このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。
そう言えば毎日とMSNの提携も切れて、毎日は単独で毎日.jpを、MSNは産経と提携してMSN産経ニュースを始めたそうな。
特に思うことはないけれど、毎日.jpはRSS配信しないのね。
新聞といえば先月22、23日に、神戸新聞の新聞制作システムがダウンして大騒ぎだったらしいが、原因がOracleのバグだったそうな。
神戸新聞社の方々の二日間の地獄を思うと身震いがするが、取り敢えず原因が判って一安心というところか。世界でも例のない事態とあっては、oracleを責めるわけにもいかんしなぁ。
いよいよ登場するSONYの有機ELテレビに、どきどき、わくわく。
個人的にはもうちょっと大きい、15インチくらいだと凄く嬉しいんだけども。
所謂“集団自決”問題について、沖縄が妙に意気込んでいる。
教科書検定に於いて「集団自決への日本軍の関与」が削除されたことへの抗議らしいのだが、どうも政治鬪争化しているようだ。
私としては、削除は妥当であろうかと思う。
教科書に記載すべき事柄として、十分な客観性が担保されていないと考えるからだ。殆どが住人の証言に基づき、内容を巡っては係争中の裁判まで抱えている。これを教育現場で誤りのない事実として教えるのは、学問の良心に悖る。
沖縄の人たちに求めたいのは、客観的に検証可能な史料の供出だ。
集団自決が行なわれたことを否定するつもりはない。ただ、それに軍の命令があった、軍の組織的関与があった、と断ずるには、現時点では判断材料が乏し過ぎる。沖縄県民が確信するほどの豊富で明確な史料があれば、研究にも資するものだから、是非とも提供して欲しい。
歴史学徒的な見地からは以上の通り。
あまりの人気に、IPAフォントのサーバが落ちてしまったそうな。
鶴亀鶴亀。
ジャイアンツ、ジャイアンツ、行け行けそれ行け、巨人軍〜!
優勝おめでとうーっ。
次はクライマックスシーズンだ!
空気読み力: 50(Aクラス/一般人)と判定された。
ところで「空気読めない」を「KY」って略すのは初見なのですが、珊瑚と何か関係が?
くすりの適正使用協議会が作る薬剤のピクトグラムに外国語版ができたと報じられていたのですが、本来この種のピクトグラムは言語非依存に作るもんじゃないのかと、些かならず不思議に思った。
確かに、「食後30分」とかを図だけで表すのは難しいかも知れないが。
ピクトグラムで思い出したのだが、前々からエレベータのユーザインタフェースの比較をしてみたいと思っているのだが、中々踏ん切りが付かない。
あれこそ、統一基準を作るべき最たるものだと思うのだがなぁ。
「妊婦緊急受け入れ診療報酬で優遇へ…厚労省検討」という記事を読んで思ったこと。
そりゃぁ点数は付いた方が良いけど、診療報酬点数って本来的にそう言う使い方をするものなんだろうか?と。私は実態からかけ離れた点数付けが、日本の医療の悪化に一役買っていると考えているので、政治的思惑で点数が上下することそのものに、嫌悪感を抱いています。あれは出来るだけ実情に即した点数であるべきではないかと。
2007年、日本は戦後62年目にして米国並みの民主主義を達成した。ただし、同ネタ多数の予感。
米国に続き、二世の指導者を選出したのである。
お隣の盧武鉉大統領が北を訪問していたわけですが、特に思うこともなく、大した成果があったわけでもなく。主にパフォーマンスが目的だったようなので、それなりの效果はあったようですが。
曲がりなりにも西側の首脳としてアリラン祭を観覧してくる神経は、ちょっと理解できんけどね。
どうも季節の変わり目は体調を崩しやすい。
今日も起きたら、調子が悪かった。
元々頑健な体というわけでもないが、歳ふる毎に、悪くなっている気がするな。
なんかAICの社内からWinny経由で制作関係のファイルが流出したらしい。
んで、ファイルによると、「BAMBOO BLADE」一話当たり予算955万だそーで……。30分のアニメ作るのに1,000万かからないという事実に、驚きが広がっている模様。
なるほど、放映後のDVD販売が重要になるわけだわ。
ていうか、産業的にその状態ってどうよ?
ヤッターマンがリメイクされるらしい。
主題歌が山本正之であれば、私は取り敢えずそれで満足だ。
東京モーターショーに日産から出展されるPIVO2は、まあ色々珍妙な機構が色々付いているようだ。車内にロボットの頭部があるというのはどういうUIなんだろうか?
ただ、イン・ホイール・モータによる電気自動車の場合、4輪をそれぞれ別個に制御できるので、信地旋回だろうが超信地旋回だろうが何でもござれだろうな。
一体どういうUIならそれらを自然にこなせるのか、見当も付かないけど。
朝日に「携帯基地局 強まる反発」とかいう記事があって、実に煽動的だなぁと感動する。
強力な電磁波が人体に有害なのは別に否定するほどのことじゃないけど、登戸研究所の殺人光線じゃあるまいに、携帯電話の基地局で数十人レベルの体調不良が出ると言われると、素直には肯んぜない。未だしも、地中に日本軍の遺棄化学兵器でも埋まっていた可能性のほうが高いのではないかね。
記事の内容も科学的考証とは無縁で、被害者の言い分をひたすら垂れ流している。患者がいるなら医師の見解を取材しとくくらい、常道だろうに。
とりあえず住人とKDDIの協力を得て、二重盲検でもやってみればいいんじゃないかな。そうすればアンテナとの因果関係はすぐに分かるだろう。
富山の冤罪事件(過去日記1,2,3)のやり直し裁判で無罪判決が下った由。
結局のところ、取り調べを行った警官などが証人として呼ばれることはなかったのは痛かったな。本来であれば、供述調書に署名した司法警察職員、検事、弁護士の全員を出廷させて事実関係を詳らかにすべきだったのだが。
もちろん、再発を防止するために。
ISSへの乗員を乗せたソユーズTMA-11は無事射上げ成功と相成ったわけですが、このソユーズには史上初の(史上初ではなかったらしい)ムスリムの宇宙飛行士が搭乗していました。マレーシア宇宙機関のムスザファー・シュコール宇宙飛行士で、彼の宇宙飛行については一年以上も前からマレーシア国内のイスラム法学者たちが様々な検討を行っており、科学技術と宗教という興味深い関係が注目を集めていました。
まず、イスラムといえば何といっても日に5回の礼拝ですが、一体これを如何にすべきか。地上約400kmに浮かび、地球を約90分で一周するISSにおいて、メッカの方角は動的に変化してしまいます。もっとも、動いているのはISSの方なんですが。
これについては一年の検討の後に、「適当にせよ」との素晴らしい判断を下しております。宇宙飛行士の能力に応じて、カアバ、あるいはカアバと思われる方向、さらには地球、のいずれかの方向を向いて礼拝すれば良いのだそうです。確かに月ほどまで離れれば、地球の方角で構わないようにも思いますが、眼下に地形が流れるISSの場合は、色々線引きが難しそうです。取り敢えず宇宙飛行士ができる範囲内で、ということなんでしょう。
現在真っ最中のラマダン(断食月。今年はグレゴリオ暦の9月13日から10月12日まで)についても、戦争中などの特例を援用し、宇宙飛行中は行わなくても良いという判断だそうです。(日にちをずらして行うことができるそうな)。
で、当のご本人は宇宙へ行ってみてから判断するようなことを言っておりました。何せ今後とも誕生するであろうイスラム宇宙飛行士の先例となるわけですから、責任も重大でしょう。
ご苦労様なことです。
夕刻から夜まで5時間ばかり著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラムの第5回シンポジウムに参加してくる。
現時点で文藝家協会は延長賛成派なんだけど、経済的な調査から「より多くの作家にとって、著作権の延長は害である」という結果を分かりやすく協会ニュースに載せられれば、態度が変わるんじゃないかね。あそこは究極的なところで「労組」なんで、より多くの会員の利益が優先されるだろうから。
「「愛知県警の初動にミス」力士急死で解剖医が批判」という記事があり、全く同意するところ。
ぶっちゃけるとこの事件、余り興味はないのですが、ただ、安易な隠蔽を行おうとし、それが途中まで罷り通った事は注視に値すると思っています。
本来、変死(あるいはその疑いがあるもの)は検視せねばならず、変死とは即ち医師によって内因死と診断されたもの以外の死体全てを言います。東京都監察医務院の規定を引用すれば、
1)病死及び自然死の一部とまあ、こんな具合になります。
1.医師の診察を受けずに死亡した場合
2.医師の診察を受けたが死因不明のまま死亡した場合
3.医師の診察中の病気と違った他の原因で死亡した場合
4.発病又は死亡時の状況に異状がある場合
2)すべての外因死とその後遺症による死亡
不慮の外因死(交通事故死、転落死、溺死、焼死など)、自殺、他殺
3)不詳の外因死か不明のもの
「誘拐の12歳女児「お兄ちゃんは悪くない」」ですか。
相手が未成年の場合、たとえ本人の同意があっても未成年者略取は成立するもんなー。つまり家出少女は保護してはいけない。たとえ犯罪に巻き込まれる虞があろうと、放置するのが自己防衛ですね。
それでいいのかどうかは知らんけどな。
冗談はともかく、児童相談所辺りを通じて親へ接触する、というのが安全策なのかね?(その場合でも親が告訴したら一発有罪だけど)
気になってるんだけど、この国は今、親切が仇になる社会になりつつあるんだよねぇ……。
10日に無罪判決が出た富山の冤罪事件ですが、日弁連が調査に乗り出している由。
年内に公表されるという報告書の内容に期待したい。
沖縄の教科書検定問題を眺めていて思うんだけど……教科書の記述は政治的に決定されるべきだ、という点について、沖縄では全く異論がないのだろうか? どう言い繕っても、誓願だの陳情だので教科書を書き換えることは、政治的手法だと思うのだけれども。
政治力を以て教科書の記述に介入したという悪しき前例が残るだけだと思うけどな、今のやり方だと。
教科書の記述は政治的に書き換えられ得るものである、と言うのであれば、より強力な政治力によって再度書き換えられることもまた是とせねばならんわけで、その結果は現状よりさらに悪い状態に陥ることは目に見えていると思うのだけれども。
ついでに本日から「「文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会中間整理」に関する意見募集の実施について」と「「文化審議会著作権分科会法制問題小委員会中間まとめ」に関する意見募集の実施について」開始。
どっちも中間まとめの量が多い……。
夜走ろうかと思っていたら雨が降ってきてしまったので、予定を変更して映画を観に行く。
前々から観ようと思いつつ延び延びになっていた「ストレンヂア 無皇刃譚」。
観終わってまず感じたのが、「失敗した」。
初日(9月29日)に観に行くべきだった!
戦国を舞台にした撃剣映画で、出てくる奴らみんな一本二本千切れちゃった連中ばかり。特に主人公“名無し”と羅狼に至ってはまさに武俠。他に言い様無し。なんだかんだ理屈は付けても、結局の所、目の前に強い奴がいたら斬らずにはいられない人間失格ども。
二人の間に挾まる将監も見事な戦国武将っぷりを披露。主である領主を人質に取られたと見るや躊躇無くこれを射殺して、部下に向かって「俺に付くか、死んだ領主に付くか!?」と質す下克上上等っぷり。おまけに得物の槍を以て羅狼に挑む辺り、激しく漢臭い。
クライマックスへ向かう戦鬪シーンは、木っ端のように端役が死んでいくキリングフィールド。敵も味方も死屍累々。生残った奴だけが勝者、の戦国絵巻。
いやはや、良い作品でした。
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
殺人 | 100 | 106 | 121 | 87 | 100 | 103 | 94 | 93 | 111 | 105 |
強姦 | 61 | 82 | 63 | 65 | 72 | 60 | 90 | 93 | 74 | 72 |
暴行 | 122 | 180 | 180 | 221 | 477 | 630 | 724 | 945 | 1115 | 1136 |
傷害 | 157 | 178 | 203 | 206 | 338 | 450 | 467 | 536 | 615 | 546 |
強制わいせつ | 1,063 | 1,229 | 1,199 | 1,391 | 1,668 | 2,037 | 1,815 | 2,087 | 1,679 | 1,384 |
公然わいせつ | 27 | 31 | 22 | 32 | 27 | 50 | 48 | 79 | 120 | 132 |
略取・誘拐 | 133 | 98 | 84 | 100 | 115 | 91 | 108 | 133 | 141 | 104 |
中国から、実に微笑ましい話題が二つ。
一つ目。「弁護士ら相次ぎ不明…中国、党大会控え締め付け強化」。
へえ。中国の裁判にも弁護士って付くんだ……とか感心した訳なんだけど、あとは一体どの辺に着目すべきなのか。20世紀におけるその誕生以来、社会主義国家では体制に反対した者が人知れず行方不明になることは珍しくも何ともないわけで、市場経済を展開しながらも一党独裁の社会主義国家を標榜する中国であるからして、このようなことが起きてもやはり驚くべきではないのだろう。
二つ目。「中国人告発者、連絡取れず 日本で食品汚染の本出版」。
これまた話は全く同じなのだが、独裁体制国家において体制批判を行うジャーナリストは、秘密警察のツアーコンダクターが行先不明のミステリーツアーへご招待してくれると相場が決まっており、天下御免の一党独裁国家である中国でのことであるから、恐らくこの著者も今頃ミステリーツアーを満喫しているのではないかと思う。
総論として、やはり中国は一党独裁の社会主義国家の典型であり、典型以上の何者でもないということなのだろう。
回数 | 見出し | 掲載号 | 発行日 |
---|---|---|---|
1 | 漢語整理案の一 | 第4161号 | 大正15年7月7日(水) |
2 | 漢語整理案の二 | 第4288号 | 大正15年12月8日(水) |
3 | 漢語整理案の三 | 第4294号 | 大正15年12月15日(水) |
4 | 漢語整理案の四 | 第55号 | 昭和2年3月9日(水) |
5 | 漢語整理案の五 | 第131号 | 昭和2年6月8日(水) |
6 | 漢語整理案の六 | 第137号 | 昭和2年6月15日(水) |
7 | 漢語整理案の七 | 第167号 | 昭和2年7月20日(水) |
8 | 漢語整理案の八 | 第173号 | 昭和2年7月27日(水) |
9 | 漢語整理案の九 | 第243号 | 昭和2年10月19日(水) |
10 | 漢語整理案の九(その二) | 第249号 | 昭和2年10月26日(水) |
11 | 漢語整理案の十 | 第283号 | 昭和2年12月7日(水) |
12 | 漢語整理案の十一 | 第301号 | 昭和2年12月28日(水) |
13 | 漢語整理案の十二 | 第443号 | 昭和3年6月20日(水) |
14 | 漢語整理案の十三(その一) | 第528号 | 昭和3年12月5日(水) |
15 | 漢語整理案の十三(その二) | 第594号 | 昭和3年12月19日(水) |
漢語整理案の一
臨時国語調査会本案は常用漢字の実行を円滑ならしめ、ひいて国語の健全なる発達を促さんがため、常用漢字と仮名を用いて文章を書綴り得るよう漢語を整理したものである。尚その草案の出来次第漸次発表して社会の批判を求めるつもりである。
以上は常用漢字で書きあらわし得ない漢語を部首の順序で集め、その中もはや現代の文章に用いられないものは捨てゝ、つねに用いられるものを専ら整理したのである。尚全部常用漢字で書きあらわし得ない漢語中「痙攣」「喝采」「挨拶」のごとく耳で聞いてすぐ理解されるものは仮名で書くことゝし、その他のものはなるべく整理する方針である。ここで言う「常用漢字」は現代のそれではなく、大正12年に臨時国語調査会が発表したもので、1962字(略字154字)である。(参考:国語施策情報システム)
今回の漢字小委で何故か時間が多く割かれたのが人名問題。まあ、ネタにしやすいってのもあるんだろうけど。
個人的には制限を加えるなら、「過去に存在した名前」などの制約がいいんじゃないかねぇと思うのだが、それはそれで問題になりそうではある。森鷗外のような事例もあるしな。
対症療法的には、満15歳から改名の自由を認める、とかが楽かも知れない。
取敢えずは先日の意見募集かねぇ。
MiAUが意見を取りまとめてくれるというのは、対抗策としては面白いかもね。
というのも、権利者側組織から出されるパブリック・コメントはなぜかテンプレートでもあるのか思うほど文面が似通っており(というか、殆どそっくり)、明らかに組織的なパブリック・コメント提出運動が背後にある。組織力に対抗するなら組織力だろう、というわけでもなかろうが、やはり著作権法や実務にある程度以上精通していない人間が、突然パブリック・コメントをと言われても敷居は高いわけで、このような組織が意見集約をするのは敷居を下げるために有效だと思う。
私はできれば自分の言葉で書きたいが。
先月採り上げた「僕はパパを殺すことに決めた」の件で、講談社が声明を出したらしい。
この問題についての私の意見は既述の通り、取材源の秘匿が徹底されなかったことは痛恨の極みである、の一言に尽きる。残された手立ては、法廷において出版報道の公益性を訴える他はなく、しかしそれを以てしても被疑者となった医師を救うことは難しい。真に、痛恨事だ。
記事中に触れられているが、一部図書館において当該書が閲覧制限に處せられている例があることは、真に遺憾だ。残念ながら、法務省が既に勧告を発していることもあり、今回の閲覧制限については、已むなき面がある。今後もし人権侵害が訴訟へと移れば、閲覧制限はさらに広がるだろう。
せめて草薙氏の著作に、それだけの価値があったと信じたい。
英Daily Mailから「One in four Germans think Nazi rule was not all bad, poll reveals」という記事。何に驚けばいいのかな……? 歴史屋的観点からすると、未だ1/4か、と思わんでもないわけだけど、反ナチを国是として戦後六十余年を過ごしてきたドイツにしてみれば、高い数字なのか。
当たり前だけど、いかなる歴史的事象にも功罪両面があり、善悪すらも多面的なものです。全てが善、あるいは全てが悪、などという考え方は歴史学に馴染みません。
いい加減そろそろ反ナチも止めておかないと、本当に当時のことを知る人間がいなくなると、虚構が真実に取って代わりますよ。
編集部注:TBSは「初音ミク」の放送について謝罪のコメントを出したって書いてあってびっくりした……が、実は誤報。訂正された。
TBS側のコメント訂正
TBSの「初音ミク」に関する放送内容に言及したくだりで、TBSが謝罪のコメントを発表したと記載しましたが、事実と異なるため削除しました。お詫びして訂正します。
追記
改めてTBSに「初音ミク」の放送についてコメントを求めたところ、「謝罪のコメントを出す予定はない。具体的にどの辺が問題なのか指摘してもらいたい」とした。
TBSは10月14日、「アッコにおまかせ」の放送の中で「初音ミク」を紹介。商品の内容よりも利用者の言動に注目し、番組終了間際には職業差別とも取れるTBS側のコメントがあったとして、ネット上で批判が相次いでいた。
これを受けてクリプトン・フューチャー・メディアは10月15日、自社のブログで「10月14日のテレビ放映に関しましてご報告とお詫び」とのコメントを出していた。
具体的にどの辺が問題なのか指摘してもらいたいがイカしますね。折角鎮火しかかっている所にガソリンを注ぎ込むような言い分だと思うな。もう少し穏当な言葉遣いがあるだろうに……。
「「文字・活字文化推進機構」が設立記念総会」という記事に、「なんと浅慮なことを」と。
何度もこの日記に書いているけど、今や日本語大氾濫期であり、歴史上類を見ないほど日本語が書記されている時代です。ケータイ小説などという新しい形態も誕生しています。
話者人口という限界がある以上、日本語がこれ以上興隆する、ということは考えにくい状態です。むしろ飽和状態から人口漸減に伴う市場縮小を危惧しなければいけない状態ではないでしょうか。
記事に書かれている内容は、活字文化ではなく、紙を買わせたいだけのように見えます。
というわけで、「あの山越えて」の11巻を拾ってきた。
夢路行全集が25巻なのに、全集の後に出た「あの山越えて」が11巻という罠(笑)。
ところで下位3府県は大阪、北海道、沖縄なんですが、三つとも組合勢力が強い土地だというのは偶然の一致なんでしょうかねぇ。授業そっちのけで組合活動に勤しんでいる教員が多いとかいう話じゃないだろうな。
先日、日本の活字文化は未曾有の大隆興期なんて書きましたが、それを裏付けるような記事が。
本離れ、活字離れというのは、紙媒体の売上から見た一面的なものでしかない、と。
そのことを理解もせずに組織を作る輩が、一番有害な気がするよ、私は。
平日と同じ時間に起きて、1時間ばかり二度寝。その後身支度をして、一路竹橋へ。
竹居さんに誘われて、宮内庁書陵部の展示会「宮内省の編纂事業」を観覧に。竹居さんの案内状にて入館。しかし、宮内庁のwebページにも案内がないし、縁故のある人間じゃないと開催そのものを知り得ないというのは、このご時世にどんなもんかと……。
展示そのものは一部屋だけで、各種資料を50点ほど展示した、こぢんまりとしたもの。しかし二人でガラスケースに張り付きながら展示された古文書や編纂中の付箋や朱筆が入った原稿などを見たり読んだり解読したりしながらああでもないこうでもないと、さぞやかましい客であったことよ。
ちなみに解説員などもいなかったので、分かる人にしか内容が分からないという、これまた不親切なもの。それだけ客を選んでると言うことなのかも知れない。
私と竹居さんが最も興味を抱いたのが、昭和天皇へのご進講の草稿で「明治十二三年頃の経済」という資料。その中では当時の政府部内で租税金納を米納に戻すべしと言う論が展開されていたことが語られており、明治6年の地租改正による税の金納こそが日本の財政基盤確立の礎であると知る私たちにとっては、米納復活論というのは非常に目新しかった。
台風が接近する中、五反田へ移動してBTRON Club。
先週フランスへ行っていた先生が二つばかりネタを開陳。一つはvelib'。パリ市内のレンタル自転車システム(Wikipedia)。
もう一つはLa Ferme du Sart。
どちらも興味深い内容だったが、“完璧を求める”日本人には難しいかと思った。
その後は蔵元からの振舞酒と先生からの肴の提供により、一次会。その後、河岸を変えて二次会。さらにカラオケまでこなして、終電で帰宅。
FTRONの月例チャットに顔を出し、寝る。
ヒドい一日だった……。
本日は神保町古本まつりへ。自転車で行こうかとも思ったのだが、多分露店が出ていて駐輪スペースが確保できないだろうというのと、帰りの荷物が自転車の積載能力を超える虞があったので、地下鉄で出かける。靖国通りとすずらん通りを埋め尽くす人の波の中を回游しながら、いくつかの本を買う。
そういえばこれで閉店する書肆アクセスでは60%引きとかいう閉店セールをやっていたな……。淋しいものだ。しかし地方小出版などはインターネットメディアへの移行が著しく、もはや実体としての書店が必要ではないのだろう……。
その後、秋葉原まで足を伸ばし、ちょっとサプライ品など購入して帰る。
ny経由「バイオ燃料は世界中で飢餓を増長、国連専門家が警告」という記事について。
まあ、そんなもんじゃねぇの。
究極的なところでは、この地球には何人の人類が棲息できるのか、という話であって、地球に優しくしようとすると人間には必ずしも優しくない話になるわな……。
そういえばFTRONの忘年会企画が進行中。参加者はfolomy当該会議室へ。
土曜日のチャットで既に話題になっていたのだが、防衛省技本の研究発表会の展示の中に「ガンダムの実現に向けて(先進個人装備システム)」という項目が存在していることが、記事になっている。
日本人が巨大人型ロボット兵器を大変好んでいることは論を俟たないが、現実主義者の砦ともいえる軍においてこのような文言が見れるというのは、日本の将来に期待して良いのか不安を抱いた方が良いのか、日本人自身にも俄には判断しづらい。
ただ、純然たる兵器として考えると、ガンダムが如き頭頂高15m以上という人型兵器というのはあらゆる砲熕兵器の的であって、全くと言っていいほど意味がないと思われる。
しかし、ガンダムの元ネタたる「宇宙の戦士」に出てくるような、パワードスーツであれば、歩兵戦鬪能力の大幅な強化が見込める。例えば、現在であれば3人で運用する重機関銃を一人で、小隊や分隊で運用する、などと言った運用が考えられる。不正規戦や島嶼戦において、重装甲車輛が投入できない場面などで效果があるのではなかろうか。
そういえば、著作権法違反の一部非親告罪化などについての意見募集がそろそろ締め切りだったりするわけですが、その関係でImpress Watchに記事がいくつか。
「著作権法違反の非親告罪化でパロディに危機? 「告発マニア生み出す」」の記事は、些か飛ばしすぎの感はあるが、全く杞憂というわけでもない。本当のところ、全く違法ダウンロードをしたことのないPCユーザはいないはずだ。YouTubeのキャッシュはダウンロード扱いになるだろうから、リンクを踏んだら違法行為、ということは十二分にありえる。用心しても無駄、という意味ではかなり怖い。
もう一点。著作権の所在確認は、一般的に考えられているよりも遙かに難しい。そのコンテンツが誰の著作物であるのか、第三者が明確に判別するのはかなり難しい。特にマイナーなものになればなるほど、困難度は上がっていく。幅広いグレーゾーンに対し、末端利用者が自己防御を図るには、「白でなければ利用しない」ことしかない。そして白を確認することすら難しい。
犯罪行為は、それを意識して避け得るものでなければ、誰も彼もを犯罪者にしてしまう。
以上の点からして、ダウンロードの違法化は、行うべきではない。
で、もう一件「著作権侵害動画の検出にプロ・アマ自動判別技術、KDDI研究所が開発」というのは、「わかってねぇな」という感じ。
プロが作った作品でも、マーケティング上YouTubeに流すことはありえるし、物によってはCCやBBC Creative Archiveということもあるだろう。
もっと極端な例を挙げれば、著作権者が意図的に默認している場合もある。
つまるところ、技術的には意味のある発明なのだろうが、これを以って権利侵害動画の検出が可能なわけではないし、寧ろ悪影響を考えると私だったら採用に二の足を踏む。少なくともこのシステムを使った上で、人間が最終判断を下すようにする。
間違って別人の著作物を削除するというミスをYouTubeがやらかして訴訟になっていたと記憶するが、著作権は遍く広く誰にでも無登録で発生する。それを完璧に守れだなどというのは、寝言に等しい。
前項と絡むが、それならいっそ、非親告罪化するために条件を付けたらどうだろうかと思う。
文化庁の著作権台帳への登録と、誰もが広くネットから原本(の写し)を閲覧確認する手段の提供を、非親告罪化の条件とするのはどうだろうか。つまり、サーバ上に上げられているAというコンテンツが、文化庁著作権台帳データベース上にあるBという作品が一致することを、誰もがいつでも確認できるようにする。そうすれば、上に書いたような問題は発生しにくい。利用者も、正当にコンテンツを確認できるのだから、なにも違法なアップロードに手を出す必要がない。
如何だろうか。
私は現在市場に供されていない著作物の権利は、保護されるべき価値がないものであると考えている。どんな形であれ、市場に供され、利用者が入手可能な状態にあってはじめて、著作物とは意味がある存在なのだ。
ついでに、「ニコニコから消されるアニメのDVDは買うべきじゃない」について。
考えてみると、大人向けアニメについては、視聴者の多くがネットワーカーであることから、テレビ放送局で流す意味が殆ど失われている。そのために中間搾取されるというのであれば、タダでYouTubeに流したほうがまだ搾取されないだけマシという結論になりかねない。
というか、そういう結論が導かれるのが当然だと思うが。
ONKYOからSE-U55GXの後継機、SE-U55SXが発表されたわけですが……I/FがUSB 1.1のままだったり、相変わらず2chのままだったり、やたら環境を選ぶところが未改善だったり、Vista対応がやけっぱちだったりと、お前らちゃんとモノ売る気あるのかと。
これを買ったら間違いなく前車の轍だと確信が持ててしまう辺り、極めて残念。
なんでも財務省が診療報酬の引き下げを企図している由。
「医師の給与は依然高く、業務の合理化余地はある」っていうのはどういう冗談でしょうか。業務の合理化のために投入すべきコストが、既に捻出できない状態に陥っているように、私には思えますが。
ていうか、現時点で労働基準法違反や労働安全衛生法違反が常態化している所へもってきて、診療報酬まで下げた日にゃ、待ち受けているのは逃散ではないかと思いますが、如何に?
医師を含むメディカルスタッフの労働条件改善が急務じゃないのかと思うわけだけど、医療と労働の療法を管轄している官衙であるところの厚生労働省からは全く動きが見えない。
もしかして「国民は一回医療が崩壞しないとわかんねぇだろ」とか思ってるのだろうか。