哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」

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西紀2022年2月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2022年2月1日(火曜日)

春節。

日本年金機構から定期的な連絡が届いたのだけど、なぜか旧住所からの転送になってた。

おかしいな。マイナンバーカードとの連携で、マイナンバーカードの情報を更新したら年金の情報も自動的に更新されるんじゃなかったのか……?(確かそういう触れ込みでマイナンバー連携が始まった筈)

で、ねんきんネットにアクセスしてみようと思い立ち、幸い届いた書類やらでアカウント作成に必要な情報は揃っていたのでユーザ登録を行い、自分の情報を見たら……住所は更新されていた。ついでに「マイナンバー(個人番号)収録状況」は「収録済」になっており、やはり登録したのは記憶違いではなかった模様。

一体これはどういうことなんですかねぇ……。部門間で情報の更新状況に遅延でもあるんでしょうか。

それとも光の速度で一月かかる距離にサーバが存在するとか?

そういえば、この度区役所から届いたワクチン追加接種のお知らせは新住所に届いた。本当にどうなってるんだろう……。


2022年2月2日(水曜日)

区役所から3回目のワクチン接種券が届いたので予約をしようかなと区の予約サイトへ行ってみるも予約が取れない。えーと、どの日付を指定しても予約可能にならないんですけど、これは……?

枠に空きがあるんだったらつべこべ条件をつけずにさっさと打っちゃった方が良いと思うんだけども、なんだろうかね、これは。

自衛隊の大規模接種会場の方も見てみたけど、さっぱり予約可能な日がない。こちらはやはり月曜日の午前0時にアタックするしかないのか。


2022年2月3日(木曜日)

kindleはAmazonの電子書籍を読むだけじゃなくて、PDFなどのファイルをUSB経由で転送(サイドロード)して閲覧するといった機能もあって、このサイドロード機能を個人的にはかなり頻用しているのですが、転送したファイルの中に閲覧可能にならないファイルが出て原因を追究。

最初はファイルが壊れているのかメタデータがおかしいのかとあれこれファイルそのものを調べていたのですが、途中でどうもファイル自体は完全のようで、kindleがファイルを認識していないのではないか?と思えてきて、まさかと思ってファイル名を変えてみると認識。

そしてここからあれこれ条件を変えて調べること数時間。

原因は、Unix/Linuxのファイル名長制限だった。

Unix/Linuxではファイル名長が255byte(現在、多くのシステムで文字コードはUTF-8)なのですが、Windowsはこれが「260文字」(文字コードはUTF-16LE)、そしてUSBドライブモードがエミュレーションするFAT32 LFNでは255文字(UCS-2)ということになっており、日本語で使われる文字の多くがUTF-8では3オクテットに展開される関係上、書き込まれたファイルをkindleのOS(Linux)上から認識できなくなるという状態に陥っているものと思われた。

実際、ファイル名をUTF-8換算で255オクテット以下にすると認識する。

そんな名前付けるんじゃないと言われればそこまでの話なんだけど、厄介な問題だな。

仕方ないので転送スクリプトの中でファイル名をUTF-8換算で255オクテット以下に制限し、リネームする処理を入れようとしてまた四苦八苦することに。


2022年2月4日(金曜日)

転居に際して電気を東京ガスにして、ガスと電気を1社に糾合してみたんだけど、電気とガスの検針日って違うのね。

別に実害があるわけじゃないけど、なんか奇妙な感じ。同じ事業者がやってるんだから検針日くらい統合すりゃ良いのに的な。

取り敢えずこちらの手間が減らせたのは確かではあるが。


2022年2月5日(土曜日)

散髮に行ってくる。

引っ越しに伴って家具をあれこれ買っていたわけですが、Amazonの出品者からレビューについて金銭を伴う要請(高評価を付けたらキャッシュバックとか)が2件程あって、Amazonに通報した。

Amazonにはレビューポリシーというものがあって、そうやって評価を金銭で売買しちゃいけないってことになってるんだけど、規約見てないのかと。これまでそんなこと経験したことがなかったので、両方とも中国系の業者だったこともあり、ちょっと偏見に囚われそう。

評価を金で買うことの何が悪いかって、それが横行すればレビュー評価の信頼性が失墜し、結果的に市場全体へ悪影響を及ぼすからに他なりません。最近では食べログなんかが有名ですね。評価を金で買えるなどの恣意的な操作が行わていたと現在裁判で係争中ですが、評価アルゴリズムを公開するところまで行っちゃってる。

こういう公徳心のない行いは市場全体を危機に晒すので、その商品が以後買えなくなるリスクを考えても、通報せざるを得ないのですよね。


2022年2月6日(日曜日)

荷物が届かないなぁと思って玄関に行ったら、ポストに不在票が入っていたでござる。在宅してたんだけども、気づかなかったのか。

再配達を……と思ってwebサイトに伝票番号を入力すると、「番号が正しくありません」と言われてしまう。

特に字が汚いということもないのだが……発送元からのメールを見て確認すると、1箇所数字間違っていた。

こういうの手書きじゃなくて、配達員が持ってる端末から機械出力出来るようにした方が良いんじゃなかろうかとか。


2022年2月7日(月曜日)

自衛隊の大規模接種会場の予約枠解放が本日18時ということでタイムアタック。

2回ばかり、予約作業の途中で枠が埋まってエラーを食らった。(仮押さえしないシステムなのね)

みんなどんだけワクチン打ちたいんだよ……。

とりあえず、予約はできた!


2022年2月8日(火曜日)

先週、法制審議会民法(親子法制)部会が民法改正要綱案を策定したと報じられていたのですが、実際の要綱案が見当たらず放置していたのですが、今日見たら掲載されていた

ほんでつらつらと眺めてみたわけですが、うーん……。

100日規定が廃止されるとか、それに伴う嫡出推定の方法が変わるとか嫡出否認が母親側からも出来るようになるとか色々と変更があるんですが、これって結局現状の家族法制度を保とうとするからこんなややこしいことになるんですよねぇ。

日本の現在の家族制度は婚姻によって形成される核家族をかなり安定的な単位として構築されているのですが、離婚件数が婚姻件数の1/3という実態を鑑みると、このような制度を今後も続けていくことに疑問を懐きます。また生殖医療の長足の進歩が法・制度を置き去りにしている面(法・制度が科学の進歩に取り残されている)も強く見受けられ、子の保護のため、というお題目が制度維持に使われているという印象が拭えません。

勿論、法改正をしないよりした方が遙かに良いことは確かなのですが、今回の改正で救われる部分は問題全体の一部に過ぎず、大部分が取り残されてしまうのですよね。

確かに離婚協議に絡む無戸籍児の問題のうち100日規定が絡む部分はあるのですが、では100日規定がなくなれば解決かというと、実はそれは全体の1/3程度だったはずなので、2/3は取り零しているのです。離婚成立後100日以内に再婚し生まれた子しか救済されないわけで、離婚協議中に新たなパートナーとの間に出来た子なんかは対象から外れてしまうわけです。(婚姻・離婚は両者の合意によって成立するため、片方が反対すると離婚は成立しないので協議や裁定が必要になる場合がある)

個人的には、現在のような硬性な婚姻制度ではなく、フランスのPACSのような制度へと転換する(あるいは新設する)方が実態に即しているように思われます。


2022年2月9日(水曜日)

明日雪との予報に接し、少し日持ちのするものでも買いに行くか……とスーパーへ行ったら、みんな同じこと考えてたらしく、あちこち空になった棚が。特にパンコーナー……。

まあ、すぐに飢えるわけでもないからいいんだけども、逆に明日は狙い目なんだろうかもしかして?


2022年2月10日(木曜日)

東京は朝から雪模様。

で、消防車のサイレンが聞こえてきて、雪で事故でも起こったのかなぁと思っていたら、サイレンの音がどんどん近づいてくる。

近いのか?と思って窓から外を見ると、この団地に消防車が集まってきてる。団地のどこかで火事かいな、と動きを見ていると……この棟に消防士が入ってくるんですけど!

しばらくすると廊下側から無線交信の声が聞こえてくる。

マジカよと思いながら廊下に出ると、エレベータからホースを担いだ消防士がこんにちは。

これは避難が必要か?

逃げるにしても火元はどっちだ?と近隣住民と右顧左眄しているうちに、火元は一階下の角部屋であると判明。空気ボンベを背負った消防隊員が突入している部屋を確認。

煙は出ていないし、火災報知器も鳴っていない。

どうやら大事ではなかったらしい……。


2022年2月11日(金曜日)

富士通がメインフレーム製造・販売から2030年度に完全撤退へ、66年の歴史に幕」とか。

富士通がメインフレームとUNIXサーバから撤退ということは、自社開発していたメインフレーム用チップとSPARCチップの開発も終了ってことだな……。「富岳」で使われているチップ(ARM)も同系列に属するチップで、マイクロアーキテクチャは同一という話なんだけど、そっちの方も気になる所。

富岳に使われているユニットは現在外販されているので、ポスト「富岳」を含めて今後も性能強化が必要なんではないか……と思うんだけれども。

しかし、これでSPARCアーキテクチャも事実上終焉ですかね。オラクルももうやらないみたいだし……。


2022年2月12日(土曜日)

転居のため最寄りの図書館が変わったのだけれども、前より行きやすくなったかな……そうでもないか。予約した資料を受け取りに。

北区・足立区は戦災であまり焼けなかった関係上、道路が狭く入り組んでいて木造家屋が多い、という、防火規制区域に指定されている区画が多いわけですが、図書館があるのもそんな感じの所。帰り道、わざと適当に道を選んで入り組んだ路地を走ってみたのですが、これは最規模災害時に大変なことになるだろうなぁと思わずにはいられなかった。

「この先自動車通り抜けできません」とか看板が出てたりするわけですが、消防車入れないってことですからね、それ……。

本音を言えば区画整理を実行したほうが良いんだろうけど、余程のことがない限り日本はそれが出来ないのよねぇ……。


2022年2月13日(日曜日)

ウクライナのNATO加盟を巡る米露の会談は不調に終わり、ロシアのウクライナ侵攻は時間の問題、との見方に。

まあ仕方ないですわ。

ロシアの要求するところは、はっきり言えば西側の自由主義国家には理解することも同意することもできないんですから。ウクライナがNATOに加盟申請するかどうかなんてウクライナが決めることだし、それを受諾するかどうかはNATO(の加盟国)が決めることであって、ロシアが容喙するところではないよね。

そのような要求を正当なものとして持ち出してくるロシアの思考回路は残念なことに“西側諸国”には理解できないし、妥協が成立する余地が最初からありません。

勿論ロシアにはロシアなりの考えがあってのことなのでしょうが、ロシアの感じている危機感というものが全く伝わっていないのですよねぇ、悲しいことに。

ただ、ロシアの思い描く世界秩序と、西側諸国が思い描くそれが食い違って擦り合わないのであれば、悲しいかな、最後は力で白黒を付けざるを得なくなるのではないかと思います。


2022年2月14日(月曜日)

新型コロナワクチンの追加接種に、大手町の自衛隊大規模接種会場まで行ってきた。

予約時間の15分ほど前に到着したのだけれども既に案内は始まっていて、そのまま流れ作業で受付・検温、看護師による聞き取り、医師による問診、注射、経過観察、お帰りはこちら~と無料送迎バスに乗って東京駅まで。所要時間30分程。

詰まったのは経過観察の待機場所から出る時に係員がちょっと手間取ったことくらい。これもちょっとタイミングが悪かっただけだった。

積み上げた経験値を思わせるオペレーションでしたね。あと、思いの外空いてた。あのタイムアタックは何だったのか……。

やはりちょっと自衛隊だな、と思わせられた所は、会場の中を腕章を着けた自衛官が巡回していたことくらいでしょうか。

さて、打った後には副反応が気になる所ですが、今の所「モデルナ・アーム」は発現していない模様……。


2022年2月15日(火曜日)

午前中、体調がおかしいなと思って熱を測ってみたら37度。

これはもしや世に言う副反応か……。

一時間ほど置いて再度測ってみたら37.4度。

ううむ。

そして昼を回る頃には38度まで熱が上がってしまう。

もうどうにもならないので、辛い体に鞭打ってポカリスエット他を買いに行った後、寝床に入って大人しくしていた。


2022年2月16日(水曜日)

朝になったら体温は36度台まで下がっていた。

本当に一過性のものなのだなぁ。

なので問題もなくなったので病院へ行って肋骨の診察を受けてくる。

もうレントゲンで見ても折れてるところがわからないくらいということで、放免となった。


2022年2月17日(木曜日)

電子網膜インプラントを使用している盲目の患者は技術が時代遅れになりサポートされなくなるため人工視力を失う危険あり」とか、事態そのものはコンピュータ関係の機器では珍しくない話ではあるんだけど、これが医療機器、それも埋込み型の医療機器だと問題が半端じゃないな。

今後このようなサイボーグ技術が普及すればするほど、似たような事例は増えていくだろうと考えられるので、今から頭の痛い問題です。現在普及が進んでいるものとしては人工内耳などがありますが、これもプロセッサが内部に入って音声情報処理をやってますからね……。

物によっては命に関わるものだけに、法整備を含めて対処が必要な案件ではないかと思われる所。

しかしどうしたもんですかね、これ。


2022年2月18日(金曜日)

新居のベランダに鳩が屯して糞害が酷いので、忌避剤というものを買ってみた。

鳩の発着場になってるらしい張り出し部から手すりにかけて、ねりねりと忌避剤をチューブからひり出して塗っていくというか置いていく。

鳩は保護鳥獣なので勝手に駆除できないんだよなぁ。当然、狩猟も禁止。

鳩そのものよりも法制度の方が厄介なんだよな、これ。


2022年2月19日(土曜日)

日経の「衛星写真・動画で見るロシア軍、ウクライナ国境接近の動き」が素晴らしいと評判になってました。

宇宙の民間利用が進んだ結果として、現在民間の地上観測衛星の解像度はかつての軍用偵察衛星を凌ぐ程になっており、最早地上での軍の活動を隠蔽することは不可能に近くなっています。ロシアが撤退を始めていると主張しても、政府や軍の情報機関のみならず、民間の報道機関ですらその真偽を検証できる時代になっているわけです。

それを逆手に取った欺瞞工作などが今後は重要になるでしょうが、ロシアは今の所そこまでの手管は張り巡らせていないご様子。また携帯電話等のネットワークサービスによって軍人・軍構成員の動きが摑まれるなど、以前からその辺脇が甘いところはありますね、ロシアは。

さて、種の割れた猿回しでは効果がない、とロシアが考えた場合、とるべき手段はなんでしょうかね。

やはり実力行使でしょうか。


2022年2月20日(日曜日)

中国軍艦艇、豪機にレーザー モリソン首相「威嚇」と批判」とか、マジでどうなってんの……。

レーザー照射は搭乗員の視覚を損なう危険性がある行為なので、挑発というよりは実際の害意がある行為に近いですわな。しかも豪の排他的経済水域内でやってる。そりゃEEZは国際法上公海ですけど、そこで沿岸国に対して敵対行為を行う理由がさっぱりわからない。

西側先進諸国は原則的に軍事力の行使に抑制的ですが、それは中国を恐れているからではないんですけどね……。


2022年2月21日(月曜日)

鳩の忌避剤の効果は一応あった様子で、鳩共は忌避剤が塗られた場所を避けてベランダに舞い降りて来よったわ……。

うぬぬぬ。どうしてくれよう……。


2022年2月22日(火曜日)

朝から、ロシアがドネツク人民共和国ルガンスク人民共和国を国家承認し、両国の平和維持のためにロシア軍を派遣すると報じられ、世界が騷しくなる。

ウクライナ情勢は最終楽章に入った、って所ですかね。

クリミア、ドネツク、ルガンスクがロシアによって事実上ウクライナから分離させられたのが2014年。ミンスク合意によってその後一応は保たれていた停戦が完全に崩壊し、戦争状態が戻ってきました。しかも、前回以上にロシアは完全なる併合を志向しています。

プーチン大統領は演説で旧ソ連邦構成諸国にソ連からの離脱を認めたのは間違いであったと放言し、旧ソ連領回復の意思を表明。ラバロフ外相はウクライナに主権などないなどと主張しており……。

まあ、プーチンさんの世界観によると、この世界には主権国家と半主権国家があるらしく、国防について集団安全保障などに頼る国は半主権国家であり完全な主権を持っていないらしい。主権国家と半主権国家は対等ではなく、半主権国家は主権国家に従属して存続が認められるものに過ぎず、ウクライナに関してはロシアの従属下においてのみその存続が認められるんだそうな。

恐ろしい世界ですねー。

で、その世界観に基づいた世界秩序を正すべくロシアは正義の兵を起こし、ウクライナを我が手に回復するわけなんである。

ここまでウクライナの意思は全く関係なし。(なんせロシアによればウクライナは西側の傀儡である主権などないのだから)

ロシアのこの思想は主権平等を原則とする国連憲章に反しますし、こんなこと認めてたら日本が満洲国を作ったような時代に逆戻りです。

平和を愛する人が聞いたら噴飯ものかも知れませんが、これは場合によっては武力を用いてでもロシアの意図を挫かないといけない局面であると思います。

もしここでロシアの恣暴を許したならば、「自称主権国家」がそうでない国や地域を武力で切り取るのも併合するのも望みの儘、なんてことになってしまいます。日本はいかにもそんなことをしでかしそうな国と隣合わせなんですから、堪ったもんじゃありません。バルト三国などは既に危機感MAXでしょう。

また、核廃絶についても大きく後退することは間違いありません。ソ連崩壊に伴いウクライナに移管された核兵器について、ブダペスト合意によってこれを廃棄し、核不拡散条約へ加盟する代わりにウクライナの主権と領土を安堵するという約束があったわけですが、それが守られないどころか亡国の危機に瀕するとなれば、現核保有国がこれを手放す道理は完全になくなります。北朝鮮のCVID(完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)など絶対不可能になりますわ。だって核放棄して国が滅びかかってる実例があるんだもの、そりゃぁ效果拔群ですわ。

事程斯様に、日本としては強い当事者意識を持って事に当たって欲しいと願う次第です。


2022年2月23日(水曜日)

ちょいと自転車に乗って、足立区方面や川口市方面を探索してみる。こっちはあまり来たことがなかったので、色々と発見があった。

未だにレジ袋サービスのスーパーがあったりとか。(ナシにすると2円引きらしい)

ウクライナに対してどこからか()大規模なサイバー攻撃(DDoS攻撃)が仕掛けられているそうなのですが、経産省も「昨今の情勢を踏まえたサイバーセキュリティ対策の強化について注意喚起を行います」とのこと。最早サイバー空間は完全に戦場ですな。

しかし日本にはこの問題について有力な対処組織がないのが現状でして、一応NISCがHQなんですが、実働部隊ではないのですよねぇ……。

自衛隊にはサイバー防衛隊が存在はするのですが、原則として自衛隊のシステムを防錆するのが任務です。

国立の機関としてはNIIサイバーセキュリティ研究開発センター(SCOS)辺りがありますが、あまり大きな所帯とは言えないところです。

警察は……都道府県で別れていて、今年ようやく警察庁で実働部隊を持つべく法改正を諮っているところです。

サイバー犯罪の捜査なら警察の仕事でしょうが、サイバー攻撃への防衛や反撃となると軍隊の仕事ですかねぇ。

個人的には自衛隊よりはNIIの中に武官組織でも作って、軍人の身分を持ったサイバー対処要員による対処が良いのではないかと思うのですが、この辺日本だと法改正どころか憲法に手を入れるところから始めないと行けない辺りが難点ですね。

憲法と言えば9条が議論に登りますが、個人的には前文が掲げる前提平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意したが既に失われていないか?という辺りが気になるわけです。

今のロシアを前にして平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼できるのか?と真顔で聞きたいレベルですよね。


2022年2月24日(木曜日)

朝っぱらからロシアがウクライナへ侵攻して世界が大騷ぎに。

安保理常任理事国による蛮行に、当然安保理は機能不全。

どうもニュースを見ている限り、ロシアは着々とウクライナの防衛網を食い破っておられるご様子。ここまで米情報機関の情報の正確さを考えると、「キエフ陥落まで2日」という分析も当たりそうな感じ。

それにしても「憲法9条はプーチンのような指導者が侵略戦争をしかけるのを防ぐもの」という言説がインターネット上で飛び出したのは失笑します。

なるほど、ロシアに憲法9条があればウクライナへの侵攻は防げたのか。ところでロシアって2020年に改憲して、大統領権限の多選制限を緩和したり、権限を強化したりしてますよね。9条があってもあっさり改正されて終わりじゃないんですかねー。


2022年2月25日(金曜日)

NHKBS世界のドキュメンタリーで放送された「カルロス・ゴーン 栄光と転落」ですが、これ先週だか先々週だかに一度EPGに「語り始めたガルロス・ゴーン」とかいう番組名で一度予告が入ったんだけど、実際には放送されなかった奴じゃないかなぁ。

番組もなんか非常に尻切れトンボで終わっていて座りが悪かった。

どうにも気になったので調べてみた所、この番組はフランスのAUTHENTIC PRODが制作した「L’ascension et la chute de Carlos Ghosn」ではないかと思われる……のだが、74分となっていた。

NHKでの放送時間は45分。

これまた思い切ってぶった切ってきたな……。

というか、局内の試写で何か問題が出て、日本で問題になりそうな部分全部カットしたんじゃねぇの、これ?


2022年2月26日(土曜日)

ロシアのウクライナ侵略であちこちに影響が出ていますが、「宇宙ステーション協力関係、対ロ制裁で「損なわれる」可能性 ロシア宇宙機関」と宇宙にも。

ISSは大きくロシアモジュールと西側モジュールから構成されていて、進行方向後方のロシアモジュールが推進力を担っています。低軌道に浮かぶISSは僅かな空気抵抗で徐々に速度(=高度)が下がっていくので、時々スラスタを吹いて加速(=高度上昇)しないといけないのですが、これを完全にロシア側に頼っています。

なのでロシアはISSの生殺与奪を握っていると言え、これまでの対露制裁においても宇宙関係が例外とされていたりする所以だったりします。なんせ日本のJAXAの「きぼう」だってロシアがゴネれば藻屑になるわけです。

世界が余りにも平和だったので、独自の推進モジュールとか、計画破棄されちゃったんですよね。

そして今になってどうにもならなくなってしまっている。未来は誰にも見通せないとは言え、ISSが老朽化で廃用になる前にこんなことで失われるかも知れないとはね……。


2022年2月27日(日曜日)

国連は緊急特別総会を招集して平和のための結集決議の採択を目指す、か。

安保理が空転している以上、最後の砦はこれになりますわな。PKO/PKFの生みの親でもありますが、もし決議されれば、実に40年ぶりだとか。冷戦後初か……。

しかし決議がなされたとしても、ロシアが鉾を收める道理はなく、ウクライナへの侵攻は続くことでしょう。

日本もいい加減腹を括らないといけないと思います。もう話合いの段階は過ぎ去ったと。

ウクライナへの武器供与くらいはできるよう、準備をしとかないと。


2022年2月28日(月曜日)

トヨタ、3月1日に国内全工場を稼働停止 国内仕入先のシステム障害の影響で」とかで、サプライチェーンの一角がサイバー攻撃と見られるクラッキングによって停止、結果自動車工場が操業停止に。

昨年徳島県の町立病院が被害を受けて復旧に2ヶ月とかかかってましたが、直接人命に関わらないとは言うものの、こういうのもやはり迷惑どころの騒ぎではないですよね。

しかしこのような犯罪に、現在の所、警察・司法はほぼ無力です。

そういえば今開催中の通常国会(第208回国会)に「警察法の一部を改正する法律案」が提出されていて、衆院で審議中です。

警察庁内にサイバー警察局を作って各都道府県警の捜査指導、解析、情報集約・分析、対策等を一元的に行うという構想です。なお、日本の警察庁は原則的に捜査を行わず、各都道府県警察への指揮命令という形で事件に対応します。今回の法改正も、基本的にその原則に則しています。つまり各自治体警察のサイバー捜査班を一元的に指揮統率する、という形ですね。

個人的にはそろそろこの形態も変えなければいけないのではないかと思うところです。

サイバー犯罪などは加害者・被害者が遠く離れている場合が珍しくなく、容疑者が海外というのもしばしばです。となると、捜査には必然的に他国の警察機構との連携(外事)が関わりまして、自治体警察に任せるのは荷が重いのではないかと思うのです。また、各自治体警察にサイバー犯罪の捜査官を配置し、十全に機能させるのも、各々の所帯が小さいと難しくなります。

この際、自治体警察と国家警察をきちんと分け、サイバー犯罪などは国家警察が捜査担当するように改める方が良いのではないでしょうか。