哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2009年8月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2009年8月1日(土曜日)
 映画観に行こうと思っていたのに、起きたらもう間に合わない時間。
 上映が一日一回なんだよね……。
 明日観に行くか、それとも来週の監督トークイベントに改めて行くか……。

2009年8月2日(日曜日)
 そんなわけで、「日産Leaf」発表、と。
 プラットホームを見た時に感じた、何とも言えない失望感が、絶望感に近い物になった。
 これが日産の考えるEVの姿なのか、と。パワートレーンを電気にしただけで、現在の自動車と大差がない。
 全長4,445mm、全幅1,770mm、全高1,550mm、ホイールベース2,700mmってのは、トヨタ・プリウス(全長4,460mm、全幅1,745mm、全高1,490mm、ホイールベース2,700mm)と同クラスですな。というかどうして同じようなサイズになってるのか、そっちが知りたいわ。電気自動車ならではのレイアウトとかあるだろ? ないのか?
 良くも悪くも「普通の車」で、とんがったところや「EVでなければならないところ」は今のところ見えてこない。
電気自動車の比較
Leaf KANGOO BE BOP Z.E. i-MiEV
全長 4,445mm 3,871mm 3,395mm
全幅 1,770mm 1,829mm 1,475mm
全高 1,550mm 1,812mm 1,610mm
ホイールベース 2,700mm 2,313mm 2,550mm
車重 1,591kg 1,100kg
最大出力 80kW 44kW 47kW
最大トルク 280Nm 190Nm 180Nm
電池容量 24kWh 15kWh 16kWh
航続距離 160km 100km 160km
最高速度 140km/h 130km/h 130km/h
 i-MiEVの方がまだしもEV的なデザインに見えるというのは、何か間違ってる気がしてならない。

 中国で、広東省のトップが「中国には言論の自由が十分にある」などと発言して笑い話になっているそうな
 一応、中華人民共和国憲法の第35条によると、人民には言論、出版、集会、結社、游行、示威の自由があることになっている。第二章には他にも法の下の平等とか、宗教信仰の自由とか、身体の自由とか、通信の秘密とかが謳われている。
 私の見るところ、この憲法が施行されている国は、この世界には存在しないようだ。


2009年8月3日(月曜日)
 裁判員制度に基づく初めての裁判が始まった由。
 始めのうちは物珍しいかも知れないが、そのうち臓器移植のように、誰も気にしなくなるだろうよ。

 朝日に「親の年収が大学進学率左右 200万円未満は28%という由々しき記事。
 教育を受ける権利は“能力に応じて平等”であると憲法に謳われており、親の財力に応じてはいけないと考える。
 だからといって某党が訴えているように、高等教育の学費を無料にすれば良いというわけではなく、“能力に応じて”の部分を厳格にすることがまずは重要だと考える。
 要は、大学に入る、あるいは大学で学ぶ能力を有しない人間の進学・在学を排除することが重要だと考えています。ついでに言えば、大学の質とは卒業生の質で測られるものであり、その点についても評価を厳にすることが求められるでしょうね。
 まずは能力がないのに金の力で学生やってる奴を排除すること、これが肝要ですね。そもそも大学生が多すぎるんだよ……。

 画伯に言わせると、私は日産LEAFに不満を持っているそうである。
 もちろん不満であるが、何故不満を持っているかについて、画伯は考え違いをしている。
 画伯が言うに自動車は1769年からたゆまぬ改良を続けて現在の形になったわけで電気になったからと言って急激に形が変わるわけも無く・・。ということだが、それは内燃機関を積むという条件の上に現在の形になったのであって、電気自動車であれば内燃機関の制約を受けないデザインを追求するのが理の当然というもの。ついでに言えば動力源(人力)に変化のない自転車を例示するのは間違っている。
 内燃機関と電気モータではその構造も大きさも制馭法も違う。付隨する様々な補機類にも違いがでるし、動力源の保持方法も違う。
 総じて言うなら、電動式のほうが内燃機関式よりも動力機構の配置の自由性が高い。
 さて、現用の乗用車のうち、小型車においてなぜ前輪駆動車が一般化したかといえば、エンジンや変速機といったパワートレーンの前方集約化・モジュール化によって居住空間を大きく取れることを利点とするからであるが、一方で様々な欠点も抱え込んでいる。等速継手を使うことによる前輪舵角の制約や、軸重配分の問題やトルクステアなど、決して万能な配置ではない。
 しかしそれでも、特に小型車においては、変速機がキャビン中央に張り出したり、そこからさらに後輪を駆動するためのプロペラシャフト貫通路が不必要になるなどの利点のほうが大きかった。しかし大型車においてはむしろ不利に働き、大型車において前輪駆動車が少ないこともまた事実である。
 このように、画伯が言うところの“現在の形”は内燃機関+機械動力伝達という機構的制約に基づくところが大きい。
 電気自動車においては本来にこれらの問題を引き継ぐ必要がない。前方に集約させるといっても、モータとPCUでは大した容積にもならないし、むしろ左右のドライブシャフトが邪魔なくらいだ。冷却にしても、内燃機関ほどの熱を持つわけでもないので、冷却機構も簡素化されてしまう。
 このように、内燃機関と同じようにモータを配するのはあまり利点が大きくない。
 解の一つとしてはIn-Wheel Motor駆動が挙げられようが、特にIWMでなくてもi-MiEVロータスEVコンセプトのようにモータ後方配置・後輪駆動とすれば等速継手が必要なくなる。前輪より前の空間も殆ど必要なくなる。目一杯ホイールベースを伸ばせるので居住空間を大きく取れる。そのくせ前輪舵角を大きく取れるので旋回半径も大きくならない。
 別に後輪駆動を推奨しているわけではなくて、そういう利点を採ることも、電気自動車なら容易い、と言っているわけ。
 果たして日産LEAFはそう言った得失をきちんと勘案した上であの形になったのだろうか?と考えると、いつぞやのPininfarina B0や同BLUECARのように、現用車との部品の共用など手堅いかも知れんけど些か保守的に過ぎる発想なのではないかと思わずにはいられないのだ。


2009年8月4日(火曜日)
 納得していただけたようでなにより。
 ただし、私としてはPIVO 2のような車だったら今頃大絶賛していたことでしょう。その点は間違いがない。しかし、そこまで奇拔なものが出てくるとは思っていなかったことも事実。
 とはいえ、電気自動車専用プラットフォームのページを見ると、新味のなさにはがっかりするのですよねぇ。
 重量配分を考えれば、四つの車輪を結んだ枠内に全ての重量物が納まるようにレイアウトするのが好ましく、電気自動車であればそれも不可能ではないというのに、モータやPCUが明らかに前輪より前に配置されているとか、クラッシャブルゾーンの確保のためなのか、画伯が言うように開発期間の短縮のためなのか。後輪の間なんて何もないように見えるんだけど……。
 あー、つまんねー。
 どっか本気で電気自動車でしかなし得ないような設計しないかなー。
 三菱も、i-MiEVの次の電気自動車は、現在開発中の“グローバルスモール”(AセグメントのFF車)の改造車になる予定とかで、実に面白くない。

 「P2Pとかその辺のお話@はてな」より「えーと、「レイプレイ」で逮捕したんでしたよね?」。
 ものの見事な別件逮捕。真面目な話、現行の著作権法みたいに完全に遵守するのが困難で“一億総犯罪者”(by 中山信弘東大名誉教授)状態で、このような別件逮捕を許していると、警察は好きな時に誰でも検挙してあらゆる罪状を適応して法廷送りにできるようになります。
 こういった状態を踏まえると、刑事訴訟法を改正して別件逮捕に基づく余罪追及を原則禁ずるなどの処置を講じたくなりますね。(そんなこと本当はしたくないけど

 エノラ・ゲイ乗組員モリス・ジェプソン氏が「原爆は戦争を早期に終結し犠牲を回避するための唯一の選択だった」と述べたそうな
 ほらね、としか言いようが。
 個人的には、この発言も絶対的に正しいとか言うわけではなく、この世界には多様な意見が存在しうることを認めて欲しいと思うばかりですが。

 延期延期を重ねている韓国のKSLV-1ですが、遅れていたロシアでの燃焼試験も終わり、射上げが11日と決まったと報じられていた(1,2,3)ところですが、またまた延期となった模様
 日本領海上を通過することもあり、万全を期して欲しいところです。特に製造元のロシアには。
 ただ、これについて中国から「<北朝鮮>韓国のロケット発射に米「懸念」−中国報道という奇妙な報道が流れてきました。
 米国が韓国の宇宙開発に対して懸念を抱いているのは以前からのことで、事実、米国は韓国へロケット技術の移転を拒み、韓国はこれをロシアから購入しています。
 特に1段目は完成品ロケットの「購入」であって自国開発でもなければコンポーネント輸入でもないので、これが直接的な脅威になるかと言われると、ならないでしょうねぇ、としか。
 韓国では派手派手しく「自前」のロケットと喧伝しているようですが、実際のところ1段目は完成品購入、2段目も設計図をロシアから購入してのライセンス生産、射場もロシアの設計とあっては、軍事転用したくてもできないというのが実態かと。
 ま、分かった上で騷ぐ奴はいるでしょうけどね。


2009年8月5日(水曜日)
 画伯のblogの読者が3人くらいというのは、多分実数を1/100くらいにした冗句でしょうが、この日記に採り上げたサイトの訪問者が増えるという謎の現象は各所から報告されているので、新しい人が増えたのかもしれないね。
 この日記のアクセスとか最近はチェックしてないんだけど、サーバ屋から文句は来てないから、大したアクセス数じゃないだろう。

 北の方で何やら動きがあった模様。個人的には、状況は悪い方向へ動くんじゃないかな、と思っている。あの国は“うまく行った”やり方を繰り返す傾向があるので、人質外交が有效な手段だ、と思わせてしまった可能性がある。
 ま、なんにせよ、米国の現政権の外交能力については期待しない方が良いと思うようになってきているので、米国は米国、日本は日本でやってくしかありませんな。

 3日に始まった日本初の裁判員制度に基づく公判は、本日結審。
 色々なことがあったが、実り深いものになることを期待する。
 レポート等を読んでの現時点での個人的感想だが、法廷用語飛び交う、余人には理解不能な伝統芸能の世界だった法廷が、一般社会で使われる言語によって運用されていることに、形容し難い感動を受けた。
 また、「次の公判は一ヵ月後」とかいうスケジュールが短縮されたことは、裁判員の負担を軽減するためという面もあるが、被告にとっても負担軽減となるだろう。ただ、単期決戦となる法曹の負担は増している感じ


2009年8月6日(木曜日)
 時事に「「非出会い系」へ移行進む=サイト関連の事件被害−児童からの誘いも大幅増・警察庁という記事があって、警察庁のページへ行ったが元情報が確認できなかったので記事を元に書くが、極めて頭が悪い話だと思う。
 以前も書いたが、「公娼を廃止したら私娼行為が蔓った」的な馬鹿馬鹿しい話で、「出会い系規制」を推進した連中の頭の悪さが際立つ話。事の因果をきちんと究明せずに、とりあえず目立つところを叩いてみたら、モグラ叩きになった、なんて、担当者は更迭に値しよう。
 この手の問題は結局のところ経済活動として成立してしまっているところを崩していかねばならないと思うのだが、そのためにもまずはきちんとした研究が必要。研究の上で、犯罪の結節点が「出会い系サイト」であり、ここを叩けばOK、となって初めて規制する意味がでる。
 こういった問題は下手なところを叩くと、代替手段への転換を伴って拡散し、逆に手が付けられなくなったり、犯罪も被害も地下に潜って把握が難しくなったりするので、拙速に対策を採るくらいなら、そのまま監視下に置いたほうが良いんだよね。

2009年8月7日(金曜日)
 共同に「麻生首相がイラン大統領に祝意 「平和と安全の役割を期待」という記事があって、面白いものだな、と。事実は同じでも、解釈は多様だ。
 イランの今回の大統領選については、選後に暴動が起きるなどして問題も生じたが、基本的にはイランの国内問題である。民主的とは言い難かったのではないか、との向きもあるが、民主的でない国とも日本は国交を結んでいるので、それそのものは国交とはあまり関係がない。どちらかというと非法治的であることの方が問題であろうかと思うのだが、その辺はまた置いておく。
 とりあえず、そう言った諸問題に目を瞑った上で、日本とイランとの間には国交がある。元首が訪問する程ではないが、外相レベルでの交流は続いている。
 以前にも書いたが、通例、日本と国交のある友邦国の元首が交代した場合、天皇陛下の御名にて祝電を発する
 さて、この事実を踏まえて記事を見ると、微妙ではある。
 解釈としては、イランの元首は「最高指導者」(イスラム法学者)であって、大統領は世俗行政府の長に過ぎないという格式を鑑て、日本の元首たる天皇陛下ではなく、世俗行政府の長たる首相による手紙となったのではないか、といったところか。(参考:きょうのへいか
 記事中に触れられている、上海協力機構首脳会議は恐らく6月にロシアのエカテリンブルクで開催されたものだろうが、ここにはロシアからはメドべージェフ大統領、中国からは胡錦濤国家主席が出席している。
 この辺の外交上の礼式は常に微妙だ。

 昨日、予定通り、広島にて田母神氏の講演会は開催された模様(過去日記1,2,3)。
 反対派は会場周辺でデモを行ったそうな。
 平和裡で良ござんした、ってなもんだが、しかし報道配信された写真とか見ると、絶望したくなる。「田母神講演粉砕!」とか、一体どこら辺が平和な団体なんですか?と。
 正直申し上げて、これら平和団体/反核団体の攻撃性・好戦性については、その性質そのものが平和の敵なのではないかと思わずにはいられません。

 別に運動に反対するわけじゃないんだけど、8月6日の広島の追悼式典類ってのは、何を目的にしているのか今ひとつ分かりにくい。
 死者を悼むだけなら、静かに瞑默すれば良く、それ以上のものは必要がない。私も過去に広島を訪れ、犠牲者を悼んだ。
 しかし、あそこでは「ヒロシマ」のアッピールが大々的に行なわれる。そこが良く分からない。
 自分たち生者の主張のために死者を利用しているように見える。
 しかもその「主張」は正義を装っている。
 有り体に言って、胡散臭い。
 原爆の被害を訴えるなら、ただ默って資料館を案内すれば良く、それを見た人間の解釈に異論を挟むのは押し付けが過ぎないか。
 核兵器廃絶を訴えるのであれば、対人地雷の件などを参考に、様々なやり方、活動があって然るべきだろう。ヒロシマ・ナガサキのみならず、世界の、実験を含むあらゆる核兵器の使用による被曝者の救済を核兵器の使用者に訴えることは、地道だが大切だろう。
 世界平和の望むなら、現実に立ち返り、複雑な国際外交に飛び込む覚悟が必要だろう。正義なき闇黒の世界へようこそ。
 しかし8月6日の広島、8月9日の長崎を見ていると、上記のような切り分けも行わず、ただ念仏のように自分たちの主張を一方的に訴えているようにしか見えない。
 広島・長崎の悲劇と核兵器廃絶と世界平和は、私から見れば全く別個の三つの問題であり、三者をちゃんぽんにして訴える人間を見ると、短慮に過ぎないかと問い返したくなる。


2009年8月8日(土曜日)
 シアターN渋谷へ行って、レニ・リーフェンシュタール監督の「意志の勝利」(原題:Triumph des Willens)を観賞。
 1934年、ニュルンベルクで行われた国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)第6回党大会の記録映画であり、映画史に残る傑作なのだけど、諸般の事情(……)で本国では上映できないというケチが付いている作品。
 空撮から夜間撮影、ゴンドラやトロッコによる撮影など、当時としては斬新な技法を駆使した映画で、映画史に於いて欠くべからざる作品なのだけど、視聴機会が限られるのは残念な話。
 今回上映されているのは米国版らしく、冒頭に英語のクレジットが入っていた。
 それと、日本語で何やら「ナチの宣伝映画〜」とか「メディアは反省しなければならない〜」みたいな文言が流れて、興ざめ。
 ナチの宣伝映画が悪くてソビエト共産党の宣伝映画が悪くない道理もないわけで、じゃあ「戦艦ポチョムキン」の冒頭にも「この映画はソビエト共産党の宣伝映画で……」とかクレジット入れるのか? 馬鹿馬鹿しい!
 こういう芸術家責任論みたいなのって、どうして出てくるんでしょうかねぇ。理解できない。核兵器に原子物理学者の責任を問うくらい無意味だと思うのだけど。
 なお、映画は素晴らしかった。

 折角渋谷にまで出たので、渋谷東急のれん街のLes Deux Magotsでミートパイを買って帰る。
 ミートパイ好きなんだけど、なかなか売っているところが少なくてね。


2009年8月9日(日曜日)
 時ならぬ大雨で、北区でも赤羽で被害が出た模様。
 そして夜には地震。
 図書崩れは起きず。

 毎年この時期は、NHKで戦争関係の特集番組が数多く組まれ、私のような歴史屋にとってはテレビに釘付けな日々が続く。
 勿論内容は玉石混淆で、これは、と思うものもあれば、PDの頭のデキを疑わざるを得ないものもあるわけだが、とりあえず撮って見てみないと判断が下せないところが難しい。
 そして、その種の番組に限って、困ったことにNHKオンデマンドではあまり配信されていない。恐らく古いフィルムの権利関係などが処理できないのだろうが……。


2009年8月10日(月曜日)
 颱風襲来。

 昨年2月の終戦から一年半。
 そして奴等は逆襲に転じた。
 東芝Blu-ray Disc Association加盟申請
 果たしてこれは「Empire Strikes Back」なのか、「The Return of Jedi」なのか。

 先月決まった「電動フルフラットバスの地域先導的普及モデル策定とシステム化の実証研究」のお披露目が先週木曜日にSFCであったそうな清水教授いすゞ東芝が協力するらしく。
 9m×2.4m×2.7mの中型路線バスということですが、電気自動車化による車内レイアウトの最適化によって69名の定員を確保するとのこと。
 現在の路線バスは低床バスが主流ですが、低床なのは前部だけで、エンジンルームと駆動系が納まる後部になると、雛壇のように高くなっています。タイヤハウスも大きく車内に食い込んでいて、居住性を損なっています。
 その点ではEliicaベースの集積台車+小径車輪というのは好ましい組み合わせなのですが、果たして上手く行くのでしょうか。興味は尽きません。
 最後になりますが、この車両、電池容量120kWh、一充電で150km走行、充電時間10分を達成するのだそうです。一体何A流す気なんでしょうね。

 桃園ロボットラーメンに続いて、今度は名古屋市中区の「ふぁ〜めん」が話題になっているそうな。

 やはり遠くない将来に、日本ではラーメンはロボットが作ることになるのかも知れん。
 しかし名古屋のくせになんで「ロボットきしめん」じゃないんだろうか。
 名古屋市長が「名古屋には自慢するものがない」と言って名古屋城の天守閣を木造で造り直すとか言い出してるくらいなんだから、「ロボットきしめん」でも作って自慢すれば良いんではなかろうか。
 しかし、「名古屋には自慢するものがない」というのは奇妙な話だ。私も名古屋に一年住んだ身だが、名古屋には名古屋人だけが自慢するものが沢山あって、自慢するものには事欠かない筈だが。無論、その大部分は余所者にとってはカケラほどの値打ちもないものばかりだったにせよ。

2009年8月11日(火曜日)
 颱風の進路が南に逸れたせいか、天候は穏やか。
 しかし朝の5時に静岡駿河湾で震度6弱の地震があり、東京も震度4。現地では家屋被害とともに、東名高速が寸断され、復旧の目処は付かず。
 日本の物流に大打撃だ。

 「地震で崩れる?大量の本に埋まり女性死亡」。
 くわばら、くわばら。


2009年8月12日(水曜日)
 実家からのメールにも、昨日のニュースが引き合いに。

 購入予定書籍:「通信の数学的理論」。
 相変わらず文庫とは思えん値段だ。

 「台開與坂村健合作u-home創造科技生活新風貌」と、本日オープニングセレモニーがあったu-Homeのニュース。
 関係者の人、お疲れさまでした。


2009年8月13日(木曜日)
 昨日のニュースの補遺。
 まさか台北まで観に行く奴はおるまいて。

 某宗教政党が、撤退するとか、撤退を撤回するとか。
 まあ、正直、出ない方が良いとは思うけどね。
 そういえば画伯ニコ動の「第45回衆議院議員総選挙 ネット入口調査」に言及していたけど、回答者の人数だけでは統計的有意性は確保できないんだよねぇ。
 調査対象の年齢分布とか男女比とか、標本の偏りが把握できないと、結果を有意に取り扱うことはできないのだ。
 回答総数だけじゃなくて、標本についての数字もきちんと出せないと、いつまでたっても「ネットの世論は〜」的な扱いを脱せないと思う。
 逆を言えば、そういう数字をきっちり出して、統計的に解析可能な状態になれば、一つの世論調査として有意性を持つと思うのよ。


2009年8月14日(金曜日)
 コミケ初日。
 午後から出動して、まったりと企業ブースでCDなんぞ集めてみたり。
 というかコミケ初売りならともかく、コミケ専売は止めてくれませんかねぇ。
 無理をしない程度に巡回して、帰る。

 そういえば、都内中のバスがかき集められるとまで言われるコミケ都バス輸送ですが、ビッグサイトのバス操車場で、日野の非接触給電ハイブリッドバスを目撃。一台しかないこの車輛、果たして残る二日の間に、乗る機会を得られるだろうか……。

 GMChevrolet Voltが「230MPG」(約98km/l)を達成したと自称している件。
 シリーズハイブリッドというよりは、発電用エンジンを積み込んだ電気自動車ですね。最初の40マイルはバッテリに蓄えられた電気で走り、そのあとは発電しながら走る、と。発電用のエンジンは排気量1.4リットルで53kWの出力がある、と。
 モータ出力は111kW、バッテリ容量は16kWhってことなんですが……。
 で、公称値は満充電の状態から、51マイル走った距離を消費燃料で割るという……おい
 とりあえず、デザインとしては、フロントノーズの中にエンジンとモータを全部ぶち込んだ前輪駆動車。
 うーん……。
 ツッコミどころ満載ですね。
 なんというか、「ハイブリッド車作ってみたかったんだけど、制御が無理なんで、エンジン付き電気自動車になりました」って感じ。電気自動車としても、シリーズハイブリッド車としても中途半端な感じだねぇ。
 内燃機関は発電機、と割り切るのであれば、なにも4ストのガソリンエンジンじゃなくても良くて、ガスタービンでも良いわけよ。プリウスやインサイトと違って、エンジンからの機械動力を出力軸に出すわけじゃないので、最大效率域で定速回転だけしてりゃいいので、エンジンの選択肢も他にあったのではなかろうかと思ってしまう。


2009年8月15日(土曜日)
 新型インフルエンザで国内初の死者。
 状況的にいずれどこかで出ることではあったが、残念だ。
 予言するわけではないが、1〜2週間後に、全国各地で若者を中心とした新型インフルの発症が相次ぐのではないかと、有明で思ったりした。
 しかし……明らかに日本の状況は「第三段階(感染拡大期〜蔓延期)」に入っているように見えるのだが、厚生労働省はまだアラートを上げないのだろうか?

2009年8月16日(日曜日)
 “夏”は終わった……。

2009年8月17日(月曜日)
 一日家で体を休めつつ、作業。
 作業ペースは決して悪くないのだが、量が膨大なので、進んだ感じがしない。
 あれ? それってなんか仕事と同じような……。

 「64年目の終戦記念日には日中で『火垂るの墓』などいかがでしょう?」の最初の10件の感想を見て、世界に平和が到来しないことを確信した。


2009年8月18日(火曜日)
 韓国の話題二つ。
 金大中元大統領が逝去した由。
 謹んで、お悔やみを申し上げる。
 韓国発の宇宙ロケット「羅老号(KSLV-1)」の射上げは、天候等の問題がなければ明日16時〜18時頃になるそうな。
 頑張って上がっていって欲しい。
 なお、航行警報は発令済み。
2009年8月19日(水曜日)
 KSLVは射上げ7分56秒前で中止に
 ロシアのロケットは基本的に発射シーケンスが全自動なので、シーケンストラブルというより、機構的なトラブルが出てシーケンスが停止したんではないかと思われますが、はて。
 まあなんにせよ、予備日は26日までありますし、ロケットの射上げに延期は付きもの。これにめげずに頑張って欲しいものです。ロシアの技術者には。

 国内で新型インフルエンザ死亡例が立て続いた上で、本格的な流行への突入を目前にしているとのお言葉
 いやぁ、とっくに感染拡大期‐蔓延期だと思うんだけど……。
 それにしても、お盆休みで人の移動が行われた直後だけに、感染症の蔓延は一気に広まるのではないかと思われます。
 最新の情報に注意して、せめて体調管理に努めましょう。


2009年8月20日(木曜日)
 大修館書店の「月刊言語」が本年12月号で休刊となるらしい。
 残念なことだが、時代の流れか。

 やや旧聞ながら、朝日に「〈新常用漢字表をよむ〉 字体統一で修正案が難航という記事があった。署名は白石明彦氏。白石氏は漢字問題を長く追い続けている方。
 記事の内容は特に何かあるわけではなく、単なる委員会の観察記事みたいなもの。毎回のように傍聴に行っている人間には特に面白味もないが、多くの一般の人に小委員会の雰囲気を伝えることは大切だろう。
 ただ、この記事では、金武委員の名前だけが出ているのだが、どういう意図だろうか。他の委員は名前が出ていないのに……。勘繰り過ぎだろうか。


2009年8月21日(金曜日)
 最近、「ご当地カレー」なるものに興味を持っている。
 ただし、食べ物としての興味ではなく、文化学的興味である。
 言うまでもなく、カレーは海外から渡来した料理である。その伝来過程には複数の経路が知られているが、イギリス海軍‐日本海軍ルートや、ラス・ビハリ・ボース‐中村屋ルートなどがある。
 ともあれ、明治開国の後日本に入ってきた、比較的新しい料理であるが、最近これが「ご当地性」を確保しつつあることに興味を覚えるのだ。
 ぱっと思いつくだけでも、北海道のホワイトカレーやスープカレー、近年発展著しい金沢カレー、横須賀海軍カレーなどが挙げられようか。単純にご当地の名物をぶち込んだカレーではなく、調理や味の偏りを持っているところがポイント。
 似たような経緯を辿った先行事例としてラーメンが挙げられようが、これまた恐らく明治以後日本に入ってきた食品でありながら、現在は日本各地に「ご当地ラーメン」が根付いている。札幌ラーメンや喜多方ラーメン、博多豚骨のような知名度全国クラスのものから富山ブラックのようなローカルなもの、果ては名古屋のロボットラーメンまで、実に幅広く存在している。
 日本に渡来してきた外来料理が、まず日本に根付き、その上で日本国内で地域性を確保するに至るそのプロセスとはいかなるものなのであろうか。
 いち早い本格的な調査研究を期待したい。

 独ダイムラースマートブランドでのEV生産を11月から開始するとのこと。製造するのは、現在すでに試験車両が100輛ほど走っている、smart fortwoのEVモデル(smart ed)の改良型らしい。
 バッテリは米テスラ社からの供給ということですが、テスラって電池屋じゃなかったと思うんだがな……(自動車屋ってわけでもないが)。

 一方日本では、日本交通米ベタープレイスと組んで、バッテリ交換式のEVタクシー実験をおっぱじめるらしい
 ベタープレイスはバッテリ交換式EVの提案を行っている会社ですが、バッテリ交換式には、バッテリの形式の統一や、爾後の技術革新への追従性、バッテリの交換頻度・流通速度の見極めなど、一般の乗用車用途を対象とした時には解決が難しい問題が少なからず見られるため、ベタープレイスと組んでいる日産ですらLeafでは採用しなかったというオチが付いていたわけですが、タクシーに活路を見出したといったところでしょうか。
 実際、大手タクシー会社などではこれまでもLPG/LNG車の採用などを行ったケースもあり、電池交換式電気自動車も規模によっては不可能ではないでしょうね。ベース車を何にするのかとか、他にも問題はあると思いますけど……。
 それこそKAZでもベース車にしたらどうだろうか(爆)。


2009年8月22日(土曜日)
 ひゅうが型の二番艦が進水し、「いせ」と命名されたそうな
 あれは冗談のつもりだったんだが……。

 本田技研が2010年代前半中に電気自動車に参入するんだそうな
 現時点では、株価対策かな。


2009年8月23日(日曜日)
 コミティア。
 新刊出せないまま、日々は過ぎ……。
 本気で小説の書き方を忘れてきている自分がいる。

 イベント終了後、メンバーの一人がガンダムを観に行きたいと言い出したので、ゆりかもめで台場まで。
 なんという人の列。何という人の群れ。


2009年8月24日(月曜日)
 愛媛新聞に「辻?辻?」とかいう記事が載ったそうな。オンラインでは分からないが、恐らく紙面では一点と二点の辻を使っていたものと思われる。
 中段まではマトモなのに、最後の最後に国語の目安を示すはずが、つじつま合わせに終始する。と〆て、全体を意味不明にしてしまっている。
 「一点か二点か、どちらかにしろ」という意見こそがこの問題を深刻化させている元凶であって、阿辻先生の「どっちでもええやんけ」というのが、この問題を解決するリーズナブルな姿勢であることは言うまでもない。新漢字表でも「どっちでも構わない」と本文に書いた上で、さらに表の中でも混在する。
 そう。漢字の点画に無意味な厳密さを求めるから、このような意味のない争いをしなければならなくなる。
 いい加減、そのような政策は無用として欲しい。

 そういえば中国で今年中に発表されるとされていた規範漢字ですが、去る12日から試案が意見公募に附されています。
 へー。中国でも意見公募ってするんだー。意見を出した場合の身の安全って保障されるのかな。漏れなくミステリーツアーにご招待だったりして。
 それはともかく、“識繁寫簡”の掛け声も何処吹く風、見事な簡体字表です、ありがとうございました。
 なんか44字ほど字体を微修正したぜ、とか書いてあって、ああ、ここでも要らぬ争いの火種を撒く人がいる。人間って……と思いを新たにした。


2009年8月25日(火曜日)
 朝っぱらから緊急地震速報が出て、身構えていたのに何も起きなかった。
 後で誤報と知った。
 一安心。
 誤報はないに越したことはないけど、出ないで直撃よりはマシと考え、予行演習だったと前向きに捉えるのが吉かと思う。

 Eliicaで知られる慶應の清水教授を中心として、ベンチャー企業「SIM-Drive」が設立されたそうな
 プレスリリースや紹介記事(1,2,3)を読む限り、慶応大学電気自動車研究室で開発してきたインホイール・モータ駆動システムをコンポーネントとして販売する気のようですね。
 自動車の電気駆動化によって起こる(かもしれない)と考えられている変化の一つが、このような自動車部品のコンポーネント化なのですが、上手く行く、いや上手くは行かない、と意見が対立しております。
 例えば日産・Leafのようにフロントエンジンルームにモータを据え付け、トランスミッション/ディファレンシャル・ギアを介して、さらに等速継手を介して前輪を駆動する、などというレイアウトは、既存の自動車会社でなければ製造は困難です。
 しかし、清水教授が長年研究してきたビルドイン・フレーム&インホイール・モータの組み合わせは、そういった設計・製造の制約を受けません。極論すれば、ボディのデザインさえして、あとは適当なフレームとモータを持って来れば走れる車をでっち上げられる可能性があります。
 この方式が電気自動車界の主流となるのか、興味深く見守っていきたいところです。

 先行きが不安視され、中止勧告まで出ていたGXロケットですが見直しが決定した模様
 まあ、妥当な線ではないでしょうか。
 これで宇宙開発におけるIHIの地位低下を(産業保護の観点から)憂う声もありますが、実現不能なプロジェクトに金を注ぎ込み続けられる程、日本の宇宙開発予算は潤沢ではありません。LNGロケットを使った別のソリューションを提案して欲しいものです。

 ロケットと言えば、延期の果てに本日17時射上げとなっていた韓国のKSLV-1ですがロケットは上がったのですが、衛星の軌道投入には失敗したようです。
 ま、宇宙開発に於いては良くあることです。
 これにめげずに頑張って欲しいものです。ロシアには。


2009年8月26日(水曜日)
 旧暦七夕。

 画伯が「選挙公報貰ってきたぜー」と勇んでおりますが、東京12区の私はすっかりやる気を失っています。

氏名 年齢 党派 肩書き 備考
与国秀行 33 幸福実現党 文筆業 元伝説の不良。総合挌鬪技経験も。
太田昭宏 63 公明党 衆院議員 公明党代表
青木愛 44 民主党 元参院議員 タレント議員。衆院鞍替え。比例重複立候補。
池内沙織 26 共産党 共産党衆院東京12区青年運動部長
 この顔ぶれで、一体誰に票を投じろというのか。
 新手のイジメか?

 仕方がないので、最近は最高裁判所裁判官国民審査に附される最高裁判所裁判官のチェックをしていたりします。
 15名の判事のうち、今回審査に附されるのは以下の9名。

 最高裁のサイトにもうちょっとまとまった情報があっても良いと思うな。
 私のようによく判例を漁っている人間ならともかく、そうでない人間にとっては、プロフィールだって探すのは大変だと思う。

 遅まきながら、當山先生のblogで紹介されていたNHK放送文化研究所の塩田雄大氏による「視聴者はどのくらい“漢字表記”を求めているのか〜「放送における漢字表記についての調査」から〜」(「放送研究と調査」2009年7月号所收)を読んだ。
 調査手法は適切なのだが、いかんせん、調査対象熟語(17語)が少な過ぎる。また、対象語の選定手法は、洗練の余地があろうかと思う。
 そういった問題はあるにしても、「漢字感」とでも言うべきものを探る動きに、一石を投じるものだろう。
 実に興味深いのが、学歴による有意差が存在したこと。いや、冷静に考えればあって当然なのだろうが、それが数字として明快に示されたことは大きい。当り前だが、漢字小委員会のようなところに集められる委員というのは“学識経験者”であり、人並み以上の漢字についての学識があると看做される。傍聴者やこの問題に強く着目している人たちも、似たような傾向はあるのではなかろうか。
 そういう人たちの「漢字指向」と、全国民の平均としての「漢字指向」には乖離がある、その可能性が指摘されたことは、決して小さな問題ではない。書籍の文字(漢字)使いは、書籍を読む人という母体の標本の偏りを暗默に持っていることを、突きつけられた形だ。
 その上で、無作為抽出した標本に対し、かな・漢字書きの好悪を問うたこの調査には大きな意義がある。
 さてしかし、一方でこうも思った。この問題を官制漢字表という方法で解決することが適当なのだろうか、と。
 静的な印刷物と違って、放送に於ける字幕は、必ずしも静的なものとは言えない。かつて字幕は印刷された字幕原稿を撮影して重ね合わせていたが、現在ではノンリニア編集機の上で文字入力をしているに過ぎない。合成後の画像はエンコーダを介して圧縮されて電波(や信号派)に乗ってご家庭に届く。
 しかしよくよく考えてみると、何も合成後の画像を一枚絵として送る必要も必ずしもなく、DVDの字幕のように末端で合成することも、決して不可能ではない。現在のデジタルテレビジョンであれば字幕放送機能が標準装備されている。これを将来更に拡張することも不可能ではないだろう。
 その際に、漢字書き、総ルビ、平仮名開き……などを選択可能にしておく、などの形で視聴者のレベルに応じた字幕が可能になるのではないか、などの技術的解決を模索することも、放送の場合はアリなのではないか、とも思ったのだ。
 勿論、この場合は社会的なインフラコストの問題が絡んでくるので、単純ではないのだが。


2009年8月27日(木曜日)
 GXロケットの凍結が取り沙汰されている最中ですが、GXの二段目として開発が始まったJAXALNGロケットの公開があったようです
 記事にも書かれていますが、実はLNGエンジンの開発では、日本はトップランナーでありまして、実際の燃焼試験にまで到達している唯一の国です。
 これも記事中にありますが、LNGエンジンには液酸/液水エンジンにはない長所があり、これの開発を続けることは日本の宇宙技術の長期的な発展には不可欠であると考えられます。
 勿論、実用エンジンとして完成させるためにはまだまだ開発を続けなければならず、道程は決して平坦ではありませんが、エンジン開発などというものは地道な努力こそがなにより大事なものですから、ここで放り投げたりせず弛まぬ前進を続けて頂きたく思います。

 そんでもって、ISASの次期個体に予算がつくらしい
 遅れはしたが、良いことだ。
 民主党がこれを潰したりしないことを切に祈る。
 しかし……去年のうちにGX打ち切って、次期個体に注力していれば……と思わずにはいられない。

 先日の緊急地震速報の誤報は、地震観測点からの異常なデータが原因であり、その異常震度計データの原因はソフトウェアのバグだったとの結論がでました。

 マイクロメートルとすべきところをミリメートルにしていた、というのは、何というか、いかにもやりそうな間違いですね……。
 原因究明を厳にして、再発防止に努めるその姿勢を評価したいと思います。

 ロボットシティ・福岡県から、「ベーダセンター、またがって乗る電動車椅子「RODEM」を発表」というニュース。
 少々図体は大きいのですが、乗り降りのしやすさなど、良く考えられていますね。面白いと思います。着座位置などもロボティクスで自動制御だと尚のこと面白いでしょうか。
 個人的にはやはり車輪ではなく二足歩行をやってもらいたかったですねー。
 人を乗せるときにしゃがんで、よっこいしょ、と立ち上がったりするのが良いと思うのですよ、ビジュアル的に。


2009年8月28日(金曜日)
 誰よりもお金が好きだった加根田金男少年は、怪獣カネゴンになってしまった。
 はくほーはきっと萌ヱゴンになるに違いない。

2009年8月29日(土曜日)
 夕刻より、クレヨン社のお仕事。
 Pro Toolsの面倒を見るのもこれで何度目か……。
 どうして突然起動しなくなったりするのかなぁ、あのソフトは。
 DAWマシンは専用であるべき、という開発思想なんだろうか。(賛同できるところがないでもないが、それならその旨、きちんと書いて欲しい)
2009年8月30日(日曜日)
 いやー、民主党、勝ちも勝ったり300議席ですか。
 過半数どころか安定多数。これは本気であのマニフェストを実行しにかかりかねんなー。
 他にも政治家の言うことを聞かない官僚の首を飛ばすとか、都合の悪い捜査をする検察には指揮権を発動するとか、とんでもない事を言っていた気もするけど、どのくらい実行する気なんだろうか。
 とりあえず、閣僚名簿に注目したいところ。特に、外相、防相、厚労相辺りは喫緊の懸案が多いところなので、誰が座るのか興味が尽きない。特に防相はまともな人になって欲しいが……。
 ところで、私の住んでる東京12区ですが、某宗教政党代表が落選するという波乱がありました。宗教政党は嫌いですが、代わりに受かったのがタレント候補では、“犬去りて豚来たる”的な感想を抱かずにはおられません。

2009年8月31日(月曜日)
 総選挙の結果を寿ぐように、野分の襲来。

 いすゞは慶應清水教授と組むと先報されましたが、三菱ふそう三菱重工と組むんだそうな
 MHIは電力貯蔵用大型蓄電池事業に向けて長年リチウムイオン電池の開発を行ってきた実績があり、電気自動車業界への参入を仄めかしていましたが、まずは三菱ふそうが供給先になるようですね。
 まー、ふそうがどのくらい本気でやるのか分かりませんが、清水教授ほど徹底した電気自動車にはならんのと違いますかね。
 日本のバス業界はいすゞ/日野(トヨタ系)と三菱ふそう/日産ディーゼル(外資系)の二極体制に再編されましたが、戦いは電気自動車へと持ち越されるようです。