哀愁日記
底に哀はあるの。

西紀2002年9月分

Caution!
このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、並びにパーソナルメディア社は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2002年9月1日(日曜日)
 受けては来たんですけどね……。
 ああ、高校で来年度からスタートする「情報」科の教員免許の試験のことです。
問題3
 クライアントサーバ型ネットワークにおいて、サーバがクライアントのパソコンに代わってインターネットに接続する仕組みがある。この仕組みを使って、外部からの不正侵入を防ぐ目的で使われるソフトウェアはどれか。次の1から5までの中から最も適切なものを一つ選びなさい。
  1. RASサーバ
  2. アプリケーションゲートウェイ
  3. インターネットフィルタリング(コンテンツフィルタリング)ソフト
  4. ウィルス対策ソフト
  5. ライセンスサーバ
問題12
 電子メールでテキスト以外の画像や音声を扱うための規格はどれか。次の1から5までの中から最も適切なものを一つ選びなさい。
  1. MIME
  2. MTA
  3. MUA
  4. POP
  5. SMTP
 ……Σ(‾□‾;(はっぴいさん風)
 問題文も選択肢も不適切なんじゃないかって思いません? 少なくとも私ゃ目眩がしました。記述式だったら、私の答案は出題者への罵詈雑言で埋め尽くされていたでしょうね。マークシートだけど。
 この調子で30題。正直、受かんなくてもいいやって思いました。
 受かっても落ちても、嫌な気分になるよ、これ、絶対。だって、「問題を解く」っていうより、「出題者が期待する回答番号を探す」んだもん。

2002年9月2日(月曜日)
 弁護が終わったようですので、陪審員による評決を……(笑)。

 長野県知事選挙、思いの外、田中さんの圧勝でしたね。不信任決議に賛成した県議のうち二名は既に辞職の意向だということですが、残りの連中も、こりゃ腹切らんとあかんでしょうよ。しかし嫌な戦法ですねぇ。相手から突きつけられた不信任を県民の信任で覆したわけですから、代議員としての面子丸潰れです。
 ああいう人は敵に回さないようにしたいものです。

 ささのさん9/1の日記で「自分の市場価値を、もっともっと高めないと、いつぷーになってしまうか心配で夜も眠れない」と書いているのを見て、そんなもんかー、と思う。(このネタ自体、さらに他所のページから来てますが……)
 他人のとっての私の価値ってのは、他者の専管事項で私の関与すべき所じゃないからどうでもいいし、私にとっての私の価値は私だけが知っていれば済むことだし。野望もないし野心もない。有名になんてなりたくもないし、第一人者なんて呼ばれるようにもなりたくない。生活していく上で困らないくらいのお金があって、知的好奇心を満たせればそれで満足です。
 ただ、私が学んだり得たりした知見のうち、どうにかして後世に残しておきたいものがいくつかあるってくらいですかね。他者にとっては無価値なものである可能性は大ですが。(もしくはキャベンディッシュ卿の前例どおり、私が遺さなくてもまた他の誰かが見つけるからいいだろうってのもある
 なんか上の文章見てると、実に頽廃的で、ディオゲネス・クラブに転がってそうな言い分ですねぇ(笑)。個人的にはサセックスで養蜂場でも経営しているのが、私には似合いだと思いますけど。


2002年9月3日(火曜日)
日本海名称、北朝鮮が「朝鮮海」に改称要請
 ここまでくると、いっそ清々しいような気がします(^^;。真面目に相手にするのもアホらしい。

 一部で予告していたとおり、今日のネタはプロジェクトXです(笑)。
 東芝のJW-10が今日の放送内容だったんですよ。言わずと知れた、日本語ワードプロセッサ第一号機です。その開発の舞台裏、成功への道のりを辿るプロジェクトXらしい作りでした。ちなみに、番組では無視されていましたが、当時数社がビジネスショウなどに試作品の日本語ワープロを出品しており、東芝は「最初に商品を出した」のであって、「東芝だけが日本語ワープロを作っていた」のではありません。
 冒頭の辺りで、「日本語は5万の漢字と48文字の仮名」というフレーズが出てきて、その後も何回か使われましたが、まあ、あまりこの辺のことはツッコみますまい。ただ、昭和53年=1978年にこの商品がでるということで、かなり切迫した状況がJIS側にあったことは確かだと思います。
 80年代、隆盛を誇ったワードプロセッサ市場も90年代中盤からパソコンに押されて落ち込み、各社次々と撤退。じゅりちゃんによると、シャープがまだ「書院」を作ってるということですが……一応カシオまだ売ってます。作ってはいませんが。他は、東芝ですら撤退してます。
 でも仮名漢字変換ってのは、本当に画期的なアイデアだったと思います。未だに、これを超える日本語入力方法が考案されていないことから見ても、相当なものです。
 最初の頃は単漢字変換とか単文節変換だったものも、今や何だか分からない変換方法ですからね。複文節最長一致法とかなら分かるんですけど、AI変換以降はもう技術を理解してません。実に心苦しいのですが(苦笑)。
 たまたま、日本語入力機構の進歩の時代にPCと付き合っていた関係で、色んな仮名漢字変換ソフトと付き合いました。色んな思い出があります。今でもdB-SoftのDFJ2なんかは記憶に残っています。P1.EXEってワープロソフト、覚えてる人居ます、ここの読者で?(苦笑)
 1Bの仮名漢字もなかなかの難物でしたね。1B体験者はさんざんっぱら「起臥する」に苦しめられたことと思います。
 そういう時代を経験してしまったせいか、今の超漢字のVJE-Deltaにあんま不満は感じないんですよね。強いて言うなら、登録できる単語の種類(品詞)が少ないとか、単語登録/編集機能が貧弱だとかそういうレベルですね。
 ちなみに職場でATOKも使いはしたんですけど、好きにはなれませんでした。ま、これは個人の趣味なので、多様な選択肢があればそれに越したことはありません。なにしろ私のMy BestはA.I.SoftのWXIIIなのですから……。

 米海軍第7艦隊所属、USS Kitty Hawk(CV63)の艦長が事実上更迭されたそうです。まあ、あれだけ横須賀で事件起こしちゃえばねぇ……。
 TEPCOの役員もみんなして引責辞任。原発の件で直接の責任があるとは思いにくい所はあるんですけど、それが上に立つものの責任ってやつなんでしょうね。
 ちなみに、空母ってのは5,300人ばかり乗ってるんですよ。約半数が空母の乗組員で、残る半分が空母航空団に所属している、という形になります。こんだけの人間の統率をするってのは、大変なことです。
補足:艦長の下に統率されているのは空母の全乗員のうち、約半数ってことです。残りは航空団司令の下にいるという形態になります。艦長も航空団司令も階級は同じ大佐です。キティホークは第5空母群(CARGRU-5)旗艦ですんで、群司令の少将も乗ってて、この人がいわば戦隊司令ということになります。今回の人事は第7艦隊司令の中将から出てるんですけど、更迭されたのが「艦長」だったということは、キティホークの全乗組員のうち、問題を起こしたのは空母側の乗組員だった、ということですね。米海軍の階級についてはこちらを参照。


2002年9月4日(水曜日)
 毎月第1水曜日は映画ファン感謝デー。
 ということで、映画を観に行ってきました。前日、里見くんから『「月のひつじ」を見に行け!』という強力なデンパを浴びせられ、カラクリカラクリと観に行く。
 時は1969年、宇宙好きの町長が誘致した「役立たず」だった筈の巨大パラボラアンテナは、アポロ11号のスケジュール変更によって、突如月からの影像を受信することに。街は降って湧いたような大騷ぎ、3人の天文台職員もNASAからの応援1名を迎えて……というお話。途中停電でアポロ11号を見失ったり、着陸当日には強風が吹いたりと、知恵と勇気と努力と根性と喧嘩と和解と無理無茶無謀の大盤振舞です(苦笑)。「実話をもとにしている」そうですが、結構脚色されているみたい。
 見事なまでのオージーコメディで、悪い奴なんて一人も出てこなくて、頑張るいい人達のお話でした。
 12日まで、シネスイッチ銀座にて。

 んで、その直後にそのまま有楽町で「Returner」を見てきました。「Juvenile」の山崎貴監督の第2作目ってことで期待して行ったのですが、純然エンタメでした。前作のような爽やかな感動は無かったけど、そこいらじゅうに銃弾をばらまく爽快さはありました(苦笑)。
 ところで役者全員の演技がイマイチってことは、役者本人とは別に原因があるってことでしょうかね?

 hoc opus, hic labor est!
 桑田の力投により、マジック再点灯。


2002年9月5日(木曜日)
 今日は宇宙ネタをいくつか。
 米国のCivilian Space eXploration Teamが自前のロケットを打ち上げる準備ができたと言っております。でも飛行時間10分で宇宙の底に行って来るだけ…って感じですが、NASA基準なら立派な宇宙なんでしょうね(炸裂)。
 一般には誤解されていますが、高度を稼ぐことよりも、軌道速度を出す方が難しいんです。なんせ7.8km/sですから。「宇宙の底へ到達するだけ」なら、ロケットブースターを付けたF-104にだってできるんです……(苦笑)。  この手の民間の力で宇宙へ!ってネタですと、川端裕人「夏のロケット」(文春文庫版が出ています)とか、浦沢直樹「NASA」とか、あさりよしとお「なつのロケット」とかですか。当面費用対効果などから、純然たる民間資本が営利としてロケットを上げるのは難しいでしょうね……。
 そういえば、映画「明日があるさ THE MOVIE」がそのネタですね。
 日本のロケットと言いますと、来週H-IIA三号機の打ち上げがありますね。考えてみたら俺今無職なんだから、見に行くチャンスじゃん……。>どうする?!

 昨日の「月のひつじ」に出てきた町長じゃないけど、どうも宇宙が絡むとおかしな事を考える人が出てくるらしくて、これもその一つですかね。
5万年後のだれかに伝言……人工衛星式タイムカプセル
 5万年後に一体誰がこのメッセージを読むというのでしょーか。気宇壮大なのは結構なんですけど。
 私の知る限り、5万年後にメッセージを伝える確実な方法はねぇっす。なんせ現在の新人が生まれてから3〜4万年とか言ってるレベルなもので(炸裂)。現在もっとも長期間の保存が保証されているのが、粘土板に彫りこんで天日干しにして保管することですかね。6,000年くらいはなんとか。
 果たしてメモリに積んで5万年、保つんでしょうかね。
 興味がある方は、KEO.orgまでどうぞ。


2002年9月6日(金曜日)
 いかん。「鮮満の経営」明日返却日だ。まだ朝鮮篇しか読み終わってない。ILL書の延長ってできたっけ? とにかくパスパ文字の本も読んで返さんと……。え? その次は国産ジェットエンジン「ネ20」ですか?

 先日、ちょっと必要があって150枚程コピーをとってきて、それを自宅でステイプリングしたんですよ。で、ふと思ったわけです。PPC用紙150枚を一発でステイプリングできるステイプラー、しかもフラットクリンチなHD-12FRを個人で所有しているってのはどういうことなんだろう、って。HD-3DFRもあるんだけど、こいつら非常に便利です。

 92年頃に購入したMDのメディアが、そろそろ読めなくなりつつあります。10年。これが光磁気ディスクの限界なんですかね。


2002年9月7日(土曜日)
 私、確か、仕事辞めて、暇になったハズだったんですよね?

 「鮮満の経営」は結局読了せずに返却〜。涙。
 でも戦前における朝鮮支配について、当の日本側がどう検討していたか、垣間見ることができた。げに恐ろしきは善意かな。

 Nortiaのミーティング。坂村先生に、今私たちの手元にある原稿を渡して、「これ、どーにかしてください」って言えたらなんて素敵だろう。

 F-22を戦術爆撃機化してFB-22とするアイデアがあるそうな……。
 米空軍って、どういうわけか最近戦術攻撃機に恵まれてませんからねぇ。っつーか、ジェット以降、まともな戦術爆撃機ってないんじゃないか? F-117とかF-111とかF-15Eとか、みんなFですよ(笑)。「スマート爆弾」とかによる戦術爆撃の重要度って上がってると思ってたんですけど、そう考えると米空軍の裝備戦略って不可解な所がありますね。


2002年9月8日(日曜日)
 考え込むなら前に進めと教わりませんでしたか?(笑)>きさらちゃん

 今日のNHKスペシャルは「変革の世紀 第4回 見えない脅威」でした。犯罪者のネットワーク利用の話。
 どっちの言い分も良く分かるんだよなぁ……。でも僕としては、充分に信用できる政府が相手ならば、指紋押捺だろうが遺伝子登録だろうが背番号だろうがなんだろうがOKという姿勢です。問題は「充分に信用できる」かどうか、なんですが……この点、日本政府以下地方自治体はイマイチです。
 最終的には、許容できる範囲内に危險性が收まるかどうか、なんですよ。

 東急ハンズに寄ったあと、ふらっと入った古本屋で、探していた本を偶然発見。確保する。
 しかし……神保町なら2,000円は下らないと思われるその本に付けられていた値札が150円。喜びよりもまず「店長出てこい修正してやるっ!」という思いが先に立つ。これだから新古書店って奴ぁ……。

 最近知ったんですけど、買ったSONYのMDR-DS5000の後継機種、MDR-DS8000なんて出てたんですね。MDR-DS5000については「伝送上限が20kHzなんて人間ナメとんのか?」とSONYのサービスセンターに文句を言い正当な主張をしに行ったことがあったんですが、さすがにとうとうMDR-DS8000では伝送系を変更して12Hz〜24kHzにしたようです。っつーか、ヘッドホンの方にD/Aコンバータを積むって、何を考えてるのよ。楽しすぎ。


2002年9月9日(月曜日)
 報道番組は9-11一色ですね。
 早いもので、あれからもう一年が過ぎようとしています。
 狂騷状態にあった米国社会も、隨分落ち着いてきているようです。何しろ他国を名指しで「悪」と呼びたてて恥を感じない国ですからねぇ。多分、軍事力を行使するより良い方法があるはず。そうできるだけ多くの人が思うようになってくれれば、それだけ戦争回避の可能性は高まる。
 しないにこした事はないんだから、戦争なんて。

 「Opinion:GameBoyやGoogleの利用を禁じているのはどこの国?
 ギリシャでコンピュータゲームが違法になったって報道なんですけど……これ、本当ですか?
(中国がGoogleへの接続を禁止していることは、別にあの国の体制を考えればおかしくはないが)


2002年9月10日(火曜日)
 H-IIA3号機、無事打ち上がって行ったようで、とりあえずは一安心です。次はペイロードの連中ですが、今回打ち上げた衛星は二つとも今の所順調なようです。でも油斷は禁物。

 図情大ニュースになってますね。あんまり良くないことで。

 政治問題の技術的解決


2002年9月11日(水曜日)
 一日、あちこちの局の特集番組を見ていた。
 あの日から世界が変わったと言う声が大きいけれど、実際は1941年12月8日(米国では7日)の真珠湾攻撃と大差がなかったのではないかと思う。あるいは、1995年3月20日の地下鉄サリン事件と。
 そういう意味では、歴史上のエポックであり一つのターニングポイントであることは間違いがない。記憶されるべき日の一つであることは間違いがない。
 この一年、米国の正義が世界を席巻していた。この日本も例外なく巻き込まれ、インド洋まで自衛隊を派遣した。幸い犠牲者は出なかったが、米国の片棒を担いだとして攻撃の対象になってもおかしくなかった。
 多くの人が殺されて死んだ。その失われた命を悼むと共に、次の機会にはもっとマシな対応をと思うばかりだ。

 今日一日、様々な特集を見ていて、「なぜ米国が攻撃されたのか」についての考察が殆どなされていないことに気づいた。
 余りにも自明なことであるからか、それともある種のタブーなのか。
 米国は、かつてなぜ日本と戦争をすることになったのか、についても深く考えていないように見える。日本が悪で米国が正義だったからだと単純に考えている節が散見される。今回も同じなのだろうか。テロリストが米国を標的にするのは、したのは、なぜなのか、もう少し考えてもよいのではないかと感じたが、どうなのだろうか。それとも米国にとって、自らの無謬性というものが、それほどまでに大事な物なのだろうか。
 日本は正義なき国だが、案外そのことを私は気に入っている。


2002年9月12日(木曜日)
 Ogham文字についてはなかなかきちんとした情報の入手が困難で(なんか記述が妙ことが多い)、時々思い出したように調べているくらいなんだけど……。
 ケルト神話においてOgham文字って、オグマ(Ogma;オーマとも)って神様が作ったんですか……。そんでもってOgmaって「雄弁、靈感、言語、知恵、学習、戦いの神」なんですか。そーなんですか……(溜め息)。

 僕が現実的な生き方をしていない、と言う点に関しては確かにその通りかも(笑)。無職だし。でも、「年をとればそりゃその分だけ価値が下がる」ってのはどうかと思う。もちろん、歳をとれば老いるから、純然たる体力とか記憶力とかでは若者と勝負にならないかもしれない。でもその分経験と実績を積み上げている。これに才能や技能で対抗するのはかなり難しい。若さという名の可能性を加味しても、それでも難しい。老練って言葉は伊達じゃないと、思い知らされたことは何度もある。
 あるいはそういった経験と実績こそが、身につけるべきものなのかもしれない。

 東京シューレの学生ゼミ。お題は「不登校と医療」。精神科や心療内科などで、不登校が「治療」されるケースの話題。勿論、真実そう言った投藥治療が必要な場合もあるだろうけど、多くは「学校へ行かなくてもいいよ」って一言言えば済むケースなんじゃないかと思った。
 この辺は、まだまだ私自身勉強不足なので、今後知識を増やさなきゃいけない領域だな。

 「「南アルプス市」誕生へ 山梨・中巨摩郡の6町村」。ど、独創的ぢゃないか。胃が痛くなるゼ……。


2002年9月13日(金曜日)
 区立図書館で、結果的にILL申請をすることが結構あるんですけど、これってつまり選書に問題があると言うことではないだろうか。私の趣味嗜好に問題がないことは議論の余地がないしね。

 予備校時代の悪友どもに連絡。
 17日頃からしばらくN中ちゃんがうちに居候する予定。


2002年9月14日(土曜日)
 実に腹立たしいことに時間を費やされた。
 たかだか260ページ程度のpdfを印刷するのに、出力センターをたらい回しにされて計2時間半もかかった。っつーか、環境整備の手ぇ拔き過ぎだ>MBE & kinko's
 pdfの展開に20分もかかるPCがスプール終了と同時にコケたりとか、プリンタにデータ転送するのに5分、その後印刷時間が1時間以上で料金は時間割りとか、環境さえきちんと整備してあれば15分で終わる程度の作業だったのに。今日ほどページプリンタがほしいと思ったことはなかったです。
 ヒドい気分でした。

 と、いうわけでNortiaのミーティングだったんです。


2002年9月15日(日曜日)
 敬老の日、だったらしい。夜になるまで気付かなかった。

 昨日のNortia TAD WGのミーティングで、Link集に追加があったことを誰も気づいていなかった。凹むなぁ……。

 フランスで開催中の陸上国際グランプリの男子100mで、米国のティム・モンゴメリが9秒78の世界新記録で優勝した。この記録を聞いて、とうとう、と思った。
 1988年、ソウル五輪で、かのベン・ジョンソンの出した記録が9秒79だった。
 今でも思い出せる方も少なくないだろうが、あの、全身筋肉の塊といった風体のジョンソンが弾丸のように100mを駆け拔けたあの時の記録が、拔き去られたわけだ。
 人間って、色んな意味で凄いと思った。

 自分たちが役に立つことを示すために(?)、率先して犯罪を犯す警察や火を付けてまわる消防ってのは結構な問題なはずですが、だからといって「警察廃止」とか「消防を潰せ」という意見は聞いたことはありません。でも軍隊では「軍隊があると戦争になるから」という意見を良く聞くのは非常に不思議です。
 どっちかというと軍隊があろうとなかろうと戦争になるときはなると思うんですが。ついでに、戦争を起こすのは通例国の指導者であって軍隊ではないと思うぞ。
 いや、今日ちょっとデモ行進してる連中見て思ったわけです。いや、この日記でも何度も書いてることで、読む方もうんざりかもしれませんけど。
 「戦争反対」というのは努力目標であって、「火の用心」ってのと大差ないよな、と思うのです。私も戦争反対の人なのですよ、火の用心と同じくらいには。


2002年9月16日(月曜日)
 福岡の立て籠り犯は人質が殺されるという最悪の結果となった。本当に……最悪だ。
 まだ情報が出揃っていないので何とも判斷がつかないが……単純に、早期に突入すれば良かったという類の問題ではないし、突入経路や内部情報の不足、突入隊員の技量などの問題もある。
 ただ、人質が傷つけられ、最終的には殺されているのに気づいていなかったのは問題だ。

 先日話題になったのでちょっと確認してみた。
 道路関係四公団民営化推進委員会の「中間整理」を読んでみて、思ったのですが、やはり「現状をどうするか」については結構考えているようなんですが、なぜ現状がこうなっているか、については今一つ考察が足りないように見えます。
 本来道路、とりわけ幹線道路なんてものは交通運輸インフラストラクチャなので、国の金で建設するべきものです(実際、国道ってものもある)。それに対し、高速道路がなぜ受益者負担の借金による建設なのか、というのはもう少し考えてみても良いように思う。
 まさか、「高速道路は贅沢道路」だと考えているとか?


2002年9月17日(火曜日)
 福岡の立て籠り事件について、新聞報道等で「警察の判斷ミス」という文句が踊っているのだが、果たしてそうだろうか。冷靜な論調が少ない。結果が悪かったからといって、そこまでの経過に問題があったかのように短絡しているように見受けられる。
 過去にこの日記にも書いたことがあると思うが、手段が間違っていても結果が正しいこともあるし、手段が正しかったのに結果が間違っていることもある。現実社会は科学実験室とは違うので、正しい手続きが正しい結果を常には現出しない。
 従って、結果が正しかったときも間違っていたときも、その経緯については結果とは別に検証しなければならない。
 新聞報道の論理は、「結果が悪かったから手段に問題があったに違いない」という、19世紀型科学万能理論をなしているように見える。勿論、結果が良くなかったことは誰にとっても不幸なことだが、だからといって責任者を吊し上げればいいという問題でもない。

 首相の北朝鮮行きは、まず成功といって良い成果を上げたと思う。
 これからのことはこれから考えるにしても。
 しかし……今回消息の分かった拉致行方不明者の家族の感情的なご意見ばかりを垂れ流すのはなぁ……。いや、感情はわかるんだけど、それだけじゃ先に進まないわけでして……。


2002年9月18日(水曜日)
 私の手元にある徳間新書版の「夏の魔術」の刊行年が1988年ってことは、完結するまでに14年かかったわけですか。というわけで、田中芳樹の新刊は「春の魔術」でした。(版元は講談社です)
 徳間デュアル文庫では小林めぐみの新刊もありましたな。

 解説です。
 このページは、フレーム内に配置を指定されているファイル(みっつとも)のMIME typeがtext/plainで送られてきてるので、HTMLとは解釋されないわけです。サーバからのMIME typeの指定に従うのがブラウザとして正しいあり方だと思うので、このページが「正しく」テキストファイルとして表示されるのが「正しい」ブラウザであるという説に、私は一票を投じたいと思います(笑)。
 余談ですが、拡張子(これもDOS的で変な言い方なんだが……、ファイル名の.以下の文字列のことね)がなんであれ、MIME typeさえきちんと送られてくれば、それに従って内容を解釋するべきですので、今回拡張子が.txtであることには(UA側には)さしたる意味がありません。

 楽しくなってきましたなぁ


2002年9月19日(木曜日)
 青色LED訴訟の一審は、原告敗訴、と。もう最高裁のページ判決文が載ってますね。早い早い。
 担当した弁護士事務所のページには、現時点ではまだコメントはないようですな。

 「反水素原子:大量生成に成功 東大などの国際研究グループ」なんてニュースなんですけど……SFな話ですねぇ。
 もしかして、夢の「対消滅爆弾」まであと一歩?(悪夢だっての)

 予備校時代の友人Kから、「カラオケへ行って“君が代”を歌ったら、1000点満点で901点を得点した」とメール。
 ……。
 カラオケって「君が代」入ってんや。
 ていうか、なんですか、その高得点は。っつーか、カラオケボックスで君が代歌うシーンって想像するとかなりアレなんですが。やっぱ直立不動で歌うんか?
 それよりお前ぇ沖繩育ちで、「日の丸・君が代に本能的な反発心が」とか言ってなかったか、オイ?!


2002年9月20日(金曜日)
 「住基ネット 那覇市民5人分の本人情報が「消滅」
 いつかこういう「事故」が発生するだろうなぁとは思ってはいたんですけどね。

 駄目人外画伯のところで紹介されていて、非常に笑えたので、こちらからもリンク。「根拠のない拉致疑惑事件」という文言がきらきらと光る97年の文書です。近い裡になくなるんじゃないかね(笑)。

 下関駅通り魔事件に死刑判決ですか。
 ところで、裁判といえばリクルート事件の江副氏の裁判、漸く結審したとか聞きましたけど……いくらなんでも公判13年っつーのはあんまりじゃないか? 求刑が4年と聞くとなおさらです。

 両リーグで10ずつした20勝投手……。奇妙な記録もあったもんだ(^^;。
 野球といえば、もうすぐアジア大会 in 釜山ですが、野球の代表メンバー見ると、勝つ気があるのかイマイチ心配です。参加してるプロ選手って、みんな2軍じゃん。まあ、優勝争いしている最中に一線級の選手は外せないって判斷でしょうけど……もう既に消化試合に突入しているチームからなら、もう少し力のある選手を派遣できたのではないかと。


2002年9月21日(土曜日)
 予定より隨分遅れて、N中ちゃん来訪。早速「ほしのこえ」のDVDを鑑賞している。
 私はTAD-GBの作業。

 原発が沢山止まると、結果的に「火力発電で危機打開、東電・中電が原発12基停止へ」なんて事態にはなりますね。
 えと、原発の是非が云々は横に置いておいて、これだけ発電力に余力のある電力政策を取っていることに、まずは深く感動してください。原発止めたら電力不足、なんて事態に陷らないのは、ひとえにこれまでの電力政策の賜物でしょう。電気代が高いというのは、その分こういった安全を買っているんだ、という意識は必要だと思います。(その上でまだ高い、という議論ならわからんでもないが)


2002年9月22日(日曜日)
 予備校時代からの友人であるN中くん。来訪して言った。
「予備校時代のような、オタクな生活に、暫く浸る!」
 思い起こすだに凄まじい生活だった。何しろ、毎週のように名古屋の国展と公会堂に通い詰めていたのだから。
 そして今日、予告通り、サンクリへ逝った……。
 というわけで、道案内兼付き添いとして池袋にいました。事前にカタログ買ってあったりしたような気もしますが、あくまで僕はオマケだったんです。はい。
 余りの熱気に当てられて、家に帰ってきてから暫く寢込んじゃいましたよ。
 来週は、ぶんぶんか。
2002年9月23日(月曜日)
 気温が下がってきたせいか、CPU冷却ファンの回転速度が不定になってきた。しかしよくよく思うに、CPUの温度に合わせて回転数が変わるファンよりも、いつも全開で回っているファンの方が寿命は長いのではなかろうか……?

 既出の話題です>あらりん

 巨人の優勝は予定通り明日になった模様。
 ところで、全然関係ありませんけど、昔「ラスト・マジック」っていう野球の小説ありましたねぇ(笑)。


2002年9月24日(火曜日)
 ちょっと情けない形ではありましたが、ジャイアンツ優勝です。
 試合は、負けましたが、いい試合でした。最後までテレビで放映してくれたのも良かったです。できれば全試合、プレイボールからゲームセットまで流して欲しいものです。

 さあ、次は日本シリーズだ! アジア大会だ! 日米野球だ!


2002年9月25日(水曜日)
 ようやっと『鵺姫異聞』が出てましたが、来月の新刊に『トリガーマン1 2/5』とかあって、おいおい大丈夫か朝日ソノラマ……とか思ってしまう今日この頃。

 さて、逗留中のN中くん。連日のように書庫の本を漁って読んでおりますが、ゲームがしたいというのでガンパレを与えたところ、ひたすらにハマっております。「俺このゲーム買うよ! プレステも買う!」と宣言してます。

 久しぶりにヤマギワのオーディオブースへ行ったら、SACDが花盛りでした。

 家族から電話があって知ったのだが、携帯電話を持っていないのは、いつのまにか私一人になっていたらしい。


2002年9月26日(木曜日)part 1
 おいおい、もう木曜日だよ。
 土曜日のBTRON Clubに向けて最後の追い込み。これは爆弾だなぁ。紙でできた爆弾。
 作り始める前はもうちょっとまともなものになるんじゃないかと思っていたんだけど、いやはや、酷い話。
 正直言えば、リリースしたくないんだよねぇ。
 意味がないから、じゃない。意味を持たせるために、一般公開を差し控えたいってとこかな。
 というわけで、Nortia TAD WGがここ半年やってきたことの成果(?)が、土曜日に内覧される予定。あ、翌日の杉クラでも見られるかも。

2002年9月26日(木曜日)part 2
 なんかまだ埋まっていないところもあるけど、しょーがないね。βリリースまであと何時間?(爆) 肉体疲労より精神疲労がより問題。

 ああ、本読みてぇ……。


2002年9月27日(金曜日)
 ちょびっツの新刊が出ていた模様>デンパ
 月姫ファンブックが出ていた模様>ミツルん

 今日はなんとか母校の消滅イベントへ行こうと思っていたのだが、昨日からの貫徹作業が15時に至るに及んで、体力全壞敢え無くグロッキー。居候のN中くんがひたすらガンパレを進行させている隣でぐうぐう寢てました。
 きっと私が寢ている間に、Kinko'sでは必死の印刷製本作業が……。

 ちなみにN中くんの東京土産はガンパレとメモリカードに決定です。駄目駄目ですね。


2002年9月29日(日曜日)
 土曜日はBTRON Clubで、普通ならその後飲んで歌って……というルートだったんだろうけど、居候のN中くんが私の家に携帯電話を忘れて行ったからさあ大変。
 あんなもん持つもんじゃないって思いました。

 てなわけで今日は朝からぶんぶんでした。某デンパも川崎までえっちらおっちら来ていたようです。そういえば、彼のPCのHDDが狂ったと言うことですが、話を聞いてみたら、なんか覚えのある壞れ方。修復方法ってなかったっけかなぁ……。とりあえず画面に表示されるメッセージを書き移して送ってもらうことにする。

 ぶんぶんが終わった後、杉クラを目指して移動開始。四ッ谷駅から進行中にすみれれさんと並進していることに気づく(笑)。飲んで食って、帰って、夜の10時。

 ちなみに居候N中くんのファーストパレードは、5月に入ってから原さんに刺されてGame Overでした。


2002年9月30日(月曜日)
 微熱を出して一日寢込む。
 木曜から日曜まで、4日間に2日分くらいの記憶しか残っていないような生活だったので、むべなるかな。

 そういえば、隨分話が拡散しているようだよ>その筋