哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2008年7月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2008年7月1日(火曜日)
 以前も似たようなことがあった記憶があるのだけど、夏目房之介産経に掲載されたコメントについて「これは勝手に出されたコメント記事です」と。
 夏目氏の投げ遣りっぷりが光るエントリなのですが、読者としては『「識者のコメント」なるものは眉に唾を付けて読むものである。可能ならば本人のblogで確認すべし』という意識を強くしただけですな。いやまぁ、産経の記事の質をとやかく言っても始まらんという話はありますが。
 かといってネットニュースの品質については更に低いのが現状なので、どうしようもない。
 畢竟、新聞媒体を切っ掛けにスタートする2ちゃんねるのニュース速報板+あたりのスレから信憑性の高そうな情報をピックアップして裏取りする作業が発生する。
 結局のところ最後に判断するのは自分だということなのか。

 『当直医らに患者らが暴力 救急医療に影響「逮捕して!」とかいう記事を読んで、警察の四角四面な対応にも問題があるが、救急医療を妨害する行為は通常の威力業務妨害や傷害ではなく、特に罪状を設けて別途規制しても良いかも知れないと思った。通常の傷害罪と罪状を別ける理由は、緊急医療に従事中(待機中を含め)の医療関係者は公益奉仕者であり、これを不当に業務妨害あるいは傷害する行為は公益そのものに損害を与えているからだ。
 ぶっちゃけ、暴れてる奴を取り押さえようとしている間に、本当に急を要する患者が来たら困る。最悪人死にが出る。救急車が必死になって搬送先を探しているのに、病院では腰痛で運ばれてきた患者が元気に暴れていて取り押さえるのに必死で応答できないなんて馬鹿馬鹿しすぎる。
 病院の中に限って限定的な逮捕権を与えても良いけど……そこまでやるなら、弁護士のような半公務員状態に置かねばならぬかも知れず。匙加減が難しいところですな。


2008年7月2日(水曜日)
 「電子書籍端末売れず──ソニーと松下が事実上撤退」とな。ΣBookの発表が2003年だったから、かれこれ5年。鳴かず飛ばずの裡に終わってしまったわけか。
 確かに今やコンテンツはケータイ一色でありまして、私のようなオールドタイマーには理解しがたい勢いで何でもかんでもケータイになっていますね。数年前のTIBFでケータイで小説を読む展示を見たときには正気じゃないと思ったものですが、今ではケータイをターゲットとした新形態の小説から、果ては小説そのものをケータイで書く人まで現れています。
 まあ私としたところで手書きで原稿を書くことなどついぞ無くなってしまっているわけですが、それでも携帯電話のあの10キーで「文章」を書こうとする人がいるのには驚かされます。どうしてもというなら、やはりWILLCOM 03を選んでしまうでしょう。
 脱線しましたが、ケータイ化そのものに懐疑的なわけでも否定的なわけでもないのですが、どうせケータイに入っていくなら、ケータイそのものももう少しコンテンツプレイヤーとして充実してくれると良いなぁとか思います。
 PSPでもいいんだけど。

 そういえばAdobe Reader 9が公開されたんで、一応インストールしてみたんだけど、ウィンドウ背景色がグレーから黒に変更されていた。大枠が黒の文書を表示させると文書の外枠がどこだか分からなくなるので8までのグレーに変更したいと思ってあちこち設定を見たのだがどうやっても変更できず、支障を来すので8に戻した。


2008年7月3日(木曜日)
 文房具に拘る方ではないのだが、愛用のボールペンがある。
 ゼブラジェルスリー(J3J1)
 クリップ軸を回転させることで黒・赤・青の三色を切り替えられる、リボルバー型の三色ボールペンで、特に特徴はない。ただ、このボールペンの書き味が気に入っているというだけ。適当に重さがあるのと、全体的に剛性が高い所も気に入っているが。
 というわけで、都合6本程持っている。替芯も買い込んであって、便利に使いまわしている。
 ただ、最近もう何本か欲しいなと思い始めたのだが、見ての通りとっくに廃盤になっている商品で、あるとしたら問屋の倉庫か、店頭在庫くらいなものだろう。検索をかけると台湾などが引っかかるのだが、買いに行けるわけもなく。
 後継機種もあるんだけど、ノック式になってしまったのと、剛性が低くなったせいで、私には合わないのだ。可動式のクリップ部が壊れたこともあるし。

 『「ニコニコ動画」、削除時に権利者名表示へ』と、どっかで見たことがあるアイデアですが、常識的に考えると常識的に到達する常識的な結論なのでしょう。
 何度も言うようですが、著作権法は著作権者(not 著作者)にコンテンツの生殺与奪の権限を与えていますが、逆を言えば権利者には默認するという選択肢もあります。そのため、権利者以外の第三者には削除するかどうかの判断は本質的にできません。
 であれば、削除を行ったとき、誰が判断したのかを明確にしないと、権利者の詐称などが発生する虞があるんですよね。

 『「平和無防備都市条例」制定目指し直接請求/市民ら約3万人の署名』という記事に気になるフレーズがあった。戦争になっても自治体が非協力を宣言するってのは、一体どういうことだろう?
 現行憲法の解釈上、日本は侵略戦争を行えないことになっているから、日本が近い将来戦争状態になるとしたら、それは侵略を受けている状態であると想定される。かかる状況下に於いて“非協力を行う”というのは利敵行為に他ならない。有事下における“サボタージュ”は外患援助罪に該当する可能性がある。
 この種の団体はタダの低能か、そうでないなら背後関係を疑った方が良いだろうね。

 朝のニュースを聞いていたら、「政府の無駄をゼロに」とかいう科白が聞こえてきた。
 耳障りは良いけど、気違い沙汰だね。
 基本的に“無駄”と“余裕”は区別がつかない。リダンダンシー(Redundancy)と言ってもよいが、“無駄”を省くと“余裕”は失われる。未来を完全に予測することはできないため、現在存在する“遊び”が“無駄”なのか“余裕”なのか、過誤なく判断することはできない。
 “無駄”だと思ったものが実は必要な“余裕”だった、なんてことはありがちな話だし、平時は必要のない“無駄”が有事に於いて“余裕”として機能する例も多い。
 極言すれば“無駄”がゼロになった組織は、たった一人の職員が風邪を引いただけでも機能不全を起こしてしまう。
 常識的に考えろよ、そんな馬鹿な制度設計をするわけがない、と思うかも知れないが、では何人くらいが倒れても大丈夫なように制度設計をするのが良いか?となると議論は尽きなくなる。一人か、二人か、三人か? 全体の30%が倒れても任務が遂行できる組織は、換言すれば30%の余裕を見こんであるわけだ。これは“無駄”か“余裕”か?
 無論、様々な工学的手法によって、ある程度望ましい“余裕”の量を導き出せることもあるが、それとてある種の「想定の域内」の話で、想定を外れれば組織はやっぱり崩壊する。その「想定」は常に人間が判断しなければならない。ワンマン企業なら社長が判断することだし、行政組織なら行政府の長が判断しなければならない。
 で、日本の国権の最高機関たる国会の構成員である議員様が上記のような「政府の無駄をゼロに」とか発言しているのを見ると、薄ら寒い。本当に彼らに“無駄”と“余裕”の線引きを任せて良いのか、心配になるのだ。


2008年7月4日(金曜日)
 糸野襲来。
 なんかニコニコ大会議とかに参加するために上京してきたらしい。
 ご苦労なことだ。

2008年7月5日(土曜日)
 本日は製造日なりーっ。
 山のような建材食材。
 砂糖2kgとか、かなりアレな感じ。今回途中で足りなくなって買い出しが発生した。
 毎回撮影されているから今回も撮影された卵。
 焼かれる前の段階のプリンのタネ。
 はくほー氏所望のところである紅茶ゼリー。
 そして今回もレアチーズケーキ。

2008年7月6日(日曜日)
 本日は喫食日なりーっ。
 さとろみ君が時刻に現れず、逃亡したことが明らかになったのと、主宰者にして勇者バケツプリンことはくほー氏が「やすみたい」状態で遅参。
 栄えある挑戦者はny(EeePC魔改造黒帯)、π(超甘党)、kats画伯(デコレーション担当)、私、糸野君(ハレハレダンサー)、KaTOさんに会場提供の王様夫妻の計8人。
 今回初挑戦のレアチーズケーキ。クリームチーズをこねるのが大変だった……。レシピ通りに造ったのだが、ゼラチンによる凝固は不要との結論が出た。次回に活かされるであろう。
 前座の0.5リッター鍋プリン。全員お碗一杯ずつで消費される。
 1.5リッター紅茶ゼリー。今回ゼラチンが多すぎて硬かった。ゼラチンは今回の鬼門であったのかも知れず。
 そして真打ち、3リッター鍋プリン。この前にメレンゲアイスクリームがあったのだが、あまりの甘さに全員グロッキーになっているところにこれ。ビジュアル的にかなりキツい。
画伯の手により入念なデコレーションが為された鍋プリン。
 完食後の光景。
 今回初挑戦のミートパイ。πちゃんの要望によって超適当に造られたが、案外食えた。
 参加の諸兄は御苦労様でありました。

 他のレポート。


2008年7月7日(月曜日)
 溜め息しか出てこない話題。
気象衛星が消滅の危機、「ひまわり」後継機に予算集まらず

 気象庁が6〜8年後に打ち上げを予定している気象衛星「ひまわり」後継機2基の調達の見通しが立たず、30年以上も日本の空を宇宙から見守ってきた気象衛星が消えてしまうかもしれない事態に直面している。

 現行2基の予算の7割を分担した国土交通省航空局が計画から外れることになったため、管理運用を含め1基400億円とされる予算の確保が気象庁だけでは難しいためだ。

 ひまわりを失えば、国内の天気予報の精度が落ちるだけでなく、観測網に空白が生じ、アジア・太平洋地域の台風や豪雨の監視に支障を来す恐れがある。

 ひまわりは故障に備えて2基体制で、現行の6号と7号はともに2015年に寿命を迎える。衛星の製造は5年かかるため、8、9号の関連費用を来年度予算に盛り込む必要がある。

 6、7号の時は、気象以外に航空管制機能を搭載することで旧運輸省航空局の予算を捻出(ねんしゅつ)した。だが、国交省は「次世代の管制通信方式が議論中」との理由で、後継機では航空管制機能の相乗りを見合わせた。同庁は民間との相乗りを模索したが、協力は得られなかった。

 99年に5号の後継機打ち上げが失敗した際、米国の衛星の軌道を変えて日本の観測を2年間代行させたが、米国からは「次に似た状況になっても1年限り」とくぎを刺されたという。

 ひまわりは海面水温などの地球温暖化にかかわる情報も集めている。同庁は「観測が滞れば国際社会に迷惑がかかる。打開策を見つけたい」としている。

(2008年7月5日15時04分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080705-OYT1T00454.htm

 この日記でも何度も何度も言及していますが、今や気象情報サービスは立派な社会基盤です。大型の気象観測衛星を予備機を含め最低2機、静止軌道上に配置するのは不可欠と看做せます。本音を言えば、極軌道衛星を追加で2機ほど欲しいところです。しかるに、そのための予算が出てこないというのは、一体どういうことなのか。
 地球温暖化対策は今北海道でやってるサミットの重要議題とかいう話なのに、気象観測衛星は予算も付けられずにふらふらしている。観測手段もなしに対策が立てられると思っとるのか?
 国交省が衛星相乗りから降りたってことらしいんだけど、これについては既述の通り、本来気象庁に単独で衛星の運用が可能になるくらいの予算を付けるのが正常な思考回路というもの。必要なら気象庁を国交省の外庁から環境省へ移して炭素税を目的税として徴收してでも、必要な予算措置を講じるべきです。
関連:

 「「アイヌ語を公用語に」 先住民族サミット実行委が提言とかいう記事があって、謳うのは簡単だけど実現は困難極まるだろうな、と。
 アイヌを北海道先住民と認めることについては吝かではないのですが、公用語となるとアイヌにとっても負担が大きい。特に“アイヌ語”という言語には標準語がなく、地域ごとの方言差が大きいことが、まずは問題になる。続いて、現代日本語と等価な内容を過不足なく記述できるのか、という問題が出てくる。公用語ということは、法令が記述できないといけないわけで、法令に含まれる概念を表現できなければいけない。そのためのアイヌ語整備に払われねばならない努力というものは、相当なもんでしょうな。
 言ってしまえばアイヌ語を現代語として再構築する作業になるわけですが、“標準アイヌ語”を制定する辺りで血を見そうな予感がします。さらに近代概念の表現となると、大胆な造語や借用語が必要になりますから、エリエゼル・ベン・イェフダーが如き才能が求められるところです。果たしてそこまで改造された物を“アイヌ語”と呼びうるか、については私は何も言いませんが。
 かてて加えて、それだけの努力を払ってアイヌ語を整備して日本国の公用語としたところで、そのサービスを享受する人間がどの程度いるのか、と言う点について、私はさらに懐疑的なのです。
 第一言語をアイヌ語とするアイヌ民族が1万人くらいコミュニティを作っている、というのであれば実施に躊躇はないのですが、そんなにいないものねぇ……。流石に費用対效果が悪すぎると感じます。


2008年7月8日(火曜日)
 私は歴史学徒でありまして、この世界のありようが空間的にも時間的にも普遍的でも均質的でもないことを弁えているつもりです。異国と異世界には本質的な違いはありませんし、同国内であっても例えば東京と大阪は同質ではありません。中京圏の人間はあらゆる食品に八丁味噌をかけて食べますが、当然それは一地域の文化であって日本で普遍的に見られる食文化ではありません。時間軸を考えれば更に顕著で、人間はたかだか30年前のことでもすっぽり忘れていきます
 というわけで、異国において私の理解を超える出来事が起きても「そういうものか」としか思いませんし、そのことをして異国を判断することもできるだけ避けるようにしています。「alii alia」ではありませんが、彼らには彼らのやり方があり、よそ者から見れば奇矯な風習でも現地では必要とされていることでしょうし、また立場を換えれば我が身もまた同じでしょう。
 諸外国から飛び込んでくる面白おかしいニュースというのは心の清涼剤として話のネタとして、真剣かつ適当に取り扱うのが良いと思うのです。
 で、前置きが長くなったのですが、本日のロイターでこんなニュースが。
Japanese woman overpowers thief with tea and sympathy
Tue Jul 8, 2008 6:13am BST

TOKYO (Reuters) - A Japanese woman and her six-month-old baby escaped unhurt from a knife-wielding thief this week after the mother calmed him down with a cup of tea and a chat.

The 30-year-old Tokyo woman was walking along a corridor in her apartment building with her daughter on Monday when a man brandishing a knife demanded money, the Asahi newspaper said.

When the housewife told him she had none, the man barged into her apartment. Hoping to calm him, the woman made the thief a cup of tea, whereupon he put his knife away and began a 20-minute monologue about his life.

The woman then gave the man 10,000 yen (47 pounds) and ran outside to call the police from a pay phone, the report said.

Police rushed to the scene, but the thief had fled and is still being sought.

(Reporting by Mari Saito)

 見出しを訳すなら、「日本女性、茶と同情で泥棒に打勝つ!」ってところでしょうか。なかなか落語的な風味のある味わい深い記事だと思うわけですが、これが配信先各国でどのように受け止められるかは神の味噌汁であります。
 ちなみに、朝日の元記事は「押し入った主婦宅でお茶出され…強盗、身の上話20分だそうな。
 最終的なオチを大切にしたいので、犯人にあっては是非改心して金を返しに来たところを逮捕されて欲しいものであります。

2008年7月9日(水曜日)
 先日の気象衛星の問題だが、松浦さんが精力的にエントリを起こしていて、トラックバックも集まっている。
 1機400億の×2なんて、気象衛星の価値に比べれば大した額ではないと思うのだが、違うのだろうか。それこそ道路財源を取り崩しても良いくらいだ。
 それでなくとも日本の宇宙開発には、方針の失敗としか思えないものが多くある。
 松浦さんがblogで挙げているGXロケットもそうだが、ISSへの参加も、その費用の負担を考えると再考の余地があったのではないかと思う。現時点で「きぼう」モジュールの運用費用は年800億に到達しかねないと言われている。「きぼう」を持ったことにより、日本はISSへの補給輸送を一部負担せねばならず、現在開発中のH-IIBロケットHTVによってこれを賄わねばならない。しかも年2回だ。大体、現在でもH-IIAを年1〜2回程度しか射上げていない日本がこんなことをしたら、他の衛星の打ち上げや、宇宙観測ミッションを行う余地がなくなってしまう。
 勿論「きぼう」運用費がJAXA予算と別枠なら話は別だが、そんな旨い話はない。JAXAの年予算は変わらずに、ISSの負担だけが増えていけば、結果として他のプロジェクトが圧迫される。果たして「きぼう」にそれだけの価値があるのか?
 ISSで行なわれる実験についても希少価値があることは分かっているのだが、それはそれとして、では気象観測衛星とどちらがより重要かと考えたときに、後者という答えを出すのが政治の仕事ではないかと思う。

 セブン・イレブンインターネットショップサービスを始めたそうな。ネットで注文して店舖で受け取り……って、前からあるセブン・アンド・ワイと何か違うのか?
 セブン・イレブン受け取りにすると配送料が無料になるので、よく使っています。開業以来一向に配達時間が指定できるようにならない某社では、私のような一人暮らしは困るのですよね。その点コンビニなら24時間営業ですから、自分の好きな時間に受け取りに行けますから。


2008年7月10日(木曜日)
 NHKが、P2P TV配信システムJoost番組を提供するらしい。
 何も英国のサービスでどうこうするよりも、日本のKeyHoleTVでも使えばいいのにとか思わなくもない。
2008年7月11日(金曜日)
 「「英語式語順は、自然な思考の順番に反する」研究結果」……そうか! SOV=動詞を最後に置く、つまり逆ポーランド記法は人間にとって自然な記法なんだ! Forthが共にあらんことを!

 先月の件で「「落書き跡に銘板で校名残したい」伊の大聖堂が申し出という笑うべきか嘆くべきか悩む記事。
 落書きの件では、事の発端になった女子大生の他にも、なにやら高校野球の監督が解任されたりと、私が考えている以上に大事になってます。日本の厳罰主義って、昨今行き過ぎている気がします。
 現地法に即した刑罰を別とすれば、私としては精々厳重注意か、学生だったら卒業必要単位の積増し、社会人なら減俸十分の一・一月くらいじゃねぇのとか思いますが。それはともあれ、彼女らがすべきことは大聖堂に対する謝罪ではなくて、現地警察への出頭ではなかったかと思う次第。
 さて、笑い話の分析に移ると、この行為の笑うべきところは、「自分たちの感情(謝意)が相手(大聖堂側)に意図したとおりに受け取ってもらえる」という前提を疑っていない行動であることです。にも言及していますが、基本的に異文化の人間に対して自分たちの感情が無条件で受け容れてもらえるなどと考えるのは、歴史を蔑ろにしている人間だけでしょう。
 私に言わせればわざわざイタリアくんだりまで出かけて行って改めて謝罪するなんてのは、自己満足でなけりゃ内国パフォーマンスなんですよ。相手不在も大概です。既に謝罪の手紙を書いて渡していて、向こう側はそれで満足していたそうですから、それ以上の行為は余計ですよ。
 日本側からしてみれば「このくらいしても当然」かも知れないけど、向こう側からしてみれば「謝罪訪問という勇気ある行動に感銘を受けた。寄付金で落書きを消した個所に、学校名入りのタグ(銘板)を作りたい」とかいう話になってしまう。
 嘆くべくはそのような結末に至ることを大学教育者が予想もせずにこのような行動に至っていることで、その点については最早呆れる外ない。一体なんのために旅行してるんだ? 異文化との接触を持って、自分たちのやり方が必ずしも通用しない社会がこの世界には存在することを学んだんじゃないのか……?
 「自分たちのやり方は世界に通用する」と疑いなく信じ込む病気は、大凡世界情勢を悪化させていく根が深い病気なんだがねぇ。


2008年7月12日(土曜日)
 ついさっきまで動いていたPS/2キーボードが故障するという事態に遭遇。
 暫く本気でデバイスドライバとかを疑っていた……。
 まさか本当にキーボードが壊れるとはなぁ……。

2008年7月13日(日曜日)
 ステムを下げるためにスペーサーを拔いて、ついでなのでステアリングコラムをぶった切って貰う。おお、乗り易くなった。
 軽く20kmほど走る。
 猛暑に死にかける。
 もう夏だなぁ。

2008年7月14日(月曜日)
 大野晋氏逝去。享年88歳。
 橋本進吉の後を受けた上代特殊假名遣いの研究で知られた方だが、日本語タミル語起源説みたいなトンデモがなけりゃなぁ……と思うところアリ。

 燃油費の高騰を理由に、漁師が休漁に入っているそうな。
 正直、食費の値上がりはキツいが、漁師にも生活があり已む方ないところ。
 究極的には電動漁船でも開発するしかないのか……。水素駆動とか。


2008年7月15日(火曜日)
 文化審議会国語分科会漢字小委員会があったので傍聴へ行く。昨今話題になったためか、マスコミが増えて、委員の出席が良くなった気がする(おい)。
 てなわけで、今回も報道合戦が繰り広げられた模様。  読売新聞が見事なトバしを演じています。

「藤」「誰」「俺」も、常用漢字に188字を追加

 常用漢字の見直しを進めている文化審議会国語分科会の漢字小委員会は15日、「藤」「誰」など計188字を新たに常用漢字に追加することを決めた。

 このうち、「俺」については当初、「公の場で使う言葉ではない」といった反対意見もあったが、この日の小委員会では、「日常生活で広く使われるようになった」「文頭にくる場合、漢字の方が読みやすい」として追加が認められた。

 今月31日の国語分科会で正式決定され、来年2月に、読み方と字体を定めた最終案を発表する。2010年2月をめどに文部科学相に答申される予定。

(2008年7月15日19時03分 読売新聞)

 他の記事と読み比べてもその特異さが浮いていますが、小委員会で実際に言われていたことを列挙すると下記のように。
  1. 本日了承されたのは、7月末の国語分科会へ上提される「案」である。
  2. 音訓の検討が今後行われ、その間にも採録する漢字の見直しはあり得る。
  3. 来年の2月くらいにパブリック・コメントに付すことになる。
  4. パブリック・コメントは2回行うだろう。
 読売新聞の記者は一体何を聞いていたんでしょうかね?

 それはともあれ、金武委員の質問から始まった、「賭」「釜」「磯」「柿」が入らなかった理由の説明の中で私が気付いたのは、「ルビを振ればいい」というフレーズが何度か出たこと。
 正論は正論なんだけど、かつて当用漢字の推進時には、ルビを振る手間が馬鹿にならんとかいうのが動機の一つだったことを思うと、時代の移り変わりというものを感じるね。
 また同時に、この新漢字表が表外漢字との共存を前提にしていることも、大きな特質だろうと思った。
 漢字制限、つまりマキシマムセットだった当用漢字や、目安というスタンダードセットだった常用漢字からさらに後退して、ミニマムセットに近い扱いになってるように見える。
 意識的にか、無意識的にかは、見極めが難しいところだけど。

 個人的には、小委員会の前田富祺主査が、「最近のライトノベルも集めている」と発言したのにちょっとした驚きを受けた。将来、ライトノベルが国語政策に影響を及ぼすかも知れない、とかなんとか。真面目な学者さんって凄いなぁ。
 でも、こんな私が言うのもなんだけど、ライトノベルの日本語ってかなりアレなんだけどもね……。


2008年7月16日(水曜日)
 朝日の「財政難図書館、不要本に埋まる 寄贈募るが多くは廃棄という記事に言及しようかどうしようかと思いながらも敬遠したのだが、「公立図書館から「無料貸本屋」「無料自習室」の機能を分離すべきだ」というblogを目にしたので書くだけ書いて置くことにした。
 批判の気持ちは私もよく分かるのだが、現状を把握してからの方が良いだろう、と。
 実のところ、公共図書館運営の外注化はかなり進んでいて、業務委託されていたり指定管理者になっていたり、PFIで丸ごと運営していたりと、見事に「行政のスリム化」の対象となっている。
 では外部に任せた図書館運営をどう評価するか?という点が話の出発点になる。
 で、やはりどうしても入館者数だとか回転率だとかが評価項目になってしまう。参考として杉並区図書館協議会の評価書を見てみると、蔵書予約率とか、地域人口一人当たりの貸出数とか、貸出1冊あたり経費とか、どうしようもない評価項目が並んでいる。これらの数字を上げるためには、とにかく貸出を増やし、回転を上げることが重要になる。
 その方法は?と問われれば、答えは簡単。ベストセラーを大量購入して高速回転させれば良いのだ。
 アホか。
 無論、図書館のサービスとしてベストセラー本“も”置くことに異議はないが、それよりもまず「ユネスコ公共図書館宣言」(原文)を百万遍読めと言いたい。
 その上でもう一度評価の仕方を考えろと。
 評価の方法が上のような状態であれば、運営がそのようになるのは自然というもので、何らの不思議はない。mojix.orgの筆者が主張するように公立図書館から「無料貸本屋」「無料自習室」の機能を分離しても評価方法が変わらなければ図書館は変わりようがない。
 そのためには地域住民の図書館への意識が変わる必要があり、地方議会、地方首長が変わらないといけないわけだ。
 一足飛びの改革は難しいので、長期的な視座に立った図書館のあり方を訴えていくしかないのだ……。

 先日の日記画伯からツッコミがあった。
 某社コンビニ受け取りサービスについては発表時に某工作者に聞いていたのだが、送料のほかに手数料がかかると聞いて、なんの冗談かと。
 セブン・アンド・ワイでコンビニ受け取りなら送料・手数料無料なのに、何が悲しくてまた余計な金を支払わないとあかんのか。
 というわけで、利便性と費用の両面から、私はセブン・アンド・ワイを利用することが多いのですよ。


2008年7月17日(木曜日)
 一昨日の話になりますが、中国出身の作家・楊逸さんが第139回芥川龍之介賞に選ばれたとの報がありました。日本語を母語としない作家としては初の受賞ということで日本では話題になりましたが、はて、本国ではどうだろうかと、Google Newsの中国版で検索してみたんですよ。そうしたら、昨日は大した扱いじゃなかったんですが、今日になって結構詳細な記事が上がったりしていて、基本的には好意的なコメントが付いているようです。「時が滲む朝」は「浸着時光的早晨」と仮訳されていますね。
 ちょっと思いついて台湾の方でも調べてみたら、結構いい感じの記事になってました。面白いのは最後に「台灣旅日作家邱永漢及陳舜臣曾分別於一九五五年和一九六八年榮獲直木獎」(適当訳:在日台湾人作家の邱永漢と陳舜臣が1955年と1968年に直木賞を獲っている)と付け加えているところでしょうか。ちなみにこちらでの書名仮訳は「時光滲出的早晨」。
 これが韓国の記事になると芥川賞を受賞した外国人としては、李恢成(イ・フェソン)さん=1972年=、故・李良枝(イ・ヤンジ)さん=89年=、柳美里(ユ・ミリ)さん=97年=、玄月(ヒョン・ウォル)さん=2000年=の4人の在日韓国人がいるという具合になります(翻訳記事より)。どうでもいいですが、書名の訳は「$(C獣娃戚 $(C什悟球澗 $(C焼徴」。なんかちょっとニュアンスが違うような……。
 まあ、どの国の人であっても「おらが国も負けちゃいねぇずら」と一言書きたくなるものなのだ、と微笑ましく思いますね。
 残る興味は、果たして受賞作が中国にて翻訳出版されるか否かですね。主題が天安門ときたら難しいかなぁ。

 「ヤフー、漢字の読みを返す「ルビ振り」API公開」というニュースに接して思ったのですが、同綴異音異義語はどうするんでしょうかね。
 例えば「大連」とか私だったら反射的に「おおむらじ」とか思い浮かびますが、地名の「だいれん」と読むケースの方が一般的でしょうか。


2008年7月18日(金曜日)
 「ダガーナイフ所持禁止へ…46年ぶり刀剣類規定を見直しということなんですが、すでに流通している刃物については今後、所有者に手放すよう呼びかける。というのは、財産権の侵害に当たらないだろうか、と。
 法によって物品の所持が違法化された場合、事前に取得していたものをどうするかというのは難しい問題だと思う。例えば覚醒剤なんかが該当するんだろうけど、日本でも覚醒剤が違法化されたのは昭和26年制定の覚せい剤取締法によってであって、それまでは薬局で普通に買えた。というわけで、それまで買い置きしていたヒロポンは捨てねばならなくなったわけですな。
 まあ、こう言う例は他にもあるのだとは思うのですが、よくよく考えると対価を払って手に入れたものを法律一発で手放さなければならないわけで、財産権の保護という観点からはあまりよろしくない。
 米国などではその辺がやたらうるさいのか、新規の取得だけが規制されるなんてケースが見られるようだ。つまり、今持ってるのはセーフ、と。
 ダガーナイフもその程度の規制でいいんじゃないかなぁ。現在所有している人は登録してね、とかにすれば。

 NHKが「デジタルネイティブ」なる番組をこさえているらしい。番組webサイトの説明書きによれば「子供の頃からインターネットを水や空気のように使いこなしてきた世代」というところらしい。
 ということは、144kbpsのモデムでfjを読んでいたような私は対象外に違いない。あの頃の“インターネット”はとても水や空気といったものではなかったから。
 それはともかく、どうも“デジタルネイティブ”という語感が別のものを想起させるのはいかんともしがたいのだろうか。

 Wired Visionに「中国全体よりも多い「カリフォルニア州の自動車用燃料消費量」」という記事があって、日本はどんなもんよ?と思って自動車輸送統計調査を調べてみた。
 平成18年(2006年)の統計によれば、下記の通り。

燃料消費量(単位:kl)
貨物自動車 旅客自動車
ガソリン 9,546,394 49,905,974
軽油 22,156,086 4,159,254
LNG 2,391,331
 貨物・旅客のガソリンと軽油を全部足せば857.6億リットルなので、流石にカリフォルニア一州に敗けることはないようだ(おい)。ただ、日本の燃料消費量は年々下がっているようで前年比1〜3%くらいずつ減ってる。たしか石油輸入量そのものがオイルショック以来ずっと右肩下がりだったと思う。
 考えてみると色々これは凄まじいな。日本もだけど、米国も。

2008年7月19日(土曜日)
 BTRON Clubでセンセにたっぷり虐められる。
 こんなことなら花園の方に行けば良かった(苦笑)。

 会が跳ねた後の呑み会の中で、「使い方を指定して税金を納めたい」という意見があって、アイデアを出す。
 各省庁が財務省の監督下において事業毎に公債を建て、その購入を以て納税に代える(確定申告する)とすれば良いだろう、と。呑み会の中では「ひまわり債」(気象衛星ね)とかいう意見が出ていた。確かに400億くらいならすぐに集まりそうな気がする。
 そうすれば国会や内部調整を経ずに必要な金額を国民に訴えることが出来、また国民も納得の上で納税が出来る。しかしでは「誰も知らないけど必要な仕事」とかはどうすればいいのだろうか?
 特定の用途に税金が最初から割り振られてしまうと言うことは、一般財源がその分減少したのと同じことになる。少なくなったパイの奪い合いには、当然力のある省庁が力を振るうだろうから、水産庁や林野庁はかなり厳しくなるのではなかろうか……。


2008年7月20日(日曜日)
 コミケカタログを買いに出る。
 相変わらず、一冊で自転車が傾ぐくらいの重さってのはどうにかならんものか……。いや、素直に(?)CD-ROM版のみを買えばいいんだろうけど、どうも肉眼で見えないものってのも今ひとつというかなんというか……。

2008年7月21日(月曜日)
 毎年思うのだが、海の日って存在感が薄いよね。

 川口のSKIPシティで開催中の国際Dシネマ祭へ、ハヤシライスを観賞しに行く。
 しかし川口って道が悪いし自動車は粗っぽいし、河一つ隔てるとここは埼玉なのだと強く感じますね、ええ。
 しかし、埼玉に入るだけで、路上から自転車便が居なくなるってのは、ある意味凄いと思う。


2008年7月22日(火曜日)
 大暑。死ぬる……。

 ニコニコ動画が繁体中国語に続いてドイツ語とスペイン語に対応したとか言う話なんだが、なぜフランス語ではないのだろうか。
 可能性としては……みんな日本語できるから、とか?
 そもそも英語ないしなー。
 次はなんだろ。トルコ語とかじゃないだろうな。


2008年7月23日(水曜日)
 そういえば例のお化け本の最終巻が本日発売だったそうな。

 ダガーナイフを規制したら、八王子では包丁が使われた。次は包丁を規制せねばなるまい。
 もうね、阿呆かと。

 FLACのDirectShowフィルタがずっとUnicode非対応だったため、非ASCII文字をどこかに含んでいるアウトだったのだが、ogg系の統合フィルタのUNSTABLE Versionの方で対応していた。しかも2006年版で。気づいてなかった。
 ともあれこれでWMPとかでもFLACが問題なく楽しめますな。
 もっとも、常用しているのはLilithですけど。
 だって、ASIOで出力できるんですもの。


2008年7月24日(木曜日)
 朝、NHKのおはよう日本を見てたら、画面の右肩に「アナログ」の文字が。3年後のアナログ停波に向けた措置らしい。
 テレビ放送のデジタル化は世の趨勢だから致し方ない面があると思う。しかし、その具体的な実施内容については首を傾げざるを得ないものが多多あり、このままでは混乱を招くだろうなとは思っている。せめてアナログ時代と同じ利便性を実現しないとねぇ。

2008年7月25日(金曜日)
 それにしても今日は暑かった。
 これから暑くなる一方かと思うと、滅入る。

2008年7月27日(日曜日)
 昨日から今日にかけて、某所でPCの再セットアップ作業。
 終わったのが今朝3時半。
 酷く疲れた。
 家に帰ってバタンキュー。
 起きたら夜。
 外は雨。

2008年7月28日(月曜日)
 IBAFが突如延長戦にタイブレーカーを採用するとか言い出して、関係者を混乱させているようです。
 個人的には国際試合や若年層などの試合にタイブレーカーを導入することについて異論はないのですが、この北京五輪からというのは些か準備期間が少なすぎやしないかと。それに、ルール上の詰めも甘い気がします。
 IBAFの想定ではノーアウト一塁二塁で11回を開始するそうですが、打順は何番からでも良い、と。なんかぐちゃぐちゃしそう。
 ソフトボールと同じく、一死二塁(二塁ランナーは前回の最終打者)からの方が良いのではないかね。
 もうすぐ始まる甲子園なんかでは採用しても良いとは思いますし、スケジュールに余裕のない国際試合でも採用してよいと思います。
 でも、プロ野球での採用は勘弁な!(できればDHもやめてくれ)

 以前某所に「個人的には2chのサーバ群にIPv6でアクセス可能になる頃が、普及した、と言える時期だと思う(笑)。」と書いていたら、本当にできるようになるらしい
 あとはISPの対応かな。


2008年7月29日(火曜日)
 イギリスの方から、燃料代が高騰してるんで帆船でワイン運ぶぜとかいう、面白おかしいニュースが。
 まあ、確かに純帆船なら燃料代はかからないだろうけど、航走に関しては風任せになっちゃうし、なにより操帆のために人手がかかるので、コンピュータ制御で人は乗っているだけ、という船に比べると圧倒的に人件費がかかると思うのだが。古い船なので自動化にも限界があるだろうし。まさか人型ロボットで操帆しているわけではあるまいに。
 ちなみに、原油高になるとこの手の「風の力を利用した」機帆船の計画が持ち上がるのが常でして、かつて日本では新愛徳丸(Wikipedia)とかやってみましたし、昨今ではドイツ人が似たような構想をぶちあげていたような。
 歴史を学ぶって大切ですね。

2008年7月30日(水曜日)
 一度はまとまるかに見えたWTOのドーハ・ラウンドが最終的に決裂と相成ったようだ。
 果たしてこのことが世界史に残す影響はいかなるものになるか。
 歴史学徒としては興味が尽きない。

2008年7月31日(木曜日)
 世界新記録への期待を一身に背負って、公称220万パーセントとかいうインフレ街道を突き進んでいたジンバブエですが、デノミをするそうでジンバブエ中央銀行によれば1010ZWDの切り下げを行うそうで、先日発行された1000億ジンバブエドル札は10新ジンバブエドルになるわけですか。ステートメントによると新たに500、100、20、10、5、1ジンバブエドル札が発行されるそうな。コインも発行されるって書いてあるけど、まあ、無理だろ。どう考えても金属としての価値の方が通貨価値より高い。
 しかし、てっきり1946年のハンガリー通貨・ペンゲーを超えるインフレを見せてくれるものと期待していたのに、がっかりです