で、まず映画。朝一で「KILL BILL vol.2」を鑑賞。
あー……なんと感想を申し上げたものか。
ある意味、現在のハリウッドのあり方に眞っ向から叛旗を翻すような作品でしたなぁ。カスタマープレビューの感想なんか聞く耳持たん! 上映館の都合なんざ知ったこっちゃねー! 俺がカントクだ文句なんか言わせねー!って吠えまくって、何というか紙一重の芸術家が100畳敷きの巨大キャンパスに絵具プチ撒けたら「KILL BILL」になりました、って感じ。
個人的感想として、充分に面白かったです。ああいう形でしか生きられない壊れた人間って絶対いるんですよ。ただ、最近の「美しい死」だとか「カッコイイ死」といったものとは正反対というか痛くてグロくて生々しい死への苦痛の描写には拒絶反応を起こす方も居られるかと思います。でもそれも生死の眞実ではあるわけです。人は死よりも死に至る苦痛をより恐れるのです。
故にピカレスク・ロマンはかくあらねばならぬ、という美学が感じられる作品です。
映画を堪能した後、科学未来館の「PlayStationと科学」展へ。新旧様々なPlayStation、PlayStation2の基盤やら何やら一杯転がっていた他、SCEIの人によるPlayStation2分解解説講座など、盛沢山でした。
富士重工製のGTシミュレータなんぞも置いてあったり。あのサイズなら、地方の一軒家なら置けるんじゃないかなぁ。値段はともかく、米国なら一般ご家庭に売れるとみた!(笑)
「PlayStationと科学」展を見ながら思ったんですが、某Intelの次期主力プロセッサなんかで、VPU(ベクトル演算プロセッサ)積んだりしませんかね? 別にPentiumでなくて、Athlonでもいいんですが。
というのも、昨今のCPUの処理速度って通常の使用においてどっちが速いの遅いのという話をぶっちぎっていて、速度差を出すためにはポリゴンガリガリな3Dゲームか、さもなくば動画の圧縮でもするしかない。
しかしこういうポリゴン計算だとか動画圧縮だとかって、行列演算にしやすい計算なわけじゃないですか。であれば、SSEやら3D Now!やらよる特殊命令の付加よりも、IBMのPowerPCチップみたいにVPUを積んじゃった方が(ベクトル演算をやってる分には)性能は上がるんじゃなかろうか、と。
個人的には、パソコンのCPUの性能を測るのにベクトル演算ってのはどうよ?とか思いますが、顧客に対する訴求力ではなかなかのものではないでしょうか(笑)。もっとも、私が思い付くくらいなので、Intelの中の人が思い付かないとは思いませんから、きっともう検討はされているんでしょうねぇ……。
中東の方は、どうやって收拾付けるんだろうか?と酒飲んで寝てしまいたいような状態に陥っておりますが、真面目な話、米英政府はどうするつもりなんでしょう。日本も悪い意味で一蓮托生なので心配ですよ。
イスラエルの方でも与党内でガザ撤退方針が否定されてみたりと、先行きの不透明感は増す一方。
いつまでも米国べったりでやっていけるわけはないとわかっているとは思うけど、果たしてその次を見据えた議論って尽くされているでしょうかと思う憲法記念日でした。
色んな組織の内部文書がファイル共有ソフト・Winnyで流れ出て話題になっておりますが、なんというか、きちんとした原因の究明と再発防止対策って行われるんでしょうか。組織改革が必要な話だと思うのですが。
被害例を見ていると、Winnyを狙ったウィルス類の被害もありますが、単にwinnyの設定を間違えたというのも多そう。
正論からいくと、職場に私物のPCを持ち込んでデータ持ち帰った挙げ句winnyを走らせるのは論外って辺りになるでしょうが、じゃあなんでそんな論外状態がまかり通るのよ、って所に目を遣らないと、恐らく今後も同種の問題は起こり続けると思います。
当たり前の話ですが、私物のパソコンを職場に持ち込むってのは、「持ち込まざるを得ない」状況があるからで、京都府警も防衛庁も、私物PCの利用を許可していたんです。マトモな管理体制上から考えれば、止めてくれな話ですが、これを認めざるをえないというのは、PCがなけりゃ仕事にならないのに充分な質・量のPCが準備できない現実が背景にあります。
そんでデータを家に持ち帰るのは、定時に終わらないくらいの仕事があるのに残業はできない、させられない、サービス残業もやっちゃだめという「過酷な労働条件」があるからで、これで終いに文書が漏洩しましたと言われても、しない方が奇蹟じゃないかと言う気がしますな。
役所の上級管理職ってのは実行不可能な命令を出しても咎められることがないという特権階級らしく、しかもただでさえ少ないリソースを食い潰す傾向も見られます。全員に行き渡らない貴重なPCの中から一番速いマシンを自分が占有してるくせにロクに使いこなせないなどという例は、何故か「よくあること」のようです。こんな状況の中、給料も権限もない下っ端が私費で購入したマシンを職場に持ち込み、データを持ち出し、終いにゃ流出して責任をとらされるってのは、どう考えても理不尽だと思うのですがどうなんでしょうか。上級職こそ、給料一杯貰ってんだから、私費でマシン用意しろよとか思いますけど。
セキュリティ関連の問題ってのは、実施可能な対策を費用対効果の中で行うことが大切です。セキュリティレベルを上げようとして実現不能な対策を実施すれば、運用段階で回避策がとられて骨拔きになりますし、費用対効果を考えなければ利潤以上の費用がかかったりします。同じことで、現在の状況に即した程度の対策しかとらないのであれば、今後もこのような問題は続くでしょうし、現状を変えるつもりであれば相当な覚悟で臨む必要があるでしょうね。
先日の日記で「IBMのPowerPCチップ」と書いたら、きさらちゃんから「MotorolaのPowerPCチップが先だ!」とお叱りを受けてしまいました。Velocity Engine搭載は7400からだと知ってはいたけど現用の中心はG5だからいっかと思ったりしたんだけど……。
駄目ですか?そうですか。
これが最後になればいいと思いますが、昨年来、ずっと追いかけてきたアイレディース宮殿黒川温泉ホテルによるハンセン氏病元患者宿泊拒否問題ですが、明日付けで閉館となるそうです。親会社のプレスリリースによると閉館の手続きが終了し次第建物を取り壊すということなんですが……それのどこが謝罪なん?
熊本日日新聞の記事によれば、総支配人は転勤が内定、一部幹部社員を除く従業員は全員解雇とあって、実はこれって体のいいリストラじゃないの、とか思ってしまいますよ。
会社側の言動に、全く妥当性を感じないまま終わってしまいそうです。恐らくどこかからルポルタージュが出版されることになると思うのですが……読む価値があるものになるだろうか。
新聞報道で自衛隊の統幕の改革案を見ました。
今よりはよっぽどマシになるとは思うのですが、頭を潰された時の生存性や行動性、分遣統合部隊の指揮運用など、まだまだ今後経験を積んで研究を進めないといけない分野があるように思います。
米軍みたいなとんでもない制度なんてのは不可能にしても、自衛隊の活動範囲・活動分野が広まる以上、指揮運用体制も相応なものにしていかねばなりませんからね。
報道によれば、統合幕僚監部の構成は、人員約650人。現在の統合幕僚会議が350人規模ですから、ほぼ倍増ですな。総務約70名、統合情報部約100名、作戦部約130名、後方補給部約60名、防衛計画部約60名、通信電子部約230名という編成だそうです。個人的には後方補給部が他の部署に比べて少ないように感じます。作戦域が広くなればその分兵站への負担は増えるわけで、昨今の多方面への国際派遣を考えると、もう少し兵站部門を強化しても悪くないかな、とは思います。
しかしこのような参謀部門の強化や、兵站部門の強化は外国から見れば嫌らしい話です。実兵力に対して余裕のある参謀部門を持つことは、有事における急速な軍の増強を可能としますし、兵站部門に於いても同様です。この両者は軍隊における言わば脳・神経と血管にあたるためこれらに余裕があるということは、敵味方から重視されます。
自衛隊には自衛隊の思惑があると思いますが、政治家さんたちがどの程度そのことについて説明責任を果たしているかと言われると、甚だ心許ないのですよ。
なんかイスラエルから、米軍との共同開発で、Mobile Tactical High Energy Laser (MTHEL)とかいうレーザー砲で大口径ロケット弾の迎撃に成功したなんて恐ろしげなニュースが入ってるなぁ……。やだなぁ
Sioさんが日記で「2009 ロストメモリーズ」に触れていたので、ちょっとネタに。
映画は「1909年、伊藤博文暗殺失敗」「太平洋戦争日本勝利」「朝鮮は日本の領土」という設定で話が進むらしいんですが(映画は観てません)、突っ込み所満載ですよね(笑)。っつーか、特に最初の「1909年、伊藤博文暗殺失敗」って辺りが韓国人らしいというか。
伊藤博文は日本政界きっての反併合派でしたから、安重根による暗殺は、どちらかというと韓国併合を加速させたと言えます。時間の問題だったでしょうが。
この辺りの認識の落差ってのは喜劇的ですよねぇ。
まあ、韓国で安重根は英雄ですので、英雄行為が即ち自らの首を絞めたとは教えにくいのかもしれませんけども。
契約更新を終えた後、秋葉へ移動してぶらぶらとウィンドウ・ショッピング。なんか祭りらしく、神輿が出ていた。
秋葉原で気に入ったのは、AntecのAriaっていうMicro ATXが入るキューブ型ケース。噂になってはいたので気にしていたのだけど、実物を見てこれはいい!と感嘆。どうしてこれまでこんなケースを作るメーカがなかったんだろうってくらい。
ただ、人気の品で品簿らしく、今週再入荷予定まで現品状態らしい。
ふみふみ。
あとはメモリの値段などをざっと流しておく。
秋葉原へ出たついでに(?)CDショップへ入って最近街で良く聞く曲を探してみた。
さて、アーティストと曲名が判明してブツを手にとって眺めてみると、それはCDではなく、CDモドキの銀の円盤だった。「このCDはコピーコントロールCDです」ってのは論理破綻した再回帰文だよな。だってそもそもそれってCDじゃないわけで(笑)。
自宅でリッピングしてCD-DAに焼き直しても良かったんだけど、どうしてもそれだけの価値を見出せず、結局買わずに帰った。
音が良いとか悪いとかではなくて、消費者をナメくさった音楽出版社の態度が気に入らない。
昨夜のNHK BSドキュメンタリー「中国・有人宇宙飛行への軌跡」は非常に面白かった。
松浦晋也さんの記事などで、必ずしもソユーズのコピーとは言えないとは聞いていたけれど、確かに中国の有人飛行には、50年近くに及ぶ基礎から積み上げた研究開発による基底があるのだとよく分かった。
単純に日本が後追いをする必要はないと思うが、ただ、招来を見据えた技術の蓄積を考えれば、単独ではなく、周辺諸国との協力で有人宇宙飛行を目指すのはおかしくないと思う。
問題は周辺諸国との協力、なんだよなぁ。
隣国はアレだし、台湾もアレだし、国内には軍事転用がどうこうとか言い出す奴いるし……。
SOFTBANKの孫社長、Winny作者・47氏逮捕について、「逮捕は当然、同情の余地はない」とコメントしはったそうな。
で、彼の会社から出てるネットランナーなんて雑誌では「悪用厳禁」とか掲げながらWinnyの使い方を懇切丁寧に解説してたりするわけだ。
こういうのを、天に唾吐く行為というのではないかと思う次第。
[後日注]上の孫正義氏の発言は、ガセだという情報もあります。ウラ取ってませんので、都市伝説の可能性あり。
なぜ今頃映画化?
刃物の話題が出たので、ついでに。
先週、タオさんから「トリビアの泉で日本刀対ピストルというのをやっていた。5m離れた所から45口径の銃で日本刀の刀身に向けて撃ったら弾丸が真っ二つに 日本刀には刃こぼれなし」と聞かされた。
それを聞いて、確か隨分前の月刊Gunで同じような実験やってたぞ、と記憶が反応した。で、バックナンバーを調べてみたら、1981年3月号でした。
当時米国在住だったナイフ製作者小田久山氏の作ったナイフにS&W M10 4inchから.38 Special 158gr ラウンドノーズ弾を射ち込んで、弾丸が真っ二つになるという高速度撮影写真が載ってます。
この時のナイフを制作した小田久山氏、確か10年くらい前に帰国して、日本刀の刀鍛冶の修行に入ったと記憶していたのだが、今どうしてるのかな〜と思って検索かけてみてびっくり。
その番組で使った日本刀って、小田久山作の日本刀だったんですね(爆)。
なんかそれって出来レースみたいな話だなぁ。
ミツルんのblog de omoi○で紹介されていた「あなたがつぶやく最期の言葉」をやってみた。
あなたがつぶやく最期の言葉は つぼは花瓶にも骨壷にもなるよ です。 走りすぎ、過呼吸をこじらせ、死亡。(推定年齢:不明)
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あなたの総合運 ★★★★ |
新しい物好きのあなたは、メールマガジンを購読したり、雑誌には欠かさず目を通したりと、情報収集にも余念がありません。そんなあなたの情報処理能力が買われて、あなたは周囲から何かと頼りにされることが多いことでしょう。現状のことに飽き足らず、常に何かを求め走りつづけているあなたが満足を覚える日はいったいいつのことやら。 そんなあなたが探し当てたものは、最期の言葉『つぼは花瓶にも骨壷にもなるよ』です。走りっぱなしのあなたは、実は地球を一周していたのでした!? バトン代わりのつぼが最期にはあなたの骨つぼに。そして、めぐりめぐって輪廻転生、つぼには花が活けられ、誰かに笑顏をもたらすでしょう。 |
あなたの仕事運 ★★★ |
情報収集に長けているあなたは、うまい話の側にいることも多いようです。これといって何かしているわけではないのですが、同僚からは『仕事のできるやつ』と羨ましがられる存在であることでしょう。しかし、うまいことはそんなに長続きはしません。努力する者は報われる、です。あなたが努力を惜しまなければ、その密やかな努力がやがて、あなたにとっての真の糧となることでしょう。 |
あなたの金銭運 ★★★★★ |
つい、こまごまとお金を使ってしまうあなた。しかし、大きな買い物には慎重なので、知らず知らずの内にお金は貯まっていることでしょう。あなた自身、それほどお金に困ることはありませが、貯蓄に関心のないせいか、自分にはお金がないと思い込みがちです。将来を意識し、貯蓄運用に励みば、ますます安泰となることでしょう。 |
あなたの恋愛運 ★★ |
新しい物好きのあなたは、新しい出会いにも積極的だったりします。しかし、あれもこれもと、焦点が定まらず、せっかくの出会いもふいにしがち。時には地に足のついた行動で一人、一人、じっくりとつき合ってみては。その人の新しい一面に、うちのめされる衝撃を味わうことになるでしょう。 |
ラッキーワード |
『長いものには巻かれたフリをしろ!』 (酒の席で後輩に対する説教として使うとラッキー度、更にアップ!) |
首相がまた北の国へ行くそうで。
基本的には正解だと思います。あの国は良くも悪くも独裁国家で、官僚と折衝するより親愛なる指導者同志に一声お願いした方が交渉が早く進むでしょう。日本から見れば首相のスタンドプレーに見えるかもしれませんが、相手に合わせた交渉方法ってものはあると思います。
拉致被害者問題については、基本的に日本側が後手に回った挙げ句、情に流されて禍根を残す判断を繰り返したための現状ですので、行政の長が出向くのも致し方ありますまい。
そう言えば南のお国は、大統領の弾劾が否決されて、職務復帰となったようで、なにより。
この一連の手続きが民主的に遂行されたことに、心から拍手したいと思います。
Winny問題について。Winnyの作者・47氏こと金子勇氏の友人による支援サイトへのリンクを貼っておきます。とりあえず義援金などの振込先があります。
私の立場は非常に複雑ですが、Winnyの使われ方の正邪はともかく、「I disapprove of what you say, but I will defend to the death your right to say it」(私はあなたの意見に反対するが、あなたがそれを言う権利は死んでも守るだろう)って所です。
今回の問題は幾つかの複数の問題に切りわけなければいけませんが、私が特に気にしているのは、「幇助」という名目でどこまで司法警察の手が伸びるのか分からない社会は困る、という点です。コンピュータに深い関りを持って暮らしている人は、恐らく私を含めて、家宅捜索などを受ければ、容疑者ではなかったとしても、別件で逮捕されそうなネタの一つや二つ、きっと出てくるでしょう。それについては「違法なことしてるんだから自業自得だ」と言われても釈明できないのですが(笑)、狡い言い方をさせてもらえば、それって横断歩道の信号無視や自動車の速度超過と同じような話だよと。
ないと社会を円滑に動かすことができない類の違反なんですよ。(=全部取り締まると社会が円滑に動作しなくなる)
コピープロテクトに詳しい人間が、どうやってそんな知識や技術を身につけると思ってるんですか(苦笑)。でもそれで悪事を働こうという意思はないんです。
空手の有段者は傷害事件の予備軍ではないでしょ? 鍵屋さんはピッキングできますけど逮捕されないでしょ。その技術を持っているだけとか、そのための知識や手段を用意している人間も、やっぱり予備軍でもなければ幇助犯でもないとして欲しいのです。
社会に向かって明確に害を働かないかぎり、見過ごしてもらいたいんですよ。時には役に立つからさ。
自己弁護で見苦しいんだけど。
ネットエージェントからWinny検知システムが出ています。匿名性を盾に悪いことしてる人は震え上がってちょ。
先日の「ラノすご どれだけ読んだかにゃ?」なんですが、100冊以上って人は、相当少ないようですね……っつーか、50冊を超えている人も少ないように見えるんですけど……(^^;。
100冊というのは、今のところこの方しか見つけらんない。あ、この人私の作品の読者だ(爆)。
先日、法務省法制審議会人名用漢字部会の議事録が公開されていないとケチを付けたらば、今日第1回の議事録が公開になっていました。
いやぁ、言ってみるもんだな(違)。
それはともかく、読んでみたのですよ、議事録。
……。
いやー、あっはっは。
関らんでおこうと思いました。
私も不本意ながらこの関係の問題に関って長いわけで、議事を見て「百年一日の如し」とか思うわけです。経済産業省でも文部科学省でも法務省でも総務省でも情報処理学会でも、なんでこうも似たような議論が繰り返されるんでしょうかね。
かといって画期的な解決策、なんてものは存在しないし、これまでの施策により定まった過去もある。なかなかに自縄自縛な状況と言えるでしょうか。私だったら、「戸籍簿の人名による人定」をそもそも放棄しましょうや、とか言い出しそうだしね〜。
戸籍って結構不合理なシステムですので、変更も視野に入れて考えたいな、と。
毎年定例なのですが、JASRACの平成15年度の使用料等徴収額の発表がありました。ここ数年で最高額の徴收額(多分過去最高)だったわけですが、細目を見るとやはり音楽著作権の置かれている状況はかなり良いと思わざるを得ませんね。前年比でプラスの会計が出せる会社が、今の日本にどのくらいあると思っているのやら……。
最近話題のレコード收入については、確かに前年比91.6%で落ち込んではいるのですが、録音全体では102.6%ですから、これはもう「CDが売れていない」のであって、録音使用、ひいては楽曲の使用そのものが減っているわけではないわけですから、産業構造の変化だと受け止めるしかないでしょうね。屁理屈こねれば、「音楽産業全体が微増傾向にあるのに、CDの売上だけが伸びないのは海賊盤のせいだ!」ってことになるんでしょうか? 私にはそうは思えませんけども。CCCDの効果もないようですしねぇ。私的録音補償金が減ってるってことは、CD-RやMDの売上も落ちてるんでしょうから、一体どこら辺に海賊行為の証拠を捜せば良いのか、困惑しきりです。
それともう一点、外国入金録音も減っていますので、還流CD問題も「狼が来た!」なのではないかと疑わしいと思います。還流CDが国内CDの売上に打撃を与えるほどなのであれば、外国入金録音は相応に上昇すると考えられますが、現実には減っているわけですからね。
そのJASRACさんですが、Winny作者・47氏逮捕については「ソフトに罪はないが、その行為が違法であれば処罰されるべき」「Winnyはピストル。犯罪行為が立件されるならという前提がつくが、京都府警の対応は支持する」とか発言したそうですな。
おお、そーかい。
で、「金子勇氏を支援する会」のWebサイトが立ち上がりましたのでリンクします。私もささやかながら義援金として送金させてもらいました。
そういえば拘置事由開示では神田大助裁判官によると「著作権侵害のまん延を知りながらソフトのバージョンアップを繰り返した行為などに、罪証隠滅の故意性が認められる」んだそうですが、そのWinnyが作者不在でバージョンアップされましたなぁ……。
この後継者の人も逮捕されるんですかね?(されなきゃ法の平等の下に問題が出よう)
ところで、アメリカからは「CDを多く買う人間程、(合法)ダウンロード販売や(違法)ファイル共有に手を出している」なんていう報告が上がってきてます。
音楽の価値を知っている人は、(違法に)無料で手に入る環境にあったとしても、対価を払うってことなんでしょうね……。これを見る限り、違法ファイル共有ユーザなどを攻撃することは、比較的有望な購入者をマイナス方向に刺戟することになるように思えます。
買ったからには読まねばならぬ。
以下、日記を書く時間を読書時間に充当することに(笑)。
今日は朝一で、「文字の文字」平野甲賀と字游工房展へ。物欲を押さえるのが大変だったです。
その後、東京都写真美術館へ移動し、「アフガン零年」(原題「オサマ」)を鑑賞。
「タリバン政権下のアフガンの一齣」なのだが……深くは追及すまい。
そして日比谷線で秋葉へ移動。ケースを中心に店頭品なんぞをつらつらと見て歩く。
最近、メインマシンが熱警告で自動シャットダウンすること2回という状況なので、いい加減ケース変えないとまずいんだよなぁ……(^^;
そういえばエプソンから「ビジネスフルキーボード」なんてものが出たようですが、まだ現物は拝んでいません。
静電容量方式ということは、Realforceと同じ方式ですね。テンキー側の工夫が凄いようです。
しかし、重さ2kgで値段が68,000円ですか……。久しぶりにこんな値段のK/B見たよ。
「コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律案」を読んで。
本格的に、この国から脱出することでも考えた方が良いのかもしれないと思いました。特に第6条の2とか(爆)。
これまで以上に、「コンテンツ事業者」つまり「著作権の運用で金稼ぐ人」を優遇し、統制するための法律のように、私には見えます。実際の著作者や制作現場の人がこれで何か報われることってあるんでしょうかね。
個人的には、そろそろ技術進歩に照らして、著作者や制作現場をより手厚く保護する方に移らないとまずいんじゃないの、とは思いますけど。
しかし、どんどん暮らしにくくなるな、この国も。
明日はぶんぶん。
昨日紹介したエプソンの「ビジネスフルキーボード」ですが、エプソン販売の方にページがありました。
なんていうか……うーん。趣味だ(笑)。特に矢印キーの配置なんかはノスタルジィを感じますよ。
テンキーの方が16進入力に対応してたら、もっと嬉しかったんですがねぇ……。
北の国からの拉致被害者家族の「帰国」について、『拉致の応酬』という言葉が頭を過りました。埒もない。
ドナドナドーナード〜ナ〜……。
読売新聞に「金メダリストの“卵”発掘へ、一流選手の遺伝子分析」なんて記事があって、ほほう、と。
その是非はともかく、スポーツの世界で「素質」と言われるものを科学的に検証しようというのは、あっても良い試みでしょう。それによって人間の選別とか阿呆なことを始めたりしなければね。
素質はそれなりに重要だとは思うけど、意欲や努力も同じくらい重要だと思うよ。その「素質」が決め手になるところって、物凄く低いところか、物凄く高いところかのどちらかのような気がする。
私に言わせると遺伝子診断も(性格の)適性検査も大差なくてね、その結果を信じるも良し、逆らうも良しってもんでしょ。所詮可能性の話なんだから。その可能性を結果に結び付けるには、やっぱり努力と意欲と、さらにプラス運が必要でしょうから。
18日にあった、Winny作者・47氏の勾留理由開示の傍聴記録(メモ)がこちらにあったのでつらつらと眺めてみたのですが……この裁判官、本当にちゃんと自分で判断したのかね? 判断できないから取り敢えず勾留しとけって感じで決定したんじゃないだろうなぁ。
裁判員法が先日可決成立しましたが、法律自体にはまだ議論の余地が残るとしても、それでも、法曹以外の人間が裁判に関ることが、今の司法には必要だと私は思っています。流れがないと、瀞の水は淀んで腐臭を放ちますからね。
6月1日かぁ。行けへんな。
行政の不手際と言えば、アル・カイダ関連組織のテロリストが一年ほども日本に滞在して活動していたらしいとかいう件。この国のテロ対策とやらの効能は、鰯の頭並みのようですな。この国がテロの被害を免れていられるのは、どうやらその社会の閉鎖性のためらしい(苦笑)。
やれやれ。
アブ・グレイブ刑務所などでの收容者虐待に絡んで、米国防総省は米軍兵士がデジカメ、ビデオカメラ、カメラ付き携帯のイラクで使用することを禁じたそうな。
要するに、撮影機材を持ち込むなということですな。
そんでもってそのアブ・グレイブ刑務所は取り壊しが決定して、そこには米国の手によって民主的な刑務所が建てられるらしい。その理由がまたイカしてて、「アブ・グレイブ刑務所はフセイン政権下のテロリズムの象徴であり、イラク国民が嫌っているから」なんだそうだ。
言葉通りならなんて素敵なことなんでしょうと感涙に咽びそうですが、どう考えてもこれって証拠隠滅だよなぁ……。
いい加減無能な占領統治当局をどうにかしないといけないような気がしてきましたよ。
国連は米国に対し統治能力の欠如を事由に撤退を勧告してもいいくらいですよ、今の状況って。治安は悪くなる一方だし、各国から来ている軍・民双方の被害は増え続けている。民兵組織との交戦は激化している。
このままだと、遠からず無政府状態に陥るんじゃないですかね。
刑務所なんか壊してる場合じゃねぇってよ。
RIAJから「(株)グローバルジャパン名による「損害賠償請求」ハガキについて」という報道発表が出ています。読んでの通りで、いやはや、最近の著作権は殆ど詐欺の手管になっとりますね。実際の著作権団体と、やってることに大差がないって辺りが実に示唆的ですけども。
明日はNHK技研行きの予定。
法務省法制審議会人名用漢字部会で審議中の人名漢字について、580字追加の方針と報道がありました。
580字というのはこれまでの字数(含む許容字体)を一気に倍増させる数です。一体どういう審議が行われた挙げ句の決定なのか非常に興味がありますが、今の状態だと意見公募(?)と議事公開がどちらが先になるか分かったもんじゃありませんねぇ。
個人的には、戸籍制度そのものをいい加減問い直すべき時期ではないかという気がしますが。
Winny作者・47氏が起訴されました。
日本の刑事訴訟における有罪率は、99.8%と言われます。つまり、起訴されたら、まず有罪というのが現実です。これから長い法廷鬪争が始まります。日本の未来にとって、よりよい結論が導かれることを祈ってやみません。
先日、プロ野球のオールスターゲームファン投票の中間発表があって、セントラルリーグはタイガース一色やなぁ……とぶちぶち言いながら見てたのですが、パシフィックリーグに変な物を見つけました。
中間発表のパ・リーグ捕手8位を見てください。
3,345票でマリーンズの李承燁の名前が!
なんで捕手??
一応解説しておくと、李承燁は今年鳴り物入りで韓国・三星ライオンズからFA移籍してきた大物スラッガーで、左投左打の内野手。つまり、一塁手。
一応念のためマリーンズファンである弟に確認してみたところ、捕手としての出場は記憶にないという。当たり前だが。
しかも恐ろしいことに、本職たる一塁手でも8位に入っているのですが、そちらので得票は853票。4倍もの票が捕手で投票されていることになります。
日本語の分からない某国のファンが組織票を投じるに際して間違いを犯したというのが一番分かりやすい説明ですが、これって有効票なんですかね?