このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。
そーいやー、Windows Vistaも企業向けがリリースされたとか。
さて、漢字の方はどうなるやら。
とりあえずドキュメントくらいは読んどくか……。面倒臭ぇ。
Vista導入はSP2以降として、XPをどうするかだな。SP3を待つか、否か……。思案のしどころだ。なんか2008年とか言ってるしなぁ>XP SP3
英国から、航空機の操縦を無人化する実験に成功とかいうニュースが。
旧式の航空機に無人制御インターフェースシステム(UAVCCI)を搭載とのことですが、私の貧困なる想像力は、操縦席に人型ロボットが座っているようなものを想像して止みません(笑)。
「座長に北岡伸一教授 日中歴史共同研究」ですか。
個人的には、日韓の時のように両国語で報告書が自由に閲覧できるのであれば、日本としては意義があると思う。ご存じの通り中国には言論表現の自由がなく、学問研究の自由も当然ながら制限される。そういう国において、国際共同研究という形で、自由な研究の一端を見せることは、それなりに意味のあることだと考えるからだ。
変形・合体は男のロマンらしいですが、なにやらエレコムから変形するマウスが出るそうな。
これって使い易いんやろうか?
「目の不自由な年配男性に「図書館で読書と作文」の罰則」なる記事について思ったこと。
無学にして確たることは存じ上げないのだが、トルコ語にも点字はあると思うのだが……。この男性が中途失明者で点字を能くしないとしても、公共図書館であれば読み上げサービスくらいはあってしかるべきではないかと思う。
作文の方はワープロや点字タイプ、あるいはそれが無理なら口述筆記などの方法があるわけで、こちらも不可能というわけじゃない。
遡って、投票そのものについても、日本では点字投票もあれば、代理投票制度もある。身体不自由や文盲などの理由で文字が書けない場合でも、代理投票を申請すれば投票を行うことができる。
トルコにはこのような制度がないのだろうか?
投票が義務というくらいだから、その程度の制度は調えられていると信じたいものだが。
あと、投票が義務、というのはどんなもんなんだろうか。棄権できないとなれば、候補者全員に投じる意思がなければ白票を投じるしかないわけだが、それが意味のある行為とされているのかどうか、これまた疑問だ。
駄目だろうと思っていたけどやっぱりクーデターとなったフィジー。
独立以来4回目だとか。どうにかしろよな……。
「中国の歴史教科書問題—『氷点』事件の記録と反省」を入手して読んでいる。なかなか趣深い。
中国の国定教科書の内容に疑義を呈する論文を掲載した雑誌『氷点』が、中国共産党によって発禁処分となったことについて、論文の著者による記録と考察。
文革時代に比べれば全くマシなんだけど、やはり日本から見ると相当不自由そうなのが見て取れる。
密かに(?)動向を注視し続けている中国のEVD(過去日記1,2,3参照)ですが「独自の次世代DVD規格「EVD」 電機18社、再生機一斉発売」とかいう気宇壮大な記事が。
後発組の悲しさ、中国企業はDVD3CやらDVD6CやらMPEG LAやらなにやらにかなり絞りとられてるようで、中国側にはライセンスで搾取されているという意識が強いようです。
今でさえ青息吐息なのに、HD DVDやBlu-rayでもやはりコアグループに中国企業は入れていないので、今後もライセンス料を支払い続けなければいけない。
そこでEVDだ!とか言っているわけですが、いつまでたっても夜明けは遠そうですなぁ。
鼻息は荒いんだけど、WTOに加盟した以上、国際規格を締め出すわけにもいかないしね。
謎のSuper Video CDのようなモノになるのがオチじゃないかと思いつつ。
なんか日本のTVドラマの「西遊記」に対して中国で批難の声が上がっているとか。
別にそのことには特に思うところもないのだが、批難している人達は果たして西遊記をきちんと読んでいるのだろうかと多少気になった。
実は西遊記は長編小説であり、日本語訳の岩波文庫版は全10巻である。恐らく絵本や漫画やドラマやアニメやその他諸々で、大まかな筋書きは知っていても、全巻通してきちんと読んだ人は少なかろう。これは日本でも中国でもだ。なにせ近世の段階で既に長すぎと思ったのか、様々な縮約版が刊行されており、これは現代まで通じている。私も今まで三国志演義を読んだ人には会うが、西遊記を読破したという人間にはお目にかかったことがない。
とまれ、このような長編小説はそもそも忠実な映像化など望むべくもないのだよね。
ベイスターズの門倉がジャイアンツ入りですか……。
中世欧州の傭兵団染みてきたな。
DoCoMoの携帯電話の三菱製品の電池モジュール(三洋製)に発熱・破裂の惧れ、と。
ソニーばかりじゃないだろうとは思っていたから、驚きもないけど。
「イラン人一家を退去処分 法相の在留許可下りず」との決定。
過去の事例を勘案する限り、長勢法相の判断は大きな問題はないと思われる。
ただ、個人的には、子供の方は特別在留許可を出しても良かったかな、と。どちらも今更イランへ帰してなんとかなるとは思い難い。長女は日本での進学も決めているので、何らかの特措があっても良かったかも。就学ビザとかね。
ただ、今後、外国人労働者の受け容れ増大と共に、この手の問題は幾何級数的に増えていくでしょうよ。今ですらこの体たらくなのに、先々なんとかなるだなんて、とても考えられませんな。
そう言えば、明日坂村先生出演予定だった「日本の、これから」ですが、坂村先生の出演はナシになったようです。
毎年恒例ですが、FTRONの忘年会が日曜日に。申込みは明日まで。
「開戦65年 狂気が国を滅ぼした」……。
おーい、誰か、65年前の今日の朝日新聞の紙面Upして見せてや!
というわけで(どういうわけだよ)「硫黄島からの手紙」を観てきました。
チケットを買う時にちょっと迷って「“いおうじまからのてがみ”一枚」と言ったんですが、すぐ隣で年配の方が“いおうとうからのてがみ”と発音していて、やはり“いおうとう”と発音すべきだったか、と後悔した。
ちなみに、当時の軍での呼称が「いわうとう」で、現在の国土地理院の表記が「いおうじま」なので、どちらが正しいというわけではない。
映画の中では「いおうじま」で統一されていましたが。
このちっぽけな島を巡る30日に亙る激戦を描いた作品は、涙なしには観れないものです。でも、なんで監督がクリント・イーストウッドなんだろう……。日本人こそ、こんな作品を作るべきだったんじゃないかと……。
前作同様館内にはお年を召された方々が多くいらっしゃったのですが、上映中に鼻をすする音が何度も聞こえてきたのが印象的でした。
あと、日本人はやはり生きるか死ぬかとなったときに死ぬ道を選ぶんだなーとか、思い知った。この作品が、日本以外でどのような感想を持たれるか、そちらの方が気になった。
で、映画館を出たらすぐ側で「武士の一分」をやっていたので時間も丁度良かったのでそのまま連戦。
藤沢周平・山田洋次なら外れってことはあるまい、と思って観た。
うん。良かった。
丹念に作られていたし、考証もよく出来ている。当時の武士のサラリーマン的部分と、それでいて「武士の一分」を貫かんとする部分がよく描けていたと思う。
でも後に何も残らない所が流石山田洋次。
そして最後に「パプリカ」を。
映像美と音楽が素晴らしかったですね。筒井原作の虚実入り乱れるシナリオも秀逸。
娯楽映画として充分楽しめるものだった。
そういえば画伯に言わせると私が今敏映画を観るのは意外らしい。そーかなー。「東京ゴッドファーザーズ」なんかも観てるんだけど。まあ、彼は私のことを激しく誤解しているからな。
予定通りなら、明日、F-35の初飛行がある筈。
極めて個人的な感想ですが、やはり国際共同開発というのは苦難の道ですな。国際が付かなくても、空海軍共用というだけで、成功例は数えるほどしかない訳ですから、これが用兵思想の異なる他国籍での開発となると、迷走もやむなしと言ったところでしょうか。ユーロファイターとラファールの関係というかなんというか。
問題は開発・配備コストを一国で負担出来るかどうかなんですよねー。
でもこのままいくと、費用的制約から兵器の進歩が緩やかになっていく可能性はあるよなぁ……。その代わり廉価な兵器の性能が上がっていって、ゲリラの装備と正規軍の装備の差がどんどんなくなっていく、と。
内容についてはここには余り多くを書かないつもりなのだが、ちょっとだけ。
劇作家の平田オリザさんの視点が面白かった。
彼は反対派なのだが、知財先進国となって後進国から一層搾取するのか、という表現がとても印象的だった。全面的に賛同する気はないのだが、一面真理だと思った。
しかしそれにしても、延長賛成派の情に訴えるやり方は、肌に合わなかった。
私個人が反対派という部分を差し引いても、情に訴えるやり方が功を奏するのか、疑問を感じた。
あと、平田さんが著作権の相続税のことを話題にしていたが、これは掘り下げても良い話題だったな。
著作権は無体財産権として相続税がかかります。で、「著作物に関し精通している者の意見等を基として推算したその印税収入期間」に当たるものを、文芸著作権であれば文藝家協会が算出したりします。
しかしよくよく考えてみれば、この形算式には権利の存続期間が全く入っていません。不思議です。何らかの形で権利の存続期間を計算に含めるべきではないでしょうか。
協会辞めて何年にもなりますが、このことに思い至ったのが今年という辺りで、私も相当毒されていたんだなー(苦笑)。
階段でコケるASIMO。
よし、次の目標は、受け身を取って立ち上がるASIMOだな!!
台北で行われた第13回世界剣道選手権大会男子団体で、12回連覇だった日本代表チームが、準決勝で米国に敗れ、結局優勝は韓国となった由。
年々勝つのが難しくなってきているとは聞いていましたが、これはつまり、世界の剣道のレベルが上がったと言うことでしょう。
素晴らしい。
素直に喜び、そして捲土重来を期しましょう。
漢字能力検定協会が選ぶ今年の漢字は「命」だったそうな。
命とは口偏に令の会意文字で、命令の意。2006年は上からの指令に振り回される一年だったと言うことか。
ああ、思い当たる節がひしひしと。(なんか違う気もするが、気のせいだろう)
その考え方は危険だから自分で駆除しといた方が良い。
そもそも判事の自殺とその判決を結び付けることがまず、誘導的で危険だ。その上で陰謀論を展開するのは、余計にマズい。行き着く先は百鬼夜行だ。
合理的に考えれば、殺るなら判決を出す前に殺らないと意味がないだろう。オウムですら松本でサリンを使ったのは判決前なんだぜ。
ちなみに、イタリアの場合車ごと爆殺で、ロシアならポロニウムだな。
防衛省設置法案が可決成立したそうで、なにより。来年1月9日から、防衛庁→防衛省ですね。
池田勇人内閣時代に一度は閣議決定されながら、長らく放置されてきた省昇格が、21世紀になってようやく達せられたことを、素直に喜びたいと思います。ただ、遅すぎたかもしれないがね。
これによって海保や警察庁より上位の組織として国防の第一任者たることが明確になりますから、警察官僚との縄張り争いも多少は減るんじゃないかなーと期待したい。
……今度は警察が内務省復活を企図したりしてな(笑)。
「Adobe、過去最高の売上高で増収増益」とか書かれてて、「そんな儲けてるんだったら、ちったぁ顧客に利益還元しても罰ぁあたるめぇ?」とか思ってしまった。
あんまり阿漕なことやってると、そのうち司直の手を煩わせることになるぞ、と。
先日の著作権保護期間の延長問題を考える国民会議第1回公開シンポジウム(長いよこれ)があちこちで話題になっている模様。国民会議の目的の一つが広く議論を起こすことだったので、とりあえずの目標は達したのではないかと思います。
ただ……松本零士さんのそばやうどんと一緒にしてもらっては具合が悪い。作家の作品は残るが、そばやうどんは私にも作れる
発言ばかりが一人歩きしている嫌いはあるかな……。(パネルディスカッション #4の8分くらいのところから)
自業自得だけど。
聞けば分かると思うんだけど、意図して蕎麦屋や饂飩屋を貶めているといった口調じゃなくて、単に一緒くたにされると具合が悪い、と言っただけなんだと思う。漫画家としての矜持もあったんだろう。ただ、失言だったな、と。同じことを言うにも言葉を選ばないと。「蕎麦屋や饂飩屋なら暖簾が遺せる」くらいにしとけばよかったんだ。
しかもああいう記事になって抽出されちゃったから、余計松本さんがエキセントリックなことを言ったように思われてしまう。もっとも、それも過去の言動があればこそ、なのだけれども。
あと、三田さんとは過去に面識があるわけですが、そろそろ戦略の転換を図らないといけないんじゃないかなぁとか、シンポを聞いていて思った。70年への延長を納得させうる論理の構築において、反対派に一歩先を行かれているように思われます。
地上タキシングテストが長引いていたF-35の初飛行が行われた模様。
戦力化まで、後10年くらいですかね。
順調に行けば。
教育基本法の改正案も成立したというので、全国紙一面は政府転覆でも起こったかのような有り様ですな。
個人的には、充分納得のいく内容なのですが。
「愛国心」だけが無闇に採り上げられている嫌いがあるのですが、その節をちゃんと読むと伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
とあり、ただ無条件に自国のみを愛せと言っているわけじゃないことが分かります。
特に他国の尊重、という文言は、個人的には嬉しいところ。
あと普通教育年限の廃止は、柔軟な教育の運用に資することでしょう。
そおいやぁ教育再生会議が「教員採用に「社会人枠」」とか言っているそうで。特別免許状だけじゃなくて特別非常勤講師制度の活用も視野に入れて欲しいものだけど。つーか、この会議が主張するように、教員免許が更新制になった場合、特別非常勤講師制度の方が重要になるんじゃないかと思う。
なぜなら、現実問題として、教員免許が更新制になった場合、免許を更新し続けることができるのは、現在教職にある人だけだろうから。他の業務独占資格でもそうだけど、その資格に必要な知識や技能を維持し続けること、そのことが普通の社会人やりながらだとかなり負担。視力測定くらいしかしない自動車運転免許とはわけが違う(二種免は反射神経とかチェックされるが)。
そう考えると、単純な免許更新制は、教員免許保有者の多様性を減少させることはあっても、増大させることはないだろうと予測できる。
その問題への回答として特別免許状の拡大って言っているんだろうけど、そうすると今度は選拔は大丈夫かとか、そっちが問題になって来るんだよね。それだったら、校長権限で特別非常勤講師を任用できるようにした方が良いのではないかと思うわけだ。
「数年前の郵便物、今年やっと配達される ロシア」ですか。
まあ、届くだけマシかな、と。
日本に住んでいると忘れそうになるけど、郵便なんて届かない方が当たり前、なんて国もこの世界には存在するからねぇ。
日本でも明治の初期には郵便配達人が拳銃で武装することが許されていたくらいですので、郵便配達というのはそれなりに危険な職業なんですよ、治安が確保されていない地域では。金目のものを持っていると看做されて襲われちゃうんだな、これが。それ以前の段階で開封して金を拔き取るような犯罪は腐るほどあるしね。
そう言えば昔某国在住の伯父へ荷物を送るのに、賄賂分とかいってお金を入れていた記憶が……(おいおい)。
「和解のために」を読んでみた。
文章に異様に逆接と否定が多く、触れるものを片っ端から膾切りにしていく様は、ナイーブな中高生のような潔癖さを感じさせた。特に普遍的価値だとか共通理解だとかという幻想的な何かの存在を最終的な解決に提示するのは、そのようなものの存在を否定する私からすると、何か悪い冗句のようにも感じられた。
ただ、そういった歴史屋的視点からは問題の多い著者の視座ではあるが、韓国人に対して日本の思考を説明し、同様に韓国人が日本を批判する論法を以て韓国の欺瞞を斬っている辺りは評価に値する。とりわけ、この本が韓国で刊行されたことを考えれば。
評論として見ても、引用している文献の選び方に疑問が多いので、「韓国で問題提起した書」以上の価値はないかな。残念ながら。
『「オリコン」が烏賀陽個人を被告に5000万円の損害賠償訴訟』ですか。えげつないことするなぁ>オリコン
オリコン側の主張はともあれ、この額だと下手に弁護士も頼めんな。
現時点では情報が少なすぎて、オリコンとサイゾー編集部/烏賀陽氏の間で訴訟に至るまでの間にどのような交渉があったのかなかったのかが今一つ判然としませんが、取り敢えず訴訟に至ってしまったわけですから、粛々と裁判の行方を見守るしかないですな。
ただ、感触としては、オリコンの印象はかなり悪い所ですが。
朝のニュースで、去年の尼崎JR脱線事故の航空・鉄道事故調査委員会による報告書案がまとまったと報じられていたが、どうも神戸新聞が詳しいようだ。
まだ案ですが、本報告になった暁には、事故の再発防止に資することできるかが、焦点になりそうですね。
そうか。桑田はピッツバーグ行きか。
厳しい挑戦になると思うけど、全てを注ぎ、全力を尽くし、悔いのない野球人生を全うして欲しいと、切に願います。
ロシアから「救いとなるか「国民ウオツカ」 ロシア、劣悪アルコールで中毒死多発で」とかいう、なんともロシア的な報道が。
以前ロシア船からメタノールを飲んだ患者が日本に救急搬送されたことがありましたが、朝日の記事によるとロシアではメタノールなど代用アルコールによる中毒死は年3万5000〜4万5000人と珍しくないらしい。
で、こういった背景には2000年より酒税(?)としてウォツカに40%の税が課せられていることが挙げられるらしい(日本の場合はスピリッツ類になるそうな)。そのためウォツカの市場価格が高騰、低所得者層を中心に密造酒や工業用アルコールなどに手を出す人が後を絶たない有様に。そういえばラトビアとの国境にパイプラインを通してウォツカを密輸していたなんてニュースもあったっけ。
「国民ウオツカ」が救いの主になるのかはたまた何の慰めにもならないのか、一冬過ごしてみないとわかんない所ではありますが、個人的には無料配給でもした方が良いんじゃないかと思わんでもないです。
でもなんとなく、メタノールを分解できるアイアンリバーを持ったスーパーロシア人が誕生する方が先のような気がするな。
火曜に文化審議会国語分科会漢字小委員会の傍聴に行ってきたのだが、その中で松岡和子委員(だったと思うのだが)が、漢字の偏旁の重要性を訴えて、新漢字表には表内の漢字の偏旁は全部含まれるようにと発言しておられた。
気持ちは非常によく分かるのだが、漢字の要素分解などを日常的にしている人間としては、それはそれで非常に困難であると感じざるを得ず、傍聴後に小形さんと「あれってどうですかねぇ」と言い合った。
簡単な例を挙げると、「験」「検」「険」「剣」などの旁「㑒」は略体なので単独では使わないが、正体の「僉」にしてもやっぱり使われない。これを漢字の部分で使われているから、という理由で漢字表に追加するのは、学習面に於いては資するものがあるにしろ、それを使った単語が日常的にまず使われないことを考えれば、日常に用いる漢字の範囲の目安である常用漢字の趣旨から些か逸脱気味になろうかと思う。
教育面からは松岡委員の指摘したような配慮は必要で、前々回だったかに、阿辻哲次委員から「騰」や「謄」は常用漢字に入っているが、殆どの人は書けないだろうとかいう指摘があったが、私に言わせると「謄」が書けない人でも「藤」は大抵書ける。であればよく見れば分かるが、「藤」は「艹+朕+水」で「謄」は「朕+言」なのだから、偏旁単位でのきちんとした漢字の学習を行っていれば、「謄」は“言偏に朕”、「騰」は“馬偏に朕”といって、比較的容易に覚えることができる。ちなみに「朕」は常用漢字表に入っている。
が、しかし話はここで終わらない。以前指摘したことがあるが、部分字形の一致を考えたときに、かつて当用漢字字体表で行った文字の簡略化が、そこかしこで火を噴き始める。「穀」の字は「㱿+禾」なのになんで一本足りないの?とか、お空の月と肉月と舟月と冃の月と丹の月を字体上区別できないようにしたのはなぜですかとかなんとか、当時の国語審議会は一体何を考えていたんだろう的な問題に発展してしまう。考えてみれば当然ながら、当時の国語審議会は「漢字全廃」を目指していたわけだから、会意・形声漢字の部分整合性など歯牙にもかけなかったに違いないのだが。
ことほどかように、松岡委員の意見は漢字学習に於いて極めて重要な知見を含むのだが、過去の審議会との連続性の観点からは、受け容れられないだろうなとも思うのだった。
「CHISE-IDS 漢字検索」のページが、
Content-Type: text/plain; charset=UTF-8 Content-Type: text/html; charset=UTF-8と謎のヘッダ情報を送ってくれるため、MIMEタイプを無視する某社のブラウザ以外では正常に表示できない。
FeliCaの暗号が破られた?について、そのような事実はないとの反論。
オリコンと烏賀陽氏の件で、掲載誌でありながら蚊帳の外なサイゾーからのコメント。
「新聞の意味不明な識者コメントはデスクの解釈で捏造される」を見て、末期的だねぇとか。
かつては新聞が作文して原意を損ねてしまっても、本人やその周囲にしかその事実は伝わりませんでしたが、今ではこうやって全世界に向かって発信されてしまいます。結果として報道への不信は弥増していく。「「何だ、またHPか」という感じがする。」とか書いた新聞紙がありましたが、腐ってる場合じゃないよね。
記者もデスクも、高度で専門的な内容を、読者に伝わり易い言葉と制限された字数で表現すべく努力しているはずで、それを否定するつもりはありませんが、元コメンテータから「巧くまとめたね」と褒められないようでは力量が不足していると断じられても反論の余地はないかと。
「リチウムイオン電池:回収相次いだ 発熱・発火、信頼揺らぐ」なんて記事は、技術以前の問題として、文章があまりにも稚拙だけど。私だったらこの記事は、内容以前の問題として絶対にGoを出さない。
謎の永世中立国として知られるトルクメニスタンの終身大統領サパルムラト・アタエヴィチ・ニヤゾフ氏が亡くなられたそうな。
ロクでもない国のロクでもない独裁者が死ねば、やって来るのは内乱と相場が決まっておりますが、さてさて……。
あれ? 直ってる。
不思議なこともあるものだ。
「業務中の会話ってのは案外クリティカルな事を話してることが多いのに、それを気にせず憤慨する客って多いからね。」を読んで。
あー。私も似たような事例に遭遇したことは何度かあるな。電車が遅れたのに何でお詫びのアナウンスしないんだとか車掌室叩いて呼び出して説教くれてるオッサン。あんたが車掌を呼びつけてるからアナウンスができねーんだよ……。ファストフード店のカウンターで何分客を待たせるんだとか言って店員を怒鳴りつけてるオッサン。あんたが店員を一人占有してると益々他の客対応が遅くなるんだよ。
こういう、全体のことを考えずにとにかく自分の怒りを目先の対象にぶつけるだけの人って、どういうわけか、年配の男性に多いように感じられます。私の気のせいでしょうか。
政府税調会長の本間正明氏が辞任したとか更迭されたとか。私個人は本間正明という人物についてよく知るところでもないし、事実関係についても新聞記事を斜め読みした程度の知識しかないので、ここまでの事情には言及しない。
個人的に感じているのは、本間氏が政府税調会長を務めるに足る能力の持ち主なのかどうか、という点が全く議論されていないのではないか、と感じる。この種の政策責任者なんてものは、能力こそが最優先で、性格や行状なんてものは犯罪にならない程度なら許容してもいいんじゃないのかなぁ。
まあ何だ、業績は立派で学問的には尊敬できるんだけど、人間的には……なんて学者先生は枚挙に暇がないほど存在しているんで、逐一人品を問うてもしょーがないよーに思います。
毒されすぎかなぁ。
「暴れゾウ120頭、夜の街を襲撃=夜を徹して森に追い返す」という記事を見て、きっと襲われた村にはオツベルとかいう強欲な地主がいて、彼に飼われている白象が月を見て「苦しいです。サンタマリア。」とか嘆いたんだ、と夢想した人は私以外にも沢山いるに違いない。
次はPC本体の更新だなー。
Adobeが次期バージョンではWindows 2000をサポートしないそうなので、XPへの移行を考えねばならない。Athlon XP 2400+の今のマシンに取り立てて不便は感じてないんだけど、XPをUpgradeで入れるつもりはないので、この際全面的に更新しようかな、と。
AMD64/Intel64は要らないので、当初はCore Duoを狙っていたんだけど、費用対効果面からAthlon64x2/Core 2 Duoに落ち着きそうな感じで、現在検討中。BrisbaneコアAthlon64/Santa Rosaプラットフォーム待ちで。TDPが65WならBrisbaneコアAthlon64x2も悪くない。それ以下にするならmerom + Santa Rosaだけど。
さとみくん経由『『グランツーリスモHDコンセプト』ダイジェストムービー』。
これが家庭で見れるという辺りに、空恐ろしいものを感じる。時間はかかるだろうけど、PS3は確かに何かを変えていくと思う。問題は、その時間にSONYが耐えられるかどうかではないか、などと思った。
しかしなー、これだけのリソースがあるんだったら、文字描画も2Dやめて、一文字単位でポリゴンにすれば、もっと面白い描画ができるんじゃないかとか思わんでもないわけだけど、その辺は全てさとみくんに投げているので、これ以上は書かない。
ていうか、日本語のかな漢字変換のUIも、(ケータイを除けば)ここ10年殆ど進化してねぇからなぁ。
矢代くんが抹茶オレがどうこうとか書いてたんで思い出したんだが、最近、日本茶(緑茶)の輸出が増加傾向にあるらしい。米国での消費量も伸びているとか。
で、だ。
どういう飮まれ方をしているのかと、伊藤園USのサイトを見てみると……Natural Fruit Teaとかフレーバー+シュガーなお茶がたぁくさん。
Oh, Jesus...
これが文化の格差という奴だな……。
将来、米国からの客が「日本茶大好きなんです」とか言いいながら緑茶に、日本人の目の前で砂糖とミルクをぶち込むのに耐えなければならない時代が来る。
これが国際化という奴だ。
冗談で、今の私の同人作品について、「模倣犯が出てきたら一発でアウトだな」とか言って笑ってるんだけど、そのうち冗談じゃなくなりかねんもんなー。
昨日の天皇陛下の会見の中で、「戦没者の追悼は極めて大切なことと考えています。」というお言葉が、両面性があって難しいところですな。政治的にかなり際どいコースというか。いや、それに政治的な意味を付与してしまいかねない受け取り手の問題かも知れない。
無視するのが一番だな。うん。
京大の安岡先生がIT Proでインタビューを受けてて「cp 932とコードが被るShift_JIS-2004」と「サロゲート・ペアなどに対応する必要があるUnicode」のどちらを選ぶのか,ユーザーの選択に任せてもよかったのではないかと思っています。
って答えていたけど、個人的にはやはりShift_JIS-2004の採用は厳しいと思うけどな。もっと言ってしまうと、エンドユーザがそんな選択できるわけないだろう、と思った。(それならまだ、ISO-2022-JP-2004の方がマシなんじゃなかろうかとか)
私自身は、JIS X 0213の制定そのものが失敗だったと思っているクチなので、「予定された混乱」に対して言うべき言葉もない。特効薬のない一過性の病気みたいなもので、「15年くらい経てば落ち着くんじゃない?」とか、かなり本気で思っていたりする。83年改定に端を発する新JIS/旧JIS問題も、15年くらいで収束したんだからさー。
で、その間文字コード問題から離れていれば、巻き込まれることもなく、平穏な人生を送れると思うわけよ。
「ソフトウエアに独占禁止ルール・公取委、来春に指針導入へ」という記事は、遅きに失した感あり。
JustSystemなんかは「10年遅いよ」とか言うんじゃないかね?
まあ、ソフトウェアのバンドルが違法コピーを減らした、なんていう意見もあったりして、当時は必要悪であった、なんて言い方はできるのかもしれないけれども。
サダム元イラク大統領の死刑が確定したそうな。
うーん……。
政治的には死刑は避けた方が良いとは思うのだが、何分なぁ……。
彼を神格化するスンニ派勢力との対立が、手の施しようのないところへ進行してしまいそうな予感。
「ホワイトカラーの労働時間規制除外、労基法改正案へ」ですか。今ですらサービス残業が蔓延しているのに、こんな制度が出来たら、過労死が過労死にならなくなりますな。
ちなみに厚生労働省の現場からも「労働基準監督官:労働時間の規制撤廃に6割が導入反対」として反対意見は根強かったり。あまり知られていませんが、労働基準監督官は特別司法警察職員で、独自の捜査権限を持っています。労働問題の第一線にある彼らの認識は傾聴に値すべきと思います。
サダム元大統領の死刑が執行されちゃったそうな。
生かしておいたら政治的に厄介だってのはわからんでもないんだけど、隨分なスピード執行だったね。慌ててる様に感じられるのは気のせいだろうか。どうせ69歳なんだから、そう長くも生きていまいに……。
生かしておけば使い途もあったろうに、とか思ってしまう私。
コミケット71最終日。11時に行ったら即入れた。適当にお目当てのサークルや知り合いのサークルを巡る。
閉会後の追悼までいたかったのだが、途中で結石が痛みだし、敢え無く退散することに。救護室に駆け込んで「ブスコパン下さい」というのも考えたのだが、流石に迷惑だろうと思って大人しく引き下がった。
日本から見ると全てが謎めいている台灣高鐡ですが、突如1月5日に開業することになったそうな。
事故が起こりそうで怖いんだが。