哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2004年1月分

Caution!
このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、並びにパーソナルメディア社は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2004年1月1日(木曜日) part 1
 明けましておめでとうございます。
 今年があなたにとってよい年でありますように。

 しかし……流石にこれだけ過去ログがあると鬱陶しいよなぁ。なんか上手く整理する方法ないもんかね。


2004年1月1日(木曜日) part 2
 正月元日の一日も終わって。
 って、なんか今日もCD-Rを延々と焼いていた気がする……。しかも一台のドライブからは異音が……。いい加減寿命か?(単なる酷使だろう)
 やっぱ次はあれか、日立LGのDVD±R/RW/-RAMでも買うか。IEEE 1394接続の外付けの奴の方がいいかなぁ。
 R焼きマシン(K6-2+/500MHz)もいい加減更新したいんだけど……はて、CPUはAthlonが一個余ってるが、メモリがない。ヒートシンクもない。ビデオカード他周辺は全部ある。調達しなければならないのはM/Bをメモリとヒートシンク、そして多分ケースかぁ……。イマイチ踏ん切りがつかないくらいの量だな。っつーか、もう一台作るのと大差ないやん、特にケース!
 新規更新したからといってK6を捨てるわけにもいかないし。DOS動かすんだったら、この辺の部品ってどーしても捨てられないし、ファンレスで動いているってのもなかなか魅力的。思わずK6-IIIE+/550MHzとか捜し出したくなる(笑)。結局そんなこんなで当面動かすことになりそうではあるのでした。

 なんかこう、たまに無性にPCを組み立てたくなる時ってありませんか? 私はあります。


2004年1月2日(金曜日)
 読書したり読書したり読書したり。

 いい加減雑煮or蕎麦or力蕎麦という献立にも飽きが来て、発作的にCoCo壱番屋へカレーを食いに行ってしまう。
 すると店内は大賑わいで、しかも目測1,300g以上のカレー食ってるのが3人もいたし……。

 予備校時代からの友人N中君が上京してきていて、今日帰るというので東京駅でお見送り。喪中な彼は転勤族(?)で会うたびに棲息地が違うのだが、今は大阪らしい。色々近況を報告しあったりして別れる。

 夜、川口に出向いてミツルんと新年会(?)。下戸な二人なのでアルコール拔きの食事(笑)。ミツルんもクリームシチュー漬けの生活に飽き飽きしていた模様。
 何も大鍋一杯こさえることもなかろうに……と言えばとお互い様になる辺りが物悲しい。

 さて、年が改まったところでしたかった話。
 ここ10年の暫減傾向の果てに、いよいよ8,000人を下回りそうだ、と旧年中に囁かれ、とうとう本当に7,702人と、46年振りという少なさを達成したのが交通事故による死者。まだ警察庁からは細かい統計が出ていないので、新聞速報と11月末時点での統計に基づいての話ですが、この10年の取り組みの一つの成果とは言えましょう。全般的には危険運転や飲酒運転についての取締や罰則の強化などが功を奏したのではないか、とは考えられますが、一方で都道府県ごとに見るとばらつきも目立ちます。
 特に目立つのは埼玉県で、元々ワースト常連に加えて、ほぼ全国的に減少が記録されている最中に増加しています……。埼玉県警に何か致命的なまでの問題があるのではないかと疑いたくなります。あるいは、埼玉県民と言う連中は、並外れて交通道徳が悪いのか(実際自転車で走ってると否定できんところがある)。
 こうしてみると制度的な整備も然る事ながら、それを運用する側の問題が改めて浮彫りになっているように思いますが、如何なもんでしょうか。


2004年1月3日(土曜日)
 ようやくまとまった時間が取れているので、積読の山の中に入っていた「拒絶された原爆展」を読みふける。

 「無洗米」って単語もほぼ一般名詞化した気配のある昨今ですが、どうしても私、「無洗米」という文字列を見ると「洗ってない米」のようにしか見えないんですよね。名付けた側は「洗わなくてもよい米」という意図だったと思うのですが。
 そもそも「米は研ぐものであって洗うのと違うわ!」という意見もありましょうが、それをさておいても、この命名は漢文の素養に欠ける人によるものだということは間違いないのではないでしょうか。

 EVDプレイヤが中国で発売になったとか。何となく恐いもの見たさで購入してみたい気がないでもないのですが……。
 EVDに関する中国の報道は多少の注意を払って追いかけているのですが、先月18日に「中国産EVD、国際的認可受ける可能性大きく後退」、26日に「9大ドライブ企業の国産EVD連盟、成立後1カ月で崩壊の危機」とか日中グローバル経済通信で報道されていたりして、中国ってどこまで本気なのかと思っていたのですよ。
 別に技術動向を気にしているわけじゃないんです。純技術的には大したことがないもののようなので。
 問題は政治的動向で、中国というと文字コードのGB 18030や無線LANのWAPIなど、独自規格を国内で義務化して、その知財料を冥加金のように吸い上げる非関税障壁を巡らせるのが大好きな国です。これが新たな非関税障壁として利用されるのではないか、というのが小熊の今の注目点です。
 世界に対して全く見劣りしない優秀な規格を以って知財権を成立させ、使用料を徴收するのであれば何も文句は言わないのですが、中国の場合国ぐるみの知財ゴロみたいな話なんで、注視しとかないと危なくてしょうがない。


2004年1月4日(日曜日)
 そうか……。人のことを「鉄」だ「鉄」だと言ってきかなかった駄目人外画伯は、自身こそが「鉄」だったのか……。
 謎はすべて解けた(なんのだ?!)。

 明日は仕事始めだから……というわけではないのですが、自転車でひとっ走り30km程、丸善文具を買いに。拘っているわけではないのですが、どうも気に入った文房具に拘泥する悪癖があってねぇ
 そういえば私、丸善で本を買った記憶がありません(爆)。丸善というと、大学院生時代に当時在籍していた大学院の記念展示に臨時学芸員として駆り出された思い出が強烈で。休店日に裏から入ってだもんなぁ……(笑)。
 当時は平凡な一大学院生だった筈なのだが(反論不可)。

 25km/hくらいで走っていたら、すぐ右前方を走っていた自動車が突如ウィンカーを点滅させて左折開始! すんでの所で衝突は免れましたが、タイヤにフラットができてしまいましたヨ!


2004年1月5日(月曜日)
 office氏の一件は、考えを進めれば進めるほど救いようがなくなってしまうので、採り上げにくい。
 とりあえず法的に始末がつけばいいや。

 読売 on lineの記事によると金沢市が「由緒ある旧町名復活を」と全国初の旧町名復活の条例を制定しようとしているらしい。実に興味深い試みだと思う。
 これまた一つの「戦後の清算」であろうと思う。
 由来の長い古地名が猛烈な勢いで失われたのは、昭和30年代後半からのことで高度経済成長期と歩調を一にする。
 さて、この時期の国語界のトピックといえば、やはり「国語改良」であろう。戦後間もなくから始まった漢字制限は昭和21年の当用漢字表、23年の当用漢字別表、当用漢字音訓表、24年の当用漢字字体表と「国字改良」が推し進められており、現代仮名遣いの採用を含めて、日本語が大きく変化した一時期であった。それらの時代を経て、新たな「国語改善」が国語審議会によって提言されたのが昭和38年。戦後の国語改良論が満開となった瞬間と言っていいだろう。
 旧観が破壊されコンクリートのビルヂングが建ち、深い思慮もなく旧弊を打ち破り新しいものが持てはやされ伝統が失われた狂乱の時代!というわけだ。
 ようやく21世紀になって過去を振り返る余裕ができたということなのか。単に不況で未来が見通せないから懐古趣味に走っているだけなのか。
 歴史学徒としては興味が尽きない所だ。

 漢字がらみの話題というと、昨年末の最高裁判決でしょうね。
 ざっと概要を説明すると、子供に「曾」の字を使いたかった親が、役所の窓口で「常用漢字と人名漢字に入ってないから駄目よ」と言われたのに腹を立てて訴訟を起こしたというものです。この手の人名がらみの訴訟は色々あるのですが、この判決が凄いのは、法務省の定める人名漢字の役割を有名無実化してしまったことです。つまり「社会通念上常用平易である」ことは法務省令に優越するとしてしまったわけです。
 これまでは常用漢字と人名漢字(+許容字体)という制限の中できりきりし、また人名漢字の枠を広げる試みが繰り広げられてきましたが、ある意味こうなると、窓口の役人さえ説き伏せることができれば(笑)好きな漢字が使えるようになってしまったわけです。小熊並みの漢字の知識の持ち主が窓口に座った日には、常用平易がどこまで広がるか見当もつきません(笑)
 小熊のような人間には喜ばしい報として聞こえますが、窓口の役人にとっては恐怖の日々でしょうねぇ。これまでは機械的に「これは人名漢字に入ってないから」と言って突き返すわけにもいかなくなったわけですから。窓口のお役人様は「判断」を求められて大変でしょうが、せいぜい誤字譌字僻字の類を弾くよう努力して欲しいものです
 日本の戦後国字政策の破綻がまた一つ、ということでした。


2004年1月6日(火曜日)
 週末はみんな横浜でお買い物

 しっかしまぁ、越塚先生も忙しそうだなぁ。17日にはさらに殺人的な変人集団が押しかけるわけで、その苦労たるや想像もできませんね。

 NTT DoCoMoによる「いわゆるクローン携帯について」。
 なかなか巧妙な文章ですね。さすが大きい会社はそつがない。
 確かTBSだったと思うのですが、その「(いわゆるクローン携帯)が存在し、あたかもお客様が使用していない通信料金が請求される被害が発生しているかのような報道」は見ました。まあ見ながら「この程度の状況証拠じゃ何とも言えんなぁ」とは思っていたのですが、私が考えているより世間ではいわゆるクローン携帯の伝説は流布してたんですねぇ。
 さて、何を「巧妙か」と評したかというと、本来この話題の主眼は「使った覚えがない高額の課金」だった筈で、クローン携帯云々は可能性の話題でしかないわけ。原因を冷静に追求していけば、実は気付かなかっただけで本当に使っていたとか、課金システムに障害があったとか、携帯の中で走っていたアプリがやたらめったらパケットを飛ばしていたとか、より可能性の高い原因はいくらでもあるわけで(それはそれでまた問題だが)、そっちの方はさらっと流して焦点をクローン携帯だけに絞っている辺り、「で、身に覚えのない高額課金の問題は?」ってツッコミを入れたくなりますね。


2004年1月7日(水曜日)
 日経新聞の一面に、「MD録音30倍の40時間」という見出しの記事があったのですよ。ハードディスクオーディオデバイスへの対抗でうんぬん、と。
 それはいいとして、技術的に興味がありましてね。まだSONYからのプレスリリースは何もないので、推測ですが。
 現行のMiniDiscは、標準ステレオで80分の記録ができます。長時間モードであるMDLPであれば、最大320分の記録が可能です。記事が「30倍」で「40時間」ということは、標準状態をベースに書かれていることが判ります。
 音声圧縮技術が突如30倍の圧縮率を達成したという話は聞かないので(笑)、これは物理的なメディアの方を変えると見ていいでしょう。
 現行のMDメディアは確か140MB程度の記憶容量であったと記憶しています。しかしデータ記録専用のMD-DataにはMD-Data2という規格があって、650MBの容量を達成していました。
 TRON関係者には、「MD Discam」で記憶にある方も多いことと思います(笑)
 しかし今回、30倍ということなので、そのまんま取ると、MDサイズのメディアに4GB級の記憶容量を達成したということになるのですが、いくらなんでもそりゃないだろう……?

 4日にジョン・トーランド氏がなくなっていたらしい。享年91歳。
 氏の著作は、色々と言われることはあるが、大きな影響を社会に与えたことは間違いない。歴史学徒として、素直に尊敬する。

 インドとパキスタンはそれなりにある程度理性的な妥結を模索しているようでなにより。
 しかしイスラエル‐パレスチナはどーも駄目だね。一進一退ならともかく、後退を続けている印象が強い。
 イスラエルは強硬にパレスチナ過激派の排除を主張しているが、それは一見当然のようで非常に不公平だ。この交渉は、イスラエル側が軍事的に圧倒的優位にあることが、難航の原因になっていると私は見る。当たり前だが、軍事的に粉砕できる(と思える)相手に譲歩するには勇気が必要だし、周囲の理解も得られにくい。正面からとても鬪えないからこそ、パレスチナ側はテロという手段に訴えるのであり、軍事的威圧を背景に交渉を進めようとすれば、いつまでたってもテロは続くだろう。
 イスラエル‐パレスチナ交渉において有意義な結果を得るために、米国に於いては、イスラエルに与えているのと同等の軍事援助をパレスチナ側に齎すことを推奨する。
 でなきゃ両方から手を引くのがいいだろうよ。

 歴史学徒というのは物事を公平に観ようとすので、どうしてもダブルスタンダードというものに対して敏感になる。
 例えばこういうことだ。
 米国はイラクをサダム・フセインの独裁から解放したらしい。
 では米国はいつサウジアラビアをサウド王家の独裁から解放するのだろうか?


2004年1月8日(木曜日)
 朝一番で、海底に沈んだH2AのSRB-Aのビーコンを確認の報。

 ギョーカイ関係者は、10日がやってくるのを戦々恐々と待ち構えていることと思います。TRONな私たちは15年後のことさなんて思っていたのですがなんでもTiPO Linkには2004年問題があるそーです
 これはもしかして「2004年までTiPOを使ってる奴なんかいるわけねーよ」とか思って開発されたとゆーことなんでしょーか……。

 昨日のMDの続き。
 今日プレスリリースがあって、規格名が「Hi-MD」で、6月に製品発売、と細かいことがわかりました。メディアの容量が1GBで、圧縮にATRAC3 plusを使って30倍、ってことだったみたいですね。
 MDってのは既存技術を組み合わせて手軽に、というのが登場当初以来のコンセプトのようなので、今回も何か目新しい技術的なトピックはないようです。個人的に興が唆られたのは、リニアPCM録音がサポートされていることで、1GBのメディアとの組み合わせで94分の録音が可能だそうです。MDの音質はイマイチなぁとか思っている人は、こういう使い方も可能と言うことですか。
 逆になんだかなぁと思わされたのは、ファイルシステムがFATってトコ。手軽なのは判るんだけどぉ……。

 人民網日本語版に「【上海】旧ユダヤ人居住区を再建」とあって、なかなか思い切ったことをするなぁと。
 私の専門分野の話ね。
 記事中にもあるように、上海は戦中を通じユダヤ人難民が多く暮らしていたのですが、これはナチス・ドイツのオーストリア併合によって生まれたユダヤ人難民が、当時ヨーロッパ中で吹き荒れていたユダヤ人排斥の結果、他に行き場がなくなって遠く大陸の反対側、上海の共同租界へ逃げ込んできたという事情によるものです。
 この38年の12月6日に、日本政府は「猶太人對策要項」において、ユダヤ人を対米工作のための札として利用することを決定し、その対策要綱に従って上海共同租界を警備していた大日本帝国海軍も難民を受け入れていたのです。

猶太人對策要項
獨伊兩國トノ親善關係ヲ緊密ニ保持スルハ現下ニ於ケル帝國外交ノ樞軸タルヲ以テ盟邦ノ排斥スル猶太人ヲ積極的ニ帝國ニ抱擁スルハ原則トシテ避クヘキモ之ヲ獨國ト同様極端ニ排斥スルカ如キ態度ニ出ツルハ啻ニ帝國ノ多年主張シ來レル人種平等ノ精神ニ合致セサルノミナラス現ニ帝國ノ直面セル非常時局ニ於テ戰争ノ遂行特ニ經済建設上外資ヲ導入スルノ必要ト對米關係ヲ悪化スルコトヲ避クヘキ観點ヨリ不利ナル結果ヲ招來スルノ虞大ナルニ鑑ミ左ノ方針ニ基キ之ヲ取扱フモノトス
方針
一、 現在日、滿、支ニ居住スル猶太人ニ對シテハ他國人ト同様公正ニ取扱ヒ之ヲ特別ニ排斥スルカ如キ處置ニ出ツルコトナシ
二、 新ニ日、滿、支ニ渡來スル猶太人ニ對シテハ一般ニ外國人入國取締規則ノ範圍内ニ於テ公正ニ處置ス
三、 猶太人ヲ積極的ニ日、滿、支ニ招致スルカ如キハ之ヲ避ク、但シ資本家、技術家ノ如キ特ニ利用價値アルモノハ此限リニ非ズ
 38年以降、上海においてユダヤ人問題を扱っていたのは犬塚惟重海軍大佐で、上海のユダヤ人社会を語る上では良い意味でも悪い意味でも外せない人物なのですが、果たしてこの企画においてそのような点が触れられるか否か、歴史学徒として興味深く見守りたいと思いますです。

2004年1月9日(金曜日)
 日経新聞テムザックの有人大型ロボット「T52援竜」の記事と写真がありました。
 キャタピラーな下半身に6自由度のマニピュレイタ×2、全高3.5m、重量約5t。これに人が乗って操縦するわけですよ。漢の浪漫ですよ。
 不鮮明な新聞誌面の写真を見る限り、TMSUK-V[photo 1][photo 2]をベースに改良を重ねた感じです。ディーゼルエンジン搭載で自力で動けるというのはいいですねぇ……。
 なんか11日の北九州市消防局の出初め式でお披露目になるとかいう話ですんで、そちらの方面の方々はカメラ担いでおでかけすることになるでしょう。3月の東京公開が楽しみです。
 消防だけなんて勿体ない。自衛隊でも採用して、「重機」扱いでPKOに派遣して日本の文化を世界に広めましょう。(何が広まるんだか)
 個人的に気になっているのは、かつてのT-5は全然重心制御をしてなかったことですね。
 写真を見る限り今回のT52の肩関節の位置は結構高い=重心からかなり離れた所にあります。腕の重量も2本ありますのでそれなりにある筈。これを振り回した時の慣性は無視できない大きさになることが予想されます。これを自重だけで支えて取り回すのは、やや不安なのですが。

 某所でnyちゃんが言いました。
マリ見て/TV見てて、技術者の師弟制度と言うかペアリングを進めた方が良いんじゃ無いかなぁって思った。
 そこに工作者が突っ込みました。
つまり、若手エンジニアに「おにいさま」と呼ばれたいと。
 そして私は思ったのです。
なるほど。これがエクストリーム・プログラミングという奴か!
 オチはありません(おい!)。


2004年1月10日(土曜日)
 新年会が8時間ほど。

 っつーわけで、今日は本当に新年会だけで終わった感じ。


2004年1月11日(日曜日)
 昨日の反動で寝てたよ(笑)。

 デトロイトの北米自動車ショーに出されているJeepのコンセプトカー「JEEP TERO」。
 スタイルはともかく、面白いなと思ったのはインテリアで、ハンドル、インパネ、ペダル類がユニットになって左右にスライドするというその構造。
 時々米国産の小説を読んでいると、車が道路の左側を走る国は記念物的な存在であるかのような描写に出会うことがある。しかしよくよくカウントしてみると、英国の旧殖民地などにおいて多く左側通行を施行している国があり、絶滅を危惧しなければならないほど(笑)少ないわけではないことがわかる。具体的に列挙すれば、日本、英国、インド、パキスタン、ネパール、香港、オーストラリア、マレーシア、ケニア、タンザニア、モザンビーク、ザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、スワジランド、南アフリカ……となる。世界地図を塗り分けると、結構な面積になるじゃないか(笑)。
 それはともかく、イギリスからドーバートンネルをキャリアで搬送してフランスで車を転がす、なんて使い方を考えた時に、そこそこ面白いかも知れない。
 ただ、ヘッドランプのレンズカットの問題は残るけどね。
 運転席が路肩側にあった方が駐車した場合に乗り降りがしやすいとか、用途によって左右を動かすとか、ど真ん中に据えて運転するとか、色々面白く使うことはできそうですね。

 ちょっと変わった右ハンドル車というと、フォードのGT40がぱっと頭に思い浮かぶ人も多いでしょう。右ハンドル右シフト、つまり運転席の右側にシフトレバーがあるという奇天烈な構造をした車です。一体なぜこういう配置になったかについてはそれなりの経緯があるのですが、フォードが先年GT40の復刻を決めた時、運転席が左側になっていて、「そんなのGT40ぢゃねーやい」と思ったものです。


2004年1月12日(月曜日)
 新年も二週目に入って、漸く生活も落ち着いてきた感じ。新年がどうこうというより、冬コミからこっち例の件でずっと忙しかっただけなんだけど。
 今日は今日とて、書類書き。
 ない知恵絞って文章書き。

 日経バイトの縮刷版DVDが届いたので、DVDに既收の1997年以降のバックナンバーを廃棄する。
 ふと思い立って、97年頃の技術潮流ってどんな具合だったかなぁと、ぺらぺらと捲ってみたら、なかなか面白かった。
 Appleがcoplandの開発を断念してたり、MMX搭載Pentiumが普及を始めていたり。DVDドライブはMPEG2デコーダボード込みで10万円だったりして、僅か7年前なのに三葉虫でも居たかのような有り様。
 凄いなぁ。
 気になって調べてみたら、97年頃のBTRONって、1B/V3だったんだ……。今でもどっかにディスクある筈なんだけど……動くかなぁ?

 Genesisさん日記に紹介されていた「ハンドルネームうらない」をやってみた。
 結果は小吉。「中途半端に良いです! 更に運気を高めるなら改名をしましょう。」だそうで、改名案としては
「S.B.。」:吉
「ボンゴレーノS.B.」:吉
「S.B.閣下」:凶
「S.B.1号」:吉
「聖者S.B.」:末吉
「ハイパーS.B.」:大吉
「あなたのS.B.」:吉
「S.B.大特価中」:中吉
「S.B.之助」:末吉
「S.B.★やす」:小吉
「S.B.(T_T)」:中吉
 てな具合。
 なんでハイパーが付くと大吉なのかとか、大特価で中吉なのかとか、突っ込みたい所は多々あるのですが、巨大化するのも安売りするのも御免くださいなのよ。
 小市民の私としては、今のままの小吉で充分ですわ。


2004年1月13日(火曜日)
 雨の朝。会社に着くころには晴れてた。
 朝っぱらから、松文館裁判で有罪判決が出て憂鬱。
 細かい分析やコメントは、判決文が東京地裁のページに公開されてからにしますが、またロクでもない判決も出たもんです。
 こりゃ本気でコミケを守るために法曹でも目指さんとあかんくなるかも知れず。

 今の会社、結構Windows98を卸してる機器の制御とかに使ってるんですよ。でも、1月16日のサポート終了を前に誰も慌ててないもんで、一体どうしてなんだろうと他人事のように思っていたんですが、「Windows 98のサポート、2006年6月30日まで延長」のことをみんな事前に知ってたんですね!


2004年1月14日(水曜日)
 寒かったよう……。
 沖縄から本社勤務になったKさんなんか、オフィスの中でコート着てたもんな(それは行きすぎ)。

 2001年7月の参院選についての違憲訴訟が最高裁にて合憲判断。まだ最高裁のページに判決文が載っていないので、新聞報道を元にした感想ですが、一票の格差については次回辺りには違憲判断がでそうな気配。15人中明白に違憲としたのが6人。合憲判断9名のうち4名までが条件付きとあってはね……。
 個人的には、参院は選挙区なしの一律比例代表にしたらいいと思うのですよ。そうすれば一票の格差も何もないでしょ。非拘束名簿方式はそれなりにわかりやすいと思うし。
 しかしこの問題って、実は参議院の存在意義とも絡んでくるんですよね。日本の国会における参議院の存在意義って、明確じゃないんですよ。
 例えば米国上院の場合は実に明快で、上院議員は連邦を形成する各州の代表者であり、各州二名ずつ。条約の批准や弾劾裁判が上院の専管事項と定められています
 これに対すると、日本の参議院って、なくても議会が動いてしまう辺り、存在感が非常に薄いです明確な存在基盤があれば、こんなことで揉めなくてもいいのに……と昔から思っています。
 憲法を改正するのであれば、この辺もまた、議論しても良い所だと思います。


2004年1月15日(木曜日)
 今日も寒かったよう……。
 昨日、あまりの寒さに冬物の自転車グローブを衝動買いしてしまって、手は温かいんだけど……顏が冷たいがな!

 ぎょーむれんらくぎょーむれんらく。「ダークウィスパー」の3巻が刊行されております。該当する人外は直ちに書店へと突撃して下さい。

 大頭領……もとい、大統領さんが新しい宇宙計画をぶちあげたそうですね。選挙のためだとかなんだとか言われていますが、それでもこれだけでっかい風呂敷が広げられるというのは羨ましいことです。


2004年1月16日(金曜日) part 1
 レポートご苦労さま!>里見くん
2004年1月16日(金曜日) part 2
 Anime Expo: Tokyo開催中につき、東京は現在デンパの坩堝に……。
 わざわざ大阪からやってくるやつもいるくらいだし。

 最近密かに流行していると噂のファンタジー職業適性診断をやってみる。

戦士レベル3天性の才能あり
盗賊レベル-2あきらめましょう
僧侶レベル-2あきらめましょう
魔法使いレベル5天性の才能あり

 占い師「そなたに最も似合う職業は、感情を殺して万全を期す『忍者』じゃ。

 戦士の『力強さ』『素早さ』と魔法使いの『慎重さ』『正確さ』を併せ持つタイプじゃな。
 感情表現が弱く、裁判や責任追及に向く。綿密な調査と攻撃との両方ができるところが特徴じゃ。
 時間を無駄にすることや、他愛も無い雑談、プライベートな交流などが苦手なようじゃの。
 雑談で心を和ませることもたまには必要。趣味の話をしてみることをお勧めするぞ。」

(職業メモ)盗賊の隠密・調査能力に暗殺能力と独自のポリシーを加えた職業。魔法よりは薬毒(薬草)を使う。
 隠者の間違いじゃないのか……?

2004年1月17日(土曜日)
 法的には今日から30歳ですか……。
 最近、こんなことがあったんですよ。
小熊:私、老けて見えるらしくて、結構年嵩に見られるんですよ。
ある人:そんなことないですよ。若く見えますよ。
小熊:いくつに見えます?
ある人:え? さんじゅう……さんかよんじゃないんですか?
小熊:まだ29です……。(当時)
 とまあ、実年齢を明かすと大抵「そんな若いとは!」って言われちゃうんですよね……。でもきっとこれからは、実年齢が見栄えに追い付いてですね、そのうち追い越して行くのではないかと密かに期待しているのですよ。

 今日は坂村城にNortia Order TAD WGで押しかける予定だったのですが、先方からドタキャン喰らって半日フリーに。風邪流行ってるからね、皆さんもご注意を。
 とっと家に帰って書類書きとか読書とか。
 いい加減炬燵を出したいなぁと思いつつ、炬燵を出すためには本を片さねばならず、本を片すには時間がかかる、と。

 鯉ヘルペスで霞ケ浦の鯉養殖業者全員が廃業とか、山口では鳥インフルエンザで3万5千羽を処分とか、日本の検疫体制に疑問を抱くような事態が続いていますね。個人的には、狂牛病(牛海綿状脳症;BSE)の牛肉より、よっぽど問題だと思うんですが。
 狂牛病の場合、今の所まだその危険性すらろくに分かっていないというのが実情でして、危険だ危険だと騒いでみても、お札を貼るより効果がありそうな対策ってなかったりするわけです。
 一方、鯉ヘルペスも鳥インフルエンザも、原因も対策も分かっていてそれなりの対応策を採っていたであろうにも拘らず、水際での阻止に失敗したわけです。
 病原の入国経路を割り出し、検疫体制に問題があったのかなかったのか、それは阻止が可能だったのか不可能だったのか、もし可能だったならば、なぜその対策は功を奏しなかったのか、検証が必要だと思います。

 やや旧聞に属しますが、練馬タクシーが自社のタクシーにドライブレコーダ「Witness」を搭載しているという報道がありました。
 以前から私も、こういった記録装置が自動車に搭載されないものだろうかと考えていたので、自動車研究所の研究にも注目していたのですが、実用化したとは初耳でした。
 とりあえず、全ての商用車に、こういった装置の搭載を義務づけるべきでしょうね。できれば、自動車全部に。
 既存のタコグラフと、新規のドライブレコーダを融合させて、さらにオプショナルにGPS位置情報なんぞを記録しておけば、事故が起きた後の原因調査や過失の判定なんかが非常に素早く行われることになると思いますし、ひいては再発防止に資することとなる筈です。
 私だったら、カーナビより先にこういった機械をつけるでしょうね。


2004年1月18日(日曜日)
 30歳の誕生日。とりあえず人生訓として、一言を追加する。
「Hold yourself responsible for a higher standard than anybody expects of you. Never excuse yourself.」

 小泉首相が、経済財政諮問会議総務省経済産業省の情報通信部門統合の検討を指示したそうな。
 私も無関係って程無関係じゃないからなぁ……。
 文字コード問題なんかに関ってると、「どこの省庁でもいいから、ちゃんと責任もって主導してくれ」と言いたくなることが……。
 単に省庁を横断する連絡会議のようなものだと、「ではこの議題は各自持ち帰って検討を……」てな感じで全然役に立たないので、権限と執行力を持つ組織を作らないといけないんですが、果てさて、そんなことができますやら。

 フランスのサルコジ内務大臣が「相撲は知的スポーツではない」と発言したとか。次期大統領選を睨んでシラク大統領への攻撃の一環だと言うことらしいのですが。
 他国の政治の話なんで、あまりどうこう言うつもりはないのですが、サルコジ氏って隙のない右派論客ってイメージがあったんですがねぇ……。もっとも、彼にとって外国文化なんて大した価値もないのかもしれませんが。
 実際に相撲が知的なスポーツであるかどうかについては日本国内でも議論のある所でしょうが、こんなの見ると、理解を得るのは難しいのではないかと思ってしまったり。
(注:真面目な相撲応援サイトもちゃんとあります)


2004年1月19日(月曜日)
 駐スウェーデン・イスラエル全権公使が、スェーデンのストックホルム国立歴史美術館で、展示品を破壊し、その行為をシャロン・イスラエル首相が支持したとかいう、どこに突っ込んだらいいのかわかんないようなニュース。
 ていうか、本当にどこに突っ込んだらいいんだよ?
 いくらなんでも、真っ当な主権国家の出先代表たる人間のやることじゃないだろう。国交断絶になってもおかしくないし、100年前なら戦争になっててもおかしくない。
 恐らくこの全権公使だか大使さんだかは、Persona non grataになるでしょうけど、首相以下その行為を支持した馬鹿どもはどう外交的な始末をつけるつもりなんですかね?
 イスラエルの国民が全員この大使の肩を持つと思っているわけではありませんけど、イスラエルという国に対する私の評価がまたぐっと下がったことは確かです。

 最近、薄型テレビ、それも液晶テレビの人気が高いそうで、製造する液晶パネルは片っ端からテレビに使われているとか。
 しかし不思議なのは、最近やっとNTSC比の色再現率が75%を達成とか言っているレベルでしかない液晶テレビが、なんでこんなに売れるのか、ですよ。
 もちろん、小型で薄く、設置場所を取らないという利点は良く分かるのですが、しかし最近は結構大型のものも出まわっていて、必ずしも「小型」とは言い切れませんし、かけたコストに見合うだけの空間が確保されるのかどうか、疑問だったりするわけです。そんな時に、ブラウン菅にはない特性が!とかがあれば多少納得もできるのですが、前出のように色再現率ではまだまだブラウン管には遠く及ばなかったりすると、一体液晶テレビの何が受けているのだろうと私の頭を悩ませてしょうがないのです。


2004年1月20日(火曜日)
 もうすぐ旧正月ですね。

 sony新〈エアボード〉を見た時に、「ベースステーションを東京に置かせてくれ!」と頼みに来そうな奴のリストが頭の中を通過しました。
 ていうか、他の使い方ってないんと違うか?(笑)
 でもうちの回線事情を考えたら、置けないかなぁ。最近、tepcoひかりの一本引きに惹かれている今日この頃。(マンションの低階層にエアコン穴から直接光ファイバーを引き入れる豪快な方法)

 理想科学の事務機進出第一弾製品は紙折り機「折り姫」だったんですが、驚いたのはデザインと値段。
 このへんとかこのへんとかこのへんとか見て頂ければ分かると思いますが、こう言った紙折り機というものは一般的にデカく重くその上無骨で値段も高いというのが相場だったのですが、用紙サイズA4&内三つ折り限定とはいえ24,000円は驚きです。
 小熊の場合、折り用途は二つ折りが主なので、今回は全く買う気はないのですが、このまま値段を押さえて多機能化していってくれるととても嬉しいですね。用紙サイズを増やして、折りも二つ折りや外三つ折りに対応するとか……。折り精度が0.1mmとかでもいいですけど。ちょっと豪快に、全自動三浦式折り機とか作ったら一部にウケるかも知れない。

 蘭onestat.comプレスリリースによると、世で使われているブラウザの上位1〜3位は全部Microsoft Internet Explorerで、その他バージョンまで含めた合計占有比率は94.8%なんだそうで。こらもう、MSの天下ですな。笑うしかないね。
 この日記の場合、件の約95%シェアのブラウザでは正常表示されないことがあったりしますが、そんなの俺の知ったこっちゃねーやー(笑)。


2004年1月21日(水曜日)
 今の会社、出張が多いんですけど、ここ数日予約が取れないだのなんだのと、大変そう。
 例のJASMD-81/87エンジントラブルのせいなんですけど。MD-80系のエンジンというとPratt & WhitneyJT8Dシリーズで、最初の設計が1964年とかいう、技術的には充分枯れたエンジンのはずなんですけどね……。国内でもIHIがライセンスしてなかったっけ?(修理だけだったか?) 空自C-1がJT8Dシリーズだったなぁ。今回のと直接関係はないけど。
 特定ロットの部品に問題があったのか、何か近代化更新した際に抱えた問題なのか、具体的にどういう問題なのかは不明なのですが、珍しいといえば珍しい事件だと思います。
 続報並びに詳報は呑んだくれ日記へどうぞ。(と、勝手に振る)

 相撲を馬鹿にした(?)とかで話題のサルコジ仏内相ですが、取り敢えず発言を否定したそうです。しかし掲載誌の記者は、いや言ったと主張しているとか
 有能っぽい感じなんだけどなぁ、この人。もしかして舌禍の人なのか?
(どっかで聞いたことあるようなパターンだ……)

 「任天堂二画面携帯ゲーム機」と聞いて、「ああ、昔持ってたよ。ゲームウォッチのマルチスクリーンだろ?」とか思いませんでしたか? 私は思いました(違)。


2004年1月22日(木曜日)
 春節。

 昨夜πちゃんから電話があり、「最近日記に思ったことがきちんと書けてないのでは?」と突っ込みを喰らう。執筆時間の問題なんだよね……。

 たとえば、サルコジ仏内相の問題なんかだと、平林博・駐仏日本大使が弁明するサルコジ氏に対して「『出る杭は打たれる』ということわざが日本にはある」と言って突出を諫めたとか伝えられたことについても言いたいことがあったわけです。
 私はこの平林大使の為人は知らないわけですが、その場において適当な諫言であったのか、多少疑問に思ったのです。せいぜい「口は禍の元」とか、ちょっと捻って「尚口乃窮也」なんてあたりで良かったのではないかと。
 多弁を戒める箴言は東洋には山ほどあるのですが、西洋の場合、ギリシャの雄弁家デモステネス(Demosthenes; B.C.E.384?〜B.C.E.322)に見られるように「沈黙は金、されど雄弁は銀」だったりするので、こんな小さな諺一つで文化の差を味わわせることができるというものです。

 さらに「出る杭は打たれる」の話になると、この言葉は悪目立ちを戒める意味もあるのですが、横並び賛歌としての一面もあり、そして極めつけに脳足りんどもの自己賛美の用法もあったりします。最後の用法が傑作で、「叩かれるのは、私が“出る杭”だからだ!」てな主張をする人が時々おいでで、つい「おいおい出る杭は打たれるのかも知れんが、打たれるのが出る杭とは限らんだろう」とツッコミを入れたくなります。
 特に質が悪いのは、肥大化した自我を優越感で支えているようなタイプで、こういう人達が自らを指して「出る杭は〜」と言う時は一番笑えます。
 ちなみに私は叩かれるような出る杭ではなく、唯の平凡な一市民に過ぎません。この日記も、「凡庸日記」と呼んで貰いたいくらいですのでね。

 $AVP9zRt@VVxWwH(P-;a日本音楽著作権協会(JASRAC)が音楽著作権料徴收についての相互協定を結んだとか
 それ自体は音楽著作権者にとって悪い話じゃありませんし、素直に大したものだと思います。個人的にはJASRACの力に驚き呆れるばかりといったところです。
 自由化されたとは言うものの、これではなかなか他の業者は辛いところでしょう。著作権者にとっても、利用者にとっても、選択肢が少ないことは辛いことなのですが……

 中国と言えば、最近精力的に外交努力で台湾への圧力を加えようと躍起になってます。最近でも江沢民軍事委員会主席がマイヤーズ米統合参謀本部議長に台湾独立は許さないとか発言してみたり、唐家璇国務委員が長々と演説をぶってみたり、大忙しです。
 台湾は台湾で、総統選挙を前に陳水扁総統は住民投票を本当に実行する気配。多少投票議題は独立から譲歩した感はありますが、それでも独立運動の一環であることは間違いありません。
 とまあ、このように「周辺」がきな臭い中で韓国は竹島切手を出してみたり、中国は尖閣諸島に船を差し向けてみたりと、種火に吹子で風を送る始末。
 今朝のニュースでは、海上自衛隊がインド洋派遣艦隊の編成を変更して、指揮官の階級を下げると報じられていた。当たり前だが、日本の自衛隊は国土防衛を目的に編成が行われていて、しかも陸海空とも殆ど余裕がありません。海自の派遣艦艇を見ると多い艦では派遣が3回目になってる艦もあります。いっかなローテーションとはいえ、交代時には倍の艦が一度に日本からいなくなり、しかも戻ってきた艦はドック入りするわけで、暫く戦力にならない。幹部(士官)だけでも国内に置いておこうという意図はよく分かります。
 こういう不穏な情勢下においては、インド洋への艦隊派遣を続けることを問い直しても良いのではないでしょうか。なにしろ、陸自の派遣に伴う輸送任務で、また艦船が抜き取られるわけで、現在の日本の防衛状態を考えると、薄ら寒くなりますもの。


2004年1月23日(金曜日)
 NASA火星表面探査機Spirit故障してしまったらしい。指令を受信はしているのだが、行動に移らない状態らしい。第一印象的にはソフトウェアのバグっぽい感じなんだが。
 タルシアンとのファーストコンタクトでないことを祈る(笑)。

 宇宙ものというと、笹本祐一「ARIEL」がとうとう完結しましたね。なんか始まった頃はまだソノラマ文庫が緑色で、獅子王が連載誌だったような気がします。なぜか私の書庫の中には、カセット文庫版のARIELもあれば、画集もあって、コミックARIELは手放してしまったのですが、文庫未收録の「イドの中の怪物」のコピーなら持っています(爆)。
 全20巻52話。
 お疲れさまでした。

 イラクへ派遣される空自部隊の輸送に、政府専用機を使ったそうですね。
 まあ人数が多いとC-130で送るってわけにもいかんからねぇ……。
 陸自はアントノフをチャーターしたそうですが、海自おおすみ型を使うということだそうで、自衛隊の輸送能力がフル稼働ですね……。
 カンボジア以来、自衛隊は着々と輸送能力を強化し続けてきています。カンボジア派遣時には、輸送艦はみうら型くらいしかなくて、ビーチング(揚陸時に舳先から海岸に突っ込むこと)用の平底船でカンボジアまで行ったんですよ。本来、自衛のための戦力である自衛隊に、それほど大規模な輸送能力が必要だとは考えていなかったんでしょうね。当然だと思います。
 今回のような陸海空併せて1,000人の規模ともなると、増強された現在の輸送能力でも一杯一杯って感じですね。
 しかしこれ以上の輸送能力、なかんずく戦略輸送能力など持つ必要があるのかと言われると、かなり困惑しますね。少なくとも「自衛のための組織」が持つ範疇を超えるように私には思えます。

 松文館裁判の判決文が糸野君のサイトにUpされてるんだけど、まだ落ち着いて読めていない。


2004年1月25日(日曜日)
 24日は、BTRON Club→新年会(?)→駄弁り→徹夜カラオケという標準コンボセット。
 取り敢えず一般公開できるネタは、NHK人間講座ユビキタス社会がやってきた」かな。全国で先生の法話(笑)が聞けるようになるわけですな。

 今日は今日とて、お出かけ。帰りは午前様。
 眠いよう……。

 駄目人外画伯最近はどんどん短くなっているを読んで、プロジェクトX的現実の弊害を思いました。
 結果としてどうにかなってるから過程は不問、という考え方は、予見される破綻への対策を放擲してしまうことが非常に多いのです。私としては、プロジェクトXのような番組はあくまで「反面教師」であって、賛美してはいけないと思うのですよ。

 Hyper 萌え式ダメ人間スカウターをやってみたが、非常におかしい結果がでた。きっと故障しているのであろう。


2004年1月26日(月曜日)
 昼食難民してました。
 っつーか、お出かけだったので、途中で食おうと思ったんだけど、新宿近辺が丁度昼時ラッシュだったので、目的地近辺で探そうと思っていったらアテが外れて飲食店ナッシングな一等地さまでさ、お値段張るようなお店しかなくてうろうろさせられたわ。

 公開していいそうなので。
 T-Cubeのお値段が決定したそうです。
 本体とOSから基本アプリまでで198,000円。表計算、マイクロカード、文字検索は追加ソフトウェアで100,000円。超漢字とほぼ同じ状態で使おうと考えたら、最低30万+TAXってことですね。
 これを高いと見るか廉いと見るかは人それぞれでしょうけど……。
 個人的には、「1B/DesktopやM-Cubeより廉いじゃん。性能も上だし」とか考えてしまいました。

 そろそろ書くか。
 松文館裁判の一審判決について。
 判決の意図は一応は理解できるのですが、問題が何点か見いだせますね。
 判決の中で性風俗の乱れと性犯罪の増加の因果関係は明確ではないと認めがら、一方で昨今の性犯罪の認知件数の増加からぶっちゃけ綱紀粛正が必要だとしていること。不当性はないのかもしれないが公平性に著しく欠ける嫌いがあること。いわゆる「18禁」などのゾーニングは最小限度の性道徳、健全な性風俗の維持には寄与しないとされたこと。
 個人的には刑法第175条って歴史的使命を終えていると思いますけど、現行法上残っている以上は適用されるんだろうし、それこそその判断は裁判官の胸先三寸なんでしょう。公判の記録を追いかけながら見ると、この判決って些か唐突な感があるし。
 90年代末から性犯罪の認知件数は確かに増加傾向にあるんだけど、その間って、法や制度が性風俗への規制を強化してきた時期に一致しちゃうよね。性風俗が乱れたから締めつけが厳しくなったのか、はたまたその逆なのかは社会学者でもなんでもない私には即断しかねますが、結果的に息抜き穴が塞がれて閉塞感が増している気はしますね。
 その辺は司法というより立法府の問題のような気はしますけどね。

 某独立行政法人の上席研究員様の処分報道についての感想。
その程度だからその程度なんだろ


2004年1月27日(火曜日)
 朝のニュースで、やっと運輸多目的衛星が納入される運びになったと報じられていたが……H-IIAの射上げが中断しているので、納められても射上げられませんがな……。
 なあ、本当に政治家誰も責任取らんの、この件で? 不作為の責任ってものもあるだろう?

 「マクロビジョン、CDのコピー防止機能をより柔軟に」とかいう記事を読んで思ったわけ。この技術って、結局誰のためのものなんだろう、って。
 少なくとも、聴取者のためのものじゃないよなぁ。
 じゃあ、著作権者、とりわけ楽曲なら作詞者・作曲者・編曲者・実演者(歌手)くらいはどうだろうかというと、詳しくは後述するがこれまた余り関係がなさそうなのだ。
 専ら音楽出版者、つまりレコードレーベルのために存在しているとしか思えない。
 日本の音盤生産量は、RIAJが毎年詳しい統計を出しているので、そちらを参照すれば判るとおり、前年比90%くらいのペースで落ちている。細かく見ると区分によって増減に差があり、とりわけシングルレコードの売上の落ち方が目立つ。金額ベースで2001年に前年比82%、2002年が前年比75%、最新の統計で2003年は前年比90%ですが、これはもう下げ止まりってやつでしょ。計算すると2003年のシングル盤は2000年の55%しか売上がなかったことになる。
 この数字の下落の理由が、デジタルコピーによる著作権(複製権)侵害であるというならば、確かにそれはとてつもなく問題だと言わざるを得ないだろうが、ところが視点を変えるとまた違ったものが見えてくる。
 RIAJはあくまで音盤出版者の団体であるので音盤の売上しか分からないが、JASRACの方を見ると、2002年2001年2000年と、音楽著作権收入には大きな変動がないことが分かる。経済が落ち込んでいることを考えれば健闘していると言えるのではなかろうか。勿論これはJASRAC徴收努力に依るところ大であろうが、音楽ビジネス全体は縮退といえるほどの傾向を示していないことは間違いない。
 著作権收入が安定しているということは、作詞者・作曲者・編曲者・実演者(歌手)辺りへの分配も安定しているということになるだろうから、これらの権利者に「著作権侵害」が直接的に大きな影響を与えているとも断ぜられないと思う。音盤以外の收入が増えた分、音盤の売上が維持されていれば……という主張はあろうが、この経済状況下でそんな都合の良い話があるとも思いにくい。
 もう一つの興味深い資料としては、26日の日経新聞に載った、ビクター系列の音楽市場調査である(株)SIPの統計で、邦楽CDの上位20アーティストの売上高が、1999年の半分以下に減ったというものだ。一方で、音楽ソフト全体の売上は99年比で三割減だという。上位20傑が占める割合も36.4%から23.9%に下落、と。一方、21位以下の売上の減少は99年比で15%減程度に留まっているとのこと。先のRIAJJASRACの資料と一緒に分析すれば、シングル盤によるミリオンヒットが出なくなったが、その分の著作権料は別経路(携帯の着メロなど)で流れているのではないかと推測される(実際にはRIAJもJASRACもアーティスト単位の比率情報はないので断言はできないが)。
 結果的に見えてくるのは、多様化するコンテンツ流通を前に、ゼロサムゲームのシェア争いに敗北したレコードレーベルの姿となるのではなかろうか。
 そんな連中が自分達の敗北を弥縫するために、末端聴取者に負担をかけようという考えであるというならば、顧客満足度が下がって結果的に自分達の首を絞めることになるのではないかと愚考するが如何なものだろうか。


2004年1月28日(水曜日)
 風邪引いて寝込んでました。
 昨日はそんなに体調悪くなかったのにな……と思い出してみたら、鎮痛解熱剤を服用して仕事していたんだった(爆)。いやー、薬に頼ると自分の体調がわかんなくなって駄目だね(だったら飲むなよ!)

 プロ野球のキャンプインを目前に、色々とプロ・アマ間の動きがあったので。
 日本高等学校野球連盟日本野球機構の間で関係改善のための前提条件が覚書として交わされました。次のシーズン・オフを目標に、一時指導などへ道をつけたいとのこと。また全日本大学野球連盟も元プロ選手の監督・コーチ就任への規制を緩和する動きがあると報道がありました。できれば生涯学習が叫ばれる昨今ですので、元プロ選手の「学生としての選手登録」の規制緩和も提言して欲しいものです。ちなみにアマチュア野球では、元プロ選手は一チーム二名までではありますが、現在は一応の参加が認められています。
 日本の野球界におけるプロ・アマの対立には歴史的経緯、それも日本への野球伝来以降の野球の歴史が絡んでいるため、それこそ一筋縄で行かないことはわかっているのですが、このような交流の拡大は良い傾向だと思います。
 野球ファンの目から見ると、プロとアマの間には厳然と実力差があるように見えます。別にそれが悪いというわけではなく、それ故に交流が有益だと思うのです。かつてプロ・アマ間の関係が悪かった頃は、プロで芽が出ずに志半ばで退団した元選手などは、野球を二度とできない状況に置かれたりしていました。幸福追求を阻害されているとして訴訟が起きなかったのが不思議なくらいです。
 野球の国際化……というか、メジャーリーグによる世界制覇行動の中で、良くも悪くも日本野球界は変化を強いられています。願わくばこれを奇貨としてよりよい関係を醸成していって欲しいものです。


2004年1月29日(木曜日)
 衛星軌道へ行きたいかーッ!
 どんなことをしても行きたいかーッ!!
 指令爆破は怖くないかーッ!!!!

 というわけで、なんだか日本政府が突然宇宙開発に積極的になるようです。動機はともかく、本当に有人宇宙飛行計画が動きだしたら、次の選挙は自民党で決まりですね(無党派上等)。っつーか、僕のような文科系一般常識人に仕事はありませんか? 広報でもいいです。「リレーってなんですか?」とかいう馬鹿を会場から叩き出す警備員でもOKです(笑)。

 英国も米国も、対イラク開戦事由の捏造疑惑やらで揉めておりますな。今の所、「情報部門から出された情報が不正確だったから間違った判断を下したのだ」的な方向で誘導が進められているようです。信じにくいけどねぇ……。
 どっちかといわれれば、意思決定する連中が、情報部門が提出した様々な資料から、信じたいものだけを拾い上げて適当に組み合わせたんじゃないかって気がしますわ。インテリジェント・サービスなお仕事をしていると、こういうことってありますから。確度の高い情報から低い情報まで、多角的に右も左も取り揃えた情報を提示すると、素晴らしく適当な判断を上が下して下さることが。
 情報部門は意思決定機関じゃなくって、意思決定機関に対し必要な情報を提示する組織なわけです。言わば目であり耳であります。しかしオツムの方が視野狭窄やカクテルパーティー効果を起こしていたりすると、折角情報が目の前にあっても唯のノイズとして処理されてしまうことがあるわけです。
 んで、オツムの皆様は、失敗が露呈した後で、いや情報部門が……と言って下さるわけですが、大抵の場合、情報部門はしっかりお仕事してたりするんだよな、これが。


2004年1月30日(金曜日)
 200億円の支払命令ねぇ……。
 中村修二氏の功績を否定する気は毛頭ないし、日亜化学の所行が正当だったとも思わないけど……この金額は本当に破格だ。
 今回の判決は本当に「特殊な事例」なので、できれば社会に影響を及ぼして欲しくないと思うのですが……無理だろうなぁ。

 国連子供の権利委員会による、日本の「児童の権利に関する条約」に基づいた二回目の報告審査の結果が出たようです。
 これは条約に基づいて国が出した報告と、逆にその国の中の非政府組織が纏めた報告を勘案して審査を行うのですが、まあ、痛い所がずばずば指摘されていますね。
 若年者の自殺が多いこと、そのことについての統計ならびに原因の追求などが行われていない、などと言われてますよ。全くそのとおりなんだけど。性病関係にも言及がありますし、非嫡出児差別問題や障碍児教育についてとか、総じて「良く見てるねぇ……」ってな感じですか。中には差別問題についてなど、ちょっと首を傾げるものもありましたけど。
 この国には「臭いものには蓋」という伝統(?)があって、こういう形ででもないとなかなか自身の問題について認識する機会に乏しかったりするので、外圧だろうが何だろうが、それなりに有益だと思います。
 一番大切なのは、こういう条約を日本は批准しているということを、子供たちに伝えることだったりするんだけど。


2004年1月31日(土曜日)
 横浜市営地下鉄みなとみらい線が開業したり、それに伴って東急東横線横浜‐桜木町間が廃線になったりと、関東一円の鉄道オタクどもが民族大移動を起こしていたようですが、個人的には台湾高速鉄道700T系がお披露目された方に興味があったり。台湾の方は建設含め、順調なようですね。
 高速鉄道技術ってのは速度の出る車輛を造れば良いという問題ではなくて、制御する信号・運行系は言うに及ばず、敷設されるレールや架線に至るまで含んだ総合技術の問題になります。日本の新幹線で言えば、毎晩のように繰り広げられる線路の保守整備を拔きにして語ることはできません。見えにくい所で新幹線の超過密高速度運行を支えているのが、保線作業員であると言って過言ではありません。
 最近、中国への高速鉄道の技術輸出が話題になっていますが、個人的に気にしているのは、果たして中国において日本並みの保線作業品質を維持できるのであろうか、という点だったりします。
 新幹線システムは、確かに世界に類を見ない高度に完成された鉄道旅客輸送システムだと思いますが、それ故に導入国を選ぶのではないでしょうかね。
 台湾にした所で、レールすら日本から買ってたりするわけですよ。この後、実際に運行を始めた後にこそ、台湾の技術力の真価が問われることになります。
 翻って中国において、果たして充分な体制を組むことが出来るのか……それができないようであれば、最初から輸出しようなどと考えない方が良いのではないか。そう思うことがあるのです。

 極めて個人的に、T-Cubeは面白いと思っています。
 断っておくと、T-Cubeは業務用機器における制御ユニットとして使うことを想定している筈で、コンシューマPCと同じような使い方をするのは用途に外れます。(それでも欲しいと思っているお前はなんだというツッコミはなしにしてね)
 だた、私が今いる会社でもいくつかの業務用機器を販売していますが、蓋を開ければノートPCが制御用に入っている……なんてこともあったりします。勿論それはそれで良いのですが、業務用機器の耐久性……平均障害発生率や故障復旧間隔などを考えなければいけない場合、PCをそのまま放り込むのは必ずしも得策ではありません。最近のPCは可動部品が多く、また冷却のためにファンを要するものが多いので、単純に屋内ではあっても玄関ホールのように環境の悪い場所にも設置しなければならないような物だと、PCの耐久性では不安、という場合があります。
 その点T-Cubeは、T-ShellをCFの中にぶち込めば可動部品なしのソリッドマシンになりますから、PCより頑丈であることが期待できます。
 問題は、部品としてみた時の調達容易性や、開発者を確保できるかとかでしょうね。
 調達容易性については、どうしても不安が残りますが、最悪の場合T-Engineで代用できるかもしれません。
 開発者の確保は、これはもうどうにもならんでしょうねぇ。PC + Windows + VisualBasicみたいな組み合わせって、どうしょうもなく手軽ですもの。個人的にはT-Cube + T-Shell + マイクロスクリプトで充分対抗可能だと思いますが、世間様一般ではそうは考えないでしょうから。坂村先生はその辺り覆したいと考えてるんじゃないかなぁと思わないでもないのですが、激しく人外を量産する結果になるだけという気もしないでもないですな。
 現時点では、「上がノってくれなきゃ駄目」って感じですかね。面白いとは思うのですが。
 PCの代わりに日常的に使う、という使い方はとてつもなく趣味的だという点で、粋人の使い方ということになるでしょう。ただ個人的に、会社の自分の机の上において使っていたら、それなりにインパクトありそうなのでやってみたい所ですが(^^;