哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2014年10月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2014年10月1日(水曜日)
 御嶽山の火山噴火は、犠牲者が48名と、戦後史上最悪となったそうな。
 本日は朝からCH-47を投入して、時間の限られる作業を人海戦術でこなし、多くのご遺体を收容したそうな。
 自衛隊、警察、消防、医療関係者に感謝を。
 亡くなられた方々と、その後遺族と、まだ行方不明のままの人と安否を気遣う人たちに、慰めを。

2014年10月2日(木曜日)
 そういえば、MS-Windowsの次期バージョンは「Windows 10」になるそうで。9は欠番だとか。
 どうも「Windows 9x」でかつての95や98を判定するルーチンがあるらしく、それを避けたのではないか、と噂されているところ。実際にどうなのかは知らんけど……まあ、統一的な名称ルールってものとは無縁の商業論理ですからねぇ。

 Panasonicから新Lets noteが発表されたんですが、RZが良い感じですね。今はなきRの後継でしょうか。
 ディスプレイが10インチながらもWUXGAというのも好感です。縦が1200あるのが良い。
 個人的にはSXくらいのサイズの方が勝手は良い気がするのですが、SXはもう進化しないんだろうかねぇ……。


2014年10月3日(金曜日)
 昨日のことになりますが、「あんな悲しいことは…自転車乗らぬよう呼びかけという頭がおかしいんじゃないか的記事がありまして。
 元を辿ると、新潟県加茂市が発表した「自転車の事故を完全になくすために 小学生・中学生の皆さんへ」という文書に行き着きます。
 確かに、自転車に乗らなければ自転車事故は起こらないでしょう。その環境で交通事故が起きても自転車事故にはならないからです。歩行者事故にはなるかもしれませんが。
 自転車に乗らずに歩道を歩いていれば、交通事故に遭っても自転車事故にはならない。確かに“自転車事故を完全になくす”ための、唯一無二の方法であるようです。
 それならむしろ、自動車を全廃したらどうかと思いますね。そうしたら、交通事故が激減すること請け合いです。
 私個人としては、この市長の知能か精神状態のいずれかあるいは両方について、検討を加えるべきであると思いますが。

2014年10月4日(土曜日)
 朝起きると、変な所に痛みが。寝違えた?
 颱風が近づいて明日から天気が悪くなるという予報に、出かける用事を片付けようと外へ。
 久しぶりに散髮もして、すっきりしてくる。

2014年10月5日(日曜日)
 なんか以前から申し出のあったグルジアの呼称変更が本決まりになったそうで
 ジョージア……。
 どうせなら現地語読みに近い「サカルトヴェロ」とかにすりゃぁ良いんじゃないかと思いますがー。
 紛らわしいじゃないですか、英語読みだと……。

2014年10月6日(月曜日)
 颱風の影響で交通機関が乱れまくっていたので、早々に午前休を決め込む。
 こんな日に頑張って出社してもねぇ。

 で、そんな颱風情報がL字表示され続けていた昨日のNHKスペシャルドキュメント"武器輸出" 防衛装備移転の現場から」なんですが、非常に歯切れの悪い番組でしたね。
 番組の中で僅かに触れられていた“民生品の軍事転用”は、実際の所大きな論点で、「民生品なら輸出先で軍事転用されても無問題」「“軍用品”は第三国輸出不可」というのは、現実的な問題としてダブルスタンダードなわけです。“TOYOTA WAR”で知られるようにトヨタのハイラックスは世界中の正規軍・ゲリラ・民兵組織等々に大人気ですし、CASIOのG-SHOCKなどは軍人の評価が非常に高いことで知られます。
 こういったものは野放しなのに、“軍用品”と指定されたものだけをせっせと取り締まったり第三国輸出を危惧したりするのは、控え目に言って間拔けです。
 敢えて言えば、それは一定程度以上の制御が不可能な問題であり、既に起こっている問題である、ということです。
 あたかも武器輸出原則の改定によって問題が急浮上してきたかのような取り上げ方は、錯誤の誘導ではないかと思うのですよね。

 「複数の日本人 「イスラム国」に参加計画か」……?
 まあ、若い人は血の気が多くて駄目ね。そんな短慮では、テルアビブ空港で乱射することになりますよ。


2014年10月7日(火曜日)
 本日はH-IIA F25によるひまわり8号の射上げ。
 無事衛星を予定の軌道に放り込むことに成功した。
 あとは衛星が問題なく動けば満点だね。

 ノーベル物理学賞に、青色LED研究の赤崎勇、天野浩、中村修二の三氏が選定された


2014年10月8日(水曜日)
 健康診断〜。
 バリウム飮んでぐーるぐる……。
 ホント、アレだけはどうにかならんものですかね。
 夜は歯医者の方の定期健診に。

2014年10月9日(木曜日)
 リベンジポルノの処罰を実現する刑法改正案が検討されているそうな
 リベンジポルノ行為を処罰すること自体には異論はないのですが、法の枠組みとして、これほどまでに“リベンジポルノ”に限定するのはどうなのかなぁ、という気が。リベンジポルノって、元交際相手への復讐行為の一つで、プライバシーの暴露など、他にも報復行為がある気がするんですよね。そういうのをもう少し包括的に網をかけた方が良いのでは?と。
 “リベンジポルノ”を行う側は、リベンジ(復讐)がなされれば良いので、“リベンジポルノ”が規制されればポルノ以外の方法で復讐を行うのではないか?というのが私の懸念の根源にあります。
 もっと広げると、先日「電車内で無断撮影した人物写真、400枚ばらまく 大阪なんて事件があって、これも現行刑法で名誉毀損罪に問えるかかなり微妙です(民事ならいけるか?)。肖像権侵害は問えそうですが、肖像権そのものは実のところ法に定めのない慣習法によって成立している権利なので、被写体になった方に成立するかどうかは、裁判待ちになります。
 勿論、刑法のような強制力の強い法でそのような“網をかける”法的措置は好ましくないのですが、私的報復の禁止の原則が搖らいでいるように見える昨今、少し考えても良いかもしれません。

 先日、シリアに渡航しようとした学生が任意で事情聴取を受けた件がありましたが、今度は「シリア戦闘:元自衛官が参加「政治・思想的信念なし」と実際に行っちゃった人が登場。
 まあ、こういう人は皆無にはできんわな……。過去の紛争にも日本人傭兵が参加していた事例はあるわけで……。


2014年10月10日(金曜日)
 見逃したーっorz>「1964から2020へ オリンピックをデザインした男たち

 香港の、民主化要求デモ(行政院院長の自由直接選挙を求める運動)を主導しているのが学生たちと聞いて、なるほど、英国の香港統治を知らない世代か……と。
 英国領香港時代って本国で任命される総督と、香港地元有力者による議会(立法局)で、見事なまでの“積極的不介入主義”(別名:放置)による統治が行われていて、民主主義?なにそれ?的状態だったことは、今や歴史になりつつあります。80年代くらいまでは経済発展第一で社会資本整備も福祉も教育もなおざりだった香港は、故に九龍城のような巨大スラム建造物が生まれる下地を持っていたわけです。
 香港の社会福祉の充実は、殖民地末期から返還後にかけて行われ、生活の質という面では、返還後の方が良くなった面はあると思います(特に所得の低い層においては)。
 だからといって香港の現在の運動を否定するつもりはありません。ただ、私としては、彼らの運動がどこを志向しているのか、気がかりです。“返還”前にすらなかったものを、彼らは求めているのですから、それは果てしなく困難であると思うのです。


2014年10月11日(土曜日)
 NHKのニュースで「エボラ出血熱死者 4000人超えると。
 深刻なのは、医療従事者の死者が200人を超えていることです。死者四千中二百人が医療従事者となると、現地での医療体制が維持できているかかなり不安です。
 医療従事者一人の死は、エボラと戦う戦力の低下を意味します。患者と死者の増加に対して、防疫戦力たる医療従事者は減っていっているというのでは、そう遠くないうちに、堤防が決壊するように、感染拡大が起こる可能性が否定できません。
 いや、今進行しているのがそれである可能性が高いですな……。
 大型ジェット機が世界を飛び交う現在では、海で隔てられた島国であっても全く安心はできません。デング熱の騒動は記憶に新しい処ですし、米国では現在進行形で騒動が起こっています。せめて他山の石としたいところです。
 所で、エボラはバイオセイフティーレベル4の実験環境で取り扱わないといけないウィルスなんですが、国内にはBSL-4の施設がないんですよね。どうしたら良いと思いますか?>反対派の方々
2014年10月12日(日曜日)
 「ノルウェーの「芸術的」な新紙幣、17年から利用開始」と、ノルウェーの新100クローネ札のデザインが斬新過ぎて何処かへ逝ってしまっている件について。
 見た瞬間、カラーバーコードか何かかと思った。
 前衛的過ぎて、不評を買いそうな気もするわけですが、スウェーデンの人々は文句言ったりしないんですかね?

2014年10月13日(月曜日)
 自宅で使っているマグカップ、結構大き目のものを使っていたのですが、より大きなカップが欲しいなぁと思っていたところ、容量450mℓという特大マグを見つけて購入。
 台所へ茶を煎れに行く回数を減らせる、と思ってたんですが、思わぬ問題が。
 マグの容量が急須の容量を超えているため、一度ではマグカップを満たせない……。
 大は小を兼ねると思って買ったのですが、過ぎたるは及ばざるが如し、であった様相。

2014年10月14日(火曜日)
 「エボラ出血熱を封じ込めたリベリアのゴム農園−ブリヂストン子会社の闘いが色々と示唆的というか何というか。
 利潤を追求する営利企業における社員の福利厚生が、国家による国民の保護機構を上回ってしまっているという、なんともこう、資本主義の勝利というか社会主義の敗北というか、失敗国家ってのはやるせないね、と慨嘆したくなります。古典的な資本主義論では資本家は労働者を搾取するものだった筈なんですがねぇ……
 無論、ファイアストン社が社会正義の為にやっているとは言いません。彼らは彼らの利益のためにゴム園を守り、そのためにゴム園で働く労働者を守らねばならず、最終的に防疫体制を築くに至ったわけですが、一企業が抱ける先見性が国で実現できない辺りが失敗国家なんでしょうなぁ……。
 しかし、企業がインフラを整備し、医療体制を整え、学校を作り、警備(防衛)までやっているとなると、もうやってることは政府と変りないわけで、いっそ国を全部企業に売り払ったらどうかとも思いますな。

 VWが日本でも電気自動車・e-Up!とe-GOLFを発表
 両車とも日本向にやはりCHAdeMO対応をしてきました。
 実はe-Up!は国内唯一の5ナンバー枠の電気自動車というのもトピックですかね。
 選択肢が増えるのは良いことですし、競争が更なる発展を促してくれることを期待しています。


2014年10月15日(水曜日)
 Windows Updateの日だったんだけど、会社でも家でもトラブって酷い目に遭った。勘弁して欲しいわー……。

2014年10月16日(木曜日)
 「米ロッキード、10年以内に小型核融合炉実用化へ」とか、ほんまかいな?的ニュースが。
 どんなブレイクスルーがあったのか不明ですし、大山鳴動鼠一匹なんてことは珍しくもない世界ですが、ロッキードのスカンクワークス、という辺りが「もしかしたら」を思わせます。
 10年以内に本当に実現したら、素晴らしいことですね。

2014年10月17日(金曜日)
 鎮痛剤漬けの一日だった。
 どうにもならなくてオーバードーズ気味に。

 私は党としての民主党には支持をしていませんが、個人としての政治家の中には、応援している人もいます。
 で、今回「文部科学省参与に鈴木寛氏を起用」として政府参与となった鈴木寛氏は、教育問題についてエキスパートとも言える人なので、できれば前回の選挙で落ちて欲しくなかった人の一人。
 当落線上だと思っていたのだけど、民主の分裂やら、アレの予想外の躍進などによって落ちてしまった人。ちなみに落選後に民主党を離党しているので、現在は無所属です。
 このような形でも政府に貢献できる立場に立ったことを喜ばしく思います。
 本当なら、こういう人が落ちない選挙になって欲しいものです。


2014年10月18日(土曜日)
 BTRON Clubの日……だったんだけど、別件でお出かけ。
 その前に朝イチで「THE NEXT GENERATION パトレイバー」第5章を観に行く。
 まー、なんといいますかー、地下に潜ってワニに追いかけられるのはPATLABORの持ちネタなのではないかと思う次第でありますー。

2014年10月19日(日曜日)
 歴博の企画展「文字がつなぐ−古代の日本列島と朝鮮半島−」へ行きたかったのだが、午前中体調が優れず、身動きできずに諦める。佐倉は遠い。
 痛み止めが效いている間に池袋のジュンク堂へ本を買いに行くのが精一杯であった。
 しかし、これもKindle Voyageが届いたら出歩かなくなるかも知れんなー。今以上に出不精になってどうする。

2014年10月20日(月曜日)
 正直申し上げましてこの第二次安倍改造内閣には良い印象を抱いていなかったのですが。経産相と法相が辞任という運びに。
 個人的な見解ですが、閣僚は実力で選ぶべきだと思うのですよ。
 前回の内閣改造、はっきり言って、替えるべきでない人を替え、替えるべき人を残した印象がありますよ。

2014年10月21日(火曜日)
 えーと、辞めた二人の後釜に日本会議から二人も入るとか、閣僚の殆どが日本会議メンバーになってしまいましたとさ。
 碌でもない話だ。
 馬鹿は善意で悪を為すから手に負えん。

2014年10月22日(水曜日)
 「道徳を「特別の教科」に 中教審が答申」と中教審が宿願の達成に王手をかけた模様。
 まあ、内閣の殆どが日本会議になってしまった現在、最早歯止めはかからんでしょうなー。
 私は別に道徳を教科にすることに反対するものではないのですが、現在“道徳教育界”に闊歩する百鬼夜行を見る限り、大掃除が必要であろう、とは思っています。“江戸しぐさ”だの“サムシンググレート”“水からの伝言”だの教えられても困りますからして。
 どうしてそういうのが好きな人達ばかりが権力に集まったものですかね?

2014年10月23日(木曜日)
 復刊ドットコムから予約していた「小娘オーバードライブ 新装版」が届いたんだが、※当初ご案内しておりました、第5話(64ページ)の新規収録については、制作の都合上により収録できなくなりました。誠に申し訳ございません。と些か残念な結果に。掲載当時に読んだ切りなので記憶も大分曖昧だ。
 というか、前のコミックに未收録作品も收録されると言うから予約したのに……。

2014年10月24日(金曜日)
 ニューヨークでエボラ患者が出たと話題になってますね。NY市長が冷静な行動を呼びかけたり、結構大変そう。まあ、暴動が起きたりしたらそっちの方が被害甚大になるだろうしなぁ。
 データを見る限り、そうそう伝染する病気じゃないから、神経質になる必要はないとは思うのだけど、恐怖は制御できないと大変なことになるから……。
 日本の場合、BSL-4施設がないこともあって、国内での研究体制に不備がありますからねぇ……。

2014年10月25日(土曜日)
 先週行けなかった歴博の企画展「文字がつなぐ—古代の日本列島と朝鮮半島—」へ行ってきた。
 木簡だらけの展示だった。企画展を一周するのに軽く3時間はかかった。
 古代においては半島と日本は今よりもよっぽど密接な関係にあったんだろうなぁ。
 そういえば携帯端末を持っている場合、無線LANから音声ガイダンスが聞けるとかいうサービスがあったのだけど、利用している人とは出会わなかった。
 客層とのミスマッチがあったのではないか……。

2014年10月26日(日曜日)
 昨日出かけたせいというわけでもなかろうが、喉が痛くて頭が痛くて熱っぽかった。
 薬を飮んでおとなしくしていた一日。
 だが、夜寝る時間帯になって石が……。
 そろそろ出てってくんねぇかなぁ。

2014年10月27日(月曜日)
 朝から赤瀬川原平の訃報。
 良くも悪くも、日本の前衛芸術をリードした一人であった。
 合掌。

 夜には、日本で初めてのエボラ疑い例とか。
 診断待ちだけど、日本国内にはエボラウィルスを取り扱える研究施設がないんだよねー。


2014年10月28日(火曜日)
 昨日のエボラ疑い例は陰性との結果。数日経過観察をして、最終的に拘束は解かれる模様。
 まずは一安心だが、今回の件を検証して“本番”への備えとして欲しいところ。
 またいずれ入ってくるのは確実なんだからさ。

2014年10月30日(木曜日)
 昨夜は18時くらいから翌1時くらいまでずっと石の痛みに悶えていた。鎮痛剤を倍量飮んだけど效かないor效いていても悶絶するくらいの痛みで、尿は血で真っ赤だし、ホント勘弁してほしいわ。
 で、寝るのが遅かったから朝も遅くて、フレックスのギリギリの時間に会社に辿り着いたんだけど、その後も体調は優れず、鎮痛剤で無理やり働いている感じだった。