哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

西紀2024年5月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2024年5月1日(水曜日)

朝のNHKニュースを視ていたら、「もしトランプ前大統領が再選を果たしたら」を「もしトラ」と略してた。

NHK「キャッチ世界のトップニュース」2024-05-01より

選挙の行方は未だ不透明(というかギリギリまで波乱の選挙になりそう)だけれども、一つの可能性として検討しなきゃいけない未来ではあるのだよねぇ……。

凄く嫌だけど。

でも確率的にはあり得る未来なんだよなぁ。

それに備えなきゃいけない、ということが、本当に辛い。

米国の共和党分裂しないかな。


2024年5月2日(木曜日)

印刷しようとしたらプリンタがオフラインになってて、トラブルシュートに1時間程。

というか、プリンタ自体はネットワークに繫がってて、pingも応答するしブラウザからwebインタフェースも表示できる。

なのでWindowsのネットワークプリンタポート周りと踏んだんだけど、メーカーのドライバが障壁となって先に進めない。プリンタメーカの提供してるネットワーク診断ツールではなぜかIPアドレスを直に指定できないため、検出実行→不検出という不毛なループが繰り返される。

なんとなく挙動から、本来のNICとは別の、VM用の仮想NICを見に行ってるっぽい感触なんだけど、これを叩き直す方法が提供されていない。

已むなく新しいプリンタをインストール……している最中に突如接続が復活した。

なんなんだよこれ……。


2024年5月3日(金曜日)

松屋の「ポーランド風ミエロニィハンバーグ」が5月7日までということで、終売前に一度は食べておきたいと思っていた所、本日機会ができたので最寄りの松屋まで食べに行った。

なお、“最寄りの松屋”まで約10km。

東京を退去する時にクロスバイクも処分しちゃったので、残ったママチャリで往復20kmを走破した。やっぱ内装3段変速はキツイな。5段くらい欲しい。

それはともかく、10km走ってミエロニィハンバーグ定食を食べて、また10km走って戻ってきた。美味しかったけど20km走って食べに行くのはもう勘弁かな(苦笑)。


2024年5月4日(土曜日)

眼鏡のバネ蝶番が壊れたので、家から最寄りのチェーンの眼鏡屋に持っていったら……なんと預かり&福井の工場送りで修理まで2週間以上といわれた。前回東京で直した時なんかは一日だったんだけど。費用も10倍くらい。思わず、部品があったら自分で直すよって言っちゃったくらい。

しかも修理してくれって言ってるのに新しいフレームを勧めてきたりとか。

技術力のない眼鏡屋ってのはなぁ……。営業努力は認めるけども。

今回はしょーがないので預けてきたんだけども、別の店を探すべきだな。


2024年5月5日(日曜日)

先日の松屋往復で自転車の汚れが目立つようになったので、快晴の下、自転車を丸洗い。

なお、この陽気で蜃気楼が出たらしく、連休中ということもあり、運の良い観光客が目撃の幸運に浴したらしい。

うちの市は「蜃気楼が見える街」をキャッチフレーズにしてるんだけど、蜃気楼は出るも出ないも気象次第なんで、観光の目玉としては使いにくいよねぇ……。


2024年5月6日(月曜日)

PowerShellで外部プログラムからの入力をパイプやリダイレクトで受ける時に文字コード変換が挟まってCP932化される問題を回避する方法を探して四苦八苦。

受けるPowerShell側だけの問題じゃなくて、送り出す側のプログラムもどうやらSystemLocale見て“適当に”処理していたらしく、両側で対処が必要とか、なんでこんなに面倒なのか。

ともあれ、送り出し側のプログラムにはUTF-8で吐くように強制し、PowerShellでそれをUTF-8として受けるように強制したところ、なんとか想定通りの挙動をするようにはなった。

ここまでせんとあかんのか……。


2024年5月7日(火曜日)

航空事故ものかと思って録画しといたNHK事件の涙私はあなたを忘れない 中華航空機事故 30年ごしの対話」だけど、視てみたらアカン番組だった。

どうしてこういう“被害者に寄り添う”的な人間ドラマ偏重番組を平気で作るんですかねェ……。

被害者・遺族の立場から“事故が風化している”とか、何の益体もない話を延々とされても困るよね。あらゆる出来事は時間経過で風化していく。当然だとしか。

事故調査報告の分析とか全体的な事故統計とかそういった科学的・工学的な視点なしで、感情的充足ばかりを求められても何の教訓も得られないし、視聴者にも“共感”を呼ぶかも知れないけどそれで終わり。

総じて、PDの自己満足を映像にして垂れ流しました、というNHKとして事故報道への見識を問われる番組だったと思います。


2024年5月8日(水曜日)

朝起きたら両前腕に蕁麻疹が出ていた。

なんか食べただろうか……?

夜になって風呂で確認したら、腓腹部にも蕁麻疹が見られた。両手足の肘・膝から先の部分だけか……。

なんだろうな、これ?


2024年5月9日(木曜日)

蕁麻疹はやや広がったものの全体的に薄くなったからヨシ!

明日はレントゲン。


2024年5月10日(金曜日)

住民検診で肺のレントゲン撮影。

っても、受付が一番時間かかった、なんてレベルだけども。

レントゲン撮影車って久々に乗った気がする。

なんか戸棚に「予備のHDD」とか書いてあって、デジタル化されてるんだなぁとか。


2024年5月11日(土曜日)

NHKのETV特集汚名 沖縄密約事件 ある家族の50年」。放送前からかなり不安だったんだけど、徹頭徹尾西山太吉を被害者として描いていて、やっぱこうなったか、といった印象。

どうしてあの界隈の人達は、密約問題と、取材手法の是非の問題を切り分けられないんですかね。むしろ西山は不法な方法で密約を暴き、取材源の秘匿を怠り、更にそれを報道前に社会党に流してしまったため、情報の入手手段を正当化できなくしてしまった張本人なんですよ。

西山にしろ澤地久枝にしろ、番組中でもう一人の当事者である元女性事務官について一切言及なし。

国家機密を暴くためなら、一人の女性、一つの家庭を崩壊に追い込むことは是とされる、と彼らが考えているとしか思えず、その点こそが、この問題を追及不能な状況に追い込んでしまった問題なのだということが、伝わってこない(というか全く考えられていない)番組でしたな。


2024年5月12日(日曜日)

5日から太陽フレアの活動が活発化して、地球に磁気嵐が到来すると予報されていましたが、世界各地で低緯度オーロラが観測され、日本にも夜が回ってきて各地でオーロラが観測されたようで。

残念ながら当地では曇り空だったのですが、能登半島や兵庫県北部でも見えた模様。古には京の公家が記録を残しているくらいなので、そのくらいまでは見えることもあるんでしょう。

個人的には人工衛星が心配ですが、今のところ重大な障害が起こったとの報告はなし。対策も進んでいるということなのかな。


2024年5月13日(月曜日)

なんか無線LANが不調な一日だった。

ルータのログ調べたてみたら、リトライが多発してBUSYになってる様相だった。

もしかしてこれ、太陽フレアの影響……?


2024年5月14日(火曜日)

blueskyでこんな投稿を見たわけです。

おはようございます。5月14日(火)きょうは「温度計の日」。
ユリウス暦1686年のこの日,水銀温度計を発明したドイツの物理学者ガブリエル・ファーレンハイトが誕生しました。
それでは今日も一日頑張りましょうo(・ω・)o

ユリウス暦1686年のこの日なんてフレーズで、歴史学徒の血が騷ぐわけですよ(まてこら)。

現在広く使われているグレゴリオ暦ではなく、ユリウス暦を敢えて使う場面はそれほど多くありません。一部宗教行事くらいでしょうか。にも関わらず、なぜファーレンハイト氏のユリウス暦での誕生日を記念日としたのか。

もしかしてファーレンハイト氏の生地がユリウス暦の土地だったのか?と先ずは確認してみる。

御存知の通り、グレゴリオ暦はローマ教皇グレゴリウス13世が公布した宗教暦で、その採用年次は国や地域によってまちまちです。英国のように1752年までユリウス暦を使ってたとか、ロシアのように革命を経てソビエトになるまでユリウス暦だったなんて国もあるので、彼の生誕地でユリウス暦が使われていた可能性を疑ったわけです。名前からしてドイツ人であるからには、当時の神聖ローマ帝国の、領国によってグレゴリオ暦の施行日が異なるという複雑な暦事情が想定されます。

ファーレンハイト氏の生地はポーランド・リトアニア共和国王領プロイセンダンツィヒ宗教改革ルター派の根拠地の一つでしたな。

ダンツィヒ在住のドイツ系住民ということで、ルター派のプロテスタントだったのではないか?という蓋然性はあるのですが、一方でポーランド王国自体はカトリック国なので1582年にはグレゴリオ暦を採用しているのですよね。ファーレンハイト氏が生まれた1686年にはとっくにポーランドではグレゴリオ暦が普及していたはず。

こちらで調べた範囲では、ファーレンハイト氏の生誕日をユリウス暦で掲示している文献はなさそうなので、果たして一体どのような経緯でユリウス暦の誕生日が「温度計の日」として採用されたのか、さっぱりわからない。

こうなると「温度計の日」を定めた人/団体に尋ねねばなるまいと思い、制定者を探ってみたのですが、日本記念日協会には登録なし。探れども探れども「5月14日は温度計の日と制定されています」なんて文章は出てくるけど、「誰が」定めたのかはさっぱりわからない。

果たして“誰が”温度計の日を定め、どうしてその際にユリウス暦の日付を採用したのか、分からぬままであった。


2024年5月15日(水曜日)

Windows Updateの日。

ウクライナでの戦争はロシアが攻勢を強めて、かなり重大な局面に差し掛かっている模様。やはり米国議会の紛糾で支援が滞ったのが效いているっぽい。

ロシア側にもそれほど余裕があるわけではなさそうだけど、とにかく兵量で勝るロシア軍は、ここを先途と見たのか、力押しに押していますね。支援が細ったために砲弾に窮するウクライナ軍はこれを押し留めることができずに後退中。

ロシア後方では、ショイグ国防相が交代となり、後任は経済が専門だったベロウソフ氏が就任するとか

正面作戦ではなくて後方重視という意味では、より一層腰を据えて“戦時経済”の構築に励み長期戦に備えているようにも見える所。

とは言え、戦時経済など、いつまでも続けられるもんじゃないとは思うんですけどねぇ……。


2024年5月16日(木曜日)

掃除機のノズルを分解清掃。

掃除機の吸引力が弱ってきていてフィルタを掃除したりはしていたんだけど、ブラシ付きのT型ノズルを付けると駄目なことに気づき、ノズルの方をしげしげと観察してみると、なんとブラシの裏側、吸込み口の近くにゴミが堆積してマットのようになってた。これが原因か……。

というわけで分解清掃を試みることに。

ただ、このノズルは分解清掃するような構造になっておらず、隠しネジがあったりしてバラすのも大変だったし、後で組み上げるのもちょっと面倒だった。

この辺が清掃し易いと、商品としての魅力が上がるような気がしたけど、普通はそこまでしないのかも知れない。

ともあれ、分解清掃したノズルは快調に動き出し、購入したときのような吸引力を見せつけてくれた。


2024年5月17日(金曜日)

リチウム電池の3倍超…信州大が単層CNT活用でエネ貯蔵」とかいうニュースが流れてきて、へえ、どんなんだろ……と思って写真見てポカーンって感じ。

えーと、これマジなんですよね……?

記事に重量当たりのエネルギー密度と出力密度はLiBと比べて約3倍、一般的な輪ゴムをねじった際の約1000倍。とか書いてあって、事実なら実際凄いんだけど、なんというかこう、絵面がね……。

いや、見た目で差別しちゃイカンというのは分かるのだけど……。

バッテリの代わりにこれが積まれている機器を想像するとね、なんというか、ほら……。


2024年5月18日(土曜日)

なんか「能動的サイバー防御、自民党内議論開始、米側の強い要請も」とかで、“能動的サイバー防御”なる言葉が踊っておるのですが、士郎正宗風に言えば“攻性防禦”って辺りになるんじゃなかろうかね。

ただ、これについては以前書いた通り、軍人としての身分が必要になるかと思われる所。

サイバー空間には国境線がないので、その空間での実力行使は国権の発動たる交戦権を以て正当化するしかないのが現状でして、交戦権をもって能動的な防衛行動を行うというのは、物理的な世界で言えば“敵基地攻撃”に他ならないのですよね。

大体、ロシアも中国も北朝鮮も、事実上の国家機関・軍としてサイバー攻撃部隊を持ってるわけで、これらに対してカウンターを仕掛けようっていったらこっちも軍事組織にする他ないわけですよ。

なので、個人的にはさっさと憲法を改正して国に交戦権を認め、これの行使主体としての軍・軍人という制度を整備するのが得策であろうと思う次第です。


2024年5月19日(日曜日)

眼鏡の修理が上がってきた。預けたのが4日だったのでほぼ2週間かかった。

部品さえあれば1時間もあれば終わる作業なのになぁ……。

Twitter(現X)で、トルコが開発しているTFX“KAAN”の比較図を見てびっくり。

TFX KAAN

こんなにデカいんか。

エンジンってF110双発でしょ? こんなにデカくて大丈夫か?

ちょっと表にしてみた。

TFX KAAN F-15E F-22
全長 21 m 19.446 m 18.92 m
全高 6 m 5.64 m 5.08 m
翼幅 14 m 13.045 m 13.56 m
空虚重量   15,694 kg 19,700 kg
MTOW 27,215 kg 36,741 kg 38,000 kg
エンジン F110×2 F110×2 F119×2

うーむ……。

戦鬪機の設計って結局のところパワープラント(エンジン)が最大の制約条件で、これがF110×2という段階で機体の規模は大体決まってくる筈なんだけど、そこから想定できるより遙かに大きい。ただでさえステルス機はウェポンベイを設ける必要性から非ステルス機に比べて体積が大きくなる(=空気抵抗が増す)せいで大出力のエンジンを要求されるのに、F110×2の推力ってF135単発の3割増し程度に過ぎないわけよ。F119に至ってはドライで116kN、A/Bで156kNとか目を疑うような数字が出てくる。

エンジンから考えると、機体規模はF-35より大きくF-22より小さいくらいが適正サイズだと思うんだけど、それを考えると相当大きい。

これから考えられることは、TFXは“戦鬪機”と銘打ってはいるけれども実際には戦鬪機としての運用は考えられておらず、F-117よろしく攻撃機的な運用をするのではないか?といったところになるんだけども、それにしても大きいよなぁ。


2024年5月20日(月曜日)

NHKの映像の世紀バタフライエフェクトは「カラシニコフ銃1億丁 史上最悪の殺人兵器」で、どんなまとめ方をしてくるかなと興味深く拝聴した。

“カラシニコフ銃”(AK-47を嚆矢とする一連のシリーズ)を“史上最悪の殺人兵器”と呼ぶことに特に異論はないんですが、カラシニコフ氏はあんま関係ないやろ、としか。カラシニコフ氏個人は、本当に必要とされたもの、優秀な道具を開発したに過ぎないわけで、余りにも故人に焦点を当て過ぎだと思いました。

この問題は本質的に兵器管理の問題で、本来的に厳格に管理されるべき兵器の輸出入が、その時々の、様々な理由によってザルになって兵器の拡散が止められなかったという失敗の歴史として捉えるべきもので、カラシニコフ氏にその責任を帰してもしょーがないんですよね。

あと、どうも銃本体にばかり焦点が当たって、銃弾の方には全く目が向いていなかったのも気になるところです。実は工業製品としては銃本体よりも金属薬莢式の弾薬の方が遙かに製造は難しかったりします。しかもこれ大量に消費されるので、銃の何百倍、何千倍も製造しないといけないわけです。

こちらの方にもう少し焦点を当てても良かったんじゃないかとは思いますね。


2024年5月21日(火曜日)

先日低緯度オーロラなどを起こして話題となった太陽フレア活動ですが、「太陽フレアの影響? 国内で自動操舵にずれもとスマート農業に影響が出ていたそうな。

GNSS頼りだとこういう影響も出るんだな。

やはり衛星だけじゃなくてINSや画像誘導を組み合わせる方法がベターだと思う反面、そんなコストかけてもメリットは大したことないのかも知れず。

でも米国みたいに“動かなくなる”ようだと困るしねぇ。

モジュール化できれば安く上がらないだろうか。


2024年5月22日(水曜日)

前回の新プロジェクトX日産Leaf回だったんですが、番組内容はまあ、上層部の経営戦略の失敗を現場がなんとかしましたというプロジェクトX節で生暖かくスルーしたんですが、番組の最後に、Leafが70万台出荷してバッテリー火災による死亡事故が0件ってナレーションされて、それは凄いな、と。

以前テスラ車や韓国ヒュンダイ・IONIQの電池発火事故をネタに採り上げようと思って、比較対象としてLeafの事故事例を探し回ったんだけどどうしても見つからず、ネタにするのを諦めたことがあったんですが、やはり事故がなかったのか。道理で探しても見つからんわけだ。

冠水しても発火しないのは確認できたので後にネタにしたんですが、交通事故などを含めてもバッテリ火災での死亡事故なら、本当に凄いことだな。

事故→発火で死亡事故が多発しているIONIQは論外としても、海外勢のEVは安全性についてLeafには遠く及ばないことは間違いないですな。この点は、もっとセールスアピールして良い気がします。


2024年5月23日(木曜日)

今月20日に台湾(中華民国)の新総統頼清徳氏が就任したのですが、本日から中華人民共和国人民解放軍が台湾島を取り囲むようにして軍事演習をおっ始めたたそうな

相も変わらずと言うかなんというか。

「意思を示す」のは良いんですが、その結果が自分たちが思ったようになってるのかどうかを検証してないんでしょうかね。やればやるほど逆効果になってるのは明らかでしょうに。

少なくとも今の中国共産党首脳部には方向転換することは困難なのでしょうが、それはつまり遅かれ早かれ軍事的な衝突が生起するということなんですよね。


2024年5月24日(金曜日)

昨日採り上げた中国の軍事演習だけど、中国側の報道が凄まじいですな。

これは「台湾独立」分裂勢力に対する力強い懲戒であり、干渉し・挑発する外部勢力に対する厳重な警告でもある。ですか……。

なんというか頭がどっか涌いてるんじゃないかと疑いたくなるね。外交に定評のある首相が、来週の日中韓首脳会談で何を言ってくるか、今から楽しみですわ。

ところで、もしも有事となったならば巻き込まれるのは間違いがない沖縄の県知事様は「中国の安全を確保する観点で行われている」とか宣ったそうで……。

自国を守っている自衛隊や在日米軍の訓練や施設には随分な物言いをしているくせに、中国が鼻先で大演習しても冷静なもんですな。

ニューカレドニアの暴動の背後に中国の影がちらつく、なんて話を耳にすると、色々心配になりますね。


2024年5月25日(土曜日)

SIE、自社製「nasne」のサポート終了 27年7月末に一部機能を終了」とかいう記事があり、いい加減運用している初代nasneをどうにかしないとなぁとか。

実はバッファロー製nasneは1台運用中でもう1台を確保済みなので、繫いで移行作業をすればいいんだけど……「1TBの録画番組をダビングするのに、おおよそ3日間かかります。」とかいう速度なんで、なかなかタイミングを見つけられずにいる。

どっかで踏ん切らねばいけないのはわかっているのだけれども。

なんでEPNじゃなくてダビング10なんて面倒なシステムになっちゃったかなぁー。


2024年5月26日(日曜日)

昨日の今日でnasneに障害発生。

しかも障害を起こしたのは新しいバッファロー版のnasne。

ファームウェアは問題なく起動してるし、ネットワーク越しにも接続できて、チューナーも動作している。

ただ、HDDのデータ領域にアクセスできないらしく、録画データを見ることができない。(録画データにアクセスできない模様)

nasneの自己診断ではHDDは健全と表示されて、録画を指示すると録画を開始したと表示されてステータスは更新される。このことからシステム自体はきちんと動いているし、データパーティションはアクセスできていそうなのが分かる。

どうもインデックス情報周りがぶっ壊れたような感じだなぁ……。

電源切って再起動を試みるべきか、HDDを抜き出して修復を試してみるか、バッファローにお伺いを立ててみるか。はてさて。


2024年5月27日(月曜日)

定期診察日で病院へ。

で、処方箋貰って調剤薬局へ行ったらマイナンバーカードの所持を尋ねられ、読取機を案内された。んで、読取らせたところ、未処理の処方箋はありません、とか表示された。

これはこれで有用な使い方ではあるんだけど……読取機の設計がちょっと。暗証番号を周りから素通しのタッチパネルで押させる設計は如何なものかと思うぞな。

物理キーとまでは言わないけど、せめて周囲から見えない程度の目隠しは欲しい。さすがに直立したタッチパネルにテンキー表示はないわー。


2024年5月28日(火曜日)

昨夜北朝鮮が衛星の射上げを行うも、途中で爆発四散したとのこと

朝鮮中央通信が失敗を認めて報道している、という辺りが怖さを感じますね。失敗を糊塗して大成功を謳っているようであれば侮ることもできたのですが。

失敗の原因は新型エンジン。しかもケロシン-液酸だとか。

炭化水素-液酸エンジンはロケットの1段目エンジンとしては現在のトレンドともいえるエンジンで、一体どういう考えでこれを開発しているのかは気になるところです。

液体エンジンは基本的にミサイルには向かないので、これは純粋に衛星射上げロケットを指向しているという解釈になるのですが、北朝鮮の環境では衛星射上げビジネスができるわけでもなく、敢えてこれを開発する意図が読めないのですよね。


2024年5月29日(水曜日)

ちょっと遠出して映画鑑賞。

観に行ったのは「関心領域」。ドイツ映画だと思って観に行ったらポーランド映画(米英波合作)だった模様。原作が英国、制作が米英、撮影場所がポーランド、そして俳優がドイツ人で劇中のセリフはほぼ全てドイツ語。(ちょっとだけポーランド語とイディッシュ語?が出てきたくらい)

なんというか、凄みのある映画でした。「サウルの息子」を観たときのことを思い出しましたわ。あちらは長回しでしたが、こちらはマルチカメラ撮影の妙技でしたな。屋内外にカメラをいくつも仕込んで、マルチアングルで撮った一続きのシーンが効果的に使われていました。

そして何と言っても背景音。

この作品は「何を映しているか」だけではなく「何が写っていないか」を観客に訴えかける映画で、その仕掛けこそが背景音なんですよ。

アウシュビッツの所長であるルドルフ・ヘス一家の“幸福な家庭”の隣に何があったのか。

この作品、收容所の中を直截には映しません。しかし映画の背景では常に看守の怒号、警備犬の吠声、人々の悲鳴、そして銃声が、あたかも風に搖らぐ草木のざわめきの如く流れ続けます。夜には煙突から炎が上がり、時に照明の光が夜空を照らす中、一家は淡々と生活を続けます。多分匂いがあったら、相当なもんでしょうな。

まさに「関心領域」なんですよ。

単純な映画の上辺では仕事に邁進する優秀なナチ党員の成功物語でありながら、その無関心こそがホロコーストを産み出した背景なのだと強烈に訴えています。

現代にも通じる話ですよね。その意味で大変素晴らしい作品だとは思います。

ただですねぇ……この作品、誰をターゲットにしているのかが大変難しい。

分かる人は観る必要がないし、分からない人は観ても無駄、という、本当に誰をターゲットにしてるんだろうという作品なんですよね。

まあ、10人くらいしか入っていない劇場で観れるという良い面もあるわけですが。


2024年5月30日(木曜日)

JAXA金星探査機「あかつき」通信途絶 2015年12月から金星を周回中」とかで、不屈のあかつきもいよいよ運用の最後が見えてきた感じ。

色々ありましたからなぁ……。

というか、あかつきでトラブったスラスタ、最近ではSLIMでトラブって、しかも症状も推定されているノズル脱落だった。なんというかこのスラスタ、信頼性に問題あるんじゃねぇの?とか思いたくなる。

あかつきは頑張って金星周回軌道に乗せて観測を続け、そのデータは金星科学の発展に大きく寄与しただけに、やはり初期のトラブルが無ければな……と思わずにはいられない。


2024年5月31日(金曜日)

セクシー田中さん問題」について日テレの調査報告書が公開されたと聞いて、読んでみた。

火を付けた脚本家側(参考)、原作者側編集部サイドと来て、日テレの見解が読めるようになったので、ようやく一通りの主張が揃った形になるかな。

第三者委員会方式ではないので中立性に疑問を呈する向きもあるようですが、読んでみたところ、思いの外中立的で冷静な内容でしたね。人によっては“他人事っぽい”と感じることもあるようですが、私個人としては“悪くない”ですかね。

正直、途中で折れそうになりながら全部読んだのですが、問題点が多過ぎて、何が原因とは言えないくらい。ミラーもシートベルトもエアバッグもない車で一般道を200km/hでカッ飛ばしたら事故になったんです!みたいな。

まず小学館サイドと日テレサイドで制作許諾がなされたと考えている日付から違ってる。なお、実際には放送前に契約締結をしていなかったというので、最早何が何だかの状態。日テレ側は3月に許諾を貰えたと思ってキャスティングから何から走り始めていたけど、小学館側はその時点ではまだ許諾ではなく許諾交渉開始だと思ってて、実際の許諾は6月だと考えている。もうこの時点でどうにもならない。

小学館側も原作者から伝えられた諸条件を日テレ側にきちんと伝えておらず、日テレ側は条件ではなく要望だと認識していた。

そんな中で制作サイドはドラマへのオリジナル性の追加を次々と提案していく。当然原作者は反発し、脚本への修正が発生し、これが脚本家にとってはフラストレーションになり事態はどんどん悪化していく。最終的に原作サイドからの脚本家の降板要請となってしまう。

一方で脚本家との契約書も締結してなかったから、脚本家も自身と脚本家という職業の権利を守るべく権利行使に走り、日テレは原作者と脚本家の、法に基づいたそれぞれの要求の板挟みになってしまった。

トラブルが顕在化した時点で殆ど詰んでる

敢えて原因を、と言われれば、日テレ制作陣のコアメンバーの作品への理解が、原作者の意図から乖離していたのが最初の一歩だろうかね。

あらゆる作品は、公開された時点で作者の手を離れ、受け手によって解釈されてしまうものではあるのですが、一方でそこから二次的著作物を作ろうと思えば原著作者の許諾を受けねばならない以上、原著作者の意図を外れたものを作ることはできません。そういう意味で、原著作者が著作者人格権を行使せなばならない程の状況になったということは、制作陣の作品理解が二次的著作物を制作するに足る水準になかったのは間違いないところです。

その上で日テレ、小学館の両側の担当者達の適法性への認識の低さ。大体放送開始時に契約書が交わされていないとか、読んでて気絶しそうだったよ。せめて許諾取った時点で何か文書作れよ……。報告書の中でも小学館側と日テレ側で言った言わないとかそれはこういう意図だったとかそうは思わなかったとかが連発されてる。

日テレ側の報告書なので殊更に書かれている可能性はありますが、報告書の中で「C」とされる小学館側の担当者もどうにも不穏で、日テレ側と原作者の間に立ってやりとりを仲介したのですが、この人物が病巣の一つだったのではないかと思われるところがちらほら見受けられます。でもそれは小学館側の報告待ちですかね。

C氏から、自分個人としては、本件脚本家、監督がここまで歩み寄っているので譲歩すべきだと思うが、初めの時点で言ったとおり本件原作者は「難しい」作家であり、これ以上押せば全てをひっくり返す騒ぎになりかねないこと、本件原作者が本件脚本家の書くものが耐え難い、別途Huluで配信予定だったスピンオフ作品も取りやめると言い出していること、2話追加台本の修正のことで8〜10話も一言一句絶対に変えないでと更に強固になってしまったので、何とか折り合いをつけてほしい、コントロールが効かず、大変不甲斐ない話ではあるが、追加シーンを入れなくても成立していた脚本であり、内容的にマストではないのなら、他の手段の対処でお願い出来ないか、とメールで言われ、A氏も同意せざるを得ず、C氏にその旨メールにて返信した。

報告書25ページ

これはメールという証拠が残っているようなのですが、C氏は原作者と制作陣の間で両方にいい顔しいで事態を悪化させたのではないかという疑いがあります。大体作家に対してコントロールが効かずとか書いてるだけで充分問題だと思うけども。

あとこの報告書が意外な程良いなと思ったのは、この下り。

最後に、今回の直接的な原因とまではいえないが、本件を通じて浮かび上がった小 学館と日本テレビの根本的な立場や 考え方の違いについても指摘しておきたい。

それは「原作」という作品に対して向ける視点の違いである。

いうまでもなく、日本テレビは、著作権者にあたる原作者(ライセンサー)から、 原作の利用許諾を得た上で、新たにドラマを制作・放送するライセンシーという立場 である。もっとも、そうではあるものの、今回当調査のヒアリング等を通じ、制作サ イドにおいては、原作を映像化するという作業の中で、原作を何ら改変しないことは 基本的にないという考え方が標準的であることや、原作をもとに、どのようなエッセ ンスを加えれば、より視聴者の興味を 惹きつけるドラマにできるか、という考えを少 なからず持って企画・制作に当たっているということが分かった。これは、ドラマと いう映像コンテンツはあくまでもテレビ局の作品であるという考え方が根底にある ものと思われる。

この点に関して、小学館S氏は当調査チームの質問に対して、あくまで個人の見解とした上で「ドラマ制作という一面だけを見れば、作家の先生や担当編集部、担当編集者はテレビドラマの制作者あるいは制作協力者ではない。作家の先生、担当編集部、担当編集者は、利用許諾者(ライセンサー)であり、監修者であるから、制作者側(ライセンシー)と必要以上に相互理解を深める必要はない」、「ドラマ制作者の意図や思いといったものは、作家の先生がそれらを受容可能か否かで判断されるべきことであり、双方協議の上、落としどころを調整するようなものでない」、「貴社に限らず、ドラマ制作者側は、ドラマ制作にあたり原作作品を改変するのが当然で、原作作品の設定やフォーマットだけ利用して、ドラマの内容は制作側が自由に改変できると考えているように見受けられた例が多数ある。…ドラマ制作者側のそういった意識の改革が必要」、「原作を利用する以上、必要最低限の改変とすべきだということをドラマ制作者側が認識すべき」といった回答をしている。

報告書78ページ

報告をまとめたのがドラマ部門と関係ない(利害関係のない)人たちだということが活きており、その視野の確かさが覗われると同時に、日テレ内部においても部門が異なると常識が共有されていないことをも示されています。どうか日テレ局内でこの報告書が広く読まれ、「これじゃ駄目だろ」という共通認識を醸成して欲しい。

その上で、最後の「提言」が、実現できたら良いですね。一方で、原作者は編集部を完全には信用せず、出版エージェントや弁護士を擁する必要があるかと思いました。