このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。
『当直医らに患者らが暴力 救急医療に影響「逮捕して!」』とかいう記事を読んで、警察の四角四面な対応にも問題があるが、救急医療を妨害する行為は通常の威力業務妨害や傷害ではなく、特に罪状を設けて別途規制しても良いかも知れないと思った。通常の傷害罪と罪状を別ける理由は、緊急医療に従事中(待機中を含め)の医療関係者は公益奉仕者であり、これを不当に業務妨害あるいは傷害する行為は公益そのものに損害を与えているからだ。
ぶっちゃけ、暴れてる奴を取り押さえようとしている間に、本当に急を要する患者が来たら困る。最悪人死にが出る。救急車が必死になって搬送先を探しているのに、病院では腰痛で運ばれてきた患者が元気に暴れていて取り押さえるのに必死で応答できないなんて馬鹿馬鹿しすぎる。
病院の中に限って限定的な逮捕権を与えても良いけど……そこまでやるなら、弁護士のような半公務員状態に置かねばならぬかも知れず。匙加減が難しいところですな。
そういえばAdobe Reader 9が公開されたんで、一応インストールしてみたんだけど、ウィンドウ背景色がグレーから黒に変更されていた。大枠が黒の文書を表示させると文書の外枠がどこだか分からなくなるので8までのグレーに変更したいと思ってあちこち設定を見たのだがどうやっても変更できず、支障を来すので8に戻した。
『「ニコニコ動画」、削除時に権利者名表示へ』と、どっかで見たことがあるアイデアですが、常識的に考えると常識的に到達する常識的な結論なのでしょう。
何度も言うようですが、著作権法は著作権者(not 著作者)にコンテンツの生殺与奪の権限を与えていますが、逆を言えば権利者には默認するという選択肢もあります。そのため、権利者以外の第三者には削除するかどうかの判断は本質的にできません。
であれば、削除を行ったとき、誰が判断したのかを明確にしないと、権利者の詐称などが発生する虞があるんですよね。
『「平和無防備都市条例」制定目指し直接請求/市民ら約3万人の署名』という記事に気になるフレーズがあった。戦争になっても自治体が非協力を宣言する
ってのは、一体どういうことだろう?
現行憲法の解釈上、日本は侵略戦争を行えないことになっているから、日本が近い将来戦争状態になるとしたら、それは侵略を受けている状態であると想定される。かかる状況下に於いて“非協力を行う”というのは利敵行為に他ならない。有事下における“サボタージュ”は外患援助罪に該当する可能性がある。
この種の団体はタダの低能か、そうでないなら背後関係を疑った方が良いだろうね。
朝のニュースを聞いていたら、「政府の無駄をゼロに」とかいう科白が聞こえてきた。
耳障りは良いけど、気違い沙汰だね。
基本的に“無駄”と“余裕”は区別がつかない。リダンダンシー(Redundancy)と言ってもよいが、“無駄”を省くと“余裕”は失われる。未来を完全に予測することはできないため、現在存在する“遊び”が“無駄”なのか“余裕”なのか、過誤なく判断することはできない。
“無駄”だと思ったものが実は必要な“余裕”だった、なんてことはありがちな話だし、平時は必要のない“無駄”が有事に於いて“余裕”として機能する例も多い。
極言すれば“無駄”がゼロになった組織は、たった一人の職員が風邪を引いただけでも機能不全を起こしてしまう。
常識的に考えろよ、そんな馬鹿な制度設計をするわけがない、と思うかも知れないが、では何人くらいが倒れても大丈夫なように制度設計をするのが良いか?となると議論は尽きなくなる。一人か、二人か、三人か? 全体の30%が倒れても任務が遂行できる組織は、換言すれば30%の余裕を見こんであるわけだ。これは“無駄”か“余裕”か?
無論、様々な工学的手法によって、ある程度望ましい“余裕”の量を導き出せることもあるが、それとてある種の「想定の域内」の話で、想定を外れれば組織はやっぱり崩壊する。その「想定」は常に人間が判断しなければならない。ワンマン企業なら社長が判断することだし、行政組織なら行政府の長が判断しなければならない。
で、日本の国権の最高機関たる国会の構成員である議員様が上記のような「政府の無駄をゼロに」とか発言しているのを見ると、薄ら寒い。本当に彼らに“無駄”と“余裕”の線引きを任せて良いのか、心配になるのだ。
気象衛星が消滅の危機、「ひまわり」後継機に予算集まらずこの日記でも何度も何度も言及していますが、今や気象情報サービスは立派な社会基盤です。大型の気象観測衛星を予備機を含め最低2機、静止軌道上に配置するのは不可欠と看做せます。本音を言えば、極軌道衛星を追加で2機ほど欲しいところです。しかるに、そのための予算が出てこないというのは、一体どういうことなのか。気象庁が6〜8年後に打ち上げを予定している気象衛星「ひまわり」後継機2基の調達の見通しが立たず、30年以上も日本の空を宇宙から見守ってきた気象衛星が消えてしまうかもしれない事態に直面している。
現行2基の予算の7割を分担した国土交通省航空局が計画から外れることになったため、管理運用を含め1基400億円とされる予算の確保が気象庁だけでは難しいためだ。
ひまわりを失えば、国内の天気予報の精度が落ちるだけでなく、観測網に空白が生じ、アジア・太平洋地域の台風や豪雨の監視に支障を来す恐れがある。
ひまわりは故障に備えて2基体制で、現行の6号と7号はともに2015年に寿命を迎える。衛星の製造は5年かかるため、8、9号の関連費用を来年度予算に盛り込む必要がある。
6、7号の時は、気象以外に航空管制機能を搭載することで旧運輸省航空局の予算を捻出(ねんしゅつ)した。だが、国交省は「次世代の管制通信方式が議論中」との理由で、後継機では航空管制機能の相乗りを見合わせた。同庁は民間との相乗りを模索したが、協力は得られなかった。
99年に5号の後継機打ち上げが失敗した際、米国の衛星の軌道を変えて日本の観測を2年間代行させたが、米国からは「次に似た状況になっても1年限り」とくぎを刺されたという。
ひまわりは海面水温などの地球温暖化にかかわる情報も集めている。同庁は「観測が滞れば国際社会に迷惑がかかる。打開策を見つけたい」としている。
(2008年7月5日15時04分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080705-OYT1T00454.htm
「「アイヌ語を公用語に」 先住民族サミット実行委が提言」とかいう記事があって、謳うのは簡単だけど実現は困難極まるだろうな、と。
アイヌを北海道先住民と認めることについては吝かではないのですが、公用語となるとアイヌにとっても負担が大きい。特に“アイヌ語”という言語には標準語がなく、地域ごとの方言差が大きいことが、まずは問題になる。続いて、現代日本語と等価な内容を過不足なく記述できるのか、という問題が出てくる。公用語ということは、法令が記述できないといけないわけで、法令に含まれる概念を表現できなければいけない。そのためのアイヌ語整備に払われねばならない努力というものは、相当なもんでしょうな。
言ってしまえばアイヌ語を現代語として再構築する作業になるわけですが、“標準アイヌ語”を制定する辺りで血を見そうな予感がします。さらに近代概念の表現となると、大胆な造語や借用語が必要になりますから、エリエゼル・ベン・イェフダーが如き才能が求められるところです。果たしてそこまで改造された物を“アイヌ語”と呼びうるか、については私は何も言いませんが。
かてて加えて、それだけの努力を払ってアイヌ語を整備して日本国の公用語としたところで、そのサービスを享受する人間がどの程度いるのか、と言う点について、私はさらに懐疑的なのです。
第一言語をアイヌ語とするアイヌ民族が1万人くらいコミュニティを作っている、というのであれば実施に躊躇はないのですが、そんなにいないものねぇ……。流石に費用対效果が悪すぎると感じます。
Japanese woman overpowers thief with tea and sympathy見出しを訳すなら、「日本女性、茶と同情で泥棒に打勝つ!」ってところでしょうか。なかなか落語的な風味のある味わい深い記事だと思うわけですが、これが配信先各国でどのように受け止められるかは神の味噌汁であります。
Tue Jul 8, 2008 6:13am BST
TOKYO (Reuters) - A Japanese woman and her six-month-old baby escaped unhurt from a knife-wielding thief this week after the mother calmed him down with a cup of tea and a chat.
The 30-year-old Tokyo woman was walking along a corridor in her apartment building with her daughter on Monday when a man brandishing a knife demanded money, the Asahi newspaper said.
When the housewife told him she had none, the man barged into her apartment. Hoping to calm him, the woman made the thief a cup of tea, whereupon he put his knife away and began a 20-minute monologue about his life.
The woman then gave the man 10,000 yen (47 pounds) and ran outside to call the police from a pay phone, the report said.
Police rushed to the scene, but the thief had fled and is still being sought.
(Reporting by Mari Saito)
セブン・イレブンがインターネットショップサービスを始めたそうな。ネットで注文して店舖で受け取り……って、前からあるセブン・アンド・ワイと何か違うのか?
セブン・イレブン受け取りにすると配送料が無料になるので、よく使っています。開業以来一向に配達時間が指定できるようにならない某社では、私のような一人暮らしは困るのですよね。その点コンビニなら24時間営業ですから、自分の好きな時間に受け取りに行けますから。
先月の件で「「落書き跡に銘板で校名残したい」伊の大聖堂が申し出」という笑うべきか嘆くべきか悩む記事。
落書きの件では、事の発端になった女子大生の他にも、なにやら高校野球の監督が解任されたりと、私が考えている以上に大事になってます。日本の厳罰主義って、昨今行き過ぎている気がします。
現地法に即した刑罰を別とすれば、私としては精々厳重注意か、学生だったら卒業必要単位の積増し、社会人なら減俸十分の一・一月くらいじゃねぇのとか思いますが。それはともあれ、彼女らがすべきことは大聖堂に対する謝罪ではなくて、現地警察への出頭ではなかったかと思う次第。
さて、笑い話の分析に移ると、この行為の笑うべきところは、「自分たちの感情(謝意)が相手(大聖堂側)に意図したとおりに受け取ってもらえる」という前提を疑っていない行動であることです。過去にも言及していますが、基本的に異文化の人間に対して自分たちの感情が無条件で受け容れてもらえるなどと考えるのは、歴史を蔑ろにしている人間だけでしょう。
私に言わせればわざわざイタリアくんだりまで出かけて行って改めて謝罪するなんてのは、自己満足でなけりゃ内国パフォーマンスなんですよ。相手不在も大概です。既に謝罪の手紙を書いて渡していて、向こう側はそれで満足していたそうですから、それ以上の行為は余計ですよ。
日本側からしてみれば「このくらいしても当然」かも知れないけど、向こう側からしてみれば「謝罪訪問という勇気ある行動に感銘を受けた。寄付金で落書きを消した個所に、学校名入りのタグ(銘板)を作りたい」とかいう話になってしまう。
嘆くべくはそのような結末に至ることを大学教育者が予想もせずにこのような行動に至っていることで、その点については最早呆れる外ない。一体なんのために旅行してるんだ? 異文化との接触を持って、自分たちのやり方が必ずしも通用しない社会がこの世界には存在することを学んだんじゃないのか……?
「自分たちのやり方は世界に通用する」と疑いなく信じ込む病気は、大凡世界情勢を悪化させていく根が深い病気なんだがねぇ。
燃油費の高騰を理由に、漁師が休漁に入っているそうな。
正直、食費の値上がりはキツいが、漁師にも生活があり已む方ないところ。
究極的には電動漁船でも開発するしかないのか……。水素駆動とか。
他の記事と読み比べてもその特異さが浮いていますが、小委員会で実際に言われていたことを列挙すると下記のように。「藤」「誰」「俺」も、常用漢字に188字を追加
常用漢字の見直しを進めている文化審議会国語分科会の漢字小委員会は15日、「藤」「誰」など計188字を新たに常用漢字に追加することを決めた。
このうち、「俺」については当初、「公の場で使う言葉ではない」といった反対意見もあったが、この日の小委員会では、「日常生活で広く使われるようになった」「文頭にくる場合、漢字の方が読みやすい」として追加が認められた。
今月31日の国語分科会で正式決定され、来年2月に、読み方と字体を定めた最終案を発表する。2010年2月をめどに文部科学相に答申される予定。
(2008年7月15日19時03分 読売新聞)
それはともあれ、金武委員の質問から始まった、「賭」「釜」「磯」「柿」が入らなかった理由の説明の中で私が気付いたのは、「ルビを振ればいい」というフレーズが何度か出たこと。
正論は正論なんだけど、かつて当用漢字の推進時には、ルビを振る手間が馬鹿にならんとかいうのが動機の一つだったことを思うと、時代の移り変わりというものを感じるね。
また同時に、この新漢字表が表外漢字との共存を前提にしていることも、大きな特質だろうと思った。
漢字制限、つまりマキシマムセットだった当用漢字や、目安というスタンダードセットだった常用漢字からさらに後退して、ミニマムセットに近い扱いになってるように見える。
意識的にか、無意識的にかは、見極めが難しいところだけど。
個人的には、小委員会の前田富祺主査が、「最近のライトノベルも集めている」と発言したのにちょっとした驚きを受けた。将来、ライトノベルが国語政策に影響を及ぼすかも知れない、とかなんとか。真面目な学者さんって凄いなぁ。
でも、こんな私が言うのもなんだけど、ライトノベルの日本語ってかなりアレなんだけどもね……。
公立図書館から「無料貸本屋」「無料自習室」の機能を分離しても評価方法が変わらなければ図書館は変わりようがない。
先日の日記に画伯からツッコミがあった。
某社のコンビニ受け取りサービスについては発表時に某工作者に聞いていたのだが、送料のほかに手数料がかかると聞いて、なんの冗談かと。
セブン・アンド・ワイでコンビニ受け取りなら送料・手数料無料なのに、何が悲しくてまた余計な金を支払わないとあかんのか。
というわけで、利便性と費用の両面から、私はセブン・アンド・ワイを利用することが多いのですよ。
芥川賞を受賞した外国人としては、李恢成(イ・フェソン)さん=1972年=、故・李良枝(イ・ヤンジ)さん=89年=、柳美里(ユ・ミリ)さん=97年=、玄月(ヒョン・ウォル)さん=2000年=の4人の在日韓国人がいるという具合になります(翻訳記事より)。どうでもいいですが、書名の訳は「$(C獣娃戚 $(C什悟球澗 $(C焼徴」。なんかちょっとニュアンスが違うような……。
「ヤフー、漢字の読みを返す「ルビ振り」API公開」というニュースに接して思ったのですが、同綴異音異義語はどうするんでしょうかね。
例えば「大連」とか私だったら反射的に「おおむらじ」とか思い浮かびますが、地名の「だいれん」と読むケースの方が一般的でしょうか。
すでに流通している刃物については今後、所有者に手放すよう呼びかける。というのは、財産権の侵害に当たらないだろうか、と。
NHKが「デジタルネイティブ」なる番組をこさえているらしい。番組webサイトの説明書きによれば「子供の頃からインターネットを水や空気のように使いこなしてきた世代」というところらしい。
ということは、144kbpsのモデムでfjを読んでいたような私は対象外に違いない。あの頃の“インターネット”はとても水や空気といったものではなかったから。
それはともかく、どうも“デジタルネイティブ”という語感が別のものを想起させるのはいかんともしがたいのだろうか。
Wired Visionに「中国全体よりも多い「カリフォルニア州の自動車用燃料消費量」」という記事があって、日本はどんなもんよ?と思って自動車輸送統計調査を調べてみた。
平成18年(2006年)の統計によれば、下記の通り。
貨物自動車 | 旅客自動車 | |
---|---|---|
ガソリン | 9,546,394 | 49,905,974 |
軽油 | 22,156,086 | 4,159,254 |
LNG | 2,391,331 |
会が跳ねた後の呑み会の中で、「使い方を指定して税金を納めたい」という意見があって、アイデアを出す。
各省庁が財務省の監督下において事業毎に公債を建て、その購入を以て納税に代える(確定申告する)とすれば良いだろう、と。呑み会の中では「ひまわり債」(気象衛星ね)とかいう意見が出ていた。確かに400億くらいならすぐに集まりそうな気がする。
そうすれば国会や内部調整を経ずに必要な金額を国民に訴えることが出来、また国民も納得の上で納税が出来る。しかしでは「誰も知らないけど必要な仕事」とかはどうすればいいのだろうか?
特定の用途に税金が最初から割り振られてしまうと言うことは、一般財源がその分減少したのと同じことになる。少なくなったパイの奪い合いには、当然力のある省庁が力を振るうだろうから、水産庁や林野庁はかなり厳しくなるのではなかろうか……。
川口のSKIPシティで開催中の国際Dシネマ祭へ、ハヤシライスを観賞しに行く。
しかし川口って道が悪いし自動車は粗っぽいし、河一つ隔てるとここは埼玉なのだと強く感じますね、ええ。
しかし、埼玉に入るだけで、路上から自転車便が居なくなるってのは、ある意味凄いと思う。
ニコニコ動画が繁体中国語に続いてドイツ語とスペイン語に対応したとか言う話なんだが、なぜフランス語ではないのだろうか。
可能性としては……みんな日本語できるから、とか?
そもそも英語ないしなー。
次はなんだろ。トルコ語とかじゃないだろうな。
ダガーナイフを規制したら、八王子では包丁が使われた。次は包丁を規制せねばなるまい。
もうね、阿呆かと。
FLACのDirectShowフィルタがずっとUnicode非対応だったため、非ASCII文字をどこかに含んでいるアウトだったのだが、ogg系の統合フィルタのUNSTABLE Versionの方で対応していた。しかも2006年版で。気づいてなかった。
ともあれこれでWMPとかでもFLACが問題なく楽しめますな。
もっとも、常用しているのはLilithですけど。
だって、ASIOで出力できるんですもの。
以前某所に「個人的には2chのサーバ群にIPv6でアクセス可能になる頃が、普及した、と言える時期だと思う(笑)。」と書いていたら、本当にできるようになるらしい。
あとはISPの対応かな。