哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2014年11月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2014年11月1日(土曜日)
 昨夜は20時くらいから翌2時くらいまで痛み。
 痛みが消えた後気絶するように寝て、起きたのは12時近く。
 予定も糞もあったもんじゃない。
 雨降ってたから、外に出て行くつもりもなかったけどさ、神保町くらい行きたかったじゃん……。

2014年11月2日(日曜日)
 晴れたので、神田古本まつり兼神保町ブックフェアへ突撃。
 歳を取って色々学習した結果、財布は軽めに、バッグは一つだけ持って、できるだけ本は買わない体制で。
 うむ。
 バッグの重量が肩に食い込むのう……。

2014年11月3日(月曜日)
 ネタにしようと思って忘れていたのですが、日産がe-NV200を販売開始した
 電気自動車は元来商用に向きますから、悪くないプロダクトだと思います。
 一応乗用車版もあるようですが、どうなんですかね? 勿論買う人はいると思いますが……どっちかというと、好事家向けという気がしないでもなく……。

2014年11月4日(火曜日)
 自宅で使用しているマウスの左ボタンがチャタリングを起こすようになったので、寿命と判断して新しいものを買い求めた。
 実はまず分解清掃をしようと思って……ネジ穴が一つも見つからず、分解を断念した。
 もう完全に消耗品だな。
 ともかく、同一型番があれば良いと思っていたのだが、残念ながら廃番になっていたため、似たような形状のものを選んでみた。
 最近のマウスの流行りは、「静音」らしい。
 使ってみての印象だが、スイッチの品質を落としたことの婉曲的表現ではないかという気がするわ。
 まあ、慣れだわな。

2014年11月5日(水曜日)
 自転車のタイヤから空気が拔けていたので、ポンプで空気を入れた所、勢い良く空気が拔けた。ムシを外してみるとゴムが駄目になっていた。
 英式バルブのムシは予備があった筈だ、と探し始めたのだが、見つからず。一体どこへ行ってしまったものか。
 明日買いに行こう。

2014年11月6日(木曜日)
 「絵文字の肌の色が多様化、黒人や白人も」と普段は目に触れない文字コードの問題が突然一般報道されて驚いています。
 日本発症発祥の絵文字は、Unicodeへの採録とiPhoneやAndroidでのサポートによって世界中に広まり、新たな文字として定着しつつあります。また、どうも西欧の人達には色々とインスピレーションも与えていて、「Emojis: Der neue Rätselspaß ohne Worte」なんて本も出ているようです。
 文字を使って駄洒落的なお遊びをするのは、日本では万葉の昔からあって、江戸時代にはいろいろな判じ物として楽しまれ、現代でもこういうのを目にする機会があります。
 そう言った言葉遊びが世界に広まるのはそれなりに良いことではないかという気がしなくもないわけですが、肌の色の違いをセレクタ文字(Standardized Variants)で5段階表現、しかもデフォルト対応を要求とか、誰が幸せになるんでしょうかね。
 個人的には次は髮の色とか質とか眼の色とかが問題になりそうなので、丁重にお断りしたいところなのですが、最早「対処する」ことは決定されてしまったので、できるだけ被害が小さくなりそうな仕様を選びたいものです。
 UTS #51ってどう考えても被害甚大だろ……。

2014年11月7日(金曜日)
 というわけで、Kindle voyageを手に入れました。以前から、日本語を読むなら300ppiは必要だろ、と思っていたので、電子ペーパで300ppiに到達したKindle voyageを思わず買ってしまいました。届いたのは昨日だったのですが。
 ディスプレイは実に綺麗で、以前Sony Readerで感じた粗っぽさは、フォントサイズにもよるけど、かなり低減されています。ページ送り速度も頑張っている。ただまあ、スクロールとかは致し方ない。電子ペーパですもの。
 Amazonで本を幾つか買ってみたり、手持ちの自炊PDFをぶち込んでみたりして、色々試してみました。
 結論としては、文庫あるいは漫画本を読むならこれで充分だろう、と。
 ただ、学術書は、これではかなりキツイ。本文の検索機能も貧弱なので、そういったものは別のデバイスを考えた方が良さそう。
 防水は、Ziplocの袋にぶち込むことで対応。取り敢えず風呂に入りながら「攻殻機動隊」を読んでみたり。書籍版ではとても無理だからねー。
 難点は、Wi-Fiが5GHzに対応していなかったこと。自宅の無線LANは混信対策のために2.4GHz帯を切っているので、自宅でWi-Fi接続ができない。3Gモデルを選んだのでDLは問題ない……と言いたいところだが、大容量の本は3Gでは拒否されるため、PC経由でUSB端子から送り込むことに。多少めんどいが、Calibreでまとめて管理しよう。どうでもいいけどCalibreも日本語対応もう少し真面目にやってくれんかのう……。
 あと、カバーも買ったけど、要らんかったなぁ……。

2014年11月8日(土曜日)
 体調が今ひとつ優れない中、Kindle Voyage三昧。
 星界の紋章が安売りしてたので3冊まとめ買いしたらそのまま読み尽くして星界の戦旗も一気買いしてしまい、ひたすらに読み続けてしまった。
 端末が軽いので、仰向けに寝転がって読むのが紙の本より楽、ってのは奇妙は発見だった。
 あと、意外と電池が早く消耗するなぁ。3Gのせいか。

2014年11月9日(日曜日)
 今日もKindle Voyage三昧。
 いかんなぁ、これは人を駄目にするツールだ(苦笑)。

2014年11月10日(月曜日)
 職場で使っている、プログラマブルキーパッド「Genovation ControlPad 683」が突如初期化されてしまい、難渋する。
 購入したのはかなり前の話で、はてさて、キーマクロソフトはどこへやったか……と箱を探し出し、インストール用CDを取り出していざ、と思うと、Windows 7では動かなかった。
 ここで公式サイトを探していれば良かったのだが、うっかりその手間を省こうとしたために、所内にあるPS/2ポート装備のWindows XP PCを探してテンキーのリプログラミングという阿呆な所業に走ってしまう。
 ともあれ、なんとかかんとか再プログラミングを終え、仕事に復帰出来た。
 しかし考えるに、そろそろPS/2ポートを持つPCそのものが少なくなってきており、このキーパッドもいつまで使えるものか、心許ない。ここは一つ、USBモデルを買うべきであろう、と思い、購入元のShop-Uを覗いてみたところ、後継商品は完売御礼であった。
 Genovationの公式によると「ControlPad CP24 USB HID」なる商品が後継品としてあるようだが、国内で取扱がないっぽい。
 おお、なんたる悲劇。
 何故私のような常識人に世は辛く当たるのか。

2014年11月11日(火曜日)
 2012年に有罪判決が下って世界を驚かせた、イタリア・ラクイラ地震予知裁判ですが、上級審にて逆転無罪判決が出た。ただし、官僚1名については執行猶予付きの有罪判決と、完全無罪とはいかなかった様子。
 正直言って、司法が科学の限界を罪に問うようなことがあれば、碌でもない未来が待っていると思うわけですが、毎日新聞などは被害者遺族の感情を満たすことが優先だと思っている臭い。でもそれは突き詰めれば単なる人民裁判だよね。
 確かイタリアは日本と同じように三審制であったと思うので、上告があれば三度司法判断が行われることになるとは思うのですが、できれば全員がすっきりと無罪となって欲しいものです。

2014年11月12日(水曜日)
 ESAの彗星探査機ロゼッタから分離した着陸機フィラエが、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に着陸した模様。なんかバウンドして二回ぶつかったとか、アンカーが打ち込まれていないとか、トラブルはあるようですが、通信は途絶してはいないとか言うことなので、今後の進展を見守りたいです。
 それにしても、とうとう人類は彗星にタッチダウンすることに成功したわけですが、しかしなんというか……「はやぶさ」の時も思ったけど、宇宙の微小天体ってのは、実に多様性に富んだ形をしておりますな……。

2014年11月13日(木曜日)
 「内閣府ほか、「自動走行システム」の国家プロジェクトを立ち上げ」とかいう記事があったのだが、どうも乗用車や乗合自動車の自動化を想定しているようで、物流はあまり考慮されていないっぽい。
 私個人としては、物流、特に拠点間物流について、無人化を大々的に進めるべきだと思っていて、トラックドライバ不足が深刻化している現在、喫緊の課題だと思うのだ。
 産地で物が腐り消費地では品不足が起こるような、物流が経済を制約する状況は非常に好ましくない。
 残念ながらその好ましくない状況が、今の日本では生じつつある。特に生鮮食品の輸送について、物流の容量が不足している。
 これらを何とかするためにも、自動運転は必要な技術であろうと信じる次第である。

2014年11月14日(金曜日)
 「PS4/PS3でクラウドテレビ視聴サービス「PlayStation Vue」を米国でテスト開始」という記事があり、いや全く、望まれるサービスですよね、と。
 個人の家で全録やってる人も珍しくない時代ではありますが、考えてみれば個々の家庭でやるのは重複、資源の無駄で、クラウドで集約して一週間遡りとか許可すれば、実に素晴らしい視聴者への恩恵になるわけです。どうせなら地域も越えられるようにすれば良かろうと。
 日本でもこのようなサービスが始まってくれることを願って已みません。

2014年11月15日(土曜日)
 朝イチで「楽園追放」なんぞ観てきたり。
 最近はこういうアニメでもフル3Dでモデリングしたキャラをゴリゴリ動かすのが主流になってきたよね。
 その後本屋へ。神保町ブックフェアの後、まともに書店へ行く時間なかったもんなぁ……。お陰で「あれ? この本買ってたっけ? まだ買ってなかったけ?」と悩むことしきりに……。

2014年11月16日(日曜日)
 朝早く、石が一つ出て行った。痛みはまだあるので、もう一つあるか?

 沖縄県知事選挙で、辺野古への基地移転に反対を唱える翁長前那覇市長が当選確実との報。
 こりゃ大変だな。
 果たして政府とまともに交渉できるんかいな、この人?


2014年11月17日(月曜日)
 Slashdot.jp経由「米国で「射撃者検出システム」の学校への導入が検討される」というネタがあり、米国には必要なんだろうなぁ、とか。
 以前紹介した「School Shootings in America Since Sandy Hook」によると、今年に入ってからだけで54件程事件が起きているようなので、発生頻度は週一回を超えるペースということになります。この9月は新年度だからか、回数が多かったようですね(呆)。
 全米でこんなペースで事件が起こるんじゃぁ、学校としてもこのような対策が必要にはなるんでしょう。保護者としても受験生としても学校を選ぶときに「安全」は大きな要素になるでしょうし。どうせならセントリーガンシステムと連動して発砲者をスタンガンで制圧するところまでワンパッケージにしたら良いのではないかと思いますね。全自動侵入者排除システムとか言って売り出したら、結構導入されたりして。

2014年11月18日(火曜日)
 21日に衆院を解散すると首相が表明したそうで。
 解散の噂は暫く前から漂っていましたが、特に争点もなさそうなのに解散とは一体なんのために?と思っていました。で、昨日四半期別GDP速報が出て、これが大方の予想を裏切ってマイナスだったため、これが遠因か、と。
 消費増税の悪影響が、予想を遙かに上回り、好転しかかっていた経済にブレーキをかけてしまった。これを以て解散総選挙とする、と。
 ただ、争点なき選挙というのは同じで、恐らく次の10%への消費増税を予定通り行うべきだ、と主張する政党はないと思われるので、野党各党は苦労することになるのではないでしょうか。
 目立った争点がないと投票率が下がって、組織票を持っているところが有利になりますので、無党派層を頼みとする泡沫政党は苦しくなるでしょうから。

2014年11月19日(水曜日)
 「いちえふ」で知られる竜田一人氏が、朝日新聞の名物連載「プロメテウスの罠」に採り上げられているのですが、その中で「朝日新聞上層部、「低線量被曝による鼻血の可能性が否定されている」との表現を盛り込むことを拒否」という話題が。
 低線量被曝で鼻血が出る、というのは、所謂トンデモ系の反原発運動家に多い主張ですが、当然のことながら医学的・科学的根拠はありません。何分トンデモですからね。
 朝日新聞の上層部が一体どういう料簡で低線量被曝による鼻血を支持しているのかわかりませんが、吉田証言で記事を撤回した上に謝罪会見を行い、吉田調書では社長が引責辞任と相成ったばかりですので、切るべき肚や首の数が足りないのかもしれません。
 日本の報道機関の科学・技術への理解不足は何も朝日新聞に限ったことではないのですが、どうにか状況の打開を模索して欲しいと思う次第です。

2014年11月20日(木曜日)
 仕事でどうしても必要になり、SafariとiTunesをインストールする羽目になったわけだが、以前は憎しみしか感じなかった両ソフトであったが、今や殺意に昇華される程の代物に成り果てていた。
 これに便利さを感じる人ってどんな人なんだろう……。

2014年11月21日(金曜日)
 トヨタが発表した世界初の市販燃料電池車(FCV)「ミライ」なんですが、かなり微妙な印象。
 燃料電池そのものは嫌いじゃないし、それなりに使い道はあると思っているんだけど、自動車の動力源としてはどうよ?と考えているのだけど……。
 ミライの燃料電池スタックは出力114kWで70kg。体積出力密度は3.1kW/ℓということで、かなり高性能、なのですが、車重はなんと1,850kg。4,890×1,815×1,535mmというサイズを考えると、クラウンマジェスタ並にデカい。ちなみに定員は四人。
 なぜこんなにデカくした?と疑問に思うくらいデカいわけですが、723万6000円という値段付けを考えると、プリウスのような実用になる車というよりは、テスラのような金持ちの所有欲を満たす種類の車なんじゃないかと思われます。
 それにしても、FCセル、昇圧装置、PCU、ニッケル水素二次電池、樹脂製高圧水素タンクなど、よくもまあ詰め込んだもんだ。電気自動車の単純さとは比べ物にならない。燃料電池車なのに回生ブレーキがあるとか、よくもまあ。
 トヨタ好きだからなぁ、こういう、とかく複雑な機構の車……。

2014年11月22日(土曜日)
 色々と朝から動き回る一日。
 図書館に予約した資料を取りに行くとか、古本屋に本を持って行くとか。
 ILLで借りた本は延長ができないので頑張って読み尽くさないといけないし、ビデオレコーダに溜まりまくった番組も消費しないといけない……。

 夜には地震。
 東京でも隨分と長周期で搖れていたが、震源は長野県北部。
 当初、郷里が「震度5弱以上と思われる」と報じられておどろ木ももの木さんしょの木。
 結局震度2〜3だったようで、一安心。


2014年11月23日(日曜日)
 朝の3時頃に石の痛みで起きる。またかよ。

 石の痛みを押してコミティア


2014年11月24日(月曜日)
 なんか休みだったらしい。
 そういえば、国立公文書館の特別展「江戸時代の罪と罰」へ行こうと思ってたのに、忘れて寝倒してしまった。木・金のどっちかに夜行くかなぁ。

2014年11月25日(火曜日)
 「【コラム】日本語から来た韓国語の毒から抜け出せるのか」とかいうコラムがあった。
 韓国における反日というのは強迫神経症の様相を呈しておりますが、どうぞ自分たちの言語から日本語由来の単語を絶滅させて、心穏やかな言語生活を営んで欲しいと思わずにはいられないところです。
 以前も書いたのですが、近代朝鮮語は日本語の影響を排除しては成立し得ないことは、当の本人達以外にとっては自明の話なので、彼らにとっては悲劇、他者から見ると喜劇が繰り広げられることになるのですな。

2014年11月26日(水曜日)
 うっかり「約束の国」なんて本を一気に読みきってしまう。
 「七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字を持つ、一つの国家」といえば今はなきユーゴスラビアですが、皆さんユーゴは好きですか。私は大好きです。チトー元帥バンザイ!
 四分五裂した挙句血で血を洗う民族紛争を見せた旧ユーゴですが、本作はユーゴっぽい架空の国家“約束の国”たるヒルトリア社会主義連邦共和国で一度地獄を見た同志士官候補生が“約束の国”を永遠たらんとせむために活躍する物語であります。
 いやー、続きが楽しみだわ。

2014年11月27日(木曜日)
 午前六時くらいから石が痛み始めて、痛み止めを飮んで出勤したんだけど、どうにも痛みが治まらず、仕事にならなかったので休みにしてしまう。
 しかし痛みは一向に引かず、十二時を回ったところで覚悟を決めてロキソニンを増量。13時半頃に一度意識が切れる。
 結局痛みが治まってきたのは16時くらいで、その後もずっと鈍い痛みは続いている。
 明日病院の検査日だったので、今日無理して病院には行かなかったんだけど、どっかで行けば良かったかも。

2014年11月28日(金曜日)
 で、病院で検査を受けた結果、隨分と立派な石が見つかってしまった。

2014年11月29日(土曜日)
 雨の土曜日。
 Amazonに注文していたものが二回に別れて届くとか。いや、運送屋さんが可愛そうに、と。この雨の中。
 とりあえず400pくらいあるペーパーバックをゴリゴリと読み進める。
 本当はこういうぶ厚い本こそKindle化して欲しいんだがねぇ……。

2014年11月30日(日曜日)
 月末〆切の書類の提出を忘れていたことに気づいて、ちょっとだけ会社に行ってくる。
 帰りに新宿に寄ってPOMERAなるものを買ってみる。
 果たしてどの程度使い物になるものなのか。
 文字コードがShift-JISのみって辺り、今どきどうよ?とは思うわけだが……。