哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2011年10月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2011年10月1日(土曜日)
 先週録っていたNNNドキュメント届かない死者の声 解剖率一割の現実」を視聴。
 内容的にはこの日記でも何度か触れている、国内での検死解剖の不十分さについて。とりあえず「解剖しなかったせいで死因に疑義が生まれた案件がある」「解剖に回される死体が増えているのに解剖医が足りない」「行政解剖組織を拡充しないと駄目」位な内容だった。個人的には今更感がある内容なんだけど、視聴者には目新しいのかも知れず。
 番組中に件の新制度の提言については「警察は力入れてますよ」的な扱いで、制度や疑問点などの追及はなし。
 私としては、今一歩踏み込みが足りない印象が強いが……。

2011年10月2日(日曜日)
 なんか右肩が痛くて困った一日。なんだろう?
 キーボード叩くのもしんどい。

2011年10月3日(月曜日)
 私は別に宗教を否定するわけではないのだけど、「菅前首相、お遍路再開「復興と原発収束祈った」」っつーのはどうかと思うわけよ。
 政治家として国会議員として、民主党の重鎮として、今この復興に際してやらねばならんこと、やれることは沢山あるんじゃなかろうか。
 無論、彼の能力的にお遍路以上に效果が期待できる活動がないというのであれば致し方ない。
 多少、現場を混乱させるよりはマシ、という文言が頭をよぎらないでもない。

 「日産自動車、2人乗りEVの大臣認定を取得---公道走行実証実験へ」とのことなのですが、写真の車・NISSAN New Mobility CONCEPTルノーtwizyにしか見えない件。
 まあ、グループ企業ですからね……。
 この電動マイクロカーブームは、車好きには堪らないムーブメントですねー。
 早くゴードン先生んとこのT.27が日本で走る日が来ないかなー。

 「東芝、6ch/15日分を録画/配信する「レグザサーバー」」と、業務用の全チャンネルサーバの民生用みたいなのが登場。
 6ch×15日分ですから、地上波をほぼ2週間分丸ごと記録しておける。見逃したり撮り逃したり、後で話題になった番組を検索したりと、使い方は多彩ですな。


2011年10月4日(火曜日)
 パリで実施されている自転車貸出システム「Vélib'」に続き、自動車貸出システム「Autolib'」が計画されているんだそうで、貸出用自転車として、ピニンファリーナの「ブルーカー」が採用されるんだそうな
 今月から試験を開始で、12月から本格稼働とかなんとか。
 日本でもこういうマイクロカーでの大規模カーシェアリング実験とかやんねぇかなぁ。
 日本の場合、都心だと公共交通機関が整備され過ぎているので、むしろ自動運転とセットで田舎に持ち込んだほうが良いんだろうけど。

2011年10月5日(水曜日)
 仕事帰りにNII市民講座「漢字コードの迷信を打破する! インターネット時代の文字コード」を聞きに行く。会場内には見知った顏がちらほら見えるというのは実にアレ。
 宮澤彰先生は国文学研究資料館でごく早期の文字コードに関わった先生で、かつて補助漢字(JIS X 0212)の制定に反対したという来歴の持ち主。
 講演は、市民講座らしく、会場にクイズを投げかける摑みから、文字(漢字)とは何か、という命題へ。最終的に、文字とは何かという合意形成が弱く、些細な違いを別字としたがる人間によって社会コストが増大している、という結論へ持って行った。
 まあ、現実に世の中には異体字が溢れていて、社会コストを押し上げてはいるよな……。じゃあ社会的合意で「あなたの苗字の漢字は誤字だから正字に直してよ」と言われて素直に頷く人ばかりでもないのが悩ましい。始皇帝なら世の渡邊さんや齋藤さんに「改姓か死か」を迫れるかも知れないが、世界皇帝が登場する気配はない。
 しかるに、考察を進めると、何故「高」と「髙」を区別するような一点一画主義が世に蔓延ったのかと言われると、やはり学校教育における漢字教育が厳格主義によって行われたからではないか。戦後の漢字政策に於いては、国語の民主化、手書き文字と印刷文字の一致による学習コストの低減が訴えられたところなので、それが実施に移された結果、そこに手書きされている文字を一点一画正確に印刷文字にせねばならない(逆もまた真)という現状が生み出されたのではなかろうかと、邪推している。
 そう考えると、教育コストを削減するための国語改革が、結果として社会コストの増大を招いたという、アホみたいな状況なのではないかと……。

2011年10月6日(木曜日)
 スティーブ・ジョブズ没。
 満56歲。
 いろんな意見はあると思うが、まだそれほど長くもないコンピュータの世界において、歴史に刻まれるべき業績を残した一人であった。

2011年10月7日(金曜日)
 小松基地で、着陸前のF-15から増槽が落下するという事故があったそうだが、増槽の一部部品は機体側に着いたままで、模擬空対空弾も壊れていたとか、どうやらタンクが内側から破裂したようで……燃料は空だったようですが……。
 また暫く飛行禁止だとか。
 早いとこF-Xを決めないと、マジで問題が……。
 それから、東日本大震災での損耗分の補充も
 いい加減、軍拡しようぜ……。

2011年10月8日(土曜日)
 クレヨン社の加藤さん宅へ出向いて、PCのセットアップ作業。システムドライブがSSDの割には起動が遅い感じがするなーとか。大量にぶち込まれたメーカのサポートアプリケーションには目を瞑ることにする。
 Windows 7ってXPからフォルダ構成などが変わっているので、ウィンドウズ転送ツールを使わないと各種情報が正しくフォルダに展開されない……のは良いんだけどさ、10時間以上かかるとか言われると流石にげんなりするよ。
 続きは月曜日に。

 先月から刊行が延び延びになっていた王敏「鏡の国としての日本」(勉誠出版)を漸く捕獲して、1/3程読み進めたところ。
 日本の愛国心が郷土愛に根ざしているというのは面白い指摘だろう。


2011年10月9日(日曜日)
 寒い日曜日。

 初期不良でSSD交換となっていた新自宅サーバが帰ってきて、再セットアップ。
 日付が変わった頃に、なんとか形になる。


2011年10月10日(月曜日)
 体育の日といえばやっぱり10月10日だよね。

 で、クレヨン社の加藤さん宅へ赴いて、今度はアプリケーションソフト類のインストールに勤しむ。
 有名所のソフトはWindows 7でも動くのだけど、やはりXPですら既に対応環境でなかった某音源は動作しない。互換モードとかも試してみたけど駄目。中にはオーソライゼーション用プログラムが動かないとかいうトンデモな奴もあったりして……。
 夜までかかって何とか形にしたけど、これで本当に大丈夫なのか、心配だよ……。


2011年10月11日(火曜日)
 タイで過去50年で最悪という水害が発生しており、工業団地が水没するなどの被害が発生しているそうな。タイには日本の自動車会社も進出しているから、被害が甚大だと日本にも少なからぬ影響を与えるだろうな……。

 「アラブの春」などと言って大統領を追い出したエジプトでは、宗教的弾圧が増加してしまい、迫害されたコプト教徒がデモから暴動という流れに。
 実に碌でもない話だが、予想された話でもあるわな。
 イラクの時もそうだったけど、独裁者の圧政ってのは何も無辜の民を圧殺するだけではなくて、より小さいレベルでの対立感情を非顕在化させる效果もあるんだよね。典型例としては、ユーゴスラビアとかね。チトー亡き後の混乱と分裂の流れを見れば宜しい。
 コプト教徒と呼ばれるのは、キリスト教コプト正教会に属する東方諸教会の一派に属するキリスト教徒の方々で、由緒も伝統もある人々なのですが、エジプトのイスラム化以降、言語もアラビア語化し、宗教もイスラム化したエジプトの中では少数派となります。
 かつてはプトレマイオス朝に作られたコプト文字を用いてコプト語を記述していた集団なのですが、今では典礼で使うだけのようです。残念ですなぁ。


2011年10月12日(水曜日)
 AMDから、Bulldozerアーキテクチャの新チップAMD FXシリーズが発表された……んだけど、ベンチマークの結果を見るとかなりびみょー。
 HPCにも使えない、エンスージアストにも向かないとなると、どこら辺の層がターゲットなんだろうか。

 元リクルート出版だった現メディアファクトリーが、この度目出度く角川傘下に入るそうな
 角川書店、富士見書房、アスキー・メディアワークス、エンターブレインに加えてメディアファクトリーまで加わるとなると、ラノベ系レーベル総なめの寡占状態ですな(苦笑)。


2011年10月13日(木曜日)
 此度リリースされたiOS 5ではPDF処理系が大分書き直されてPDF等に関してもかなりの安定度と高速化を行なっていただけたようです。ということらしいのですが、実際にどの辺が修正されたのかについては情報が見当たらないのがAppleクオリティ。
 重要なのはユーザが良くなったと体感することであって、事細かに改善点をリストアップすることではないんだ!という声が極楽浄土から聞こえてきそうである。
 PDF 1.7対応が確認できたら、購入検討に入るだろうな。

 なんか世田谷に放射線量の高いホットスポットが見つかったとかで、偉い騒ぎに。
 いやまあ、ホットスポットは点だから、とりあえずその辺に近づかなきゃいいんじゃない、と。
 もうちょっと精密に分析して、どこに放射性物質が溜まっているのかとか、核種を分析したりしてから、除染をすれば済む話。
 報道によると地表面より地表1mの方が線量が高いようなので、地面に落ちた放射性物質ではないんだろうな、と。
 船橋の方でも高線量地点があったみたいだけど、話を聞いていると、どうも放射性降下物が集まりやすい場所をわざわざ測定したっぽい。まあ、どっちにしろ除染は必要だからね。

 なんて書いていたら、線源は民家の床下にあったダンボール箱木箱の中にあった瓶で、各種はラジウムだとか。
 螢光塗料か、あるいは昔のラジウムグッズか。
 放射線の人体への影響がよくわかっていなかった時代には、放射線は体に良いものと考えられ、現在では考えられないような放射能グッズが売られていた。ラジウムなどは健康食品として売られていたことがあるくらいで、十年くらい前だったか、フランスで倉庫からラジウム瓶が出てきて騒ぎになったことがあった。
 大体、ラジウムの発見者であるキュリー夫人も、放射線は人体に良いと信じていて、第一次世界大戦の最中にはレントゲン撮影車を開発して自ら運転して駆けまわり、多くの患者に放射線治療を施し、最後は白血病で死んでいたりする。
 他にも、螢光塗料に長らくラジウムが使われていて、時計の文字盤に螢光塗料を塗る女工さんに癌が多発とか、今考えるとトンデモない話が転がっていたりする。
 とまあ、放射線の人体への悪影響がきちんと把握できるようになったのは歴史的に見ると比較的最近のことで、それ以前に工業的用途が生まれていたこともあって、世の中には思いも寄らない所に高線源体が転がっていたりします
 今回の一件は、そのことが分かったことが一番の收穫ではないでしょうか。
 問題の民家は現在は人が住んでおられないとの報道でしたが、問題の線源が長らく放置されていたことを考えれば、かつてそこに住んでいた人や、周辺住民に大した影響もないことからして、あまり騒ぎ立てる必要がないことが分かったんじゃないですかね。


2011年10月14日(金曜日)
 うっかりしていたのですが、先月の吹田市立図書館の件ですが、池渕佐知子市議会議員のblogによればプログラムの不具合によるエラーチェック漏れによりシステムが不安定になったこと、また、保守業者の判断ミスと対応処置の段階での保守業者のネットワーク機器設定での初歩的ミスが重なったことが原因とわかったんだそうな。
 早まって被害届など出してなくて良かったよ。下手したら、岡崎の二の舞になるところだった。

 読売に「武器輸出3原則を緩和、米大統領に表明へという記事があって、それ自体は良いことだけど、と。
 武器輸出の緩和が進めば、日本は武器輸出(供与を含めて)を外交・防衛上の手札として利用できるようになります。
 例えば、南シナ海で中国と敵対している国に武器を輸出すれば、日本と敵対している中国を牽制することになります。勿論、外交上中国は強く抗議してくるでしょうが、日本の安保のために利用できる札が増えることは意識すべきです。

 文科省が、「放射線等に関する副読本」を発表、と。
 ちょろちょろっと目を通して見ましたが、基本に忠実で外連のない良い内容だと思いました。
 昨今、不十分な知識によって報道に過剰に反応する人が散見される所ですので、確実な基礎知識の浸透な重要でしょうね。
 問題は、自分の知識が不十分だと考えておられない方ですけれども。

 ドイツの自動車メーカ五社が、電気自動車の充電ポートを統一したとの発表
 この「Combined Charging System」はCHAdeMOじゃなさそうだなー。SAE J1772 Level 3だろうか。
 以前書きましたが、CHAdeMoは先行規格という強みを活かそうとしたものの、欧米勢の反対を受けていましたので、これはあまりよくない流れなんじゃないかと思わないでもないところ。
 ただし、CHAdeMOについては「早過ぎた規格」の印象あり。


2011年10月15日(土曜日)
 BTRON Club。
 蔵元の振る舞い酒を少し味わった。

2011年10月16日(日曜日)
 NHKスペシャル国境の海 日中 知られざる攻防」が非常に良い出来であったことについて。
 何というか自衛隊ってのは本当に凄い組織だな。目的(国防)の為には労苦を厭わないと言うか……。
 色々と興味深い番組だったのですが、やはり中国は“彼らが設定する海洋権益”とやらを譲る気はなく、また内国世論もそれを支持している。ただし世論について言えば、軍拡を是認するために放った火が回り回って人民解放軍のケツを焼いている印象がなきにしもあらず。
 中国は米国の動向を非常に気にしていて、日米同盟が強固であればあるほど、活動がしにくいと感じている。東日本大震災での日米協同行動は、中国に対する大きなプレッシャーになっている。ということは、日本はこれからもやはり米国との同盟を軸に国防を考えていくのが当然というものだろう。
 最後に、それでもなお、中国と対話を続けることの重要さ。いずれ干戈を交える事になるとしても、対話を拒絶するのは衝突の直前でも遅くはない。

 クレヨン社からの帰り道。
 新荒川大橋の歩道を走っていたら、前方にふらふらと走る自転車。酔っ払っているかのように、歩道を目一杯使って右へ左へ。
 危ねぇなぁ、と減速。時速は10km。
 酔っ払いかと思ったのだが、よく見ると、どうも余所見運転をしているようだ。
 何見てやがる?とちらっと橋の東側、上空を見るが、凧(スポーツカイト)が上がっているくらいで目ぼしいものはない。
 というか、どうも凧を見ているようだ。
 更に進むと、自転車を停めて凧を見ているカップル登場。もうどうにでもしてくれ。
「あれ絶対UFOだよね!」
 あれがUFOに見えるなら、病院へ行くべきだろう。
 赤羽‐川口間は、夜空に浮かぶ電飾凧がそれほど珍しい土地らしい。


2011年10月17日(月曜日)
 朝のNHK「あさイチ」で“放射線大丈夫?日本列島・食卓まるごと調査”と題して、ごく普通の家庭の食事を一食多く作って貰って放射線測定を行うという、凄い検証番組をやったらしい。結果のPDFも公開されているが……。
 なんか表の書き方がおかしいけど、有意には検出されていない(検出0と書かれているところは恐らくN/Dだし、誤差0ってことはない)日が多い。
 正直、これほど少ないとは……。
 勿論、サンプル数の少なさ(7家族×7日間)という点はあるものの、流通に乗っている食品の放射性物質による汚染は、まず気にしなくて良いレベルなんじゃなかろうか、と思いますな。

 togetterにまとめられた番組の感想を見ると、くらくらしますな、頭が……。


2011年10月18日(火曜日)
 先日紹介した欧米による「Combined Charging System」だけど写真はこれかなぁ?
 現用の通常充電口(SAE J1772)の下にぶっとい直流用のコネクタが新設されたモノに見えるわけだが……。
 個人的には、どんなもんかと思うんですよ、今のコネクタって。実際に持ってみると重いし、位置合わせが結構難しいです。固定するのも、固定を解除して拔くのも。
 電気自動車は既存の自動車と違って、頻繁に充電して使われます。HEMS(Home Energy Management System)が実現化したならば、放電も頻繁に行われることになるでしょう。コネクタの挿拔は非常に頻繁に行われることが想定されます。
 それを、いちいち車を降りて回りこんで挿したり拔いたりとか、面倒臭いだろうが。あと、何かの拍子にケーブルが引っ張られるケースなどを考えると、今のようなコネクタが良い選択であるとは思えないんですよね。
 所定の範囲に車を停めたらロボットアームで自動的に結合とか、パンタグラフと架線とか、人手を煩わせない方法にすべきだと思う。床下に格納式の給電線ってのがカッコイイかな。
 非接触は双方向がまだ難しいので、当面無理と。

 E2Aフォーラムというところに「急速充電時間を5分に」という記事があって、面白いな、と。
 個人的にタクシーの電気自動車化は、一つのマイルストーンだと思っている。
 電気自動車が向く用途は、一日当りの走行距離や範囲が安定していて、加減速が多く、長距離・長時間の安定的走行をしない用途で、宅配便の配達車や路線バスなどがこれに当たります。タクシーは、一日当りの走行距離は300kmと、この条件の中の上限一杯、みたいな所にあります。
 SIM-LEIがJC08で航続距離333kmを達成していますが、これがタクシーに向くかどうかは未知数です。ただ、技術的に見れば、タクシー専用車として電気自動車を開発すれば、航続距離300kmは達成可能な数字であるように思われます。
 しかし、バッテリ搭載量を増やせば充電にかかる時間は結局のところ長くなってしまいますから、JFEの超急速充電器のような特殊装備が必要になるでしょう。その辺の工事費用まで含めて、どのくらいの台数を一度に投入すればリーズナブルな範囲で償却が可能になるか……。
 でも、挑戦はしてみたいんですよね。日産か三菱か、タクシー専用車に挑戦してみてくれませんかね。

 NHKに「キログラム 120年ぶり見直しへ」という記事が。
 何年か前から「アボガドロ定数によるキログラムの再定義」「本格的測定を開始したアボガドロ国際プロジェクト」と話は聞こえていたが、まだ計測精度が足りないという話だった。ということは、精度が出るようになったのだろうか。


2011年10月19日(水曜日)
 「自転車:歩道走行禁止、厳格運用…警視庁が安全対策策定へという記事。
 記事にもある通り、震災以降、自転車通勤者が増えて、それ自体は結構なことなのですが、残念ながらルール/マナーの浸透が間に合わず、自転車事故が増加する事態になっています。
 特に事故の原因になりやすい信号無視、一旦停止無視、車道の逆走、歩道の非徐行などは重点的に指導して頂きたい所。とりわけ、警官自ら率先垂範することが重要でしょう。
 あと、これは必ずしも警察の仕事ではないのですが、車道に於いて自転車の走行空間を確保する努力をお願いしたいところです。ルールを守っていると走る所がなくなる道や、目的地へ向かって進めない道(自動車専用道と歩道・歩道橋しかない、など)などの解消を是非とも。

 先日東芝がレグザサーバを出したと思ったら、バッファロー日本デジタル家電が追従の動き。
 全チャンネル記録機時代の夜明けかのう……。
 こういうのを常時動かしておけば、先日のあさイチなど、放映当日に知った、などの事態にも対応しやすい。
 でも、全チャンネルを一週間も記録する程、テレビ見ないんだよねぇ、私の場合……。NHKだけ、とか……。


2011年10月20日(木曜日)
 健康診断。
 とにかくあのバリウム飮んでぐーるぐるが苦手。
 あれこそは改良が必要な医療器具だ!!

 リビアのカダフィ大佐が国民評議会によって拘束された由。
 さて、第二幕が楽しみだ……。
 独裁者の末路といえば、チャウシェスクの死を思い出すねぇ。あれがビデオで撮影された最初の「独裁者の死」ではなかろうか。
追記:カダフィ大佐は負傷のため死亡した、と追報された。


2011年10月21日(金曜日)
 さて、リビアで独裁者が死を迎えた一方、南米ではチャベスたんが「俺の癌は治った!」と宣言したそうな。6月に手術を受けてその後も入院したり退院したりを繰り返していた人の経過って4箇月程で答えが出るものだろうかと思わなくもないわけですが、本当に治ったのであれば大したものです。独裁者の妄念は病魔をも倒すと記録されることでしょう。
 個人的には、早くその末路が見たいので、適当な所で終わらせていただけると有難いところですが。

2011年10月22日(土曜日)
 旧自宅サーバに使っていたDELL OptiPlex 745 SFFを軽く掃除しながらどうしようか悩む。
 2008年末に中古で買って、XPくらいなら平気なスペックなんだけど、7となると些かきつい。しかしメインメモリは8GBまで積めるので、メモリを追加して廉いグラフィックカードを投入すれば充分使い物になる……けど、そこまでして7動かす価値があるのか。所詮CPUはCore2Duoじゃねーかと。CPUをCore2Quadに交換? そこまでする?
 オンボードのSATAが2ポートしかないので、ドライブが増やせない(スペースもないけど)。拡張スロットはPCIe×16 ×1、PCI×1。グラフィックカードを挿したら残るはPCIだけ。
 Ubuntuでも動かすならこれでも問題ないけど、だとするとガタイの大きさが厄介だ。そーゆーときはZOTACのZBOX nanoあたりで充分だ。あれならUSB 3.0も付いてくるしねー。
 とまあ、色々悶々としてしまうのであった。
 考えるのも面倒だから、やっぱPCリサイクルに出してしまうか。

2011年10月23日(日曜日)
 秋葉館にACアダプタを探しに行ったら、なんか店移転していた。……って、調べたら、移転は去年かい。
 個人的に秋葉館とオリオスペックが秋葉では好みの店なんだけど、どちらもイマイチ流行っていない感が強いのが悲しい所。
 そういえばAMDから新しいBulldozerシリーズが発売開始されている筈なのだが、そのへんも盛り上がっている感がない。性能が微妙だったからどーしよーもないのかも知れないが。
 まあ、今や自作は黄昏の時代なんだが……。
 それでも今回ショップメイドPCを買ってコケた身としては、出来合いのPCは怖いと感じてしまう。
 やっぱり電源はニプロン製のノンストップ電源でバッテリ積まないと安心できないよね!(病気)

 トルコ東部でM7.2の地震があり、多くの犠牲者が出ている模様とか。
 日本もしんどい所ではあるが、出来るだけのことはしたいところ。

 「政府・民主党、2011年度の人勧実施見送りですか。またややこしい所に手を出したものだな。
 日本の公務員は労働基本権の一部、団体交渉権が制限されています。つまり、労組を作って賃金や労働環境について団体交渉を行うことができません。
 その代償として、賃金については人事院勧告を政府は尊重することになっています。
 これについては予てよりILO(国際労働機関)から是正勧告がなされており、民主党は公務員の労働基本権回復を掲げていたところです。
 この問題自体についてはトレード・オフの話なので、どこに均衡点を置くかは、政治上の話です。完璧な解決は存在しません。ただ、公務員へのリスペクトが一層下がっている今日、労働基本権の制限は難しくなるんじゃないでしょうかね。
 とまれ、そのような状況で、人事院勧告を無視して一層の賃下げを特別法で行いながら、約束していた権利の付与は行わないというのでは、政権与党は役人から総スカンを食うんじゃないかと思うのですが。


2011年10月24日(月曜日)
 「「日清のどん兵衛 きつねうどん」「日清のどん兵衛 天ぷらそば」東日本仕様・西日本仕様をオリジナルデザインで全国発売!」ですか。
 富山県、石川県、福井県、滋賀県、奈良県、和歌山県以西を西日本向けとして販売。とありますが、富山県全域を西日本に放り込まれると、呉東地方出身者としては些か気になる所がないでもなく。
 ともあれ、東京に居ながら関西味が食べられるのは悪くないことです。
 べ、別に西の味が懐かしいわけじゃないんだからね!

 西の方といえば、なんか大阪府知事辞めはったんやてー。
 なんか「大阪都構想」とか言って、府知事やめて大阪市長選に立候補とか、何を考えているのか良くわかりません。
 私に理解出来ないだけで、きっと深遠なる理由があるんでしょう。


2011年10月25日(火曜日)
 「「病院船」導入へ調査費、災害時医療マヒに対応とかいう記事を見て、またぞろ訳の分かんないアイデアを思いついたんかな?と。
 平時から病院船を持つとなると、船舶としての機能を維持しつつ、病院としての機能も維持訓練しなければならんわけで、負担が大きいと思うのです。
 船舶としての機能となると、浮いてる上に航行するわけですから、船員が必要ですし、整備点検も必要です。岸壁に留めておくだけでなく、時々は航海も必要でしょう。
 病院としての機能についても、箱物を用意するだけでは駄目で、日頃から医師や看護師、医療技師を載せて訓練していないといざという時に役に立ちません。人員の確保と訓練を考えると目眩がします。
 となると、日頃から病院船として運用していないと無駄金が大量に消費されるわけですが、じゃあ日頃から病院船として運用する場がどこにあるかというとやっぱりないわけです。離島を巡る巡回診療海路を作っても良いですが、そうやって固定患者が生まれると、一朝有事には災害地に張り付いてしまって島々を巡回できないというジレンマに陥ります。
 そもそも有事に“しか”使えない装備・設備というのは平時には金の無駄になるものと相場が決まっています。かといって平時に有效活用されているものは、有事に徴発すれば被災地以外が手薄になります。
 というわけで、なにも専用の病院船を用意せんでも、陸上自衛隊の持つ野外手術システムを含む野戦病院ユニットを、海自の船舶、例えばひゅうが型護衛艦に展開するなどの方法で対応可能なんじゃないかなぁ、と。これなら自衛隊を拡充・強化すれば比較的容易に実現可能だと思うのですけれども。

 「衆院議員のパソコンがウイルス感染とかなんとか。
 国会議員は機密に触れ得る立場の割には人数も多く脇の甘い人もおられるでしょうから、狙い目でしょうなー。
 ただ、記事に拠ればパソコンは貸与らしいので、限定されたPCからしかサーバにアクセスできないようにすることもできそうですんで、踏み台にされなければ大丈夫なんじゃないかという気も。
 ああ、でもローカルに保存した情報を拔かれたりしたらまずいな。
 最終的には国会議員個個人の心掛け次第、ってところがあるんだよな。

 「青ポスト…愛好家には人気、でも用途は?」という記事に驚く。
 郵便差出箱4号/特4号の青ポストが速達専用だなんて常識だろう
 嘆かわしい! 実に嘆かわしい!
 小学校低学年の生活科の授業で、郵便差出箱1号から14号までの識別法を叩きこむべきかも知れん。
 なお私は、郵便ポスト愛好家などという変な人種ではない。


2011年10月26日(水曜日)
 木枯らし一号吹く夕べ。

 昨日、警察庁が「良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策」(広報文概要通達アンケート実施結果集計票調査票)を発表したとか。
 基本的な姿勢として自転車が車輛であるとの認識を徹底し、車道走行が基本であるとしている所に好感が持てます。歩道走行原則禁止の徹底は、歓迎すべきところです。
 ただ、車道における走行環境の悪さには、専用レーンがない、などの問題もありますが、例えば白山通り壱岐坂下交差点のように左折車線が2車線あり、道路の左端を走ろうにも左折車がぎりぎりまで詰めているので走りようがない状態になっているなど、道路設計上の問題も見られます。さらに歩車分離式の交差点や横断歩道のない(歩道橋整備など)交差点に左折車線がある場合、自転車が車道の左端を走るのは自殺行為に近くなります。私はこのような場合已む無く直進車線の左端(左折車線から見て右)を走りますが、道交法上違反とされる筈です。安全上已むを得ないと個人的には思っていますが……。
 道路整備が自転車の車道走行を想定していないと思しき場面が多々見られるため、今後取り締まりの強化だけではなく、新しい自動車・自転車の住み分けに沿った道路整備も行なっていって欲しいものです。


2011年10月27日(木曜日)
 神田古本まつりが今日からなのだが、行けず仕舞い。

 Windows XP登場10年とか。
 私自身は2007年7月に導入したので、4年と少ししか使っていないのですが、拘りと言う程のものはないですな。必要ならなんでも使いますし。
 職場や自宅でWindows 7も使っているのですが、7の方が総じて良いOSだと思います。特に堅牢性に於いては。
 マルチコア+大量メモリのパワフルなマシンの上でバーチャルマシンを動かすと、下手な物理マシンより速いとか、もうどうしようかと……。KNOPPIXの新版を試すのに適当なVM作ってISOイメージマウントして起動とか、凄く便利。
 自宅PCもそろそろ更新時だよなー。


2011年10月28日(金曜日)
 未明から胃液逆流とか、碌でもない起き方をする。

 今年3月に逮捕されたソマリア人海賊の初公判が11月4日に開かれる
 ちなみに、未成年とされた被告一名については、家裁送致→刑事処分相当で地裁に戻ってきております。
 それにしても被告が自称ソマリア人年齢不詳とか、果たして正常に裁判が進行するのか不安であります。裁判員不参加の裁判とするのも宜なるかな。
 裁判所法の定める所により、法廷では日本語を用いますが、通訳が居るのかどうか。日本国内にソマリ語ができる人って何人くらい居るものか。法廷通訳を確保するだけで大変そうだ。その上何の証拠もない(……)海賊未遂事件の裁判など、私が裁判長だったら投げ出してしまいそうだ。

 ところで、ソマリアの海賊問題は全く解決していなくて、最近では海上取締の強化から逃れるように活動範囲がインド洋全域に広がってしまい、手に負えない状態に。経団連は自衛隊員や海上保安官の同乗警備を提言しています。一部ではPMSC(民間軍事会社)と契約し、武装警備員を乗せる動きも広がっています。
 一方で、政府が崩壊してしまい根治療法が難しいソマリア情勢ですが、米軍はエチオピアなどに基地を開き、無人攻撃機MQ-9リーパーを運用していると伝えられています。しかし、はかばかしい成果が上がっているようには思われません。
 当面は対症療法を続けるにしても、最終的に国際社会はソマリアをどうするのか、いい加減決めて欲しいところです。

 「タイ大洪水で政府、日系企業従業員を受け入れへとな。
 また試金石というか踏み絵になりそうなものを……。
 短期だから影響は少ないとか言うけど、ゲットーでも作って押し込めるならともかく、何かしらの影響は出るんだけどなぁ。(良い影響も悪い影響も)
 ただ、日本国内にはタイ語での掲示・表示が全くと言っていいほどないので、受け入れ態勢は大変そうだ。


2011年10月29日(土曜日)
 神保町ブックフェスティバルGoGo!
 って午後から終了の18時までずっと歩きまわってて疲れた……。

2011年10月30日(日曜日)
 コミティア。
 昨日は神保町で古くて高い本を買い、今日は有明で薄くて高い本を買ったわけだ。
 どっとはらい。

2011年10月31日(月曜日)
 先日、「インキャットのトリマランで北海道の第7師団の機甲車輛を九州に運んで演習するぜヒャッハー!というニュースがあったのですが、写真を載せているblogがあったので、拝見。
 これまでは専用のランプが港側に必要だったのですが、折畳式ランプを左舷後部に架設して、装軌車輛を乗り込ませておりますね。
 ナッチャンRera/Woldは、米軍も使っている豪INCAT社のウェーブ・ピアサー・カタマランとしては最大(全長112m)の船です。燃費の悪さはともかく、甲板の広さと搭載量、そしてアルミ製軽量船体による快速性には定評があります。
 以前から自衛隊への徴用が噂されてきた所ですが、これは本当に自衛隊に長期チャーターされたりするんだろうか。
 ……そんときは塗装を見直した方が良いと思うな、うん。

 北米向けi-MiEVが生産開始というニュースなんですが、既に最早i-MiEVじゃねぇよ、これ……。
 欧州向けも大概なデザインだったけど、北米向けは、iの繭っぽいデザインを完全に破壊している。殆ど別の車と言って良いレベル。
 ここまでする必要があったのなら、いっそ別の車を仕立てた方が良かったんじゃないかと思わずにはいられない。