哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2011年9月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2011年9月1日(木曜日)
 ラグビー日本代表が、ニュージーランド入り。
 あと一週間で、ラグビー・ワールドカップ開幕。
 今年は地上波放送もあるぜ。
 目指せ一勝!

 昨夜渋谷で起きたライブハウスへの放火未遂事件だが、2005年に少年犯罪を犯した人物が、6年後の成長の後、再び犯罪を犯したものだったという……。
 少年院は更生に失敗したということか。
 あるいは当時17歳の犯行が相次いでいたが、この年齢層(1988年生)に共通の何らかの問題があるのか。

 「なぜ日本人はリスクマネジメントができないのか?」に人を資産とみなさずコストとみなすという話があって、看護師問題にも通じる話だよなぁ、と。
 私も体験したけど、派遣さんが入ってきて、半年かけて仕事を教え込んだ頃にいなくなる、なんてことが三度程続くと、職場で教育コストを負担するのが難しくなってくる。経営側は「即戦力」を派遣してもらっているつもりなんだろうけど、実際には余程の特定部門でもなければ、即戦線投入は難しい(同業他社の同一部門からの応援派遣とか)。医師でも難しいだろう。
 結局教育は必要で、そのコストは誰かが負担しなければならない。確かに個人個人の技能や特技といったものは数量化しにくいものだけど、それを見極められなかったらマネジメントの意味が無いと思うんだ。


2011年9月2日(金曜日)
 野田内閣発足。
 個人的には防相が代わってしまったのが残念。北澤さんは民主党内では稀な、凡庸な人だったので、突然独自の思いつきを開陳したりすることもなく、実に安心して見ていられたのだが。後任の人も役人や制服の言うことをよく聞く人だといいなー。

 NHKラジオのインターネット配信が始まって重宝してたりするのですが、ぶっちゃけ、ラジオで聴取するより音質良いよね……。
 それにつけても、このネーミングはどうにかならなかったのかと……

 家から最寄りのセブン・イレブンの照明がLED化。しかし、以前別の店舗で見たものと、照明の形式が違う……。
 色々な会社のものを取り混ぜて使っているのか。
 まあ、底辺が広がれば良し悪しも分かって、淘汰が進むかも知れない。幸い、螢光燈とは違って頻繁に交換が必要なものではないから、形式が違っていても互換性問題が生じるわけでもなく。


2011年9月3日(土曜日)
 颱風の近づく中、「タイポグラフィの世界」へ。

 「民主、政策決定手続き原案判明 政調会長に権限集中とか、当たり前のことができるようになりました、というニュース。
 毎日は自民回帰とか言ってるみたいだけど、自民党や民主党のような多数派閥の寄り合い所帯に於いて、事前に政策についての合意を党内で形成しようとすれば、似たようなシステムにならざるを得ないだろう。
 自民党のやり方を否定するのは結構だが、代わりの方法論もなく、党内は疎か閣内ですら政策の整合性を持ち得なかったこの二年の混乱ぶりを思い起こせば、自民風だろうが何だろうが、党内での政策合意の形成を重視するのは当然だろう。
 懸念すべきは、政調会長にそれに足る手腕があるかどうかだ。

 「小児科医・浦島充佳さんインタビュー全文(3)「原発事故の罠」にはまりつつある日本」が面白かった。
 親の不安が子供に悪影響を及ぼしている、と。
 個人的には正確な知識と理解によってその種の不安心理は払拭できるんじゃないかと思うのだが、どうしても自力で不安心理を始末できない人には、カウンセラーを宛てがったほうが良いのかも知れない。


2011年9月4日(日曜日)
 起きたら13時半とか……。

 一日、降ったり止んだりで、安定しない天気だった。颱風はようやく日本海に拔けたようだけど、明日の天気もあんまり安定しないっぽい。
 病院へ行く日に限ってこんな天気なのはどうにかならんものか……。


2011年9月5日(月曜日)
 病院へ行ってレントゲンを4枚ほど撮ってくる。
 今年は隨分浴びてるなぁとかアホなことを考える。

 富士フイルムから、「プロ用ネガフィルム・リバーサルフィルム・黒白フィルム 一部製品販売終了のご案内」とか。
 かつてポラロイドカメラがそうだったように、銀塩カメラの命数ってのは実際のところはフィルム供給によって決まるんだよね。
 で、フィルム製造そのものは化学工業で、設備がモノを言うタイプの産業なので、終わるときは一瞬だろうと思われる。


2011年9月6日(火曜日)
 帰路、驟雨に遭う。

 平成22年度漢検漢字文化研究奨励賞受賞作品のうち、佳作になったナザロワ・エカテリナ「外国人を対象とする日本文字学習の枠内で書道教育の導入、指導方法とその特徴について」が興味深かったな。外国人日本語初学者に対する書道教育導入の是非はともかくとして、日本語の書記のどの辺りに難しさを感じているかについては、意外と見落とされやすい項目だと思った。
 日本語を母語とする者への日本語書記教育と、そうでない者に対するそれは、違っていて当然ではあるのだけれども。
 EPA来日看護師候補の日本語力の涵養なんて、そう簡単な話じゃなかったんだよ、と思わずにはいられない。今後も労働力の受け入れを続けるのであれば、日本語能力試験を義務化する方が良いと思いますね。

 7月に報じられた、海自のYS-11後継機ですが、C-130の中古を6機、米軍から購入ということになったそうな
 海上自衛隊としてC-130を運用するとなると、空自のC-130と含めて、かなりのコンボイになりますな……。これにXC-2が加わる……。


2011年9月7日(水曜日)
 うむ。体調が余り芳しくない。
 飯食ったら、消化のためにエネルギーを持ってかれた感じ。
 寝よう。

2011年9月8日(木曜日)
 さて、明日からラグビー・ワールドカップが開催されるわけですが、とにかく求めるものは勝利、これ一つです。
 最近サッカーや女子サッカーに人気面では押され気味ですが、しかしラグビーこそがフットボールの雄であると強く強く人々に印象づけるためにも、唯只管に勝利を!

 8月に中国で「手術中の隣室で火事、医師たち即避難、患者は窒息死=上海」とかいう悲惨な話があったのですが、詳報が「全身麻酔の患者を放置して逃げた医師」としてあった。
 医者だって人間なので、本当に命を天秤にかけなければいけない状況(カルネアデスの板とか緊急避難とか)になったら患者を見捨てるのも已むを得まいと思わなくもないが、本件についてはそこまでの状況ではなかったのではないか、というのが争点か。
 こういった事件を考えるときは、自分だったらどうするか、何ができるかを常に考えないといけないのですが、このケースだと、本当に、何ができるんだろうかなぁ。やはり手術を中止して患者を移動可能な状態にすることに全力を注ぐか、あるいは逆に特急で手術を完遂させてしまうか。


2011年9月9日(金曜日)
 「米特許法改正案、上院で可決--先発明制度から先願制度へ」と、米国の特許が先発明主義から先願主義へと切り替わることになったそうな。
 長らく国際特許の世界で問題になっていた案件だけに、歓迎する向きも多そうな。

 国民生活センターによる「比較的安価な放射線測定器の性能」は必見ですね。
 報告書にぶっちゃけられていますが、テスト対象銘柄は通常環境中の放射線量や食品・飲料水等の暫定規制値以下であるかどうかの判定に利用できる性能はなかった、と。
 この種の計測器で判るのは、もっと線量が高い場合、つまり、「近づいたら危険」とか、「長時間滞在したらヤバい」、「今すぐ逃げ出すべき」などといった段階でしょうね。

 なんか米加州で大規模な停電が発生している
 原因は、需給が供給を上回ったためだとか……。
 電力自由化しても、これじゃ困るよなぁ。


2011年9月10日(土曜日)
 なんか経産相が早くも辞任とか……。
 まあ、就任直後から不用意な発言をしていましたからねぇ、遅かれ早かれという気はしますが、早すぎますな。

 と、いうわけでラグビー・ワールドカップ、日本の初戦、対フランス戦があったわけですが、47対21での敗北、と。
 後半一時は4点差まで迫ったのですが、その後日本の攻撃のミス→フランスの逆撃というパターンに陥ってしまい、終わってみればダブルスコア。一時期はフランスを苛立たせる良い循環に入っていたのですが、それを持続できなかったのが残念です。
 それにしても、華麗なバックス展開で知られるフランスですがフォワードも強力で、日本フォワード陣はスクラムで全く太刀打ち出来ておらず、スクラムは押し込まれ、バックス展開では常にディフェンス陣の大外に一人おり、フランスの方が人数が多いんじゃないかと錯覚しそうでした。
 これが、力の差というやつなんだな……。
 ただ、日本伝統の低いタックルは效果を上げていましたし、フランス得意の展開に持って行かせない波状攻撃など、良い面はありました。ただ、それが続かなかっただけで……。
 やはり、世界上位の壁は厚い。
 そう感じた一戦でした。
 次は16日、対NZ戦。かつて17対145のワールドカップ記録となる大敗を喫した、現世界ランキング1位であります。
 昨日のNZ‐トンガ戦を見てると、もう嫌になりました……。

 で、ワールドカップを見終えた後に、江戸東京博物館へ「東京の交通100年博」特別展の千秋楽に。
 馬車鉄道から路面電車、乗合自動車、そして地下鉄etc...へ、という都市交通の移り変わりを一望できる良い展示でした。多少、順路がわかりにくかったのが玉に瑕ですが。
 それにしても屋外展示の電車に群がる撮鉄の群れは、どうにか排除して貰いたかったね。電車を撮るのに夢中で、他人の事を考えない傍若無人に加え、電車以外にも展示されていた、今は製造されていないブレーキロッド式の実用自転車など見向きもしない偏った嗜好の持ち主たち。
 あれさえなければ良い展示だったんだけどなー。


2011年9月11日(日曜日)
 国語研主催の『第4回NINJALフォーラム「日本語文字・表記の難しさとおもしろさ」』へ行ってきた。
 Stefan KAISER氏の「漢字:その魅力にひそむエンドレス感」が愉快で面白かった。
 非日本語話者による日本語学習に於いて漢字、特にその読みの多様性が小さくない障害になっていることを示した上で、「エンドレス感」「この漢字は覚えたけど」症候群を示した。音だけで三種類、訓まで含めれば7〜9種類の読みがあることが珍しくもない日本語の漢字は、学習者にとって「この漢字(の形)は憶えたんだけどまた新しい読みが出てきた」という徒労感を抱かせるらしい。
 日本語学習者に対する学習障壁の調査と対応策の検討ってのは殆ど進んでいないように思われる。結構重要な問題なのだが……。
 特に移民推進派の経済団体の方々には、この辺の研究にお金を出して欲しいものだと純粋に思うわけだけど。

 東レゴードン・マレー大先生と組んで“TEEWAVE”なる電気自動車を試作した
 嗚呼、どんな恐ろしい車に仕上がったか、今からとても恐ろしいよ!


2011年9月12日(月曜日)
 今年2月に、ロシアでビールを今後酒類として扱うとの報があって日本人は呆気に取られたわけですが、この度正式に法律になったとのお達し。
 しかしロシアでは従来、アルコール度数が15%以上の飲み物が法的に「酒」とされてきた。度数が平均5%程度のビールは清涼飲料水とみなされ、「麦のジュース」としてむしろヘルシーな飲み物とさえ言われてきた。というのは、実にロシア的な話です。これだと日本酒も大多数は米ジュースですね。ヘルシーなジャパニーズ・ドリンクとして売り込めたんじゃなかろうかとか。
 しかしこのように酒類規制が強まると、ロシア人のことですから、手っ取り早く手に入る炭素が一つのアルコールに手を出すんじゃないかと思わないでもないです。

2011年9月13日(火曜日)
 今朝、Google Newsの見出しを見て吹いた。
 「5〜7歳の7人が1シーベルト超「推計値で健康に影響ない」」って、1Svだったら健康に影響ないわけないだろう!と思ってリンク先に飛んだら1mSvだった罠。
 ミリが拔けたら大騷ぎですがな……。

 「能登半島沖で脱北者?の不審船 9人乗船と、久しぶりに脱北者が漂着したそうな。
 例年、日本海側にはハングルの書かれた無人の伝馬船が漂着することがありまして、まあ、一応、公式見解では「無人の舟が流れだして漂着したもの」とされているんですよね。
 勿論、私も、別にそれを否定する材料があるわけではありませんし。
 唯単に、人が乗ったまま伝馬船が流れてきたのは二度目だな、と。

 「イギリス…名門大が「素人学者」募集と、古代ギリシャ語の人力OCR作戦の話題。
 2世紀頃のエジプトで出土したギリシャ語文献ということですから、いわゆるローマ支配下におけるコイネーで書かれた文書であろうと思われるわけですが、素人さんが20人がかりで98%っちゅーのは高いのか低いのか……。
 コイネーは比較的後代まで東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の公用語として使われましたから、現在のギリシャの高学歴層を雇った方が效率が良いんじゃなかろうかとか思ったり思わなかったり。


2011年9月14日(水曜日)
 昨日の朝鮮日報に「判読不能な文字を書くキーボード世代の子どもたち」という記事があって、掲載されている写真を見て、さすがにこれは酷い、と。
 文字というものは元々筆記具による制約を受けるもので、媒体や筆記具が変われば字体も変化する。漢字の篆書体は青銅器などに刻むための書体であって、本来的に鉛筆で西洋紙に書く書体ではない。楷書も同様だ。文字とは、そういった変化を何千年と経てきている。
 そう思えば、これも一つの変化であると思えなくもないが、これまでとの「変化」との違いは、身体感覚との乖離が顕著に起こっていることだろうか。
 子供の頃から電子端末を身に付け、ちょっとしたメモでもキーを叩いたりタッチパネルでフリックしたりして入力するのが当たり前の世界になると、ペンで文字を書く必然性が薄れていくのは解るのだが、それでもうそのような技能は要りませんとして捨ててしまえるものなのかどうか。
 先日の大震災ではないが、文明の利器が軒並み崩壊したような現場で、自分の名前一つ満足に書けないような状態には陥りたくないと私なら考えるが……。

2011年9月15日(木曜日)
 「世界主要7言語のうち一番速く話されているのは日本語」って記事があったわけですが、非常にシンプルな情報理論の話ですね。
 音節あたりの情報量が少ない言語は、その分単位時間当たりの音節数が多い。トータルでの情報量はさほど違いがない。
 日本語の音節あたりの情報量が少ない理由は、日本語の音節構造が非常に単純であることに由来すると推定されます。日本語は基本が子音+母音の開音節で、母音も子音も数が多くありません。このため音節にたくさんの情報を乗せることができないので、多数の音節を組み合わせて情報を伝達するわけですね。
 逆にベトナム語や中国語は音節構造が複雑で声調まであります。当然その分少ない音節で沢山の情報を伝達できるわけですね。
 別にどちらの言語構造が優秀か言う問題ではなく、歴史的経緯や環境的選択によって形作られたもので、最終的に人間の情報処理力で伝達される情報量は決まるわけです。

 昨年10月に発表されたルノー・TWIZYが2012年3月に欧州で発売……ってマジですか?
 コンセプトモデルならともかく、本気であの形で売りに出すつもりか……。
 ゴードン・マレーのT.27とか、電動マイクロカーの時代なのか……?
 素晴らしい時代だな。


2011年9月16日(金曜日)
 なんか昨日、韓国で大規模な停電が生じたそうで。
 報道によると、夏の消費ピークが終わり、韓国電力が需要が増大する冬季に向けて保守点検のために発電機を止めた所、残暑によって当日需要が増大し、予備電力が枯渇し、予告なしの強制輪番停電措置に踏み切るに至った
 直接的な原因は需給予測を外したことにあるのでしょうが、背景には色々な要因が絡んでいるものと思われます。保守点検を後にずらせられれば良かったのでしょうが、既に一度延期した後だったらしく、下手を打つと電力需要が増大する冬場までに(韓国では北海道同様に冬場に年間電力需要のピークが来ます)十全な体制を整備するのに支障が生じた虞があります。
 以前から何度かこの日記に書いていますが、「余裕」と「無駄」は区別するのが容易ではありません。
 品質の高さが余裕によって維持されている時に、なぜか品質の高さが無料で手に入っているかのように、人間は錯覚しがちなのですよね。

 大変残念な状況にある金星探査機あかつきですが、第2回噴射テストの結果を見る限り、想定されていたノズルの損壊は確定的かと。
 正直な意見を述べると、金星探査機としての任務は解くべきであると思います。
 金星探査には金星探査の学術的目的があり、これについては、必要であれば、予備部品などを掻き集めて改めて金星探査機を仕立てるべきです。研究者を5年も6年も待たせるのは、不必要なコストであると思います。
 宇宙機としてみた場合は、観測機器は正常ですし、姿勢制御もできますから、現在の軌道と可能な範囲で、搭載されている機器を用いた有效利用法を探るべきだと思います。


2011年9月17日(土曜日)
 83‐7では感想を述べる気にもなりません!

 恐ろしい夢をみた。
 子供が生まれた弟が、意気揚々とDQNネームを持ってきて、「いい名前だろ?」と同意を求めてくるという……。
 今からでも、釘を刺しておくべきか……


2011年9月18日(日曜日)
 今年の颱風の進路は変だな……。

 サーチナに「日本、駆逐艦に名を借り、再び空母建造か?(1)(2)」とあるわけですが、日本がF-35B(STOVL型)を導入しようとしているというのは初耳です。日本が導入を検討しているのはF-35A(CTOL型)ですが……。
 概ね、自分たちの空母取得を正当化するために日本の脅威を過大に喧伝するプロパガンダなわけですが、信じる奴も出そうなのが問題だよな……。日中両国で。


2011年9月19日(月曜日)
 敬老の日らしい。いつの間に異動祝日になっていのたのか。

 「福島の花火使用取りやめ 日進の大会、市民の抗議でという、なんともやるせない記事。
 こんな事言いたくないけど、馬鹿に付ける薬はないかと薬局に行きたくなるような話。
 抗議をした人達は、恐らくは生まれてこの方レントゲンの一枚も撮ったことのないくらいキレイな体をしておられるのでしょう。食物もみなミキサーにかけて遠心分離機でK40やC14を取り除いているに違いありません。大気圏内核実験があった日には、核シェルターに籠っていたのでしょう。
 正直、抗議なんて無視して射上げるべきだったと思いますね。馬鹿を相手にしていたら切りがない。

 さて、カダフィ大佐を追い落としたリビアですが、「リビア暫定政権発足が延期」と早くも内部抗争の兆しが見え隠れ。
 反カダフィというだけで繋がっていたために、カダフィがいなくなると結束が保てない。昨日の友は今日の敵、というわけですね。
 実に人間らしいことだと思います。
 歴史を繙いても、独裁政権を倒したら泥沼の内戦が始まった、なんて事例は枚挙に暇がありません。リビアも轍を踏むのか、このまま失敗国家への道を突き進むのか、興味は尽きません。
 歴史は多くの教訓を与えてくれます。しかし解決策を示してはくれないのですよね。


2011年9月20日(火曜日)
 本当に、今年は、災害づいてるな。
 地震津波原発颱風颱風……。次は疫病か?

 「イタリアの人口600人の村、“独立”を表明という面白おかしい記事が。
 ご存知の通り、イタリアという国は西ローマ帝国崩壊後は分裂の一途を辿り、ルネサンス期には10以上の公国だの共和国だのに分かれていて、ナポレオン戦争後の欧州秩序を話し合ったウィーン会議でも国家としての扱いは受けませんでした。曰く、「“イタリア”は国の名前ではない。地域の名前だ」と。
 この後ようやくイタリア統一運動(Risorgimento)が起こり、戦争の果てにサルディーニャ王国を核として統一イタリア王国が誕生するのが1861年の話。日本の元号で言えば文久元年。イタリアが「国」の体裁を得てから250年程しか経っていないことになります。
 が、この際にイタリア王国に組み込まれなかったサンマリノ共和国などは現在以て独立国だったりします。周り中全部イタリアでイタリア語を喋って通貨もユーロだけど、一応独立国。
 そういう歴史のある国なので、「オラもう一回独立するだ」という考えが(半分冗談にしても)生まれるのも宜なるかな、といったところか。
 個人的には後に続く都市が続出して、イタリアは再び地域名に戻ってくれたりすると、歴史学徒として実に興味深いところなのですが。

 2008年の本体販売終了から3年、プリントゴッコ事業完全終了のお知らせ


2011年9月21日(水曜日)
 時事に「自転車保険を11月販売=コンビニで初、セブン−イレブン」という記事があって、三井住友海上火災保険の自転車保険をセブン・イレブンで扱うとかいう話なんだけど、三井住友海上の自転車保険って、傷害保険に統合されちゃって、今は単体では契約できなかった筈なんだけど……。
 この際復活してくれるなら、嬉しい限り。

 なんでも大阪府吹田市の市立図書館1秒間に5回アクセスされるような攻撃があったらしく、対応に足掛け4日もかかったらしい。
 これはたいへんなこうげきですね(棒読み)。
 きっと対策のための上申書や稟議書や決議書に判子を貰ったりする重要なお仕事に時間がかかったのでしょう。

 Willcomの新製品「イエデンワ」が凄い
 携帯電話、PHSの概念を覆す斬新かつ画期的なデザイン。
 戸惑わずに使えるユーザインタフェースに、赤外線通信など過不足のない機能。乾電池を使用できる汎用性など、どこを取っても隙無しとしか言いようがありません。


2011年9月22日(木曜日)
 さて、昨日の吹田市立図書館の案件ですが、早くも高木浩光先生が電話取材を敢行していた。

「担当は忙しいので代わって回答する。障害の原因は調査中。業者に報告を待っている段階。それを待って吹田市としての判断をし、議会や市民に報告する。20日から平常通り使える状態。現時点で言えるのはそれだけ。質問への回答になっていないかもしれないが。」 #librahackWed Sep 21 14:30:58 via Twitter for Mac


 twitterまとめで色々な情報が出ているが、今のところまだ正確な事実関係が分かっていない様子。暫くは注視かな。

 家鯖更新に向けて、スイッチング・ハブを増設。


2011年9月23日(金曜日)
 午前中に届いた新家鯖の組み立てを午後一に始めて……やっとこ全体が問題なく動いているといえる状態になったのが22時過ぎ。まだなんかちょっとおかしな所はあるけど、あとは追々……。
 さて、これから5TBに及ぶデータの移行が待っているわけだが……。

2011年9月24日(土曜日)
 データの引越しが全然終わらない……。

 なんか「ニュートリノが光速を超えた」とかで騒がしいですな。
 ぶっちゃけ、あんまり信じてないけど。
 上記blogにもあるけど、ニュートリノ天文学との整合性が取れないので、現時点では検証待ちとしか言い様がない。
 科学は客観性と再現性が重視される。第三者による再現や検証を経て、初めて広く認められた説となる。今回の発見がその域に達するか否かは、現時点ではなんとも言えない。
 ただ、相対論が崩壊したわけでもなければ、新たな物理学が始まったわけでもない。今はただ、観測結果があるだけである。


2011年9月25日(日曜日)
 「福田繁雄大回顧展」を観に川崎市市民ミュージアムへ。武蔵小杉まで、南北線から東急目黒線へ乗り入れて一本で行けるんだなぁ。便利。普段乗っている路線がどこまで繋がっているかなんて、意識しないもんな。
 ただ、作品の展示方法については些か不親切なところもあり、逆さまに見ると別の意味に見えるポスターなどは、180度回転できるようにして展示するか、二枚を互い違いにして展示するなどの工夫が欲しかった。あと、視点固定型の展示は必ず視点をマークするとか(幾つかの展示については足マークがあったけど)。
 二戸にある福田繁雄デザイン館も一度行ってみたいんだよなー。

2011年9月26日(月曜日)
 昨日、東急目黒線でどんぶらこっこと南下している最中に、大岡山駅でふと駅名標記が目に入った。漢字で「大岡山」、かなで「おおおかやま」、ローマ字で「Ōokayama」、簡体字で「大冈山」、そしてハングルで「오오카야마」……。あれ? 「오」が一つ足りなくない? これじゃ「オオカヤマ」になっちゃう。
 で、少し考えた所、ローマ字表記にあるように、「おおおかやま」は表音式仮名遣いなら「オーオカヤマ」になる。これをハングルに直せば、ハングルには長短母音の区別がないので「오오카야마」表記が導き出せる。
 表音式仮名遣いは一般の日本人には縁が薄いものだが(一応小学校で習うが)、実際にはローマ字表記は表音式仮名遣いをローマ字転記するものなので、外国語表記への転写時には表音式仮名遣いを用いるのが通例なのかも知れない。
 しかし、こうなると、非漢字圏出身の日本語学習者がまずローマ字表記によって日本語を学習すると、ローマ字→かな書きの転写段階で表音式→現代仮名遣いへの変換を行う必要があるということになるので、実に面倒臭いな。

 陸山会事件で、小沢一郎の元秘書ら3人が有罪判決を受けたことに、ちと驚く。
 これまでの裁判の流れの中で、検察の供述調書が却下され、被疑者は全員無罪を主張するなど、これ迄の裁判の通例から行けば無罪判決が下ってもおかしくない流れだっただけに、供述なき有罪は驚きに値する。日本の裁判では過去、被疑者の供述が非常に重視されていた。それ故に検察も過酷な取り調べを行って来た経緯があるわけだが、現今の検察批判の流れの中、任意性に問題のある供述であったとされた本件では、このまま無罪が出てもおかしくはなかった。
 にも拘らず有罪判決が出た、しかも検察の主張が丸呑みされたということは、それに足る証拠があったということなんだろう。
 となれば、事務所の代表であった小沢一郎の処にも累が及ぶ可能性が高くなった、ということだな。


2011年9月27日(火曜日)
 ラグビーワールドカップ2011、一次リーグ最終戦。カナダと引き分け。かくして今年もまた、一勝も出来ぬまま、ジャパンは帰ってくるのであった……。

 「航空自衛隊向け戦闘機F−2の最終号機を引き渡し」と、空自のF-2の最終号機が納入されたというニュース。
 FS-X計画当初から様々な紆余曲折を経た機体であり、初飛行後も欠陥機扱いやら何やら、色々と不遇な面もあった機体でしたが、最終的には“対艦番長”の異名と共に高い評価を得るに至ったのではないかと思われます。
 しかしこれが日本の航空機産業の最後の機体となってはいけません。我が国の防衛のためにも、また技術の維持のためにも、次なる航空機(可能であれば戦鬪機)の開発は不可欠と言えましょう。


2011年9月28日(水曜日)
 今週はなんか長いな……先週が短ったんだろうが。

 「C大阪怒り心頭 スタンドの「大地震をお祝い」横断幕に抗議」とか、『日本の大地震をお祝い(し)ます』なんて横断幕を掲げる神経が理解できんわ。自分たちが窮地に陥ったときに、その言葉が自らに降り掛かってくることになるとは、思わないのかね。
 チーム公式サイト謝罪文載せたと言われても、韓国語のままではどこまで本気なんやら。


2011年9月29日(木曜日)
 「ドイツ:ヒトラーの「わが闘争」再出版 国内で論争にという、ドイツにおける禁書問題。
 私個人としては、ドイツにおける反ナチのあり方に疑問を抱いているので、このような禁書状態は良くないと思うし、希望する人が読むことができる状態が望ましいと思っている。
 知の自由が保障され、自由な議論が行われ、それでいてなおユダヤ人を排斥しようという運動が起こるのなら、それは多分「我が闘争」の問題ではないだろう。

2011年9月30日(金曜日)
 読売に「「もしもノート」改めて脚光」という記事があって、この「もしもノート」、良いな、と。
 私のように故郷を遠く離れて一人暮らしだと、近場に親戚もいないし、友人も近くにはいない。もしもの時には、無縁仏になってもおかしくはない。遺言状はいろいろ法的效力の問題などもあり、作成はそれなりに手間だ。
 検索してみると「ライフ・アンド・エンディングセンター」のサイトも見つかった。購入を検討してみよう。
 人間、いつ死ぬかは分らんものだからね。