哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2007年11月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2007年11月1日(木曜日)
 昨日F-2墜落事故ですが、どうも世間の動きがおかしい。事故調が動き始めたばかりなのに、事故機の危険を訴える記事が散見されます。まあ、ジャーナリズムというものは、冷静な事実報道ではなく、煽動的な飛ばし記事を好むものではあるのですが。
 あと、警察が業務上過失致傷で捜査に入ったようなんですが、意味あるのかね? 思うに、海難事故と同じで、このような場合、犯人探しはあまり意味がなく(故意に飛行機を墜落させた犯罪であれば別だが)、原因の究明と再発防止が最優先課題となるので、司法当局による捜査は、場合によっては原因究明の妨げになるのではないかと思ってしまう。

 ソマリア沖インド洋にて連続して発生した海賊事件。これの対処に米海軍が当たり、北朝鮮船籍の貨物船Dia Hong Dan($(C企畠舘)号についてはUSS James E. Williamsがこれを解放。これに先だって乗っ取られた日本のタンカーGolden Nory号はUSS Porterが追撃。海賊船の方を砲撃の上撃沈している。なお、タンカーの解放は未だ。
 被害者がテロ国家の船であっても海賊を討伐する米軍の姿勢には、全く頭が下がります。
 でだ。
 国際社会において名誉ある地位を占めるには、こういう海賊行為にこそ立ち向かわねばならないのではないかと思料する次第。特措法の期限切れは果てしなく残念ですが、再制定に際しては、より一層の貢献ができるようにしてはどうでしょうかね。


2007年11月2日(金曜日)
 幾らになるかと思ってたら、本体200万+I/F 30万かよ!

 朝、丸の内線で人身事故と聞いて、「丸の内線ってホームドア設置してなかったっけ?」と疑問に思った。
 調べてみたら、まだ工事完了してなかったらしい。御茶ノ水駅と銀座駅が未稼働で、事故が起きたのはまさにその銀座駅。
 ホームドアが稼動していれば……と悔やまれるところです。
 毎日南北線で通勤しているので、ホームドアの有效性は痛感しています。それから、このホームドアは視覚障害者にとっても有效なもので、ドアと間違えて連結部に落ちてしまう事故を防ぐことができます。
 JRでも早く採用してくれないものでしょうか。特に中央線辺り。


2007年11月3日(土曜日)
 晴れの特異日、明治節。午後から走ろうと思っていたのに、昼寝したら夜になっていた。

 複数口から、朝鮮日報の記事を教えられる。

 私の乏しい脳容量で考えつく漢字字体統一の唯一にして無二の方策は、世界皇以下省略だと思うわけだが、何故か記事はとても平和だ。漢字の“正字体”の決定は、学問的な問題ではなく、紛う事なき政治的な問題だと言うことが、記者には分かっていないのだろう。
 例えば、「」と「」は学問的には異体字関係にあり、本来「」=「」であるが、現在の日本語では書き分けが成立している。さらに言えば「」は常用漢字体であり、本来は「」であり画数が違うよねとか、そう言う話になっていく。草冠を繋げるのか分けるのか、否6画の「艸」で書くべきだ、と突き詰めていけば、血を見ずには終わらない。議場を無人島に設えて、最後の一人になるまで鬪わせる他あるまい(もちろん鬪わせるのは議論だよ?)。
 しかし中国が自信満々に出てきているというのがまた片腹痛い。簡体字教育の普及以降、中国人の漢字能力はかなり下がっていると実感してる位なのに、中国のあの裏付けのない自信ってどこから来るんだろう。
 ただ、前述の通りこの問題は政治問題なので、学問と政治が密着している中国が一番有利っちゃ有利だな。

 さて、中国において漢字の字体が始めて統一されたのは、ご存知の通り、始皇帝の手によるものだった。
 その後、比較的大規模な漢字の字体変更を実施に移した人間としては、則天武后が出てこようか。日本でよく知られる「圀」の字など則天文字を30字ほど作った。
 近年となると、やはり毛沢東が簡化字を推し進めたことだろうか。
 この三人だが、共通して実に多くの血を流していることが見て取れるわけだが、果たして漢字変革の道が血を呼ぶのか、血塗られた道を歩むものが漢字変革を志すのか、どちらなのであろうか。


2007年11月4日(日曜日)
 小沢さん辞めんのか。民主もいい加減目茶苦茶やな。

 これはヒドい……>高校ラグビー佐賀県予選準決勝
 とてもベスト4の試合じゃねぇな……。

 「ガソリン車に軽油「動かない」 セルフ式 トラブル多発」とかいう記事読んで思うんですが、ガソリンエンジンに軽油をぶち込むような輩は免許を剥奪すべきじゃないか?


2007年11月5日(月曜日)
 興味深い連載を今さらながらに見つけたので、ピックアップ。
  1. 移民化するデカセギたち=根を張る在日伯人社会=連載《第1回》=実は33万人が日本在住=経済規模は推定6千億円?!
  2. 移民化するデカセギたち=根を張る在日伯人社会=連載《第2回》=25%から30%が永住か=自宅購入予備軍が続々
  3. 移民化するデカセギたち=根を張る在日伯人社会=連載《第3回》=鏡返しの方向性はなぜ=多様化する伯日系社会
  4. 移民化するデカセギたち=根を張る在日伯人社会=連載《第4回》=毎年4千人が日本で誕生=国際理解が教育現場の課題
  5. 移民化するデカセギたち=根を張る在日伯人社会=連載《第5回》=大卒在学生は百人との説も=〝日本市民〟として活動
  6. 移民化するデカセギたち=根を張る在日伯人社会=連載《第6回》=芽生えてきた独自文化=微妙な在日感覚を芸術に
  7. 移民化するデカセギたち=根を張る在日伯人社会=連載《最終回》=在伯日本移民史は教科書=今度は日本が受入れの番
 私は日系伯人への労働開放は、馬鹿気た決定だったと確信しているクチですが、だからといって時間を逆回しにできるわけでもなく、現実へは対処しなければいけない。日本とブラジルが異なるのは、ブラジルは当初から移民として彼らを受け入れたのに対し、日本はあくまで一時的な短期労働者のつもりで受け入れたことだろうか。
 法制がどうあれ、一旦入国した外国人労働者の幾たりかが(不法合法問わず)残留し、根付いていくことは、他国の例を繙くまでもない。そのことをもし想定していなかったのだとしたら、為政者達は無能の誹りを免れ得ないだろう。
 同じ事はこれからも言える。フィリピンやタイとのFTA交渉で、今後も外国人労働者の受け入れが拡大していけば、当然、社会における残留外国人との文化摩擦や、その子女の教育の問題は、小さくない負担となって日本社会にのしかかってくる。
 そのことを批難しているのではなく、その準備が日本社会にはできているのか?と問いたいわけだ、私は。既に、現実は回避不能なところまで進行している。今更目の前にある問題に目を瞑って「不法滞在は送還だ!」と叫んでいれば良い時期は終わっている。今後この問題は拡大しこそすれ、自然收束することは決してないのだ。
 私たちはこの問題に、正面から取り組まないといけない。

2007年11月6日(火曜日)
 「「名選手の動き」をリアルタイムで体に教えるスーツ」という記事を見かけたときに、遠い記憶が刺激された。
 検索してみると、2000年の11月に、
 あと、東京理大の展示も面白かったです。名付けて「マッスルスーツ」でも、見た目は「大リーガー養成ギプス」。
 柔構造パワードスーツですね。骨格は人間の骨を利用し、エアチューブアクチュエイタを筋肉の代わりにしようという発想。
 これの使い方で思い付いたのは、スポーツ選手のフォーム矯正に使えないだろうか、ということ。ベスト時の自分のフォームをモーションキャプチャで数値化しておき、調子が悪くなったときにこのマッスルスーツを着てその動きをもう一度自分で復習うわけです。
 さらに一歩推し進めると、例えば「カール・ルイス・スプリント・フォーム」とか「セルゲイ・ブブカ・ポールヴォールト・フォーム」など、高名なスポーツ選手のフォームデータで商売をするということも考えられる。
って書いてた。
 自らの先見の明に眩暈がするな(笑)。
 真面目な話、これが実用化の暁には、スポーツの各種記録がまた一段上に上がる可能性があるんですよね。

 なんという悲劇! 「『東京湾アクアライン探検隊』募集、〜「アクアラインおかげさまで10周年」〜」でアクアラインの普段入れない所へ入れるチャンスだというのに、私はその日東京にいない!!!!

 「三菱が電気自動車をアジア新興国市場に投入を検討」という記事を見た。既に日本・欧州への投入が予告されているだけに、費用対効果が割りに合えば売れるのかも知れない。日本以外であれば200Vクラスの家庭用電源が普通なので、充電時間も夜間で済ませられるレベルだろうし。
 それよりなにより、東アジアの魔改造がi MiEVで見れるかと思うと(違)。


2007年11月7日(水曜日)
 π氏襲来。

 ライオンズの球団名が「埼玉西武ライオンズ」になるそうな
 ビジターユニフォームの胸の文字も「SAITAMA」になるんだろうか。

 3日朝日(ちょうじつ)で報じられた漢字統合の話題が、Record Chinaにも載っていた。
 議論を鬪わせるのは良いことだと思いマス。できれば無人島を借り切って議論すると良いと思いマス。
 繁体字って一言で言っても、細かい差異は色々あるもんな。正しいか間違っているかなんて言い出したら切りがないし。それこそ顏氏一族の碩学でも呼んで来て字体設計から討議せねばならなくなる。その上で世界皇帝だし。
 いやはや、写真の中に「龍」という字があるのが、実に象徴的だなぁ。

 J-CASTに「MS日本語入力ソフト 「使えば使うほどお馬鹿に」」という記事があって、呆れ返る。
 MS IMEとATOKの比較とは、なんとまた次元の低いやり取りだろうか。私に言わせれば目糞鼻糞だ。
 ATOKで最近苛ついたのは、「書記」がサ変化名詞になってなかったこと。WX-IIIで拡張品詞登録によって達成していた音便変化類がことごとく実現できないのにも、ストレスが溜まる。
 はっきり言って、ATOKには不満が沢山ある。MS-IMEなど言うに及ばずだ。
 かつてより明らかに後退している日本語入力に、満足などできよう筈がない。


2007年11月8日(木曜日)
 はくほー氏のエントリを見て思うわけだが、人は忘れる芦であるな、と。
 昭和記念公園ができる前は、警視庁航空隊に飛行船が配備されていて、都の空を遊弋していたものだが、たかだか10年かそこら前のことも、人は憶えていないものなのかな。
 日本飛行船の遊覧飛行には心惹かれるけど、お値段がねぇ……。

 米国防長官がやって来て給油再開をと言われていることについて、民主党はどう考えているのだろうか。
 いつまでも反対党ってわけにもいかないんだからさー。

 ドラゴンズは日本の恥だな>コナミカップ


2007年11月9日(金曜日)
 「かがみね」と聞くと「加賀峰」と脳内変換されるのですが、第一候補としては変ですか?>鏡音リン
 いかにもどっかにありそうな苗字だけど。(ちなみに地名

 印刷してステイプリングした100ページほどの資料がどうも読みにくい、何故だろう……?と思っていたら、横書きの文書を右綴じにしていたからだと気付いた。
 どうやら自前の12号ステープラーで綴じるときに、條件反射的に右綴じにしてしまったらしい。迂闊とはいえ、通常は右綴じしかしないので、致し方ない面もある。普段日本語の文献は左綴じになどしないからな。

 来週、例の意見募集の〆切りなんですが、世論誘導策は外野であれこれ進行しているようで。もっとも、“デジタル私的録画問題に関する権利者会議”の方は、何のためにJEITAがあのような発表をしたのか理解していない風ですが。
 民主主義国家では、民意こそが最終的な決定権を握ります。もちろん民意が必ずしも的確な解を見出さないことは、インディアナ州議会246号議案の例を引くまでもなく、事実です。しかし、我々は民意による多数決以外に、合意できる手段を持ちません。
 とまれ、テロに走らず、議論を以て結論を求めるのであれば、民意を味方に付けることが必要であり、その点でJEITAと“デジタル私的録画問題に関する権利者会議”は対照的とも言える方法論を用いているように見えます。


2007年11月10日(土曜日)
 逃散はもう始まってるんだ!という

 MiAUが「パブコメジェネレータ」なるものを出していて、なるほど、面白い試みだな、と。
 私のように元々職務で著作権問題との繋がりがあり、一定以上の知識と経験を有している人間はそう多くないわけだから、このようなものがあることは福音だと思う。なんせ、権利者団体側も殆ど同じ文面のパブリックコメントをいくつもの団体から提出するという素敵な行為を行っているので、利用者側がこのような方法を採って悪いと言うことはあるまい。


2007年11月11日(日曜日)
 やや風邪気味。

 パブリックコメントの文面を考える一日。
 書きたいことは決まっているのだが、問題は、定められた様式に従って、かつ効果的に読ませるように構成することで、これはなかなかに面倒臭い。
 パブコメジェネレータ使いたくなってきた(笑)。

 「前市部長、1800万円着服か 三重・伊賀市の詐取って記事は、着服の方じゃなくて、記事の中に書かれている「伊賀市が数十年前から在日韓国人や在日朝鮮人を対象に住民税を減額していた措置」の方が問題になりそうな予感。
 そりゃぁ日本国籍取らんわな、韓国/朝鮮籍のままなら住民税が半額とあっては。


2007年11月12日(月曜日)
 より速く走るために、日本人は技術の粋を凝らし、GT-Rを開発した。
 一方アメリカ人はジェットエンジンを積んだ

 「「お茶の用意をして。体にいいから」 コーヒー大国の米、お茶飲む国に(原文:「Put the kettle on: Tea is steeped in health benefits」)を読んで思い出したのは、昨年のこと
 「ちょっとお茶の用意を」といって出された緑茶に、砂糖やミルクをぶち込んで「お茶は健康にいいんだ」とか発言するアメリカ人の姿が容易に想像できる辺りが、かなりアレ。


2007年11月13日(火曜日)
 「定番圧縮・解凍DLL「UNLHA32.DLL」「UNARJ32.DLL」などに脆弱性、修正版が公開」というわけで、いそいそとソフトの更新をしていると、物によっては一年半以上もアップデートをサボっていた物もあったりなかったり。

 建造が進んでいる新砕氷艦の艦名募集の件ですが、なんと「しらせ」の名を嗣ぐことになったとか
 直後の後継艦が艦名を嗣ぐのは、戦後の自衛隊では珍しい事例ですね。

 明後日の締め切りを前に見直しをしているパブリック・コメントですが、著作権に関連する話題が内田樹の研究室に。
 へえ。最近の協会じゃぁ、「著作権の管理を協会に一任するという契約書」なんてものを送っているのですね。日本文芸著作権保護同盟を吸收した関係かな。私が辞めたのは保護同盟吸收前夜なので、それ以後のことは知らないのですけど。
 引用については、著作権法の規定(32条と48条)と、最高裁の判例がありますので、先ずはそれを参照するべきでしょう。
 その上で文藝家協会の見解が参考になるかと思います。
 さてそれはともあれ、存続期間の話。
 恐らく本人は考えてもいないでしょうが、利用者にとって問題となるのは、著作権継承者との交渉。世の中には物分かりの良い方もおられますが、著作権を形見の如く考えておられるように見受けられる方もおられますし、実に欲得づくの方もおられます。本人がいなくなった後、著作権がどのように運用されるかについて、未だ見ぬ著作権継承者に全幅の信頼を置かれているであろう著作者の方々には申し訳ないのですが、経験則的に、十全な著作権運用をされる方は少数であることが実情です。
 そもそも、自分が著作権を継承していることに無自覚な人も少なくないしね……。

 「「無理やり連れて来られた」 全盲患者置き去り」とかいう記事は最後に「患者を公園に放置するのは医学倫理に反する行為だ」と締め括られているのですが、倫理じゃ飯は喰えないからな、と思った。
 医療行為が営利行為でもある以上、金も払わずにベッドを2年半も占拠されれば病院の損失になるわけで、厚生労働省も長期の社会的入院者の削減に向かっていることもあり続報参照)、幾ら病院に保護責任があるといっても限度があろうかと思う。
 リーガルな対処法を考えると、入院費の不支払いを理由に警察へ被害届か告訴状を出して、詐欺罪で立件するしかなくなるような気がするわけですが。あるいは民事の債務不履行か。
 どちらにしても、碌でもない結果だと思いますな。


2007年11月14日(水曜日)
 「テレビ放送前は有料、放送後1週間は無料配信 「ウルトラ怪獣」新番組」というのは面白いビジネスモデルですね。放送前の有料配信にどのくらいの人が群がるかがポイントでしょうか。
 むしろ“大きいお友達”が沢山いる深夜枠アニメとかに向いているんじゃないかという気がしないでもない。

 明日のパブリック・コメント提出〆切を前に最後の見直しというか再考を続けていて思いついたこと一つ。
 たしかYouTubeでもあったし、ニコニコ動画でもあったことなんだけど、投稿動画の誤削除をいかに減らすか、という点について、皆無にすることは不可能として、どの辺りが妥協できる範囲となるかを考えた。
 で、突き詰めるところ、身許を明らかにした権利者に削除権を渡し、その代わり削除された場合は削除者の名前を掲示する、間違っていた場合は削除者が全責任を負う、って辺りではないかと。当り前だけど、著作権の所在は、文化庁の台帳に記載されている場合を除いて、確認手段が殆どない。権利者の詐称だって起き得る。グレーゾーンの問題もある。
 最終的に判断が可能なのは、著作権者だけなのだから、その権限を著作権者に行使してもらう以外ない。
 であれば当然過ちの責任も執行者に帰せられるべきであり、権利を濫用すれば応分の報いが与えられるようにするしかあるまい。
 問題は権利者への有效なペナルティが何であるか見えてこないのだが。


2007年11月15日(木曜日)
 ここ数日、自宅のPC周りの構成変更の為にケーブルを取り回したりしてた。
 1GbE機器が殆どになったので、思い切ってスイッチング・ハブをアライドのに変えたり、付隨してカテ5のケーブルをカテ6のものに繋ぎ替えたり。

 先月のF-2墜落事故の原因は、配線ミスだったそうな
 たったこれだけのことでも、最悪の場合、人が死ぬ。
 再発防止策としては、配線を逆接続できないようなコネクタ形状にする、などが考えられますかね。
 とりあえず、深刻な問題じゃなくて良かったよ。


2007年11月16日(金曜日)
 英国防省が発表したF-35用のヘルメットシステムがあまりにも斬新で話題を呼んでいるらしい。
 確かにあまり夜道で出会いたくはないデザインだ。

2007年11月17日(土曜日)
 「日本側は試掘示唆 中国側は「軍艦出す」 東シナ海ガス田開発」ですか。
 私が現場にいたら「よろしい。では戦おう」とか言いそうだわ。
 妥協する気がない国とは、交渉できないよ。

 配線ミスが再現できないとかいう話が。やだな。名古屋のMHIといえば昨年、内部で破壊工作が行われたところだけに、原因が究明されないとおちおち整備もさせられないじゃないか。


2007年11月18日(日曜日)
 Comitia
 コミティアでの販売はいつも低調なんだけど、今回もやっぱり低調。
 めげてないで、コミケに合わせて新刊作らねば。

2007年11月19日(月曜日)
 FTRON忘年会の日時が決定したので、参加者は参加表明の程、よろしく。
 ……と、この日記に書けという圧力があったので、書く。
 なお、バケツプリン2007冬の陣がπ氏の音頭で始まっているので、そちらの方も、参戦者募集ってことで。

 JEITA先日〆切ったパブリックコメントへ提出した意見を公開しているとかで、読んでみた。
 私が提出した駄文とは雲泥の差があるね(苦笑)。

 毎年恒例(?)の所長による振舞酒でワインをしこたま飮んでぐらぐらする頭を抱えて帰ってきた。もう寝る。


2007年11月20日(火曜日)
 朝、NHKのニュースでASEAN+3の話題が出ていて、福田首相、温家宝国務院総理、盧武鉉大統領の各会談を俎上に乗せたとき、三人の写真が、左から福田首相、恩家宝総理、盧武鉉大統領の順番だった。
 普通こう言う場合、自国の元首を中央に据えるもんじゃないか?
 そんなことを朝から思った火曜日だった。

 まだ直ってなかったのか……>docomo & au
 これって隨分前に指摘されていたことですよねぇ?

 アメリカで起きたF-15C墜落事故によって日本のF-15Jが飛行禁止になっていたのですが、解除された模様。先日のF-2墜落の原因判明と共にF-2の飛行も解禁されていたので、日本の防空体制が一応元に戻った。
 一時はF-4しか邀撃機がない状態だったもんな……。


2007年11月21日(水曜日)
 「ひらがなの字形、どれが正しいの?」ですか……質問者は一体どういう教育を受けてきたんだろう。
 そういえば昔「さいたま市の「さ」の字体は、つながっているのが正しいのですか?」とかいう質問があって、これだから埼玉は……アホな質問しくさりよってとか思っていたわけですが、全くこのような「正字信仰」は度し難い。
 最近「字なんてなぁ、伝わりゃぁいいんだ、伝わりゃぁ」とか、結構本気で思っています。

 昨日から改正入管法が施行され、日本へ入国する外国人の両食指指紋の採取が義務付けられたそうな。多少トラブルはあったものの、5人の外国人が過去の退去強制履歴などの理由によって入国拒否となったようだ。偽造パスポートで入国しようとした者も入っているとか。
 外国人差蔑とかなんとか言われているようだが、個人的には日本人も含めて、十指指紋の登録をお願いしたいところだ。

 「救急搬送、当番病院必ず受け入れ/福島市輪番制運営協議会」という素晴らしい記事に出会う。ああ素晴らしきかな福島。
 当番病院は、患者の容体や集中治療室(ICU)の空きベッド数にかかわらず必ず受け入れるというのは、耳に聞こえは良い話ですが、実際には医者の手も足りなければベッドも空いていない病院に患者が担ぎ込まれる可能性を示唆しているわけで、「あの時隣の病院に行っていれば……」みたいな事例を生むだけだと思います。
 病院には処理能力(人数や症状)というものがあり、それを超えた患者の受け入れは原理的に不可能です。そこに患者を無理矢理押し込めば、待っているのは各患者当たりの診療が薄くなる対応であり、結果その僅かな差が生死を分けてしまうケースも生じると思います。
 というか、表面張力でギリギリ保っていた堤防が決壊という仕儀になるだろうなぁと予想。
 外れるといいな、この予想。


2007年11月22日(木曜日)
 有給を取って帰省。弟の引越しの手伝いに。
 前日から北日本に襲い掛かった寒波が季節外れの大雪を降らせてくれて、まさか雪掻きをする羽目になるのではなかろうなと思っていたけど、幸い、魚津は積雪と言うほどの雪もなく、一日氷雨だった。
 それにしても、今年は過去に例がないくらいのハイペースで帰省しているのですが、毎回肉体労働ってのはどうにかして欲しい。

 ニュースを見ていたら、ロシアの下院議員選挙にプーチン大統領自身が立候補し、与党を勝利に導かんとしているとか報じられていた。
 大統領自らが選挙運動の先頭に立つのみならず、各州知事も選挙に駆り出されての選挙戦。これで負けたら大したものだと逆に感心してしまうだろうねぇ。
 それにしても大統領退任後に首相になるとか言われているようですが、迂遠なことだ。
 そんなの、「新ロシア皇帝プーチンI世」とかになればいいじゃないか。


2007年11月23日(金曜日)
 今日は今日とて、去年死んだ祖父の家の遺品整理。
 というか、一年半を経てまだ整理がつかないというあたりが、もうね……。
 大物を運び出したり小物を分別したり。
 なんでもかんでも溜め込む性だった祖父の家からは、昭和32年の手帳とか、昭和21年の講義録やら、地元民としては忘れ去りたい平成2年のあの選挙戦の資料などが次々と発見され、片っ端からゴミにしていった。
 長らく行方不明になっていたものも見つかったりしたので、悪いことばかりじゃなかったけども。

2007年11月24日(土曜日)
 東京へ戻ってきた。

 豪洲で野党労働党が勝利。
 この労働党、左派で親中派で、ここまでは良いんだけど、捕鯨反対派で日本の調査捕鯨に対して軍艦を派遣すると息巻いているのだよねぇ。
 真面目な話、選挙対策のリップサービスだと信じたいのだけれども、日豪の軍事同盟を深めている最中に、公海上で睨み合いとかせんとあかんくなるのやろうか……。

 花園明朝を早く確かめて見なきゃと思いつつも、連休中は抛擲している自分がいる。


2007年11月25日(日曜日)
 新車(自転車)を引き取りに行って、その後試走しつつ、各所の調整なんぞやって過ごした一日。

 はやぶさの「祈り」をまだ見ていなかったことに気付き、時間を作って視聴する。
 素晴らしい。
 満身創痍のまま、地球を目指して宇宙を飛行しているはやぶさ。果たして彼は地球へたどり着くことができるのか。
 2010年が楽しみだ。


2007年11月26日(月曜日)
 中国海軍の051B型ミサイル駆逐艦“深圳”が、親善訪問のため28日に東京湾に来航するらしい。
 何しろこの国には軍艦と見れば嚙み付かずにはおれない平和団体の方々がおられる訳で、核保有国の駆逐艦がやってくるとあれば勇躍横断幕を掲げてデモを繰り広げるのではないかと今からわくわくしながら待っている。去年韓国の駆逐艦が来航したときは、核保有国ではないからという理由で抗議行動が為されなかったようなので、今回こそは大々的な抗議行動を魅せてくれるものと期待したい。

 先日の入管法改正以来、順調に退去者が見つかっているようですが、こんな手口もあるようなので、是非とも日本人も指紋登録をお願いしたいところ。
 この国の国民把握に対する熱意の薄さ(というか「日本人だろ?」的ないい加減さ)は、通用しなくなってきているのだと以前から感じているのだが。

 トヨタが世界最大級のドライビングシミュレータを開発したそうな。
 直径7.1mのドームに360°パノラマ映像はともかく、縦35m、横20mの移動範囲っつーのは、なんですかそれは。フライトシミュレータなら筐体を傾けてGを再現したりするんだけど、それじゃ足りないのだろうか……。
 後日追記:TechOnの記事トヨタのwebに写真があった。なんっつー設備だ。


2007年11月27日(火曜日)
 日経IT+PLUSの「著作権法改正巡る2つの対立・「思いやり」欠如が招く相互不信」を読む。
 まあご本人がエイベックス取締役なんだからそういう結論になるのは致し方ないとして、個人的には「プロのコンテンツが王様」という考え方は、残念ながらそれはプロフェッショナルがプロフェッショナルたりうる品質の成果を出しているときの話であり、そのことの崩壊が、「プロのコンテンツ」の価値の下落、即ち「保護に値しないコンテンツ」へと転落させたことが今日の状況を生んでいるのではないかと思うわけ。
 毎日キー局から20時間以上垂れ流されているテレビ番組のうちで、50年間の保護に値するものがどの程度あるのか?、毎年何百枚もリリースされるCDの中でアーティストの死後50年の保護に値するものがどれだけあるか?と問い直せば宜しい。
 著作権は無条件に発生して守られる自然権ではなく、社会的合意の中で一定期間の独占権を与えられる社会契約だ。そうである以上、クリエイター側はそれだけの保護に値するものを作っていなければならない。
 そうでない、と多くの有権者に考えられるようになった時、本当の意味で著作権の崩壊が始まるのではないかな。

 フランスの風物詩ともなっている暴動が、今年も巻き起こっているらしい。
 移民系の少年がバイクで警察車輛と接触して死亡したことがきっかけと言うから、実にルーチーンなマンネリズムの発露といったところか。これであとは改革派大統領であらせられるサルコジ氏がその舌鋒で火に油を注げば、まったき様式美の完成である。
 フランスでは毎年大晦日から元旦にかけて車に火をつける風習があるというので、これから一月、色々あちこちで炎上するのだろう。楽しみでならない。


2007年11月28日(水曜日)
 海外における日本のアニメを取り巻く問題に“ファンサブ”——ファンが勝手にサブタイトル(字幕)をつけて作品をオンラインに放流する——問題があるわけですが、それに対する一つの回答がこれでしょうね。欲を言えば、製作段階から英語字幕を同時制作して、日本語版の放映/配信とほぼ同時に英語字幕版を流せばもっと良い。
 現下のコンテンツビジネスは、より素早く、より広範囲に、より大量に、コンテンツを流通させることが肝要なので、よりタイムラグが小さくなるように行動することが正解でしょう。
 もっと非道なやり方でよければ、ニコニコ動画のような有料会員制のサイトで配信を行い、字幕を勝手に付けられるシステムを作り、どうぞファンサブ職人の方々、自分たちで頑張って字幕をつけてやってください、とするでしょうね、私なら。金が儲かるわけでもない字幕制作に自分の貴重な時間を費やす字幕職人がそこにいるということは、彼らを取り込めばもっと楽に商売ができますからね。
 より長期的な視座で、政策レベルを論じるならば、海外における日本語教育の充実を図ることになりますが。

 昨日の「著作権法改正巡る2つの対立・「思いやり」欠如が招く相互不信」だが、追記を。
 文中で対立する関係者を「コンテンツの権利者」「放送事業者」「家電メーカー」「消費者」の四つに分類しているが、よく考えると変だ。
 なにしろ「コンテンツの権利者≠クリエイター」であることは論を俟たない。
 出版社にしろレコードレーベルにしろ、確かに権利者であることは間違いないのだが、クリエイターの意見を代弁しうる立場に居るのかと言われると、異論もあろうかと思う。
 いやむしろ、クリエイターの周囲に居てあたかもクリエイターの代弁者であるかのように振舞うコンテンツホルダーやディストリビュータへの不信感が高まっていることが、現在の風潮を形作っている一因なのではないだろうかと思わなくもない。
 所詮は黒衣、ということを忘れているんじゃないかねぇ。


2007年11月29日(木曜日)
 朝一のNHKで報じられていたが、「韓国で携帯電話のバッテリが爆発--男性が死亡」。続報をチェックする限り、本体はLG電子製で韓国内のモデルのようだ。
 しかし、個人的には状況が腑に落ちないので、もう少し注視することにする。

 先日文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会は紛糾していたらしい(IT Media記事,Impress watch記事,NikkeiBP Tech-On記事)。
 議論が盛り上がることは大いに結構だと思う。
 そしてもう一つ、大量のパブリックコメントが——たとえそのうちの5〜6割がMiAUのテンプレートを用いたものであったとしても——提出されたことは、審議会が“環視の中にいる”ことを各委員に強く意識させ、そのことが審議会の外に居る多くの利用者を説得し得る議論の必要性を喚起するとすれば、それは一つの大きな成果であろうと思います。
 Tech-Onの記事によれば、多くが30条見直しへの反対意見だったそうで、恐らくはMiAUのテンプレートを使ったためでしょう。私はこの点はあまり大きな論点だとは思わなかったので、さらっと、著作権が存在しないコンテンツに掛けられたDRMの解除は二に抵触しないと明示しましょうね、と書いたくらいです。ていうか、そもそもDRMが許されるのは独禁法21条があるからで、著作権がそもそも存在しない文献等であればDRMはその法的正当性を持たない。むしろ著作権がないコンテンツへのDRM附与は違法であると明文化すべきだと考えています。

 しかしそれにしても、小六禮次郎委員(作曲家)の補償金は税金のようなものという意見は素敵ですね。
 確かに現在のような半端な制度を止め、目的税として特定財源化して、使途を文化振興目的に限るという選択はアリでしょう。国庫に入るので、権利者へ半端な分配を行なわれることもなくなりますし、使途については国会の予算審議を経るわけですから、より明確化されます。いいでしょう。補償金の目的税化なら、DRMの一切禁止(私的録音録画について全国民から補償金を徴收するのだから、それを制限することは罷りならぬ)と引替えに賛成しましょう。

 ソマリアへのPKO派遣について、誰があんな火中の栗を拾うんでしょーか。などと書いていたら、本当に誰も手を出さなかったらしい
 当然といえばあまりにも当然な成り行きだけに、かける言葉もない。

 早稲田大学の「TEWNDY-ONE」って、タイヤ走行に四本指かぁ。あまり夢がないなぁ。
 でも腕部や胴部、手指部のデザインは非常に考えられていて、実用を強く意識しているのが分かります。全体的に丸みを帯びているのも、実際の利用現場に於いて人間との接触を考えると納得がいきます。安全性が高い設計なんですよね、全体的に。
 個人的にはこれで二足歩行をしてくれれば……と思うのですが、そこまでは高望みのしすぎでしょうか……。


2007年11月30日(金曜日)
 昨日の韓国の携帯電話爆発死亡事故は、結局同僚が重機で轢いたのが原因だったそうな。
 携帯電話の電池の爆発で人が死ぬことは起こり得るとは思ったけど、死体の損傷が大きすぎたので、おかしいとは思っていたのだ。
 しかし、韓国の検屍体制も日本の愛知県並みに程度が低いようだね。

 米空母キティホーク香港入港拒否キティ台湾海峽中央突破という、恐るべき報復合戦。
 中国側に真面目に戦争を回避しようという意志が見られないところが凄い。
 なんか安全ピンの外れた手榴弾が転がっている気分。