2019年9月1日(日曜日)
「独・ポーランド、賠償で論争=侵攻80年、90兆円試算も」とか無茶苦茶な話が。
最近、どうも講和条約を反故にしてでも3四半世紀前の賠償を得ようとする動きが各地でありますな。そんなに第三次世界大戦をやりたいのかと……。
あの悲惨な戦争を「終わらせる」ために当時の人達が知恵を絞った果てに現在の状態があるわけで、不満があるのは両国共にあるわけですが、それをぐっと飲み込んで平和を得たわけじゃないですか。
それをもう一回ひっくり返そうとか、一体どういう算段でやっているのか。
現在の平和は「所与のもの」ではないのですけれどもねぇ。
2019年9月2日(月曜日)
2014年末にkindle Voyageを購入してからそろそろ5年になるわけですが、いい加減色々と問題が出てきていて、替え時なんだろうなぁとか。
特に大量に本を購入した時にフリーズ状態に入ってしまうのは如何ともし難く、一時間もフリーズしているとか勘弁して欲しい。三桁まで行かなくても、20冊くらいでも平気で10分くらいフリーズしてるからなぁ。何かストレージ内で面倒な処理してるんだろうけど、UI放ったらかしで画面上の時計まで止まっているとか、一体どういうOSなのかと……。
ただ、現用のkindleは今ひとつ食指が伸びないんだよね。
Oasisはアシンメトリなのが駄目だし、Paperwhiteにはページ送りボタンがない。Voyageの完成度が高過ぎるのが問題か。
検索してみると「Voyageの後継機開発してるぜ!」というニュースは見つけたのですが、開発されているVoyageは10.1インチとかどこか違う方向へ進んでいる模様。
うーん。悩むねぇ……。
2019年9月3日(火曜日)
「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」が完成したとか。
長かったですなー……。当初射上げ予定が2011年でしたから、10年遅延ですか。
しかし意欲的なプロジェクトなんですよ。太陽‐地球軌道のL2点に留まる予定で、これで地球を使って太陽の影響を減らそうというわけですね。ただその代わり、地球から150万kmの彼方なので、ハッブルのように修理しに行くわけには行かなくなったわけでもあり。
射上げは2021年を予定していますが、何のロケットで射上げるんだろうかと確認してみたら、アリアンVで射上げ予定だとか。まあ、このサイズの宇宙機を惑星軌道に送り込めるロケットなんて限られてるもんなぁ。
2019年9月4日(水曜日)
「USBの次世代規格「USB4」の仕様を正式発表 Type-Cで40Gbps伝送が可能に」とか。
実際に製品が出てくるのはまだ先でしょうが、ほぼTHUNDERBOLTを丸呑みした仕様になってるっぽいですな。これはこれまでTHUNDERBOLT推しだったAppleが喜びますね。(というかAppleの政治力で決まったんだろうけど)
それにしても、多分PCに搭載される全てのUSBポートがUSB 4となるわけじゃなくて、いくつかのポートが4、3.x、2.0と区別されるんだろうなぁ……。
2019年9月5日(木曜日)
「[PowerShell] ForEach-Objectの新機能、ForEach-Object -Parallel について」とPowerShell 7で面白そうな機能が追加される由。
ああ、これ良いなぁ。
これまでPowerShellでの並列処理は結構四苦八苦してたんだけど、これで凄く楽になる。Begin{}やEnd{}が使えなくなるので使い所は考えないといけないけど……。
あとは現用のPowerShell 5.1との互換性がきちんと保たれれば良いのだけれども。(PowerShell 6はあまりにも非互換の変更が多過ぎた)
2019年9月6日(金曜日)
ジンバブエのムガベ元大統領が死去。95歳。一時は百歳まで大統領と吼えていたわけですが、やはり人間だった模様。
それにしてもこの人理学修士(経済学専攻)だったんですね。どうして博士貰えなかったんだろう?
あの業績は空前絶後、人類不到の偉業として永遠に顕彰されて然るべきではないでしょうか。今からでも遅くはないので、経済学博士号を授与するのが良いと思われます。
後世彼の名はハイパーインフレと共に語られることでしょう。
合掌。
2019年9月7日(土曜日)
「一卵性の三つ子、銃犯罪で禁錮刑 英警察「同一のDNA利用」」とかいう面白おかしい(?)ニュース。
一卵性多胎児は基本的に同一のDNAを持つので、通常のDNA検査では違いが出ませんからね。現代ならではの「入れ替わりトリック」ではないでしょうか。
とは言え、実は一卵性であっても指紋等の後天的な形質は異なることが知られておりまして、DNAのみに頼らなければ充分識別は可能だったりするのですよね。
というわけで、この事件も無事解決されたのでありました。どっとはらい。
2019年9月9日(月曜日)
日曜夜に颱風が来る!ということで買い物に行ったらすごい人出。皆考えることは一緒なのか、水のボトルを箱で買っている人とか目についたり。
ともあれ、火を通さなくても食べられるものを買い込んで、家の戸締まりもして、颱風を待ち受けていたわけです。
それにしても凄い颱風でした。古い賃貸なんで隙間が結構あって、入り口扉のポストから風が吹き込んでくるとか。
東京では8時半過ぎには大分風雨が収まってきたのですが、外に置いていて飛ばされて行った自転車を回収したりとかしてようやく人心地。
2019年9月10日(火曜日)
颱風の被害が千葉県房総半島方面で甚大なる模様。高圧鉄塔が倒れて千葉県内のかなりの範囲が停電と。
しかしこうなると電力会社頼みなんでなぁ……。勿論、全国の電力会社から応援は入っているでしょうが、被害規模に対してどうにも手が足りない様子。
自衛隊なんかも、倒壊した家屋からの人命救助やら、急を要する患者の移送・搬送やらならまだしも、鉄塔自体を建てるわけに行きませんしね。
それにしても、こんな時に内閣改造とか、暢気過ぎませんかね……。
2019年9月11日(水曜日)
H-IIB F8の射上げを待っていたら、発射台から火災発生により中止に。
そんなこともあるんだー……。
いやまあ、ロケットに引火しなくて良かったけど、射上げは延期に。原因究明と対策構築までしばしの我慢ですな。
2019年9月12日(木曜日)
Windows Updateが終わらないマシンが……。ノートPCなのに途中でディスプレイが落ちて復活しなくなるとか、本当に勘弁して下さい。なんかディスクアクセスしてるから強制終了させるのも怖かったし。
結局強制終了させたんですけどね。
どうも依存関係上間違った順番でUpdateがかかったのが原因っぽい。2回ほど再起動して何とか終わったけど、さすがにCore2Duoなんて古いマシンとなると、Windows 10も辛いなぁ……。
2019年9月13日(金曜日)
えー、新入閣の竹本直一IT担当相ですが、「日本の印章制度・文化を守る議員連盟」(はんこ議連)の会長なんだそうです。
入閣待機組の解消という事情は分かるんですが、もう少しですね、適材適所をどうにかして欲しいものなんですが。
2019年9月14日(土曜日)
「サウジ石油施設にドローン攻撃 イエメン「フーシ派」攻撃主張」と、世界を搖るがしかねない報。以前から危惧されていたとはいえ、現実に起こるとやはり衝撃は大きいものです。
ドローンを使った航空攻撃は低費用で効果が大きいという話になるわけで、今後、広く使われるようになるんじゃないかと。頭が痛い。
日本の周辺国では、既に北朝鮮が偵察用途にドローンを使用していることが知られていまして、ぶっちゃけこういうものに爆薬積んで要衝に突っ込ませるだけでえらいことになるわけです。
戦時に戦場であれば、対空機関砲なりで撃墜してしまうことは難しくないでしょうが、平時に民間地でとなると、勝手が違ってきます。対策を含めて、難しい問題です。
2019年9月15日(日曜日)
加島美術に小早川秋聲を観に行く。
やはり本物を直に見るのは、写真や画集を見るのとは違って情報量が多いですね。金や雲母といった絵の具は写真ではなかなか質感を感じるのは難しいですし、絵の具の盛り上がり、筆を重ねた痕跡などは尚更です。代表作?と言って良いのか、「國之楯」は完成後に入れられたとされる改作の跡が見て取れました。
小早川秋聲をコレクションした美術館はないようなので、こういう機会でもないとなかなか現物にはお目にかかれないので、貴重な機会でした。
2019年9月16日(月曜日)
午後に急な胃痛。
ずっと布団にうずくまっていたんだが、なんか昼に悪いものでも食べたっけ?
2019年9月17日(火曜日)
炊飯器のタイマーがイカレた。
ナショナル製SR-XA05とか、検索しても画像すら出てこん。Panaconicのサイト内で検索してもN/A。
当然といえば当然か。1993年だもんなぁ、買ったの。
とりあえず駄目になったのはタイマーだけで、炊飯はできているが朝起きたらご飯が炊けていなかったのは辛い。買い替えを考えよう……。
大学進学時に購入した家電の生き残りは、シャープ製電子レンジRE-M30のみになった模様。
2019年9月18日(水曜日)
「Amazonや楽天に振り回されない自由な電子書籍リーダーの開発プロジェクトが進行中」とかいう記事を見て、なんかピントずれてるなぁ、と。
端末それ自体が問題なのではなくて、DRM、そしてDRMを使った囲い込み策に問題があるわけでして、それをどうにかしないと解決にはつながらないのです。
DRMを使うにしても、例えば販社横断で共通のDRMを使うとか、あるいは異種DRMを共通のAPIで扱えるようになっているのであれば、販社による囲い込みは起こらないと思われます。
EPUBなんか元々DRM部が分離してるので、そういう使い方ができるはずなんだけど、hontoなんかは仕様とは全然違う、ファイル全体を暗号化する独自DRMを採用してたりする。EPUBって言ってるけど、あれEPUBじゃないじゃんよ。
結局のところ、販社側に囲い込みをする意志があることが原因なんで、端末だけ用意しても駄目なんだよなぁ。
2019年9月19日(木曜日)
東日本大震災による福島第一原発事故について、東京電力の刑事責任を問う裁判の一審判決が出たらしく、全員無罪とか(参考ページ)。
正直、妥当ではないか、としか。
過去何度か言及していますが、本来的に刑法は「罪を犯す意思がない行為は、罰しない。」(38条)なのです。その後に例外的に「ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない。」とされ、第28章に「過失傷害」がある他、過失○×(過失往来危険とか)が規定されています。
なので、何でもかんでも過失が犯罪になるわけではなく、現在ではかなり厳し目の要件が過失犯には設定されることが通例です。
そのことを考えれば、裁判所の判断は適切かと思います。
そもそも、刑事裁判で罰を与えてどうするのか?という視点は大切だと思います。
刑事裁判では一般に、社会秩序の維持を公益とします。他者の財産を盗んでも罰せられなければ、盗んだ者勝ちになってしまいます。人を殺して罰せられないなら、気に食わない奴は殺してしまうのが利益になってしまうでしょう。当たり前ですが、地道に努力するより、暴力で他者から奪った方が遙かに簡単です。しかしそれでは健全に発展する社会の構築が難しくなります。
故に、国家は権力を以ってこれを統制せむとし、法を定め、犯した者を捕え、裁き、刑罰を課し、社会の秩序を保つわけです。
しかし「事故」は、悪意を以って社会秩序を毀損する行為ではないのですよね。勿論、満たすべき安全規格等を満たしていなかったというならば犯罪にもなりましょうが、「未曾有の」なんて冠が普通に付けられるような天災によって発生した事故に、「刑事責任」を問うことができるのかは、かなり疑問です。
それよりも、事故再発防止を考えれば、当事者から事情を聴取し、事故調査報告書をまとめ、再発防止策を考案し、これを講ずるのが適切になる筈です。しかし刑事裁判となってしまうと、証拠は司法当局に差し押さえられ、一般には閲覧できなくなりますし、被疑者・被告人となった人には不利な証言を拒む権利が生じます。結果として事故調査は遅れ、または不完全なものとなり、全体的な社会利益を損ねてしまいます。
これは天災にまつわる事故だけではなく、あらゆる「事故」に共通する問題ではないかと思います。
そろそろ日本でも、思い切って刑法38条の後半を削除する時期ではないかと思う次第。
2019年9月20日(金曜日)
先日のH-IIB射上げ中止ですが、火災の原因と再射上げスケジュールが発表に。
火災原因の方は推進薬充填作業中にエンジンの排出口から滴下している酸素が、開口部の耐熱材に吹きかかり続けることで、発生した静電気が発火源となり延焼した可能性が高い
となっていて、これ過去には同様の事例がなかったんだよな?とか。
エンジンの排出口から液酸が滴下することは過去にもあっただろうし、それが煙道の開口部に滴下することもあったと思うんだけども。
はてさて。
2019年9月21日(土曜日)
「遺伝子組み換えされた蚊を野生に放ち撲滅する実験が失敗、予想外の結果に」と、遺伝子組み換え技術を使った不妊虫放飼が失敗に終わったという話。
やはり生物の遺伝子は多様性の宝庫だなぁ……。
こういう結果を見ると、旧来式の放射線を使った不妊化の方が適切だったように思えてくるが、何かこれを採用できない問題でもあったのだろうか。
……予算以外の技術的問題で。
2019年9月22日(日曜日)
14日におきたサウジアラビアの石油施設への攻撃ですが、自爆ドローンも使われていたことは使われていたのですが、どうも巡航ミサイルQuds 1が主に使われたという話になってきて、一気にキナ臭くなってきた。
イエメンのフーシ派が発表した巡航ミサイルQuad 1はイラン製というのが専らその筋の見解で、しかもサウジ軍部の発表によれば北側から石油施設に突っ込んだとか。
これ、ドローンは偽装で主攻は巡航ミサイルだったんじゃ……。
それにしても状況をどんどん悪くしていってるな、イラン。どうしてそうなるのかは分かるんだっけど、やるせない。
2019年9月23日(月曜日)
20日に疑問を呈した件、JAXAで説明会があったらしく。
なるほど。ほぼ無風だったので滴下する液酸が飛び散らずにかかったのが原因、と。
この短い間に原因推定から実験、そして対策まで施すとは、実に素晴らしいな。
25日1時の射上げが楽しみだ。
2019年9月24日(火曜日)
「観艦式韓国不参加を正式発表、政府が招待せず 交流進む中国は初参加」と。
敵対陣営に属しているわけでもない隣国が、観艦式に呼ばれないというのは、かなり異常な事態と言って良いかと。本来同一陣営ではない中国が参加していることを考えれば特に。
このまま何処まで対立を進めるつもりなんですかねぇ、韓国は……。
2019年9月25日(水曜日)
H-IIB F8は問題なく射ち上がっていった。
事前に色々トラブルはあったけど、綺麗な射上げだった。
2019年9月26日(木曜日)
KADOKAWAのラノベは自社のBOOKWALKER以外の電子書籍ベンダでは配本が一ヶ月遅れだと思っていたんですが、今月から同日発売になってた模様。月末になるまで気づかなかった。
今月は妙に誤字脱字が多いなと思ってたけど、作業負荷が高かったのかも知れんな……。
2019年9月27日(金曜日)
「ハル研「PasocomMini PC-8001」の単体販売が決定」とか。
もうNEC自身がやればいいのにな。
PC-8801復刻版とかPC-9801復刻版とか。
……PC-100復刻版とか。
2019年9月28日(土曜日)
ただいま絶賛開催中のラグビーワールドカップで日本が世界ランク2位のアイルランドを19-12で倒すというジャイアントキリングが。
思えば4年前に南アフリカを倒した時にも思いましたが、試合見るともう完全に相手の方が実力が上で、前半なんかやりたい放題やられてた感じ。
それでも粘り強くディフェンスを続けて小差で後を追い続け、後半に逆転。そして最後まで攻め続けてアイルランドに逆転の目を与えませんでしたな。
ロシアに勝ち、アイルランドに勝った。次はスコットランド。これも強敵です。
2019年9月29日(日曜日)
kindle端末のmicro USB端子が、大分周辺が削れてきて、そろそろ何か考えないといけないなぁと考えていたんですよ。
とりあえず磁気でプラグ部が着脱できるケーブルに変えることを考えました。(こういう奴)
こうすれば、本体のレセプタクルにプラグを抜き差しする回数が減りますからね。
ただ、色々各社から出ているマグネット式ケーブルは、どれも互換性がなく、一社を選んだら少なくとも家の中では統一しないといけないため、製品選びは慎重にならざるを得ず、これまでなかなか踏ん切れませんでした。
個人的な要請としては、データ通信・電源供給の両用であること。これは電源オンリーのものも結構あるためです。そしてできれば円形で接点の向きを問わないこと。
ところがこの二つの条件を満たすものがなかなか見当たらず……。
で、ようやく見つけたのがサンワサプライKU-MGD1でした。型番違いでUSB Type-Cがあるのも良いですね。
取り付けてみたけど、とりあえず干渉等の不具合はなかった。理想を言えば、もう0.5mmくらい接点の直径が小さかったら嬉しかったけど、難しいかな。
他のmicro USB製品にも広げるかどうかは、少し様子を見てから。
2019年9月30日(月曜日)
先週放送されたNHKのひとモノガタリ「あのタックルの先に〜日大アメフト 学生たちの16か月〜」をようやく観たのですが、なかなか興味深い内容だった。
悪質タックル事件から出場停止処分となり、チーム指導陣の総入れ替え、学生自治の開始という、いわば“民主主義の萌芽期”みたいな状況が突如現出してしまった学生チームで、一年半の間に何が起こったか。
素晴らしいのは、当初の学生自治が結局のところ旧指導陣のやり方を踏襲し、遅刻に罰を与えるといった“道徳的”な手法に終始し、充分な目的志向や手法の検討がなされずに漫然と行われ、また従う学生たちも「(学生)幹部に言われたんで」と言って従っていたことを包み隠さず映したこと。それが変わっていく様を、短いながらも追いかけたところ。
惜しむらくはそれらに果たした学生以外、つまり新指導者層の存念と役割について殆ど触れなかったことでしょうか。
正直、30分では足りないな、と思いました。BS1スペシャルあたりで拡大版やらないかしらん。