哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2006年12月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2006年12月1日(金曜日)
 良くは知らんが明日は任天堂のWiiの発売日らしい。
 あれなら供給量は心配いらんだろうに、並んでいる人もいるらしい。奇特なことだ。

 そーいやー、Windows Vistaも企業向けがリリースされたとか。
 さて、漢字の方はどうなるやら。
 とりあえずドキュメントくらいは読んどくか……。面倒臭ぇ。
 Vista導入はSP2以降として、XPをどうするかだな。SP3を待つか、否か……。思案のしどころだ。なんか2008年とか言ってるしなぁ>XP SP3


2006年12月2日(土曜日)
 台灣高鐡がプレス試乗会を行ったそうで、レビューを見つけた。去年のいきなりの開業一年延期から、今年に入ってからも延期を繰り返し、試験運行では脱線を繰り返す……と、営業運転を始めたら空でも飛ぶんじゃないかという勢いです。
 運行管理センターは英語で……というのもアレなんですが、現在の運転士はフランス人で、TGVの経験はあっても新幹線の経験は(当然)なし。車輛は日本製の700Tなのに……。脱線事故もコミュニケーションに問題があったとかで、いやはや、自前の技術がない所に他所から技術をかき集めて高速鉄道をでっち上げるのはなんとも困難なことなんですねぇ。

 英国から、航空機の操縦を無人化する実験に成功とかいうニュースが。
 旧式の航空機に無人制御インターフェースシステム(UAVCCI)を搭載とのことですが、私の貧困なる想像力は、操縦席に人型ロボットが座っているようなものを想像して止みません(笑)。

 「座長に北岡伸一教授 日中歴史共同研究ですか。
 個人的には、日韓の時のように両国語で報告書が自由に閲覧できるのであれば、日本としては意義があると思う。ご存じの通り中国には言論表現の自由がなく、学問研究の自由も当然ながら制限される。そういう国において、国際共同研究という形で、自由な研究の一端を見せることは、それなりに意味のあることだと考えるからだ。


2006年12月3日(日曜日)
 どうも世間の交通事故を見ていると、社会のリダンダンシー(冗長性)が失われてきているんじゃないか、と思わせるようなものがちらほら見えますな。
 高速バスの炎上が特に顕著だけど、他にもちらほらと、かつてならとっとと部品交換していたような理由で事故が起きているような気が。
 気のせいならいいけど。

 変形・合体は男のロマンらしいですが、なにやらエレコムから変形するマウスが出るそうな。
 これって使い易いんやろうか?


2006年12月4日(月曜日)
 明日からのTRONSHOW 2007ですが、私の動態展示はありませんので、悪しからずご了承下さい。

 「目の不自由な年配男性に「図書館で読書と作文」の罰則なる記事について思ったこと。
 無学にして確たることは存じ上げないのだが、トルコ語にも点字はあると思うのだが……。この男性が中途失明者で点字を能くしないとしても、公共図書館であれば読み上げサービスくらいはあってしかるべきではないかと思う。
 作文の方はワープロや点字タイプ、あるいはそれが無理なら口述筆記などの方法があるわけで、こちらも不可能というわけじゃない。
 遡って、投票そのものについても、日本では点字投票もあれば、代理投票制度もある。身体不自由や文盲などの理由で文字が書けない場合でも、代理投票を申請すれば投票を行うことができる。
 トルコにはこのような制度がないのだろうか?
 投票が義務というくらいだから、その程度の制度は調えられていると信じたいものだが。
 あと、投票が義務、というのはどんなもんなんだろうか。棄権できないとなれば、候補者全員に投じる意思がなければ白票を投じるしかないわけだが、それが意味のある行為とされているのかどうか、これまた疑問だ。


2006年12月5日(火曜日)
 先月末に書いた女性専用車輛の效能の件だが、效果が無いのは「現在の女性専用車輛制度」としておくべきかとも思った。
 例えば、現在のような女性専用車輛制度ではなくて、完全男女別車輛にするというのは、一案としてあろうかと思う。夫婦だろうが恋人だろうが親子だろうが例外なく男女別に乗らねばならない、とすれば、ヘテロセクシャルの痴漢被害は激減することが予想される(機会が剥奪されるから)。そう考えると「現在の制度は生温い」という見解も成立し得ようかと思う。

 駄目だろうと思っていたけどやっぱりクーデターとなったフィジー
 独立以来4回目だとか。どうにかしろよな……。

 「中国の歴史教科書問題—『氷点』事件の記録と反省」を入手して読んでいる。なかなか趣深い。
 中国の国定教科書の内容に疑義を呈する論文を掲載した雑誌『氷点』が、中国共産党によって発禁処分となったことについて、論文の著者による記録と考察。
 文革時代に比べれば全くマシなんだけど、やはり日本から見ると相当不自由そうなのが見て取れる。


2006年12月6日(水曜日)
 以前ユーロの綴字問題を採り上げたことがありますが、一年越しの回答が「「ユーロを導入したければ綴りは正しく」欧州中央銀行として欧州中銀から出たようで(元記事
 外来語に対する許容度の問題とも絡んで来るのですが、ラトビア独立以来、結構強硬な民族主義的政策を採っていることで知られていますからねぇ。それもソビエト時代の抑圧への反動という形だったりするので、色々と面倒なんだよね。
 こういうのは答えのない問題だからね。ローマンアルファベットを共有しているからといって言語構造を共有しているわけではないので、単数形と複数形はどうするとか、ウチの言葉には双数形があるんだけど、とか男性か女性か中性かが決まんねぇと困るとか、母音調和があるんで発音できませんとか、嫌というほど問題は出てくる筈。そういった問題に全て目を瞑って取り敢えず「EURO」という綴りを使え、というのも、一つの判断ではあるのさ。
 私だったら昔書いたように、「€だけにして、読み下しは各国自由」にするだろうね。(でもこの考え方は、言語構造を越えて漢字という文字のみを共有した漢字文化圏特有のものかも知れないが)

 密かに(?)動向を注視し続けている中国のEVD(過去日記1,2,3参照)ですが「独自の次世代DVD規格「EVD」 電機18社、再生機一斉発売」とかいう気宇壮大な記事が。
 後発組の悲しさ、中国企業はDVD3CやらDVD6CやらMPEG LAやらなにやらにかなり絞りとられてるようで、中国側にはライセンスで搾取されているという意識が強いようです
 今でさえ青息吐息なのに、HD DVDやBlu-rayでもやはりコアグループに中国企業は入れていないので、今後もライセンス料を支払い続けなければいけない。
 そこでEVDだ!とか言っているわけですが、いつまでたっても夜明けは遠そうですなぁ。
 鼻息は荒いんだけど、WTOに加盟した以上、国際規格を締め出すわけにもいかないしね。
 謎のSuper Video CDのようなモノになるのがオチじゃないかと思いつつ。

 なんか日本のTVドラマの「西遊記」に対して中国で批難の声が上がっているとか
 別にそのことには特に思うところもないのだが、批難している人達は果たして西遊記をきちんと読んでいるのだろうかと多少気になった。
 実は西遊記は長編小説であり、日本語訳の岩波文庫版は全10巻である。恐らく絵本や漫画やドラマやアニメやその他諸々で、大まかな筋書きは知っていても、全巻通してきちんと読んだ人は少なかろう。これは日本でも中国でもだ。なにせ近世の段階で既に長すぎと思ったのか、様々な縮約版が刊行されており、これは現代まで通じている。私も今まで三国志演義を読んだ人には会うが、西遊記を読破したという人間にはお目にかかったことがない。
 とまれ、このような長編小説はそもそも忠実な映像化など望むべくもないのだよね。


2006年12月7日(木曜日)
 石原都知事が三選出馬だと。
 石原都政はそれなりに評価してるんだけど、三選ともなるとなぁ。流石に些か新味に欠ける嫌いが。
 良い対抗馬が出てきてくれれば良いのだけれども。
 ……田中康夫は勘弁な。

 ベイスターズの門倉がジャイアンツ入りですか……。
 中世欧州の傭兵団染みてきたな。

 DoCoMoの携帯電話の三菱製品の電池モジュール(三洋製)に発熱・破裂の惧れ、と。
 ソニーばかりじゃないだろうとは思っていたから、驚きもないけど。


2006年12月8日(金曜日)
 65回目の、真珠湾攻撃記念日。
 太平洋戦争の開戦日です。
 太平洋戦争は第二次大戦の棹尾を飾る戦争であり、日本の15年戦争の総仕上げとも言える戦争でした。

 「イラン人一家を退去処分 法相の在留許可下りずとの決定。
 過去の事例を勘案する限り、長勢法相の判断は大きな問題はないと思われる。
 ただ、個人的には、子供の方は特別在留許可を出しても良かったかな、と。どちらも今更イランへ帰してなんとかなるとは思い難い。長女は日本での進学も決めているので、何らかの特措があっても良かったかも。就学ビザとかね。
 ただ、今後、外国人労働者の受け容れ増大と共に、この手の問題は幾何級数的に増えていくでしょうよ。今ですらこの体たらくなのに、先々なんとかなるだなんて、とても考えられませんな。

 そう言えば、明日坂村先生出演予定だった「日本の、これから」ですが、坂村先生の出演はナシになったようです。

 毎年恒例ですが、FTRONの忘年会が日曜日に。申込みは明日まで。


2006年12月9日(土曜日)
 あれ? センセ出てんじゃん。予定取り消しが再取り消しになったの?
 番組は……設問の悪さが相変わらずですな。
 物事を単純化しようとする余り、不適切な設問の立て方をしてしまい、結果として坂村先生に突っ込まれること数度(笑)。ゲストの真ん中付近に座っていたこともあって、坂村先生目立つ目立つ。
 しかし、ゲストにしろ「市民の皆さん」にしろ、知識レベルの差が余りにもあり過ぎて議論になってない部分があったのが、この問題の特徴でしょうか。立花隆も頓珍漢な発言してたし、明らかに低能な規制論もあったしな
 ある程度技術面の知識がないと、議論そのものが噛み合わないので不毛でしょうね。センセや紀藤さん、竹花さんあたりだけで話せば、かなり内容の濃い話になったんじゃないかな。
 でもそんなんじゃ、観る方にも相応の知識が要求されるだろうけど……。

 「開戦65年 狂気が国を滅ぼした」……。
 おーい、誰か、65年前の今日の朝日新聞の紙面Upして見せてや!

 というわけで(どういうわけだよ)「硫黄島からの手紙」を観てきました。
 チケットを買う時にちょっと迷って「“いおうじまからのてがみ”一枚」と言ったんですが、すぐ隣で年配の方が“いおうとうからのてがみ”と発音していて、やはり“いおうとう”と発音すべきだったか、と後悔した。
 ちなみに、当時の軍での呼称が「いわうとう」で、現在の国土地理院の表記が「いおうじま」なので、どちらが正しいというわけではない。
 映画の中では「いおうじま」で統一されていましたが。
 このちっぽけな島を巡る30日に亙る激戦を描いた作品は、涙なしには観れないものです。でも、なんで監督がクリント・イーストウッドなんだろう……。日本人こそ、こんな作品を作るべきだったんじゃないかと……。
 前作同様館内にはお年を召された方々が多くいらっしゃったのですが、上映中に鼻をすする音が何度も聞こえてきたのが印象的でした。
 あと、日本人はやはり生きるか死ぬかとなったときに死ぬ道を選ぶんだなーとか、思い知った。この作品が、日本以外でどのような感想を持たれるか、そちらの方が気になった。

 で、映画館を出たらすぐ側で「武士の一分」をやっていたので時間も丁度良かったのでそのまま連戦。
 藤沢周平・山田洋次なら外れってことはあるまい、と思って観た。
 うん。良かった。
 丹念に作られていたし、考証もよく出来ている。当時の武士のサラリーマン的部分と、それでいて「武士の一分」を貫かんとする部分がよく描けていたと思う。
 でも後に何も残らない所が流石山田洋次。

 そして最後に「パプリカ」を。
 映像美と音楽が素晴らしかったですね。筒井原作の虚実入り乱れるシナリオも秀逸。
 娯楽映画として充分楽しめるものだった。
 そういえば画伯に言わせると私が今敏映画を観るのは意外らしい。そーかなー。「東京ゴッドファーザーズ」なんかも観てるんだけど。まあ、彼は私のことを激しく誤解しているからな。


2006年12月10日(日曜日)
 茫然とする記事を読んだ。
 「魚高新聞が復活 今月下旬にと、魚津高校新聞部OBとして、部がなくなっていたことに衝撃を受けました。
 当然、「24年連続」の中に私どもの年も含まれてましたし、あの当時は賞獲って当たり前、といった雰囲気がありました。
 文章の書き方などの基本的な技術を、私は先輩達に朱筆を入れられることで憶え、また後輩達の原稿に朱を入れることで伝えていきました。紙面の作り方も然りで、見出しの捻り方や、記事の配置、誌面のバランスなど、そのノウハウは多岐にわたります。
 一度途絶えた伝統を繋げ直すのは困難なことかと思いますが、現地在住のOBなどにも声をかけて、是非とも良い新聞を作ってもらいたいものです。

 予定通りなら、明日、F-35の初飛行がある筈。
 極めて個人的な感想ですが、やはり国際共同開発というのは苦難の道ですな。国際が付かなくても、空海軍共用というだけで、成功例は数えるほどしかない訳ですから、これが用兵思想の異なる他国籍での開発となると、迷走もやむなしと言ったところでしょうか。ユーロファイターラファールの関係というかなんというか。
 問題は開発・配備コストを一国で負担出来るかどうかなんですよねー。
 でもこのままいくと、費用的制約から兵器の進歩が緩やかになっていく可能性はあるよなぁ……。その代わり廉価な兵器の性能が上がっていって、ゲリラの装備と正規軍の装備の差がどんどんなくなっていく、と。


2006年12月11日(月曜日)
 今日は仕事を早目に切り上げて著作権保護期間の延長問題を考える国民会議第1回シンポジウムに行く……と言ったら、職場の人から「勉強大好きねぇ」と言われてしまった。
 実に激しい誤解である。私は遺憾ながら頭が悪いため、勉強しないと世の中に付いていけないのだ。勉強しなくても良いくらい頭が良く産まれつけば良かったのだが、如何せん。
 というわけで、私が嬉々としてこのような問題に首を突っ込んでいるというのは誤解である。
 シンポジウム終了後に、この余りにも凡庸とした容姿に目を着けたのか、NHKが私のところへインタビューにやってきたが、丁重にお断りした。

 内容についてはここには余り多くを書かないつもりなのだが、ちょっとだけ。
 劇作家の平田オリザさんの視点が面白かった。
 彼は反対派なのだが、知財先進国となって後進国から一層搾取するのか、という表現がとても印象的だった。全面的に賛同する気はないのだが、一面真理だと思った。

 しかしそれにしても、延長賛成派の情に訴えるやり方は、肌に合わなかった。
 私個人が反対派という部分を差し引いても、情に訴えるやり方が功を奏するのか、疑問を感じた。
 あと、平田さんが著作権の相続税のことを話題にしていたが、これは掘り下げても良い話題だったな。
 著作権は無体財産権として相続税がかかります。で、「著作物に関し精通している者の意見等を基として推算したその印税収入期間」に当たるものを、文芸著作権であれば文藝家協会が算出したりします。
 しかしよくよく考えてみれば、この形算式には権利の存続期間が全く入っていません。不思議です。何らかの形で権利の存続期間を計算に含めるべきではないでしょうか。
 協会辞めて何年にもなりますが、このことに思い至ったのが今年という辺りで、私も相当毒されていたんだなー(苦笑)。

 階段でコケるASIMO
 よし、次の目標は、受け身を取って立ち上がるASIMOだな!!

 台北で行われた第13回世界剣道選手権大会男子団体で、12回連覇だった日本代表チームが、準決勝で米国に敗れ、結局優勝は韓国となった
 年々勝つのが難しくなってきているとは聞いていましたが、これはつまり、世界の剣道のレベルが上がったと言うことでしょう。
 素晴らしい。
 素直に喜び、そして捲土重来を期しましょう。


2006年12月12日(火曜日)
 リポDを箱で買いに行ったら売り切れていた近所のスーパー。

 昨日シンポジウムについての記事など。

 他にもあるかも知らんけど、とりあえずこんなところで。

 漢字能力検定協会が選ぶ今年の漢字は「命」だったそうな。
 命とは口偏に令の会意文字で、命令の意。2006年は上からの指令に振り回される一年だったと言うことか。
 ああ、思い当たる節がひしひしと。(なんか違う気もするが、気のせいだろう)


2006年12月13日(水曜日)
 今日の話題は、47氏有罪判決、ですかね。
 正直、判決文全文を読まないと講評は難しいのですが、朝日のサイトにあった判決要旨を読んでみても、今一つ釈然としない。もしかして「検察が起訴したんだし、有罪にしないとマズいよなぁ」とかいう判断で有罪にしたんじゃないかと疑いたくなる(もちろん冗談だが)。
 この裁判はあくまで47氏の幇助の成否を問うものだから他のことを例示してもしょうがないのだが、この判決要旨の論法だとネットランナー誌などは完全なる幇助犯になりそうな予感。
 私は「幇助」の範囲が広まることには慎重な立場なので、控訴審に期待したいと思います。

 その考え方は危険だから自分で駆除しといた方が良い。
 そもそも判事の自殺とその判決を結び付けることがまず、誘導的で危険だ。その上で陰謀論を展開するのは、余計にマズい。行き着く先は百鬼夜行だ。
 合理的に考えれば、殺るなら判決を出す前に殺らないと意味がないだろう。オウムですら松本でサリンを使ったのは判決前なんだぜ。
 ちなみに、イタリアの場合車ごと爆殺で、ロシアならポロニウムだな。


2006年12月14日(木曜日)
 風邪の引き始めらしく、鼻水がずるずる。一日そんな感じ。
 というわけで、寝ます。

2006年12月15日(金曜日)
 一夜明けて……立派な風邪になってしまった。
 職場で「顏色悪いですよ」とか言われた。
 うん、そーね。でも熱はないんだよなぁ。

 防衛省設置法案が可決成立したそうで、なにより。来年1月9日から、防衛庁→防衛省ですね。
 池田勇人内閣時代に一度は閣議決定されながら、長らく放置されてきた省昇格が、21世紀になってようやく達せられたことを、素直に喜びたいと思います。ただ、遅すぎたかもしれないがね。
 これによって海保警察庁より上位の組織として国防の第一任者たることが明確になりますから、警察官僚との縄張り争いも多少は減るんじゃないかなーと期待したい。
 ……今度は警察が内務省復活を企図したりしてな(笑)。

 「Adobe、過去最高の売上高で増収増益」とか書かれてて、「そんな儲けてるんだったら、ちったぁ顧客に利益還元しても罰ぁあたるめぇ?」とか思ってしまった。
 あんまり阿漕なことやってると、そのうち司直の手を煩わせることになるぞ、と。

 先日著作権保護期間の延長問題を考える国民会議第1回公開シンポジウム(長いよこれ)があちこちで話題になっている模様。国民会議の目的の一つが広く議論を起こすことだったので、とりあえずの目標は達したのではないかと思います。
 ただ……松本零士さんのそばやうどんと一緒にしてもらっては具合が悪い。作家の作品は残るが、そばやうどんは私にも作れる発言ばかりが一人歩きしている嫌いはあるかな……。(パネルディスカッション #4の8分くらいのところから)
 自業自得だけど。
 聞けば分かると思うんだけど、意図して蕎麦屋や饂飩屋を貶めているといった口調じゃなくて、単に一緒くたにされると具合が悪い、と言っただけなんだと思う。漫画家としての矜持もあったんだろう。ただ、失言だったな、と。同じことを言うにも言葉を選ばないと。「蕎麦屋や饂飩屋なら暖簾が遺せる」くらいにしとけばよかったんだ。
 しかもああいう記事になって抽出されちゃったから、余計松本さんがエキセントリックなことを言ったように思われてしまう。もっとも、それも過去の言動があればこそ、なのだけれども。
 あと、三田さんとは過去に面識があるわけですが、そろそろ戦略の転換を図らないといけないんじゃないかなぁとか、シンポを聞いていて思った。70年への延長を納得させうる論理の構築において、反対派に一歩先を行かれているように思われます。


2006年12月16日(土曜日)
 医者に行く。まだ気管支炎や肺炎にはなってないが……と言われつつも、山ほど薬を出された。

 地上タキシングテストが長引いていたF-35の初飛行が行われた模様
 戦力化まで、後10年くらいですかね。
 順調に行けば。

 教育基本法改正案も成立したというので、全国紙一面は政府転覆でも起こったかのような有り様ですな。
 個人的には、充分納得のいく内容なのですが。
 「愛国心」だけが無闇に採り上げられている嫌いがあるのですが、その節をちゃんと読むと伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。とあり、ただ無条件に自国のみを愛せと言っているわけじゃないことが分かります。
 特に他国の尊重、という文言は、個人的には嬉しいところ。
 あと普通教育年限の廃止は、柔軟な教育の運用に資することでしょう。

 そおいやぁ教育再生会議が「教員採用に「社会人枠」とか言っているそうで。特別免許状だけじゃなくて特別非常勤講師制度の活用も視野に入れて欲しいものだけど。つーか、この会議が主張するように、教員免許が更新制になった場合、特別非常勤講師制度の方が重要になるんじゃないかと思う。
 なぜなら、現実問題として、教員免許が更新制になった場合、免許を更新し続けることができるのは、現在教職にある人だけだろうから。他の業務独占資格でもそうだけど、その資格に必要な知識や技能を維持し続けること、そのことが普通の社会人やりながらだとかなり負担。視力測定くらいしかしない自動車運転免許とはわけが違う(二種免は反射神経とかチェックされるが)。
 そう考えると、単純な免許更新制は、教員免許保有者の多様性を減少させることはあっても、増大させることはないだろうと予測できる。
 その問題への回答として特別免許状の拡大って言っているんだろうけど、そうすると今度は選拔は大丈夫かとか、そっちが問題になって来るんだよね。それだったら、校長権限で特別非常勤講師を任用できるようにした方が良いのではないかと思うわけだ。


2006年12月17日(日曜日)
 今般の教育基本法改正もそうだし、かつての国旗・国歌法もそうなんだけど、ここに至る過程において日教組などの左派教員勢力が多大な貢献をしていると思っています。一部尖鋭的少数派である異端派が、社会に容れられない強硬な発言と行動を繰り返したため、多数派がこれを民主主義の力で押さえこみにかかった、という認識です。さらに、一部少数派勢力のために、他の少数派も暮らし難くなりつつある、という意味で、他の少数派から見ても迷惑な存在です。
 私は、少数派であればあるほど、民主主義的には不利である故に、多数派との妥協の中に活路を見出すほかない、と考えています。自分達の正義を信じるのは結構ですが、そのテの鬪争がいかなる結末を迎えるか、戦後60年の中で繰り返されたことなので、文字通り前車の轍というものでしょう。
 少数派の多数派に対する鬪いは、合法的、論理的に、かつ地道で、息の長い活動を目指さねばならないと思っています。それ故に急進的原理主義派などは、少数派自身にとって有害であるという認識を持たねばならないと考えます。

 「数年前の郵便物、今年やっと配達される ロシアですか。
 まあ、届くだけマシかな、と。
 日本に住んでいると忘れそうになるけど、郵便なんて届かない方が当たり前、なんて国もこの世界には存在するからねぇ。
 日本でも明治の初期には郵便配達人が拳銃で武装することが許されていたくらいですので、郵便配達というのはそれなりに危険な職業なんですよ、治安が確保されていない地域では。金目のものを持っていると看做されて襲われちゃうんだな、これが。それ以前の段階で開封して金を拔き取るような犯罪は腐るほどあるしね。
 そう言えば昔某国在住の伯父へ荷物を送るのに、賄賂分とかいってお金を入れていた記憶が……(おいおい)。


2006年12月18日(月曜日)
 H-IIA F-11射上げ成功おめでとーっ。
 ネットの生中継で見ていたんですが、SRB-A分離までどきどきでしたよ。
 とりあえずロケットは上がりました。次は衛星の番です。
 そーいやー、なんか発射台が火事になってたけど、大丈夫か?

 まだ病み上がりで体調は全体的に今一つ。
 今日も早く寝よう。


2006年12月19日(火曜日)
 セキュリティホールmemoによるとFeliCaの暗号が破られたらしいとかなんとか。
 Suicaはもとより、PASMO導入も近づいている今日、事実だとすると厄介な問題になりそうな話ですね。

 「和解のために」を読んでみた。
 文章に異様に逆接と否定が多く、触れるものを片っ端から膾切りにしていく様は、ナイーブな中高生のような潔癖さを感じさせた。特に普遍的価値だとか共通理解だとかという幻想的な何かの存在を最終的な解決に提示するのは、そのようなものの存在を否定する私からすると、何か悪い冗句のようにも感じられた。
 ただ、そういった歴史屋的視点からは問題の多い著者の視座ではあるが、韓国人に対して日本の思考を説明し、同様に韓国人が日本を批判する論法を以て韓国の欺瞞を斬っている辺りは評価に値する。とりわけ、この本が韓国で刊行されたことを考えれば。
 評論として見ても、引用している文献の選び方に疑問が多いので、「韓国で問題提起した書」以上の価値はないかな。残念ながら。

 『「オリコン」が烏賀陽個人を被告に5000万円の損害賠償訴訟』ですか。えげつないことするなぁ>オリコン
 オリコン側の主張はともあれ、この額だと下手に弁護士も頼めんな。
 現時点では情報が少なすぎて、オリコンとサイゾー編集部/烏賀陽氏の間で訴訟に至るまでの間にどのような交渉があったのかなかったのかが今一つ判然としませんが、取り敢えず訴訟に至ってしまったわけですから、粛々と裁判の行方を見守るしかないですな。
 ただ、感触としては、オリコンの印象はかなり悪い所ですが。


2006年12月20日(水曜日)
 青島幸男前都知事逝去。
 彼の都政は……都市博中止以外目立ったものはありませんでしたが、今思えばその鈴木都政からの断絶こそが必要だったのかもしれないと感じています。
 かくして一人の政治家が去り、そしてまた都知事選はやってくる。

 朝のニュースで、去年の尼崎JR脱線事故の航空・鉄道事故調査委員会による報告書案がまとまったと報じられていたが、どうも神戸新聞が詳しいようだ。
 まだ案ですが、本報告になった暁には、事故の再発防止に資することできるかが、焦点になりそうですね。

 そうか。桑田はピッツバーグ行き
 厳しい挑戦になると思うけど、全てを注ぎ、全力を尽くし、悔いのない野球人生を全うして欲しいと、切に願います。

 ロシアから「救いとなるか「国民ウオツカ」 ロシア、劣悪アルコールで中毒死多発で」とかいう、なんともロシア的な報道が。
 以前ロシア船からメタノールを飲んだ患者が日本に救急搬送されたことがありましたが、朝日の記事によるとロシアではメタノールなど代用アルコールによる中毒死は年3万5000〜4万5000人と珍しくないらしい。
 で、こういった背景には2000年より酒税(?)としてウォツカに40%の税が課せられていることが挙げられるらしい日本の場合はスピリッツ類になるそうな)。そのためウォツカの市場価格が高騰、低所得者層を中心に密造酒や工業用アルコールなどに手を出す人が後を絶たない有様に。そういえばラトビアとの国境にパイプラインを通してウォツカを密輸していたなんてニュースもあったっけ。
 「国民ウオツカ」が救いの主になるのかはたまた何の慰めにもならないのか、一冬過ごしてみないとわかんない所ではありますが、個人的には無料配給でもした方が良いんじゃないかと思わんでもないです。
 でもなんとなく、メタノールを分解できるアイアンリバーを持ったスーパーロシア人が誕生する方が先のような気がするな。


2006年12月21日(木曜日)
 「1ポンドの福音」が「完」って……ふー、びっくりした。あの作品、終わりがあったんだ。

 火曜に文化審議会国語分科会漢字小委員会の傍聴に行ってきたのだが、その中で松岡和子委員(だったと思うのだが)が、漢字の偏旁の重要性を訴えて、新漢字表には表内の漢字の偏旁は全部含まれるようにと発言しておられた。
 気持ちは非常によく分かるのだが、漢字の要素分解などを日常的にしている人間としては、それはそれで非常に困難であると感じざるを得ず、傍聴後に小形さんと「あれってどうですかねぇ」と言い合った。
 簡単な例を挙げると、「験」「検」「険」「剣」などの旁「㑒」は略体なので単独では使わないが、正体の「僉」にしてもやっぱり使われない。これを漢字の部分で使われているから、という理由で漢字表に追加するのは、学習面に於いては資するものがあるにしろ、それを使った単語が日常的にまず使われないことを考えれば、日常に用いる漢字の範囲の目安である常用漢字の趣旨から些か逸脱気味になろうかと思う。
 教育面からは松岡委員の指摘したような配慮は必要で、前々回だったかに、阿辻哲次委員から「騰」や「謄」は常用漢字に入っているが、殆どの人は書けないだろうとかいう指摘があったが、私に言わせると「謄」が書けない人でも「藤」は大抵書ける。であればよく見れば分かるが、「藤」は「艹+朕+水」で「謄」は「朕+言」なのだから、偏旁単位でのきちんとした漢字の学習を行っていれば、「謄」は“言偏に朕”、「騰」は“馬偏に朕”といって、比較的容易に覚えることができる。ちなみに「朕」は常用漢字表に入っている。
 が、しかし話はここで終わらない。以前指摘したことがあるが、部分字形の一致を考えたときに、かつて当用漢字字体表で行った文字の簡略化が、そこかしこで火を噴き始める。「穀」の字は「㱿+禾」なのになんで一本足りないの?とか、お空の月と肉月と舟月と冃の月と丹の月を字体上区別できないようにしたのはなぜですかとかなんとか、当時の国語審議会は一体何を考えていたんだろう的な問題に発展してしまう。考えてみれば当然ながら、当時の国語審議会は「漢字全廃」を目指していたわけだから、会意・形声漢字の部分整合性など歯牙にもかけなかったに違いないのだが。
 ことほどかように、松岡委員の意見は漢字学習に於いて極めて重要な知見を含むのだが、過去の審議会との連続性の観点からは、受け容れられないだろうなとも思うのだった。

 「CHISE-IDS 漢字検索」のページが、

Content-Type: text/plain; charset=UTF-8
Content-Type: text/html; charset=UTF-8
と謎のヘッダ情報を送ってくれるため、MIMEタイプを無視する某社のブラウザ以外では正常に表示できない。
 連絡しようと思ったが、CHISEのページには連絡先らしいものが見当たらなかったので、面倒臭いので放置することにした。

 FeliCaの暗号が破られた?について、そのような事実はないとの反論

 オリコンと烏賀陽氏の件で、掲載誌でありながら蚊帳の外なサイゾーからのコメント

 「新聞の意味不明な識者コメントはデスクの解釈で捏造される」を見て、末期的だねぇとか。
 かつては新聞が作文して原意を損ねてしまっても、本人やその周囲にしかその事実は伝わりませんでしたが、今ではこうやって全世界に向かって発信されてしまいます。結果として報道への不信は弥増していく。「「何だ、またHPか」という感じがする。」とか書いた新聞紙がありましたが、腐ってる場合じゃないよね。
 記者もデスクも、高度で専門的な内容を、読者に伝わり易い言葉と制限された字数で表現すべく努力しているはずで、それを否定するつもりはありませんが、元コメンテータから「巧くまとめたね」と褒められないようでは力量が不足していると断じられても反論の余地はないかと。
 「リチウムイオン電池:回収相次いだ 発熱・発火、信頼揺らぐ」なんて記事は、技術以前の問題として、文章があまりにも稚拙だけど。私だったらこの記事は、内容以前の問題として絶対にGoを出さない。

 謎の永世中立国として知られるトルクメニスタンの終身大統領サパルムラト・アタエヴィチ・ニヤゾフ氏が亡くなられたそうな。
 ロクでもない国のロクでもない独裁者が死ねば、やって来るのは内乱と相場が決まっておりますが、さてさて……。


2006年12月22日(金曜日)
 冬至。

 あれ? 直ってる。
 不思議なこともあるものだ。

 「業務中の会話ってのは案外クリティカルな事を話してることが多いのに、それを気にせず憤慨する客って多いからね。」を読んで。
 あー。私も似たような事例に遭遇したことは何度かあるな。電車が遅れたのに何でお詫びのアナウンスしないんだとか車掌室叩いて呼び出して説教くれてるオッサン。あんたが車掌を呼びつけてるからアナウンスができねーんだよ……。ファストフード店のカウンターで何分客を待たせるんだとか言って店員を怒鳴りつけてるオッサン。あんたが店員を一人占有してると益々他の客対応が遅くなるんだよ。
 こういう、全体のことを考えずにとにかく自分の怒りを目先の対象にぶつけるだけの人って、どういうわけか、年配の男性に多いように感じられます。私の気のせいでしょうか。

 政府税調会長の本間正明氏が辞任したとか更迭されたとか。私個人は本間正明という人物についてよく知るところでもないし、事実関係についても新聞記事を斜め読みした程度の知識しかないので、ここまでの事情には言及しない。
 個人的に感じているのは、本間氏が政府税調会長を務めるに足る能力の持ち主なのかどうか、という点が全く議論されていないのではないか、と感じる。この種の政策責任者なんてものは、能力こそが最優先で、性格や行状なんてものは犯罪にならない程度なら許容してもいいんじゃないのかなぁ。
 まあ何だ、業績は立派で学問的には尊敬できるんだけど、人間的には……なんて学者先生は枚挙に暇がないほど存在しているんで、逐一人品を問うてもしょーがないよーに思います。
 毒されすぎかなぁ。

 「暴れゾウ120頭、夜の街を襲撃=夜を徹して森に追い返す」という記事を見て、きっと襲われた村にはオツベルとかいう強欲な地主がいて、彼に飼われている白象が月を見て「苦しいです。サンタマリア。」とか嘆いたんだ、と夢想した人は私以外にも沢山いるに違いない


2006年12月23日(土曜日)
 NASのHDD換装をやった。
 NASキット(玄箱HG)に組み込んであるHDDの残り容量が心許なくなってきたので、以前から考えていた300GB HDDへの換装を実行した。玄箱はとにかく分解が面倒臭いので、できればやりたくないなーとか思っていたわけだが。
 まず玄箱を分解。元々HDDを気軽に入れ替える想定の機械ではないので、ほぼ完全分解しないといけない。
 ケースの開け方を思い出しながらバラしてみると、もの凄い埃。ふわー。一転、まずはお掃除に。
 取り出したHDDから新HDDにHDDコピーツールを使って中身を複写した後、パーティショニングツールでデータ用パーティションのリサイズ。最後に玄箱に新HDDを組み込んで終わり。総所要時間2時間半程。
 とりあえず正常に起動してくれて、一安心。

 次はPC本体の更新だなー。
 Adobeが次期バージョンではWindows 2000をサポートしないそうなので、XPへの移行を考えねばならない。Athlon XP 2400+の今のマシンに取り立てて不便は感じてないんだけど、XPをUpgradeで入れるつもりはないので、この際全面的に更新しようかな、と。
 AMD64/Intel64は要らないので、当初はCore Duoを狙っていたんだけど、費用対効果面からAthlon64x2/Core 2 Duoに落ち着きそうな感じで、現在検討中。BrisbaneコアAthlon64/Santa Rosaプラットフォーム待ちで。TDPが65WならBrisbaneコアAthlon64x2も悪くない。それ以下にするならmerom + Santa Rosaだけど。


2006年12月24日(日曜日)
 桑田真澄公式web site開設。
 既にファンクラブの入会手続きを始めている自分がいる。

 さとみくん経由『『グランツーリスモHDコンセプト』ダイジェストムービー』。
 これが家庭で見れるという辺りに、空恐ろしいものを感じる。時間はかかるだろうけど、PS3は確かに何かを変えていくと思う。問題は、その時間にSONYが耐えられるかどうかではないか、などと思った。

 しかしなー、これだけのリソースがあるんだったら、文字描画も2Dやめて、一文字単位でポリゴンにすれば、もっと面白い描画ができるんじゃないかとか思わんでもないわけだけど、その辺は全てさとみくんに投げているので、これ以上は書かない。
 ていうか、日本語のかな漢字変換のUIも、(ケータイを除けば)ここ10年殆ど進化してねぇからなぁ。

 矢代くん抹茶オレがどうこうとか書いてたんで思い出したんだが、最近、日本茶(緑茶)の輸出が増加傾向にあるらしい。米国での消費量も伸びているとか。
 で、だ。
 どういう飮まれ方をしているのかと、伊藤園USのサイトを見てみると……Natural Fruit Teaとかフレーバー+シュガーなお茶がたぁくさん。
 Oh, Jesus...
 これが文化の格差という奴だな……。
 将来、米国からの客が「日本茶大好きなんです」とか言いいながら緑茶に、日本人の目の前で砂糖とミルクをぶち込むのに耐えなければならない時代が来る
 これが国際化という奴だ。


2006年12月25日(月曜日)
 「児童ポルノ対策強化を=コミック自主規制、業界に要請へ−警察庁研究会という記事に、ほらみろ、って感じかな。「自主規制」って言ってるけど、きっとナントカ倫理審査会ってのが出来て、官僚の天下り組織になったりするんだ。映倫やビデ倫やなにやらと一緒で。
 言論の自由を普段は高らかに謳い上げる人達も、こういう方面には面と向かって何も言わんからなぁ。
 妥協は必要だと思うのだが、このまま事が進行すると、それこそ暗号化P2Pソフトで作品をやり取りせにゃならんくなるかも知れず。

 冗談で、今の私の同人作品について、「模倣犯が出てきたら一発でアウトだな」とか言って笑ってるんだけど、そのうち冗談じゃなくなりかねんもんなー。

 昨日の天皇陛下の会見の中で、「戦没者の追悼は極めて大切なことと考えています。」というお言葉が、両面性があって難しいところですな。政治的にかなり際どいコースというか。いや、それに政治的な意味を付与してしまいかねない受け取り手の問題かも知れない。
 無視するのが一番だな。うん。


2006年12月26日(火曜日)
 今日から中央線にE233系が投入ということで、鉄であることを隠しているつもりらしいはくほー氏がきっとネタにするに違いない、と思っている。

 京大安岡先生IT Proでインタビューを受けてて「cp 932とコードが被るShift_JIS-2004」と「サロゲート・ペアなどに対応する必要があるUnicode」のどちらを選ぶのか,ユーザーの選択に任せてもよかったのではないかと思っています。って答えていたけど、個人的にはやはりShift_JIS-2004の採用は厳しいと思うけどな。もっと言ってしまうと、エンドユーザがそんな選択できるわけないだろう、と思った。(それならまだ、ISO-2022-JP-2004の方がマシなんじゃなかろうかとか)
 私自身は、JIS X 0213の制定そのものが失敗だったと思っているクチなので、「予定された混乱」に対して言うべき言葉もない。特効薬のない一過性の病気みたいなもので、「15年くらい経てば落ち着くんじゃない?」とか、かなり本気で思っていたりする。83年改定に端を発する新JIS/旧JIS問題も、15年くらいで収束したんだからさー。
 で、その間文字コード問題から離れていれば、巻き込まれることもなく、平穏な人生を送れると思うわけよ。

 「ソフトウエアに独占禁止ルール・公取委、来春に指針導入へという記事は、遅きに失した感あり。
 JustSystemなんかは「10年遅いよ」とか言うんじゃないかね?
 まあ、ソフトウェアのバンドルが違法コピーを減らした、なんていう意見もあったりして、当時は必要悪であった、なんて言い方はできるのかもしれないけれども。


2006年12月27日(水曜日)
 なんと、ネタにしたのはさとみ君だったか。
 まったくあの界隈は鉄が多くて困る。

 サダム元イラク大統領の死刑が確定したそうな。
 うーん……。
 政治的には死刑は避けた方が良いとは思うのだが、何分なぁ……。
 彼を神格化するスンニ派勢力との対立が、手の施しようのないところへ進行してしまいそうな予感。

 「ホワイトカラーの労働時間規制除外、労基法改正案へですか。今ですらサービス残業が蔓延しているのに、こんな制度が出来たら、過労死が過労死にならなくなりますな。
 ちなみに厚生労働省の現場からも「労働基準監督官:労働時間の規制撤廃に6割が導入反対として反対意見は根強かったり。あまり知られていませんが、労働基準監督官は特別司法警察職員で、独自の捜査権限を持っています。労働問題の第一線にある彼らの認識は傾聴に値すべきと思います。


2006年12月28日(木曜日)
 仕事納め。
 そして明日からコミケット。
 こんなスケジュールなんて、死ぬべ。

2006年12月29日(金曜日)
 クソッ。寝るぞ! 俺は寝るんだッ!
2006年12月30日(土曜日)
 コミケット二日目ですよ。
 でも徹夜とかなんとかで、もう日付感覚狂いまくり。
 気がつけば新刊がなくなっていた。凄いよ、完売だよ(爆)。(註:完売する程度の冊数しか作っていない)

 サダム元大統領の死刑が執行されちゃったそうな。
 生かしておいたら政治的に厄介だってのはわからんでもないんだけど、隨分なスピード執行だったね。慌ててる様に感じられるのは気のせいだろうか。どうせ69歳なんだから、そう長くも生きていまいに……。
 生かしておけば使い途もあったろうに、とか思ってしまう私。


2006年12月31日(日曜日)
 サダム元大統領の処刑映像が流れたとかとか。  アル・ジャジーラのサイトに静止画が載ってますが、チャウシェスクの銃殺シーンを思い出しましたわ。

 コミケット71最終日。11時に行ったら即入れた。適当にお目当てのサークルや知り合いのサークルを巡る。
 閉会後の追悼までいたかったのだが、途中で結石が痛みだし、敢え無く退散することに。救護室に駆け込んで「ブスコパン下さい」というのも考えたのだが、流石に迷惑だろうと思って大人しく引き下がった。

 日本から見ると全てが謎めいている台灣高鐡ですが、突如1月5日に開業することになったそうな。
 事故が起こりそうで怖いんだが。