哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」

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西紀2020年11月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2020年11月1日(日曜日)

大阪都構想」への賛否を問う住民投票が行われ、即日開票の結果、反対が僅差で上回った由。

大坂市民ではないので直接何かを言う権利はないのかも知れませんが、直前に流れてきた京都大学による調査結果が全てじゃないかと思いましたな。

まあ副題の「〜都構想の制度内容等を、賛成派ほど誤って認識している〜」という辺りでもう結論は見えているわけですが、調査結果を見るとげんなりしますね。

Fig.1

この問題に関して正確な知識を豊富に持っている人ほど反対しているという、本当にどうしようもない結果です。逆に賛成している人は概して不正確な知識に基づいている、と。7つの設問は5ページ目以降に記載されていますが、これを間違えるレベルの人は、大阪都構想にコミットしたらあかんのと違うか?とマジで言いたくなるレベルの設問です。

ただ、これは大阪都の問題に限らず、一般的な問題でもあるのですよね。

例えば、事件が起きれば犯人を糾弾する声が、時には断罪を求める声が高まるわけですが、そういう人たちの大部分は司法手続きについての正確な知識を有していないと考えられます。一般原則としての「推定無罪」を承知していれば、そもそもそんな行為に出ないことは明白だからです。(なお、稀に弁護士であってもそれを遵守しない人はいる模様

医療事故の問題でも、航空機事故の問題でも、海難審判であっても、類型的には同様でしょう。その問題について詳しくない人ほど、激しく問題を糾弾しようとする。

どんな人間にも政治的問題に意見表明する権利はあるのですが、その能力が備わっているとは限らないのですよね。そして声の大きな人が必ずしも能力を有しているわけではないのです。ダニング・クルーガー効果として一般化される問題でもあるのでしょうが、その能力が足りない人ほど、自らの無謬性を確信して大声を上げるのですな。

これがポピュリズムが蔓延る原因の一つなのですが、どうにも制度的に防ぐのが難しいのですよね。


2020年11月2日(月曜日)

先月の件、ようやく解決。

フォーマットの違いによる実記憶容量の違いが原因だった。

BD-REはUDF 2.5、BD-RはUDF 2.6なんだけど、2.6は2.5に追記ディスクでのパケットライト機能が追加されていて、そのための予約領域が2.5より大きく取られる。そのため、フォーマット後のデータ記憶領域がBD-REより小さくなる。

BD-REに記録したデータをBD-Rに移そうとすると、時に容量が足りなくなるのはこのせい。

ほげー。そんなん気が付かんかったわ……。


2020年11月3日(火曜日)

AcrobatでIMEがONにできなくなって、どうしたのかと思ってたら、いつの間にか保護モード(サンドボックス)が有効になってた。

これを有効にしてると、IMEがONにできなくなるというバグが隨分前にあって、その時無効にしたと思ってたんだけど、いつの間にか復活していた。バージョンアップか……。

こういう問題って、事前に確認しないのだろうかとか、いつになったらこのバグ直るんですか(Adobeだから無理)とか言いたいことは色々あるんだけど、日本/日本語の国際的な地位の低落が感じられるところ。

いやまぁ、やっぱりAdobeだからって言うべきなんかな。


2020年11月4日(水曜日)

米国の大統領選挙の一般投票が始まって報道が過熱気味。

原則的に米国の有権者が選ぶことなので、外野としては結果を見ての対処しかできないわけだけど、どちらが大統領になってもなぁ、という前回同様の感想しか出てこない辺り、二大政党制で両党から碌でもない候補しか出てこなかったらどうするんだ?というヤツですね。

まあ日本も他国のことをとやかく言える状態ではありませんが……。


2020年11月5日(木曜日)

先月、調布市の東京外郭環状道路の地下トンネル建設現場の直上にあたる地面に陥没ができたと報道されていて、続報を待っていたのですが、色々と波乱含みな方向に。

資料によればトンネルはシールドマシンによる掘削で、深さは地下47mほど。当該地点をシールドマシンが通過したのは、陥没のひと月ほど前になる9月14日。いわゆる大深度地下に当たるわけですが、大深度地下の掘削で地表面にまで影響が及ぶ、というのはこれまで考えられてこなかったので、果たしていかなる因果が存在するのか(あるいは存在しないのか)が注意深く調べられることに。

そして今日、陥没事故の付近で地下空洞が発見されたとのがあり、何らかの相関関係はありそうだなぁという感じに。

位置は浅いのでシールドマシンが直接の原因というよりは、元々あった空洞がシールドマシンによる振動で上に上がっていったとか、そんな理由なんではないかという気がするわけですが、今後の大深度地下開発に影響を及ぼすのは間違いなさそうです。


2020年11月6日(金曜日)

固定インターネット回線の切り替え工事。

これまでずっとADSLだったんですが、この度ADSLサービス終了に伴って光(VDSL)へ乗り換えることに。光ファイバー一本引きできるまで待とうと思ってたらこんなことになってしまった。

で、作業自体は円滑に終了。

ただ、使っていたルータ(兼DHCPサーバ)がADSL契約に付属してきたレンタルのブロードバンドルータルータで、解約すると返却しなきゃいけない。代わりになるものはないかと家の中を見渡すと、無線LANアクセスポイントとして使っていた無線LANルータがブロードバンドルータ機能を持っていたので、これをルータ兼DHCPサーバとして使用することに。

作業の順番を事前に検討していたので、物理的な配線については手早く出来たのですが……無線LANルータをブリッジモードからルータモードに切り替えたらIPアドレスが工場出荷状態になって、LAN内で行方不明になったのが本日一番のトラブルだったわい。ブリッジモードで設定してたIPアドレス引き継がれんのかい……。

そんで速度ですが、数値上は倍以上速い筈なんですが、測ってみるとそれ程でもなく。ベストエフォートのベストの瞬間は速いんだけど、コンスタントに見ると、多少は速いが、圧倒的という程には速くない、って感じですね。

あ、IPv6の方は速いわ。空いてるんだろうな。


2020年11月7日(土曜日)

陸自のV-22オスプレイが初飛行だそうで。

オスプレイへの好悪は色々でしょうが、やはりこう見るとティルトロータ機には、他にはない可能性を感じますよね。

ヘリコプタより速く遠くに飛び、固定翼機にはできない垂直離着陸をする、というのは、ある種の夢ですからね。勿論そのために複雑怪奇な機構は整備性を悪くし、重量増は積載量の低下をまねき、当然極めて高価で、中途半端な機体でもあるわけですが。

しかし例えば、北海道におけるドクターヘリ&メディカルウィング連携のように、航続距離等の問題から患者をヘリでピックアップして途中でジェット機にバトンタッチして搬送する、といった業務を一機でこなせる可能性を有するわけです。救難機としても、現在は固定翼機とヘリが協同して捜索と救難を行いますが、これを一機で賄い得る可能性を有しています。民間向けのAW609の実用化が待たれるところです。

ただ、自衛隊にとってV-22が適切な選択だったかは疑問が残るところなんですよね、米陸軍向けにベル社がV-280を開発しているように、純粋な陸軍向けとしては多機能に過ぎる感がないでもないのですよね。まあ、水陸機動団向け装備なんでしょうけども……。


2020年11月8日(日曜日)

テレビ朝日系列のテレメンタリー2020介護崩壊 ~救えなかったクラスター~」は、辛い番組だった。

札幌の介護老人保健施設「茨戸アカシアハイツ」での計17名が亡くなったCOVID-17の集団感染を採り上げたドキュメンタリで、介護崩壊の生々しい現場の声が、まさに目を覆わんばかりといった様相でした。犠牲者のご遺族の無念や怒りも、むべなるかなといったところです。

札幌市当局の認識の甘さ、想定の誤り、責任者の不在、地域全体での医療リソースの逼迫、判断の過誤と軌道修正の遅れ……挙げれば切りがないわけですが、最終的に入所者と現場スタッフが最前線でバタバタ倒れていったという、どこかの失敗した軍事作戦を見るかのようでしたな。

ただ、この番組を観る時にもう一つ気にして欲しいことは、途中DMATの投入以後、応援人員の投入等があり、状況が改善して行き、そして他の施設でのCOVID-19発生では集団感染も死者も出さなかったことでしょう。教訓は正しく読み取られ、きちんと爾後に生かされたのです。

勿論それが17名もの死の慰めになるとは限りませんが、少なくとも、過ちを繰り返さなかったことだけは、評価すべきではないかと思いました。

ドキュメンタリといえば、毎年楽しみにしているNHKの「ザ・ベストテレビ」ですが、今年の「ザ・ベストテレビ2020」は例年の2部構成から大幅拡大の5部構成だそうです。

COVID-19のせいで番組制作に滞りでもあるのかと穿った見方をしたくなる面もないではないのですが、それでもNHK・民放の受賞番組を観ることができるのは数少ない機会ですからね。楽しみにしたいと思います。

個人的には、2月NNNドキュメントで放送された「カネのない宇宙人」のフルサイズ版が全国初放送という所に期待したいですね。


2020年11月9日(月曜日)

ザ・ベストテレビ2020」第一部。

NHK・民放を問わず、ドキュメンタリは結構見ている方だと思うのですが、それでもこうやって見ると知らない番組が出てくるのがね。特に地方局のドキュメンタリは、なかなか全国単位で放送されることが少ないので……折角なのに勿体無いという思いが拭えません。こういう特番だけじゃなくて、定常的に地方ドキュメンタリを全国で見れる体制が望まれる所ですね。(ネットでのオンデマンド配信とか)

それはともかく、第一部の後半に流された山口朝日放送「海を洗う ~果てしなき機雷戦~」は目新しい情報こそ少なかったのですが、朝鮮戦争に派遣された日本の掃海部隊を軸にしながら、ペルシャ湾PKOなど視野が広く、奥が深い番組作りだったという好感触。

これ、テレ朝系なので、テレメンタリー2018の「機雷眠る海」のフルサイズ版なんじゃないだろうか、放送局も一緒だし……。と思って2018年の録画ディスクを取り出して観てみたら、確かに映像素材は使いまわしているけど、ドキュメンタリとしては全然別物だった。

「機雷眠る海」が主に戦後の関門海峡の掃海の歴史を追っていたのに対し、「海を洗う」は海保警備救難部の朝鮮戦争派遣など掃海と国防、そして海外派遣など防衛問題に軸足が移っていました。この間のディレクタの意識の変化が垣間見える所ですね。

個人的にはそのバランスの良さに目を惹かれました。ともすると安易な反戦・反米へと流れがちなこの手の番組において、「掃海は必要である」という大前提を見失わなかったことを評価したいと思います。戦争となれば否応なく機雷が敷設され、そしてそれを取り除き安全な航路を取り戻さなければ民間人に犠牲者が出る。それは日本であれ異国であれ変わらないわけです。そのために自衛隊はその能力を保持しているし、第二次世界大戦の後始末で実績を積み上げた自衛隊は世界で有数の技量を有しているとされます。

しかし一方で、その能力が活かされる局面は“戦後”の民間航路のための掃海作業ばかりではなく、戦中の上陸作戦のための航路啓開にも充分使われうるものなのですな。


2020年11月10日(火曜日)

9月以降アゼルバイジャン優位で推移していたナゴルノ・カラバフ紛争ですが、日本時間の本日朝、唐突にロシア・アルメニア・アゼルバイジャンの三者により終結が宣言されました。

急転直下、ですね。

合意条件の文書はロシア系メディアSputnikアルメニア版の記事からGoogle翻訳さんを頼りにすると、以下の様なものらしい。

  1. 2020年11月10日のモスクワ時間00:00(日本時間同日06:00)から、ナゴルノ・カラバフ紛争地帯でのすべての敵対行為の完全な停止が発表される。アゼルバイジャン共和国とアルメニア共和国(以下、締約国)は、それぞれの立場で停止する。
  2. アグダム地域は、2020年11月20日までアゼルバイジャン共和国に返還される。
  3. ナゴルノ・カラバフの連絡線に沿って、そしてラチン回廊に沿って、ロシア連邦の平和維持部隊は、小型武器を備えた1,960人の軍人、90人の装甲人員運搬車、380台の自動車および特殊装備で配備される。
  4. ロシア連邦の平和維持部隊は、アルメニア軍の撤退と並行して展開される。ロシア連邦の平和維持部隊の滞在期間は5年間であり、この規定の適用を終了する意図の期間が満了する6か月前にいずれの当事者も宣言しない場合、次の5年間は自動的に延長される。
  5. 紛争当事者による協定の実施に対する統制の有効性を高めるために、停戦を統制するための平和維持センターが配備される。
  6. アルメニア共和国は、2020年11月15日までにケルバジャール地域をアゼルバイジャン共和国に、2020年12月1日までにラチン地域を返還する。ナゴルノ・カラバフとアルメニアの接続を確保し、同時にシュシャ市に影響を与えないラチン回廊(幅5 km)は、ロシア連邦の平和維持部隊の管理下にある。
    締約国の合意により、ラチン回廊に沿った新しいルートの建設計画が今後3年間で決定され、ナゴルノ・カラバフとアルメニアの間の連絡が提供され、その後、このルートを保護するためにロシアの平和維持部隊が再配置される。
    アゼルバイジャン共和国は、市民、車両、商品のラチン回廊に沿った両方向の交通の安全を保証する。
  7. 内部避難民と難民は、国連難民高等弁務官事務所の管理下にあるナゴルノ・カラバフの領土と隣接地域に帰還する。
  8. 捕虜、人質、その他の被拘禁者および死者の遺体の交換が行われる。
  9. この地域のすべての経済および輸送網は妨害されていません。アルメニア共和国は、市民、車両、商品の両方向への妨げのない移動を組織化することを目的として、アゼルバイジャン共和国の西部地域とナキチェヴァン自治共和国の間の輸送網の安全性を保証します。輸送通信の制御は、ロシアFSB国境警備機関によって実行さる。
    締約国の合意により、ナキチェヴァン自治共和国とアゼルバイジャンの西部地域を結ぶ新しい輸送通信の建設が提供される。

アルメニアは全面敗北ですな。そして自国ヘリが撃墜されてからのロシアの動きの速さが光ります。そして優勢に事を進めていたアゼルバイジャンはよくここで踏み留まったな、と。

今回の紛争の原因はソビエト崩壊前後のゴタゴタが直接的なものですので、とりあえずソ連時代の自治領状態に戻してロシアが睨みを利かせる、というのは悪くない落とし所、という印象はあります。

他の関係国がこれで納得するかは不透明な所ですね。今回アゼルバイジャンへの軍事支援を大々的に行ったトルコや、シリア問題でトルコと対立していることからアルメニアを支持していたイランなど、今回条約を結んだ三者以外の関係国がどう出るか、見通せないところがあります。他にもトルコやイスラエル製のドローンで大々的にロシア製防空システムを蹂躙されたロシアの軍事的プレゼンスの低落をどう見積もるかなども頭の痛い問題です。

あと、アルメニアでは既に停戦に反対する市民が首相府を襲う国会議長を暴行するなどの事件が発生しているそうで、末端の統制が行き届くかが不安視される所ですね。


2020年11月11日(水曜日)

親不知拔歯してきた。

コロナ禍の影響なのか、診察数が減っているようで、予約が一ヶ月待ちとか、一回診察したら次の受診日が一ヶ月後とか、えらくスローペースだった。

wisdom teeth

ともあれ、歯医者に行って痲酔を打たれて……40分くらい悪戦苦鬪の果てに親不知は顎の骨から外されていった。(もう拔かれた、という感じじゃなかった)

先生も「骨が硬い」とか「もうちょっと削りますね」「もうちょっと削りますね」「もうちょっと削りますね」(以下リピート)とか、結局ドリルでバラバラにしてたし。

暫く固形物食えんわ、これは。


2020年11月12日(木曜日)

朝起きたら枕カバーやら布団の衿カバーやらに血の跡がベッタリと……。

朝から何度も洗濯機を回す羽目になったわい。

幸い昼頃には出血はほぼ止まった模様。

ザ・ベストテレビ2020」第四部の「想画と綴り方 戦争が奪った子どもたちの“心”」がなかなか味わい深かった。民間放送教育協会山形放送制作らしいんだけど、本放送を見た覚えがない……。「民教協スペシャル」の過去の作品を見ると、見た覚えのあるものもあるけど、多くは知らないっぽい感じ。網に漏れていたか。

それはともかく、国分一太郎が戦前山形で実践した綴り方教育・想画教育が時局の悪化とともに治安維持法の取り締まり対象となり、潰えて行く姿を追っかけていたわけですが、個人的には国分一太郎を捕らえた特高警察官砂田周蔵が興味深かった。若い頃には社会主義にかぶれていた砂田が、徴兵によって中国に渡り、復員後に警察官となって果ては特高警察として国分を取り調べるわけです。

この砂田周蔵、戦後は警察庁の警察官僚として警察大学校や警備調査官などを歴任しているようで、国会図書館サーチで著作を調べると「六全協後の日共の動向とその労働対策について」「日本共産党の教育観と勤評問題」と公安畑を歩んでいたことがわかります。国分が戦後教育の現場に戻らず、左翼系の運動圏に身を置くことを考えると、まさに対照的ともいえる人物です。

なんというか、日本という国の弱さの面を見るような気分でしたね。戦前の東北は貧しく、特に山形県は小作人の比率が高かったわけですが、その貧しさを直視し、自ら表現する運動を特高がこれを国家を危うくするものとして思想犯罪として取り締まる。勿論両者にそれぞれ言い分はあろうかと思いますが、個人的には傷つきやすい思春期の若者でもあるまいに、批判を取り締まる前に国民を豊かにしたらどうかと思いますな。大抵の問題は、物質的豊かさによって解決するんですから。

そしてその物質的豊かさが自由を裏支えする。私は自由や多様性を重視しますが、同時のそれは経済的な豊かさによって実現するということも忘れてはいません。自由や多様性が失われる時は貧しさが襲う時であり、戦争による物質的窮乏があのような弾圧をもたらした一つの要因なのですな。

私はリベラリズムこそが経済発展を志向しなければならないと考える人間ですが、そういう視点が番組になかったのは、致し方ないながらも、思想闘争ばかりでは先に進まないと思うのですよね。


2020年11月13日(金曜日)

ザ・ベストテレビ2020」第五部の「カネのない宇宙人 閉鎖危機に揺れる野辺山観測所」。2月の短縮版ではなく今回はフルサイズだったんですが、切ない番組。

電波望遠鏡の運用を維持するために、あらゆるものが切り捨てられていく。苦闘する所長、漂流する若手、消えていく人影。

番組中でも触れられていましたが、資源のない日本は科学技術で食っていくしかない、というのは私達は子供の頃から言い聞かせられて来たわけですが、その果てがこれか、というのがね……。

ただ、間違えないで欲しいのは、野辺山宇宙電波観測所をこの状況に追い込んだのは、紛れも無く、有権者の選択であったということです。これに関しては自民党も、かつての民主党も同じだったわけでして、政権交代によってその方針が変わっていないのだから、それは有権者がその方針を是認しているという以外に言いようがないのです。実のところ、主要政党の中で基礎科学への予算拠出を謳っているのは共産党だけだったりします。

“選択と集中”も“事業仕分け”も、どちらも科学技術行政としては失策です。主要政党におかれましては、速やかなる見直しを求めたいところです。

ところで個人的には「軍事研究」については番組とは意見を異にしていまして、防衛装備庁安全保障技術研究推進制度を受けることまで否定することはないと思うのです。飢えても盗泉の水を飮まず、というのは格好良いですし、既に地位を得た研究者であれば張れる意地もあるでしょうが、若手研究者にとっては、死んで花実が咲くものか、という話になってしまいます。「組織」として方針を押し通した時に、犠牲になるのはやはり一番弱い立場の人達なのだ、ということも忘れてはならないと思います。


2020年11月14日(土曜日)

大分口が開くようになってきたので、パスタくらいなら食べられるように。

痛み止めが切れるとじくじく痛むけど、ほかはまあなんとか。

もう少し腫れが引くと良いんだけども。


2020年11月15日(日曜日)

NHKスペシャルアジア“国境の海”で何が〜米中対立のはざまで〜」は悪い番組じゃなかったんだけど、いくつかの視点が拔けているのが気になったなぁ。

まず、海上交通網についての紹介が殆ど無かった点。中国の海洋進出、という説明はあったけど、この背景にはさらに中国が日本同様のエネルギー輸入国であり、それどころか現在中国は世界一の原油輸入国になっているという事情が絡んでいます。当然その多くはタンカーによって海上輸送されており、海上交通網の安全確保は国の安保に直結しています。

これに関して国連海洋法条約等の国際条約がありますが、当然そんなものが(特に有事に)順守されるとは信じられておらず、むしろ条約の締結国ではない米国の軍事力によって海上交通の安全が支えられているのが実情です。

米国と価値観を共有することのできない中国としては、いざというときには中東までのシーレーンを自力確保する必要性があり、その一環としての海洋進出が続いているわけです。最後は「自由と民主主義」を掲げる国々との連帯が期待できる我が国とは置かれている切迫感が違うとは言えると思います。

次に海上保安庁の立ち位置に付いてですが、海上保安庁法25条を示して海保が軍ではなく文民組織であることを示すのは良いことだと思うのですが、一方で中国側のカウンターパートである中国海警について言及がなかったのは片手落ちであると感じます。

中国海警局は人民武装警察の一員であり中国共産党中央軍事委員会の指導を受ける、軍人によって組織される軍事組織です。こちらは僅かに言及がありましたが、米国側のカウンターパートである米沿岸警備隊も平時は国土安全保障省に属していますが、身分は軍人であり組織は軍隊になっていて、大統領の命令一下で海軍の一員として作戦に従事します。

この辺の組織の有り様については、こういった海上警察機構海軍から分化するようになってから歴史が浅く、国際的に統一された様式はありません。英国のように今も海軍が業務を行っている国もあれば、米国のように平時は内務部局に属すが身分は軍人というもの、日本のように完全な文民組織など様々です。日本は戦後憲法の制約と当時の世論的に文民組織が不可避的に選択されたもので、それが適していたのかどうかは再考の余地があるように思えます。

とは言うものの、海上保安庁も自衛隊法80条に基づき、自衛隊が防衛出動となった時には防衛大臣の統制下に入ることになっています。この際、海上保安官が国際法上の軍人として看做されるのかどうかについては、不明確(規定がない)であり、議論があります。

そして日本側が抑制的な対応を取り、事態の過熱を抑えようと努力している一方で、中国は現在海警法の改正案を検討しており(全文が掲載されているサイトへのリンク)、その18条、19条で外国軍艦、公船に対する中国海警船舶による兵器使用を含む実力行使が謳われています。これは国連海洋法条約95条、96条に違反し、尖閣諸島の状況で言えば、中国海警から海保に向かって武器が使用することを認める規定ということになります。中国側は「そのような懸念は当たらないと言っていますが、国際的な慣例に合致するどころか上記の通り、まるっきり国連海洋法条約と矛盾します。

さて、国連海洋法条約では締約国同士の紛争解決を国際海洋法裁判所で処理することになっているのですが、フィリピンが中国の南シナ海での領有権主張を訴えた南シナ海判決では2016年に見事フィリピンが勝訴、中国の訴えが退けられました。勿論中国も締約国ですからこの判決を受け入れる義務があるのですが、中国はこの判決を頭から無視して現在もなお領有権の主張を続けています。これらの事柄から、最早中国は国連海洋法条約を守る意思を持たないと判断できます。

こういった国際秩序を守らない国に対して、強制力がないのが国際社会の特徴であり、限界なんです。我が国の憲法は前文において平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意したのですが、残念なことに中国に関しては平和を愛してもいなければ公正と信義も信頼できないのです。憲法の前提が成立しない時、果たしてこの憲法は機能するのでしょうかねぇ。

日本が憲法と条約と法律の雁字搦めの中、極めて抑制的に事態の收拾を図っていることは素晴らしいことだと思います。しかし一方で、相手側は最早ルールを守る振りすら投げ捨てていることは、しっかり報じるべきだったのではないかと番組を見て思うのでした。


2020年11月16日(月曜日)

ようやく欠伸ができるようになった。

まだ顎は痛く、多少熱を持っているけど、このままならあと数日といったところかな。


2020年11月17日(火曜日)

歯医者行って拔糸。

まだ痛みがあるわけだけど、元通りになるまで最長一ヶ月くらいかかると……。


2020年11月18日(水曜日)

「氏名の読み仮名の法制化」が進められるとか。

また面倒なことを……。

現在の日本の戸籍制度上では、氏名欄に書かれた文字列が法的な氏名であり、名に使用できる文字については制限がありますが、それがどう読まれるかについては拘束がありません。使用される文字さえ適法であれば、どう読んでも良いことになっています。

とはいえ、それでは実務上不便ということで、出生届には読みの欄があったり、住民票(住民基本台帳)に読みの欄があったりしますが、任意項目であって必須とされるものでもありませんし、修正も簡単にできます。

これがよく利用される事例として、親の付けた名前が嫌な人などが、まずは名前の読みを変える、というのがあるんですな。(参考12

これを固定化するというのは、下手するとまた新たな不幸を産む土壌になりかねないわけです。

歴史的に見ると、近代に入って戸籍が整備される前の江戸時代までは、特に武士は人生折に触れて名を変えるのが普通でした。親が付ける幼名から始まり、元服で名を定め、主君を得て偏諱を受けたりすると名を改め、避諱の風習から仮名で呼び合い、微行に際しては変名を使い、芸事では雅号を称し、引退したらまた名乗りを変え、出家したら氏を捨てて法名となって、死んだら最後に戒名を付けるわけです。武士階級では養子縁組も多かったですから、幕末動乱期に「こいつら会うたびに名前が違う」とアーネスト・サトウがキレるのも仕方ないところがあります。

でまあその反動なのか、明治以後、一人一名みたいな制度が厳格化したわけです。

私個人の意見としては、改名なんか簡単にできるようにすれば良いと思うのですが、現在の日本では戸籍氏名の変更のハードルがかなり高いのが現状です。そのため便法として読みの変更などで凌いでいる人がいることを考えれば、下手に硬直的な戸籍に読み情報を追加することについては、慎重であるべきではないかと思う次第です。


2020年11月19日(木曜日)

フレッツ光(VDSL)に変わってからADSLより速度が低下するケースがちらほら見られ、どうにかならんかなぁとあれこれ検討したんだけど、結局IPoEでのIPv4 over IPv6にするしかない、という結論になって、対応ルータを購入した。

今のルータが完動しているだけに、道徳的損耗にやるせない気持ちになった。その内どっかで無線LANブリッジとして働く機会があるかも知れない。


2020年11月20日(金曜日)

TRONSHOWの受付開始のメールが来たんですが、この第3波真っ盛りのタイミング……。

Fig.1

なんというか、実に間が悪い。

これが半月前だったら開催に希望が持てていたものが、現段階では否定的な要素しか見えません。いやもう、オンライン開催のみとした方が……。

そういえばそろそろインフルエンザの予防接種もしなきゃいけない時季だなぁ。歯科の薬が終わったら医者へ行かねばな。


2020年11月21日(土曜日)

先日「取材先に事前に原稿は見せてはいけないというジャーナリズムの原則」についての話題があったんだけど、正直今や「そんなの分かった上で批判してるんだよ」という段階なのよねぇ。

つまり最低限「科学的・技術的・法的に間違ったことを書かない」という水準を満たせない記者が横行しているため、コメントにもあるように取材を受けるとことそのものがリスクという認識が広まりつつあるのですよね。そして一度広められたデマを打ち消すために多大な努力が強いられ、時に被害も甚大なものになります。

近年だとHPVワクチン問題なんかが顕著で、朝日新聞が火を付けて、ワクチン接種の中断によって日本で発生する死亡者の増加は4,000人と見積もられています。報道機関はこの問題に未だ真摯に向き合っていません。

「ジャーナリズムの原則」はジャーナリストが一定水準を満たしていることが前提となるわけですが、その前提が担保されない(と少なくとも取材対象から考えられている)状況では、原則を振り回しても白眼視されるだけなんですわな。

結局報道機関が「原則」の上に胡座をかいて、自己鍛冶を怠った結果の現状があるわけで、原則を掲げる前にやるべきことがあるんでしょうな。


2020年11月22日(日曜日)

テレメンタリー憂いの海 ~処理水の行方~」は、なんだかなぁという感じの、今ひとつキレのない内容だった。

科学的な部分はきちんと押さえてあって、間違いらしい間違いは見受けられなかった。トリチウムの説明が多少雑だったけど、まあ許容範囲かな……。

要するに科学的知見から言えば健康被害が生じる虞はない、というのが結論だし、福井県の小浜漁港で水揚げされた魚をわざわざ福島大学で検査してまで安全性を確認してた。

つまるところ問題は徹頭徹尾「風評被害」なんだけども、じゃあその風評被害対策をどうするのよ?という点で、国やら何やらに投げっぱなしにして番組は終わっていた。

ええ~?って感じ。

風評被害の主たる担い手はあなた達マスメディアでしょう?と。

国が風評外対策をすると言っても限度があります。なにせ日本には言論の自由があり、法に触れない範囲で嘘偽りを述べることも可能なのです。嘘の自覚がなかったとしても、不安を訴え、安心を求めること、それ自体は罪とされるわけではありません。

しかし前述の通り、処理水は科学的には安全としか言いようがなく、「じゃあ飮めるのか⁉」と言われた政務官が実際に飮んでみせたけど状況は改善されていません。

むしろ報道機関こそが積極的にこの水には問題がないことを示し、根拠のない不安を吹聴する輩を指弾し、風評被害が生じることを防がねばならないのではないですかね。


2020年11月23日(月曜日)

kindle for PCがクラッシュしたと思ったら起動しなくなった。

どうも起動時にクラッシュレポートを送信しようとしているっぽいのだが、その段階でコケて先に進まずにプロセスが終了してるご様子。ダンプファイルを削除すれば動くかなぁとか思いつつもAmazonのヘルプに連絡して指示を乞うたら結局アンインストール→再インストールコースだった。

アンインストール後に再起動が要求されたんですが、ユーザランドアプリケーションじゃないのかお前はと小一時間(略)

とりあえず再起動後の再インストールで直って良かった。


2020年11月24日(火曜日)

メンテナンスをしていたe-gov法令検索が、メンテ明けと共にリニューアルしてた。

そしてまたURLの仕様が変わった……。

2017年の更新から3年で仕様変更とか、お前らなんで以下省略。

3年前と同じことを繰り返して言わないといけない当たり、徒労感が酷い。

今度のリンクはこんな感じになった模様。

著作権法へのリンク

旧:http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=345AC0000000048&openerCode=1

新:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000048_20200428_430AC0000000030

一応旧URLからリダイレクトはしてくれるのですが、例によって各条文へのアンカーは無視されます。(というか条文内のアンカーの付け方がまた変わっている)

今回は一応法令APIという仕様をまとめていますが、これだっていつまで守ってくれるやら……という気分にさせられます。


2020年11月25日(水曜日)

BS世界のドキュメンタリーで放送された「世界一豪華な刑務所の内側」は実に興味深い内容だった。

アン・ウィディコム元英国刑務所担当相が、世界で最も豪華と言われるノルウェーのハルデン刑務所を訪れる、という筋書き。ホテルのシングルルームのような豪華な個室や、プロ用機材が揃った労働環境、その他福利厚生施設などを見学して、英国とは違う、と驚くわけです。

所長との対談の中でノルウェーの再犯率は25%ほどという話があって、それは低いな、と。

日本の場合、10年再入率が50%前後(令和2年度犯罪白書より)なので、少なくとも日本よりは上手く行っているものかと。

日本でも出所者の社会復帰が問題になってはいるので、参考になるところもあるのかもしれない。

原則として、懲役等による服役囚は刑期を終えたら罪を贖ったことになり、一般社会へ復帰することになります。しかし長期の拘置が社会復帰を困難にさせる問題は以前から指摘されているところで、近年の厳罰化の流れと相まって、再犯者率(再犯率ではない)の増加が問題になっています。

とまあ、そうは言ってもハルデン刑務所が何もかも上手く行っているかと言うとそうでもなく、脱走者も出れば暴動も起こる。さらに高額な建設費・運用費はハルデン刑務所を唯一の施設としてしまい、全ての受刑者を收監できているわけでもない。その効果の程を確認するにはまだ時間がかかる。

ハルデン刑務所が開設されてから10年。まだ実験途上、というのが本当のところのようです。


2020年11月26日(木曜日)

クローズアップ現代の「失われたブタを追って」は、まあこういうことだよな、という感じの話だった。ちなみに窃盗の容疑で逮捕されたベトナム人容疑者ですが、窃盗では不起訴になったものの、豚を解体した畜場法違反やら出入国管理法違反やら色々な罪状で起訴されています。どうも本丸の窃盗は嫌疑不十分だったようで。

しかし背景にあるものを解決しない限り、場当たり的な彌縫に終始することになるでしょうな。

技能実習生制度を全面的に見なおさない限り、問題は引き続くでしょうとしか。


2020年11月27日(金曜日)

ニュースを見てたら、カンボジアで電子通貨システム「Bakong」の正式運用が始まったとか報じられてて、調べてみると日本企業も関わっているとか。

ニュースの中ではカンボジアでは米ドルが主に流通しているという話だったけど、このBakongでも本来の現地通貨リエルは勿論のこと、米ドルも扱えるんだとか。

ニュースだけでは今ひとつ要領を得なかったけど、ブロックチェーン技術を使った決済システムを中央銀行が運用する、ということで良いのかね。

実体としての紙幣・硬貨を使わないメリットはあると思うのですが、同時にハッキングへの対処なども考えないといけないわけで、今後の動向に要注目ですかね。


2020年11月28日(土曜日)

ようやく代替のkinleが到着。結局一月ばかり空白期間が生じてしまった。

kinle Paperwhite

悩んだけど、結局はkindle paperwhiteのストレージ32GBのWi-Fiモデルを選択した。Voyageは3Gモデルで外出時にもオンラインにだったんだけど、使ってて余り意味がないなと感じたので、今回LTE(4G)モデルは選択しなかった。いつでもオンラインで好きな時にAmazonから本を買える!という理想は分かるんだけど、どう考えても想定が間違ってる感。

蔵書が精々100冊とかなら端末の操作系でも間に合うかも知れないけれども、1万とかになると外部でまともな管理ツールを走らせない限り二進も三進もいかんのですよ。そして外部で管理する以上USB経由のサイドローディングを多用することとなり、ネットからダウンロードというのは補助的な手段に成り下がるのであった。なので3G/LTEはなくてもなんとかなってしまうのだな。

それよりもとにかくストレージ容量が欲しかった。4GB(実質3GB)だったVoyageに比べて、32GB(実質28GB)に大幅アップ……というかシステム領域増えてませんか。


2020年11月29日(日曜日)

とりあえずkindle paperwhiteを最低限使える感じに仕立ててみたのだけど、Voyageと微妙に違う所が引っかかるな。

慣れの問題でもあるんだけど、やはり物理のページ送りボタンはあらまほしけれ、だな。Voyageの感圧スイッチはかなり良い塩梅だったのだなぁと今にして思う。

電源ボタンの位置が違うのは、慣れるまでの辛抱とはいえ、意外にストレス。Voyageは背面側に窪んだ形で電源スイッチがあって誤作動が少ない良いデザインだったのだけれども、Paperwhiteは底面側に飛び出した形になってるので、鞄に放り込んで歩いてると何かの拍子で押されて電源ONになってたことが今日一日だけで何度もあった。

デザイン&ファンクション、という観点からは、やはり廉価モデルなんだなぁ、と。

あと微妙に起動が遅いのが気になる。電源ボタンを押してから「起動しています」というメッセージが出て暫く待つ、というのはVoyageにはなかったタイムラグ……。こういう所で差がつくんだな……。


2020年11月30日(月曜日)

マンションの駐輪場で、前後にチャイルドシートを付けた電動アシスト自転車が横倒しになって場所を塞いでいたので、どれ、起こしてできた隙間に自分の自転車を停めるか、と思って電動アシスト自転車に手をかけて……持ち上がらなかった。

え? なに、この重量……。

要するに想像した重量より遙かに実際の重量が重くて籠めた力が足りなかったという話なんだけど、こちとら自転車など軽い良いという世界の住人だったので、まさか3人乗りの電動アシスト自転車がこんなに重いものだとは不覚ながら全く想像していなかった。

いや、こんなものが時速20kmまで電動アシストされて走るとか、マジで危ないんですけど。

特にブレーキ。ブレーキは運動エネルギーを摩擦を介して熱エネルギーに変換して外気に捨てるという機構で、法律では乾燥した平たんな舗装路面において、制動初速度が十キロメートル毎時のとき、制動装置の操作を開始した場所から三メートル以内の距離で円滑に自転車を停止させる性能を有すること。と規定されているわけで、この性質上、質量が増大するとより大きな制動力を求められます。

勿論最終的にはタイヤと路面との摩擦力も影響してくるので制動装置だけを強力にしても駄目なのですが、と考えていくと次々と自転車は肥大化していき、悪循環に陥ってしまいます。そして大重量の自転車が転倒した時のリスクは言うまでもありません。

それが必要とされるのは分かっているつもりなのですが、やはり個人的にはチャイルドトレーラなどの方が良い選択ではないかと思わずにはいられません。