ドラゴンズ、セントラルリーグ優勝おめでとうございます。
今年は素直に祝いの言葉が出ますよ。
というのも、落合監督の采配、ドラゴンズのプレーは、私の理想とする「Small Ball Game」だったからです。日本語で言うなら、「手堅い野球」。点を取ることより取られないことを、一気に点を取るより小刻みに点を重ねることを……。
今年、ジャイアンツ‐ドラゴンズ戦を観るのが苦痛でした。私が大嫌いな、大味で力任せな野球をやっているのはどっちのチームだ?
Intel製のCPUを買ってきました。恐らくMMX Pentium以来ですねー。その後はK6-2、K6-III、Athlon、Athlon XPと、ずっとAMDのCPUにご厄介になってましたから。
一応仕事ではIntelの石を使ったマシンも使ってましたよ。celeronだとかPentium IIIだとか……。Pentium 4は自分のマシンとして使ったことはないかな。
で、今回買ってきたのがPentium Mだったりするあたりが、趣味丸出し。
IPCの高いプロセッサは大好きです(爆)。
今日はこれからマシン構成を変えたりなんたりと、ちょっちPC周りをバラす予定なので、早目に更新しておきます。
No Troubleでありますように……。
今日は坂村城へ出仕の日。雨なので電車で。
晴れてたら自転車で来るつもりだった……と言ったら、坂村先生以下、一様に何考えてんだこいつ的な扱いを受けた。たった25kmくらいじゃないか……。
しかしよく降りますねぇ。
SONYが6chのアナログ放送を一週間HDDに記録できるVAIO type Xなんてものを発表しましたね。開発は前々から報じられていましたが……。
類似商品としては、既に日本電算機からBig Channelなんて物が出ていたりします。
個人的には、こういうものは公共図書館に据え付けて、過去一週間(できれば一箇月とか)のテレビ番組をいつでも自由に視聴できる、そんなサービスを展開してくれたらいいなと思います。この意見は図書館情報大学の頃に最初に言ったのですが、その頃は必要スペックが常識外れでしたが、今や実現可能な時代ですからして。「あの番組見逃した!」という人もいれば、「この報道は最初どうだったんだ?」と遡る用途まで、幅広く利用者に喜ばれると思うのですが。
そんな利用者本位のサービスも、恐らく知財地主たちの賛同は得られないでしょう。もし実践するとなったときの壁の厚さと高さを思うと、自分で買った方がいいのか、と益体もなく思ったりします。
しかし……5年経っても言っていることが変わらないというのは、私が5年間進歩がないのか、社会が5年間停滞しているのか、どっちなんでしょうねぇ……。
次世代光ディスク秋の陣。
てなわけでもないでしょうが、DVDの次を担う光ディスクの規格について、HD DVDとBlu-ray Discが火花を散らしております。
東芝・NECが推すHD DVDが現行DVDの延長線上での大容量化・高機能化を図っているのに対し、Sony・松下他が推すBlu-ray Discは敢えて互換性を捨てての飛躍を狙っております。個人的にはBlu-ray Discの思想の方が好きです(笑)。
光ディスク規格の分裂といいますと、かつてDVDが策定段階の頃、SONY・Philips陣営が推進していたMMCDと東芝・松下陣営のSDが対立していたことが思い出されます。最終的に両者は大同団結してDVDを作った訳ですが、一部MMCDの技術はSACDなんかに転用されていたりします。
その後、一旦は纏まったDVDですが、記録型DVDにおいて内部分裂を起こし、一部企業がDVD+RW Allianceを立ち上げて、記録型DVDが混乱を極めたのは比較的記憶に新しいところかと思います。この混乱は最終的に、DVD±R/±RW/-RAMドライブという、全てのメディアが読み書きできるドライブの登場によって收束しましたが、一時期は+だ-だと不毛な論争がネット上を賑わしました。
そして再び次世代光ディスクを巡って、関ヶ原に集う東西両軍の如く、陣を構えて名乗りを上げている訳です。
かつてのβ・VHS、Laser Disc・VHDの鬪いがソフトウェアによって決したという戦訓に基づく仲間作りの方も積極的で、HD DVD陣営が角川映画やavexを取り込んだと思ったら、Blu-ray Discは20世紀FOXやポニーキャニオンを仲間に引き入れると、コンテンツ業界を巻き込んだ血みどろの攻防を続けております。
一末端消費者としてはどっちかにしてくれよーとか思う訳ですが、どうせ数年もしたら、Blu-ray DiscもHD DVDも全部読み書きできるドライブがでるだろうしなぁ……。
先月話題になったanonymous proxy化するビデオレコーダですが、東芝からプレスリリースが出た模様。
はいほ〜ん、はいほ〜ん、読書が好き♪
一部の方からの熱烈な復活コールがありましたので、復活です。
本日は富士見ミステリー文庫と電撃文庫の配本日でした。16冊購入、1冊回避で、予定のうち1冊は入荷してなかったので、全部揃えれば18冊ってことですね。
やべぇ、仕事が手につかなくなりそうだ。吶喊!
「『Dead Or Alive 2』著作権侵害事件〜最高裁判所の決定により、テクモ完全勝訴確定〜」ですか……。
最高裁がWestsideの上告を棄却したってことなんだけど……以前のときメモ裁判のときも思ったんだけどね……ゲームをどう遊ぼうと俺の勝手じゃんって思わん? 勿論、著作者人格権は尊重されねばならんとは思いますが、私的な範囲でなら自由であって欲しいと思いますわ。
じゃあ私的範囲をちょっと超えて、ツールを提供することは悪いことだろう言われると、それもどうかなと思いますよ。だってツールを使わない自由だってあるんだし。改変したゲームそのものを販売したというならアウトでしょうけども。判決によれば、公開する場合は著作権者の同意を得ろということでしたが……まあ、そんな許可出すゲームメーカがいるとは思いませんな。いたら、自分たちで作って出すだろうし(笑)。
こういうセーブデータエディタやパッチ類って自作して自分で楽しんでる分には大きく問題にはならないんでしょうが、不思議なことにこう言うものってそれなりに需要があって流通しているのです。それを無理に押し止めようとしたらどうなるか? そりゃあんた、アンダーグラウンドに流れるに決まってるじゃないですか。
著作権の話題が続きますが、IT Mediaに「ブルーレイは大好きだがコピーワンスは大嫌い」って記事がありまして、なんともはや、と。
この中で驚いたのは、演者の麻倉怜士氏に対して、とある在京キー局の人が「放送は生で見るものです。アサクラさん」と言ったという下り。エアチェックを否定しているわけなんですが……信じ難いのは、顧客満足度が明らかに下がる(代替価値を提供できないから一方的に下がる)方針を堂々と立て、法律を盾に遂行しようとするその姿勢です。
著作物商売ってのは、利用の促進と利用者への課金が柱になりますが、どちらが優先かといわれれば利用の促進が優先です。通常の商売であれば金が取れないことはしてはいけないのですが、文化事業という側面から利用を促進すべく、そのために各種保護があるんです。利用者の利便を一方的に制限する保護は、逆に市場を縮退させるでしょう。
著作権の保護は、著作者(著作権者ではない)の保護と利用者の保護を念頭において、より円滑な正の循環作りのためにあって欲しいと思います。
もう一件、著作権の話題。
「日本のテレビ番組を海外でも」というキャッチでサービスを行っていた「録画ネット」に対してNHKと民放各社が著作権侵害でサービス停止の仮処分を求めていた件で、東京地裁が差止命令を出しました。
正直言いますと、多少フリーライダーっぽいところはあると思いますが、サービス自体は需要もあるでしょうし、顧客の満足度が高いものであることは容易に推測できます。
各放送局が合法的かつ率先してこのようなサービスを提供しているのであれば、差止もやむなしと思うのですが、「このサービスは著作権法違反だから利用者は不自由を甘受せよ」という命令には些か疑問を感じるところがあります。
情報に国境が無くなりつつある現在、このようなサービスによって本来想定しなかった範囲へと番組が提供されることは、不可避であろうと思います。各局には、商機なのだという意識を強く持ってほしいと思います。
このままだとあれだ、あとがきから読み始めるのは禁止、ディスコでのスクラッチも禁止、セルフコンピレーションも禁止、録画テープ/ディスクの貸し借りも禁止とか、そーゆー著作権万歳社会が出来上がるぞ、きっと。(もちろん冗談です……多分ね)
6日に、米国の調査団が、イラクの大量破壊兵器について、開戦時には存在しなかったし、その準備もなかったとの報告を出しました。調査団団長はチャールズ・ドルファーCIA特別顧問。ちなみに前任者であるデービッド・ケイ氏は今年1月23日に、イラクには大量破壊兵器はなかったと言い残して辞任しております。
しかしこの報告を受けてもなお米国の大頭領様は、サダム・フセイン大統領には大量破壊兵器製造配備の野望があり、その野望を挫くためには軍事行動が必要であったと主張しておられるようです。
あれですな。
予防拘禁とか、やられるまえにやれとか、そういう奴。
一般社会では「○○組は俺ンとこのシマを狙ってるに違いない。ここは先手を打ってツブしちまおう」とか、そういうレベルですね。
これがせめて、開戦当時には相当の確証があったとかいうならともかく、世界の半分が反対してましたからね。核査察を行っていたIAEAにしても、最後まで査察の続行を訴えていましたし。
日本もいつまで付き合うんですか、米国に。
読売によると、「教員にも「FA権」、横浜市教委が新制度導入へ」とかとか。
面白い試みだと思いますね。ただ、これだけではなくて、校長の裁量で教員を「自由契約」にしたり、トライアウトのように「教員募集」をかけれるようになったら良いと思いますね。ある校長が「こういう教師が欲しい」という募集を、教員人材市場に流し、それに対してFA教師が名乗りを上げ、希望者複数の場合はトライアウト、成果が出なかったら自由契約、といったシステムが整うと、なかなか面白いと思います。
そうなったときにより大きな問題になるのは、優秀な校長をいかに登用するか、無能な校長をいかに更迭するか、ということになりますけれども。
あ〜、でも現在の日本の制度のままだと、「不登校ゼロ学校」とか目指した挙げ句、自殺者続発の学区を作ったりとか、それが逆に評価されたりとかありそうだよな……。PTAに評価させたら、昔の一時期みたいになんか妙に「平等」な学校ができたりとか。
結局は親がどういう公教育を求めているの?ってところに行き着くもんな、この問題って。
自衛隊、イラクへ増派を検討だそうで……。
オランダ軍が撤退したあと、英軍がその穴を埋めるのですが、その英軍も実は撤退の予定があったりして、結局自分たちで何とかしなきゃならんということのようです。
そんなんなってまで、米国に付き合わねばならんのかと、些かならずうんざり。
いや、この際だから、たとえ米国が撤退しても居座るというのは……(余計迷惑か?)
結婚繋がりというわけではないのですが、画伯経由で「結婚写真変色、コニカ社などの“迷惑料”支払いで和解」という報道。
個人的にこの訴えた夫婦ってのはクレーマーだと思いますよ。ただ、旧コニカは“赤いサクラカラー”で大打撃を被った過去があるので、妥協を求めたのではないかと……。写真をやったことがある人なら、コニカのカラーフィルムは赤くなるから、と教わったことがあるんではないでしょうか。
もっとも、銀塩写真ってものは、フィルムによって色合いが違うのは当たり前、撮影前・撮影後のフィルムの保管状況や現像の善し悪しやらプリント時の各種条件まで、気温やら湿度やらが影響してくるのが当たり前なものではあるので、ある程度は許容範囲として受け容れないといけないものではあります。ただ、ここの許容範囲にメーカ側と撮影者側で大きなずれがあると、不幸な争論の種になる訳です。実際、この手のクレームって多いし。
しかし画伯も書いていますが、300枚以上現像してそれが全て駄目になる可能性ってのは、現在の商品品質保持体制から言うと、メーカーサイドでは極めて起こりにくい現象ではあります。流通時に何かあったとするならば、同じ販売店に似たようなクレームが押しかけている筈ですし、現像段階のミスなら、ラボに苦情が殺到しているでしょう。
和解金の金額を見る限り、販売店の保管体制により大きな問題があったと、被告側内部では見ているってことかなぁ?
で、この原告夫婦ですけど、これだけの訴訟を起こすというからには、きっと色彩検定はもちろんのこと、光学や電磁波物理学にも通じていて、家のテレビはもちろん選別管を使ったモニターブラウン管で、設置するときには家中を消磁して、地磁気による歪みを調整し、カラーアナライザでNTSC標準カラーを厳密に出していたりするんでしょう。フィルムの保管のために専用の密封容器を用意して温度管理まで徹底してたり。いやーとても真似できませんね。
一部の異様な色への拘りを見せる人は置いとくにしても、私としても仕事上どうしてもsRGBやAdobe RGBには縁が深いですし、大日本インキのカラーガイドやカラーチャートは必須ですので、自宅にも常備してあります。もっとも、私の場合肉眼の色識別にやや難があるので、カラー仕事は基本的に受けないのですが、単純な指定ならこれでなんとかなりますので。
しかしPCのディスプレイモニターの色再現性については、環境依存性が余りにも高く、特に液晶モニターの普及とともに、色の狂いについて神経質になるだけ無駄な状況が生まれつつもあります。何度かこの日記でも採り上げましたが、現在の液晶モニターの色再現性は非常に低く、デザイン関係のプロが使えるものではありません。
各社頑張って努力はしておられるのですが、その結果出来上がったLEDバックライト液晶モニターには放熱フィンがついてたり、値段がとんでもなかったりと、とてもまだ手が出ません。
廉くて良いディスプレイが欲しいなぁ。
熊の被害が立て続いていますね。
今年は酷暑に加えて颱風の連続直撃で山の実りが心許なく、冬が近付くなか、冬眠に備えて食い溜めしなければいけない熊としては、射殺の危険があろうとも人家に近づくしかないという、悲壮な状況ではあります。
ちなみに、冬眠そのものは備蓄が足りていようが足りていまいが生体サイクルとして自動的に訪れてしまうので、蓄えが足りなかった熊は、冬眠に入ったらそのまま永眠してしまうということになります。熊にとっては時間との勝負。ここで人家を襲って死ぬか冬眠して死ぬかという、二者択一的な状況なわけです。
これに対して人間側としては、熊を殺すか、あるいは熊に餌をやるべきか、悩むところですね。動物愛護団体からは餌をやれといわれそうですし、自然団体ですと自然の掟だから見殺しにしろとか言いそうです。生態系のバランスを考えると、あんまり熊に死なれるのも困りますが、さりとて下手に保護して日光の猿のように人を襲うようになってもなお困る、と。
ま、日本の場合熊とは言っても比較的小柄の月ノ輪熊ですから、被害がそうそう大きくならないので、このくらいの騒動で済んでますが、これが外地北海道のように羆だとか、カナダのようにグリズリーだとかとなると、即座に命にかかわりますからね。
ちなみにオーストラリアでは鰐だそうで。
しかし、鰐と格鬪するとは凄い60歳のお婆さんだ。日本の格鬪家たちもこのお婆さんに敗けぬよう、北陸の山に籠って熊と戦うくらいの意気込みが必要なのではないかと思われ。
3月にネタにした「Super Size Me」が日本でも来年1月から渋谷のシネマライズにて公開されるそうな。
イイ趣味だなぁ>シネマライズ
新海監督の新作もやるしな。
NHKスペシャル「21世紀 日本の課題 学校を変えるのは誰だ」と題して11月6日の放送へ向けてアンケートを取っているのですが……なんで「教職員」と「保護者」だけが対象なんでしょうかね。まさに教育を受ける側である児童生徒の意見を聞かないのは何故なのでしょうか。
学校経営への住民や保護者の参加を進めていながら、なぜ当事者である児童生徒自身を加わえようとは考えないのでしょうか。
つまり、これまでの教育にもっとも欠けている視点ってやつが、それです。
あー、そういや、あしたはシューレ行きだ。
坂村先生が、04年度の大川賞を受賞されました……。
そう、CSKの創業者、故大川功氏にちなむ賞です。
嬉しさも、中くらいかな、大川賞(爆)。
神保町で坂村先生の新刊を入手。
そのまま秋葉原へ回游して、怪しい人外と合流。次回BTRON Club発表の打合わせなどを行う。
次回の発表には仁坂さん作のμPointを利用させて頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。
米Cyberkinetics社の研究による、脳とコンピュータの接続システムである「BrainGate System」の臨床実験が、結構いい具合に進んでいるとか言うニュース(訳)。
四肢が麻痺した方々とかにとって大きな福音だってのはまずあるんですが、健常者にとっても結構影響大きいかも。脳内の信号をダイレクトに出力できるとなれば、HMIが一変する可能性もありますわな。
人工義肢技術なんかにとっても、小さくないでしょう。反応速度によっては、文字通り「生身のように動く」義肢ができるかもしれない。
夢の広がる技術ですが、軍事転用など悪夢も沢山見れそうな技術ではありますな。
故郷・富山県の県知事選があったんですが……投票率37.27%っちゅーのはどうよ? 大体にして、7選知事が引退した後での、新人候補同士の激突だった筈なのに、全然盛り上がってなかったのね。
選挙管理委員会による開票速報によれば、当選した石井氏の得票数は256,389票。有権者数が908,624人ということなので、ざっと28%くらいの有権者の票を得た、ということになるのか。まあ、法定得票率には棄権は関係ないので、あくまで得票率は78%ってことになるんだけども。この調子なら得票率100%も夢じゃないな。
そのうち「世襲知事」とかが生まれて「殿」とか呼ばれるようになる日が来るのではないかと心配だ……。
法定得票率の分母に有権者数を使わない理由って、なんでしょうね?
昨日のNHKスペシャル「なぜ真相を伝えなかったか 〜慈恵医大青戸病院・家族への報告書〜」は、医療事故という視点よりも、組織の正義が社会正義に優先されるときのプロセスという視点で視聴した。
最終的に業務上過失致死で起訴された三人の医師はともかく、その後の病院内の調査委員会が「上の意向」から基本的に外れることなく「結論」を導いていく様は、組織の正義を強く感じました。
大概の人間は何らかの組織に属していて、そこで労働対価を得ていたり、研究環境を得ていたり、権力を振るっていたりするわけで、組織に楯突くというのは即ちそれらを失う可能性があります。自分が放逐されることもあるでしょうし、組織そのものがなくなることもあります。社会正義や個人の正義のために、これらの組織に楯突け、というのはいかにも無理難題というものです。昔から言うように「長いものには巻かれろ」というのが処世術というもの。それを身に着けていない者は社会不適格者扱いされますわな、普通。
私だって給料分くらいの忠誠心は持ち合わせておりますので、雇い主が白といったら黒でも白ですよ(笑)。こんなん誰が使うねんな、とか内心激しく思っていても、毎日設計仕様をあれこれ考えていたりしますです。
なんか話が脱線しましたが、要するに組織自身が法令準拠だとか説明責任だとかについて積極的でなければ、中の人にそういったものを求めるのは難しいと思うのでした。
番組はそこまで踏み込んでなかったので、イマイチ感が残りました。
今日も故郷で熊が出たとニュースになっていた。襲われたのはブロイラーの養鷄場で、パニックになった鷄が150羽ほど圧死したとか。
また次の颱風が迫ってきていて、山の動物達にとっても厳しい秋です。
「ツーカーSの発売について 〜 説明書がいらないくらいカンタンな通話専用ケータイ 〜」。ここまで割り切ると、拍手するしかないね。液晶ディスプレイすらない!
というか、最早唯の電話。これの使い方が分からん人はまずいないだろうな、確かに。
5月に亡くなった戦場ジャーナリストの橋田さんの遺族が、保険会社を相手取って保険料の支払を求める裁判を起こしているらしい。
保険会社側は戦鬪状況下における死亡は免責条項に当たると主張、一方遺族側は「小泉首相もブッシュ大統領も戦鬪は終結したと言った」と言っているそうな。
それは素敵だ!(笑)
裁判所が一体どういうウルトラC的解釈を見せてくれるか、あるいはねじれ状態を作り上げるのか、とても楽しみだ。
史上最速への戦い。
先月末にIBMが奪還を宣言したスーパーコンピュータ最速の座ですが、NECも「512ノードで65テラFLOPS」を謳う新製品、SX-8を発表しました。あくまで「512ノード構成の場合」の想定値ですが。
チップの設計を改めてシュリンクして、発熱量とかも下がっているそうで、お買得感は増しているような気がしますが、果たして512ノード構成で導入する研究所は存在するのでしょうか。スカラー全盛の時代に敢えてベクトル型で挑んでいる挑戦者だけに、TOP500上位にランクインするくらいの規模で導入してもらいたいものです。
中国が静止軌道に気象衛星「風雲2号C」を打上げました。予定位置は東経105°。ちなみに現在トランスポンダとして使われている「ひまわり」は東経140°、代替機GOES-9は155°。
ひたひたと背後から足音が聞こえてきますなぁ。
「ひまわり」後継のMTSATは、一応種子島に納入されているのですが、いつ射ち上がるのか見当もつきません。これでまたMTSATが失敗したら、どうなることやら。
ちなみにこのような場合正副+予備まで製造し、失敗率を上回る安全係数を取るのが確実です。さらに打上げロケットを分散することも必要です。重要なのは静止軌道に衛星があるかないか、それだけなのですから。射上げ失敗の責任などは、ことが済んだ後でゆっくりと追及すればよろしい。大体、今のロケットなんて、10回に1回くらい失敗するのが当たり前なシロモノなんだし。
私個人としては、気象衛星は重要な社会基盤なので、軌道上に正副二機を周回させ、さらに地上に予備機を一機くらい用意しておいても、「予算のムダ」などとはこれっぽっちも思いません。逆に、なぜそのような措置をとってこなかったのか、政治家や役人の不作為責任を追及したいくらいです。
さらに以前書いたような気がしますが、「ひまわり」はWMO(国際気象機関)の共同国際プロジェクトの一環でもあり、西太平洋諸国や船舶において利用されており、“日本だけのもの”ではありません。こういう言い方は嫌いですが、外国から見たときの日本の看板の一つです。
この責任を果たせない状態を現出した政治家、官僚どもには、責任感ってものがないんでしょうかね。
韓国の盧武鉉大統領が公約に掲げ、当選以来様々な抵抗に遭いつつも実行してきた首都移転ですが、今日韓国憲法裁判所で違憲判決が出たそうですね。
それはまあ、他国の事情ですので私の知ったことではないのですが、日本でもそう言えば「首都機能移転」とか言ってたけど、どうなったんだっけぇ?
日本の首都がどこであるか、実は法的根拠がなかったりします。概ね東京であることに異論はないと思いますが、一部頑強に京都首都説を唱える連中や、名古屋が首都だと思い込んでいる一部民族がいたりします。
有効かどうか分かりませんが、法的には延暦13(西暦794)年の平安遷都以来、首都を定める一切の法律がないそうなので(平清盛の福原京は遷都ではないらしい)、京都が首都であるという説には一定の説得力はありますね。実効力はゼロですけど。歴史的経緯としては明治元年に江戸が東京と改称され、同年明治天皇は東京に行幸し、東京城に入城。一端京都に戻るも翌明治2(西暦1869)年に再度東京へ行幸、この時政府機能も一緒に移転しました。これを以って「事実上の遷都」あるいは「東京奠都」とするのが定説です。
その後日清戦争期に一度行宮と大本営と帝国議会が広島に移ったことがありますが、あとは概ね東京が首都としての機能を担ってきています。外国から見たときに、東京が首都、で一向に構わないと思いますけどね。
首都機能移転については、隨分前に書いた記憶があるのですが、やらん方がいいと思います。
「国が育てる「サイエンスライター」 文科省部会が提言」という記事がありました。
日本に限らず、サイエンスライターって難しい仕事だと思いますよ。最新科学・技術を理解する能力と、それを読者の知識や理解力にあわせて説明しなけりゃいけないのですから。とりわけ、最先端科学・技術を理解するには、理数系の基礎学力に加えて、広汎な科学史・技術史の知識が不可欠です。科学は特に積み重ねですから、突然粒子加速器と宇宙の構造が出てきても関連が分かりませんもの。
ぱっと思い付くところで、総合科学なら立花隆、宇宙科学技術なら松浦晋也、生命科学で柳沢桂子辺りかな。イギリスのサイモン・シンなんかも有名ですね。毛色が違う所でサー・デビッド・アッテンボローってのもアリか。どれもこれも一級の人ではあります。坂村先生をここに入れてはいかんか……。
しかしですねェ……こういう人達って「育てられる」もんなんですかね? 半ば天性のものがあるような気がしてなりませんが。
え? 私ですか?
私ゃ見ての通り文科系一般常識人ですよ、ただの。
「姓名判断」なんてページがあったのでやってみました。
天格 : 17 吉:意志堅固、強情で行動力もあり、孤立、災難もあるが目的を達成できる吉数。 地格 : 15 人格 : 26 外格 : 6 総格 : 32 |
財政関連の話題としては「陸自定数、防衛庁案が財務省案を4万人上回る」とかいう記事もありました。
一兆円の経費削減をしなければならないのであれば、最も必要性の薄いところから削減すべきで、次期防衛大綱で最も必要ないものは“ミサイル防衛システム(BMD)”そのものですな。
迫り来る弾道ミサイルから日本を守る……というのはお題目としては綺麗なんですが、実際のところ、実現は不可能とまでは言わないまでも相当困難です。前にも書きましたが、現状のBMDで日本の国土を隈なく弾道ミサイルから守ることは不可能です。もし全土を覆う防衛網を作れたとしても、網の目が粗くなるばかりでしょう。
正直言いますが、そんなものを突破する方法など、素人の私ですら幾通りも考え付きます。一番簡単なのはもちろん飽和攻撃です。ですから、仮想敵国が中国やロシアであれば、殆ど無用の長物です。北の国であれば、費用対効果が悪すぎます。
費用対効果を考えれば、弾道ミサイルは事実上防衛不能であることを素直に認めた上で、スイス政府のように事後対策マニュアルを整備し、周知徹底させ、予行訓練を行う方が理に適っています。余談ですが、この「民間防衛」という本は本当に凄い本です。一度読むことをお薦めします。
このBMD導入の決定をした安全保障会議なんですが……委員に現役武官が一人もいないって、知ってます? 武官については「議長は、必要があると認めるときは、統合幕僚会議議長その他の関係者を会議に出席させ、意見を述べさせることができる。」と規定されているだけで、あくまでオブザーバ、それも必ずしも臨席しなくても良いんですよ。正直信じ難いところがあるんですが。まともな感性だったら、統幕議長はもとより、陸海空の幕僚長は常に臨席し、意見を述べられるようにするでしょうに。だって安全保障のプロだよ、彼らは……。
こういうの見てると、自衛隊はあるんだけど、なんか裸で放り出されているような寒気を覚えることがあるんだよね……。
カネにまつわるお話が続きますが、明治大学野球部に所属していた一場投手に対し、金銭を供与していたとしてジャイアンツの渡辺恒夫オーナーが辞任したのが今年8月でした。今度はベイスターズとタイガースが金銭供与をしていたとしてオーナー辞任と相成りました。
1993年の逆指名制度の導入以降、逆指名権を持つ新人選手の獲得のために金銭やら利益供与やらが飛び交い、選手獲得がマネーゲームの様相をなし、某金満球団が金にあかせて有望選手を獲得しているとして制度の問題が指摘されていましたが、これは凄い状態ですね。恐らくこの調子だと、どの球団も大なり小なりやってるってことではないでしょうか。コミッショナーは特別調査委員会を設けて事実関係の究明に当たり、よりまともな制度への以降を断行すべきですね。
……根來サンには無理か。
昨日のBTRON Club。
余人には分からないレベルで、坂村先生と私の間で交わされた数々の牽制劇。性格悪いぜ、先生……。
悪魔のような人だ。
一昨日の一場投手の件ですが、毎日にまだ辞任してない根來コミッショナーのコメントが載っていました。
「前日に横浜から概略の報告があった。倫理の問題で、調査は刑法のように簡単ではない。(プロ野球の)外部の人には権限がなく、球団を通じてしかコントロールできない。球団の報告を待って対応を判断したい。金額や時期が問題になる。」
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20041023k0000m050132000c.htmlより
口を開けば「権限」「権限」。この人、なんのためにいるん? まだ案山子の方が役に立つんと違うか?
サマワの自衛隊駐屯地にロケット弾が射ち込まれた件。
ロケット弾は信管が拔かれていたということですんで、目的は威嚇だと思われます……が、犠牲者がいなくて本当に良かった。いくら信管が拔かれているといったって、人間に直撃すれば大怪我は必至ですから。
この後オランダ軍が撤退し、イギリス軍も来年末には撤退します。自衛隊がもし今後も活動を続けようとするならば、将来サマワの治安にまで責任を持つことを要求される可能性もありますね……。
たまらんわ。
「LightNovels CROSSROAD」さんとこの「第8回ライトノヴェルズ好感度アンケート」をやってみました。
あなたは92 人目(男性75人目)の回答者でした.m(_ _)m あなたの読まれた作品数は 88 で, 回答者内で6 番目でした. あなたの平均評価は 2.65で, 回答者内で80番目でした. あなたの読まれた作品の女性読者率は31.9%でした. |
日韓台の三箇国のプロ野球チームの頂点決戦をやろう……という話が日本野球機構で出たようですが……。それって前々から韓国から提案されてなかったか、と。自分達が落ち目にならないとそういう考えが出てこない辺りが、情けないというかなんというか。人間、順境にいる時は改革なんか考えないものではありますが。
個人的には、韓国のプロ野球リーグあたりは、日本と統一リーグを形成してもいいんじゃないかと思ってますよ。距離的にも近いし、チーム数も手頃ですから。
おりしも、米独立リーグに所属する形になる日本独立リーグ構想も立ち上がりました。このままでは、日本球界は米球界に喰われます。プロだのアマだのと言っている場合じゃないんですよ、もう。危機は目の前なんだっ。
さて、イラクにおける邦人拘束事件ですが……なんか勘違いした発言が多いようです。
まず大前提として、「これは犯罪です」。ザルカウィ一派は単なる犯罪者集団なので、可及的速やかに逮捕拘禁され、司法の裁きを受けなければなりません。どのような経緯があれ、香田証生さんは犯罪被害者であり、その救出活動は国の義務です。
それ以外の話は、人質が人質でなくなるまでおいといてもよろしい。
大体ね、ファルージャのサドル師みたいに民兵を組織し、米軍と正面から戦っているというならば、理解のしようもあるのよ。もしくは、ザルカウィさんが自衛隊に正面切って戦鬪を挑んでくるというなら、敵意は抱きますが憎みはしません。
自分達より弱い奴を、それも非武装の民間人を襲っておいて、我は正義でございなんて、やってることは米軍以下じゃないか。
コンゴがまたきな臭くなってきているようです。
コンゴ民主共和国はアフリカ中西部に位置する国で(外務省基礎データ)、国内にチンパンジーやボノボなどの棲息域を持つことで知られています。これらの大型類人猿が絶滅の危機に瀕していることは、恐らく耳に挟んだことがあるかと思われます。原因は主に濫獲で、人間がジャングルに入り込み、チンパンジーを銃で撃っては食料にしたり、あるいはジャングルを切り開いて畑にしてしまったりするためです。
というのも、コンゴではここ十年来内戦が続いており、国内を6〜7つの勢力が割拠している状態が続いているためです。2002年12月に一応停戦合意がなされ、翌年暫定政権が発足したのですが、最近反政府勢力との戦鬪が再び激化してきているとのことです。
実はこの国、タンタルが出るんですよ。原子番号73番、原子量181、元素記号Taです。小型高性能なタンタルコンデンサの原料となり、皆様お手許の携帯電話などに広く使用されています。他にもコバルトや銅など、金属鉱脈に恵まれています。
このタンタルのほか、ダイヤモンドなどの利権を巡って、政府、反政府勢力、野盗、ゲリラ、隣国の軍隊などがコンゴ国内で勢力争いをしておるわけです。ちなみにウガンダ、ルワンダ、ジンバブエ、アンゴラ、ナミビアがそれぞれ政府や反政府勢力を「支援」するために派兵を行いました。
当然統治など目茶苦茶な状態で、各勢力は人狩りをして人足を確保しタンタルを人力で掘らせ、ほぼ原石のまま先進諸国へ輸出、代金を武器に替えて再び戦鬪行為を繰り返すという循環構造ができあがっており、逃げ出した民衆がジャングルに逃げ込んでチンパンジーを殺すという、誰を責めたらいいのかわからん様相です。チンパンジー保護のために携帯電話を撲滅しようかとか、そんな状態です。
それでも2002年以降は比較的状態が落ち着いていたのですが、どうも東部地域での軍事衝突が收まる気配を見せないようです。アムネスティによると、レイプや公衆衛生などの問題が持ち上がってきているようです。
はあ……。
AZOZ Blogに、「日本刀を振りかざし銃を持った強盗に突撃、勝利したサムライ」なんてニュースが。日本人が喜びそうな日本刀伝説がまた一つ……ってところでしょうか。
ところでこの強盗に襲われた人の隣人さんって、日本刀やら刃渡り10インチ(=245mm)のナイフとか自宅に常備してたってことなんですかね。米国って州によってこういう刀剣類の所持って法律が違うんだろうとは思いますが……それとも銃のような規制はないのか。
しかし銃を持った相手に先手を取って斬りかかるとは、流派は示顕流だったに違いありません。しかも射たれているのに相手を斬殺(殺してません)。やはり示顕流(あるいは薬丸自顕流)ですよ。
全日本剣道連盟の公式の形である日本剣道形十本(太刀七本、小太刀三本)なんかは、演りゃ分かりますが基本的に打太刀の打ち込みを仕太刀が躱すなり受けるなりして打太刀を倒す、という所謂「後の先」になっております。この日本剣道形は、戦前は大日本帝国剣道形といって、明治末に諸流派を糾合して成立した大日本武徳会の制定になるもので、要するに主要剣術流派の最大公約数的なものです。
示顕流はこれらとは一線を隔しており、一日一万本の立ち木打ちを繰り返し、光より速く太刀を振るうという、もうどうしようもないくらい「先の先」を突っ走る剣法です。極めてしまうと、幕末の人斬り半次郎こと中村半次郎・後の桐野利秋のように、嘘か真か、襲いかかってくる刺客が剣を拔ききるより速く相手を斬り捨てたとかいう伝説になります。
真剣同士の斬り合いですと、別に一撃必殺ではなくても、相手を傷つけてしまえば戦鬪能力を削げますし、数箇所出血させれば放っといても人間戦意を喪失するものです。現在の剣道の原型は、そういう「斬るよりも傷つける」術からきています。一方の示顕流は一撃必殺、二の太刀不要が信条です。どっちが強いかという比較は無意味ですが、銃を相手にした時に臆さず怯まず突っ込めるのはやはり示顕流の方ではないかと。
もう来月と迫ったスーパーコンピュータTOP500の発表を目前にして、SGIが駆け込みレコード申請ですかね? 「SGIのLinuxスパコン、世界最速を宣言」だって。SGIがNASAに納入した「Columbia」が42.7テラFLOPSですかぁ。
InfiniBandのお蔭でか、スカラー型の追い上げが加速した感がありますね。
明日から神保町の古本まつりだというのに、天気が悪いらしい。なんてこった。
「海外ボツ!News」に「著作権を振り回しアメリカで笑い者になっている任天堂」って記事が。
私も数年前までは著作権の現場に近い所にいましたんで、こんな風に自分の都合で著作権を主張する手合いがいることはよーく存じております。ていうか、こういう連中がまた著作権の強化を訴えていたりするんだよな。
今回のは、それ以前にどーしょーもない話なんだけど。
個人の著作者にした所で、確かに「意に沿わない利用を制限したい」という希望を持つことは理解できるんですが、根本的には無理なんじゃないかと思わなくもないんですよ。実は世の中には「私の作品を試験問題に使うことを拒否する」と主張されている作家さんっておられるんですよ。主張には法的拘束力はないのですが、その主張は尊重されている、というのが実態です。
著作者の意志によってどこまで利用の制限が可能か、という点について、私はどちらかというと否定的な見解を持っていて、「利用者の良識」に任せるしかないのではないかと思っているのです。パロディやコラージュが次なる芸術の苗床になっているという事実は厳然で、否定できません。これらを制限して他者の芸術活動を束縛する権利が、一次権利者に存在するのかと言われれば、やっぱないだろう。
他人(原著作者を含む)を誹謗するために行われる悪質なモノは、著作権法ではなく、名誉毀損とかで制限すりゃ済むだろうって気がする。(それだって著作物には変わりないのだが)
著作権は、商用ではない利用については、制限を緩める方向に行って欲しいなぁと思うのですよ、どうせ財産権なんだから。
天皇陛下のご発言が色々と物議を醸しておりますな。
事の次第は、28日の秋の園遊会で東京都教育委員会委員の米長邦雄氏(永世棋聖)が陛下に声を掛けられた折り「日本中の学校に私はね、国旗を上げて国家を斉唱させるというのが私の仕事でございます」と奏上したのに対し、陛下が「強制になるということでないことが望ましいですね」と曰われた、と。
でまあ、右の人も左の人も面白いくらいに動搖してますな。
現行憲法において「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。」と定められていて(第4条)、基本的に政治に対する権力を持ちません。従って、国会召集の詔を読み上げていても実際に招集する権限はなく、法律には必ず御名御璽を入れておりますけれども法律を制定する権限はなく、勳章を授与してはいても誰に勳章を与えるかの権限はなかったりするわけです。当然のように選挙権も被選挙権もなく、戸籍も住民票もないという、本当に日本国民なのかどうか怪しい方です(笑)。ちなみに私有財産もないことになっているのですが(憲法第88条)、納税の義務はあるらしいです。
話が逸れましたが、そういうわけですんで、陛下が何を言おうと政治的影響力は「公的には」全くないのです。「それはちょっとマズいんじゃないの?」と陛下が口にしたとしても法律は可決成立し、施行されるのです。
問題は専ら人心の方でしてね。
陛下が一人の人間として国旗国歌問題についてどのような政治意見を持っておられようと私としてはなんの興味関心もないのですが、国旗国歌の義務化を推進してきた方々には天皇制が大好きな方々が多くいましたし、逆に国旗国歌に反対してきた方々には天皇制大嫌いな方々が多かったわけで、陛下のご発言はこういった方々にとっては背中から鉄砲というか敵から塩というか、えらい霹靂だったでしょうな。お互い、自分達に都合のいいように発言を解釈するのに忙しそうです。これが大日本帝国憲法下であったならば、陛下の意に沿わぬ統治を行ったとして一体何人の首が飛んだか分かりゃしませんね。
現憲法下では何の公的影響もないんだから言わしとけばいいんじゃないかと思います。言論の自由くらい認めてやってもいいでしょうに。発言内容も極めて常識的だと思いますしね。まあ、政府や都知事にとってはえらい迷惑でしょうけども。
結局こういう騒動が起きることこそが、天皇には明文化されない権威が存在することの証でもあるわけで、日本の今の政体が「実態」を反映していないことを暗示しているのではないかという危惧は多少有りますけれども。
イラクでザルカウィ一派に捕らえられていた香田証生さんの首切り死体が発見されたそうです。ご冥福をお祈りいたします。
イラク政府と駐留軍には早急なる治安の恢復と犯人逮捕を希望いたします。
なお、今回の事件について日本政府に責任はないと私は思います。
明日から11月で、そう言えば新しい紙幣が流通を開始しますね。
野口英世(千円)と樋口一葉(五千円)ですが、二人とも金にはあまり縁のない生活をした人って辺りが、人選の妙なのでしょうか。特に樋口一葉は借金女王ですからね。なるほど、日本国の財政状況をよく表しているのかもしれません。野口英世などは渡米費用を一晩の呑み代で使い果たしたとかいう伝説の持ち主ですからして、国費の濫用は今後ますます盛んになるという宣言なのか。