哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2005年5月分

Caution!
このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、並びにパーソナルメディア社は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2005年5月1日(日曜日)
 「「6者」決裂なら安保理協議 北朝鮮の核、ロシアも同意というきな臭いニュース。
 来るべきものが来たなぁといった感じではあるのですが、果たして自称バランサーの国はこのニュースをどう受け止めているでしょうか。北方三角・南方三角とかいう形態が総崩れになって、果たして1-3-2型のフォーメーションが出来上がってしまったらどうするんでしょうかね。
 まあ、あの大統領ですから、前言撤回・方針転換するのは早そうですが。
 どうも今年の夏は色々大変そうですね。

 秋葉原までちょっとパーツを買いに行って、帰ってきてみたら足りないものがあった。よくあることとはいえ、かなり情けない。


2005年5月2日(月曜日)
 黄金週間折り返し地点?

 先日某チャットで中国の現状を資料を探しながら語り合ったりしたわけだが、日本が中国を屈伏させる最もよい方法は、軍拡競争を続けることではないかと思ったりした。実際に戦力を使うかどうかが問題なのではなく、中国に軍事費を浪費させることによって中国を弱体化させることができるだろうという話。
 まあ、いつぞやの冷戦構造みたいなもんですな。商取引も交流もあるけど軍拡だけは競争する(苦笑)。軍事費が負担できなくなったところで勝負あり、と。
 日本にどのくらいのメリットがあるか、いまいち不透明ですが。

 ドライブレコーダWitnessのことを去年採り上げたことがありましたが、このドライブレコーダの開発に尽力し、また第一号の搭載を行った練馬タクシー社長の桜井武司氏が1日、交通事故でお亡くなりになったそうです。
 これからって時に……。
 一台でも多くの自動車に、ドライブレコーダが取り付けられることを望んでやみません。


2005年5月3日(火曜日)
 憲法記念日なんですってね。
 論理的に考えれば、「護憲」=「保守」=「右翼」っていう式が成り立ちそうなものだけど、日本ではなぜか護憲を叫ぶのは左派なんですよね(笑)。あ、でも最近は左派の方もより一層厳密な非戦平和憲法を求めて改憲を叫んでいる向きもあるそうですので、全体としては改憲へと世論は動いているような感じです。
 この問題について、「改憲容認が77% 本紙世論調査、戦争全面放棄、自衛戦争容認に二分」という北海道新聞の記事が分析対象として興味深かったので採り上げます。面白かったのは書き方であって、記事の内容ではないので注意です。
 この記事の注目すべき点は、一体どのような設問と選択肢が用意されたアンケートだったのか一読したくらいでは分からない所です。
 この種の質問紙調査は回答の誘導が比較的容易であるため、設問と選択肢が明示されない場合、その内容は分析的には利用できません。アンケート調査を元にした記事を書く場合は、アンケートの内容をそっくり転載するか、あるいはそれが分かるように書くものなのですが……。
 書かれている内容をもとにアンケートを推測して思ったんですが、これ、設問の順番が不適切だったんじゃないかなぁ。護憲か改憲を問うのではなくて、戦争や平和というものに対する姿勢をまず第一設問にした方が分かり易いアンケートになったと思う。
 恐らく第一設問に「平和は好きですか?」とか書いたら、概ねYesで埋まると思うんですよ。私見ですが、現在の日本においては侵略戦争を望む人は少数ではないでしょうか。護憲にしろ改憲にしろ平和を求めているという点では一致してるんじゃないかな。方法論に異論があるっていうだけで。
 国の平和を守る方法は無数にあって、「たった一つの冴えたやり方」ではないと思うんですよ。スイスのように重武装中立という方法もあるだろうし、コスタリカみたいに事実上アメリカの属国になるってのもアリだろう個人的に言わせてもらえば、世界二位だの三位だのと言われる経済大国、それもエネルギー、食料から原材料まであらゆるものを輸入して加工貿易で食ってる国が、中立だとか属国だとかというのは、いささか虫の良い話だと思いますけどね。
 日本は貿易国であり、交易路が安全であり、市場が平和であることが日本の利益になるわけで、そのためにPKOが必要なら派兵するのが日本の国益にそぐうんじゃないかなぁとか思うわけですが。もちろん、「世界の状態なんか知ったことか。日本だけ平和で安全であればいい」という考え方もありうるでしょうけど

2005年5月4日(水曜日)
 書いたことがあるんですけど、組織における倫理観って、個人の問題じゃないと思うのよ。いや、正確には個人に帰結させても意味がないってところかな。
 先日の事故について、事故を起こした列車に乗り合せたJR西日本の社員が救助活動を行わずに出社しただの、その後天王寺車掌区の社員がボーリング大会を開いたとか報じられてるのですが、これを社員個人の問題として追及する向きがあるのは、私にとってみれば不思議なことです。
 人間ってそんなものだろ?
 出社した社員について言えば携帯電話で指示を乞うているわけで、その指示が「出社せよ」であればそれに従うのが「模範的日本人」なんじゃないんですかね。そこで上司の命令を振り切って救助活動に入るのが人間として“正しい”んでしょうか。
 内なる良心や正義感などに従って上の指示に従わないことが、結果論以外で評価されることってまずないんですよ、この国って。
 少なくとも私は、組織の指示に背いてでも己の信念を貫くことが、社会的に褒賞される価値観であるとは教わってきていません。そういう生き方って概ね迷惑なんじゃないかと思いますけど。
 ケース・バイ・ケースだって言いたいのは分かりますけど、だとしたら、結果論で評価すべきではないでしょうね。
 一番手っ取り早いのは、社則や法律で決めちゃうことですよ。実際、医者はそうなんだし

2005年5月5日(木曜日)
 コミティアでした。
 新刊は出せたし、久しぶりにサークルの面子は集まったし(……)誰かさんはサークルの前を通り過ぎようとするし、おおむね平穏なコミティアでした。これで新刊の出来が良ければ言うことなかったんですけどね……

 マスコミの学習能力ってやつを考える。
 先日の事故以来、やたらめったらJR各社のオーバーランについての報道が増えているんですけど、この報道になんの意味があるんでしょうかね。
 例えば、事故前の平均的なオーバーラン発生率とオーバーラン距離などの統計情報があり、JR/大手私鉄各社ごとに比較可能で、その多寡が判断できる状態で新たに事故後の増減が明示されているならともかく、ただ単に「今日は○○駅で××mオーバーラン」とか並べ立てられても、情報として無価値です。
 だって私たちにはそれが多いのか少ないのか、距離が長いのか短いのかも分からないんですから。
 で、思い出させられるのが某三菱車の炎上報道で、あのときも「三菱車が1日1台燃えていたとしても、統計上はおかしくない」にも拘らず毎日競うように報道されました。不安を煽り立てる以外何の役にも立たない報道でしたが、飽きたらしく最近は報じられなくなりました。それこそ統計的には今も毎日一台くらい三菱車が燃えているでしょうけども。
 こういった報道姿勢を見ていると、報道各社ってのは重度の健忘症なんじゃないかと思わないでもないです。


2005年5月6日(金曜日)
 英国下院選挙では労働党が勝利したようですね。逆風下で一時は政権交替もあるか、とも言われていたようですが、議席数を大幅に減らしながらも過半数を確保したようです。
 今後の政局運営が大変そうですね。

 政局が大変そうという点では、東アジアのバランサーを自称した韓国も大変そうですねぇ。北の核事情が切迫してきちゃってて、日米露の三箇国は安保理付託で協調、中国がどう動くか不透明とはいうものの、強硬な反対はしないと思われます。状況を鑑みればデフコンを上げて準臨戦体制へと移行してもおかしくないのですが、大統領は相変わらず日本に向かって歴史問題がどうこうと仰っておられますな。大丈夫なんか? ドイツにまで行って日本を非難するというのは、恨みの深さはよく分かったけど実益のないことこの上ないねぇ……
 聞くところによると韓国では「北の核は同じ民族には使われない」とかいう楽観主義が支配的なんだそうですが、一体どういう思考回路ならそんな楽天的なことが言えるのか、正気を疑っちまいそうなところがあります。
 実力的にバランサーになれるかどうかは知りませんが、バランサーたりうる資質には欠けると思いますねぇ。

 プロ野球改革元年とやらで今年から始まったセ・パ交流戦。本日の目玉は当然、セ・パ最下位決戦となったイーグルスV.S.ジャイアンツの一戦。片や勝率2割を割り込み、もう野球の成績じゃねぇなどと言われる新設球団、片や球団創設以来というぶっちぎりの最下位街道をひた走る球界の盟主(自称)。
 試合は大方の期待を他所にジャイアンツがリード。最終回の表を終わって8対2という楽勝ムード。しかし流石というべきか、9回裏になって抑えが火達磨になって失点という黄金パターンを披露、イーグルスがロペスの満塁ホームランで食らいついたが、僅かに及ばず、8対6でジャイアンツが逃げきった。
 最下位同士らしい大味で緊張感に乏しい試合であった。


2005年5月7日(土曜日)
 「生コン工場サイロで作業中、2人生き埋め1人死亡というニュースを聞いて、不謹慎ながら「セメント樽の中の手紙」が頭を過った。

 なんか風邪っぽい……。ミツルんのがデンパで伝染ったか?


2005年5月8日(日曜日)
 洗濯を終えたあと出かけようと思っていたんだけど、昨日の風邪が扁桃腺に回ってくれてバタンキュー。

 「女性専用車両:首都圏私鉄9社など 通勤時間帯に一斉導入ということで、首都圏でも本格的に女性専用車輛の導入が始まるようです。
 以前にも書いたんですが、どうもこの女性専用車輛の話題になると、数字的裏付けが余り出てこないんですよねぇ……。この記事を書いた合田記者も、女性専用車輛導入前の埼京線が痴漢発生ワーストワンであったことは書いているのに、導入後にどうなったか書いてないんですよ。劇的に効果があったなら、数字で示せると思うんですが。
 導入に頭から反対するものではないのですが、どうもその推進する側に、欺瞞臭いものを感じるんですよね。考えすぎならいいんですけど。

2005年5月9日(月曜日)
 対ドイツ戦勝利60周年とかで、大々的な式典を開いたそうですね、ロシアで。まあ、確かにベルリンを陥としたのはソ聯なんだけどさぁ…その後のことを考えたら、勝った勝ったと騒いでる露助を見てなんだかなぁとか思わなくもないです、日本人としては。
 ソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄し、対日参戦したのが8月8日。満州、朝鮮半島北部へと侵攻。同月15日、日本がポツダム宣言受諾を回答したあともソ連の侵攻は收まらず、北海道の占領を目指して樺太南部、千島列島を侵略。日本軍守備隊と壮絶な戦鬪を行う一方で、略奪や強姦を行ったことはよく知られています
 でもまあ、反対から見ると『サハリン州議会「9月3日を対日戦勝記念日に」っつーことになるんですわな。樺太の南半分については、日露戦争のポーツマス条約で割譲された(分捕った、と読む)土地なので、元々オレたちの土地だという意識が強いでしょうね。
 でもやはり日本人の目からすると、露助どもはやっぱりまだ北海道を狙ってるんじゃないかとか思えてしまう辺りが難ですな。
 笑顏のベルルスコーニ伊首相と並ぶ小泉首相の顏に笑顏がなかったのが印象的でしたよ。

 ところで、中国もなんかお祝いしてるそうで、「反ファシスト戦争勝利60周年」とかいう文言が人民網に踊っとります。
 多分ここでのファシストというのはイタリアのファシスト党を指すのではなく、ファシズム国家を指すのだと思いますが、だとすると、民主主義を否定し、言論の自由をはじめとする各種自由・権利を制限し、一党独裁・大政翼賛的で、エスノセントリズム(自民族中心主義)に陥っている国を指すわけですよねぇ。
 現代でも思い当たる国は日本の周辺にも多いですな。特にどこの国とは言いませんけども。


2005年5月10日(火曜日) part 1
 共同通信の速報で、イラクで日本人警備員が拉致されたと流れていますね。
 現在の情報では、キプロスに登記がある警備会社勤務の日本人アキヒコ・サイトウ(齋藤昭彦?)さんで、米国防総省発行の身分証、武器携行許可証を所持しているとのこと。
 勤務先はHart GMSSCO(Global Marine Security Systems Company)社で、警備会社ですが、要するにPMC(Private Military Company; 民間軍事企業)ですね。つまり、この人、傭兵ですわ。
 20世紀末くらいから、アフリカを皮切りにこのような警備会社の形態をした傭兵企業が勃興していまして、現在に至るまで右肩上がりの成長産業になっています。業務内容は企業によって異なるのですが、作戦立案、部隊訓練、作戦指揮、作戦支援、後方業務、戦後処理(地雷処理)など幅広くこなしていて、凄いところになると対地攻撃機/対地ヘリからパイロット、弾薬一式までレンタルしてくれる有り難い会社もあります。人材は退役軍人を中心として、きちんと訓練を受けた者が殆どで、いわゆる「傭兵」が持つイメージとはかなり異なります。
 主な顧客は国家、正規軍、反国家組織、国連機関、NGO、一般企業などです。
 国連機関やNGOは大口顧客の一つで、最近どこの国もPKOやPKFに戦力を出し渋りますので、こういう金で雇える“警備会社”は色々重宝するらしいです。先進国では軍事費の削減にこのようなPMCを活用する(外注に出す)ことが多いですし、中・後進国となると作戦立案や指揮をお願いしている国や、訓練を頼んでる国は多いです。
 救いようのない話ですが、これが現実ってことで。

2005年5月10日(火曜日) part 2
 朝の件で、追加メモ。
 齋藤昭彦氏って、陸自空挺団出身で、フランス外人部隊に21年間勤務。2004年12月除隊、最終階級は上級曹長ですか……。バリバリのエリート傭兵ですね…。
 ですから当然家族の反応も「「危険承知、でも無事で」=イラクで拘束の斎藤さんの弟−千葉(時事通信)と堂に入ったものですな。

 傭兵の定義ならびに地位については、ジュネーブ条約追加議定書(正式名称:千九百四十九年八月十二日のジュネーヴ諸条約の国際的な武力紛争の犠牲者の保護に関する追加議定書の第47条に記述がある。

第四十七条 傭兵
  1. 傭兵は、戦闘員である権利又は捕虜となる権利を有しない。
  2. 傭兵とは、次のすべての条件を満たす者をいう。
    1. 武力紛争において戦うために現地又は国外で特別に採用されていること。
    2. 実際に敵対行為に直接参加していること。
    3. 主として私的な利益を得たいとの願望により敵対行為に参加し、並びに紛争当事者により又は紛争当事者の名において、当該紛争当事者の軍隊において類似の階級に属し及び類似の任務を有する戦闘員に対して約束され又は支払われる額を相当上回る物質的な報酬を実際に約束されていること。
    4. 紛争当事者の国民でなく、また、紛争当事者が支配している地域の居住者でないこと。
    5. 紛争当事者の軍隊の構成員でないこと。
    6. 紛争当事者でない国が自国の軍隊の構成員として公の任務で派遣した者でないこと。
 これらの規定によると、傭兵は交戦者としては認められるが、戦鬪員としての権利は認められない存在ということで、立場としてはゲリラ(便衣兵)に近いってことですかね。非戦鬪員によって構成される民兵や義勇兵であっても一定の条件を満たせば俘虜(=捕虜)となる権利は認められるので、そういう意味では民兵より扱いが悪いですね。
 つまり、正規軍との戦鬪に傭兵が参加した場合、投降(あるいは負傷により戦鬪不能)したとしても捕虜としての扱いは受けられるかどうかわからず、また受けられないことは国際法違犯とはならない
 しかし世界にこれだけPMCが蔓延っている世の中なわけで、このままの状態が続くことが良いことだとは思えないんですよねぇ。ええ、特に人権とか的に(炸)。
 冗談はさておき、PMCの軍事への影響力が無視できなくなってきている昨今ですので、あちこちから圧力がかかるかもしれませんね。

 正直言うと、今回の齋藤さんについては、もちろん救出に努力することは国の義務ではあるんですけど、第一の努力義務を追うのは会社なんじゃないかと思いますね。雇用契約がどうなっていたのか気にはなりますけど、会社の信用の問題もあるでしょうから、まずは会社が動き、日本政府はそのバックアップに回るってのが筋じゃないのかなぁ。


2005年5月11日(水曜日)
 HD DVDが片面3層化して容量45GBにですか。両面2層ディスクを片側から読むような話だなぁ。
 Blu-rayHD DVDは規格統一を摸索する一方で交渉を有利に進めるための技術開発が進行するという局面のようですね。全体的にはHD DVD不利っぽいんですけども

 次世代の話題の次が前世代ってのもなんですが、久しぶりに今日CD-Rを焼いたら失敗の嵐に。5枚6枚と連続して失敗し、最後はドライブのファームウェアのバージョンアップまでしたけど、特定焼きソフトでどうしてもエラーが出た。
 うーん。一体なんだろう…。
 メディアも太陽誘電三菱化学、名も知らぬ台湾製と片っ端から試したんで、メディア依存じゃないと思うんだが……。
 最近システムに加えた変更といえば、NASを導入したくらいなんだが……。
 うーん……。
 ドライブが壊れたか?


2005年5月12日(木曜日)
 「いつから」か……。
 やはり日比谷焼討事件の頃からじゃないかなぁ。メディアが煽りまくった挙げ句、精確な情報に基づく論理的な判断ができなくなった人達が暴走するという……あれ? 最近隣国でも見たような見なかったような……?
 ま、人間どの国で生まれても、どの時代に生まれても、大差ないってことですかね。
 合掌。

 北方事件の整理。
 事件そのものは、1989年1月27日佐賀県北方町大峠崖下で女性3人の遺体が発見されたもので、3人はそれぞれ87年から89年にかけて失踪しており、遺体遺棄現場が同じ場所であることから同一犯の犯行であることが疑われた。また、これに先立ち4件の殺人事件が佐賀県内で起きており、いずれも未解決のままであった。
 残念なことにこの事件の捜査も難航し、公訴時効が成立する6日前となる2002年7月2日、松江輝彦服役囚を逮捕した。
 しかし公判において県警側の不手際が次々と明らかになり、物証の少なさもあり、最終的に本年5月10日、佐賀地裁の坂主勉裁判長は無罪判決を下した。
 果たして冤罪であったのか否かは神のみぞ知る所ですが、各警察は捜査手続の正当性についてこれまで以上に気を遣う必要があるのでしょう。ただ、公訴事項直前とはいえ起訴に踏み切ったことについては、佐賀県警ならびに佐賀地検の判断を支持したいと思います。もしこれで不起訴ということになっていたら、捜査手続の問題は浮上しなかったはずです。
 裁判は事実を明らかにし罪科を問う場ですから、このことにめげずに司法警察活動に励んで欲しいものです。必要なのは結果だけではなく、途中経過そのものでもあるのです。

 米コーネル大学からSelf replication Robot(自己複製ロボット)の報。
 現時点ではあくまで揃えられた部品をかき集めてるだけなんですが、小さくも大きな一歩目ですね。
 究極的には原材料を自分で確保して自己複製し、自己組織化し、作動するロボットとかへ進歩していって欲しいですよ。そうすれば、人間が何もしなくても勝手にロボットが増えていって、人間の労働の場を奪っていって……あれ?


2005年5月13日(金曜日)
 魔女狩りの季節なんですか?
 例の事故以来、車掌がボーリングだの民主党議員がJR西の宴会出席だのときて、国家公安委員長が(JR西とは無関係な)宴会に出席と。さすがにいい加減にした方がいいんじゃないかと諫言したくなります。
 正直、こういう潔癖主義的な報道には反吐が出そうになります。じゃあお前らそんなに高潔なのかよと柄にもなく指弾したくなります。自分だけは潔癖なふりして自分の汚さや愚かさから目を背けて他人を糾弾してりゃ、そりゃぁ気持ちいいだろうさ。

 「人名漢字144字に誤り=国のHP、出生届不受理の例もだそうで。法令検索のページには「注 意  利用者の皆様にはご迷惑をおかけしますが、戸籍法施行規則(昭和二十二年十二月二十九日司法省令第九十四号)の検索については、法令索引検索をお使い願います。」となってますね。一応戸籍法施行規則自体は直ってるのかな。
 去年のすったもんだの挙げ句施行された人名用漢字の増加ですが、まあ500字も一気に増えればこういうミスも起きますわな。
 昔、某サイトに掲示されてた常用漢字表が間違ってたなんてことがありましたなぁ(遠い目)。


2005年5月14日(土曜日)
 SEARCHINAによれば、「外交部「反日デモ被害は国際法に基づき処理」ということなのですが、人民網日文版には記事がありません。流石というべきか。
 先月の一連の暴動(4/94/104/164/174/24)にいては、「国際法に基づく処理」が妥当な落し所ではないですかね。
 「国際法に基づく処理」という表現が絶妙ですね。これでは具体的に何をするのか分かる人が少ないわけで、国内向には曖昧に済ませられるし、対外的には責任をきちんと果たせる。
 ただ、こういうことを繰り返していると、情報の内外格差が大きくなり過ぎて、政府に対する不満が暴動へと繋がりかねない危うい状況をこさえてしまうのですが。

 てつまよしとうさんがキーボードに目覚めたらしい。めでたいことだ。とりあえず私に家で休眠していたRealforce 106がてつまさんに貰われていった。
 是非このままIBM 5576-A01だとかPerkyだとかの方へ転がっていって欲しいものです。
 ついでだから、その辺も小説に盛り込んで……(違)。


2005年5月15日(日曜日)
 新世代ゲーム機登場の季節、ということでまずX box 360がお目見え。
 でもなんというか……X boxのときも思ったんですが……驚きがないんですよね。なんというか、既存技術をかき集めてこんなことができるんだぜ!ってところに留まってて、PlayStationのような技術的冒険もなければ、任天堂のような徹底したコストパフォーマンス追究もない辺りが、匠の心の不足を感じさせます。それでも旧X boxよりはかなりマシですが。
 ちょっと気になってるのは、ネーミングね。多分CPUが違うので旧X boxと互換性はないと思うんだけど、こういう名前を冠したら互換性があると誤解するユーザが出ませんかね?
 PlayStationは元々上位互換を維持しているし、任天堂も次期マシンではGame Cubeとの互換性を維持するとか言ってから、なおさら。
 問題になるほど日本では売れていないんじゃねーかという話はともかく(笑)。

 ようやく事件の全貌が明らかになったので。
 海外ボツ!Newsで米国のハンバーガーチェーン・ウェンディーズでチリビーンズから人間の指が出てきたと報じられたのが3月25日でした。
 個人的には「うわっ。エグ!」くらいの感想だったんですが、一体どこからその指が流れてきたのか、興味があったので続報を待っていたんです。
 ところがその後話が急展開。4月9日に「ウェンディーズで指を食った女性は訴訟マニアだった!」と伝えられ、指の出自が怪しくなってきたと思ったら、4月23日に「《ウェンディーズ指混入事件》は自作自演 女を逮捕」となり、いよいよじゃあその指はどっから来たんだよ?と思っていたのですが、5月14日付けで「ウェンディーズの指入りチリ事件、ついに指の持ち主判明!」となり、実はその指は狂言で逮捕された女性の夫の同僚のものと判明し、一件落着。ウェンディーズではジュニア・フロスティのセールに入ったとか。
 しかし、その指の元の持ち主は一体何を考えて指を譲り渡したんでしょうかねぇ……。


2005年5月16日(月曜日)
 価格.comが一時閉鎖と相成ったようです。
 11日にクラックが発覚して、閉鎖が14日。その間ウィルスをばら撒いちゃったという話ですので、日本では有数の事件ってことになりそうですね。
 価格.comのセキュリティはかなり甘かったような感じではありますが、犯罪は犯罪。頑張って捜査して欲しいものですが、仕掛けた側が国外とあっては、逮捕できるかどうか難しいところですね。
 国内法だけ整備してもしょうがないところあるからねぇ>不正アクセス

 最終話の公開を前に、米国ではフォースの暗黒面のために休暇を取る方法とか変な話が流れています。
 羨ましい話です。
 なんで世界の中で日本だけ公開が7月9日なんでしょうかね……。


2005年5月17日(火曜日)
 PlayStation 3キターッ!!
 いやはや、PlayStation 2のときもそうでしたが、何考えとんじゃこら?って感じのスペックですね。演算能力2TFLOPSって何に使えばいいんですか?(苦笑) PlayStation 2の6.2GFLOPSってのも「うちのパソコンより速い」状態でしたが(^^;
 ドライブは凄いの一言ですね。CD/DVD/Blu-rayに加えてなんとSACDまでサポート。DVD-Audioに対応してない辺りがSONYですが、オーディオ機器にするのもいいかも知れません。音楽ネット販売に対し、メディアでの販売は高音質化が志向されている現今、SACDをサポートするのは狙い所としては興味深いと思います。
 ところでちょっと気になるんですが、これまでのメモリーカード/コントローラI/Fってサポートされないの?

 諫早湾の干拓事業にまつわる裁判で、昨日、福岡高裁は佐賀地裁の決定を覆して工事再開を認めたそうな。判決文を読んでいるわけではないので、詳しい論評はできないのだが、高裁は原告側の証明不足を指摘したとか。
 ま、あとは4年前の繰り返しになるな。
 悪い言い方をすると、水門が閉じちゃった時点でジ・エンドなんですよ、この話。もはや不可逆的な変化は進行していて、今更水門を開いてもまともな証明ができるとは考えにくいです。


2005年5月18日(水曜日)
 任天堂のRevolutionなんですが……なんですか、このベアドライブみたいなカタチは……。
 個人的には過去のゲームをダウンロード提供するってところが興味深いですね。どの程度のソフトが提供されるのかはわかりませんが、一つの大きなトピックになりそうな感じではあります。

 「互換性ないんじゃ?」って書いたけど、X box 360はある程度の互換性を備えているそうですね。完全ではないらしいですけど……。どうも気になる。PlayStation 2みたいにI/Oチップが丸ごとPlayStaionとかいう話じゃなければ、CPUから違う機械でどうやって互換性を維持するのであろうか……。
 この辺の問題は、PlayStationも次(PlayStation 4?)で問題になりそうだけどね。自社開発したんじゃないハードが入り込むと、次世代で互換性保のが難しくなるだろうなー。

 毎年恒例のJASRACの年次報告の季節。「2004年度使用料等徴収額」は過去最高を記録。特にインタラクティブ配信(着メロ・着うたなど)が凄いですね。額面では相変わらず音盤が大きいのですが、音盤がここ数年右肩下がりだってことを考えると、数年後には逆転する可能性がありますね。
 この状況下でJASRAC他の団体は、私的録音補償金を汎用記録機器からも取れと主張しているわけで、一体お前等何様かと言いたくなりますな。大体、その分配が公平じゃないって問題が……(略)。


2005年5月19日(木曜日)
 里見くんがグライダー事故に絡んでちょっと言及してるところから無理矢理話を引っ張ってみる。
 安全対策ってのは、言葉を換えて表現すると「危険/事故といかに付き合うか」ということになる。グライダー(飛行機)を例に取れば、どうやっても絶対に墜落するものなのだ。問題はその確率をどこまで落とすか、落とせるかであって、墜落事故そのものをなくすことじゃない。飛行そのものを禁止すれば、そりゃ飛行機が墜落することはなくなるが、それでは飛行機の意味そのものがなくなってしまう。
 これは何も飛行機だけではなくて、船は沈没するし車は衝突するし電車は脱線するものなのだ。これらの危険性といかに付き合っていくかという観点が、安全工学には求められる。(絶対の安全などこの世には存在しないのだから)
 しかし昨今の事故報道を見ていると、そういった「事故と付き合う」といった視点などは全くといって良いほどなく、ただひたすらに犯人捜しに血道を上げているように見受けられる。
 無論その事故が犯罪の所作であるならば犯人を検挙し罪を贖わせることにも意味があるだろうが、事故に犯人がいるとは限らないだが……。

 私自身は別にナチュラリストでも非文明論じゃでもないのですが、発明品として純粋に面白いなと思ったのが「非電化工房」。特に冷蔵庫はいいですね〜。思わず欲しくなっちゃいそうです(笑)。


2005年5月20日(金曜日)
 事実は小説よりも面白いじゃないか!

 自転車は歩道を走るよう検討されていると報じられている昨今ですが、「自転車事故:増加の一途 運転者に責任、68.1%という形で規制へ追い風が?
 警察庁まとめの「平成16年中の交通事故発生状況 PDF」なんぞ見ると、確かに30代ならびに60代以上の層を中心に自転車交通事故は増加傾向を見せています。事故原因の分析を見ると、安全不確認、動静不注視、交差点安全進行、一時不停止辺りが原因の上位に来ています。
 さもありなん、ってカンジですね。
 携帯電話を操作しながら自転車に乗っているのは論外としても、後方を確認しないでいきなり進路変更かましたり、一時停止をぶっちして交差点に進入したり……。よく見かける光景で、自動車にクラクションを鳴らされているのを見ることも多いですよね。あと、車道の右端を走るのもやめて欲しいですね
 しかしこうやって事故原因を見てみると、歩道か車道かという以前に、まず軽車輛としての運転規則を全く守ってない連中が多すぎるんじゃないかという気がします。軽車輛には軽車輛の運転規則があるわけで、それを周知徹底することから始めてはどうでしょうか。このままでは、歩道を走らせても結果は大して変わらないような気がします。

 交通安全ネタでロシアから「人気の日本車規制に抗議 ロ全土でクラクションという共同電。
 ロシア連邦は車が右側通行をする国なわけですが、特に極東地域を中心に右ハンドル車が増えており、問題になっているようです。
 私も郷里が日本海側の富山県だったので事情がある程度わかるわけですが(^^;、つまり、日本にやってきたロシア船が材木なんかを降ろしたあと、日本で車を買って帰るんです。そんで、ロシア(主に極東地方)でそれを売っ払う。たしか当時は船員一人5万円までは“手荷物”になるとかで、国内では売れないような10年超の中古車が5万円の値段でロシア船員向けによく売られておりました。裏日本でもこんな調子だったのですから、外地もとい北海道であれば取引はもっと盛況なのではないかと思われます。
 ロシアの自動車産業が今どうなっているのか詳しくはないのですが、JETROのページを読む限り成長の余地がふんだんにあるようです。そういえばトヨタレニングラードもといサンクトペテルブルグに工場を作るとかでニュースになってたっけ。プーチン大統領の愛車がボルガの中古車で、先日子ブッシュ大頭領が運転してたのも記憶にあるっけ。
 モンゴリアンならドイツまで車を買いに行ってそのまま走って帰ってくるような暴挙も平気の平左なんでしょうが、さすがに極東露助にそこまでの根性はないらしく、船で持ち込んだ日本車が手軽に買える高性能車というわけですね。確かに10年選手でもボルガになら勝てそうだ(ひでぇ……)。
 しかし共同電にもあるように、日本からの直輸入車をロシアで走らせることは安全面から確かにあまり推奨されることではありません。とりわけ問題なのはヘッドランプのレンズカットで、この点だけでも改修すべきではないかと思います。
 通常右ハンドル車は左車線を走ることが想定されていて、ヘッドランプの光は対向車に眩しくないよう、右側には余り飛ばないように左右非対称にレンズカットがデザインされています。つまり逆車線を走ると路肩が余り照らされない上に、対向車が余計眩しいということになります。安全上これは修正しといた方がいいかな。

 そういえば国内で右ハンドル車の登録を禁止した国があったと記憶の底で反応があったので掘り起こしてみると、中国でした。香港からの盗難車の持ち込みが問題になって、それで対策として中国本土側での右ハンドル車の登録を制限したものでした。この結果、香港を根城にしていた自動車窃盗団は日本へ渡り、左ハンドルの高級輸入車を狙って自動車泥棒を繰り広げることになったのでありました。
 つるかめ、つるかめ。
 ロシアじゃこの種の問題はなかったと思うけど、報道からは読み取れないので保留。

 余談ですが中国本土は右側通行なのですが、香港は英国領だった関係で左側通行です。一つの国のなかで車輛走行車線は同じ側であることが望ましいのですが、歴史的経緯で一つの国の左右が入り交じることが稀にあったりします。
 日本では1972年に日本国へ復帰した沖縄県が、米軍軍政下で車輛が右側通行となっていて、本土復帰後も暫くそのままでした。これが1978年7月30日に左側通行に切替えられることになり、「730運動」などが行われたというローカルなトピックなんぞがあったりします。当時沖縄在住だった友人Kに昔聞いた話では「かなり怖かった」そうで、実際その後暫く交通事故が多かったそうです。
 米国でも米領ヴァージン諸島は左側通行だとか。元デンマーク領で以来の伝統ということだそうな。


2005年5月21日(土曜日)
 酒井さんの日記経由、「ファンタジージョブ占い」。
あなたは 皇 帝 です。
あなたは運命の選ばれし指導者、皇帝です。人々の道を照らし、常に頂点に立ち、息吹を与え、その血は脈々と受け継がれます。行動力、知力、活力、全てに秀でていますが、おごり高ぶる事もあります。神として、王として、父として、その役割を果たすことでしょう。
 皇帝って職業なんか……?
 いや、それ以前の問題として、そーゆー隠居と縁が遠そうな仕事は御免被る。

 昨年10月からやってた某wikiのβテストがやっと終わる(笑)。


2005年5月22日(日曜日)
 徹夜明けで同人誌即売会にサークル参加。朦朧とした意識で帰ってきたらタオさんからHDDが壊れらしいとFAXが入ってて、考えられる対応策をまとめてFAXして寝た。なんかそのあと弟から電話があったような気がするが、何を訊かれたのか今一つ記憶がない。その後さらにタオさんから電話があって、じゅりちゃんの奥さんが妙に可愛くて、あれは犯罪ではないかと話した。

2005年5月23日(月曜日)
 日本を訪問中だった中国の呉儀副首相が首相との会談をキャンセルして急遽帰国、ですか。まぁ滅多にあることじゃないですな。向こうから申し入れてきた首脳会談を向こう側からドタキャンってのは。よもや、外交関係を破壊したくてしょうがないんでしょうか?
 逆に中国を訪問していた武部自民党幹事長と冬柴公明党幹事長は、胡錦濤主席ならびに唐家璇国務委員らと会談したようですが、なんか毎回のように靖国神社のことを持ちだされたらしく。内政干渉という意見もあるようですが、日本は政教分離の国なのでこれは内政干渉ではなく、個人の信教の自由への干渉だと私は思いますけども。
 中国が何を考えているか今一つ読めませんが、日本に甘えるのはいい加減にした方がいいんと違うかな?

 日中間の懸案事項といえば沖ノ鳥島に附隨する排他的経済水域(EEZ)問題がありますが、先週末に我らが都知事殿がわざわざ沖ノ鳥島の視察に出かけて、「あれは岩じゃない、島だ」と気炎を上げておられましたな。
 沖ノ鳥島がEEZを主張できる島であるか、あるいは単なる領土でしかない岩であるかについては日中間で異論があり、現在の所解決を見ていない。個人的には、国連海洋法条約第8章第121条

  1. 島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、満潮時においても水面上にあるものをいう。
  2. 3に定める場合を除くほか、島の領海、接続水域、排他的経済水域及び大陸棚は、他の領土に適用されるこの条約の規定に従って決定される。
  3. 人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域又は大陸棚を有しない。
という記述に照らし合わせる限り、いかに海洋観測を続けていようとも、沖ノ鳥島を「独自の経済的生活を維持することのできる島だ」と強弁するのは牽強付会ではなかろうかと思いますな。
 まあ、そんなことを政府として公言してしまうと、中国が嬉々として乗り込んできて海洋資源を漁ってしまうので、内心信じてようが疑ってようが「あれはEEZを持つ島だ」と主張することに呵責を感じたりはしませんが。そうです。人間、自分が損をするのには耐えられますが、他人が得をするのは許せないものなのです。

2005年5月24日(火曜日)
 昨日の呉儀副首相の行状ですが、靖国問題が原因だと中国政府は仰っておられるようですが……強い不満は会談の中で提示すべきであり、会談そのものをキャンセルしちゃったら、対話の拒否の果てに至るものは武力衝突じゃないのかなぁ。
 一戦交えた方が手っ取り早いんじゃないかなんて思ってる奴等がいるんじゃないか、中国国内に?
 中国国内での情報流通は基本的に中国政府が押さえているので、自分たちの非礼な行為は当然中国国内では報道されず、日本が悪い日本が悪いの大合唱になっていくわけで、状況を打開するには情報戦を仕掛けた方が良いのではないかね。中国国内に何らかの方法で非統制情報を流通させるルートを開拓するってのが吉ではないかと思われ。

 なんか先日から既に売られていた気がするMicrosoft Windows XP Professional x64 Editionが6月1日から正式に提供されるとか。前やってた仕事ならともかく、現在の状況ではあんまり必要ないんだよね。まあ、放っておいてもそのうち無理矢理にも64bit環境に移行させられるんだろうから、急ぐ必要もないし……。
 でもDOSアプリや16ビットアプリはサポート外とか言われると、さすがに困る人も多いのではなかろうか。少なくとも私は困るぞ。
 え? Virtual PC上でWindows 98でも動かせって? そりゃ正論だ。

 広島大学大学院工学研究科複雑システム工学専攻サイバネティクス講座ロボティクス研究室が「必ず勝つジャンケンロボット」を開発したそうな。
 要するに、人間が指を動かし始めてから動かし終わるまでの間に、人間の出し手を読んで必ず勝てる手を出すという、反則技というかなんというか。人間がこれに対抗するには、指を動かし始めてから出し手を変えるなどの作戦が必要でしょうね……。


2005年5月25日(水曜日)
 久しぶりに、あまりのどうしようもなさに目眩を憶えたニュース。
小泉首相のポスター破る…元消防署員を逮捕

 神奈川県警宮前署は23日、自宅近くの掲示板に張られた自民党のポスターを破り取った川崎市宮前区東有馬、無職近藤勇二容疑者(66)を器物損壊の現行犯で逮捕した。

 調べでは、近藤容疑者がポスターを破ったのは同日午後7時15分ごろ。ポスターには小泉首相の写真が掲載されており、警戒中の同署員に取り押さえられた。

 近藤容疑者は、元川崎市麻生消防署予防課長。調べに対し、沖縄県で開かれた消防大学校の同窓会で、同窓生から「沖縄から基地がなくならないのは小泉首相のせいだ。同じ神奈川県民として謝れ」と言われ、同窓生の前で謝罪をさせられたため、その腹いせだったと供述しているという。

(2005年5月24日19時42分 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050524i412.htm

 いい歳こいた老人が何を阿呆なことをやっているのかというのがありますが、遠因となった事件の方も凄いですな。「沖縄から基地がなくならないのは小泉首相のせいだ」ってのは、酔った勢いでなければ、脳の病気か心の病、あるいは薬物の濫用、特異なカルト宗教などを疑った方が良さそうです。
 沖縄から基地がなくならないのは別に小泉首相の責任じゃないですね。単一の原因を求めるのが非常に困難な、複合的かつ歴史的問題なので、こういうことを平気で言えてしまう神経が素晴らしいです。
 地政学的見地からすると、現在の沖縄が軍事的に重要な地位にあることは、どうしようもな事実であり、基地の数をゼロにすることは到底不可能でしょう。減らすことはできるでしょうが、それとて日米間の関係を考えれば一方的な削減は難しいと思います。どちらかといえば、米軍が削減されたらその分自衛隊を増やさねばならないような情勢になってきているわけで、沖縄から基地がなくなることがあるとするならば、日本が沖縄の領有を諦めたときでしょう
 勿論、沖縄の軍事負担が過重であることは分かっているので、これは適切な規模に減退させなければならないとは思うのですが、そのためには日本国内だけではなく、周辺情勢も含めて解決を図っていかねばならないことなので、長い時間がかかることになるでしょう。一時的には一層の軍事基地化が必要とされる場合もありましょうし

 現在の日本においてなぜ沖縄がこれほど軍事的に重要なポジションを占めるにいたってしまったかを考えると、台湾を失ったため、ということになりますかね。かつて日本の領土であった台湾は、見ての通り琉球列島の延長線上に存在し、大陸に面し、面積的にも地理的にも軍事基地として充分な規模があります。当然、戦前の大日本帝国は台湾に台湾混成旅団(台湾歩兵第一連隊、第二連隊)などを擁しており、海軍も馬公要港部(のちの高雄警備府)などを持っていました。当時の日本の領土全体からすると、沖縄の立場は「国境の県」ではなく「内地と台湾を結ぶ中継点」であったわけで、それが故に内地‐台湾の結節点を破壊すべく米軍は沖縄を攻略したわけです。
 もし現在も台湾が日本領土であったならば、沖縄は重要ではあるけれども現在ほどの戦略的重要性を持たないことになりますので、軍事負担も小さかったろうと予想されるわけですが、だからといってそのために台湾を再び攻略するわけにもいきませんしねぇ。


2005年5月27日(金曜日)
 昨日今日と、一泊二日で郡山の弟の家へ。ADSLの開通に立ち会うってそれだけで、何事もなければサイン一つして終わりの筈なんだけど、なぜかトラブルは起きた。
 居て良かった、という反面、なんでこげなトラブルが起きるんだろうと多少思わなくもない。
 まさか私が向こうに行ったからトラブルが起きたってわけでもなかろうが……。

 自民党の森岡正宏厚生労働政務官が「A級戦犯はもう罪人ではない」と発言したというのが、中国の反発を招いているようで。新聞の中で一番細かかったものから引用すると、26日の自民党代議士会で「中国に気遣いして、A級戦犯がいかにも悪い存在だという処理をされている。A級戦犯、BC級戦犯いずれも極東国際軍事裁判(東京裁判)で決められた。平和、人道に対する罪など、勝手に占領軍がこしらえた一方的な裁判だ。戦争は一つの政治形態で、国際法のルールにのっとったものだ。国会では全会一致で、A級戦犯の遺族に年金をもらっていただいている。国内では罪人ではない。靖国神社にA級戦犯が祭られているのが悪いように言うのは、後世に禍根を残す」とのこと。
 AならびにBC級戦犯裁判による刑死者や收監中死者に関して言うならば、日本国の定めた法ならびに司法に基づいた刑の執行ではないので、“法務死者”あるいは“公務死者”と呼ばれ、法律上は犯罪者とはされない。
 しかし当時の日本は憲法(大日本帝国憲法/日本国憲法)や天皇よりもポツダム宣言に基づくGHQ/SCAPの権限が上位とされたわけで、当然連中は「絶対」であった。証拠の採用に問題があって判決文がないような裁判だろうがなんだろうが、連中はやりたい放題であり、日本はそれを甘受するしかない立場であった。
 これについては1951年のサンフランシスコ講和条約(正式名称:日本国との平和条約)においても「第十一条 日本国は、極東国際軍事裁判所並びに日本国内及び国外の他の連合国戦争犯罪法廷の裁判を受諾し、且つ、日本国で拘禁されている日本国民にこれらの法廷が課した刑を執行するものとする。これらの拘禁されている者を赦免し、減刑し、及び仮出獄させる権限は、各事件について刑を課した一又は二以上の政府の決定及び日本国の勧告に基く場合の外、行使することができない。極東国際軍事裁判所が刑を宣告した者については、この権限は、裁判所に代表者を出した政府の過半数の決定及び日本国の勧告に基く場合の外、行使することができない。」とされ、主権回復後も恩赦を与えることもできなかった。
 そういう背景を鑑みれば、連合国側が彼らを犯罪者であるというのは当然であり、また日本がそうでないというのもまた当然だろう。ただ、日本は敗戦国であり、向こう側の言い分を甘受せねばならんというだけのことで。


2005年5月28日(土曜日)
 NHK技研一般公開へ。
 去年、今年と余り力が入ってない感じなのですが、それでも面白いものはいくつか。一昨年だったかに初登場して、その時は静止画だった“スーパーハイビジョン”がとうとう音付きの動画になりましたね。しかもまた22.2chという無茶な仕様で(笑)。
 個人的に、こういうムチャクチャなの大好きです。
 コンテンツとして大相撲初場所の取り組みが上映されたのですが、肉のぶつかりあう音のリアルさが良かったですよ。
 個人的に、7680x4320/60pという豪華絢爛なシステムですが、ここまで来たならRGBに拘らず、RGB外の色の再現まで目指して欲しいものです。
 逆に、気になった展示は「学校放送コンテンツ用ドメイン管理システム」で、現在もB-CASカードを必要とするデジタル放送ですが、ゲートウェイサーバに管理されるネットワーク内のデジタル受像機に特殊なB-CASカードを発行し、ネットワーク内の受像機間でコンテンツが相互利用できるようにするという技術。公開鍵暗号を使った高度なセキュリティシステムなんですが、正直利用者に受け容れられるかと言われると疑問を通り越して無理だろうと思いましたね。
 そもそも、受像機を買ってくればすぐに見れたアナログ放送から、B-CASカードを必要とするデジタル放送になっただけで利便性が大幅に低下しているわけで、この上コンテンツ管理の手間隙を割けとどの面下げて言えますか。不当に高いハードルは、違法コピーの温床を生むだけって気がしますわ。
 適切な難易度と利便性が保てない権利保護って、結局は無視されるか破られるかだと思う私。

 NHKBSディベート。来月のお題は「日韓の課題 いま語りたい(仮)」なんですが、「日韓の歴史認識の溝にどう向き合うべきだと思いますか?」という質問への投稿内容が振るってて、見事に韓国を非難する内容になってる。
 これは相当制作側の思惑と違ったらしく、「現在、BSディベート番組事務局のホームページにシステム上の不具合が生じています。復旧までに時間がかかりそうです。大変、ご迷惑をおかけしておりますが、何卒、ご理解賜りますようお願い申し上げます(5/27)」となってしまった
 ここで方針転換して韓国の歴史教育の問題を語ったら、NHKは素晴らしい放送局だと伝説に残るでしょうねぇ……。


2005年5月29日(日曜日)
 10日にイラクで虜囚となっていた齋藤さんですが、死亡していたとの声明があったそうです。政府もほぼ間違いないと言っております。
 あまり希望の持てる状況ではなかったとはいえ、実に残念なことです。

 「全米規模の性犯罪者情報サイト開設へ」とかいうニュースを見て思うんですけど、米国では既に「性犯罪者は更正しない」ということで結論が出たってことなんですかねぇ?
 米国の刑法については詳しくないのですが、刑期を終えることが罪を贖ったことにはならないとなると、罪科は単なる懲罰的な意味しかなくなります。となるとすると、一度前科がついてしまった人間は終生後ろ指さされて生きねばならないということになるような気がしますが……。
 生涯全く法を破らずに生きて行ける人って希有だと思うんですが、あんまり潔癖な社会にすると、昔の東側諸国みたいな秘密警察による統制国家みたいになるんじゃないかと心配ですよ。
 なんとなく100年前に歩んだ道なんじゃないかという気もするんですけども。


2005年5月30日(月曜日)
 いい感じで降ってましたな、雨。

 「ISBNの13桁化」ですか……。あちこちで仕様変更とか設計変更とか大量に発生しそうだなぁ……。
 Lightnovel_Wikiも対応しないとマズいよね>きさらちゃん
 しかし……最初にISBNを決めた時、一体どういう根拠で10桁に決めたんだろうか? 最終桁はチェックディジットだから、イキは9桁なんだけど、営々と増え続ける出版物に対して固定長コードを設定したことがそもそも理解不能。私だったら最初から可変長コードに設計するけどなぁ。固定長の方が色々扱い易いってことは分かるんだけど……。
 今回はJAN/EANコードへの統合ってことなんだけど、JANコードにしたところで13桁固定だったりするんだよねぇ。
 文字コードじゃないけど、最初に拡張可能な形式にしときゃいいのに…ってことはよくあることとはいえ、多少思うところがないでもないです。


2005年5月31日(火曜日)
 先月採り上げようと思ってて、有耶無耶にしちゃってたんだけど、ミツルん採り上げたので便乗。
 私のネタ帳から拾い起こすと、原告の少女は昨年度まで宮城県立宮城県蔵王高校(ややこしいけど山形県にも蔵王高校がある)に通う1年生だったのですが、髮の色がやや薄かったそうで、黒く染めるように教師から指導され、数度にわたって毛染めスプレーなどで髮を黒く染められた、と。で、女生徒は今年1月で退学し、4月から別の高校に1年生として通っている由。んで、慰謝料など計550万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こし、現在係争中。30日に第1回の口頭弁論が開かれて再び記事になったわけですね。
 まあ、彼女の地毛が本当に栗毛だったのかどうかなどの事実関係については今後公判で明らかになるでしょうから、とりあえずはペンディングします。
 この事件を面白いなぁと思うのは、こんな“指導”は恐らく日本か隣の韓国くらいでしか行われないだろうなぁということですね。つまり、「日本人なら黒髮黒目に決まってる」という強固な思い込みが存在していることが事件の背景にあるわけです。
 外国暮らしをしたことがある人ならご存知のこととは思いますが、諸外国において身分証に髮の色や目の色を記載するのは珍しくありません。別にアメリカみたいな移民の国でなくても、欧州などでも髮の色も目の色も多様なものです。日本はたまたま殆どみんな黒・黒の組み合わせなもんで、普段意識する必要がないんですよね。こういう人もいますけど、少数派ですからねぇ。
 他人の髮を黒く染めてまで守らねばならんものは一体何だったのか、非常に興味があります。もしかして、「髮の毛は黒でなければならん」という校則でもあったんでしょうか。だとすると、留学生がたまたま金髮だったらきっと黒く染めさせるんでしょうねぇ。
 わざわざ髮の毛を染める人間の気持ちは私にはわかりません。自分で染める人のことも、他人の髮の毛を染める人のことも、両方とも等しく分かりません。そんなことして何が変わるわけでもなかろうに……と思うばかりです。
 さらに言っちゃうと、そんなことを問題にする人については、最早理解の及ばない存在ですね。

 だから私は薄れゆく頭髮に対するあの一部の人間の異様なまでの執着もまた理解できない。
 「お前はふさふさだからだ!」と言われたらそこまでだが。

 最近、警官の発砲が増えてますね。それそのものは治安の悪化を思わせる話なんですが、なんというか、警察官の拳銃使用についての訓練が行き届いていないのではないか、という気もします。有り体に言いますと、発砲するなら確実に相手を仕留めてもらわないと困るんですよ。二人一組で動くのが警官の基本ですから、一人が接敵、一人がやや引いたところで銃を準備、相手が不審な動きを見せたら即発砲制圧、という基本に基づいた訓練を充分に積んでいれば、逃亡されたり反撃を受けたりあまつさえ銃を奪われたりという事件は減らせるんじゃないかと思うんですが……。
 あるいは、下手に拳銃を装備せずに、日本刀のような刀槍類の方が日本の警官には向いているかもしれませんが。(あれほど剣道の鍛練を繰り返している警察も、世界では珍しかろうに)下手に発砲して流れ弾の被害を心配したりするより、警官に日本刀でも装備させる方が現実的ではないかと思われ。
 警察官の行動ってのは「逮捕」にしろ「制圧」にしろ、制止行為の延長線上に存在するので、本来一発で殺してしまうような装備ってのはおかしいという話はあるんですけどね。

 明日から6月、衣更えの季節ということで、政府首脳が“ノーネクタイ、ノー上着”運動に邁進するんだとか。私の脳味噌の記憶野の奥底で「省エネルック」とかいう単語が乱舞していたりするわけですが、今年の四月に公募で「クールビズ」とかいう名前に変わっていたそうな。
 ははあ、世の中進んでるんですね(違)。
 ノーネクタイ・ノー上着ということですので、着流しとか浴衣とか作務衣とか甚平とかを着るようになるのでしょう。いいですねぇ……記者会見に作務衣で現れる大臣……。
 上着禁止ってことは、空調服は不可ですか、そうですか。