哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」

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西紀2020年4月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2020年4月1日(水曜日)

世間様でもエイプリル・フールは休業のご様子。

まあ、仕方ないといえば仕方ないんだけども。

故郷の富山でも感染者が出て……それはまあ、いずれ来る事態だったんだけれども、あっという間に実名が晒しあげられてバッシングになってるのがなぁ……。世間が狭いとそうなり易いのは確かなのですが、あまりにもあんまりでな。

あと、富山県の1/3を占めるまでに肥大化した富山市と富山県の間でどっちが発表するとかしないとかで言い争いとか、勘弁して下さい的な。

あー、しかしこのまま富山で感染が続くと富山の食べ物も手に入らなくなるかも知れないから、今のうち蒲鉾や昆布〆なんかを調達しておくべきか……。有楽町の富山館ってまだ営業してるかな?


2020年4月2日(木曜日)

尖閣不法上陸を警戒、武装集団対応も 県警に離島警備という記事があって、じわじわと緊張の度合いが上がってるなぁ、と。これ、所属は沖縄県警だけど実質的には警察庁が編成した部隊みたいなものなのです。

これに先立って海保は尖閣警備の専従体制を組んでいますし、自衛隊も宮古島への駐屯部隊を増強しています。

中国はと言えば、このウィルス禍の最中でも変わらずに尖閣諸島の接続水域への侵入を繰り返しています。

中国が力による国境線の変更を企図し続ける限り、日本はこれに対して対抗し続けなければならず、不毛なことはこの上ありませんが、中国側に退く気がない以上、エスカレーションは不可避であると言えます。

勿論、出番がない方が良いに越したことはないのですが。


2020年4月3日(金曜日)

査読8年、京大教授の「ABC予想」証明理論 ついに論文誌掲載へ」と、『宇宙際タイヒミューラー理論』が論文誌に掲載される運びになったとか。

「未来から来た論文」「異世界の論文」とか言われていた論文の査読が終わったことは、関係諸氏の努力の成果というものでしょう。しかし足掛け8年でやっと査読が終わったところで、これから世界の数学者たちの評価が実質的に始まるため、一体証明が確認されるのはいつになることやら……。


2020年4月4日(土曜日)

買い物帰りにふと目についた自販機に新製品が見えたので、挑戦すべく硬貨を投入。

はて、どんなものか……と商品を拾い上げると「ピピピピピ……!」と自販機から音が出て、7セグ4ケタが揃っていて、さらにボタンが点灯。

……当たり付きやったんかい。

しかも当たったんかい。

少し悩んだ上で、同じものをもう一つ購入してみた。

珍しい体験をした。


2020年4月5日(日曜日)

そろそろ緊急事態宣言来るかなー?と思ってるんだけどなかなか出ない。

法的根拠のない全国一斉休校の「要請」は専門家会議が何も言わないうちから早々と出したのに、法に基づく緊急事態宣言は専門家が提言しても出し渋るとか、総理は専門家の意見より別の何かを頼っているのではないかと疑わしいところがある。

それがきちんとした科学的見解なら良いのだけれど……。


2020年4月6日(月曜日)

昨日あんなことを書いたけど、今日になって明日七日にも緊急事態宣言が出るとかいう報道が。

個人的には先週末には出るかなと思っていたので、遅かったなぁ、という印象。

ただ、今回の法律でできることはかなり限定的で、外出制限も「要請」に過ぎず、フランスやスペイン、イタリア、ドイツなどで行われているような警察(や憲兵隊)を使った取り締まりができるわけではないのですよね。

日本は欧州諸国に比べても個人の権利を制限するのが非常に難しい国なのです。

強権を用いて外出制限を課したイタリアでは、とうとう「曲がり角を過ぎた」と言われる状況になり、スペインでも一日辺りの死者の増加が止まったと報じられています。

それらの国々に比べて穏当な措置しか取れない日本が上手く乗りきれるか、乗りきれたとしたらその原因は何なのか、事態が落ち着いた後にも検討が加えられることになるでしょう。

検討といえば、先月行われた学校閉鎖ですが、効果がなかった、という論文(のプレプリント)が出たそうで。政治判断で医学的要請がなかったとはいえ、少なくとも效果はあるだろうと見込んでいただけに、残念感が一入です。やはり科学的根拠に基づかない政治的決定というのは、この種の対処行動に置いては無益なんですなー。


2020年4月7日(火曜日)

以前紹介したCOVID-19のデータマッピングサイトが、以後も増えたので追加しとく。

全世界
ジョン・ホプキンス大:https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6
フィナンシャルタイムス:https://www.ft.com/coronavirus-latest
ワールドメーター:https://www.worldometers.info/coronavirus/worldwide-graphs/
日本
東洋経済:https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
ジャッグジャパン:https://gis.jag-japan.com/covid19jp/
日本国内の新型コロナウイルス (COVID-19) 感染状況追跡:https://covid19japan.com/
新型コロナウイルス対策ダッシュボード:https://www.stopcovid19.jp/
フランス
info coronavirus covid 19 - carte et donnees covid 19 en france:https://www.gouvernement.fr/info-coronavirus/carte-et-donnees
イタリア
COVID-19 Italia:https://covidguard.github.io/
スペイン
Situación de COVID-19 en España:https://covid19.isciii.es/
El mapa del coronavirus en España:https://www.rtve.es/noticias/20200407/mapa-del-coronavirus-espana/2004681.shtml
ポルトガル
Evolução do Covid-19 em Portugal:https://esriportugal.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/acf023da9a0b4f9dbb2332c13f635829
ドイツ
Robert Koch-Institut: COVID-19-Dashboard:https://experience.arcgis.com/experience/478220a4c454480e823b17327b2bf1d4/page/page_1/
米国
Cases in U.S. | CDC:https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/cases-updates/cases-in-us.html
United States Coronavirus (COVID-19) Tracker:https://infection2020.com/
英国
Total UK COVID-19 Cases Update:https://www.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/f94c3c90da5b4e9f9a0b19484dd4bb14
台湾
COVID-19 (2019-nCoV) - Taiwan:https://sites.google.com/cdc.gov.tw/2019-ncov/taiwan
シンガポール
https://co.vid19.sg/singapore/

2020年4月8日(水曜日)

羊土社で公開されている「新型コロナウイルスSARS-CoV-2の比較ウイルス学と比較ゲノム解析」によれば、今回のコロナウイルスの起源(はじめの感染者)は,2019年11月17日に生じたと推定されたとあって、今やそんなことまで分かる時代になってるんだなぁ、とか。

中国での最初の感染者の確認が12月初旬だという話なので、大体2週間の時間を置いて確認されているという推測で、矛盾はなさそう。

あと、欧州は恐らくかなり早い段階でウィルスが入り込んでいて、進行に気づかなかったものと思われます。これは医療体制においてそのような事態が想定されていなかったこともあるでしょうが、事後の反省点になろうかと思います。

あとは、WHOに加盟していない台湾が非常に好成績を残していることを、検討しなければならないでしょう。


2020年4月9日(木曜日)

米NY市の新型コロナは「欧州由来」、2月から感染拡大 米研究」という報道があって、さもありなん、と。

2月に感染が急拡大したイタリアでは、1月半ばには既に感染が広まっていたとの見解が主流らしく、中国が出国停止を断行した1月末には欧州まで拡散していたので、完全に手遅れだったわけです。

そして米国はその後、主に中国からの入国者を検疫していましたが、ウィルスは大西洋を渡ってきたわけです。

そう考えると、未だに死者が百人ちょっとという日本の状況は、シンガポール台湾のような防疫成功例には劣るものの、かなり早々に対応ができたのではないか?と思えてきます。

もっとも、今や東京も危機的状況ですが……。


2020年4月10日(金曜日)

コーヒーフィルターが切れそうだったので買いに行ったら、1店で在庫なし、別の店でもいつも使ってる奴がなかった。

な、なんだってー!(棒読み) まさか紙製品の買い占めがこんなものにまで及んでいようとはッ!(違う)

いやまあ、別にコーヒーフィルターの銘柄に拘りなんかないので、とりあえずあるもの買ってきたわけですが、本当になんで品切れだったんだろう。タイミング悪かっただけかな?

……まさかマスクに加工しているわけでもあるまい?


2020年4月11日(土曜日)

ふと、昔観た海外制作の折り紙のドキュメンタリを思い出したのだが、タイトル他がさっぱり思い出せない。多分NHKで観たのだと思ったのだが……。

記憶の中から、登場していた折り紙作家の作品を手がかりに色々検索してみたところ、どうも「BETWEEN THE FOLDS」という番組であったと思われる……が、確か字幕じゃなくて吹き替えだったような気がするんだよなぁ……。

この手の海外ドキュメンタリを翻訳して流すとしたら、BS世界のドキュメンタリーか、ドキュランドへようこそか、地球ドラマチックか……。

そんで散々思いつく限りのキーワードで検索した結果、「地球ドラマチック 「ORIGAMIマエストロ~折り目が作る無限の宇宙~」」にたどり着く。

きっとこれだ。

そして手持ちの録画を発掘すると、やっぱりあったぜ! ちなみに確認したかったのは、自分で紙から漉く折り紙作家がいたよなぁ、というアホな件。

で、視聴した後に気づいたんだけど、最後のスタッフロールに「バネッサ・グールド」の文字があり、やはり先述の「BETWEEN THE FOLDS」が元の番組で、それを再編集して日本語ナレーション等を付けた番組だったっぽい。なお、時間は40分で元の「BETWEEN THE FOLDS」が56分の作品なので、16分程削除されている計算。

これはなんというか元の作品を見てみたいというか……。


2020年4月12日(日曜日)

政府自民、次期戦闘機の輸出議論」とかなんとか。

まあ、議論するのは自由ですが、無理じゃないですかね。

日本が次期戦鬪機の自主開発に舵を切ったのは、日本が置かれた戦略環境、日本が取り得る戦術に合致した戦鬪機が西側になかったから、ということになります。それは恐らく長大な作戦半径を持ち、大量の武装を内装し、高いステルス性を活かしてBVR戦鬪に特化するといったものであろうと推測されるわけですが、確かにこのような機体は西側にはありませんし、計画もされていません。

別の言い方をすれば、主要西側諸国にはそのような戦略・戦術的要請がないということであり、そうであれば当然輸出先もない、ということになります。

西側に限らなければあるのでは?というのは確かにそうなのでしょうが、その場合旧東側諸国の機体が競合相手となり、まさにSu-57辺りと競合することになります。どうなんでしょうね、既にインドへの輸出する話があるそうですが。

超高額になる双発ステルス戦鬪機を導入できる国がそもそも限られており、その上既に競合がいるというのは、大変難儀な話ではないかと思いますな。

大人しく、自分とこで使う分だけのつもりで開発するのが吉だと思います、はい。


2020年4月13日(月曜日)

朝から風雨で微妙に寒かったり。

消毒液の代わりにアルコール高濃度の酒使用認める 厚労省」とかで、特例として消毒薬の代わりに使えるようになったと。これに先立って酒造メーカからは「若鶴酒造、消毒用アルコールと同等のエタノール分を含む「砺波野スピリッツ77」」という製品が発表されていて、発売日と同日に許可通知ということで、準備は背後で進んでいたんだろうなぁ的な。

ただ……どういう方法で製造しているのかがちょっと気になるところではある。普段からそんな度数のアルコールを作っているのだろうか。


2020年4月14日(火曜日)

雨は止んだが風の強い一日だった。

金氏朝鮮で最高人民会議が開催されたそうですが、金正恩朝鮮労働党委員長は出席せず、と。なお、SARS-CoV2感染者はいないとの仰せ。

はー、党がそう仰るなら、朝鮮人民には罹患者などおらんのでしょうなー(棒読み)。

ところで、最高指導者が雲隠れというと、中米ニカラグアダニエル・オルテガ大統領がここ一ヶ月ほど公の場に姿を見せておらず、死亡説も流れるという事態になっているそうで。

そんな状態なので国内でのCOVID-19対策も後手に回っておりというか殆どなされておらず、国内での感染状況もよくわかってない、と。

先進各国での感染拡大が曲がり角を迎えつつある(除く日本)わけですが、こういう国が放置されると、ここから第三波、第四派がやってくることになりかねないのですよね。かと言って介入するのも難しく……。


2020年4月15日(水曜日)

ビンチ村のレオナルドさんの誕生日を由来としたヘリコプタの日だったらしい。あれですよ、全日空の尾翼マークのあれ(いつの時代の話だ)。

日本では登録民間航空機の約半数を占めると言われるヘリコプタですが、意外と登場は新しく、実用化は第二次大戦中だったりします。さらに出力重量比に優れたターボシャフトエンジンが登場するまではなかなか重量的に厳しかったこともあり、今でも全天候型のヘリコプタは軍用が主だったりします。

他にも静的安定性がなく常に制御していないと落ちるとか、ローターヘッドのヒンジの構造が凄く面倒くさいとか、航続距離が短いとか最高速度が遅いとか、垂直離着陸ができてホバリングができるという利点以外は欠点だらけとも言えるわけですが、それ故にその利点が他の欠点を全て打ち消すくらいの大きさを持っている航空機であります。

今も積極的に色々な技術開発が進んでいますが、新鋭機の中で個人的に注目しているのはBell 525ですかね。民生用ヘリコプタとしては初めてFly-By-Wireを導入した中型ヘリで、グラスコックピットでサイドスティックという、新機軸モリモリな素敵なやつです。

2015年に初飛行はしたんですけど、まだ客先にデリバリーされてないんですよね。

固定翼の旅客機ではリージョナルジェットくらいまで降りてきたフライ・バイ・ワイヤですが、ヘリでは重量制限が厳しいこともあって、軍用ヘリの一部くらいでしか採用例がなかったのですが、民生用にまで採用が広がってくれば、いずれコモディティ化してもっと小型のヘリにも搭載ができるようになるかも知れず、夢が広がります。

前述したようにヘリコプタは原理的に静的安定性がないため、FBWによるコンピュータ制御によってより安全な飛行機になるのではないかと期待できるのです。


2020年4月16日(木曜日)

PowerShell 7への移行を徐々に続けてきたけど、まさかPythonで引っかかるとはなー……。

PowerShell 7自体は内部的な標準文字コードがUTF-8なんだけど、ここからPython 2.7系を呼び出すとCP932で動いてくれよる。PowerShell 5.xではPowerShell側をCHCP 65001とすれば呼び出されるPythonもUTF-8になってくれたのだが、PowerShell 7ではCHCP 65001としてコンソールのコードページを変更しても呼び出された外部プログラムはOS環境のデフォルト文字コードで実行されてしまうくさい。

やはりクロスプラットフォーム化に伴う文字コード周りの仕様変更は色々なところに影響してるな。

Python 3系なら、-X utf8とか付けて起動すれば強制的にUTF-8入出力になるので、さっさとPython 3系に移行しろという話ではあるのだが、互換性の問題でねぇ。Python 2系のサポートも2020年1月1日で終わったのでいい加減3系に移行しなければいけなかったという話でもあるわけだが。

ぐ、ぬ、ぬ。


2020年4月17日(金曜日)

洗剤を買いに薬局へ行って、手洗い用の石鹼の棚を見たら、商品の種類は少ないものの在庫はそれなりにあるようだった。液体石鹼は本体がなくて詰替え用ばかり。こっちの方が生産が早いだろうからな。自宅で使ってる銘柄はなかったんだけど、いざとなったら他社製品でも入れてしまえば良かろう。

それにしても結構人がいてレジは長蛇の列だった。時間帯が悪かったんだろうか。

相変わらずマスクはなかったけれども。


2020年4月18日(土曜日)

日本主導の「絶対条件」が決め手 F2後継機、米との共同開発」とか、次期戦闘機開発での交渉が活発化してきているご様子。

「日本主導」というと最早「共同開発」とは言わないんじゃないかという気もするわけですが、その辺は言葉遊びでしょうかね。通常、共同開発という場合、費用負担など何らかのリスクを共に背負うことを意味しますが、米国側が何かを負担する様子はなさそうな感じ。

前回のF-2の時と異なり、今回は中核部品を日本側が握っていますので、交渉自体は日本に有利でしょうが、米側が何を狙っているのか今ひとつ見えてこないのが不安です。ぶっちゃけ、下請けとかコンポーネントサプライヤ以上の仕事が分担できるとは思い難いのですが……。

日本側が情報を秘匿し過ぎたためか、英語圏で日本の要素技術開発の動向が余り報じられていないこともあり、予想外の条件を持ち出してくるのではないかと気が気でないところがあったりなかったり。


2020年4月19日(日曜日)

NHKBS1スペシャルシリーズ コロナ危機 「グローバル経済 複雑性への挑戦」』を途中まで観てて思ったんだけど、この登場人物達って「変わる」ところに注目し過ぎている感があるなぁ。

歴史学的に見れば、過去人類が経験した多くの出来事は人類社会を変えてきたけれども、同時に変わらないものもあったわけで、何が変わるかと同じくらい、何が変わらないか、を問わねばならないのではないか?と思うのだが。

勿論、一番変わらないのは、種としての人間のありようであるし、そして救いがたい程の愚かさだろうと私などは思うのだけれども。


2020年4月20日(月曜日)

昨日放送のNHKBS1スペシャルそして街から人が消えた〜封鎖都市・ベネチア〜」は良かったな。

何の危機感もない中、カーニバルは例年通り開催され、しかしその最中に事態は急激な悪化を見せる。増え続ける感染者にカーニバルは会期を二日残して終了。しかしベネチアはロックダウンへと突き進んでいく。

これ、NHKはカーニバルの舞台裏を密着取材してたんだろうな……。

最後に運営の一人が、「もしあの日に戻れるなら迷うことなく中止していたでしょう」と言っていたのが、本当に苦しい。時間は巻き戻らないのである……。

イタリアの感染拡大は曲がり角を過ぎ、新規の感染者・死亡者ともに減少しつつありますが、それでも本日時点で2万3千人以上の死者を計上するに至りました。

恐らくこれから徐々に経済活動の再開が模索されると思われますが、しかし全世界という視点ではまだ感染拡大は続いており、それ故に“第二波”に備えなければならないのです。

日本なんか今のが第二波で、これが終わっても恐らく第三波が来ますからね。


2020年4月21日(火曜日)

なんか突然「北朝鮮の金正恩氏、手術を受け重篤の情報」とか。

15日の太陽節に姿を表さなかったことから様々な憶測が飛んではおりましたが……。

米報では重篤ということですが、別報では単に安静にしているだけとか、情報も錯綜気味。韓国からは特に何の情報もなし。

世界がこの疫禍の最中ですからね。常ならば取れる対応が取れないこともありえますから、情勢を注視していきたいところです。


2020年4月22日(水曜日)

スーパーの閉店時間が繰り上がったり、スーパーに入店しているテナントが営業自粛してたり……。買い物が不自由になってきたなぁ。

食料品等は問題なく買えるので、問題無いといえば問題はないのだけれども。

それより、スーパーは一体何時頃に行けばレジの列に並ばずに会計が済ませられるのか、その方が問題のような気がする……。さっと行ってさっと買ってさっと帰りたいのだけれども。


2020年4月23日(木曜日)

kindle voyageの購入を期に書籍の購入を電子書籍主体に切り替えてから隨分経つのですが、紙版と電子版があるなら、できるだけ電子を買うようになったこともあり、紙の本を買うことはかなり減りました。

しかしそれでも紙書籍を買う機会が皆無にならないのは、電子版が出ていない本がまだまだあるからです。

本音を言えば、分厚い本や学術書の類は電子書籍になって欲しいのですが、そういう本ほど余り電子化が進んでいなかったりして、痛し痒し。持ってて疲れない、書き込み(メモ書き)ができる、あとで検索ができる、といった強みは学術書でこそ発揮されると思うのですがね……。

それはともかく、それ意外でもそもそも出版社として電子書籍を出していない、電子書籍に消極的であるという出版社があります。最近ようやく電子書籍を出すようになりましたが、宝島社や星海社などは未だに電子書籍に消極的です。星海社は紙とwebの融合を訴えて立ち上がった講談社の子会社なのになぜ電子書籍に消極的なのか未だに理解できません。

他にも、外資は嫌といって国内の電子書籍ベンダにしか作品を卸していない有川浩や、これまで一切の電子化を拒んでいた東野圭吾など、作家個人の意向が強く出ているケースもあります。ちなみに私、有川浩はkoboで買ってるんですけど、これ国内って言っていいんですかね?

さて、“これまで一切の電子化を拒んでいた”と過去形で書いたのは、なんと本日付で東野圭吾作品が一部電子化されたからです。どうやら、この疫禍の中、外に出れない人を慮ってのことらしく

個人的にはシリーズ全部、くらいやってほしいと思うわけですが、ゼロよりはマシと思うしかないのかも知れません。これが最初で最後かも知れないというのですから、買っておかねば絶版になるかも知れず。

そう、電子化の時代でも絶版とは無縁ではないのですよね……。


2020年4月24日(金曜日)

Ubuntuの20.04 LTSが出たので、VMware上のXubuntuをアップグレードしてみる。

Linuxのデスクトップ系ディストリビューションも大分良くなったとは言え、アップデートやアップグレードに失敗すると二進も三進も行かず、どうにもならなくなったりするのがなー。

日本語周りも大分良くなったとは言え、それでもまだWindowsに一日の長があるよなぁ。

というわけで、18.04→20.04へのアップグレードは無事成功。ただし、サポートが終わったソフトウェアがあったりして、あれこれいじることに。


2020年4月25日(土曜日)

そういえばWindowsにもLinuxみたいなパッケージマネージャってないかな?って思って探した結果、Chocolateyに辿り着いてはいたんだけれど、今ひとつな感じだったんだよな。アンインストールが不安定で……。

MS謹製のPackageManagementってものもあるのだが、これはどっちかというとラッパに近い感じで、実体としてはChocolateyを叩いてたりするので、結局は同じような問題が。

本当はMSがガッツリ作ってくれれば良いんだろうけど、MSとしては「ストア」使え、なんだろうなぁ。


2020年4月26日(日曜日)

スウェーデン “緩い”独自のコロナ対策」という記事があったんですが、でもそのスウェーデン、隣国(ノルウェー、フィンランド、デンマーク)と比べて死者が一桁多いのよね……と。

フィンランド:186人、ノルウェー:201人、デンマーク:418人に対してスウェーデン:2,192人ですからね。(数値はこちらから)

それでもフランスやイタリア、スペイン、英国といった国々に比べれば遙かに少ないとは言えるわけですが、それで良いのかとは考えてしまう所。有権者がそれで良いと思っているなら、それで良いのかも知れませんが……。

ただ、伝染病の問題は国境で区切りが付くわけではないので、隣国としては碌に対応をとっていない国が一桁多い死者を出しているのは、心穏やかではないでしょうな。


2020年4月27日(月曜日)

Rt Covid-19 Japanという実効再生産数を推定しているサイトが興味深い。これが<1となれば感染者は減っていく勘定。

クルーズ船での感染拡大が起こっている長崎県はともかくとして、概ね抑えこむのに成功しているという印象。鳥取島根佐賀は頑張れ。

ただ、気をつけたいのは北海道のグラフで、三月半ばに一度<1を達成しながら、4月上旬に再び>1となってしまっているところ。北海道が2月28日に発出した独自の緊急事態宣言を解除したのが3月19日。見事に二週間後には上昇に転じている。そして今度は新型インフルエンザ特措法に基づく緊急事態宣言が出たのが4月7日、全国に拡大されたのが4月16日で、1週間後の25日に再び<1に。

“社会的距離の確保”を緩めると途端にRtが上がってしまうという、嫌らしい挙動を見せています。

これ、Rtを<1に保ったまま、社会経済活動を再開するの、相当難しい調整が必要になるんじゃないかな……。


2020年4月28日(火曜日)

国立感染症研究所から「新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム分子疫学調査」が発表されて、現在流行中の第二波が欧州由来であると遺伝子型からも強く示唆された由。既に通常の疫学的調査からも指摘されていたところに傍証ができたわけですな。

中国からの第一波、ダイヤモンド・プリンセス由来の遺伝型が国内で殆ど検出されないことから、両者の封じ込めには成功していたこともまた、明らかであろうと思われます。

となると、やはり欧州からの入国者、帰国者を早々に隔離していれば……というのが反省点というところでしょうか。

日本が欧州(シェンゲン協定範囲)からの入国・帰国者を14日間の隔離指定したのが3月18日でしたから、これがもう1週間早ければ、といったところでしょうか。WHOがパンデミックを宣言した3月11日に、早々に“鎖国”を決めたニュージーランドがロックダウン解除へ動き出していることなどを見ると、後知恵ながら、向こうが正解だったな、と。

そして報告の中にある文章が重いです。

現状、収束の⾒込みはあっても終息までにはさらなる研究開発が必須であり、時間を要すると思われる。第3、第4 の波が来ることは必然であり、今後、クラスター発⽣を最⼩限に留めるためにも迅速な情報公開と効果的な感染症対策の構築を図っていく。

“次”の襲来は所与の前提なのですよね……(溜息)。


2020年4月29日(水曜日)

NHK、2020年の「技研公開」は開催せず」と。

残念だなぁ……。

まだ砧の技研が見窄らしい3階建の建物だった頃から技研公開を楽しみにしていた身としては寂しい限りだけど、已む方なし。

昔は非常に怪しげなイベントだったものが、今や家族連れが訪れる一大イベントですからね。


2020年4月30日(木曜日)

ボーイング、次世代機の開発断念 止血へ人員1割削減」と、一部で“797”と呼ばれていた新中型機の開発が断念された由。

残念だなぁ……。

しかし、世界の航空需要が落ち込んで、エアバスだって死にそうになっている現在、新型機どころじゃないってのが実情だろうし、ボーイングはそれ以前に737MAXが死にかけてるし。

運の問題もあるのですが、やはり737MAXはボーイングの蹉跌という気がしてなりません。弱り目に祟り目というか泣きっ面に蜂というか。

あれをきっと新型機でやってれば、現状大分違っていたのではないだろうか、と、詮なきことを思ってしまいます。