哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」

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西紀2021年5月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2021年5月1日(土曜日)

昨日の豪華客船飛鳥IIの件。

てっきり乗客は全員下船させた上で隔離するものだと思っていたのだけれど、報道で、感染者とその家族以外は下船させてしまうと聞いて驚く。

それで大丈夫なのか……?

客船という空間がCovid-19の蔓延に大変適した環境であることはダイヤモンド・プリンセスの事例でよくわかっていることで、特に空気の循環系が閉鎖系なのが宜しくないのと、乗務員を介した感染拡大が問題になった所。ぶっちゃけ船内で「隔離」しても「隔離」にならないんですよね。

個人的には全員下船させた上で入国時隔離と同様に14日間のホテル待機が必要だと思うのですが、700人を隔離する施設も対応する人員もないんだろうな……。

いや、この状況でクルーズ船を運用するんだったら、そのくらいの準備は運行会社に必要じゃないかと思うんですが。

後始末が大変そうだと思ってたんですけど、下船した元乗客を追跡しなきゃいけなくなりそうで、一層大変そうです。


2021年5月2日(日曜日)

droboが不調こいてくれて右往左往。

どうもHDDのスピンアップ途中とか電流が増えるとコケるっぽいので、電源回路周りっぽい感じ……外国製品ってその辺ちょっと弱いっていう偏見があるな。常時インバータ給電方式のUPSでも繋いでればいいのかも知れないけど。

ただ、ハードが壊れてもHDDのデータが飛ばないのがdroboの良い所で、最悪でも同一品を買ってきてHDD差し替えれば良い、という信頼感は頼もしい。まあ、流石にHDDが死んだらどうにもなりませんが……。

しかし、なにもこんな大型連休の最中にコケなくてもいいだろうに。


2021年5月3日(月曜日)

droboが故障しちゃうと二進も三進も行かんなぁ。黄金週間でサポート窓口は停止中だし。

どうしようか、同一品購入して交換しちゃおうか……。


2021年5月4日(火曜日)

朝起きたら頭痛がして微熱があった。

薬飮んで寝てた一日。

夜になって鼻水が出てきた。


2021年5月5日(水曜日)

体調は回復したが、droboは回復せず(そりゃそうだ)。

販社の中を探っていたら「【Drobo全般】 よくあるご質問 Droboが再起動を繰り返します。どうすればいいですか?」というFAQを見つけたわけだが、これは正常起動せずに再起動を繰り返す場合の措置だなぁ。

うちの場合、どう見ても給電に問題が起きている感じなので、問題はACアダプタか電源回路だろう、と推測がつく。ACアダプタだけ交換してみる、というのも考えたのだが、13,000円もするくせに在庫なしになってるので、下手すると本体買っちゃった方が早いという……。

堪んねぇ。


2021年5月6日(木曜日)

drobo、販社との連絡が付いて、指示された通りに原因の切り分け作業をやってたらACアダプタの方が不調こいていると判明。判明はしたんだけど、これどうすんだ。直販でACアダプタ納期1ヶ月以上になってるんだけど。米国だと69ドル?

しかしこんなもん単品で売ってる辺り、故障しやすいんじゃなかろうか……。(だったら仕様なり設計なりを変更して欲しい)


2021年5月7日(金曜日)

drobo、acアダプタを自前でなんとかすることを考え始める。

まずDCジャックの寸法だけど、自分で測ったのと海外フォーラム等を検索した結果、外径6.3mm内径3mmという、日本では余り見かけない寸法だった。日本で売ってる12V 10AのACアダプタは大抵外径5.5mm(内径は2.1mmか2.5mm)なんで、変換アダプタ嚙まさないと駄目だなぁ。

あと極性は……と、ACアダプタに書いてない。散々探しまくったら、eBayに出品されていたアダプタの写真を拡大して見るとセンタープラスであることが判明。(まあ、今時センターマイナスは少ないだろうけど)

良かった良かった……と思ってふと画像をよく見たら、出力が12V 12.5Aになってる。

ええ? これってもしかして仕様変更……? ACアダプタが壊れたのって、実はACアダプタからの給電量が足りなかったせいなんじゃ……?


2021年5月8日(土曜日)

住民票の写しが必要になったんですが、区役所まで行くのが面倒だなぁ……って、マイナンバーカードがあればコンビニで発行できるんじゃなかったっけ?と思って調べてみると、確かにコンビニのマルチコピー機で出力できるらしい。

ということでコンビニに行って実際に出力してみたわけですが、これは便利だわ。

マイナンバーカードなんて毎年の確定申告くらいでしか役に立ってなかったけど、少しずつでも利用できる局面が増えているんだろうな。

生体認証と組み合わせてパスワードなしで運用できると、より良いだろうなぁと思わないでもない。


2021年5月9日(日曜日)

古いHDDを秋葉原最終処分場へ持ち込んで破砕してもらう。計8台。料金は800円なり。

今時250GBの3.5インチHDDなんて使い道ないものねぇ……。

その足で千石へ行ってちょっとした部品を買ったり、ソフマップでUSB Type Cケーブルを買ったりしてくる。

秋葉原に行ったのは去年の春の緊急事態宣言以来初めてだったと思うのだけれども、やはりあちこちの飲食店が閉店したりしていた。人出はそこそこあるものの、かつての平日昼間程度の賑わいだった。いや、緊急事態宣言下なのにこれほど集まっているのは問題なのか……?


2021年5月10日(月曜日)

日曜日のNHKスペシャル被曝の森2021 変わりゆく大地」だけど、全編通して見ても「放射性物質の影響は極めて小さい」「人がいなくなったことが最大の要因」としか読み取れない。

制作側は頑張って「10年あるいはもっと長期間で影響が出るかも」と繰り返してたけど、番組中ではむしろ時間経過と共に減る放射線、そして生命体の持つ回復力が放射線の影響を上回っていることが示されていて、「いい加減諦めろ」って言いたくなるところがないでもなく。あ、もちろん調査研究自体を続けることについては全く問題ないのですが、起きるかどうかわからない「放射線の影響」を煽り続けるのは、放送局としてもう止めるべきではないかと思います。

学術的に淡々と正確なことを報じれば済むんじゃないかと思います。


2021年5月11日(火曜日)

なんか企業グループ会長のワクチン接種の順番に便宜を図ったとかで愛知県西尾市がお詫び会見を開いたそうな

なんというか、こういう「救命ボートに優先して乗るために工作する」のって本当に起こるんだなぁ……。いや、珍かな経験をした。

東京新聞の記事を見ると、かなりしつこく複数回(10回以上)に渡って要求され、スギ薬局の市へのこれまでの貢献が大きかったこともあり、それが不公正な行為であることを承知のうえで副市長が便宜供与を指示したものと。市長は関わっていなかったって言ってるけど、これどちらにせよ市長の責任は免れ得ないんじゃないですかね。

そしてスギHD側の発表では、一日も早いワクチン接種をと慮った当社秘書がその使命感ゆえに何度かお問合せを繰り返ししたという、「秘書がやりました」という尻尾切り。あれ、なんて言ったっけ、ヤクザの下っ端が上役の代わりに出頭して刑務所に入るやつ……。

ただ本件は、スギHD側から市側に対して何らの利益(現金など)を受渡していないので、贈収賄罪は成立しないっぽいんですよね。(公務員の倫理規定には抵触するが)

個人的には裁判やって法廷で事情を詳らかにして欲しいところですが。(たとえ無罪になっても記録が残る)

それはそれとして。

ワクチンの接種順は、医療関係者の後に高齢者で良いんですかね? 個人的には消防・警察・海保・自衛隊辺りが医療関係者の次ににならないと色々困ると思うんですが……。


2021年5月12日(水曜日)

drobo復帰。

結局、市販のACアダプタ(12V 12.5A)を購入し、DCプラグのサイズを変換して繋いでしまった。

最初は念のためHDDを拔いた状態で電源を投入し、正常起動することを確認。一時間ほど放置してみて、ケーブル類が加熱したりしないことを確認。

次いでHDDを挿入して電源投入。問題なく起動する。この状態でまた一時間ほど放置してみる。問題なし。

ドライブにアクセスしてみて、中のデータが無事であることを確認。この点は実は全く心配していなかった。なんせdroboはこの点については、殆ど文句なしなのだ。ちなみにドライブの順番を変えても問題ないというタフさを誇る。

そしていよいよ読み書きをしてみる。1時間程大量のデータをひたすら読み出すという苦行をさせてみる。

問題なし。電源系の過熱も見られない。

これでヨシ、だな。


2021年5月13日(木曜日)

初号機が飛ぶ前からH3の次が検討されていると「再使用型のロケット 2030年ごろ初号機打ち上げ目指す 文科省と記事に。

なんというか、今更感があるというか……。

H3の検討が始まった2012年の段階で費用面でFalcon 9に太刀打ちできないのが明白だったわけで、それではその次のH4(仮)で拮抗するための踏み台としてH3を考えていたのかといえばそうでもなく。今から後追いをしても、Falcon 9に追いつく頃にはスペースX社もっと先に行っていた、となるのがオチではないかと。

JAXAのような官営組織がSpaceXのような営利企業と同じことをするのに意味があるのか?というのもありまして、もちろんロケット射上げビジネスで成功を收めることは重要でしょうが、一方で科学的・技術的進歩を齎すこともまた重要です。そのためには既に確立された手法に乗っかって二番煎じを狙うのではなく、独自のコンセプトを打ち立て、新たな技術分野を切り開く困難に挑む覚悟が必要とされるのではないかと考える次第。

はやぶさが高く評価されたのって、結局は「他にまだ誰もやっていないことをやった」からだと思うのですよ。ポストH3も、ただ単に再利用による低コスト化では、何の收穫も得られないと思います。


2021年5月14日(金曜日)

「冬の電力確保できない」経産相が対策検討を指示」という結構衝撃的なニュースが。

なぜか資源エネルギー庁のウェブサイトに情報がないので報道ベースでしかないのですが、CO₂排出規制がどうこう言ってる場合じゃないだろ的な。

これ、止めてる原子力発電所を稼働させれば済む問題なんですが、問題は時間です。原子力発電所は最大出力に持って行くまで数ヶ月はかかるという代物なので、夏場を想定するならば6月には、冬場を想定するなら9月には稼働させないといけません。

震災から始まった電力不足の狂騒曲は、毎年なんとか凌いできたせいか、年々状況が悪くなっているように思われます。


2021年5月15日(土曜日)

明日降雨との予報に接し、今日のうちに買い物を済ませようと自転車に乗ってスーパーまで。

さてレジを通って支払いに……と思った時に店員から声をかけられ「袋は大丈夫ですか?」と問われてポケットをまさぐるも買い物袋はなし。

忘れてきたか……と失意のうちに5円を払って駐輪場に戻れば、前籠の中に鎮座する買い物袋を見て膝が崩れそうになる。

間拔けである。


2021年5月16日(日曜日)

中国、「学問の自由」認めず 党が思想監視強化の規則とな。

これまでも十分厳しかったと思うのですが、一層引き締めが行われるようです。

これが中国の限界だよなぁ、と。

日本の大学に勤務する中国人研究者が、里帰りして行方不明とか何件も起きていますし、日本人研究者が学会に呼ばれて入国したら拘束されるなんて事態も起こっています。こうなると、中国にいかに立派な研究設備があったとしても、自由民主主義的な言動をする人はそれを利用することはかなりのリスクになります。

例えば、アレシボ天文台の電波望遠鏡が崩壊した現在、世界最大の電波望遠鏡は中国のFASTなのですが、ではこれをアレシボ同様に利用できるかとなると、そうはいかないということになるわけです。FASTを利用するために中国への批判を避け口を噤むか、あるいは既にその種の運動に参加している人は身の危険を覚悟するかという話になりかねません。

そういうことを考えると、米国って懐が深い国なんだなぁと思いますね。伊達に20世紀後半の科学技術界を先導したわけではないというか


2021年5月17日(月曜日)

なんか昨日観測史上最も早く近畿地方が梅雨入りしたとか聞いたんだけど、今日は関東地方も雨で気温も高く不快指数が高かった。梅雨入りが近いらしい。

マスクが蒸れてしょうがない。

使い捨てだけど、一日付けてられないよな、こんなの……。

去年と違って入手に困らないのが幸いですが、早くワクチン接種が進んでマスクなしで生活ができるようになりたいものです。(なんとなくワクチン接種が進んでもマスクだけは謎のマナーとして残りそうなところもないではないですが……)


2021年5月18日(火曜日)

Gigazineに「わずか12人の反ワクチン主義者が81万件以上あるSNSの反ワクチンコンテンツの3分の2を生み出している」「ワクチン接種をためらう人には「個人のメリット」に焦点を当てた説得が有効との研究結果」なんて記事があった。

どっちも色々と考えさせられる内容。

日本では過去の経緯からワクチン忌避の風潮が強いとされるところですが、近年でもHPVワクチンの接種が報道の力で阻碍されたりといった事態が生起しており、この種の問題には無関係でいられないところです。

非常に少数の火付け役が火のない所に放火して大火災に結びつくという形が明らかなわけで、火元を叩くのにこういった情報は有益でしょう。また、火が着きそうな所に水をかける方法もまた、重要とされる所です。

集団免疫の確立を目指すワクチン接種を個人的利益で語るというのは、なんというかまさにワクチン接種ジレンマの様相ではあるのですが、有効だというなら仕方ないんでしょうね……。


2021年5月19日(水曜日)

そういえば、韓国で何やら輸送機を国内開発しようという動きがあるそうな。

CF6双発でMTOW103tだそーな……C-2より小さくでKC-390より大きいくらい?

今ひとつ狙い所が分からん感じではあるのだが……。

この辺の軍用輸送機はまずC-130Jと差別化しないといけないという問題があって、C-130より多く荷物を積めるか、C-130より速く飛べるか(その両方か)が大体の選択肢でして、結果として出来上がってきているのがC-2(両方)、A400M(積載量)、KC-390(速度)といった感じ。CF6とMTOW 103tというのは、両方を狙っているもののC-2よりも小さいわけで、果たしてそんな“ミニC-2”に需要ってあるのかしらん、というところが……。

この辺の輸送機って輸送したいものが問題になってくるので、日本のC-2ではキドセンが、欧州のA400Mではプーマが積めることが求められたわけですが、韓国では一体何が求められているんでしょうかね(K21は乗りそうもないので)。PRビデオはなんだかよく分からない夢の様な宣伝文句を垂れ流していて、現実味がありませんし。

単に隣国が作ったから自分たちも作ろう、みたいな提案じゃないだろうな……?


2021年5月20日(木曜日)

2005~2006年頃に焼いたビデオのDVDが読めなくなりつつあることに気づいたので、まだ読める奴をBlu-rayにメディア変換することにした。

今回は、昔のレコーダでDVD-Videoにしたものなので、まずはDVD DecrypterのIFOモードでタイトルごとのVOBとしてリッピングする。

このVOBファイルをMPEGファイルにコンテナ変換し、これをBDAVオーサリングツールを通してBDAV形式にする。

タイトルや放送日時を確認するのが手間だった。

普通はこのまま焼いてOKなのだが、Panasonicのレコーダはinfo.bdavや.rplsにメーカ独自の情報を付与していて、これが欠けているとレコーダへのムーブバックができなかったりとか色々面倒なので、rplsPatchというツールを使ってPanasonic仕様のrplsを作る……が、そうすると今度は文字化けが起こるので、文字化けを修正し……。

結果、8枚ものDVDが1枚のBD-R DLに納まってしまった。

読めないほど劣化してしまったDVDはどうするかね。研磨しても駄目だったから捨てるしかないんだけど。


2021年5月21日(金曜日)

昨日に引き続いて、DVDのメディア変換。本日は7枚。そんで6枚ばかり読み取れないのが残った。

結構な不良率だよなぁ、これ。

個人的に色素系のDVD-Rは余り信用していなかったけれども、この結果はかなり辛い感じ。大体15年前のディスクだったのですが、それがこの率では長期保存には不向きなメディアとしか言い様がないなぁ。

Blu-rayも一時期色素系メディア(BD-R LTH)があったけど、あれも早いとこ通常の相変化系のBD-Rに移し替えておいた方が良いのかも知れん。


2021年5月22日(土曜日)

陸上自衛隊の富士総合火力演習をYouTubeで視聴。

梅雨時にやるから気象条件悪し。空挺降下が中止に。

20式小銃出るかな?と思ったけどまだ登場せず。

19式榴弾砲は今年も射撃せず。

新装備として軽汎用機動車が登場(国内未販売のカワサキ製ATV)。調べてみると水陸機動団に配備されているらしく、恐らくオスプレイに載る汎用車輛、という位置づけではないかと。ちなみに米海兵隊は同用途にグロウラーという車輛を調達しているそうな。米空軍は同用途にポラリスMRZR-4を採用しているとか。

この辺の車輛は日本国内では公道を走れない関係で殆ど販売されていない(一部好事家向けに輸入販売されている)のですが、自衛隊の車輛は道路運送車両法の枠外なので(自衛隊法114条)、原則的には問題ないんですね。それでも色々あって自衛隊の車輛もこれまでは道路運送車両法の枠内に納まるように開発・調達されてきていたのですが、近年はその軛を廃しつつあります。

V-22って意外と狭いんですよね、貨物室が。通常の軽自動車も幅はなんとか入るけど、高さがオーバーして入らないくらい。あ、でもジムニーの上をぶった切れば入るな……

ともあれ、こういう型式が付されない装備は部隊使用認証で入るので、バリエーションが豊富になる傾向がありますので、今後も要注意ですね。

あと、OH-1が飛んでいた。2015年に飛行停止になってから長かったなぁ。まあ、エンジンの問題だったんで、機体の問題ではなかったんですが。

来年こそは夏に開催時期を戻したいものですね。


2021年5月23日(日曜日)

ニュース報道を見て、なんだかな……と。

NHK News 7

段々と、「緊急事態宣言慣れ」みたいな状態になってるんだろうか。

まあ、時間が経てば経つ程、社会の大部分は「長期間感染しなかった人」で占められるようになり、「今日まで平気だったんだから」という悪しき経験則が效いてくるんでしょうな。そもそも長期間に亘って緊張感を維持するのは難しいのですけれども……。

結局の所、出口戦略はワクチンのみ、ということなんでしょう。


2021年5月24日(月曜日)

雨の切れ目にすかさず買い物に行けたのは良かったんだけど、買ってこようと思っていたものを一つ買い忘れてしまった。

慌てていたわけでもないのにな……。

明日は忘れないようにしよう。


2021年5月25日(火曜日)

韓国、女性徴兵に29万人賛同という記事がありまして、本件の動機はともかく、風潮としては国際的な傾向が見られる問題ですね。

女性への兵役を義務付けている国としてはイスラエルが有名ですが、近年ではノルウェースウェーデンなどでも女性への兵役が義務となったことが知られています。また、オランダでは男女に等しく徴兵登録がなされています(実際の徴兵は平時には行われていない)。フランスで現在検討されている義務兵役復活案でも、男女共に義務が課されることになっています。

民主国家における軍隊は国民軍であり、国民は自らが主権者である国を守る義務と権利を有します。そして男女は原則として平等であり、同じ義務と権利を有するという観点から、近年西側諸国での女性の兵役は進められている現実があります。

飽くまで男女同権の推進というポジティブな話ですね。

しかし韓国の本件については……。

韓国軍ってどうにも「大日本帝国の落とし子」でございまして、軍内部でのイジメ、シゴキ、虐待などが何度となく問題になっていまして、良心的兵役拒否が原則として認められないことなどもあり、韓国人男性にとっての苦役と化している面があるのですね。

“徴兵制”というと、国民を無理やり軍隊に入れて銃を持たせて兵隊として酷使するという印象があるわけですが、近代総力戦の時代にそれでは余りも無駄が多く、むしろ全国民を登録し、その技能・適性を把握し、国家規模で適材適所を実現する手段として構築しない限り、ノーベル賞級科学者を死地に追いやってしまいかねないわけです。数学者には銃を持たせるより暗号でも解読させるべきですし、技術者ならその技術を活かせる部門に配属すべきであることは論を俟ちません。

国家がその持てる人的資源を極限まで効率よく投入しなければならない事態をリアルに想像できる(あるいは体験として会得している)国とそうでない国で、真剣さが変わってくるのかも知れませんね。


2021年5月26日(水曜日)

「未使用の新聞紙」アマゾンで大量出品の謎、カテゴリーは「ペットの便所紙」」とかいう記事があった。

私も新聞は取ってないのですが、時に新聞紙が欲しくなることもあり、そういう時はコンビニで新聞を買ったりするわけですが、今や新聞は束で売られている時代らしく。

背景にある押し紙問題は長年色々言われているわけですが、朝日新聞、解決してなかったのね。社会問題を追及するその筆鋒で、自社問題もフォーカスしたら良いのではないかと思わなくもなく。

ところで、お金出して束で買うならば、インクが乗ってない純粋な新聞用紙の方だよなぁ……。(インクで汚れていない分高いらしい)


2021年5月27日(木曜日)

スーパーに買物に行ったら、値引き品コーナーに「牛肉ミート」の缶詰なんてあって、へえ、そんなもんあるんだ。雑な料理を作るのにあると便利かもなぁ……と思って買おうかどうしようか迷いつつ缶の成分表示なんかを見てたんですが、ふと「犬」という文字が見えて、よくよく缶を確かめると、ドッグフードだった。

うーむ。

でもちょっと心惹かれるものが残ったりなんかして。


2021年5月28日(金曜日)

twitterで、40ft背高コンテナを載せた貨物列車が試験走行していたとの話題が飛び交っていた。

現在の物流界ではISOコンテナによる複合一貫輸送が重要とされるところなのですが、日本ではこれについて道路事情・鉄道事情などから遅れている面があったのですね。

日本ではギリギリ40ft通常コンテナ(L12.192m×W2.438m×H2.591m)までが一杯一杯で、ハイキューブコンテナ(背高コンテナ、H2.896m)となると、鉄道の建築限界は超えるは高さ指定道路の制限は超えるはで、国内での複合一貫輸送が極めて困難になるという事情があったのですよね。

現在海上コンテナに占めるハイキューブコンテナの比率が高まっていて、当然国内でもこれが円滑に輸送できなければ困る……という話がもう何年も前から国土交通省などで検討されていたのですが、なにせ日本の場合元が元だけに僅か1フィート高くなっただけで大変な騒ぎなのです。

ちなみに道路については「重要物流道路」制度が2018年から施行されまして、これに指定された道路については40ft背高コンテナを積んだトレーラが申請不要で走れることになっています。

が、一方で鉄道の方は対応が遅れていて、背高コンテナを載せた状態で建築限界に納まる低床貨車が中々上手いこといかなかった模様。それがこの度試験走行にまで漕ぎ着けた、と。

それ自体は喜ばしいことなんですが……実は海上コンテナでは45ftコンテナなんてものが規格化されてしまい、しかも徐々に増えているという話があったりするんですよね。流石に45ftのハイキューブとなると、国内での取扱がかなり困難になると思うんですよね。

こんな時代が来ると思って整備された道路・鉄道じゃないから仕方ない面もないではないのですが、余力の乏しいインフラは色々なものを制約してしまうのですよね。


2021年5月29日(土曜日)

ニュートリノ検出器“ハイパーカミオカンデ”の着工式典が行われたと報じられておりました。

もちろんこれ自体は大変喜ばしいことで、カミオカンデスーパーカミオカンデと続いてきた日本のニュートリノ天文学の歩みを絶やさないためにも重要な事です。

しかし一方で天文学は何もニュートリノ天文学だけではないわけでして、野辺山の電波天文台酷い状況に陥っていたり、水沢VLBI観測所も予算削減で青息吐息だったりと、日本の天文学全体は予算不足でガタガタになってしまっています。

これは疑いなく「悪しき選択と集中」です。確かにニュートリノ天文学は日本にノーベル賞を齎しましたが、それは既に確立した実績であって、天文学全体の今後のさらなる発展のためには、それ以外の分野、特に未知の領域に挑戦する実績のない分野にも予算を付けなければいけません。次のノーベル賞は、未知の分野から生まれるんですからして。(原則としてノーベル賞は同一分野からは出ない)

一刻も早く日本の緊縮財政が終わることを祈って已みません。


2021年5月30日(日曜日)

先日「USB Type-Cの給電能力を240Wに引き上げる「USB PD EPR」」という記事があり、他に探していると「USB規格推進団体USB-IFが最大240Wの給電に対応した「USB Type-C Revision 2.1」を発表」「USB Type-C Revision 2.1策定。「USB PD EPR」で240Wの電源供給も可能に」という記事も見つかった。

つまり総合すると、「USB Power Delivery規格 R3.1 V1.0」で規定されていた「USB PD EPR(Extended Power Range)」を通せる新しいUSB Type-Cケーブルが「USB Type-C Revision 2.1」で制定されて、両者の組合せによって48V240W給電が可能になる、ということか。

USBはホスト側とデバイス側がコネクタ形状ではっきり示された単純かつ簡便な低速インタフェースとして始まったのですが、今や何と何を繋いだ時にどのような挙動を示すのかサッパリ予想できない無限の可能性を秘めたインタフェースに進化しました。USBで電源を供給するのは最近の流行ですが、どのI/Fにどのケーブルで繋いだ時にどれだけの給電が可能なのか外見からは全くわからないのが素晴らしいですね。

Plug & Pray(つなぎ、そして祈れ)とはよく言ったもので。


2021年5月31日(月曜日)

台湾のCOVID-19ワクチン調達を中国が邪魔している、という話題がありまして、さもありなん、と思っていたわけですが、その後中国が台湾に対して中国製ワクチンの提供を申し出、台湾側がこれに難色を示した、と。なんというか非常に分かりやすい。

中国は台湾のWHO総会へのオブザーバ参加も阻害しているので、なんというか兵糧攻めの一種というべきか。

で、これに対して日本が国内で余っているアストラゼネカ製ワクチンを台湾に供与することを検討し始めたという報道が流れたわけです。台湾側は歓迎の意向、そして中国は……「中国、日本の台湾ワクチン支援構想に不快感」と。

何でもかんでも政治に結びつけるのは政治家の悪い傾向ですが、中国は国家ぐるみでなんでも政治にしてしまうのですよね。政治で伝染病がどうにかなるなら好きに政争をしていれば良いと思いますが、それで命が失われては本末転倒だと思うのですがね。

さて、もしこのまま日本からの供与が本決まりになったとして、中国が物理的妨害に出ないかが心配される所です。そんなまさかと思う向きもあるかもしれませんが、ああいう国は輸送機の行く手に戦闘機くらい飛ばしますよ、マジで。