2004年4月24日(土)。晴れ後曇り。
東京都港区虎ノ門。千代田区霞ヶ関に隣接するこの地には、官庁が軒を連ねていて、新宿のようなビジネス街とはまたちょっと違った雰囲気を持っています。
現在、東京の地下のそこかしこにおいて、共同溝工事が進められていますが、今回この虎ノ門から千代田区日比谷まで掘削される「日比谷共同溝」の掘削開始を前に一般公開がありましたので見学に行って来ました。
普段まず見ることのできない東京の地下。知られざる海拔マイナス40メートルに横たわるシールドマシンの勇姿をとくとご覧ください。
プロデュースは、かの前田建設ファンタジー営業部。そこかしこショウアップされた姿は流石と唸らされました。
共同溝というのは、それそのものは地下に埋設される水道管や電話線、電力線などを一纏めにし、メンテナンスコストを下げ、また埋設される道路の工事負担を減らそうという考えによります。十年以上前から推進はされているのですが、なにせ東京の地下は過密状態であり、はいそうですか、といって掘るわけにもいかんのですよ。
今回も、地下40m。このくらい掘らないと地下鉄やら何やらとぶつかってしまうのだそうです。また、長さは1424mで、本来ならシールドマシンで掘るような距離でもないんですが、東京という「開削不能」な土地であることがシールドマシンを必要としたのです。
しかし何分地下のこと。地下に埋もれ、地上の人には知られぬままに終わるのがその運命(さだめ)。しかし今回このようなプロジェクトによって、正に光が当てられたことは、とても素敵なことだと思います。