哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2013年3月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2013年3月1日(金曜日)
 今日は風が強いな、と思っていたら春一番だったそうで。

 旧サンヨーの充電池“エネループ”がモデルチェンジを発表したのですが……なんでしょう、このデザインは……。
 元のデザイナさんが憤死してなきゃいいけど。
 Panasonicも酷いことするよな。
 デザインってものがわかってない。

 昨日日野自動車が「日野自動車、超低床・前輪駆動の電動(EV)小型トラックを開発」と、電動トラックを発表したんですが、本日は「ヤマト運輸、トヨタ、日野が協力して電動(EV)小型トラックの実証運行を開始」と、同車をクロネコヤマトでテストするとか。
 このトラックが凄いなと思うのは、単純な既存車の改造ではなく、電気駆動のトラックはどのような形態が実現しうるかという点を真面目に考えている点です。
 逆に市街地内での輸送に特化し、バッテリ容量は28kWhと、決して多くありません。車両総重量が3,695kgという点からも、航続距離はさほどないものと思われます。が、市内配達業務ならこれで充分という割り切りでしょう。恐らく既に供されている車輛からのフィードバックもあったことでしょう。
 前輪駆動を採用することによってプロペラシャフト等の駆動系を排し、最低地上高をぐっと下げる。後輪もダブルタイヤからシングルタイヤにしてホイールハウスを削減……。
 ベース車のデュトロトヨタ・ダイナ)に比べると最大トルク・最大出力共に下回っているのが実用上問題ないのか(積載量を減らしているから平気だろうけど)とか、そもそもこんな重い車両を前輪駆動で動かして大丈夫かとか、色々気になる点もあるのですが、今後を見守りたいと思います。
 配備は板橋区と町田市か。


2013年3月2日(土曜日)
 第3回となる2013World Baseball Classic、本戦第1ラウンドPool A日本‐ブラジル戦は先制されて追いついて、逆転して、追いつかれて、再逆転されて、一時はこのまま負けるのか……と思った8回表に3点取って再々逆転という、心臓に悪い試合でした。
 ブラジルは今回初出場ながら予選を勝ち上がって来ただけあって、侮れないチームでしたね。よくよく見たら、日本や米国でプレーしている選手がぞろぞろと。
 まーなんせ、勝てて良かった!
 でもこんな心臓に悪い試合はもう勘弁な!
 明日は中国戦。

 Pool Bでは韓国がオランダに敗れたらしい。
 オランダは以前から強いチームでしたが、いよいよ侮れないレベルになってきたようです。オランダとか、フィジカルが凄いからなぁ……。


2013年3月3日(日曜日)
 2013World Baseball Classic/First Round/Pool A/Game 3、中国‐日本戦
 2-5で順当に日本の勝利。
 9回表に要らん2点を献上したけど、なんというか、山口と銀仁朗の呼吸が合ってない感じだった。この先も組む可能性はあるので、問題が表面化したのは良かったと思う。
 あと、もうちょっと上位打線にテコ入れが必要かも知れず。

2013年3月4日(月曜日)
 「「日本人が携帯ストラップを好きなのは根付文化が始まり?」日本の携帯ストラップに対する海外の反応」という記事があって、携帯ストラップが根付を起源にしているとの言説が海外でも見られているようですが、個人的には直截的な関係はないのではないかと思っています。つまり、根付作家がケータイストラップを考案した、などという関係性という意味ですが。
 私的な意見としては、これは一種の收斂進化であろう、と。起源を異にする生物種が環境への適応を果たした結果、外見がそっくりになってしまうという、アレである。
 根付と携帯ストラップはその発祥が異なるものの、なぜか似たような所に着地したのである、と。
 類例にはキーホルダーなどがあり、日本においてこの種のストラップ様小物は、大抵の場合“カワイイ化”して行き、技工を凝らした工藝品へと進化するのであろう。
 理由は環境要因であるが、何がその環境を形作っているのかはわからない。
 気候であろうか、地象であろうか。

 「モバイルで書く文は「新しい話し言葉」」というエントリに思うに、それは言語の媒体依存性の問題として一般化されるものではないかと。
 言語が媒体によって変化するというのは、例えば、かつての電報の文面や、ポケベルの文面が、いわゆる「書き言葉」とはまた違った様態を示していたことを思い起こせば、容易に納得できるものかと思われる。
 石に刻んでいた文字が紙に書かれるようになれば、文字そのものも、また文体も変化するわけである。
 ただ、電報文体やポケベル文体がそのメディアとともに死滅したように、恐らくモバイル文体もまたメディアと運命を共にするだろうとも思うのである。
 紙は偉大なり。

 ジュネーブモーターショーに展示されるトヨタのコンセプトカー“TOYOTA i-ROAD”が発表された
 なんっちゅーか……オートバイとマイクロカーの間というか。
 前輪の動きなんかに、i-Realの影を感じますわ。ロボット研究が生かされてるんだろうなー。


2013年3月5日(火曜日)
 朝日に「尖閣監視へ退役海自艦の転用検討 海保、巡視船に」という記事があって、マジで?と。
 以前も書きましたが、基本的には無理があります。
 記事によれば、対象となっているのははつゆき型護衛艦で、規模としてはつがる型巡視船(PLH)に相当するものと思われます。
 海保に必要のない装備を取り払うにしても、必要な乗組員の数の差は歴然としておりまして、記事を読む限り、自衛隊側からは乗っている人も一緒に譲るのは勘弁してほしいと言われているようなので、人員の確保に苦慮しそうです。
 記事にもありますが、対象の護衛艦はガスタービン機関で、ディーゼル内燃機関を主とする海保はこれを取り扱った経験がありません。ガスタービンは即応性が高く軸出力が高い反面、燃費が悪く軸トルクが弱い特徴がありますし、整備の手法もディーゼルエンジンとは異なります。海保の機関士を第二術科学校にでも放り込みますか?
 また、武装・兵装にしても、76mm砲は過剰ですし、ミサイル、魚雷は撤去する、それぞれのFCレーダやソナーも要らない、20mmのCIWSも対空のみであれば無用の長物……と、どんどん取っ払っていって海保の35mm機関砲を据え付けるとなると、改装の手間も結構なものです。
 新造・増備が決定した巡視艇が出揃うまでの中継ぎ用途とするには手間が掛かり過ぎる印象なのですが、果たして実現するのかどうか……。

 「「帰りたくない、米軍入れて」中国人男が横須賀基地侵入=中国報道」というニュースに接して思うに、この御仁は行く所を間違えたな、と。
 米軍は、よく知られているように、入隊条件において国籍を必須としていません。グリーンカード(永住権)を持つ外国人も米軍に入隊できます。逆を言えば、最低限グリーンカードがなければいけないのですが、その取得はそれなりに大変です。
 まあ、あと語学等の特技兵枠がありますが、アラビア語等の話なので……。
 中国に帰りたくない、そのためには外国の軍に入っても良い、と考えているのであれば、米軍ではなくフランス外人部隊日本語募集ページ)へ志願する方が適切であろうと思われます。勤め上げるとフランス国籍が漏れ無く付いてきます。
 ただまあ、色々と事情持ちの志願者が多いので、篩い落としもキツいと聞きますけれども。


2013年3月6日(水曜日)
 先月注文したThink Pad Edge E135は再び出荷延期のメールが来たのでキャンセルした。
 流石に、ねぇ。

 「チャベス大統領死去=がん闘病、復帰かなわず−反米の盟主・ベネズエラ」と、南米の雄・チャベスたんの訃報が伝えられました。
 独裁者業界(……)屈指の民粋主義者(ポピュリスト)で、あらゆる経済原則を踏み躙り、資本主義を憎悪し、米国を敵視し、国富を貧民に分け与えました。
 その政策によってベネズエラの貧困層は家を持ち、教育を受けられるようになった反面、利益の再投資は抑制され、産業の生産性は下落し、経済成長率は低下しました。外国企業による国内設備を徴発したため外資は逃亡し、貿易は停滞し、インフレが進行しました。物価統制を敷いて違反する企業に軍を送り込んで徴発したこともありました。社会インフラ事業の放置は、電力不足を招き、これへの対策として「祝日を増やす」という前代未聞の手を打ったチャベスたんの偉業は、永遠に語り継がれることでしょう。
 チャベスたんは自身の政策への反論を許さず、言論の自由を封殺し、資本家や富裕層の国外脱出を招きました。憲法を改正し、終身大統領への道を進んだものの、残念ながらこれは達成できませんでした。
 彼の政策は多くの点で国を貧しくしましたが、多くの貧困層に支持されて、再選を続けました。
 今やベネズエラはGDP成長率が約3%でインフレ率が約30%という、素敵国家へと成り代わり、きっと住んでいる人達には薔薇色の人生が配給されているものと推察されるところです。
 歴史学徒として、チャベスたんの政権運営の掉尾を飾るのは民衆の叛乱による政権転覆だと信じていました。民衆の支持によって権力の階段を駆け上がった男が、革命の炎の中で「俺は正しい!」と叫びながら民衆に吊るされる時がやって来ると期待していました。
 嗚呼、嗚呼、しかし何という事でしょう。
 彼は独裁者道を極めることなく、病によってこの世から退場してしまいました。
 返す返すも残念でなりません。

 ジュネーブモーターショーに三菱自工が出展する「Concept CA-MiEV」は、なんというか、i-MiEVからの正統進化って感じで面白味がない。
 いやまぁ、努力は凄いんだけど、秀才というか……。
 こう、ブレイクスルー的何かがないというか。
 もっとドラスティックに電気自動車の可能性を追求した車こそ、コンセプトカーとしては望ましいと思うのです。


2013年3月7日(木曜日)
 つい先々月に自衛隊の撤收が完了したばかりのゴラン高原PKO(UNDOF)ですが、現在も残るUNDOF要員がシリアの反政府武装勢力によって襲撃され、21人が人質になっている
 反政府武装勢力の主張がいかなる妥当性を有していようとも、このような手段を採ってしまえば正当性は失われ、爾後彼らは単なる犯罪者、テロリストとして扱われることでしょう。
 彼らの置かれている状況には同情せざるを能わぬ点が多々あるにしても、です。

 スバルがジュネーブモーターショーに「SUBARU VIZIV CONCEPT」なるコンセプトカーを出したそうな
 2.0ℓ水平対向ディーゼルエンジン+3モータ構成のハイブリッド車とか。
 トランスミッションに組み込まれたモータ/ジェネレータと、後輪を左右別々に駆動する2モータねぇ……。
 まあ、プロペラシャフトがなくなる点は、懐かしのe-4WD以来後輪電気駆動のメリットですが、システム全体が重たくなる傾向があったりして、なかなか難しいものです。個人的にもう一歩ぶっ飛ばして、エンジンなんか発電機だ! 駆動は全部電気モータだ!という、シリーズ・ハイブリッドが好みですが、その場合水平対向エンジンの意味がなくなりますからねー。


2013年3月8日(金曜日)
 「沖縄:「屈辱の日」と反発 4.28に政府記念式典検討」という記事を見て、沖縄の缺陥はこの主張の仕方そのものにあるんだよなぁ、とか思う。
 サンフランシスコ講和条約が発效した時(1952年4月28日)に取り残されたのは沖縄・奄美だけではないよね、と。
 小笠原の復帰は1968年6月26日。その間の軍政統治によって巻き起こされた諸問題については、あまり知られていない。
 恐ろしいのは、沖縄の無知なのだよ。
 主張するのであれば、条約第二章第三条において留保された全ての地域を糾合して声を上げなければ、単なる沖縄の本土に対するルサンチマンではないかと言われても反論できまい。
 そして沖縄にはそれが実現できていない。
 自分たちの事情を一汎化することも相対化することもできないのでは、いずれ我儘の謗りを受けることになるだろうよ……。

 「ドイツの電気バスが「非接触充電」の試験運行」のエントリを見て、でもそれなら別に非接触でなくても良いんだよな、とふと思う。
 バス停の庇を車道側にも伸ばしてその下に剛体架線を配し、バスの側にパンタグラフを付ければ、非接触より遙かに效率的に充電できる。道路を掘らなくて済むので工費も廉く上がる。
 夢はないけど、現実的方策ならこっちじゃないかねぇと思うわけだが。

 「イノベーションは「闇研究」の成果 根性論に縛られる日本の経営者……。
 死にたくなるね。


2013年3月9日(土曜日)
 昨日の2013World Baseball Classic、本戦第2ラウンドPool 1台湾‐日本戦は……激鬪でした
 台湾に先行され、残塁の山を築いた日本がようやく8回に追いついたと思ったら裏にまた勝ち越され、9回二死2ストライクから同点打で延長とか、もう心臓に悪くて仕方ありません。
 台湾では実際救急案件が増えたそうで、精神に悪い試合でした。
 なんとか延長10回で日本が勝ち越して逃げ切れたものの、次の試合はキューバに快勝してきたオランダとか、もう何といえば良いのやら。
 プレーのレベルが全体的に上がって、どこかのチームが圧倒的有利とかいうことはもうないんだな……。
 台湾ですが、守備の向上が全体的に素晴らしかったと感じました。は高校生並みだった守備も、ナショナルチームでは素晴らしい守備を連発していました。
 良いチームだったと思います。健鬪したと思います。しかし……本日敗者復活戦にてキューバと当たり、14-0の7回コールド負けを喫したのでありました……。
 明らかに昨日の試合の影響だよな……。

 本日は非常に暖かく、風の強い一日でした。口の中がジャリジャリするぜー。なんかPM2.5も多かったみたいですが、ホント、なんとかならんものかと。


2013年3月10日(日曜日)
 ぽかぽか陽気で風が強い中、第6回NINJALフォーラム「グローバル社会における日本語のコミュニケーション —日本語を学ぶことはなぜ必要か—」へ出かけてくる。
 迫田久美子氏や西原鈴子氏の講演は実にためになった。
 今後人口政策において結果が出せず、移民受け入れが拡大された場合、かなり高い確率で日本語は現在の高文脈性を失うことになると推測される。低文脈型の日本語が誕生せざるを得ない状態になる。
 個人的にはそのような事態に陥って欲しくはないが、現状、最も可能性の高い未来であろうとも思う。

 フォーラムが終わって外に出たら寒い! 薄着をして出てきてしまったので、凍える羽目に。
 何やら煙霧が発生していたらしい。

 ようよう家に帰り着いて、2013World Baseball Classic、本戦第2ラウンドPool 1オランダ‐日本戦
 オランダは欧州最強の呼び声も高い国ですが、加えてカリブ海のオランダ領旧アンティル出身のメジャーリーガーなどを取り揃えた歴とした強豪で、大物食いが趣味といういやらしいチーム。
 穏当な試合にはならないだろう……なんて思っていたら、初っ端に鳥谷が先頭打者ホームランをかっ飛ばせば、これまでの貧打が嘘のようなホームラン攻勢で日本が17安打で16得点7回コールド勝ちという、安心のゲーム展開でした。
 先発の前田が良かったのですが、リリーフ陣がイマイチピリッとしなかったのは不安要素ですが……。
 取り敢えず決勝トーナメント進出を祝したい!


2013年3月11日(月曜日)
 日曜午後から続く寒の戻り。
 こうやって寒暖を繰り返して春が近づいてくる。
 震災から丸二年が過ぎた。
 それはそれは、沢山のことが試された二年であった。
 個人的には、日本人の知性が。

2013年3月12日(火曜日)
 「P−1の開発完了及び厚木基地配備について」……いやったぁ!
 ひゃほーい!

 「NY州裁判所、大型砂糖入り飲料規制に無効判決という、どうコメントしていいか悩む記事。
 米国の肥満の原因は食生活における文化資本の問題であって砂糖の量を規制してどうにかなる問題ではないと思うわけですが、ピザが野菜になる国ではこの主張を理解させるのは難しいだろうなぁ……。
 空腹を満たす(満腹感を得る)ことと、栄養を摂取することと、美味な料理に舌鼓を打つことの調和というか。
 MITメディアラボ石井裕先生が以前TRONSHOWで坂村先生と対談した時に、日本では大戸屋でも美味い、と言っていたけど、食のために手間隙をかけることを美徳とする文化がない国では、健康的な食生活というのは難しいのではないかと思うね。
 米国を見ていると、料理(や家事)にかける労力は(自動化等によって)省けるだけ省き、金銭で贖えるものは贖うのが正義のように見えますので、その様な文化圏においては、規制してどうにかなるようには思えないのですよね。
 ともあれ、今回の判決は、それ(砂糖規制)は行政権ではなくて立法権に属するよ、という判決なので、NY市議会が頑張れば規制は可能かもしれませんが、多分役に立たないでしょうな。16オンスのカップを二つ買うようになるだけだと思うので。
 長期的には、砂糖水より茶の方が旨い、と感じる味覚を育てていかねばならんのですよ……。

 昨年各界を賑わした福島での全ゲノム解析調査ですが、実施見送りになったそうで。このまま円満に闇に葬り去られて欲しいところです。
 技術的倫理的に問題が多いと記事ではされていますが、私に言わせればそもそも実效性がゼロな調査でしたから、金をドブに捨てずに済んで良かったとかいう話です。こんな調査を提案した馬鹿は永遠に笑われるべきでしょう。


2013年3月13日(水曜日)
 別にLenovoを腐すつもりはないんだけど、キャンセルをかけたThinkPadの出荷お知らせメールが二度も届くと、一体どうなってるのかと疑わしくも思うわな。

 先日、「中国衛星の破片が衝突、ロシアの小型衛星が使用不能に」というニュースがあって、2007年1月にやらかした衛星破壊実験の余波で実被害が出たわけですが、それに対して中国が「中国「無責任な素人論だ」…宇宙で衝突、ロシアの衛星破壊か」と居直りのコメント。
 お前は悪いことをした、と言われて、もっと悪い奴がいる!とか居直るとか、餓鬼じゃあるまいし。


2013年3月14日(木曜日)
 一部の人が大好きな再生エネルギーのホープ、風力発電ですが、「45トン発電機付き風車、ポキリ…金属疲労か」とかいう事故が。
 昔、宮古島の風力発電設備が颱風喰らって全滅という、それはそれは有名な事故がありましたが、今度はナセル部分のようですなー。
 うーん。日本だけで風力発電風車の事故が全部網羅できそうな勢いだ。
 種を明かせば、風力発電用風車のISO規格が欧州を想定して作られているので、日本の気候風土に合ってないんですな、実は。
 今回破壊された風車も赤字続きで一部撤去が決まっていたものなので、撤退の良い口実になってこれ幸いと言った所かも知れません。人的被害がなくて本当に良かった。
 何にせよ、一部の人達が思い描いているような、タダ同然に電気が作れてウハウハ、なんてものはこの世にないのですよ。

2013年3月15日(金曜日)
 東洋学へのコンピュータ利用 第24回研究セミナーに参加すべく、京都へ。
 なんか、例年に無くバスが混雑していたな……。

2013年3月16日(土曜日)
 先月ぶっ壊れたDroboの対応が最終的に終了し、自宅鯖が復活した。
 結局原因不明のハードウェア障害で同一品交換となったわけなんだけど、元のDroboに挿さっていたHDDを、新たに送られてきたDroboに突っ込んで起動したら、無事中身が読めた辺り、宣伝文句通りの性能を示したと言えるんじゃないでしょうか。
 ……ただ、ここに至るまで一箇月と十日かかっている点を除けば。
 正直、サポートにDrobo送って2週間かかって「症状を確認しました」と言われた時はがくっと来ましたね。届いて翌日に判ることにどんだけかかってるんだよ、と。原因を調査していたとかならまだ分かるんだけど、結局原因は分からず仕舞いだったし。
 というわけで、日本販社の対応力には期待しない方が良いでしょう。
 あと、私が使っている機種が既に製造中止で、今回は在庫があったからいいけど、次はどうなるかわからんので、気をつけたいところ。
 金が有り余っている人だったら、最初からハードを複数台買っておくという対応で済ませられるかも知れず。
 でもそれだったら、FreeNAS + ZFS + RAID-Zを選ぶな。

2013年3月17日(日曜日)
 そういえば昨日都心を自転車で走っていたら、先日運用が始まったばかりの水陸両用バス「スカイダック」を目撃しました。
 しかしなんというか……非常に腰高で見ているだけで不安感に襲われるようなデザインですな……。
 船の下にタイヤが付いているようなデザイン上已むを得ないんでしょうが、重心位置の高さは運転の難しさを予想させます。風の強い日は特に。
 水陸両用バスって、そんなに便利なものなんですかねぇ?

 「新たな「未婚の母」問題という記事を読んで思うわけだが、社会・経済の高度化によって高度な教育が必要とされ、結果として教育期間が伸び、出産適齢期と重複していることに原因の一端がある。
 人間が人類種である以上不可避な問題を内包しているので、解決を考えるとどこかしら非人道的なアイデアに行き着きかねないよなぁ、と。
 ちょっと表には書きにくいわな。
 性成熟年齡を引き上げ、後ろにずらす方策でも見つかれば良いのでしょうけれども。


2013年3月18日(月曜日)
 2013World Baseball Classic決勝ラウンド準決勝日本‐プエルト・リコ戦は……日本の拙攻に次ぐ拙攻で敗北……。
 負けるにしても負け方っちゅーもんがあるだろう、と溜息を吐きたくなるような負け方でした。
 しかしこれもまた野球。
 次回を見据えて欲しいものです。

2013年3月19日(火曜日)
 暖かいのを通り越して暑いくらいの一日。

 fi-5530C2がどうにもならない感じになってしまったので、新たにDR-6030Cを導入。読取り速度は上がったんだけど、ドライバの方が曲者なんだよな、キヤノンのDRシリーズは……。
 特に用紙サイズの自動検知機能に癖があり過ぎて困る。変形版専用の読取りモードがあれば良いのに。
 これでも昔に比べれば大分良くはなったんだよねぇ……。(良くなってもコレ、という言い方もできるけど)
 前から思ってるんだけど、どうしてこの手のソフトって、黒枠だと紙サイズの判定に失敗すんのかね? そんなの可視光以外の色域使うとか、なんでも方法ありそうなものなのに。


2013年3月20日(水曜日)
 なんか休日。

 2013World Baseball Classicベネズエラドミニカ共和国が無敗の全勝優勝を飾った。
 称賛せざるに能わず。

 以前のネタの続きで、「海保 護衛艦の転用は課題あると真っ当な話に。
 政治の無理筋を現場がなんとか理由をつけて躱すような話になってきたな。


2013年3月21日(木曜日)
 今日の話題は「実写版パトレイバー」ですかね。
 どうせならCGなど使わず、実物大イングラムを制作するとか、間違った方向に突っ走って欲しいものです。
 なにそのガンヘッ[ピー]
 他にも、「王立宇宙軍」の続編として企画だけは知られる「蒼きウル」が制作決定とか、20世紀の夢が実現するとかいう話題で持ちきりですよね。

 「尖閣問題:日米で、有事想定の共同作戦計画策定へと、当面はこういった抑止力による圧力を加え続けることになるでしょうね。
 いつまで続けなきゃならないのか見通しが立たないのが辛いところですが、ここは堪え処でしょうか。


2013年3月22日(金曜日)
 今日は石が痛い一日だった。

2013年3月23日(土曜日)
 昼頃、ゴロリ、という感触とともに石が出て行った様子。
 取り敢えずまた一つ出て行った。まだ残ってるだろうけど。

 「トルコ:クルド武装組織が停戦宣言 長期戦で疲弊と予断を許さないながらも、状況は多少好転した模様。
 クルド人問題は第一次世界大戦後のオスマン帝国分割に端を発する問題で、縷縷百年の月日を閲していますが、湾岸戦争・イラク戦争を経て悪化の一途を辿っている印象です。
 何とか穏当な解決策に着地して欲しいものですけれど、どうして不穏な地域に地下資源ってあるんでしょうかねぇ?


2013年3月24日(日曜日)
 新たに買ったDR-6030Cにセンサ不良疑惑。
 スキャン方向と垂直にCMYのラインが入って、サンプル見せたサポートからセンサ異常の疑いかけられるとか。
 ハード運ないなぁ……。

 NHKスペシャル完全解凍!アイスマン 〜5000年前の男は語る〜」を観て……?
 最新情報があるものと期待して観たんですけど、内容は2011年の解剖調査でわかってたことだけ。つまり、2年前の情報が番組になってただけだった。
 既に知っている情報ばかりだった、というのは些か興醒めであった。
 番組の中でも、解剖した時期とかは言ってなかったから、別に最新情報だと嘘を吐いたわけじゃないけど……。


2013年3月25日(月曜日)
 「中国、ロシアから潜水艦・戦闘機購入…連携強化と、Su-35とラーダ級購入の話題。
 着々と戦力を増強してるねぇ……。もっとも、今般の購入は即戦力と言うよりは兵器開発・製造能力の強化という面が強いようですが。
 やれやれ。
 軍拡競争はまだ暫く続きそうですな。
 来年のリムパック辺りで、少しは大人しくなってくれればいいんですけど。

 昨年来、状況が悪化の一途をたどっていた中央アフリカ共和国ですが、反政府武装勢力が首都を制圧、大統領はカメルーンに脱出したそうな。旧宗主国フランスは軍事介入で空港を確保しておるとか。
 中央アフリカ史を繙くと、政権交代=クーデターという、ある意味元フランス領アフリカ諸国として順当とも言える歴史を紡いでいるご様子であるので、概ねフランスの責任ということであろう(無茶)。
 殖民地時代に真っ当な治世が為されなかった地域の悲しさとでも言うべきか。
 などと書くと、フランスから大いに反論を受けそうである。

 「閲覧注意級のイギリス料理『Stargazy pie』の謎に迫る」……。
 英国人には色々と言うべきことがあるわけだが、英国はすぐさま初等教育に日本の家庭科を導入(アレンジせずに)するべきであると信じる次第である。


2013年3月26日(火曜日)
 昼に、矢代くんと話していたら、今ユーロ問題で囂しいキプロスが分断国家であることを知らなかった。
 キプロス紛争とか、もう遠い昔の話なんだろうかねぇ。
 ギリシャとトルコの不仲はオスマン帝国によるギリシャ支配にまで遡るわけですが、ギリシャ独立戦争とか、オスマン帝国滅亡間際にギリシャがトルコに攻め入ってアタテュルクに返り討ちにされたりとか、なにせあまり良い関係を築けていません。
 で、かつて東ローマ帝国領であったキプロス島は複雑な経緯を辿って第一次大戦において英国領となり、地中海東岸におけるイギリスの重要な拠点となったわけですが、第二次大戦後の流行に乗って独立運動が盛りとなりました。問題は、ギリシャ系はギリシャへの併合を、トルコ系はトルコへの併合を求めたことで、ギリシャ・トルコ両国の不仲からまとまる話も纏まらず、散々揉めた挙句にキプロスとして独立することになりました。……が、このような異床同夢が長続きするとも思えず、あっさりと内戦へと転がり落ちて行きました。
 両陣営にそれぞれギリシャ、トルコが付いた代理戦争でもあったため、内戦状態となった後もキプロス独立派、ギリシャ併合派、トルコ併合派、北キプロス独立派に駐留英軍、ソビエトの食指といった燃料が注ぎ込まれ続け、最終的に北キプロス・トルコ共和国が独立を宣言したところで、国連キプロス平和維持軍によって状況が固定化された状態にあります。
 尤も、北キプロスを独立国家として承認しているのはトルコのみですが……。
 この紛争の唯一良かった所は、多民族国家だったキプロスが、事実上ギリシャ系のみの単一民族国家になったことですかね……。

2013年3月27日(水曜日)
 「米オレゴンに日本のワカメ 震災で漂流、環境に影響懸念っちゅうニュースには、「自然」とは何か、を考えさせられるね。
 恐らく過去にも、こういった津波による生物の播種はあったものと思われるわけで、ある意味では自然な生物種の移動の一環でもあるわけです。ただ、今回の件について言えば、多量の人工物に付着した形での移動なので、浮遊人工物がなければなかった移動かも知れず、その点では不自然と言えるのかも。

 スペースX社の新エンジンMerlin 1Dが認定試験を通過との
 推力1.5倍、スロットリング域拡大、部品点数の減少と低価格化を実現とか、一体どんな魔法じゃ、と……。
 やはりエンジンを量産するという発想の勝利なのかねぇ。沢山作ることによって技術が蓄積され、またコストも低下していく。ついでに故障率も下る。
 スペースXのエンジンは良循環に入っている感触がありますね。


2013年3月28日(木曜日)
 ボーイング787の事故で事故原因の疑惑が持たれているバッテリの製造元、GSユアサですが、今度は三菱自工の電気自動車/ハイブリッド自動車で事故発生とか
三菱自動車は3月27日、納車前の『アウトランダーPHEV』に搭載しているリチウムイオン電池が過熱、電池セル・駆動用バッテリーパックの一部が溶損するという事象が発生したことを発表した。併せて水島製作所でのEV用バッテリーパックが発火元となった火災についても公表した。
(中略)
火災の原因となったバッテリーは製造ラインにおいて工程の変更があり、工程変更に関連した不具合の可能性があるとして、原因の究明を進める。
(後略)
 同一仕様の電池の事故が、アウトランダーPHEVとi-MiEV用の両方で起きたということは、製造工程に問題があると推定されますわな……。しかし、製造工程を変更した途端に事故多発とは、こなれてきたと思ったリチウムイオン電池もまだまだ扱いの難しい代物ですね。
 GSユアサは試練の時ですなー。

 慶應の清水教授を中心としがベンチャーSIM-Driveの第3EV“SIM-CEL”が公開された
 今度はスポーツカーですか。
 個人的には、そろそろ、技術が実用車に展開された商品を見てみたいという気分なのですが……4輪独立制御を謳う試作第4号に期待ですかね。

 昨日の午後半休を取って「第8回コンテンツ流通促進シンポジウム 『著作物の公開利用ルールの未来』」に行っていたのですが、会場についたら「ニコ生で中継します」「後日YouTubeにUpします」との看板が……だったらわざわざ行かなかったのに……。
 まあ、なんというか、gdgdな内容だったので昨日の日記には書かなかったのですが、個人的には米国で著作権存続期間短縮の動きがあることを知ることが出来たのが大きいかな、と。
 やはり孤児作品の問題は大きく、無視できないところに来ている、ということのようです。


2013年3月29日(金曜日)
 えーと、Lenovoから「Lenovo 製品購入満足度アンケート」の案内が来たわけですが……キャンセルしたので購入してないわけで……。
 この会社、駄目だろ……。

 「猫の尿で発火?ファクス無償修理 ブラザー工業19機種」というトンチキなニュース。
 ここは是非とも猫の嗜好を究明し、猫のトイレ事業へと乗り出すのが多角経営として良いのではないかと思いました。まる。


2013年3月30日(土曜日)
 PlayStation3壊れた……。
 起動後のPOSTはかかるんだけど、HDD読みに行って落ちる。YLoDではない。セーフモードは立ち上がるが、復旧はできない。どうもHDD障害臭い。
 というわけで、午前中にSCEのサポートに連絡してサポートセンター送りに。
 SACD再生ができる初期型なので、なんとか直って欲しいもの。
 次は何が壊れるのかなー(涙)。

2013年3月31日(日曜日)
 巨人戦を最後まで放送しなかったBS日テレに災いあれ!
 延長11回の逆転劇に幸あれ!

 「鳥インフル:上海で2人死亡 人間にH7N9亜型が初感染とか。
 弱毒性で感染力も弱いということなので、すぐさまどうこうという話ではないのだけれど、鳥インフルがヒトへの感染力を持ち始めている、という点では憂うべき事態かも知れず。