哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

西紀2021年3月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。


2021年3月1日(月曜日)

昨日みずほ銀行の障害。

記者会見があって「みずほ銀、システム障害で謝罪 原因はデータ移行作業や月末処理による過負荷」という話らしいんですが、他にも色々ありそうな感じではある。

キャッシュカードや通帳がATMに飲み込まれて返ってこなかった、というのは、実はATMにはもともとそういう機能があるのですが、それはカードが不正だった場合や、利用者がカードを取り忘れてATMを離れてしまった時に回収するなどのための機能で、取引が正常終了しなかった時にその処理が行われるというのは、フォールバックとしてどうなのか気になるところ。


2021年3月2日(火曜日)

物凄い風雨の一日。日中は気温も20℃近くまで上昇した模様。

しかし予報によると明日はまた気温が急降下するとか……。

春の天気は荒れ模様ですな。

明日図書館に本を返しに行かないといけないんだけども……。


2021年3月3日(水曜日)

昨夜夜な夜な「ガラガラガラガラ……」と何かが転がる音が響きわたっていたんだけど、今朝マンションの駐車場の真ん中に、ゴミ回収用のプラボックスが鎮座ましましていた。どうやらこれが風に吹かれて駐車場を転がりまわっていた音だったらしい。

駐輪場の自転車もなぎ倒されていて、相当に風が強かったんだなぁ。


2021年3月4日(木曜日)

国際HPV啓発デーとかだったそうで、NHKのニュース番組「おはよう日本」で特集が組まれたと聞いて、NHK+で視聴してみた。(配信は3月11日まで)

現在時点の最新情報がきちんと取り扱われていて、HPVワクチンに効果があること、副反応に因果関係は認められないことなどがきちんと説明された良い番組でした。

ただし、2013年以降日本における接種率の大幅低下に報道機関が果たした大きな役割について、既に学術論文において名指しで指摘されれる事態に陥っていることは、報道機関は真摯に反省すべきであろうと思います。

報道は飽きもせず(あるいはn匹目の泥鰌を狙って)、現在はコロナウィルスワクチンの副反応報道に熱を上げているようですが、その結果、避けられた筈の病によって命を落とす、あるいは生活の質を落とす人が数千・数万の単位で発生するということについて、どう考えているんでしょうか。

人間は未知の危険源を既知のそれより大きく恐れる傾向があるわけですが、増幅器たる報道がそれに無自覚であっては困るんですよね。


2021年3月5日(金曜日)

首都圏1都3県の緊急事態宣言が3月21日まで、2週間延長、

已む方ないのではないですかね。東洋経済のダッシュボードを見ていても、状況は改善しているとは言うものの、下げ止まり感があり。他の指標を見ても、もう一段下がらないと……って印象。

新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長によれば、收束は来年以降、というですが、これも充分納得行く話で、予防接種が行き渡って通常の季節性インフルエンザと同等の扱いになるのはそんなものでしょう。

ただ、懸念もあって、SARS-CoV-2の変異株の中には免疫作用を低下させる可能性が指摘されていて、要するにワクチンが効きにくいかも知れない、という話が持ち上がっていること。そんでこの変異はブラジル、南アフリカで確認されてきていたのですが、どうも日本国内でも発生していたらしい、と。ウィルスは一定頻度で変異が入って変化していくものなので、地球上のどこでその変異が入るかは確率論ですから、日本国内で起きていても不思議ではありませんね。

ウィルスの生存戦略としては、より多く拡散する方向へ進化したものが生き残れば良いわけで、感染力が強くなったり、免疫に対抗できるようになったり、弱毒化して病状が軽くなったりという変異が生き残ることになるでしょうな。

ところで、NHKのBS1で午前中に放送している海外のニュースを見ていると、欧州などではなかなか感染が收束しない様子なのですが(フランスなど未だに一日あたりの新規感染者が2万人とか言ってる)、PCR検査を陰性証明として使っているのが駄目なんじゃないかと思わすにはいられません。EUではPCR検査で陰性だったという診断結果があるとある程度の域内移動が可能になるのですが、言うまでもなくPCR検査は「濃厚接触者を感染者だと確定するために用いる」のが有效な利用法で、検査が陰性だったからといって感染していないという証明にはなりません。ウィンドウピリオドもありますし、偽陰性もあるからです。

EUという大きな経済圏の中で物流を維持するためにも必要なことなのだとは思うのですが、結果として潜在的感染者によるウィルス運搬が行われているのではないかと……。


2021年3月6日(土曜日)

ちょっと処理を変えたないな、と思ってスクリプトファイルを開いてみたら、余りの汚さに心が挫けて、そっと閉じたりした土曜日。

思い返してみると、このスクリプト、確か昔awkでゴリゴリ書いてたのをPowerShellに移植して、さらにその後増改築を重ねたシロモノだった。

つまりイチから書き直すべきスクリプトなのだろうけれども、それもまた面倒臭いんだよなぁ……。

はあ、また最低限だけ手を入れてスパゲッティを積み上げるか……。


2021年3月7日(日曜日)

もうすぐ東日本大震災から10年ということで、この週末にNHK・民放で色々ドキュメンタリを放送していたのですが、なんというか紋切り型というか、“被害”を伝えようという姿勢ばかりが目立ち……。

先々週のクローズアップ現代も酷いものだったし、なんというか、明るく前向きなドキュメンタリを作ろうという意思がカケラも見て取れないのが恐ろしい。

勿論、震災が悲劇だったことは論を待たないのですが、悲劇を悲劇として伝えるだけでは、テレビメディアとしての役割を果たしているとは言えないと思うのだよね。

多様性の欠如というのか、思考の画一化というのか、10年という月日は悲劇の色一色ではなかった筈なんですがねェ。


2021年3月8日(月曜日)

2009年ミナレット建設禁止を国民投票で決めたスイスですが、今度は公の場でブルカを着用することを禁止することが決まったようです。

順調に状況が悪化してるなぁ、と。

この辺の問題は理性よりも感情の問題なので、住民投票にかければこういう結果が出るだろうということは予想できたことでもあります。当たり前ですが、ブルカを着用した女性が街を歩いていようと実質的な問題は何も発生しないわけで、あるのは精々心理的抵抗感だけです。

そも、服装というのは、文化的要素が強いものです。職業等によって特定の服を着ることを要求されることがあるにしても、原則として人はどんな服を着る自由と権利が認められています。(自己決定権)

とはいえ、法律上の権利の問題とは別に、一般社会に於いては、状況に応じた服を着ることが求められます。これは極端な例ですが、水着はプールやビーチなら許されますが、葬式に着ていく人はまずいません。しかもこの“状況に応じた”というのは、時間的空間的文化的な違いがあり、ある地域の正装が他地域から見たら奇異に映ることなどはザラにあるわけです。

人は異様なものを本能的に忌避する(処理流暢性の低いものより高いものを正しいと感じる)生き物ですので、文化的異装を嫌うのは自然な反応ではあるのです。

しかしそれを“法”で規制しようとなると、たちまち筋の悪い話になります。なぜなら文化とは明確に説明できないあやふやなものであり変化するものであるのに対し、法とは身分・出身・宗教に関係なく等しく適用せねばならない固定化されたものだからです。一度法を定めれば、今度は同じ法は自分たちにも向けられることになります。ファッションとしてブルカを着ることも、ブルカと同じ条件を満たす服装もできなくなります。

「スイスに来たからにはスイス人らしく生きろ」と言う気持ちは分からないでもないのですが、それを一方的に強要することは、自由民主主義の世界では困難なのです。


2021年3月9日(火曜日)

光合成するウミウシで大規模な自切と再生を発見―心臓をなくしても大丈夫。驚くべきウミウシの能力―」とかいう報道発表があり、なんともはや、と。

ウミウシは腹足綱、つまり巻き貝の仲間なわけですが、それなりに高度な体組織を持っています。それが、心臓を含む身体の大部分を捨てて頭だけで生きるというのが……。平将門でもあるまいに(笑)。

これだけ大規模な自切(……)をする理由も、カイアシ類に寄生されて産卵が抑制されたためらしいというのがまた。

自切と再生というと、NHKの「ヒューマニエンス」で以前イモリの再生能力を扱っていたのが面白かった。アカハライモリは腕一本を失っても再生する力があるんだけれども、実は再生にはかなり長い時間がかかり、自然状態では恐らくこの再生能力は役立つことはないだろう、と。腕や目を失って再生するまでの間、生きていられないから。

今回のウミウシは嚢舌類盗葉緑体現象で頭だけになっても栄養を得ることができるため、こういう思い切った自切を可能にしているのではないかと考察されていますが、盗葉緑体現象は摂取した藻類等から葉緑体を得る現象なので、何らかの事情で葉緑体が体内に溜まっていなかったりしたらどうなるんですかね? 自切が起こらないのか、それとも自切して死んでしまうのか。

果たしてどんな進化の途上でこんな能力を得たものか、大変興味深い所です。


2021年3月10日(水曜日)

UNSCEAR原子放射線の影響に関する国連科学委員会)が2011年の福島第1原発事故から10年となる今年、2013年に続き「2011年東日本大震災後の福島第一原子力発電所における事故による放射線被ばくのレベルと影響:UNSCEAR2013年報告書刊行後に発表された知見の影響」とのレポートを出したと。

本体は248ページもあってちょっと簡単に読めないのですが、日本語プレスリリースの方が簡単にまとまっていますね。以前の報告書も逐次日本語訳が出たので、今回もそのうち出るでしょう。

大変幸いなことに、「放射線関連のがん発生率上昇はみられないと予測される」ということで、一部の報道が煽ったような不幸な出来事は起きずに終わるようです。これは喜ぶべきことだと思うのですが、何故かその煽った人たちはやたらと報告書に懐疑的な言動をしてるんですよね……。自分たちの過ちを素直に認めれば良いのに。

ともあれ、もう10年です。10年あれば、137Csだって放射能は8割に、134Csは5%以下になっている計算です。余程福島第一原発の近くで放射性物質が集まっている場所に近づかない限り、まず危険はないものと考えられます。放射性物質は放っといても減っていくのが、既存の化学物質や重金属による汚染と違う所です。つまり、今後被害が増えるということはまずあり得ません。

発災直後の混乱した時分であればともかく、年単位の時間が過ぎ、多くの科学的知見が積み上げられた現在、不必要にこれを恐れ、不安を撒き散らし、風評被害を誘引する言動は、少なくとも公的機関や報道においては、慎まれるべき段階に来ていると言えましょう。

もっとも、福島第一の廃炉作業はまだまだ続くわけですが。


2021年3月11日(木曜日)

カセットテープの発明者死去 94歳―オランダ」とか。

コンパクト・カセットは音楽録音だけじゃなくてデータレコーダとしてパソコン黎明期の外部記憶装置としても活躍しましたなぁ。2400ボーで記録できるデータレコーダに憧れたものです。オーディオ機器としては、自動車の車載オーディオとして一番馴染みがあったという記憶です。

90年代に入りデジタルオーディオの勃興と共に衰退していって、dccとかあったような気もしましたが、その地位を襲ったのはMDだったように思えます。ただ、そのMDの方が一足先に終焉状態になったのは、デジタルメディアの興亡の激しさというものでしょうか。主に業務用だったDATの方が長生きしたように思います。

現在は音楽をわざわざ外部メディアに記録すること事態が稀になりましたからね。

テープメディアという括りでも、映像記録用のVHSβ8mmビデオDVの全てが終息しており、ヘリカルスキャンは逸失技術と成り果ててしまいました。

今コンピュータ向けのテープメディアといえばLTOなんでしょうが、使っているのを見たことがありません。私が学生の頃はまだテープストリーマはバックアップ媒体として現役だったんですがねぇ……(確かDDSだった)。調べてみたら、ちゃんとLTO-9って規格化されてたんですね。でも再生互換性が2世代前までしか保証されないというのでは、アーカイブメディアという感じではありませんな。

そういう点では、最早技術的発展性などないカセットテープの方が、まだしも長期間残るのかも知れませんね。


2021年3月12日(金曜日)

昨日のWindows Update、頑張ってなんとか作業中断を回避しながら実施したんですが、今日になって「Windows 10最新パッチ適用で、印刷時にクラッシュ」とかいう話が。

印刷スプーラに見つかった脆弱性を修正したら特定のプリンタで印刷時にBSODとか、Windows自体というよりプリンタドライバ側の問題臭いわけですが、どっちにしろブルースクリーンが出るようなバグは困りますな……。情報を収集すると他にもWordやExcelに障害が出たとの報告もあって、プリンタだけでは終わっていないような感じ。

脆弱性の修正は必要なんだけど、もうちょっと慎重になって欲しいと思わずにはいられないところ。

しかし京セラ、プリンタ制御はPCLなのか……。


2021年3月13日(土曜日)

なんか海外のニュースを見ていたら、ワクチン接種パスポート、みたいなものが企画されているらしく……。つまり、ワクチンを接種している人は移動が(ある程度)自由になる、と。

うーん……。

ワクチンを打ってもCOVID-19を発症しないわけじゃないんだけどなぁ……。

現在のワクチンは原則として発症を防ぐ、あるいは重篤化を防ぐ効果がどのくらいあるか、が評価されていて、ワクチンを接種した人が感染しないのか?についてはまだよくわかっていない。(感染しないのかも知れないし、感染しても発症しないのかも知れない)

最終的には社会における集団免疫の獲得を目標とするわけで、その構成員一人ひとりがどうこうというのは、話があべこべですがな。

つまり、集団免疫が形成されている社会に病原が持ち込まれても、病気は広まらずに收束する。ワクチンを打っても病気に罹る可能性はあり(毎年のインフルエンザ予防接種を考えるとわかりやすい)、そのような人が“パスポート”を持っているからといって検疫を免除されて集団免疫が形成されていない社会に入り込んでしまったら、感染の連鎖が発生しかねない。予防接種を受けた人は、感染しにくい・感染しても重篤化し難いので、感染が広まっている地域へ入域する際には自己防衛上強く推奨される。

こういうことなので、個人に“パスポート”を支給して渡航を自由化することは、予防接種の意義と効果を間違って理解している可能性を強く疑わせます。


2021年3月14日(日曜日)

Chromeブラウザの更新サイクルが6週間から4週間に短縮へ」「Microsoft Edgeの更新サイクルもChromeと同じ4週間に(9月から)」という話が飛び交っていて、Blinkを使うChromium系webブラウザはますますバージョンアップを加速するんだそうで……。

HTML5の完全実装も終わっていない現状では、わからないでもない面もあるんですが、ブラウザの安定性が低いのも考えもの。私などは普段使いにはFirefox ESRを使っているくらいです。それでもバージョンアップが煩わしいと感じるくらいなのに……。

特に、プラグイン/アドオンの仕様が頻繁に変わって、動いていた拡張機能が動かなくなったりといったことが頻発するのが本当に困る。

困り果てて結局IronだのWaterfoxだのを併用することになるんだよな。


2021年3月15日(月曜日)

〔インフル定点あたり報告数まとめ〕今期は流行入りなく収束した模様(3/12)」とかいう記事があって、これも凄いことだな、と。

まあ、COVID-19の緊急事態宣言下という特殊条件下ではあったわけですが、それでも例年繰り返されるインフルエンザの流行が起こらなかったというのは、努力次第でインフルってここまで押さえ込めるんだなぁという一つの知見になったというか。

報告ベースなので、熱が出て発熱外来に行ってSARS-CoV-2陰性だったけどインフル陽性だった、というケースはきちんと報告されているはずなので、人と人との接触がここまで減ると、インフルエンザウィルスにとっては大変生きにくい社会になるご様子。

しかしその状況下でも着々と感染を広げるSARS-CoV-2って奴は本当に厄介なウィルスですな。


2021年3月16日(火曜日)

TBS系のドキュメンタリ番組である「JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス」ですが、なんと次回で最終回とか。

announcement

日テレ系のNNNドキュメントやテレ朝系のテレメンタリーがなんとか毎週やってるのに対してTBSは隔週だったわけですが、いよいよ制作体制が維持できないほどになったのか……。

BS-TBSでの再放送は当面続くっぽいけど、ネタが切れたら終わりだろうからなぁ。フジテレビ系のFNSドキュメンタリー大賞みたいな不定期放送になるんですかね。(不定期だと追いかけるのが大変なんだよ……)

なんというか、民放各局における報道取材力の低下が深刻だとこの十年くらいずっと感じているのですが、地盤沈下は留まるところを知らないようですな。


2021年3月17日(水曜日)

NHKの「歴史秘話ヒストリア」が最終回。どんな番組でも終わりは来る。

これの改変前の番組は松平アナの「その時歴史が動いた」だったと思うのですが、改変直後は隨分と辛口の評価でしたが……やっぱりあまり高い評点は付けられそうにないなぁ。まあ、良く言えば迎合的作風だったとでも言えば良いのか。NHK全体の歴史番組制作体制の中で、一番ライト(一般向け)な番組、という位置づけだったのだろう。もうちょっと硬派な層には「英雄たちの選択」を提供する、と。

できればもうちょっと硬派な方が好きなんだけど。

ところで、後番組は「歴史探偵」だそうですが、これ、確か3回くらい特番でやってるような。

ええと、感想としてはですね……再現小芝居だけでもお腹一杯なのに、スタジオパートまでドラマ仕立てにするとか、もう勘弁して下さいよ……。


2021年3月18日(木曜日)

緊急事態宣言の21日付けでの解除が決まったそうですが、もうどうしようもないですね。

報道されているように、既に緊急事態宣言、それ自体の効果は薄れてきていまして、現在では新規感染者数は微増傾向にあります。東洋経済の特設サイトを見ても、実効再生産数は1を上回っています。

本来的には、緊急事態宣言は一種の時間稼ぎ策であって、緊急事態宣言下で一時的に感染が下火になっている間に体制を整え、次の波に備えるのが常道なわけですが、今回それが殆どできていないように見えるのが心配です。

既に宮城県で独自の緊急事態宣言が知事によって宣言されているようですが、首都圏も解除後遠からずリバウンドに見舞われるでしょう。その時にどう動くか、今から決めていないといけないと思うわけですが……。


2021年3月19日(金曜日)

突然の熱発。

汗がだらだら流れたり、布団の中でガタガタ震えたりと、大変な一日だった。


2021年3月20日(土曜日)

体調が回復してきたので買い物に。

突発的な体調不良時には、やはりインスタント食品がないと困るからね……と言いつつ、冷凍食材ばかり買ってきてしまった。カレーメシの類似のカップライスとか買っとこうと思ったのに、なんか病気中に食べられそうな感じのやつがなかった……。おとなしくお粥にしておくべきなのか。


2021年3月21日(日曜日)

千葉県知事選が行われて、熊谷俊人前千葉市長が投票締め切りの20時ジャストに当確。

まあそうなるだろうなぁという気はしたが。

いずれ県政、そして国政に進出するだろうと予想はしていたけど、思ったよりちょっと時間かかってる印象。

この人、リベラル系ではあって理論派で論戦にも強い人なんだけど、ちょっとネオリベが入っているところが心配の種。最近維新の会と距離が近いのも……。

市長として有能だった人が県知事としても有能であり続けられるか、はピーターの法則が懸念されるところです。


2021年3月22日(月曜日)

ちょっと所用でかなり久しぶりに池袋へ行ったのだけれども、驚きの寂れ具合だった。特に飲食店が閉店して空きテナントになっている物件が散見されて、これが池袋で起こっているのか、と驚く。

コロナ禍による休日の人出の減少や、在宅勤務による平日の昼間人口減少などが原因と思われるわけですが、これはかなり深刻な事態だなぁと認識を改めた。

本格的な経済の回復は集団免疫獲得後になるとは思いますが、果たして現在の国会議員たち(与野党含む)にそれができますかね……?


2021年3月23日(火曜日)

3月10日に米国の気象衛星NOAA-17(2002年射上げ、2013年運用終了)が軌道上で分解し、16箇のデブリになったという話が飛んでいたのですが、どうも原因はバッテリの爆発だったらしい。

そして18日に、は中国の気象衛星雲海1号02星が分解して21個のデブリになった、と。こちらは詳細不明ながら、2019年に射上げたばかりの衛星なので、恐らく運用中だったものと思われます。

両者とも太陽同期軌道のため、発生したデブリは数百年は軌道上を周回し続けるものと思われます。

少し前まではケスラーシンドロームなんてSFの中の話だったんですが、今やJAXAが大まじめに軌道上のデブリ除去を計画したり、安全情報を提供し始める時代ですからねぇ。

衛星軌道の危険性は確実に増大しているのですが、対策の方は中々進んでいないのが実情のようです。なにせ費用はかかる反面、金銭的利益が生まれるものではありませんからして……。日本がこの事業に乗り気なのは某アニメの影響、という話がちらほら……。


2021年3月24日(水曜日)

スエズ運河 愛媛の会社所有のコンテナ船座礁 他船舶航行できずとかいう世界的な大事件が発生。

該船はパナマ船籍のコンテナ船「EVER GIVEN」(20,000TEU)。日本の正栄汽船が船主で、運航会社が台湾の長榮海運(EVERGREEN)、建造は日本の今治造船

昔は船主(オーナー)も運航会社(オペレータ)も同じ会社で全部やってた、なんて時代もあったのですが、現代では、船主、運航会社、船員派遣会社、仲介業などに分業が進んでいて、さらに荷主が別に居るわけですから、法律上の扱いが大変複雑です。こういった事故に際して最終的に責任を負うのは船主ということになります。

それはともかく、スエズ運河は海上物流の一大要衝で、交通量は年2万隻以上、船舶の大型化に伴って運河の拡張、新水路の建設などが継続的に行われて限界は拡大され続けていますが、それでも全長400mにもなる巨大コンテナ船を航行させるのは困難が伴います。しかも砂を掘っただけの水路なので(護岸等はなされていない)、両岸近くは傾斜も浅いので見た目より浅いんですよ。それをガッツリ両岸に食い込むような形で横向きになってるんですから、掘り出すのも大変だこりゃ。

スエズ運河が閉塞してしまうと喜望峰を回るしかなくなるのですが、喜望峰回りだと航行距離が14,000km増えて燃料費だけで数千万円余計にかかるという世界なので、数日で回復するなら待った方が良いという判断になるわけですが……。当然これは物流に影響して、下手をすると日本国内で自動車工場が止まったりすることになるでしょうな……。船ってただ停船していてもお金がかかりますから、どっかで値上がりとか起こるかも知れないし。

我々の世界って、本当に、物流に支えられています。


2021年3月25日(木曜日)

カレーを作る。そろそろ暖かくなってきたので、これがシーズン最後になるか……と思って肉を増量で(笑)。

カレーだとどうしてもついついご飯が進むわけですが、お腹いっぱいになって動けなくなるなど。


2021年3月26日(金曜日)

オートバイ電動化へ 国内メーカー4社 共通の電池づくりで合意」とあったんだけど、これ2019年に作ったという「電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアム」が2年かかって合意したとかいう話らしい。

合意だけで2年かぁ……。

国内メーカの電動バイクというとヤマハがe-Vinoを、ホンダがベンリィe:/ジャイロe:を販売していますが、バッテリの重量はそれぞれ6kg、10kg×2とかでして、交換式とはいえなかなか簡単とは言えないと思われるところ。

台湾のGogoroみたいなのを目指しているというのは分かるんですけどね、果たして上手くいくかどうか。

10kg近い電池を取り外したり取り付けたり、ってのは、結構大変ですよ。電動アシスト自転車なら3kg程度ですから外して自宅で充電でもさほどの負担でもないでしょうが、10kg、しかも×2とかになると健康な成人男性でも一仕事といった感じになりますし、事故の可能性も高まります。

せめて重量エネルギー密度が現在の2倍くらいになれば……と思うのですが、そうなると今度はバッテリステーションでの交換式にあまりメリットが出てこなくなるのですよ。さらに重量エネルギー密度が増すと、そもそもなんで交換するんだっけ?という話に。(取り外して自宅で充電とかには意味があるけど)

なので、成立条件が結構厳しい感じがあるのですよね。


2021年3月27日(土曜日)

大分気温も上がってきたので、あれこれまとめて洗濯機に放り込んでお洗濯。そんで近くのコインランドリーへ出かけてガス乾燥機で乾かしてしまう。

これ楽だわ~。

ほかほかのタオルケットに包まれていたら、そのまま昼寝してしまった……。


2021年3月28日(日曜日)

NHKで放送された「探検!巨大ミュージアムの舞台裏 ~国立科学博物館~」が良かったなぁ。

例年、春には科博一般公開があって研究部が新宿にあったころから毎年のように行っていたのですが、コロナ禍では如何ともし難く。科博自体が予約制ですからねぇ。

というわけで、オープンラボの代わりくらいにはなったんじゃないかと。個人的にはこれじゃ足りないので4倍くらいの放送時間を希望したいところですが。

なんで科学工業系の展示は完全スルーしたんじゃ……。


2021年3月29日(月曜日)

テレ東系のザ・ドキュメンタリーの「ゼロの証明~感染症と闘う医師の果てなき挑戦~」を観た感想が「これアカンやつや……」って感じ。

世間様ではPCR検査を受けて陰性の診断を要求する事例があるようなのですが、根本的に無意味です。PCR検査は陽性者と濃厚接触をしたなどの理由で感染が疑われる人を、陽性確定するために使うツールであって、そこで陰性であったからといって濃厚接触したのなら2週間自主隔離するのが基本の対処ですし、濃厚接触と認められていないのであればなおさらPCR検査に頼らずに自主的に体調を管理をし続けないといけません。PCR陰性だったから、といって安心して警戒を緩めてしまうのが一番まずい。なにせPCR検査には検出の限界があるんですから。

番組タイトルが「ゼロの証明」になってるあたり、最早制作側が理解してやってるんじゃないかという辺りがアレなんですが、番組中では隠さずに“安心のためにやってる”と言っちゃってる。その先にあるものについては、何も言及しない。接待型の飲食店が「○月○日PCR検査陰性」とかシール貼ってるシーンを映しだしたりする。

テレビ大阪制作だったそうですが、感染症と戦うのならばその方法を問わねばならんだろうという気分で一杯になりました。


2021年3月30日(火曜日)

スエズ運河を閉塞していた巨大コンテナ船を、エジプト運河庁の努力によって離礁させ、グレートビター湖へ移動させることに成功。一週間足らずで再開通に成功した。今後滞留していた船舶を捌くのに数日かかる模様、と。

原因究明は今後のことになりますが、今のところ突風に煽られての事故、という見方が主流のようです。

ただ、事故った船は、スエズ運河を通航できるほぼ最大サイズの船ですから、このクラスの船には同様の危険がつきまとうということになるんじゃないかと些か心配です。

それとも、運河は2014-2015年に拡張したばかりなのですが、再拡張とかいう話になるんでしょうか。ただ、運河を拡張すると船の方も合わせて巨大化してしまいそうなのが……。


2021年3月31日(水曜日)

散髮に行ったら4人ばかり待っていて、こりゃ密になりそう……とか思いながらも、ここで散髮しないとまた緊急事態宣言出かねんからなぁと覚悟を決めて1時間程待つ。

まあ、会話してたわけでもないから、リスクは高くないんだろうけども。

それにしても、そんなに宴会ってしたいものですかね?>厚労省