哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」

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西紀2022年11月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2022年11月1日(火曜日)

「シンガポール軍がサイバー部門を第4軍化、新領域の重要性は陸海空に劣らない」という記事がありまして、その中でサイバー能力に関する報告書の中で「日本のサイバー能力は最下位の3番手グループだ」と発表して注目を集めたなんて書かれていた。

まあ、妥当かな、的な。

能力がないのもそうなんですが、法的・制度的に日本はサイバー戦に対応できないんですよね。

昨日も、大阪急性期・総合医療センターがランサムウェア攻撃で機能不全に陥っているとの報道がありました。こういった犯罪に警察が無力であることは最早説明するまでもありませんが、内閣サイバーセキュリティセンターも率先して動いている組織ではありません。飽くまで民間への啓発を主とする組織です。

自衛隊のサイバー防衛部隊は「自衛隊のサイバー網を守る」のが主任務で、国内のネットワークを守ることは任務としていません。現状300人程度の組織で、一応5,000人規模への拡張が予定されていますが、それとて現在の法律上、自衛隊に定められた任務以上のことはできません。

国内のサイバーセキュリティを統括する組織を新たに立ち上げるプランもあるのですが、法律が間に合うのかどうかは微妙なところです。

シンガポールのようにサイバー軍という形を取るのは、一つの手であろうと思いますが、日本の場合、憲法改正から視野に入れなければいけないという面倒な話があり、議論をしている間に時間が過ぎていってしまうような気がします。

せめて犯罪だけでも立件・検挙できるようになれば違うんですけどね。


2022年11月2日(水曜日)

COVID-19ワクチンの5回目の接種券が届いた。

早いなー……。

とりあえず予約システムで検索してみたら、前回同様、旧居の近くの医院に空きがあったのでささっと予約を入れておく。

そういえばインフルもそろそろやらなきゃいけないんだよな。もうなんか全部まとめて注射できんものか。


2022年11月3日(木曜日)

NHKBS世界のドキュメンタリーミシシッピへの旅 分断国家アメリカのルーツ」を見ていたら、「自称「監視員」が威嚇 銃持ち期日前投票所で 米中間選挙」という記事のことを連想したり。

何というか、「正しい選挙」「正しい有権者」という概念が米国内で共有されなくなってるんだろうな……。

あるいは「米国市民」の概念が分断されているというか。

日本の場合これについて余り悩まなくて済むというのは、良いことなのか悪いことなのか。

米国の場合その国の成り立ちの関係から全国一律な制度設計が難しく、投票権法によって一汎的な規定こそあるものの、実施レベルでは各州、さらに各郡に委ねられているため、地域によっては公正ではないと槍玉に上げられるような制度が実施されていたりするわけです。

米国の場合特に、本人によって有権者登録がなされないと有権者としての権利行使ができないので、その手続を厳格化する(もしくは故意に複雑化する)ことによって、ある種の市民を排除できたりするわけですな。

住民登録さえしていれば役所から自動的に案内が送られてくる我が国では理解しづらい話ではあるのですが、米国では「誰が有権者であるか」を問うレベルで分断が進んでいるのだと感じさせられる番組でした。


2022年11月4日(金曜日)

米澤穂信の「栞と噓の季節」は「本と鍵の季節」の続編だったんだけど、前作の内容などすっかり忘れていた。

これが物理的な紙の本だったら引っ越し以降開けていない段ボール箱のどこかにある本を探すことになったのだろうが、電子書籍なら一発さ!

って、流石に全部読むのは難なので、冒頭と最後を読んだら大体思い出せた。

ああ、こういう話だったか、と。

そして新刊の処理にかかるのであった。


2022年11月5日(土曜日)

バスに乗ったら運転が荒い運転手で難儀した。

アクセル操作もブレーキ操作も荒っぽくて、摑まっていても蹈鞴を踏むような運転というのは、なかなかお目にかかれない水準ではないかと。

路線バスって以前からタコグラフはあるし、最近だとドライブレコーダなんかで記録録ってると思うんだけど、加速度見て運転の評価とかしないんだろうか。

まあ、今はドライバー不足でそれどころじゃないのかも知れないけど。


2022年11月6日(日曜日)

海上自衛隊国際観艦式が挙行されて、YouTubeでチラチラ見てたわけですが、新しいのから古いのまで、大きいのも小さいのも、色んな国の色々な艦が見れて壮観でしたな。

一言で軍艦と言っても、設計思想から運用まで様々なんだなぁと。

近年の船はステルス性を意識してのぺっとした艦型になってきているわけですが、それでも各艦ごとの個性というか設計思想みたいなものが見え隠れして面白いものです。

航空機のパートでは、陸自のV-22が“ヴィーナス”と紹介されていたことが話題になりました。どうやら陸自内部ではV-22は“ヴィーナス”のコールサインで呼ばれているようです。

あと、空自のF-35のフライパスは日米の協定で配信できません…となったのに、その後に飛んできた米海兵隊のF-35Bは普通に配信されてるとか、なんかこう……本当に必要な協定なのか気になるところがあったり。

そういえば、一時は参加しないかも、とまで言われていた韓国海軍ですが、補給艦を一隻送ってきていましたな。別に戦闘艦を送る必要はないので、これで構わなかったんならそんなに悩むこともなかったんじゃぁ?(ニュージーランドも補給艦だったし)

ともあれ、こういう式典が平和裡に開催できるのは良いことですね。来なかった国は……まあ、本当にどうしようもないんだけれども。


2022年11月7日(月曜日)

先月29日に韓国ソウルの竜山区梨泰院で起こった群集事故ですが、「ソウル雑踏事故 管轄の警察署長・消防署長・区長を過失致死容疑で立件」と刑事事件化されたようで。

うーん……。

日本の明石での事故でも関係者が業務上過失致死傷罪で起訴されましたが、事故の再発防止に役立っているのは判決文ではなくて事故を受けて作られた雑踏警備の手引きの方なんですよね。

この日記でも何度か言及していますが、本来的に刑法は過失を対象としません。しかし日本では長らく過失を広く犯罪として問う慣習があり、結果として犯意を伴わない事故ですら刑法犯として裁かれてきた経緯があります。近年になってようやく業務上過失の要件が厳格化される傾向にありますが、それでも「事故の責任者」を「犯罪者」として裁き刑事罰を与えることを求める声は小さくありません。

どうやら韓国は日本より一層その傾向が強いようです。

一般論としてですが、事故の場合は犯人探しをするよりも、事故の原因を科学的・工学的に究明し、再発防止策を立案し、対策を実行に移し、類似事故を防止する方が社会的な利益が大きいとされることころです。

しかし事故を刑事事件として立件してしまうと、被疑者には自己を弁護する権利や、不利な証言を拒否する権利が生じます。証拠は警察・検察に押収され、公判中は自由にアクセスすることもできません。これらはすべて事故調査を妨げることになります。

刑事的な責任追及と事故調査・再発防止は利益相反する部分があり、両立が著しく困難です。それ故に、例えば航空機事故についてはシカゴ条約で後者を優先させるよう締約国に求めていたりするわけです。日本法では海難審判などが伝統的に後者を優先していました。

もちろん痛ましい事故に際して責任者を糾弾したいという心理は分からなくはないのですが、故意(未必の故意を含む)によって引き起こされた事態というのでなければ、事故調査と対策立案を優先させる方が、より多くの人のためになる、と私は思うのですがねぇ……。大統領が率先して責任を問うようでは、事故対策が進まなくなるのではないかと危惧するところです。


2022年11月8日(火曜日)

大阪急性期・総合医療センターがランサムウェアによる攻撃を受けた事件で、記者会見が行われていた。

病院自身が直接侵入されたのではなくて、VPNで繫がっていた給食センターが侵入されて、そこからVPNを伝ってやられたのか。

そんで侵入の足がかりになったのが徳島の件でも使われたFortigateの脆弱性で、こりゃ給食センターのセキュリティ担当者の責任が問われそう。(そもそも居なかったりして)

「鎖は一番弱い環から切れる」という格言通りですねぇ。

それにしても、病院側の電子カルテシステムと連携する必要があるのは分かるんですが、RDPを使うというのはリッチに過ぎるという印象が。これも給食センター側からの要請でそうなったということなんで、何かしら給食センター側のシステムでそれが必要だったということなんでしょうが、本当に必要だったのかは気になるところ。RDPはWindowsの操作がリモートから何でもできてしまう便利なプロトコルなんですが、当然何でもできるということは危険なことも悪いことも何でもできてしまうわけで、原則としてセキュアな環境で使うものだと言えます。その上でREMOTE INTERACTIVE LOGONユーザグループを適切に権限設定し、不必要なファイルやリソースにはアクセスできないようにするなどしておかないといけないわけですが、今回使われたのはPhobosだったそうなんで、やってても駄目だったかも知れず。

完全復旧は来年1月を目処ということですが、LTOによる遠隔地バックアップがあったことは幸いでしたね。とはいえオフラインメディアに定期バックアップができる医療機関というのも費用を考えると限られているとは思いますが……。

そして今日もまた静岡県沼津市の医院がランサムウェア被害に遭ったと報じられていましたが、このまま無為無策の日々が続くのは困りものですよねぇ。警察庁のサイバー特捜班あたり、出張ってこないのかしらん。


2022年11月9日(水曜日)

不正なBDAVディスクが挿入されたら問答無用でファイルの削除を行うとか、一体どういう料簡でそういう仕様にしてるんですかねぇ……。>某社BDレコーダ

うっかりディスク入れたらえらい目に遭ったんですが。

ユーザの利益にならない仕様の実装が多い会社の製品ではあるんだけど、文句を言っても梨の礫だしなぁ。(諦めの境地)


2022年11月10日(木曜日)

大腸内視鏡検査を受けて、大腸がんの疑い、と。

一応正式には生検の結果待ちだけど、まあほぼ大腸がん、と。

というわけで、転院して精密検査をやって転移等の確認をして、手術を含む治療計画ということに。


2022年11月11日(金曜日)

っつーわけで、とりあえず12月7日に手術がアサインされた。

ついでなのでインフルエンザワクチンも接種してきた。

検査日とCOVID-19ワクチン接種日がぶつかってしまったので、ワクチン接種日をずらすなど。区内では適当な接種場所が見当たらなかったので自衛隊大規模接種会場へ。再びのモデルナだぜぇ。


2022年11月12日(土曜日)

2nm世代の国産化へ、国内8社出資の製造会社Rapidus始動」とかいうニュースで10年の遅れを取り戻すとか気炎を吐いておられるようなんですけども、一度絶えたものを再興するのは大変だろうなぁ、とか。

それに必要な投資額はとんでもない額になると思うので、国がどこまで本気でケツ持つか、根性が問われることになるでしょうねぇ。

もちろん日本国内にそういうファウンドリがあること自体は悪いことではないのですが、TSMCみたいな仕事ができるかどうか。あれはあれで一つ真似の難しいお仕事だと思うんですよね。


2022年11月13日(日曜日)

NHKスペシャルで2週に亘って放送した「超進化論」だけど……科学番組じゃなくてバラエティ番組化しとる……。

なんであんな茶番劇を差し込まなきゃいけないんですかね……。

貴重な映像は沢山あって、流石はNHK、というような部分もあるのですが、挿入される茶番劇で台無しというか、時間の無駄というか。どうしてああやって情報量を減らそうとするんですかねぇ?

BSでの完全版に期待するしかないのかな。


2022年11月14日(月曜日)

区役所へ行って限度額適用認定証を貰ってくる。

こういう制度があるのが日本の素晴らしいところだな。


2022年11月15日(火曜日)

先日、NHKのドキュメント72時間同時ドキュメント「群馬・ブラジル大統領選挙」」を見てたら、在日ブラジル人の多くがボウソナロ支持と聞いてちょっと驚いた。

ボウソナロ大統領といえば「コロナは風邪」などと放言していち早く経済活動再開へ舵を取り、ブラジルでの死者は69万人という米国に次いで世界二位という死者を出してしまっています。

Cumulative deaths attributed to Covid-19 in US, Brazil and Japan

どう見ても公衆衛生的には失敗としか言いようのない惨状だと思うのですが、それでも経済政策を支持する人たちはいるんですねぇ……。まあ、北米でもトランプを支持してる人たちはいるもんな。

ともあれ先月のブラジル大統領選挙は決選投票の果てにルーラ元大統領が再選されたわけですが、ボウソナロとルーラではどちらがマシかと言われると確かに苦しいところではありますね。

ただ……在日ブラジル人に関して言えば、日本という安全地帯にいたからこそ、故国での疫禍に対して距離を置けたからではないか、と思うのですよね……。


2022年11月16日(水曜日)

病院へ行って造影剤CTと胃カメラ。

そんで転移が見つかってステージ4確定。

外科手術+化学療法のコースですね。


2022年11月17日(木曜日)

現在行われている日米合同軍事演習“キーン・エッジ”の一環として、与那国島キドセンが運ばれたC-2から降りてくる映像なんかもあって、実際に空輸している映像って結構貴重だなぁと思ったり。

沖タイの記事によれば空港周辺などでは市民団体のメンバー約10人が抗議活動。「与那国を戦場にしないで」「対決より対話を」などと書かれたプラカードを掲げた。んだそうですが、日本でこんな抗議活動をするより、ウクライナに行ってロシアに相対してから主張すると、説得力が増すのではないかと思います。

典型的な「因果の逆転した主張」でして、緊迫度が増しているから演習をやっているのであって、演習をやるから危機が煽られてるわけではないのですよね。そういえばどこぞの知事は「代替車両でも可能だ」とか言っておられたようですが、いざという時に通れなかったとか支障があったとかが起こらないように点検する意味でも、実車を走らせておくに越したことはないわけで、なぜわざわざそのような無用な手間暇をかけるべきだと主張するのか理解できません。

ウクライナの状況を見ても尚、この世界には突然隣国に対して戦争を吹っかけて何の咎もない非戦闘員を殺傷する国がある、という事実と向き合おうとしないというのでは、些か思考回路の健常性を疑うところがあります。

力で現状変更を企図することは悪だ、というのがこの21世紀の国際社会のコンセンサスです。しかしそのコンセンサスを担保するものは、究極的には軍事力しかない、というのが悲しき国際社会の現実なのですよね。

災害に備えるのと同じように、我々は“言葉の通じない隣人”に備えないといけない。悲しいことですが。


2022年11月18日(金曜日)

朝日に「次期戦闘機、日英伊の3カ国で共同開発 来月に合意へ 将来は輸出も」という記事が載っててちょっとビックリ。

共同開発は茨の道というか善意で舗装された地獄への道なので、日本が敢えてそれを選ぶ利点がよく分からないのですが、英国から押し切られた感。

共同開発となると開発資金と責任を分担することになるのですが、当然金を出す以上は口を出すことになり、概念設計・コンセプトワークの部分で揉めて空中分解することすらあります。

特に後々変更が困難な部分、機体規模・重量などが議論になりやすいところです。ユーロファイター計画ではこの点で揉めてフランスが離脱して独自にラファールを開発することになったのは有名なところです。

あと、日本側が改修の自由度を要求していたこととどう整合を取るのかなど、興味は尽きません。

もちろん、共同開発が上手くいって名機と呼ばれるような機体が誕生することを願って已まないのですが……。


2022年11月19日(土曜日)

自衛隊東京大規模接種会場でCOVID-19ワクチン5回目接種を受けてきた。

予約システム上ではどの日も空き枠ナシになってるんだけど、実際の会場は閑散としてたなぁ。キャンセルがそんなに多いのか? 東京駅からの無料送迎バスも乗客3人だった。

前回以上にスムーズなオペレーションで、やはり経験値を積み上げることに関しては自衛隊は素晴らしい組織ですね、という感想。

モデルナなので前回同様の副反応が出て明日はヘバるかも知れないので、明日の分も食料を買い込んでおくなど。

月末に郷里に帰るのにOpenCommを持って帰ろうと思ったのですが、ノートPCとのペアリングで梃子摺る。OpenCommはマルチポイント接続に対応しているので、同時に2つのホストとのペアリングができる筈なのですが、メインマシンとはペアリングできるのにノートPCとはできないとは、是は如何に?

で、あれこれ調べていくうちに、どうもBluetoothドライバがGeneric Driverなのがアカンのではないかと思えて、チップを調べて比較的新しいドライバを探してインストールして置き換えたら、無事ペアリングできた。

……が、なぜかペアリングした順番と1番2番が逆になってしまったが、実用上問題ないから気にしないことにする。


2022年11月20日(日曜日)

やはり一日熱っぽく、目が腫れぼったくて、活動量が上がらなかった。

目を開けているのがしんどいので読書がままならないのが困るね、これ。

前回同様なら明日には復活するんだろうけど。


2022年11月21日(月曜日)

体調は復活。腕に痛みが残ってるくらい。

昨日観れなかったBS1スペシャル中絶をめぐる戦い〜アメリカ中間選挙 テキサス〜」と「“紅い思想教育” 習近平総書記 三選の礎」を視聴。

今太平洋を挟んで睨み合っている両国の抱える病を連続で放送するとか、NHKの諧謔なのか分かりませんが、観る方も大変だよこれ(苦笑)。

米国の宗教右派の合理性のない教条的な主張(そりゃ宗教だからな)は、対象となる個々人を見ていないという点で極めて全体主義なんですよね。宗教右派の主張を現実に適用していくと、最後はかつての社会主義国家よろしく、生まれた子供はすべて国家なり州政府なりが面倒を見る、という所へ行き着いてしまう。そうでなければ、赤子を産み捨てているのと変わりがないのよね。中絶を禁止することによって発生する諸問題については手当しないんだよね。だって中絶を禁止することが目的だから。

まあ影響が社会問題として浮上してくるのは20年後だろうから、今の共和党には関係ないのかも知れない。

中国の方は……北朝鮮化というか、古き良き社会主義国家への回帰ですかね、あれは。共産党の物語を“真実”として、現実から目を背ける。かつてソ連がやっていたことで、北朝鮮が今でもやってるアレですわ。しかしそれでは人は動かせても“自然”は動かせないんだよなぁ。人を相手にしている時は通用するけど、相手が非政治的存在となると破綻を覆い隠せなくなるわけですが、その時国内の不満をどこへ持っていくか。

考えるのも嫌になりますね。

しかし世界の二大国で科学性を蔑ろにする動きが拡大しているというのは、世界全体にとって憂うべきことですね。日本も余り他国のことをとやかく言えた義理ではありませんが……。


2022年11月22日(火曜日)

新海誠の新作「すずめの戸締まり」を観てきた。

ただ、危惧していたことではあったけど、なかなかにずっと大人しく座っているのが大変で、終演時はかなりギリギリだった。

やはり「映画館」というビジネスモデルは健常者向けなんだよなぁ……。


2022年11月23日(水曜日)

クレヨン社の加藤さん宅で送別会を開いて貰い、あれこれ餞別を貰うなど。

帰り道のバスが休日ダイヤだったため赤羽で取り逃してしまい、王子まで移動するなど。


2022年11月24日(木曜日)

IGAS2022モリサワブースでの写研書体の開発プロジェクトについてのセッションをオンラインで拝聴。

ここ十何年か浮かんでは消えていた写研フォントのOTF化の話が、ようやく本当に進行していることが知れて良かった。

しかし、流石に手書き時代のフォントだけに、現代の目から見るとあちこちに修正箇所があって大変そうだった。現代のようにコンピュータ上の様々な開発ツールの支援があるわけでもないので、そもそも「石井明朝体」と言ってもシリーズ全体でデザインの統制が取れているわけでもないし、さらに同一ウェイト内でも線の太さ(見かけ上の太さのバランス)が一定しないとか、アウトラインがスムーズじゃないとか修正点が挙げられていた。

「改刻」と言っていたのもむべなるかな。

そういう意味では、真実旧来の石井明朝そのものではない、とも言えるわけですが、新旧の比較を見ると、確かにデジタルフォントっぽくなってる感じがあった。

あの不揃いな感じを味として利用していたような達人の中には不満も出るかも知れないけど、多くのユーザにとっては良いことなんではないですかね。


2022年11月25日(金曜日)

台湾で現在統一地方選挙が実施されているのですが、それに関して「中国からの資金で選挙活動支援の疑い 男3人を取り調べ=反浸透法施行後初の捜索状発行」というニュースがあって、なんというか本当にやるんだな、そんなこと……と呆れるやら驚くやら。

まあ、ロシアだって米国の選挙に介入していたそうなので、類友が同様なことをしていただけで、驚くほどのことではないのかも知れませんが、台湾における中国のイメージダウン、あるいはより敵対的な関係を目指しているというのでもなければ、意味がわからない工作だと思いますね。

単純に台湾の政治を混乱させようという意図なのかも知れませんが。

こういう行為が国家の信用を失わしめるところなのだということが、どこまで行っても理解できないんでしょうね。

ところでこのニュースに絡んで「日本でも!」みたいなコメントが目に付いたのですが、政治資金規正法を読んだこともない人は悲しいものです。22条の5に外国人・外国法人からの寄附が禁止されているというのに。


2022年11月26日(土曜日)

小雨模様の中、病院へ行って紹介状を貰ってくる。

CTのデータはCD-ROMで渡されたが、中を見てもバイナリデータっぽい感じで、リーダソフトウェアと一緒になってるっぽい。

こういうの、オープンなデータ形式にはならんもんなんだろうか。

CTなんて作ってるメーカがそんなにたくさんあるわけでもないだろうに。


2022年11月27日(日曜日)

ちょっとしたブックマークレットを作ろうと思ってJavaScriptと挌鬪する。

というか、大部分は「JavaScriptには日付型を任意の文字列に整形する機能がない」という問題を処理するために浪費された感。

普通に8桁のYYYYMMDD形式で出力するのになんでこんなに苦労するんだろう……。やり方が悪いんだろうか。

Date.prototype.toLocaleDateString() で得た文字列から.replaceで/を削除するという何とも面倒なことをしたんだけど……。なんかもっとスッキリしたやり方があったんじゃないかと思わずにはいられない。


2022年11月28日(月曜日)

Twitterで「北京」「上海」などを「最新」で検索すると妖しい投稿だらけに」と、どうやら現在中国国内で進行中のデモインフォデミックで隠蔽しようという動きのご様子。

しかし中国のゼロコロナ政策は最早正常に機能していないと思われるわけですが、当初の成功が軌道修正を難しくしているのでしょうかね。

当たり前ですが、状況はどんどんと変化していくので、政策もそれに合わせて変更が必要になるのですが、権威主義政体というのは、そういった柔軟さに難があるのですよね。権威が無謬であることを必要とするので、本質的に誤ちを認められないし、成功に拘泥する。

結果として状況が悪くなった時に方針転換ができず、かつて成功したやり方に固執する。

ロシアなんか典型ですよね。

民主主義の良いところは、失敗した政権を民意(選挙)によって交代させられることです。それ故に常に柔軟であらねばならないのですよね。もっと言えば、政敵より柔軟な方が、より選択されやすいわけです。

野党が選択されない原因がそれだろうと、私などは思うわけですが。


2022年11月29日(火曜日)

明日の転院先受診のために一時帰省。

実家のネットワーク環境が思いの外悪いな……。どうなってるんだろう。

モバイルルータ使った方が速いとか、光ファイバー引いている意味とは一体……。


2022年11月30日(水曜日)

実家のネットワークは多少改善。でも根本解決のためにはv6化が必要っぽいなぁ。

以後要検討だな。

それよりも、ノートPCのバッテリがイカレてしまったことの方が緊急だわ。一晩中充電しても満充電にならなかったり、逆に使用しててもバッテリ残量が減っていかなかったりと、明らかにバッテリが不調をきたしている。

10年選手だしなぁ。入院前に急いで買い替えよう。