二日ばかり校正三昧の日々を送ったりしていましたが、日本各地では祭りの季節で、テレビの報道なんぞ流していると、ねぷたで人が死んだとかだんじりで人が死んだとか、景気のいいことですね。
元々日本の祭りなんてものは人が死んでナンボといったところがありまして、江戸初期の日本に来訪した朝鮮通信使が書き残したところによれば、一六〇七年の端午の節句では、江戸町下の男子が大きく二軍に別れ、石を投げあい、刀槍を以って切り結び、死者四十数人、負傷者計数不能という有り様だったそうな。ちなみに、この日は人を殺しても無罪だったとか。
そういう歴史の上に今の祭りがあるわけでして、「人が死んだから自粛」というのは理屈に合わないので、「人が死ぬくらいは景気付けじゃぁ」って感じで祭りはやった方が良いのではないかと思ったりしますね。
所詮祭りなんだし。
自分のここ数日の仕事っぷりを振り返って、「止まれ壊れたダンプカー」なんてのを思い出したり。いや、やっちまう、やれてしまうから問題だと言われりゃそこまでなんですが、やっぱり残された時間で最善の結果を出すために全力が必要だと思えば出しちゃうわけで、しかしその結果次以降の仕事が一層キツくなるという悪循環がもたらされるのは如何なものか。
私に全力を出させた人は深く反省して次からは人並みの仕事を割り当てるようになって欲しいと心から願っていると言うことなんですが。
先に完結した「ARIEL」(笹本祐一著/朝日ソノラマ刊)のムック「ARIEL読本」を拾ってきました。書き下ろしがあったり、幻のアレが收録されていたりと盛沢山でした。これで漸く「獅子王」のコピーも手放せる……って、コピーどこやったっけ?(爆) 「エリアルコミック」の執筆陣もゲストイラストやらミニコミックやらで、まるで同窓会の様相。ああ、エリアルコミック全巻持ってたんだけど手放しちゃったんだよなぁ。当時は物の価値を分かっていない若造だったよ、俺も。
ちょっと画竜点睛を欠くなと感じたのは、CD-DAで附属したソノラマ文庫カセット版の再録。全三巻のうちの第三巻だけなんだよね。うちにはもちろん全巻揃っているのですが、なんとカセットテープデッキがない(炸裂)。完全なコレクターアイテムですよ。
当時、なんでか知らないけどやたらこういうカセット文庫が刊行されてて、私も若さと勢いに任せて購入したりしていたわけですが、92年の段階でMDレコーダを購入した私のこと、気付けばテープレコーダというものが家からなくなっていました。そういえばdccってどこ行ったんだ?
それはともかく、メディアが今まだ読めるのかどうかすら定かじゃない。何しろ、紙の書籍と一緒に書架に配架されているんですから、中性紙ですら黄ばむ時間を経過すれば、磁気テープなどどうなっているか、それこそ調査サンプルのようなものだろうなぁ。
それがCDという媒体に復刻されたことは、それはそれで歓迎すべきなんですが、しかしやるなら徹底的に全巻やってくれよ……と。
CDの規格としての寿命があとどのくらいあるのか分かりませんが、やはり遠い将来、「再生機はどこだ!?」と秋葉原の地下を探しまくることになるんでしょうか。それとも三次元の超高密CTスキャナみたいな機械でピットを読み取って仮想空間でシミュレートして音声再生するとかするようになるんでしょうか。あるいは生身で非球面レンズを磨ける人間国宝と手動旋盤でサーボガイドを削り出せる天才職人と窯一つでどんな波長のレーザー半導体をも作り出せる人外石屋がタッグを組んで、手巻きのコイルモータで動くCDプレイヤを作るんでしょうか。
未来の考古学者は大変そうだなぁ。
食事をしに行ったら、店の中で客が「中国のサッカーのアレ、凄ぇムカつく」「今度中国来たら同じことしてやろうぜ」とか言ってるのを聞いて呆れました。
現在中国で行われているサッカーのアジアカップの会場において、中国人観戦者の異様な反日行動が問題になっているという話なんですが、私は特に気にしてはいませんでした。所詮スポーツだし。政治問題の言いがかりにできるなーくらいの感覚です。
結局最後に割食うのは中国自身だしな。
しかし相手のレベルに合わせてどうするよ>日本のファン
もちろん、全部のサッカーファンがみんなして同じこと考えているとは思いませんが、自国を愛するのと同じくらい、他国人が自らの国を愛することを知っていて欲しいものです。
なんか夏の高気圧の位置ずれのせいか、もの凄い勢いで颱風が本土上陸を続けていますね。
それでなくとも新潟、福井と四国各県が豪雨被害を受けているわけですから、今年は水害の年ってことになるんですかね。
東京はカラっカラですけど……。
先日採り上げた中国でのアジアカップの話題ですが、都知事がまた余計な発言ぶちかましたようですね。なんですか「民度が低いからしょうがない」ってのは……。中国政府だけ批判しときゃいいものを。
舞台となった重慶といえば、戦時中に日本が戦略爆撃を行った都市です。200回以上爆撃して1万2千人ばかりの民間人が犠牲になったとか。
ですから、対日感情が悪いのはしょーがないですな。なんせ当時戦争やってたんだから。
でもね、連中戦勝国なのよ。戦後好き勝手に日本軍将兵を裁判にかけて戦犯処刑したじゃん(南京裁判)。それでケリついてるはずでしょ〜。
無条件降伏した国には発言権はないですか? そうですか。
ITMediaに「片面がCD、もう片面がDVD——「DualDisc」の抱える課題」なんて記事があったんですが、理論上、「片面がCD、もう片面がDVD」というディスクは作れない筈。
DVDは元々両面仕様なので、その片面だけを使うことに問題はないのですが(ただし、ディスクの厚さを1.2mmに合わせる必要はある)、問題はCDの方で、CDは厚さ1.2mmのプラスチックディスクの殆どが透過層だったりします。ということは、もし両面ディスクを作るとなると厚さは2.4mmということになり、CDの規格を満たせなくなります。DVDの片面+CDだとしても厚さは1.8mmですから、やっぱり規格を満たしません。それどころかDVDの規格も満たさなくなります(爆)。
つまり、「片面がCD、もう片面がDVD」というディスクはそもそも規格的にはあり得なくて、ただひたすらに「謎の銀の円盤」以上の何物でもなかったりするわけです。
最近、こういう「謎の銀の円盤」を売りつけようとする商売が横行しているようなんですが、一体何を考えてるんですかね。末端消費者の利便性なんか考えなくても良いってことでしょうか。
当たり前ですが、コンパクトディスクのロゴが入ったディスクは、同じくロゴの入ったプレイヤで再生が保証されます(基本的には)。少なくとも規格は満たしているので、再生できない場合、どちらかが悪いことは確かです。
しかし最近の「謎の銀の円盤」は、円盤を作る側は再生できない機械があると言い、プレイヤ側はCDじゃないから再生できないかもしれないと言い、誰も責任を取ろうとしません。
本来こう言う消費者利益に背く商品は、公取委が規制すべきですな。
そんなにコピーされたくないなら、SACDかDVD-Audioへ移行すりゃいいんですよ。本当に好きなアーティストが「今後SACDかDVD-Audioしか出さない」って言ったら、プレイヤくらい買いますよ、オーティオマニアじゃなくても。
今なら隨分廉くなってきてますしね。
関西電力美浜原子力発電所3号機で事故が起きて4人死亡7人重軽傷。事故の情報を見ている限り、蒸気系の一部が破裂して蒸気が漏れ、屋内作業中の作業員が犠牲になったようです。美浜3号機は加圧水型ですんで、蒸気系は2次ですから、放射線/放射能は問題にならないレベルである、はずです。
これは原子力事故というよりは、蒸気タービン発電所における事故と考えた方が良いでしょうね。加圧水型原発と似た水・蒸気系統を持つ火力発電所でも同じような事故は起き得るからです。
そう言った考察を抜いて「原発事故」と呼ぶのは、流石に原発に反対している私でも躊躇いますわ。
名称 | 製造元 | 空虚重量 | 最大離陸重量 | エンジン推力 |
---|---|---|---|---|
F/A-22 Raptor | Lockheed Martin/Boeing | (14.4t) | (27.2t) | 155.7kN×2 |
F/A-18E/F Super Hornet | Boeing | 14.0t | 29.9t | 98kN×2 |
F-15E Strike Eagle | Boeing | 14.5t | 36.7t | 130kN×2 |
F-35A | Lockheed Martin | 12.0t | 22.7t | 156kN |
Eurofighter Typhoon | Eurofighter | 9.8t | 23.5t | 90kN×2 |
Rafale | Dassault | 9.1t | 21t | 87.6kN×2 |
JAS39 Gripen | SAAB | 6.5t | 14t | 80kN |
Su-37 | SUKHOI | 18.5t | 35.0t | 133kN×2? |
朝からお空は曇天模様だったのですが、それでも30度超えたようですね。東京は真夏日が連続37日とか、ちょっとどうにかならんかと、雨乞いでもしたくなるね。三日間ともいい感じの天気のようなので、救護室は大変そうだなぁ。
例の美浜原発の事故について、経済産業省原子力安全・保安院より報道発表「配管減肉事象を踏まえた火力発電所に対する報告徴収の実施」。
ま、当然でしょうな。
9日に指摘したとおり、原子力発電所と火力発電所って構造がよく似ているので、同じような問題が潜在している可能性はありますわな。
結局前日設営行ってきたよ。
なぜかイトノと出会ったよ……。
善良なジャイアンツファンが待ち望んでいた日は突然にやってきた。
だが油断してはいけない。あれが最後のナベツネだとは限らないのだ……!(違)
しかし何だね、東京湾大花火大会をコミケにぶつけるのは、向後止めていただきたいものですね。はっきり迷惑ですわ(笑)。別に花火大会に限らず、コミケ当日に有明近辺に人を集めるイベントを行わないようにしてくれと。
何年か前は、クリスマスが一緒になったことがあったなぁ。あれも迷惑だからキリスト教にはクリスマスをずらすなどの対処をして欲しいものです(炸裂)。
今日で三日間のコミケットは終了しました。同人にとっては夏の終わりです……と言いたいところなんですが、今年は29日にコミティアがあるので、そこまでかなぁ(笑)。
この辺で新刊を出さないと、同人作家としての私が忘れ去られてしまいそうだわ。
コミケの総括感想は日を改めるとして、今日偶然見つけた同人誌に大笑いして、思わず5冊も買い込み、さとみ君やきさらちゃんやはっぴぃさんに転売してしまいました。
「ヲタMac Mac屋さん夏の日の2004」という同人誌だったのですが、結構前から活動してたみたい。知らなかったのは不覚だったなぁ。こんなにイイ感じのギャグ本なのに。
ていうか、“Macファンならわかるよね!”って哀が止まらない感じ?
駄目じゃん。
五輪野球、予選第一戦は対イタリア。
結果は12対0で7回コールドの圧勝。イタリアにはプロ野球リーグ(セリエA)があるとは言え、所詮格下。投打共にやりたいようにやった感じ。
特に、6回に城島がファウルを股間に喰らって相川と交替したり、7回に先発上原に代えて抑えとして三浦を投入したりと、色々試せてた。
イタリアチームも6回に二死満塁まで攻めたてたのですが、最後まで上原を攻略できませんでした。打撃は全体的に粗っぽく、直球/変化球のコンビネーションに弱いようでした。しかし守備は決して悪くなく、個人的印象ではアジア予選時の台湾よりはマシに見えました。投手に関しては、中米生まれの選手がいたりして、努力はしているのでしょうが、日本の第一線級の打者を単独で抑え込めるほどではなかった、と。
試合後のイタリアチームのコメントを見ると……なんか可哀想になってきた。弱い者苛めでもしたみたいだ。しかしこれこそが、野球というスポーツが置かれている立場なんです。もっともっと、他国のチームを強くしなければいけません。日本に今後必要とされるのは、既に強いチーム(米国やキューバ等)に勝つことだけではなく、自らの好敵手を自らの手で育てることでもあるのですよ。(この辺の話は稿を改めて書くつもり)
さて、明日の予選第2試合は、欧州最強オランダチームです。圧倒的な肉体的優位による天然自然な強さが自慢のチーム。試合開始は日本時間で24:30からNHK総合テレビジョンで。
国内のプロ野球は色々揉めてますが、五輪日本代表のプレイを見ていると、こういう選抜メンバーによる野球っていいなぁーとか思います。普段はチームもリーグも違う選手たちが一緒のユニフォームを着て戦う姿を国内では見ることができないわけですからして。
競争と協調こそが今後の日本野球界を支える一つのキーワードだと思っている私としては、このオリンピックが日本球界にとって良い影響を与えて欲しいと願ってやみません。
例えばね……オリンピック期間にオールスター休みを入れるとか、そういう協力ってあってもよかったと思うんですよ……。ま、最大の問題人物が舞台を降りたので、今後は改善されるでしょうが……どうせ辞めるなら2年くらい早く辞めて欲しかったよ。
昨日というか今日未明のアテネ五輪野球予選の中継、四回オランダリードで中継終了ってどういうことよ? 体操がメダル取りそうだから体操に変更しますって、そんなの誰が望んでるんだ! 俺は野球が見たくて、普段見もしないテレビにこんな時間に噛り付いてんだよ! 馬鹿野郎俺に野球を見せろ! NHKの阿呆!
しかしオランダチーム強かったですね。先発岩隈の出来が悪かったとは言え、先取点を挙げ、追加点を挙げと五回まで日本をリードしたんですからね……。ああ、試合全部観たかったよ……。
特に一番MILLIARDと二番KINGSALEは日本に来てプレイしてもいいくらいでした。
途中までは凄くいい試合でしたよ。全部中継で観たかったなぁ……。
守備もその前のイタリアより良かったんですが、ただ連携がイマイチだったかなぁ。守備境界に飛んだ打球への分担が今ひとつ不自然でした。お見合いするほどではなかったのですが。
先発のMARKWELLも要所要所を締めてたし。
日本の逆転シーンとかも観たかったなぁ……(はぁ)。
しかし欧州最強のオランダの実力が年々上がっていることは実感できました。もううかうかしていられませんね。
オランダやイタリアなどヨーロッパチームと、総当たり式の国際試合って定期的に開催できないものですかね。日本のレベルアップのためにも、彼らのレベルアップのためにも、野球振興のためにも。
マイケル・ムーアの「Fahrenheit 9/11」を観てきました。
真実の半分を描いたドキュメンタリ映画、って所ですかね。
現大頭領様とその一派が何をやってきたか、何をやらずにきたかについては、この作品である程度わかると思います。
問題は、では対する民主党はマトモなのか?という点について全く保証されないことですね。
二大政党制の大きな問題は、一方が駄目だからといってもう一方がよりマシである保証がなーんにもないことです。当たり前ですが「両方とも同じくらい駄目」ってことだってありうるわけで。しかしそれでも消去法による選択しかできなくなるのが、二大政党制というやつです。
日本も二大政党制に突き進んでいるそうなので、その辺注意して観ると面白い知見も得られるかも。
そういえば、「Fahrenheit 9/11」を上映している恵比須ガーデンシネマですが、10月から「モーターサイクル・ダイアリーズ」を上映するそうです。「チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記」の映画化作品ですね。
チェ・ゲバラと言えば、カストロと共にキューバ革命を成功させながら権力の座に長く留まらず、次なる革命の地を求めて戦いに身を投じ、ボリビアの地で敗死、享年39歳という手段と目的を取り違えたんじゃないかとこっそり思ったりする革命運動家ですね。やっぱ革命家たるもの、革命成就の暁には権力の座にしがみつき、内紛に明け暮れ、敵対勢力を粛正し、革命貴族となって豪奢な生活に耽溺するというのが普通だと思うんですが、この人の場合何を血迷ったか、さらに別の革命に走ったわけですからねぇ……。
まあ、それ故に現在も愛される革命家であるわけですが、私は反面教師にしたいと思いますです。
余談ですが、チェ・ゲバラのTシャツなど各種グッズは、新宿御苑側の「摸索舎」という書店で手に入ったと思います。
なお、「なんでそんなこと知ってんねんや?」というツッコミは無用に願います。
それ以上に「ま、小熊さんやしな」という思考停止は禁止いたしたいと思います。
アテネ五輪野球予選、対豪洲戦。
日本九失点で敗北。
何が悪いって、失点のしかたが悪い。エラーが絡んだ失点や、連携ミスなど、取れたアウトを落としたり、無用の進塁を許したり、それで九点取られてりゃ、勝てる道理などなく。
豪洲チームのバッティングは、力強い、の一言。小技は殆どないけど、腕力なのか、バットに当たりさえすれば外野まで飛んでいきましたな。そしてまた、日本の投手陣の失投を見逃さない。出る投手出る投手釣瓶打ちにされてやんの。もしかして城島のリードが読まれてるんじゃないかって思ったくらいです。
攻撃面では、淡白なバッティングが目立ちました。っつーか、振るなよ。
見てりゃ分かるんですが、豪洲選手は個々の守備能力は高いのですが、連携は全然駄目で、バント処理なんかは日本の高校生の方が巧いくらいでしたから、バント攻撃なりなんなり、相手の守備を乱す闘い方をして欲しかったんですが……。
個人的には、豪洲の再逆転を許した七回裏の日本の攻撃、無死一二塁から高橋のバント失敗が痛恨だったと思います。敗因と言われたら、あれに尽きるでしょう。細かい所では、四球が少ない→拙攻という悪循環ですかね。
昨日の対キューバ戦で「繋ぐ野球」ができなかった日本が、調子を落としたままぶつかったにしろ、明後日はカナダ戦。しっかり立て直して欲しいものです。(っつーか、カナダに勝たないと予選突破が難しくなります)
cnet japanの「「2004年を音楽配信元年に」--交錯する音楽レーベルと配信事業者の思惑」を読んで、思うこと多々。
私も今まさにその辺に関ってる“一応関係者”なので言わせてもらいますが、この記事、当のアーティストの意見が一言も載ってへん! どないなっとんねんな!
アーティスト自身が「やろう」て言うて、ファンも望んでいて、さあ配信すっかねーとか思っても、まともに相手すらせんやん、あんたら! 今も問い合わせ無視してるやろ〜。そのうち晒すぞ、マジで。
著作者人格権者の権利が強い分には問題なんてそれ程ないのよ。よっぽど偏屈な人間じゃなければ、大抵の人って聞いてもらいたい、読んでもらいたい、見てもらいたいから作品を発表するんですからね。
ところが財産権たる著作権を持っている人間が、はっきり言って理解不能の人達なんですよ、私に言わせると。列挙しますと、
アテネ五輪野球予選、対カナダ戦。9対1で日本勝利。
早々に本塁打2本で3点を挙げてしまって、カナダがやる気なくしてました。そのあと小刻みに日本が点を加えて、終わってみれば圧勝って感じですが、カナダチームのバランスにも問題あったような気が。先発9人中8人(だったか)が左打者って何よそれ。そんで日本の先発が左の和田毅だったもんで、くるくる廻っておりましたよ。
まあ、課題の繋ぐ野球が後半できていたので良しとしますが、これがキューバ戦でできないとね。豪洲戦の敗戦は痛かったですが、それなりに効果はあった模様。
残りは台湾とギリシャ。取りこぼさずに行きたいですね。
しかし、予選模様を眺めていると、一体どこのチームが強いもんだか、判断に苦しみますね(笑)。現在の勝敗表を作ってみますと、
AUS | CAN | CUB | GRE | ITA | JPN | NED | TPE | W/L | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
AUS | 1-4 | 6-0 | 9-4 | 0-3 | 2/2 | ||||
CAN | 2-0 | 9-3 | 1-9 | 7-0 | 7-0 | 4/1 | |||
CUB | 4-1 | 5-4 | 3-6 | 10-2 | 3/1 | ||||
GRE | 0-2 | 4-5 | 0-11 | 1-7 | 0/4 | ||||
ITA | 0-6 | 3-9 | 0-12 | 4-10 | 5-4 | 1/5 | |||
JPN | 4-9 | 9-1 | 6-3 | 12-0 | 8-3 | 4/1 | |||
NED | 0-7 | 11-0 | 6-0 | 10-4 | 2/2 | ||||
TPE | 3-0 | 0-7 | 2-10 | 7-1 | 4-5 | 2/3 |
AUS | CAN | CUB | GRE | ITA | JPN | NED | TPE | W/L | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
AUS | 1-4 | 11-6 | 6-0 | 9-4 | 0-3 | 3/2 | |||
CAN | 2-0 | 9-3 | 1-9 | 7-0 | 7-0 | 4/1 | |||
CUB | 4-1 | 5-4 | 3-6 | 9-2 | 10-2 | 4/1 | |||
GRE | 6-11 | 0-2 | 4-5 | 0-11 | 1-7 | 0/5 | |||
ITA | 0-6 | 3-9 | 0-12 | 4-10 | 5-4 | 1/5 | |||
JPN | 4-9 | 9-1 | 6-3 | 12-0 | 8-3 | 4/1 | |||
NED | 0-7 | 2-9 | 11-0 | 6-0 | 10-4 | 2/3 | |||
TPE | 3-0 | 0-7 | 2-10 | 7-1 | 4-5 | 2/3 |
AUS | CAN | CUB | GRE | ITA | JPN | NED | TPE | W/L | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
AUS | 1-4 | 11-6 | 6-0 | 9-4 | 0-3 | 3/2 | |||
CAN | 2-5 | 2-0 | 9-3 | 1-9 | 7-0 | 7-0 | 4/2 | ||
CUB | 4-1 | 5-2 | 5-4 | 3-6 | 9-2 | 10-2 | 5/1 | ||
GRE | 6-11 | 0-2 | 4-5 | 0-11 | 1-7 | 0/5 | |||
ITA | 0-6 | 3-9 | 0-12 | 4-10 | 5-4 | 1/5 | |||
JPN | 4-9 | 9-1 | 6-3 | 12-0 | 8-3 | 4-3 | 5/1 | ||
NED | 0-7 | 2-9 | 11-0 | 6-0 | 10-4 | 2/3 | |||
TPE | 3-0 | 0-7 | 2-10 | 7-1 | 4-5 | 3-4 | 2/4 |
それはともかく、まず野球ネタといいますと、夏の甲子園決勝戦。駒大苫小牧高校対済美高校。片や北海道勢初の決勝進出、片や春を制覇し春夏初出場初優勝を狙う新興の強豪。両軍合わせて39安打が飛び出す大乱打戦は13対10で駒大苫小牧が勝利、真紅の大優勝旗を津軽海峡の向こうに持ち去ることに成功しました。
王様の家で試合の最後の方を見ていましたが、地力では明らかに済美の方が上でしたね。しかし駒大苫小牧には運としか言い様のないものが憑いてました。実力以上の何かが駒大苫小牧に味方していました。
甲子園の悪魔は駒大苫小牧に微笑んだようです。
で、そのあとアテネ五輪ソフトボール決勝トーナメント日本‐中国戦を観ました。
ぎりぎりの試合でしたが延長8回タイブレーカーから得点した日本が辛くも逃げきって勝利。三位決定戦に進みました。
野球とソフトボールって良く似てますが、かなり違います。
見てわかる所というと、まずボールが違いますね。マウンドもありません。塁間は18.29mで、野球の27.43mに比べると2/3しかありません。球場全体が、まあ野球の2/3スケールだと思って下さい。
そういうわけですので、野球に比べるとスピード感があります。それに応じて色々ルールも違っています。
目に着く所では一塁ベースがダブルベースといって、ファウル・ラインの内側と外側に白と橙の二つのベースがあります。これは交錯プレーを避けるためで、内側の白いベースを守備者が踏み、外側の橙のベースを打者走者が踏み拔けます。
それから、走者はピッチャーがボールをリリースするまで塁を離れてはいけません。離塁即アウトです。
野球では投手の代わりに打席に立つ打撃専門の選手をDH(Designated Hitter)と言い、多くの試合で採用されていますが、ソフトボールの場合これがDP(Designated Player)ならびにDEFO(Defence Only)のペアとなります。よく誤解されていますが、野球のDHは投手にしか指定できません。これに対しDPを指定するDEFOの守備位置はどこであっても構いません(ただし先発で指定しなければならない)。普通は投手ですが、投手の打撃が無茶苦茶良いなどの場合は、他のポジションの選手をDEFOにしてDPを指定していいわけです。そしてDEFOの選手は途中で守備位置を変更できます。さらに、DEFOの選手がDPの代わりに打席に立ってもOK、DPの選手がDEFOの代わりに守備についてもOKです。そしてリエントリー制度によって、一度DPの代わりに打席に立ったDEFOの代わりに再びDPが打席に立つこともできますし、一度DEFOの代わりに守備に就いたDPの代わりに再びDEFOが守備に就くことも可です。ただし、DPがDEFOに、DEFOがDPになることはできません。いやー、複雑ですね。
リエントリーとは、先発選手は、一度交替が告げられても、同じ打順で試合に復帰できるという制度です。代打を送られた選手が再び守備に就く、などの使い方が可能になります(ただし、あくまで先発選手が、同じ打順で、一度だけという条件でです)。
あと回は7回まで、8回以降はタイブレーカー制による延長戦になります。タイブレーカーとは、8回以降は無死二塁状態で攻撃を始めるというものです。前の回の最終打者(最後にアウトになった打者)が二塁走者となります(代走可)。
とまあ、このように野球との違いがあったりするわけです。細かい所ではバットの太さ・長さが違ったり、キャッチャーミットがファーストミット兼用だったりという違いもありますね。あと背番号に規定があるのも違います。監督は30番、コーチは31/32、キャプテンは10、使用番号は1〜99となっています。ちなみにプロ野球の場合は背番号に規定はないので、それこそ「00」とつけようが「109」とつけようが自由です(1.11(a)(1)「(前略)背番号をつけなければならない。」と規定されているだけ)。
スポーツを楽しむにはルールを熟知するのが一つの方法ですからね。
で、ギリシャ戦。
勝って当然、レベルの相手という割には苦戦したかなと。コールドにできた試合だったのに……って感じ。まあ、日本チームに今ひとつやる気が欠けていた面がないでもなく。13安打もLOB 8って辺りが、いかにも拙攻っぽくあり。
ま、とにかく決勝トーナメントへ駒は進めました。
決勝トーナメント第1戦は、予選で敗戦を喫した豪洲戦。気を拔かず、万全の体制で挑んで欲しいものです。
なんかいきなり気温が下がりましたねぇ。秋が近いってことでしょうか。
私的には大歓迎ですけども。
ソフトボール、昨日の裡にダブルヘッダーで日本の銅メダル決定してたんですね。
見ていて思うのは、ソフトボールって野球以上にフィジカルの差が出やすいんじゃないかってこと。なんかラグビーを髣髴とさせられましたわ。
アテネ五輪野球競技は全日程を終了、優勝はキューバ、準優勝は豪洲、三位は日本という結果でした。
正直言うと、実力的には金が獲れたな、と。豪洲の、予選カナダ戦をわざと敗けたり、対日本研究を尽くした鬪いに、足を掬われた格好です。勝利により貪欲であった方が勝ったという点で、豪洲を誉めこそすれ、貶す気にはなれませんね。っつーか、日本首脳陣にこそ猛省が必要でしょう。四年後の北京五輪を目指して、今から次の鬪いのことを考えたいです。
三位決定戦の対カナダ戦。日本は選手・打順を入れ替えて挑んだわけですが、一日遅いわな。無為無策で三位決定戦を迎えるよりはマシですが、遅きに失した感は否めません。しかしこの入れ替えが功を奏してか、終わってみれば11対2でした。
銅メダル。実にしょっぱいメダルでした。
さて、野球競技全体を見渡して。
野球という競技は競技人口の偏在が著しく、極東アジア、オーストラリア、北・中米諸国と最近欧州が少々といった具合で、全世界のいいとこ1/3くらいで盛んなだけです。レベル的には米国のMLBを頂点とするなら、やや下がって日本、キューバ。次に韓国が続き、あとは押し並べて低めのレベルということになります。まあ、ナショナルチームが草野球レベルの国もありますし……。国際スポーツとしての地位確立のためには、競技地域の拡大と、レベルの向上が不可欠でしょう。
オランダ、イタリアなどの欧州勢との人材交流は積極的に進めたいものですね。そう言えば選手会がプロ野球の拡大を提案していましたが、拡大と同時に外国人選手枠の撤廃をして、欧州・豪洲からの選手受入れを行うというのは、悪くないかな。
あと、決勝戦でも豪の監督、キューバのコーチが抗議から退場になっていましたが、審判の問題もありますね。審判によってストライクゾーンが違い過ぎるのは流石に如何なものかと。国際交流と同時に、審判の技量向上のための取り組みも、真剣にやらんといかんでしょうな。
課題が一杯あるんだから、あんまり阿呆なことやってたらあかんと思う。
とりあえず、「野球の未来を創る会」に参加しときました。
野村総研の「マニア消費者層はアニメ・コミックなど主要5分野で2,900億円市場」って報告が報道各紙の紙面を飾っておったようで、ネット上でもあちこち言及されています。
こんな紙ペラ一枚のニュースリリースから何を読み取れって言うんじゃという気はしますが、それはともかく特殊人類という扱いを受けがちなオタク族が経済的に価値を持っていると野村総研が発表したことは、それなりの意味がありますね。
僕の身近な所で、ミツルんなんかは、自分がヲタじゃないと必死に説明していますが、声優系イベントに年に6万円以上もつぎ込んでりゃ充分でしょ。それに毎週のようにあちこち観劇に出かけていて、そういった「趣味」に費やすお金が尋常でなくなっているという点で、やっぱミツルんはヲタですね(断言)。
こういうの見てきゃ分かりますが、ヲタク市場ってのは、結局ニッチの集合体でしかないんですよ。一つの商品に大量にお金を注ぐのではなくて、多品種にお金を投じた結果的に総合計が大きくなる。商売として見たときは、額面は大きいけどかかる手間も大きいから旨味は小さい。
100万枚売るアーティスト1人と1万枚売るアーティスト100人は等価じゃないよね。後者の方は手間が100倍かかるじゃん。
ま、野村総研もそんなことわざわざ説明しないだろうから、これを見て「これからはオタク相手の商売が儲かる!」とか思い決めたシャチョーさんが間違った舵取りして大赤字とか出したりするのを、僕としては生暖かく見守るしかないってところではないでしょうかね。
公正取引委員会が、携帯電話の着信音楽サービス「着うた」(™ソニー・ミュージックエンタテインメント)で新規業者の参入を妨害した疑いがあるとして、26日「レーベルモバイル」など関係10社に立ち入り検査、27日にさらに10社に対象拡大して検査を行っておりますね。
報道によると、原盤権を持つ音楽出版各社は、着うたサービス会社への許諾を行わず、レーベルモバイル社への独占許諾を与えることによって市場を独占し、価格の維持を図った、と。
昨今、再販売価格維持制度の存続を巡って公取委と著作権業界は冷たい関係となっておりまして、今回のは公取委側からの先制攻撃って所ですかね。CCCDを巡っても対立しているし。最近、公取委が結構いい感じで仕事してて、見てて面白いわ。
私が関っているのは独立系のmusic.co.jpなんで今回の件と直接は関係ないのですが、そうか、なんでマイナー系が多いのかと思ってたら、そういうことだったのか(笑)。
でもこれでメジャーレーベルの曲があちこちへ流れ始めたら、うちんとこのような弱小マイナーアーティストはなおさら発表の場を奪われるかもなぁ……。今でも7曲だけだもんな。新譜の発売を期に、曲数が増えたりしてくれると有り難いんだけど。
なんかすっかり某所からの連絡もないし、「音楽用CD等の流通に関する懇談会」の傍聴に行ってみようかなぁ。
CCCD関係では、フランスから「仏予備判事、コピー防止CDめぐりEMI France等の捜査を命令」というニュース。コピーコントロール処理を施した銀の円盤を販売した会社が不正行為の咎で捜査を受けている由。
日本の公取委もこのくらいしてもいいんじゃないかな?
アテネ五輪もまた、例によって例の如くドーピングで搖れてますね……。
私の大好きな漫画(ただし同人)に「RETURN MATCH —翔子—」(著:高山瑞穂/サークル:學茶無館)って作品があるのですが、この作品では、走り高跳び選手を主人公に、ドーピングの問題と真正面から向き合っています。……いましたというべきかも知れませんが……。
この中で、故障し手術を受けリハビリを続ける主人公・翔子に、無認可の薬を提供する朝比奈医師のこんな台詞があります。
「シューズの改良の結果縮められた0.1秒と、ドービングによる筋力強化の結果縮められた0.1秒と、この0.1秒に何の違いがあるというのですか?」
この朝比奈医師は、無謀な投薬による選手の犠牲に憤り、医師による厳密な制御下におけるドーピングを主張する信念の人で、その実験台として主人公を選んだりする、悪役なんだけど主張には一理あるという困った人なんですな。
実際問題として、先の台詞にきちんと回答するのは極めて困難です。
水泳などは昨今特に、水の抵抗を減らす水着などが開発され、選手の競争であると同時に運動用品各社の技術競争の側面も明白になってきています。他にも陸上競技や、スキーのジャンプ競技などがよく知られています。器具を使う競技の場合、その器具に投入される技術が記録を更新することもしばしばです。陸上の棒高跳びなどは、棒の素材が変わる度に記録が更新されました(もっとも、行き着く所まで行った結果、素材より技量に戻りましたが)。
「ドーピングはいけないことだ」と言うのは簡単ですが、では「なぜいけないか」を説明するのは案外と困難です。もちろん、薬物投与による副作用により選手生命どころか人生を狂わされた選手がいることは間違いないことですが、では上記のように「適切な」ドーピングならどうだと言われると、言葉に窮します。
禁止薬物が含まれるからという理由で、選手が風邪薬や花粉症の薬が使えなかったりするということになると、それって医療としてどうよ、とか思いますな。他にも近い将来実現すると言われている遺伝子ドーピングになると、そこまでやるか?とか思いますし(いや、やるだろうけども)。
本来スポーツは、「敗けてもいい」ことがその存在意義の一つの筈です。もちろん勝利を目指して鬪うわけですが、しかし敗けても死ぬわけでなし、悔しさを胸に更なる飛躍を誓うも良し、清々しく今の全力を感じるも良しってなもんです。勝利を称え、勇者を誇り、敗者にもまた賞賛を、というのが「参加することに意義がある」スポーツってものでしょう。
しかし現実はそういう綺麗にいくわけもなく、勝利すれば色んな経済利益がくっついてくるわけで、欲が絡めば人間なんでもやれますわな。
もしかしたら将来、オリンピック/パラリンピックの他に、ドーピングOKな競技会を作った方がいいのかもね。
なにはともあれ、色々とハードだった夏が終わりました。秋に向かって、少し背を伸ばして屈伸運動でもせんとあきませんな。
なんか気がつくと、八月ももう終わりそうなんですね〜。時の経つのは早いものです。
無職生活ももう三箇月? でもずっと忙しかった気がするなぁ。
いやはや、夜半は凄い風でしたね。東京でも看板が吹っ飛んだりしたようですが、大きな被害がなくて一安心です。
しかしもうすぐ次の颱風が来てるんですよね…。
本当、今年はどうなってんだか。
「Jet-powered wheelchair surprise」とかいうニュースに爆笑。
なんかこれが元になって、ジェット車椅子レースとか生まれないもんでしょうか。
しかし人間ってどうしてこうも挑戦心旺盛なんでしょうかね。深い理由などなく、「ジェットエンジン持ってたから」とかいう理由でこういうものを作ってしまう人の業の深さは、いつか人類自身を滅ぼしてしまうのではないかと、柄にもない心配をしてしまいそうです(笑)。
「「IBMとホロコースト」訴訟、スイス最高裁へ」なんて記事を見て暗然とする。
じゃあきっとナチの制服を縫った縫製業者にもホロコーストを容易にした罪があったり、フォルクスワーゲンを設計したポルシェ博士にもホロコーストを容易にした罪があったり、移民制限を設けていた米国にもホロコーストを容易にした罪があったりするんだろう。もちろんドイツと同盟を結んだ日本にも、な。
ホロコーストが痛ましい歴史上に惨事であることに異を唱えるつもりはないのですけれどね、そこまで固執する必要性が私には認められません。あれらの事件は、「人類は等しくこのような行いをする可能性がある。自戒せよ」という意味の筈なんですが。
先人の行いを己を照らす燈にできないのであれば、歴史に何の意味があろうか。