哀愁日記
底に哀はあるの。

もしくは、

「常識日記 文科系的日常」


西紀2015年9月分

Caution!

このページはあくまで小熊善之個人の責任において製作されており、坂村健先生及びTRONプロジェクト、パーソナルメディア社、並びにYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は関与しておりません。
守秘義務の関係上、伏せ字になっている箇所があります。伏せ字の中身を御推測なさるのは結構ですが、あてずっぽうの内容を他者に広めて誤解を拡大再生産することだけはないようお願いいたします。

目次 | 前月 | 初日 | 末日 | 翌月

2015年9月1日(火曜日)
 仕事帰りにアキバで買い物。
 ……は良かったんだけど、目的のものが見当たらず。おかしい。ネットショップから確認したら在庫があったのに、店頭にはなかった。
 まあ、ありがちな話ではあるのだが……。

2015年9月2日(水曜日)
 重量物を動かしたら、左手の握力が死んだ。
 これからしばらく荷物の運搬が続くので、鍛え直さんと駄目だなー。
 とは言え、問題は家から持ち出した資料を持って帰ってきても置き場が既にないことだ……。

2015年9月3日(木曜日)
 目立つ色が良いな、と思ってオレンジ色のLANケーブルを買ってきたら、既にハブに3本も刺さっていた罠。毎度同じことを考えてるんだな>自分
 次は緑色でも買っとけ>未来の自分

2015年9月4日(金曜日)
 スラド経由「Unicode規格に食物アレルゲンを示す絵文字の追加が提案される」というネタを見て、このタイミングで文字コード業界(?)を離れられるのは幸運かも知れんと心底思う。
 絵文字は、超個人的には、日本の携帯電話との互換性のための文字と規定し、それ以外一切使用を禁ずる規定を付けてUnicodeに採録すべきだったと思っている。
 しかし地獄の釜の蓋は開き、底は拔け、今や融解した原則は地獄で煮え滾っている。
 「それは文字なのか」「文字コードで識別されるべきものなのか」という検討は、今や遠い昔の物語となり、今や「ぼくのかんがえたちょうすごいえもじ」が次々と舞い込む時代である。
 嗚呼Unicodeよ永遠なれ。

2015年9月5日(土曜日)
 以前適当に作ってなんとか運用カバーしてきていたスクリプトを修正する。拔本的な…とまでは行かず、これまたかなり適当に修正を繰り返し、何やってるかわからない見通しの悪さが増しただけの気も。
 いい加減、ちゃんとしたプログラミング言語を学ぶべきだ、という気がしてならないのだが、それは負けだという気もするのだ。
 ああ、そういえばPowerShell憶えたかったなぁ……(Windowsになら標準でついてくるところが魅力)。

 7月末にレユニオン島で見つかっていた残骸は、正式にMH370便の物であることが確認された
 これにより、MH370便がインド洋の何処かに墜落したことだけは確かになったわけだ……。


2015年9月6日(日曜日)
 「タジキスタン国防副大臣、内務省機関を襲撃 22人死亡とかいう、実にヒャッハーなニュース。
 近代的な国家では、公の暴力装置は公権力によって統制されているわけですが、失敗国家というかアレな国ではその辺の公私の境が曖昧というか混沌としております。公の暴力装置なのか私兵なのか、曖昧なんですよね。
 なので、こういうことが起こってしまう、と。
 まあ、軍隊というよりは軍閥、政府というよりは軍閥の寄り合い所帯、という国はさほど珍しいものでもないのですが、「珍しくない」という事実から目を背けようとしている人達は、国内におられますな。

2015年9月7日(月曜日)
 雨降りの月曜、ラジオを低くかけて……。(by クレヨン社「やさしい雨」)

 我が家の実験環境と化しているMebiusPadであるが、10.1インチでWQXGA(2561×1600)、300ppiという環境なので、bit by bitな表示をすると文字がさすがに小さすぎる。そこで、dpiスケーリングを使うのだが、これを使うと今度は一部のアプリケーションで表示がぼやける。(参考
 Windowsの歴史的経緯から已むを得ないところではあるのだが、アプリごとに、ウィンドウごとにスケーリングできるようにOSを最初から作っておけば良かったのにと思わずにはいられない。Windowsの画面の解像度の設定については、屋上屋根を架す複雑さだ。
 かくして、アプリごとに設定できる「スケーリングしない」設定をするアプリごとに決め打ちする作業がようやく終わりを告げようとしているのだった。
 Display PostScriptって90年代の技術なんだけどなぁ……。


2015年9月8日(火曜日)
 職場のビルで非常放送がかかり、塔屋の火災報知機が発報したとか自動アナウンス。
 アナウンスが数度に亘り、鎮静の兆しを見せないため、徐々に職場ではビル管理会社の誘導を待たずに避難するか?という空気になってくる。
 私も荷物を確認しながら、いつでもPCを止められるように、時間のかかるDBのシャットダウンを始める。
 さて、本格的に逃げ支度をしようかね、と思ったところで館内放送がかかり、探知機に水が入ったことによる誤報であることが伝えられた。

2015年9月9日(水曜日)
 颱風襲来絵詞。
 帰りに山手線が止まってて、さあてどうやって帰ろうかと頭を捻る。
 浅草線に乗って三田へ移動し、三田から白金高輪へ戻って南北線に乗換、というルートを選択する。
 が、浅草線は直通の京成線が既に遅れており、五反田からの列車は泉岳寺止まりで三田まで辿り着かない……。こういう時は柔軟に泉岳寺止まりの列車を浅草線区間だけでも走らせられれば良いんだろうけど……待避線がないんだろうなぁ。
 ともあれ、大体所定のルートを辿って北区まで。あとは歩いて家まで帰るだけ。
 最後の20mくらいで物凄い豪雨に見舞われた。

2015年9月10日(木曜日)
 本州東海上にある元颱風18号の熱帯低気圧から供給され続ける南風が積乱雲を次々と製造し続け、バックビルディング現象が関東を南北に貫く雨の帯を作った結果、栃木と茨城で大水害が発生。特に鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市の状態が悪い。
 一方の私の方も、朝から鉄道ダイヤは乱れっぱなしで、いつも乗る列車が運休嚙ました挙句、代わりに乗った列車は行き先変更されて、朝から消耗し尽くした。
 休むべきだったかも知れん。

2015年9月11日(金曜日)
 Excelにあるだろうと思っていた機能がなくて、LibreOffice Calcで作業。場当たり式だけど、これで多分なんとかなるべ。
 しかし、気が付くとLibreOfficeも大分使い勝手が上がってきたな。駄目なところもあるんだけど。
 Writerとか、フォント切替を多用したRTFを読むと途中でフォントが正しく適用されないとか、かなりアカン感じだけど。IVSの処理も……。

2015年9月12日(土曜日)
 朝、地震。
 大きくはないが長いな……と思っていたが、東京で最大震度5弱を観測したそうな。当区は公式には震度4だったが、体感では震度3といったところ。
 被害もなし。

2015年9月13日(日曜日)
 MebiusPadSoftDMAを仕込んで、STB(HDD/BDレコーダ兼)に接続。DLNA(DTCP-IP)経由での番組視聴が可能になることを確認。ただし、ストレッチ再生ができないので、等速のみ。
 その点、DiXiM Digital TV plusはどうかいな?と思ったのだが、残念ながら体験版が動かず確認不能だった。(Atomは動作対象外らしい)
 うーむ。ストレッチ再生がないと厳しいなぁ……まあ、致命的ではないのだが。

2015年9月14日(月曜日)
 朝、コンビニに寄ってビッグコミックスピリッツを買う。
 勿論読切目的。
 21世紀かと思ったら20世紀の安定の光画部であった。

2015年9月15日(火曜日)
 あ、10月3日ダブルブッキングや……。

2015年9月16日(水曜日)
 Windowsのフォント周りの挙動に悩まされる。うーむ……一体これはなんだろう。
 アプリケーションソフトのバグ(?)も絡んでいるっぽい感じであり、原因の切り分けが進まない。
 そして何より2年前のタイムスタンプの付いた自分の過去の仕事がよく思い出せないことが、混乱に拍車をかけている。
 おかしい、やろうとしたことと出来上がっているものの間に食い違いがある。
 うーむ……。

2015年9月17日(木曜日)
 雨。

 朝、目黒駅で山手線に乗換えて、ドアが閉まるのを待っていたら、対面の外回り電車が走り始めて……急停車。
 なんだろう?と思いつつ発車を待っていたのだが、内回りも動かず。
 これは事故か何かか?と思っていたら車内アナウンスがあって、今まさにこの駅で非常停止ボタンが押されたと……。
 閉じ込められなかっただけでも幸いか。


2015年9月18日(金曜日)
 仕事休んで病院へ。
 もう少し我慢するつもりだったんだけど、痛みが消えて、ついでに感覚も麻痺してきたので、こらマズい、と。
 で、膝に針を入れて水を拔いたわけですが、38mℓ、シリンダー2本分程も水が溜まっていました。
 水を拔いたお蔭で大分楽になったんですが、今度は感覚が戻ってきて痛みが……。
 何事もままならんものである。

2015年9月19日(土曜日)
 共産党が『「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」の実現をよびかけます』とか、どこの時代の人民戦線だと。
 別に訴えるのは自由ですが、それこそ歴史上のスペイン人民戦線と同じ結果を呼びそうな気がしますね。政権奪取だけが目的で、結果から見れば単なる野合であった、と。
 まあ、連中が人民戦線を形成できるほどの支持を得ているかと言われると否なわけですが。世論調査の結果を見る限り、野党が全部大同団結しても自民党に対抗し得ない。それこそが日本の政治の問題ではないかと思いますね。まともな政策を立案できるのが自民党しかいないという辺りが。
 “Alternative One”が切実に欲しいのは、むしろ自民党支持者じゃないかと……。

2015年9月20日(日曜日)
 あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
 朝起きたらジャパンが南アフリカに勝利していた
 な…何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…
 というわけで、ラグビーワールドカップ2015イングランド大会で、“史上最大の番狂わせ”と報じられた大逆転劇が降ってきました。
 正直、ランキング3位の南アに、13位の日本が勝つというのは、事前に予想していたら笑い飛ばされる話ですよ。ラグビーは番狂わせが起きにくいスポーツですから、これだけ順位の差があれば、通常は南アが40点くらい差を付けて勝つと考えられます。
 それが、蓋を開けたら32-34、それも終了直前ロスタイムでの逆転トライですよ。
 ワケガワカリマセン。
 試合の録画を見ると、南アがゴリゴリと押してくるのを組織ディフェンスで粘り強く防ぎ続け、攻撃ではボールを動かして搖さぶって振り回し、当初余裕を持って試合を運んでいた南アから余裕を奪っていき、ファウルを誘い、後半終了近辺にはイエローカードでシンビンを得て、最後の最後に同点のキックではなく逆転のトライを選んでゴールに突っ込むという、奇跡の女神が隊列を組んで歩いてもまだ足りないくらいの塩辛い試合でした。
 いやもう、フィジカルにしても走りのテクニックにしても南アが圧倒的で、ツーマンタックルが綻んだ瞬間に突破されてトライを喰らってるし、ここぞのモールにはバックスまで加わって押さないと押し負けるし……完全に実力面では南アが上でしたよ。
 日本はとにかく運動量で勝負。タックルは低く、そして常に二人がかりで。フォワードもバックスも、倒れたら直ぐに立って走る。遊兵を作らない素早い運動を80分間続けてました。
 最初は余裕で勝てるだろうと舐めてかかっていた南アが徐々に余裕を失ってきてプレーがラフになり、ノットロールアウェイを連発し、ペナルティキックを選択して安易に勝ち越しを選び、守りに入ったところで、最後の最後まで諦めずにトライを狙った日本がギリギリ薄氷の勝利を得た、本当に素晴らしい試合だったと思います。
 日本が属するプールBには、事実上格上しかいないわけで、以後の対戦相手は練習試合気分を捨ててくるでしょう。次のスコットランド戦こそが、日本の真価を問われる試合になると思われます。
 ああもう、後はなんでも良いや。

2015年9月21日(月曜日)
 何か忘れてると思ったら、横田の基地祭が昨日だった……。
 今日は朝から体調が優れず、痛み止めを飮んで横になるばかり。

2015年9月22日(火曜日)
 昨日行けなかった美術館に朝一で出かけたりする火曜日。今日はなんで休みなんやったっけ……?
 午前10時の開場に合わせて行った筈なのに、既に大行列ができているとか、一体なんですかこの展覧会は………。
 展覧会を出た後に上野公園を散策したりして、そういえば暫く見ない裡に上野公園も色々変わったなぁ……。
 私が学生の頃は、怪しいイラン人が偽造テレカを売りさばいていたものだが、その頃の怪しい雰囲気は完全に払拭されて、今やビニールハウスすら目立たない。

2015年9月23日(水曜日)
 「独VW、排ガス規制回避するソフト搭載 米当局が捜査との報道が世界を駆け巡っております。
 所謂「クリーンディーゼル」車については欧州が先行しており、日本は追いかける立場、米国は乗用車用のディーゼルエンジンをビッグスリー等は作っていないので……
 うーん。これ、どこまで問題が広がるんですかね。最悪の場合、実は排ガス規制をクリアできていなかったなんてことになると、売った自動車を回收する羽目にすらなりかねないわけで……。
 ただ、超個人的には、乗用車用のエンジンとしてディーゼルはどうかと思います。あれはもっとパワー・ウェイトレシオに余裕があるモビリティで使うべきものじゃないかという気がします。

2015年9月24日(木曜日)
 VWのディーゼル排ガス問題は、実は欧州でもやってたという話が飛び出して、更にBMWに飛び火。どこまで火の手が回るのか……。
 うーん……欧州における「クリーンディーゼル」ブームってのは、結局はまやかしだったのか。

2015年9月25日(金曜日)
 なんか東京五輪のメインスタジアムになる新国立競技場の問題で、下村文科相が引責辞任するとか内閣改造まで留任するとか。
 下村文科相個人については就任当初から既に問題を指摘している人なので、辞任することについて全く惜しいとは思わないのですけれども、思ったより長く務めた弊害はあちこちに出てきていますね。道徳教科問題とか……。
 本来ならそういった非科学性の問題が辞任の引鉄になることが望ましかったのですが、結局は新国立競技場問題が原因になってしまいました。これでは、後任がどうなるかについて、全く保証がないのですよ……。

2015年9月26日(土曜日)
 月刊スピリッツは何処にありや、全世界は知らんと欲す。

2015年9月27日(日曜日)
 なんか国会の安保法制で違憲性がうんたらとかいう意見が見られるんだけど、違憲立法審査権が最高裁判所に附与されているということは、システムとして見た時に国会は違憲立法を成し得ると考えるのが普通だと思う。勿論推奨される話ではないが、可能不可能というなら可能だと思う。システムとして国会は違憲立法ができないのであれば、最高裁にその判断をする権能は必要がない、ということになる。
 従って、国会で成立した法やその他行政権に基づく省令等は、最高裁によって違憲判断が下されないかぎりは推定合憲である、と言えると思う。日本には言論の自由があるので、それをどう議論するのも自由ではあるが、その公布時点で違憲であるとは断言できない。(国会にもその権能はない)
 で、憲法の解釈について言えば、これまた時勢に応じて変化するもので、民法における非嫡出子問題などは、憲法も民法も改正されていないのに途中で最高裁の判断が変わったものとして好例だろう。つまり、憲法解釈もまた時代背景によって変わり得る。
 結局、どんな法律でも、憲法であっても、変化は避けられない。問題は変化が求められたときにどれだけ適切に変化できるかであって、その点において日本国憲法は些か硬性に過ぎる嫌いがあるように思う。

2015年9月28日(月曜日)
 フランスが難民急増によって方針を転換、シリア空爆に踏み切ったそうな。
 オランド大統領って、就任以来、ほんとあちこち出兵してるな。実は大統領選では撤兵論者だったんだけど、現実に対処する能力があるのは悪いことではないわな。
 ただまあ、シリアに関して言えば遅きに失した、という印象だけど。内戦勃発直後に欧州が全力で介入していれば、今のような難民問題は起きなかったんだぜ……。まあ、それがロシア問題で難しかったというのは分かるんだけどねぇ。そのロシアもシリアに出兵しているし、今や大国の代理戦争の場と成り果てた感あり。
 米国のシリア民兵育成計画は、シリアに送り込んだ民兵があっという間にイスラム系武装組織にとっ捕まって武器弾薬を提供した形になってしまったそうで。上手くいかないだろうと思われた手法が、やっぱり上手くいかなかったという話である。米国はどうして過去にも失敗した手法を(以下省略)。
 果てさて。後始末はどうするのやら。

2015年9月29日(火曜日)
 2006年に港区芝で起きたシンドラー社製エレベータの事故の刑事裁判が一審判決を迎えたそうで
 で、とりあえずシンドラー社の社員は無罪。残るエレベータメンテナンス会社の社員3名は有罪判決も執行猶予付き。有罪判決を受けた方々が控訴するそうなので、まだまだ裁判は続きますが、大体結論は出たんじゃないかと思いますね……。
 ちなみに、警察の捜査とは別に事故調査が進められておりまして、以下の3つの報告が出ております。  正直言えば、シンドラー社製の当該エレベータの設計は必ずしも良いとは思えませんが、しかしだからと言って何かの法令違反や規格を満たさないといったものでもなく、順当に考えて直接原因はブレーキのメンテナンス不良です。じゃあ業務上過失致死の要件たる事故予見可能性について考えれば、どう頑張っても直接メンテナンスに当たった人間がマニュアル通りにやってたということなら、強くこれを咎めるのもやはり無理でしょう。
 そんな不毛な法廷鬪争より、事故機の改修やらメンテナンス体制の刷新を命じた方が余程意味のあることだと思わずにはいられません。

2015年9月30日(水曜日)
 国慶節を前にした中国広西チワン族自治区で連続爆発事件が起こったそうな
 現地当局の話として、13箇所で郵便物が爆発とか、かなり大掛かりな様相。
 ここんとこテロが増えてるからなぁ、あの国は。
 内憂を外征で吹き飛ばそうなんて考えなきゃいいんだけど。