべき反応に面食らったもんでした。この作品についても、要は単に、後に独裁者となりおおせた青年・アドルフ・ヒトラーの青春と挫折を描いたというだけの作品なわけですよ。
 当たり前のことなんですが、ヒトラーだって人間なわけで、最初から独裁者だったわけでもないし、最後は他の人と一緒で骨になったわけです。そんな当たり前のことが新味を帯びて感じられるというならば、それまでの思い込みが如何に強固なものであったのか、思い致して欲しいものです。

 敗戦後における「過去の清算」のために、ドイツはナチス党とヒトラーに全ての罪を着せましたが、日本ではもっと抽象的な「戦争」というものに責任を被せました。直接的に自分達の頭上に焼夷弾の雨を降らせた米国よりも、戦争を始めた指導者達を怨むよう仕向けられたわけです。
 このような錯誤の誘導は、大は政府から、小は地域社会にまで見られます。
 沖縄出身の同僚と戦争の話をしていて、本土のめぼしい都市が軒並み爆撃を受けて多くの犠牲者を出している、また散布機雷による被害は戦後まで続いたことなどを話したところ、「本土も沢山やられてるんですね」と感想を述べたのが強く印象に残っています。
 確かに沖縄は、一般市民を巻き込んだ市街戦を経験したと言う点で特異ではありますが、だからといって344機のB29によって一夜に2,000トンもの爆弾を投下されて10万人以上の犠牲者を出した東京より悲惨だとは一概には言えないわけです。これは広島、長崎についても同じです。
 どこの人達だって自分のところが一番悲惨だったと主張したいでしょうが、市街戦をやったから、絨毯爆撃をされたから、原子爆弾の標的になったからなどと言い合っても詮のないことなんです。それどころか、自分達の被害ばかりを大きく受け止め、戦争の一側面しか映し出さない視点を固定化する悪弊があります。

 行きすぎた例として挙げるのが適当なのかどうか、ちょっと難もあるのですが、お隣の韓国で「日帝強占下の親日反民族行為の真相究明に関する特別法」なんてものが成立したそうです。前々から不思議なのは、当時の朝鮮半島は南も北も大日本帝国の領土でして、日本の戦争遂行に協力していたのですよ。そんな社会において抗日活動なんぞ本当に実行していたら、あっという間に治安維持法で特高か憲兵に獲っ捕まってお終いだったでしょうね。
 ですから、「親日派」を探すより「抗日派」を探す方が手っ取り早いはずです(笑)。そうでない人ってのは、つまるところ日本の支配の中で生活していたわけで、親日と言われても仕方ないでしょうから。
 勿論、暴論なのは百も承知です。
 しかし当時の朝鮮が日本と共に戦った一員であったことを棚に上げ、被害者面するのに汲々としているのを見ると、些か口悪く言いたくなることもあるわけですよ。


2004年3月3日(水曜日)
 Windows SFUって、Windows XP Home Editionぢゃ動かないのね……。
 まあ、NT版UNIX-like toolsで大抵の用は足りてるし、あとはCygwin使えばいいんだけど。
 おいらPGでもSEでもないからそれでいいのさ〜。

 なんかIC CARD WORLDT-Engine関係が色々展示されているみたいですね。本当なら仕事で行ってもいいところなんでしょうけど(なんの仕事だよ、おい)、残念ながらそういう予定はないんだよなぁ。

 日本飛行船Zeppelin NTを購入したそうな。日本飛行船というと旅客飛行船の復活を目論む夢多き会社です。個人的にも飛行船は大好きなので、警視庁が飛行船を手放しちゃった時には隨分哀しい思いをしたものです。
 Zeppelin NTの緒元は、全長75m、最大直径19.5mm、瓦斯嚢容積2,200m3、最大時速は125km/hといった感じです。
 飛行船というと爆発炎上したヒンデンブルグ号が有名ですが、ヒデンブルグ号は全長245m、最大直径41.2m、瓦斯嚢容積約200,000m3、最大時速125km/hってとこですので、サイズは比べ物にならないくらい小さいことが分かるかと思います(ちなみに比べて良いものかどうか分かりませんが、旧帝国海軍の戦艦大和の全長が263m、全幅38.9mです)。よくもまあこんな馬鹿デカいものを空に浮かべたものだと感心するやら呆れるやらですが、ヒンデンブルグ号の乗客定員は57名。乗員が60人ということなので、合計で120人弱が乗れた計算になります。
 さて、ヒンデンブルグ号といえば1937年5月6日、ニュージャージー州レイクハースト海軍基地への着陸直前に謎の爆発事故を起こしたことで有名ですが、その時、乗員61名中21名、乗客36名中13名、計34名の死者が出ました…と言うと驚かれると思いますが、実はあれだけの大爆発を起こしながら、半数以上が助かってるんです。現在はガスもヘリウムですから、かつてよりもさらに安全性が増しています。航空機よりも実はよっぽど安全なんですね。
 なにはともあれ、今年の夏にはZeppelin NTが日本で見れるようになるのですね。今から楽しみ。


2004年3月4日(木曜日)
 類似本にご注意。
 流石にこれだけ似てたらマズいんじゃないの。意図があったかどうかは別にしてさ。

 アデレード発AP電で「Koalas blamed for island destruction」なんてニュースが。南オーストラリアのカンガルー島では、コアラが増えすぎて生態系を圧迫しているそうで、適切な数に減らさないと自然環境が荒廃してしまう、と。しかし観光やら動物愛護やらの問題があって、コアラを殺すこともままならず、と雪隠詰めの様相を呈しているようです。
 しかし、保護するのも人間の勝手なら、間引きしようってのもまた人間の都合ですなぁ。記事によれば、そもそもカンガルー島には100年ばかり前に人間がコアラを持ち込んだそうですので、コアラもいい迷惑だ(笑)。
 これはまあ、非常にわかりやすい例なのですが、地球の自然環境保護ってのは本質的に人間のエゴなんですよね。
 地球の歴史という時間単位で考えると、灼熱の溶岩地獄だった時期もあれば、氷の惑星だった頃もある訳です。大気にそもそも酸素がなかった頃もあったくらいですので、少々の地球温暖化が何だというのだ、人類が死滅したからどうだというのだってなもんです。地球環境保護は、適切に言葉を補うと「人類の棲息に適した地球環境の保護」なのですよ。大体、人類発祥以来、絶滅させてきた種の数なんて数えるのも阿呆らしいくらいある訳で、今さら百や二百増えてもどおってことないという見解も成り立つのです。
 そういうわけで、自然破壊が人間のエゴなら自然保護もまたエゴでしかないのですな。
 その上でエゴとエゴの猛烈なるぶつかり合いを見せられると、さしもの私も辟易してしまったりするわけです。


2004年3月5日(金曜日)
 啓蟄。

 今日は確定申告のために仕事を休みました。ネット経由で作成して郵送で申請は便利なんだけど、やっぱりこういうものは自分で税務署まで行くべきではなかろうかと思うわけ。
 ただ、ちょっとうっかりして書類を一枚紛失してしまって、確認のためにまず区役所へ。そこで書類を一枚貰って、税務署へ取って返す。自宅から歩いて行ける距離に税務署があってとても便利♪……とか思うわけねーだろ。そりゃ遠いところにあるよりはいいけどさ。
 税金を数値として認識する行事としての確定申告を終えると既に昼。気分直しにちょっと手をかけた昼飯を作り、池袋に買い物へ。

 時間帯的に昼時に池袋方向へ向かうと、逆光になって前が見にくいんですよ。
 こういう逆光下で、LED式信号機は非常に視認性が高いんですね。伊達に目に痛々しい単色光を放射しているわけではないということですか。
 LED信号機というと、あらりあさん日記歩行者用LED信号機はまだ余り見ないと書いていましたが、私の行動圏内だと、文京区の向丘一丁目交差点から駒本小学校前くらいまでの本郷通りの歩行者用信号機がLED式ですね。
 信号機についてもっと詳しく知りたい、とかいう人は、「シグナルギャラリー」へどうぞ。


2004年3月6日(土曜日)
 自衛隊も大変だよなぁ。イラクに派遣されるかと思えば、一方では京都で鷄を埋めさせられたり。こんなに便利に使ってていいもんなのかね?

 先日、東急ハンズで「マジ軽ライト」が展示されていたのを見ました。買い物に使っているママチャリの方にこれ付けてみようかなぁ。で、後ろの方もパイオニア精密のランピールにしたりして(笑)。
 アイデア的には中学校理科レベルですが、実用化には白色LEDが不可欠でしょうなぁ。
 個人的に気になるのは、この発電方法だと生まれる電気は多分交流になると思うんですが、LEDは明滅してるんでしょうか、それとも整流器でも入ってるんでしょうか。
 安全性を考えたら、バッテリかキャパシタか何かで一時的に蓄電して、停車しても一分くらい点灯している方が良いけど、さて、そういう方向に改良されるかどうか。


2004年3月7日(日曜日)
 風花舞う日曜日。

 押井守の「イノセンス」を観てきました。
 個人的に球体関節人形は好きなのですが、同時に広くは受け容れられない様式であることも認識しています。映画もそうで、延々と登場する人形達は人型非人間のグロテスクさを際立たせるためのガジェットの扱いですな。
 人間とはなにか、人間はなぜ人形[ヒトガタ]を作るのか、、、と問いかけている作品だと言うことですが、個人的には消化不良でした。押井監督の表現能力が、訴えたい内容に対して不足気味だったと感じました。
 ざっくばらんに言って、つまんなかったんです。
 恐らく押井監督と私の認識が、妥協点を得られないほど食い違っているせいなのではないかと思うのですが。

 私にとっては球体関節人形と人体骨格模型とプラスティネーション人体標本はほぼ一直線に並び人間と同系の存在です。それらを見る目と人間を見る目の間に明確な違いはありません。生命活動をしていない人間のことを死体と言いますが、両者の違いは生命活動の有無だけです。
 生きている人間を余りに特別視しすぎると、人間の思惟や行為に意味を求めるようになり、行き着くところに宗教を産んでしまいます。
 残念ながら人間はそれ程高尚な存在ではなく、朝に生まれ夕には斃れる蜉蝣が如き存在に過ぎず、ただちぃっとばかり脳が発達しているせいで考えなくてもいいことまで考えている複雑怪奇な生命機械です。
 そのような認識に対しても、卑屈になることなく、堂々と生を謳歌し得ると私は思うのですが、どうも世の中にはそう思えない人が多いらしいのですね。


2004年3月8日(月曜日)
 浅田農産の浅田会長夫妻が自縊によって命を絶ったと報じられた。
 残念なことだ。
 鶏インフルエンザ疑い例発生の通報が遅れたことが、故意であったにしろ事故であったにせよ、真相を詳らかにして責任をきちんととって欲しいものだったが……思うに昨今の報道のありようは、過重な責任を負わせてはいないものかと気にはなる。
 やり直しの機会は、よほどのことがない限り与えられて然るべきだ。法的制裁が済めば、罪は償われたと考えるのがこの法治社会の原則とも言える。
 軽々に罪を断じてはいけないし、行きすぎた社会的制裁もまた社会を狂わせかねない。
 罪に対して罰が著しく重くなると、犯罪の重犯罪化を招来するのではなかろうか。罪を詳らかにして罰を受けようとするよりも、隠し通した方が、逃げ出した方が、何もかも吹き飛ばした方が、罪を受けるよりもまだマシだ、なんて社会通念になっちゃったら、そっちの方が迷惑だ。
 罪科の均衡とは難しいものだ。

 ネプロ・ジャパンモバイルレポートで「携帯電話に送られてくる広告メールと迷惑メールの違いは?」なんて調査結果があった。
 相変わらずここの調査は、ネット上のアンケートにしては男女比が女性優勢ってのが面白い。
 調査結果にさっと目を通して思ったんですが、こりゃスパム減らないわ。
 迷惑メールだろうが広告メールだろうが、自分に興味があればアクセスしちゃう人が18%とあってはねぇ。かなりの高率です。ダイレクトメールよりよっぽど効率いいですよ。
 私のように、X-MailerがEasy DM Freeだったら問答無用で削除、Subjectに「未承諾広告」が入ってるのも即刻削除、とかにしてる、広告メールがそもそも目に入りにくい連中にメール出すくらいなら、携帯メールアドレスにバンバン送るってのは一つの手段ですな。
 効果がある以上、今後も無くならないだろうことが予測できたという点で、とても疲れる結果でした。


2004年3月9日(火曜日)
 最近個人情報漏洩事件が続いていますが、此度は通販会社「ジャパネットたかた」から名簿が漏れたそうで。
 現在調査中ながら最大で数十万人分(確認されたのは約150人分)とのことですが、しかし6年前のデータというところがなんとも……。6年前に持ち出されてこれまで発覚してこなかったのか、あるいは6年前のバックアップが持ち出されたのか。
 名簿の確認が済むやサイトは閉じるわ通販番組は自粛するわと、どこぞの禿頭を画面に晒した社長に爪の垢でも煎じて飲ませたいような対処です。
 顧客満足度を上げて食ってきた企業はやはりこの辺敏感なんでしょうかね。

 先日採り上げたマジ軽ライトなんですが、タオさんから「買って解説しろ〜!」とのリクエストがあったので、買ってきて取り付けてみました。



 ロクに手入れしてないのがモロわかりですな(^^;。
 軽く夜道を走ってみて気付いたんですが、これ、整流装置とキャパシタ内蔵してますわ。停車してから10秒くらい仄かに光ってますよ。光量も思ったより明るかったですし、値段(3,980円+TAX)さえ納得できれば良い物だと思います。


2004年3月10日(酸い曜日)
 酸い……。

 丸一日、トロン多文字応用セミナーに行っておりました。しんどかった……。初っ端のプレスリリースには記者さんたちが沢山群がっていたので、明日辺り色々記事になるんと違うかな。速報はもう出てるかも。
 実はTRONSHOWでひっそりとパネル展示されてたやつの話だったんですけどね。
 講演が終わった後で記者に囲まれた先生が吹くこと吹くこと。どんな記事が載るのか、ちょっとしたスリルを味わえますね。
 目新しいところでは、TRONコード空間にJIPSやらJEFやらKEISやらの文字セットがマッピングされたという話ですか。TRON文字収録センターの方にはまだ発表されてませんが、どこか遠いところに旅に出たくなりますね。
 文字セットのテーブルにはuIDを割り振ってuIDセンタで管理するとか。
 実際問題ベンダ文字コードって結構小さくない問題になってきてますから、TRONであれ汎用電子情報交換環境整備プログラムであれ、その方途が提供されること自体は歓迎せねばならないでしょうね。


2004年3月11日(黙曜日)
 黙して語らず……なにを?

 Teacubeって名前になりましたが、いよいよ受注開始ですね。って、私の手許の紙はまだ「T-Cube」の頃のだけど(苦笑)。
 Teacubeをパソコン代わりにしようなんて、間違っても思っては駄目で、これはあくまでT-Shellで遊ぶための高価なオモチャだと割り切れない人は買うべきではないでしょうね。
 そういえば、最近遍在している坂村先生ですが、こんな本どこに売ってるんですかねぇ……。

 本日はロボット日よりだったらしく、日米両国から面白いニュースが飛び込んできています。
 最近の特許出願状況から、間違いなく開発していると言われていたトヨタですが、四タイプもの発表がありました。
 二足歩行型は、全高1200mmというのはホンダASIMOと同じですが、重量がASIMOの52kgに対して35kgと隨分軽く仕上がっています。その上、なんとトランペットを吹く! 汎用マニピュレイタでピストンを操作し、マウスピースを人工唇に付ける念の入れよう。
 ……大馬鹿?(褒め言葉です)
 搭乗歩行型にも興味が湧きました。早稲田大学理工学部高西研究室WL-16と基本的な着想はよく似ていますが、WL-16がパラレルリンクアクチュエイタを利用して強度と出力を稼いでいたのに対し、トヨタのは関節モータで人間一人載せて動歩行してます。
 乗り心地は余り良さそうではないのですが、この手の乗り物は絶対に面白いと思うので、今後の研究発展に期待大です。
 是非マニピュレイタをつけて、未来少年コナンでダイス船長が操縦していたロボノイドのような物を作って欲しいものです。
 ところで、トヨタってことは、制御はやっぱりμITRON 4.0なんでしょーかー?
 追記:RT-Linuxだそうです。

 で、アメリカからはUCBロボティクス研よりBLEEXなんて下肢強化外骨格が発表されました。
 実は日本でも筑波大学機能工学系山海研究室HALなんて同じようなものを研究していたりします。
 しかし……外骨格が100lb(約45kg)バックパックが70lb(約32kg)ってのは一体何事ですかね? HALの23kgと比較すると、余りにも重過ぎるような気がするのですが……。
 BLEEXの研究にはDARPAが金を出しているようですが、民生用途も充分に大きい技術だと思いますね。小型軽量化を推し進めて欲しいところです。


2004年3月12日(金曜日)
 スペイン、マドリードで起こった爆弾テロの犠牲者に対し、深く哀悼の意を表す。

 隣の韓国では、大統領が弾劾されたとか。韓国のメディアは否定的に伝えるものが多いようですが、個人的には感心しています。
 これまでの韓国の歴史において、政権の追放は必ずクーデターという形を取ってきていたわけで、それに比べれば、法に則った手続きによって弾劾が進められていることは、歓迎すべきことでしょう。追及する側やあるいは弾劾される側が軍隊を持ち出したりしないだけでも、韓国は充分民主的になったと言えますからね。
 平和裡な政権交代ができるってのは、それだけで恵まれてるんです。この国にいると忘れてしまいがちですが。


2004年3月13日(土曜日)
 寝ることにした土曜日。
 今週、ろくに睡眠時間取れなかったもんで、とにかく惰眠を貪ろうと思ったんですわ。
 が、9時頃にはお腹が空いて目が覚めてしまいましたとさ……。

 「人気ウェブログは頻繁に「無断引用」——ウェブログ間の情報の流れを解析」なんて報道に、にやり。
 情報伝播における「ハブ」の重要性についての研究は社会学の見地からもあって、口コミネットワークなんかも、こんな感じの様相を持っている。ここで言う「ハブ」は、より多くの人と緩やかな繋がりを持っていて、他の人々よりほんのちょっとだけ流行に敏感な人間のことだ。様々な流行が、「ハブ」を経由することによって加速度的な広まりを見せる。業界によってはファッションリーダーなりパワーユーザなどと呼ばれる存在だ。
 情報の流れを意図的に制御したい側からすると、このハブになる人間を捕捉することが重要ということになる。逆に今回の研究のように、噂の出所を探らんと欲すれば、ハブが参照している先を手繰ることが必要になる。
 ハブになるタイプの人間はアンテナが敏感で感受性が強い一方で、自他の情報の境界が曖昧であることが多いらしく(というか余り頓着していないのだろう)、報道にあるように「無断引用」をしでかしてしまうことがあるようだ。余り人のことは言えないけどね(苦笑)。
 情報の価値(とりわけ金銭的な)については色々な意見があると思うが、情報というものは人間が受け取って初めて意味をなす。それ故に、どれほどの貴重な情報であっても、一日の参照数が数件なんてサイトに置かれていては価値を生み出さない。その点、より多くの参照数を誇るサイトで間接的に採り上げられることは重要であるが、一方で出所不明な情報と化してしまうこともまた問題がある。さりとて、上記のようにハブ型の人間は情報の出所に余り注意を払わない傾向がある。かくして一度広まった情報の出所がどこであるのか、その信憑性や確度を判断することが困難となる。
 私のように虹の根元を掘り返すことが重要な仕事の一つという人間としては、今回のiRankというアルゴリズムは興味深いものです。

 最近、変なデジタルカメラが増えてますね。
 セイコーエプソンR-D1のようなレンジファインダーとか、ローライフレックスミニチュア二眼レフとか。既にデジタルカメラであることが売りでなくなっているところが恐ろしいですな。
 R-D1には何故か巻き上げレバーがあって、このレバーを操作しないとシャッターが切れないとか言われると、一体デジタルカメラってなんなんだろうかと真剣に悩んでしまいそうです。まさか機械式シャッターでも搭載しているのでしょうか?
 でもそんなこと言うと、レフレックス式のデジタルカメラそのものに疑問を抱いたりしなくてはいけないのですが。シャッター機構はともかく、ミラーとペンタリズムを利用したファインダーを持っている必要ってどこにもないんだよな……。
 なにも光学ファインダーでなくても、ccd撮像素子から液晶モニターに表示すりゃいいだけのことなので、過去のフィルム式の一眼レフ用のレンズさえ使えれば良いはずなのに、なんで各社好き好んで一眼レフの構造に拘るのだろうか。他にもやたらとフィルム式カメラの形状に拘ったりと、私には理解しにくい程の執着が見えるんです。
 きっと、過去のカメラと似たような形をしていた方が購買者への訴求力が大きい。少なくともメーカはそう考えているということなんでしょうけど……本当にそうなのか? 疑問です。


2004年3月14日(日曜日)
 実は密かに注目していて、レースが進行してきたらコメントでも入れようと思っていたDARPA GRAND CHALLENGEなのですが……開始後僅か30分で事実上全車リタイアという何とも情けない結果に終わってしまいました。
 100万ドルの賞金も然る事ながら、無人で当初ロサンジェルスからラスベガスまで210マイルを走破するという過酷さで注目を集めたこのロボットカーレース、最長距離を走ったチームが7マイルとなっており、予定行程の1/30、短縮されたコースの1/20を舐めたに留まりました。
 しかしこれはあくまで第一回目の挑戦に過ぎません。次回、次々回と回を重ねれば、きっと良い成績を上げられるようになるでしょう。大切なのは継続ですからね。

 オタクな糸野クンからの情報提供です(笑)。
 NHKの「真剣十代しゃべり場」の4月23日の回は「オタクのなにがいけないの?」だそうです
 オタクでない私には理解できない問いかけですが、きっと色々ご意見があることでしょう。特にしゃべり場の熱烈な視聴者であり、またオタクであるミツルんあたり……。
 オタクな方もオタクでない方も、メッセージフォームがありますので、どしどし送ってやって下さい。
 って、紹介しては見たけれど、うちより糸野クンとこの方がアクセスは多いハズだから、あんまり意味はないかなぁ。客層の違いはあるだろうけど。

 東京近郊のどこかで「魔法のフライパン」売ってないもんだろーか。今使ってるフライパンがいい加減駄目っぽいので(7年くらいつかってるなぁ)、新しいのを物色していて見つけたのだが、見掛けないんだよなぁ…。
 通販で買っちまうか?


2004年3月15日(月曜日)
 珍しくビールなんぞ少し飲んだりして。

 海上自衛隊に新型補給艦「ましゅう」が就役しました。
 基準排水量13,500トンは砕氷艦「しらせ」を拔いて海自最大となります。また、20mm CIWSを2機搭載していたり、医務室設備が充実していたりと、海外派遣任務を意識した仕様になっています。
 海外派遣というと、「おおすみ」がクウェートに到着したとか。車輛を70台も一気に運べるとは……分かっていても凄い輸送能力です。自衛隊の展開能力って上がる一方だな(^^;
 展開能力といいますと、海上自衛隊16DDHこと次期ヘリコプター搭載護衛艦なんかは、なかなか豪快な形をしていて、これを「ヘリコプター搭載護衛艦」と主張することに異議を唱える輩は多そうです。
 ちなみに、サイズ、排水量共に、英海軍軽空母HMS Invincibleよりちょっと小さいくらいですね。
 自衛隊への要求が増す一方で自衛隊としては要求をこなすための装備を要求し、気がつけば強襲揚陸艦っぽい輸送艦や後方支援っぽい補給艦やヘリ空母っぽい護衛艦を装備するに至ったわけなんですが、政治家は本当にこの意味がわかってるんでしょうか。その辺が非常に気になります。
 とりあえず名前が違ってればOKってのは、いい加減通用しないと思うんだけどねぇ。


2004年3月16日(火曜日)
 今日までだったのをうっかり忘れていて、慌てて観に行ったのは、エコールドシモン人形展。ちょっとばたばたしてじっくり人形が見れなかったのが残念。

 「2004年度入試における合格者の入学不許可について」。補足しておくと、入学不許可とされたのは、オウム真理教教祖・麻原彰晃の娘。
 熟慮の上での判断であることは、発表文からも読み取れるのですが、個人的に和光大学には人文系で面白い大学という印象を持っていたので残念。
 大学側の決断は決断として理解できないわけではないのですが、それでも思うのです。彼女の学ぶ権利は一体誰が保証してくれるのかってね。
 オウム事件以来、転入が拒否されたり入学が拒否されたりと、心が荒むような話題が続いています。オウム憎けりゃ娘も憎いというわけでもないでしょうが、不寛容が招く妥協なき衝突が最後にテロの応酬にならないことだけを祈っときます。

 寛容さが喪われた社会は、かなり住みにくくなります。多数派に属していない人にとっては、特にね。
 そして不寛容の恐いところは、それが意図せずに進行することです。差別しようという能動的意志がないにもかかわらず、普通に社会生活を送っているだけで、誰かを排斥している状態に陥ってしまうことです。
 深く静かに進む病気は気付きにくいものです。


2004年3月17日(水曜日)
 往きは南風、帰りは東風の都路

 すっかり春めいて来て……というか、春を通り過ぎた感もする一日でしたね。今朝はコート類無しでスーツのまま自転車飛ばしました。しかし砂塵が凄くてたまりませんな!
 春ということで心機一転の季節、ヘルメットを新調しようかと、先週末お店に行ってOGKaleculesを試着してみたんですが……M/Lサイズだとちと小さく、XL/XXLだとかなり大きかった。うぬぬぬ……。
 元々、OGK以外の洋物は形が合わない人間なので、妥協してどっちかに決めないといけないのだが……。

 メーカーもののPCに購買意欲がそそられることって殆どなかったのですが、久しぶりにこれは!と思うような物を見つけました。
 日立HF-W6500です。
 デスクトップ型でありながらPentium Mって辺りがかなりアレですが、ISAバスが2本というのもかなりイカします。その上制御用途なので、堅牢性が重視されている辺りが非常に好感が持てます。
 やっぱメーカで作るんだから、こんな風に個人のパーツ買いじゃとても達成できないような質実剛健な仕様じゃないとね〜。
 でもこれって、一台とかって単位で買えるものなんだろーか……。
 って、その前にTeacube注文しろよ>自分

 運輸多目的衛星がようやっと日本に届いたようです。
 でも今は射上げるロケットの方がね……。


2004年3月18日(木曜日)
 昨日の暖かさから一転、季節は冬に逆戻り。

 警察官の大幅増員なんて掛け声も聞こえる昨今ですが、警視庁で「ズバリあなたのタイプを診断します!」なんてページを見つけました。「これから警視庁の採用試験を受けて社会人の仲間入りをしようとしているあなた。あなたの行動パターンはどんなものですか? それが警察という職場でどう生かせるか、心理ゲームで、イメージをふくらませてみませんか?」だそうで、早速やってみたらば……「D 謙虚・地道気配り型」と診断されました。

感情的になることが少なく落ち着きのあるあなたは、我を張らず、謙虚な姿勢で地道に行動していけるタイプ。
警察職員となると、
○綿密な計画と計算、折衝の積み重ねなど、会計部門で活躍
○ひとたび警備配置に就けば長期にわたっても忍耐強く警戒活動
○膨大な資料作成や統計管理、過去の事件の“洗い直し”などにも腰を据えて取り組む
……なんだそーです。
 おおっ、なんか縁の下の力持ちっぽい?

 人民網日文版に「「ソウル」の新しい中国語訳を募集」とかいう記事がありました。
 私の朧気な記憶では、確か韓国では「首烏爾」という宛字を発案していたような……。
 元々韓国語の「$(C辞臣」ってのは都とか京を意味する言葉で漢語由来の言葉じゃないから、どーにもこーにも漢字に置き換えられないんだよね。日本ほど訓読は一般的じゃなかったし。んで、中国では今だに李朝時代の地名である所の「漢城」をまだ使っているのですが、理由はともあれ早い話それが嫌なので、ソウル市が中国語表記改善小委員会なるものを作って、新表記を募集していた、と。無益なことしとるなぁ……。
 ちょっと考えれば、そんな例、腐るほどあると思うよ。大体「korea」は「$(C廃厩(韓国)」とは似ても似つかぬ発音だったりするわけじゃん。日本もそうだけど。
 本来的に違う言語、違う文化の話なんでね、主張するのは自由だけど、受け入れられるかどうかはまた別問題だわな。意志疎通さえできてりゃ御の字の世界に、何を好き好んで混乱と争いの種を撒こうというのか、私には理解しがたいですね。
 余談になりますが、ソウルのローマンアルファベット表記は「seoul」ですが、発音は[səul]になります。韓国式のローマ字表記では母音の「$(Cっ」[ə]に「eo」という綴りを宛ててるのでこういうことになるんですね。


2004年3月19日(金曜日)
 家に帰ってきたら、走行距離が38kmと表示されていた。
 流石に疲れた……。寝る……。
 とりあえず陳水扁も無事だったしね……。
 アメリカも国連に膝を屈したし……。

2004年3月20日(土曜日)
 間拔けな話を一席。
 所用があって、NECフィールディングアクティブワン秋葉原(旧Bit-Inn)へ向かったのです。
 確か定休日は日・祝日で、今日は土曜日だから開いてるだろうと思って。

 今日、祝日だったんですね……。

 店の前で「なんでやってへんの?」と暫く呆然としてしまいました。

 しかし寒い一日でしたね。雪交じりの氷雨だなんて、三月も半ばを過ぎたってのに。

 改めて、陳水扁総統銃撃について。
 いやもう、軽傷で良かったとしか言いようないです。
 ただでさえ最近非常に微妙な所に銃撃とは、サラエボ事件が頭を過りましたよ。
 ここんとこ大陸側からの牽制がかなり頻繁だったので、一瞬背景は大陸側かとも思ったんですが、その可能性は低いかな、と。先日、武力統一賛成が42.8%なんて調査結果$AVP9zIg;a5w2iKyが出していて、キナ臭さは増してたんですよ。ちなみにこの調査ですが、どうも回答選択肢が不均衡だったようなので、信用する必要はないんです。問題は、このような調査を行い、結果を公表することに込められた意図です。
 武力統合をちらつかせていたとしても、陳水扁の暗殺を企図する利点が大陸側にはないんですよね。成功しても失敗しても、概ね不利益の方が大きいので。一方、台湾では民進党の自作自演説も流れたそうなのですが、こちらも可能性は低いと考えます。
 車上の人物を拳銃で射つのは、不確実性が高すぎます。つまり、必殺を期すにしろ、軽傷を狙うにしろ、意図通りの結果が出ない可能性が高すぎるんです。殺害を狙った弾丸が空振りしても笑えませんし、軽傷を狙った弾丸が頭に当たっても洒落になりません。車上の人物を必殺を期して拳銃で狙うのであれば、余程接近して……そうですね、距離1〜2メートル辺りが限度でしょうね。ライフルであっても狙撃銃と狙撃兵を用意しないといけません。私が実行犯の一味なら、もっとシンプルに、爆殺を選びますね。もしくは焼夷火炎瓶か。
 そんなわけで、今のところ、状況証拠から、犯人は思慮は足りないくせに行動力だけは有り余っている低能どもではないかと考えます。
 でも多いんだよね、最近、そういう低能さんたちって……。

 ともあれ、最後の最後に同情票が集まったこともあって、陳水扁総統が再選を果たしました。同時に行われた住民投票の方は不成立になったようですが、台湾の独立傾向が今後も強まることは確かでしょう。上に挙げた調査結果で「$A燕幣畳音否胆忽峨返厚音否晩云初秘」と米国ならびに日本の介入について牽制されていますが、日本として今後の姿勢は定めておくべきでしょうね。
 極東地域において米軍に次ぐ軍事力を有している国の意思決定が、どれだけ重要なのかは改めて説明するまでもないことでしょう。意思決定をしないことの方が、不安要因を増すことになりかねませんからね。


2004年3月21日(日曜日)
 比較的最近起きた二つの事件についての、その後の話。
 SOFTBANK BB名簿漏洩の。その後、個人情報管理諮問委員会とやらをこさえてなにやら検討をしておったようなのですが、「Yahoo!BB事件でのソフトバンクBBの対応は妥当」とかいうシャンシャンな結論を出したようです。
 少なくとも私の目には、SOFTBANK BBの対応が「従来の日本の企業文化とは異なり、メリハリの利いたもの」だったようには見えませんでしたが。
 んで、救いようのなさでは群を拔いているACCS v.s. offce氏の訴訟ですが、ACCSの久保田どんが「個人情報を盗まれた人たちの不安を被告はわかっていない」とか垂れてるわけです。個人的にアンフェアな言動だと思いました。端的に言えば、「被害者面が鼻に突く」って所ですかな。
 両者ともども、なんかもうちょっと反省すべき点があるんではないかな、と思うんですがねぇ……。

2004年3月22日(月曜日)
 それは「逝少年(せいしょうねん)」じゃないのか?>駄目人外呑んだくれ画伯
 あれ? それとも「逝少年」はやおい好きの男のことだったか?
 まだこなれてない言葉ですね〜。

 ぼ〜っとCNNを流していたら、「French nutritionists give thumbs up to Big Mac」っちゅー記事があった。
 私ゃビッグマックと比較対象になったフランスのQuiche Lorraineとかいう料理は知らんのですが、ビッグマックの方が栄養バランス的にどうとかいうよりも、そのQuiche Lorraineとかいう料理に問題があるんと違うのだろうか?
 米国では「ハンバーガーを食ったせいで肥満になった」だとか「食品添加物についての充分な説明をしなかった」だとかと何度もマクドを訴えたバカが出たせいで、とうとう「チーズバーガー法案」(正式名称「食品消費個人責任法(The Personal Responsibility in Food Consumption Act)」)下院を通過したりしておるわけで、こんなニュースが流れると、またもや鬼の首を取ったかのように「いや、やっぱりハンバーガーは体にいいんだ! Super Size Meなんて嘘っぱちだ!」とか言い出すやつが出てきそうで怖いです。
 何ごとも、過ぎたるは及ばざるが如し、です。


2004年3月23日(火曜日)
 東京女子医科大学でネットワーク障害が発生し、外来診療を取りやめたとの報。
 報道によると、障害発生が14時頃で、見たところ現時点(23時半)で復旧している様子はありません。一応、明日は手書きのカルテに切り替えてでも診療を行うとのことですが。
 しかしなんというか、東京女子医大も災難と言うかなんというか。かの医療事故カルテ改竄裁判から始まって、殆ど引っ切りなしに訴訟だ医療事故だ長嶋茂雄だと続いて今度は電算機周りですか。
 原因も何もわかんない状態での論評は差し控えさせてもらいますが、全てが終わった後に、きちんと原因と対処と結果と再発防止策を公表して欲しいものです。狭くは東京女子医大で診療を受ける(あるいは受ける可能性のある)患者のために、広くは同様のシステムを導入している医療機関や導入を請け負うSI屋さんたちのためにもね。こういった事例を経験として積み上げなければ、同じ過ちを繰り返しかねませんから。
 それで人死にでも出たら、そっちの方が目も当てられない。

 人死にといえば、ツァハールがハマスの創始者であるヤシン師を殺害したそうで。やってることは殆どミニ米国ですな。流石に世界各国から非難を喰らってるようですが、根本的な疑問として、イスラエルってパレスチナと和解する気あるんですかね?
 そりゃハマスは目障りな武鬪派組織でしょうけど、その創始者を爆殺してじゃあ何が解決するのかと言われると、精々「留飲を下げた」程度じゃないですかね。パレスチナ人を一人残らず殺すつもりだとか言うのでもなければ、個人を相手に軍事力を振り回す愚は、どこぞの超大国が身をもって示しているように思うのですが。しかも逮捕して裁判というならまだ正当性の主張もできように、有無を言わさぬ爆撃とは、一体どこの国のやり方を見習ったものか!
 軍事力でしか解決できない問題は確かに存在しますが、軍事力を用いては解決できない問題も同様に存在するんですよね。その見極めができない人間は政治家をやっちゃいけない、というのが文民統制の忘れられがちな原則です。
 個人的意見として、イスラエルには経済封鎖などの制裁が必要であると考えます。


2004年3月24日(水曜日)
 朝、天気予報は曇りのち雨。しかし家を出る瞬間の雲量は8くらい。本当に降るんだろうかと訝しみながらも満員電車に搖られて出勤。
 夕方から、予報通りに雨。
 見事なまでの菜種梅雨ですこと。

 NECが「屋内照明設備を位置情報発信機として利用した高精度位置情報システムを開発」とか発表してたんですが、これを見て、何もわざわざ照明器具に赤外線通信装置とか付けなくても、可視光通信とか使えばいいのにと思いました。まあ、これだと一方通行になっちゃいますけど、なにも受発信を全部自己完結しなければならない道理もなく。
 そういえばこの可視光通信も、最近「可視光通信で1.25Gビット/秒を実現」とか報じられておりまして、屋内ネットワークの一翼を本当に担えそうな雰囲気です。
 しかし、可視光通信が一般化したら、そのうち心眼で通信を読み取る人外とか生まれてきそうで怖いね。

 このように、電脳強化環境構築への技術が次々と生まれる中で、「ICタグは仕事を奪う? 労働者による“打ち壊し”が発生」なんて報道があったりして。
 便利な世の中=良い世の中じゃないってのは当然としても、反応するにしても仕方ってものがあると思うなぁ。蒸気機関や工作機械、産業用ロボットなんかが登場したときの人間の反応と変わんないよ、これじゃ。
 それにしても面白いのは、日本ではこういう反応って少ないですよね。気のせいかもしれませんが、「機械対労働者」的な対立関係を煽るのって、主として海外メディアのように感じられます(歴史的にも)。もうちょっと前向きに受け止めても良さそうなものなのに。所詮IDタグに人間の代わりが勤まるわけないんだし。
 


2004年3月25日(木曜日)
 天気予報は夕刻より雨を告げる。昨日のこともあって、電車で出かける……が、週に四日も電車で通勤すると、出社拒否症に罹りそう(笑)。

 個人情報漏洩事件が続いていますが、今度はアッカネットワークスから最大140万件(照合201件)だそうな。
 記者会見の報道を見る限りに於いては、運営体制に相当問題があったようですね。殆ど誰でもDBにアクセスし放題だったみたいだし。
 個人情報の漏出自体が問題というよりも、漏出させないための努力をどの程度払っていたか、が重要だと思うわけ。業務に支障が出ないように、それでいて最大限度のセキュリティを確保するための努力をしていただろうか、と。結果が悪かったから方法も悪かったとかいう話じゃなくてね。相当の悪意がある人間の本気の行動に対して本格的に抗しうるような体制って、普通は無理なのよ。でもカジュアル感覚で顧客名簿を持ち出されても困るから、やる側が人生を天秤にかけるくらいのセキュリティが必要充分って話。
 今回の例で言えば、データベースのアクセス権限を細かく分けたり、機器構成を常時監視するなど、もうちょっと取りうる手段があったのではないかな、と。
 まあ、流れ出ちゃったものはしょーがないので、後は頑張って後始末するしかないね。とりあえず新規加入募集の停止とかしているようで、それなりに評価できる対処だと思いますね。いきなり一人500円とか即物的なのより、よっぽど(笑)。

 昨日の今日でまたIDタグネタなんですが、こんどはTRON系で。
 坂村城…もとい、YRPユビキタスネットワーキング研究所が「ユビキタス場所情報システム」のデモやってましたね。神戸で実証実験やるそうですけど、坂村先生、最近分身でもしてませんか?(笑)
 詳しい話は多分明後日聞ける筈ですが、可視光通信ってやっぱり忘れられてるっぽい感じ。立ち上げの時に確か坂村先生も居た筈なんだけどなぁ。
 視覚障碍者や旅人や方向音痴な人などにとって福音となるだけでなく、電脳強化環境実現のための将来性溢れる技術だと思うのですが、一方で打ち壊しの対象になりゃしないかと不安でもありますね。反ID派とか結成されて、地面を掘り返したり町名標示を引っぺがしたりする、楽しい人達が沸いて出ないものか、今から楽しみ不安で堪りません。
 ところで先生。uTADの話は……(禁句?)。


2004年3月26日(金曜日)
 結局一週間一日も自転車通勤できず。

 昨日のことになりますが、消防研究所で、TMSUK T-52援竜のお披露目があったそうです。

 いいっすねー。ロボット大国日本の面目躍如というか趣味丸出しなこのデザイン。マスター・スレイブ方式による遠隔操縦と、搭乗しての操縦ができるというやりすぎな操縦系。
 レスキューのみならず、建設重機として、自衛隊の施設科の装備として、様々な分野で使われるようになっていって欲しいものです。
 個人的には、今後多脚歩行方向に進展してもらって、重心制御を用いてアクチュエイタ出力より重いものを持ち上げるなどの暴挙にチャレンジして欲しいものです。

 六本木ヒルズで6歳児童が回転ドアに頭を挟まれて死亡する事故が起きた。
 事故そのものは痛ましいものであり、子を亡くした親に憐憫の情を抱かないわけではないが、問題は周辺にありそう。
 今日はたまたまテレビニュース報道を何番組か観る機会があったのだけれど、それらによると、昨年11月、12月に一件ずつ、児童が回転ドアに挟まれ怪我をする事故があったらしい。六本木ヒルズ側でもそれなりに対策を施してはいたが、今回の仕儀となった、と。警察は業務上過失致死の疑いありとして捜査に及んでいるらしい。
 これってあれだよね、エスカレータと壁の間に頭挟まれて死んじゃうのと基本的には一緒で、本来は保護者の過失だと思う。
 報道ではしきりに「母親の目の前で」と繰り返したけれど、それって即ち、「母親が保護責任を全うできなかった」って言っているのと大差ないように僕には思えるんだけど、世間は違うんだろうか。ある程度以上の体格を持っている人間に合わせて社会の各種設備は設計されていて、当然ながらその範囲から外れる人にとっては、不都合は少なくない。かつて助手席エアバッグ問題なんてのあったっけ。想定よりも遙かに軽い体重の人間に対しては、衝撃を吸収する筈のエアバッグがカウンターパンチになるっていうアレ。
 社会は、特に幼児児童に対しては、結構危険なところです。階段の段差一つとっても、危険なんです。でもその危険性に対しては、保護責任者が対処するのが本筋だと思います。
 もちろん、回転ドアに問題が全くないとは思いませんし、六本木ヒルズ側の対策も有効でなかったのかもしれないけれど、それでも第一責任がどこにあるかを忘れてはいけないと思う。


2004年3月27日(土曜日)
 昨日の内容をひっくり返すようですが、六本木ヒルズの回転ドアの件は、六本木ヒルズの方により大きな問題がありそうです。
 今日になって、昨年4月以降回転ドア事故が33件続いていたと報道されましたので、ハインリッヒの法則に照らし合わせるまでもなく、「起こるべくして起こった」事故と看做されます。

 今日はBTRON Clubだったのですが、内容は「ユビキタス場所情報システム」でした。プレス発表で使った所内の展示スペースをそのまんま使ってのデモやら説明やら。しかし初っ端にあちこち触っていたら「君は触るな」。で、一通り説明が終わった後で突っ込みを入れると、「君は少し黙ってろ」と言われてしまう(笑)。
 一応可視光通信について確認したところ、神戸での実験では可視光通信も使いたいと言っていました。ちなみに、実証実験は神戸以外でも計画されているそうですので、わざわさ遠征する必要はなさそうです。
 あと、teacubeBTRON Club会員優待の確認ができたので、これで安心して申し込めますね。


2004年3月28日(日曜日)
 自転車に乗る。
 うわ、ほぼ一週間ぶりかよ。
 まずは池袋まで走って、Galaxyへ。OGKaleculesのXLサイズを買う。勢いでNITTOのステムも買ってしまう。いいのか、こんな調子で?
 そして次は神保町へ。昨日配本の本を幾つか購入。わかつきめぐみの新刊があった。
 そして秋葉原へ足を伸ばす。
 teacubeのためのCPU切替機なんぞを物色するも、狙った品が見つからずに撤退。通販で買うことにする。

 秋葉原といえば先週末、テクノハウス東映Pentium Mmicro ATXマザーが入荷したと聞いて終業後に行ってみたんだけど、時既に遅しだった。
 個人的に、日本では結構受けると思うんだけど、なかなかコンシューマでは見ないよねぇ。

 首相が、自衛隊を軍隊と認めても良いのではないかと発言したとか報じられていますが……正直言うと、常識的な発言だと思うんだけど。
 勿論、憲法“軍隊”を持てないことは間違いないことですので、つまり改憲が必要、という意味です。
 自衛隊が、その名称はともかく、実体として軍隊であることは明々白々で、しかもその規模といい装備といい、世界でも有数、極東地域に於いては米軍を除けば最大の戦力を誇っています。しかも最近の装備動向と来たら、強襲揚陸艦のような輸送艦は持つは、イージス駆逐艦は持つは、後方支援艦として使える補給艦を造るわ、ヘリ空母のような護衛艦は計画されるわ、空中給油機は予算が通るわと、一体どこへ攻め込む積もりなのかとかなり真面目に聞いてみたいくらいです。もちろん自衛隊は専守防衛を旨としておりますので、他国へ攻め入ることなどないのですが、じゃあなんでこんな装備が必要なんじゃいということになると、それはやはり最近のPKO等への協力によって、活動範囲が大幅に広がっていることに尽きます。
 自衛隊としては職務に応じた適切な装備を要求しているわけで、それはそれで理に適っているのですが、例えば電車で隣の席にボブ・サップが座ったら誰だって気分が穏やかじゃなくなるように、周辺国にとってはやはり心中思うところはあるかと思います。
 言い換えれば説明責任が必要なんです。「これは軍隊ではありません。自衛のための最小限の戦力なんです」ってのは、今の自衛隊では逆立ちしたって説明になってないんですよ。
 というわけで、自衛隊がまともな軍隊になることには賛成。
 なお、「軍備→戦前化」とかいう意見には、「お前らアホか?」と切って捨てることにする。

 戦前といえば、先日、戦前の国と新潟港運による強制連行と強制労働への補償を求めた裁判で新潟地裁が国と新潟港運(現・リンコーコーポレーションの安全配慮義務違反を認定しました。まだ判決文が読めないので詳しいコメントはできませんが、なんかえらくアクロバティックな理屈付けをしたようですね。
 個人に対する補償は日中共同声明での放棄対象には含まれていないんですかね? こんなの一々裁判やってたらきりないじゃん。もうちょっと何とかして欲しいわ。
 未払い賃金やら劣悪な労働環境問題やら、勿論補償賠償するに吝かではないのですが、無分別なのはいかんと思うのですよ。情実で条約や法律を曲げてたら法治国家になりませんがな。


2004年3月29日(月曜日)
 東京の桜は満開なりと、気象庁は言いました。
 うちの辺りは、まだ7〜8分って所ですけどね。
 この季節、東京は本当に桜一色です。他に植える木を知らんのではないかと思ってしまうくらいに。

 Pentium M用micro ATXマザーについて、nyちゃんからPFUPD-41PM160M1を紹介されました。
 でもこれって、個人で一枚とか買えるわけ……?
 でもPFUだったら、ぷらっとホーム辺りで取り扱えそうな感じだけど。

 アイレディース宮殿黒川温泉ホテル問題。とうとう熊本地検が親会社と責任者を略式起訴し、被告側がこれを容れ、略式命令が執行されました。
 極めて異例というより、空前の出来事です。ちなみに罰金は上限の二万円。たった二万円です。
 ここまで、半年近く、ようも引っ掻きまわしてくれたものです。理非など明らかだったのですから、自分達の誤りに気付いた時に、適切な善後策を講じてさえいれば、このようなことにはならなかったものを。経営陣が妙な行動を採ったものだから、関係者全員が不幸になっただけです。
 無理矢理に良かった捜しをすれば、報道が繰り返された結果として、ハンセン氏病についての正しい情報が結果として広まったことくらいですか。結果論ですが。
 本当に、こんな事件は絶後であって欲しいものです。


2004年3月30日(火曜日)
 昼に同僚と食事に出かけ、一人だけ違うメニューを頼んだら大当たり。ぐるぐるお腹を抱えて早退するハメになっちゃいましたとさ……。

 坂村先生の人間講座、とりあえず無事(?)終わって良かったです。色々思うところはありますけど、まあ、そこはそれ。ちなみに坂村先生の来週の出演番組は「サイエンスZERO」です。

 そういえば隨分久しぶりに「小形克宏の「文字の海、ビットの舟」——文字コードが私たちに問いかけるもの 特別編18 JIS X 0213の改正は、文字コードにどんな未来をもたらすか(1) 改正の概要1:そのポイントを整理する」が掲載されてたんですが……なんか図表にミスがありますな。JIS X 0221-1じゃなくて、ISO-10646とせんとあの図は間違いですね。漢字70,195文字以上というのは、ISO-10646-1とISO-10646-2を足した数ですが、JIS X 0221-1はISO-10646-1の対応規格になります(ISO-10646-2の対応規格は、番号上はJIS X 0221-2になる筈……)。
 ISO-10646-2が簡便には使えないことは説明するまでもないところでしょうか……。


2004年3月31日(水曜日)
 東京の染井吉野は満開。桜のアーチの下を、今日も自転車で走る。

 各blogホスティングサービスのHTML正確性について、羊堂本舗とか、HaTeHuMu*Pnokoとか。
 こう点数を眺めてみると、少なくとも間違っていないHTMLの重要性とかって、世間ではやはり軽視されているんだなぁと。まあ、世の中には「HTML的に正しければOK、ブラウザで読めなくたって構うもんか!」という素敵な姿勢で毎日の日記を綴っている人も居ますから、一概に正しいことが良いことではないのでしょうが
 そういえばMozilla1.7 Betaが出てたっけ……。超漢字とかT-Shell上で動くFireFoxっていつリリースされんのやろーねー。

 早い人だとそろそろteacubeが届く頃かと思いますが、もう入手した人はおられますでしょうか。私のとこは週末到着予定なのですが、それまでにCPU切替機の方が間に合わなさそう。うちにはUSBキーボードが一つもないので、どうにもこうにも。まあ、この際だからRealforce 89Uでも買っとくというのも悪くないような気もしないでもないが、家の中がキーボードだらけになっちまわぁな。

 余りにも件数が増えすぎて、もうコメントのしようもないので、メモだけ。
 サントリーから顧客情報流出

 先月今月と、ウィスル制作者たちにも年度末の駆込み需要でもあったのか、NetskyやらBeagleやらAntinyやらエラい迷惑なのがもの凄い勢いで出ましたね。対策ソフトのアップデートが全然間に合ってないのは致し方ないとしても、その間自衛できないユーザが大量に居るってのも悲しい現実ですね。
 会社等の組織においてPCは今や必須の道具ですが、どうにもウィルスの温床が増え続けているような印象が拭えないです。
 もっとも、今の私ゃ管理者でもなんでもないので、一人静かにBTRONでも使ってることにしますけど。
 正直、firefoxは欲しいなぁ。