哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」

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西紀2024年6月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2024年6月1日(土曜日)

2018年に起こった韓国海軍レーダー照射事件ですが、この度幕引きとなった由。

一見有耶無耶になっている印象ですが、「CUESを守れ」という内容になっている点からして、韓国が実質的に前政権の過誤を認めてこれを改める内容になってます。

本音を言えば、当時その場にいた韓国艦艇が何をやっていたのか、その場に居合わせた北朝鮮船舶との関係はどうだったのか、を詳らかにして欲しいところではあったわけですが、流石にそこまでは手を付けられなかったか。


2024年6月2日(日曜日)

先日「日本製レール驚愕の大量供与 ウクライナの鉄道修復を支援へ 重さにビックリ!」という報道があって、ウクライナの鉄道の復旧のために日本製のレールが供与される由。日本はどうしても直截的な兵器の供与に難がありますので、こういう形ででも支援ができるのは良いことですね。

ところで記事中でもちょっと触れられていますが、現在のウクライナの鉄道の軌間はロシア軌です。これが今回の侵略に於いてロシアからの鉄道輸送を容易ならしめたという反省と、ロシアとの決別・欧州への参入という意図から、ウクライナでは標準軌への改軌が計画されていると伝え聞いていたのですが、この記事に際して調べてみたところ、この4月から少しずつ改軌(というか標準軌新線の敷設)が始まっているとか

この動き、バルト三国やフィンランドにも飛び火するかな?


2024年6月3日(月曜日)

先月末の日テレの報告書に対抗して、小学館が「セクシー田中さん問題」の報告書を公開

日テレの報告書よりも当事者意識の強いウェットな内容という第一印象。一方で、誤記が見られるなど、些か作業が性急だったのではないかと思わされるところも。

日テレ報告書と小学館報告書でそれぞれの人物に別々の仮名を宛ててるので、両方読んでると誰がどっちのどなたさんか、混乱したわ……。これだけでも第三者委員会にする意味があると思うわ。

識別子 小学館報告書 日テレ報告書 所属 役柄
社員A C 小学館 第一コミック局 原作者担当編集者
社員B D 小学館 クロスメディア事業局 本件契約担当
日テレ社員Y A 日テレ 番組プロデューサ
日テレ社員X B 日テレ チーフプロデューサ

小学館側の報告書なので、結局は自分たちは頑張りました、日テレが悪かった、でも出来上がったドラマは成功だったよ、みたいな感じなんですが、ほぼほぼ甲(小学館A氏/日テレ報告書C氏)と丙(日テレY氏/日テレ報告書A氏)のやり取りが言った言わないとか伝えたそういう意図とは受け取らなかったみたいな話に終始していて、特に丙がどうも言われたことを自分に都合よく解釈する傾向が強いらしく、また甲がメールでは婉曲な表現を使ったらしいこともあって、丙が問題の重要度や緊急性を低く解釈していた様子が窺えます。

上記4名の中で乙が最も早い段階から事態の悪化を予想・認識しているのですが、残念なことに具体的な解決に着手できず、事態が破局に向かってしまいます。

というか、日テレ側が曲がりなりにも「組織」として動いているのに対し、小学館側は最後の最後まで個々人の動きに留まってるんですよね。管理職も取締役も事態を認識しないまま。取締役を含む危機対策チームが立ち上がったのがSNSが炎上した後という辺りで、小学館側には事前に事態を沈静化させる方法が全く無かったと言わざるを得ないでしょう。

恐らく「マンガ」という芸術性・作品性の高い商品を作り続けるためにこのような体制になっているのだと思われるのですが、それは外部との折衝、組織的対処という局面になると、ほぼ担当編集者の力量恃みということになってしまいます。そして甲が通常業務に加えて日テレとの折衝をせねばならずオーバーワーク状態であったと報告されています。

勿論甲には甲なりの思惑があって原作者を守ろうとしたのでしょうが、その結果は伝言ゲームで不誠実な仲介者(主に丙)の存在によって原作者のフラストレーションという形に。(そして脚本家も同様にフラストレーションを溜めていった)

多分甲は編集者としては優秀で、作家からも信頼される人柄なんだろうと思います。でも決定的に、原作者の反論を小学館の法務にも広報にも諮らずに公開してしまったのは、社員として守るべき一線を超えてしまっている。やるせないことに、これが“作家に寄り添った”、作家の意志を尊重した果てに起きたのであろうということ。

小学館上層部が事態を把握したのがその後というのだから、火の手が上がった時には既に遅し。

善意で事態が悪くなるなんて世の中ありふれているけど、これは本当に酷い。

小学館側は著作者人格権の強さを理解していて、それを盾に様々な修正を迫ったと自覚的なわけですが、一方でドラマ化という甘すぎる果実を前に埋没費用の誤謬に陥ってもいます。走り出したからには走りきらねばならぬ、という点について、疑った様子が全くありません。恐らく日テレ側はそれを織り込み済みで見切り発車で走り出している確信犯。

そういう点では甲は編集者としてはともかく、ドラマ制作における原作者の代理人、監修担当者としては残念なことに落第だったんでしょう。監修体制が崩壊同然の状態になった時に、制作スケジュール自体を白紙に戻す(あるいは許諾そのものを取り消す)といった選択肢を持ち出すくらいでなければいけなかったんでしょう。それだけの権限があったかどうかは定かではありませんが、主導権を日テレ側に掌握されて、その枠組の中で最善を尽くしても限界があるんですよね。

そんで丙ですが、小学館側が許諾条件の交渉開始と考えていた3月の時点で許諾を貰ったとし、4月に既に10月放送を獲得し(しかもそれを小学館側に伝えたのは6月)、キャスティングを先行させ脚本家も決めてしまい、走り出してから6月に許諾交渉をして結局本放送前に契約書が交せないという状態で走り拔いた。凄いね。日テレは二度とこの人物に原作付きの仕事をさせるべきではないでしょう。恐らく過去にも似たような方法で、嫌々、渋々に許諾を捥ぎ取って来たのではないか、と邪推されます。

そんで今後どうするかですが、やはりもっとリーガルにやるしかないんじゃないですかね。毎回法務呼んで契約書書くのが理想ですが、そこまでは日本では難しいでしょうから、制作段階毎に確認書を作っていく、でも良いと思うのですよ。例えば日テレ側が許諾を得たと認識している3月の打ち合わせの時に、「これは許諾ではなく、1年間の独占的な許諾交渉権を日テレに認めるもの」とかの文書を作って共有しておくだけでも大分違ったと思うんですよ。少なくともその状態でキャスティングに走るのは日テレ社内的にも難しかったでしょうし、途中で軌道修正する期間も時間も取れたと思うのですよね。

尤も、本件について言えば、日テレ制作陣のコアチームメンバーの作品理解が原作者の意図から外れてしまっていたという、決定的とも言える問題が先頭にあるため、そのような方法を取っていればドラマ化そのものが途中で立ち消えになったであろう、と考えられるところです。

後知恵ですが、どこかで強権が発動されてドラマ化が止まっていれば良かったんでしょうね、本件は。


2024年6月4日(火曜日)

なんか地元の祭りらしく祭囃子が賑やかしかった。

メキシコで初の女性大統領が選出される見通しだそうですが、この大統領選挙と同時に進行した州知事選挙他の一大選挙戦の中で、上から下まで20人以上(一説には30人以上)の候補者が殺害されているとかで、一体どんな選挙戦だったのかと……。

前大統領はマフィアとの癒着が取り沙汰されていて、この候補者はその後継ということですので、治安状態が解決する様相はない模様。

これじゃ米国への不法入国も増えようと言うものだよなぁ……。

壁作れば解決する問題じゃない、ってのは、こういうことなんだよね。


2024年6月5日(水曜日)

3月で一旦終了した「解体キングダム」が久々に放送してた。

とうとう対象物が人工物じゃなくて天然の岩になったんかい……。

取材を受ける側もノリノリで、こう言っちゃ何だけど、一種の視聴者参加型番組みたいな雰囲気になってきてる。

基本的にはこの路線で行けば良いんじゃないかと思うんだけど、ただ、折角不定期番組化したんだから、45分と言わず90分番組とかにすれば良いのにと思わないでもない。

日本放送協会報によれば、次回は6月26日の予定。


2024年6月6日(木曜日)

ロシア、欧米の敵国に兵器供給する可能性 プーチン氏が警告」だそうで、どうやら少し前から西側諸国が供与した兵器でのロシア領内攻撃を許可したことが效いているご様子。

ロシアがロシア領内からウクライナを攻撃しているのに、ウクライナがロシア領内への攻撃ができないことを「片手を縛られている」と向こうの報道では表現していましたが、その片手の封印が少し緩められただけで、ロシアの防空システムが次々と破壊されてしまったわけでして、ロシアとしては血相を変えて口撃するしかない、といったところでしょうか。

暫く前からロシアは非戦略核兵器(戦術核兵器)の使用を仄めかすようになっておりますが、どうにも通常兵器の性能差が従前考えられていたよりかなり隔絶した技術差があったらしく、ロシアとしては自国の安全保障を核兵器に頼らざるを得なくなってきている模様。

ただし、核兵器は相互確証破壊には不可欠とも言える要素ですが、戦術レベルの兵器として考えた時には使い勝手が悪く、使用した場合の国際政治でのペナルティも予想し難いものがあり、本当に使うのか、使ってその先の見通しが立つのか、悩ましい代物です。

尤も、ロシアの場合このままでも先の見通しは立たないので、破れかぶれになったら使ってしまう可能性は充分にあるわけですが……。

その前に性能で劣る通常兵器を在庫一掃しようというわけでもないのでしょうが、戦後は最早買い手がつかないでしょうから、売れるうちに売っておくのも悪くないとでも考えたのかも知れませんね。


2024年6月7日(金曜日)

昨日のロシアに対抗したわけでもないでしょうが、突如フランスからウクライナにミラージュ2000を供与というが。

やめてやれよ……。

確かにですね、ミラージュ2000は先年フランス本国での運用が終了して、用廃となったばかりの比較的状態の良い機体が、自国や他国の配備状況に気兼ねなく供与できる状態にあるというのは理解できます。用廃になっていますから評価額はゼロでしょうし、損失しても惜しくないというのもあるでしょう。

でも押し付けられる方のことを考えるとね……。

戦争は兵站でやるもんでして、以前も書いたのですが戦鬪機は特に戦鬪機それ自体よりも保守整備体制を整えないとあっという間に飛べないガラクタに成り果てます。今頑張ってF-16の兵站を整えようとしているウクライナに別の機体を持ち込むのは、余程切羽詰まった事情でもない限りは迷惑極まりないことだと傍目には思われます。

もっとも、本当にそこまで状況が切羽詰まっている可能性もないではないのですが……その場合は非常に雑な使われ方をすることになるだろうと思われ、それこそ用廃になった機体を戦場に投棄するようなことになるのかも知れません。


2024年6月8日(土曜日)

ニコニコサービスが利用できない状況について」と、ニコ動が大規模なサイバー攻撃に晒されてサービス停止中と。どうやらニコ動だけではなくKADOKAWAグループ全体に攻撃がなされているっぽいですな。

これは「能動的サイバー防御“早期に法案を” 首相がデジタル相に指示」と報道されている例の検討が加速しそうだなぁ。(ただし、本件については現行憲法下での“能動的サイバー防御”は難しい、というのが私の見解

KADOKAWAはコンテンツサービス企業としては日本の最大手ですから、大きな問題になることは間違いないでしょう。

果たして転機になるのでしょうか、それともこれまで通りまた諦めるだけで終わるでしょうか。


2024年6月9日(日曜日)

NHKスペシャル追跡“紅麹サプリ”〜健康ブームの死角に迫る〜」を観たんですがねぇ……勿論小林製薬の責任は問うべきだろうけど、背景にある“健康ブーム”についてはNHK自身も顧みるべきところがあるんじゃないですかねぇ。

かつての“ガッテン”や現在の“トリセツ”とか、怪しげな“健康情報”を垂れ流していますよね。民放にまで広げると、誤情報とまでは言わないまでも、怪しげな健康情報が電波に載っていることは多々見られます。更にCMに至っては。

私は以前からBPOに医学委員会を作って放送における医学情報の正当性を自主審査すべきだと主張していますが、現状では機能性食品のいい加減さを許しているのがテレビメディアですからねぇ……。

健康になりたい、健康でありたいと思う人の心は理解できるのですが、NHKなんかはむしろそういった心理に付け込む商品について警鐘を鳴らす側であるのが本来のあり方だったのではないですかね?


2024年6月10日(月曜日)

残り物を利用して適当に料理をこさえたら、過去の料理歴でもちょっと記憶にないくらい美味しかった。

……ただし二度と再現できない。


2024年6月11日(火曜日)

【独自】航空燃料不足 官民で早急対応 今月中旬に緊急協議会を設置」とかいう記事があったんですが、これ実は石油そのものが足りてない話じゃなくて、例のトラックドライバー規制の関係で燃料が運べなくなった話なんですよね。

前段階として石油需要の伸び悩みから日本では製油所の統廃合が進んでいたところにトラックドライバー規制がかかったため、集約された製油所から長距離をタンクローリーで運搬する、というモデルが破綻したわけです。予想外の要因としてはコロナ禍明けのインバウンド需要の回復速度が予想以上であったことがありますが、どっちにしろ現状ではどうにもならないでしょうね。

某国では似たような事例の際に軍隊を投入して石油を運搬していましたが、日本ではどうしますかね。やはり災害派遣扱いで自衛隊に運ばせますかね?

簡単な解決策がない話なんですよねぇ、根本的にはパイプラインでも引かないとどうにもならないので。


2024年6月12日(水曜日)

Windows Updateの日で朝起きたらWindows 11マシンは再起動して終わっておった。やめてくんねぇかなぁ……。

で、午前中にメインのWindows 10マシンのWindows Updateをかけたら途中でBSOD嚙ましてくれた。

再起動したら何事もなかったように続きが始まって終わったから良かったけど、心臓に悪いわ。


2024年6月13日(木曜日)

ウクライナでおっ始めて以降、西側からの制裁を受けて欧米製旅客機の保守ができなくなったロシアが国産機に切り替えるぜ!と吹け上がっていた件ですが、「「制裁の影響?」ロシア 新型の国産旅客機MS-21 年内納入を断念! 部品の国産化進めるも遅れ」とやっぱり無理があった模様。

記事中のМС‑21と共によく名前の上がるスホーイスーパジェットの方もエンジン換装という話で、その換装するエンジンが未だ開発中という状態。

ただまあ、両機が頑張って出来上がったとしても、実際の生産が可能かと言われると、工場の工作機械が殆ど西側製という話なんでねぇ……。

これ、先の大戦の日本もそうだったんですが、工作機械が外国製でその輸入を止められてしまうと、切削刃のような消耗品が消耗していくに従って部品の生産が滞るようになり……という状態に陥っていくんですよね。

その残る生産力は既存の軍用機に振り分けられるでしょうから、新規の民生用機が生産できるかどうかはかなり厳しい状態になろうかと。

この辺、戦後の日本が根性入れて工作機械の国産化に邁進したというのは、余程の経験だったのでしょう。

とは言え、ロシアも友朋国から工作機械やその製造物を輸入できないわけではなく、中国も北朝鮮も結構先端的な工作機械を作っているので、なんとかなってしまう可能性もないでもないわけですが。


2024年6月14日(金曜日)

先月に障害を起こしたnasneだけど、ちまちまとBUFFALOとやり取りしつつあれやこれやと調査を進めていたところ、本日原因らしきものを突き止めるに至った。

そもそも、殆どの機能は動いていて、PC TV plusからの情報取得にエラーが出る(その結果PC TV plusからの操作ができなくなる)という状況で、エラーが出る前なら録画した番組の再生や削除ができていた。またPC TV plus以外のDLNA機器からのアクセスは可能で動画の再生もできていたことから、DLNAに追加されているnasne拡張部分(torneやPC TV plusで利用しているAPI。参考)で障害が発生していることは間違いなさそうだった。

そんで本日、修理に出すにしても、バックアップは取っといた方が良いよな、と、もう一台ある健常なBufflo製nasneで、障害を起こしたnasneの録画データを“お引越しダビング”してみた。

終了予定は3日後とか表示されてその間どうするかなぁとか思っていたんですが、数時間後、なんと健常だったnasneが同じ症状を発症。ダビングは数番組終わったばかり。

もしやこれは!?とダビングを中断し、ダビング済の録画データを一つずつ消していってみると、とある番組を消したところでnasneが健常に戻った。

この番組が原因なのは間違いなさそう。

この番組のデータが破損しているのか、あるいはこの番組のデータが何かしらnasneのバグを踏んでいるというところだろう。

さて、これで障害を起こしているnasneから当該番組を消して復旧すればこちらとしては解決なのだが、問題はnasneのファームにバグがあって、その番組のデータ自体は正常である場合、何らかの拍子に再び同じことが起こりかねない。

一応BUFFALOに連絡して、解析のためにこのnasneまるごと持ってく?と投げてみた。果たしてどんな返事が返ってくるか。


2024年6月15日(土曜日)

ウクライナ侵攻を続けるロシアですが、プーチン大統領が「最後通告」を出したとか。

現在ロシアが侵攻している東部4州とクリミアをロシアに引き渡し、NATO加盟を諦めろ、と。本気でこんな条件が飮まれると思ってるんだろうか……?

当然のようにこの条件を飮んでも“交渉”が始まるだけなので、ウクライナには何も保障されないわけですよ。

ウクライナとその支援国家群を動搖させるにしても内容がアレ過ぎて評価のしようがないわけですが、そろそろ本気でロシアとの全面戦争を覚悟した方が良い気がしますね。


2024年6月16日(日曜日)

先週今週とNHKスペシャルで放送された「調査報道・新世紀 File3 子どもを狙う盗撮・児童ポルノの闇」(前編)(後編)は、調査部分は大したものだな、と思った。

ただ、話が取材に入ると突如内容がエキセントリックになるの、何なんだろうな。被害者への感情移入や「怒り」が影響してるんじゃないかなぁ。怒りなどの感情は行動の原動力として重要ですが、実効性のある対策を講じるために必要なのは、工学的な分析だと思う次第。

処罰感情に突き動かされているという印象が強かった。

そういう情動ベースの対策を追求してどうすんのかと……。未成年児童の被害を防止するためなら他の人権を抑圧しても良い、と個人が主張するのは自由の範疇だけど、NHKがそれに乗っかって番組をつくるのはどうなのかと。

どう見ても「正義の秘密警察による監視社会」を招来しようとしているようにしか見えなかったわ。

その点において、NHKが緩慢な自殺をしようとしている番組、という辺りが感想でしょうかね。


2024年6月17日(月曜日)

NHKの映像の世紀バタフライエフェクト、「香港 百年のカオス 借り物の場所 借り物の時間」というサブタイトルがなかなかイカしてましたな。

歴史学徒的な立場からすると、香港が民主的であった期間などは殆ど無きに等しくて、その大部分の時間は“レッセフェール”、即ち自由放任主義でした。法による秩序は最低限度、治安維持も社会保障も当てにならず、義務教育すら行われず、人々が富を求めてあらゆる商売に手を染めることが許された社会。英国はなにやら香港の民主化運動を守っているような風体ですが、実際のところはヤング・プランを骨拔きにしておきながら、返還が決まったら突如埋伏の毒よろしく「民主化」を始めるとか、そりゃ中国政府にだって言いたいことはあるでしょうよ。

勿論だからといって中国のやり口が肯定されるものでもなく、むしろまんまと毒餌に引っかかって弾圧を繰り返してしまった辺り、結果として自分たちの首を絞めましたな。

後先考えない英国のやり口は、見習う必要はないにしても、重々肝に銘じておきたいものです。巻き込まれないためにも。


2024年6月18日(火曜日)

先日投げておいたnasneの件、やはり該当機を提供することになった。

torne拡張部分を使わなければちゃんと動くことはわかっているので、標準のDLNA経由で手元に残しておきたい番組はネットワーク経由ダビングを仕掛け実機提供の準備を進めることにする。

ちなみに代替のnasneとの交換という形になって、HDDの中身は全部提供、ということになるそうな。

これでバグが一つ減れば良いけれど。

そういえばB-CASカードはどうすんだろ。


2024年6月19日(水曜日)

Windowsを使っていたら突如Campaign ManagerとかいうプロセスがWindows 11への移行の案内を最前面全画面で出して下さりやがって大変邪魔。

これ詳しくない人だと「ウィルスに感染した!」とか慌てる人も出るんじゃないか?

とりあえずALT+TABで別プロセスにフォーカスを移して問題のプロセスを止める。

これ、二度と立ち上がらないようにできないものかな……。


2024年6月20日(木曜日)

がん検診で胃カメラを飮むなど。東京で飮んだ時はこんなに太くなかった気がするんだけどなぁ……。鼻からもやったことあるし。

まあ太いほうが解像度が高いとか色々あるんだろうけど……でも、よくよく考えたら、今の技術だったら先端にカメラ仕込んで途中は信号線でも良いはずだけど、本当にファイバーで光学的に映像送ってるんだろうか?

夜になっても咽が痛くて嚥下し難い……。


2024年6月21日(金曜日)

そろそろ会期末なのでエッシャー展に行ってきた。

エッシャーというとトリックアート、という思い込みで行ったんですが、若い頃から晩年まで、エッシャーの軌跡を作品で追った展覧会でした。テッセレーションやトリックアートって人生後半~晩年になってから手掛けたんですね。

若い頃の作品を見たのは初めてだったのですが、超絶に巧いけども、やはり後年の強烈な特徴はないので埋もれちゃってたんだろうな的な。

後半になると、よく見知ったエッシャーの絵が並んでいたわけですが、初見の作品も多く、たっぷり二時間堪能できました。

個人的に気に入ったのは「Paint Gallery」ですね。それもエッシャーのオリジナルよりも、ライデン大学が分析して再構築した方が、とりわけ。

エッシャーは敢えて消失点を消しましたが、むしろCGで無限に続くドロステ效果を見せる方がエッシャーの驚愕の画法画術が際立つのではないかと。

最後、画集を買うかどうか悩んだんですが、少々重すぎると思い諦め、「」のクリアフォルダを買うに留めた。

このエッシャー展は巡回展らしく、富山が終了すると次は豊田らしい。NHKプロモーションが関わっているらしいので、そのうちNHKで特番でも組むのかも知れず。


2024年6月22日(土曜日)

先日、実家にあった1990年製の電子レンジが御臨終を迎えたので新しいのを買ってきたのですが、今時単機能電子レンジなんて家電メーカ製でもヘルツフリー(50/60Hz共用)になってるのね……。とはいえ買ったのは家電量販店のプライベートブランドの電子レンジで周波数固定だったんですけども。

体積も重量もそこそこあって、まあマグネトロンが重いもんなぁと思っていたんですが、考えてみればマイクロ波ソースとしてパワー半導体を使う電子レンジってないもんなんだろうか?

そう思って調べた所、研究などはあるようだったけども、まだ実際の商品としては実用化していないようだった。

まあ、敢えて半導体化する必然性も薄いということか。


2024年6月23日(日曜日)

昨日「マイナンバーカードでPDFに電子署名をしよう! JPKI PDF SIGNER」というサイトを見つけたんだけど、これ地味に凄いことだな。マイナンバーカードとICカードリーダがあれば、日本政府による公的認証によって署名されたPDFが作れちゃう。

マイナンバーカードの券面をコピーして添付しろとかいうわけわからん手続きなんて全廃して、役所への電子的な書類提出は全部これでも良いんじゃねぇのか……。

PDFだけじゃなくてOffice Open XMLOpenDocumentに対応したユーティリティがあれば、大抵の用途はカバーできそうなので、是非公的に用意して欲しい。


2024年6月24日(月曜日)

なんか接続が悪くなった無線LANのAPがあって、どうかしたかなと思って確認したけど見た目では何もわからず。

果てさてと思って僅かに向きを変えた所接続が改善してしまった。

なんでそんなにセンシティブなの……。


2024年6月25日(火曜日)

長年愛用しているボールペンの芯が手に入りにくくなってきてる。そろそろ製品的に終息品なんだろうか……。

交換用のボールペンの芯に合わせてボールペンを買っていたので、もし終息となると被害が甚大なんだよな。

とはいえメーカー側も新しい商品を毎年のように送り出しているわけで、いつまでも旧製品の替芯を作っているわけにもいかないというのは分からんでもないが……。

せめて外形寸法が同じの新製品が出てくれるとありがたいんだけども。

単純に田舎で市内に1軒しかない文房具店に商品が回ってきていないだけという取越苦労なのが一番良いな。


2024年6月26日(水曜日)

四輪の"特定原付"登場 リーン制御で重心移動は要らない」とか、こういう動的制御を取り入れたモビリティが増えるのは楽しくて良いね。

個人的に注目しているのはもう少し大きいLean-3だけど、こういう車幅の細いモビリティが新技術で実用化するのは歓迎したい所。昔見た保険関係の資料で、車の車幅と事故に正の相関関係があったと記憶しているので、細い車は事故減少にも資するのではないかと期待するところがあったり。

そういえばホンダが原付きの生産を止めるとか報道されていたけど、あの辺の小型モビリティは全部電動化していくんじゃないですかね。

もうちょっとバッテリの性能が向上してくれると、性能的にも不満がなくなると思うんですけども。


2024年6月27日(木曜日)

NHKで放送されたBS世界のドキュメンタリーウクライナ軍事支援 武器供与の代償」を拝聴。番組はフランス制作らしい。

まあ番組の中で採り上げられている、対ウクライナ支援として供与された武器の流出の虞は確かにあるのよね。でも“まずは勝たねばならぬ”から目を瞑られている。

大きな問題になるのは戦後でしょうね。

それにしても、兵器と言えどもやはり商品の一つに過ぎないのだよなぁ。需要と供給によって価格が決定される。求める人が多ければ、それが切実であればあるほど、ありとあらゆる調達手段が正当化されてしまう。

それに加えて、兵器ブローカーも結構切実な命の危機に晒されてるんですね。本人への暗殺だけではなく、倉庫の爆破とか、ロシアもやることがエグい。

この辺の秘密工作も、戦後明らかになると良いですね……。


2024年6月28日(金曜日)

NHKの4Kプレミアムで放送されたフロンティア重力波で見えてくるものとは?」を観てたら字幕に誤字を見つけた。

s/真空層/真空槽

そこにあるのは「真空槽」だべや。(参考

ありがちな変換ミスですな。

ということでNHKに連絡しておいたところ、早々に返事が返ってきて再放送時に修正するとのことだった。

それにしてもKAGRAは不運だなぁ。東日本大震災の影響で着手が遅れたプロジェクトだったのに、今度は能登半島地震の影響で観測ができなくなるとか……。

なんとか持ち直して欲しいものです。


2024年6月29日(土曜日)

ロシアの人工衛星が軌道上で分解、多数の宇宙ごみ発生」と、まあ過去にも似た事例のあることなので故意だとは思わないですけども、面倒な話ですね。

怖いのは、これを故意にやらかしかねない国があることです。(どこの国とは言いませんけども)

低軌道ならうっすら大気があるので、軌道を汚しても暫くすれば綺麗になるから問題は少ないという意見もあるのですが、だからといって故意に軌道を汚損するのは容認できません。また故意ではなかったとしても、このような事態に際しては、射上げ国は相応の責任を分担すべきではないかと思いますね。

今のロシアにその余力はないでしょうけども。


2024年6月30日(日曜日)

Amazonのkindleストアには読んだシリーズの続きの未購入巻を表示してくれるURL(Impressの記事)があって便利に使っていたんだけれども、今日アクセスしたら何も表示されなくなった。

突然のサービス終了(Amazonあるある)かなと思ってたんだけど、kindleのトップページからは行くことができて、確認したらどうもURLが変わったようだった。

何のために……。

ともあれ今回はなんとかなった。

恐らくAmazon的には「シリーズの自動購入」を使って欲しいんだろうと思うんだけど、あれ、登録される「シリーズ」の正しさがさっぱりなんで、使い物にならないんだよなぁ。