昨日起訴された47氏の保釈が決定されたのですが、検察がこれに準抗告を行い、執行停止になっているようです。つまり、まだ代用監獄(ぶっちゃけ、警察署の留置場)にいるということになります。
勾留が認められた時点でおかしいとは思うのですよ。だって、事の起こりの逮捕劇から半年、47氏は任意の事情聴取には応じていた訳ですし、ノートパソコンなどの機材は全部押收されてしまっていたわけです。証拠の隠滅のしようがない、というのは勾留事由開示の際に弁護団側が指摘した通りです。警察署内という心理的肉体的圧力のかけやすい場所に外界から隔離し(彼は接見が制限されている)、警察にとって都合の良い自白調書に署名させたいのではないかと勘繰ってしまいます。
せめてちゃんとした拘置所に移して欲しいものです。
Winny関係で、また新たな訴訟が一件おきました。北海道警の警官の、仕事に使っていた私物のパソコンから捜査資料がWinnyで流出した事件がありました(4月30日発表)が、その被害者となる流出した資料に載っていた人が、北海道を相手に損害賠償請求訴訟を起こしたそうです。
事件の経緯からして、北海道警が当初被害者に行った説明が間違っていたとは思いませんが、正確でもなかったんでしょうね。Winny上では相変わらず流れているわけですから。
どんな裁判になるやら。
訴訟じゃないんですけど、Winnyの利用を激しく煽っていたネットランナーですが、朝日新聞の取材に対しソフトバンクパブリッシングの広報は「ウィニー自体は違法ではないと考えるが、著作権法違反が広がっていると認識しているので、違法だと疑われるファイルのやり取りは掲載せず、使用方法の紹介にとどめてきた。今後も倫理的な編集方針を守る」と答えたそうな。
ネットランナーの編集姿勢については、私は別件で2002年に苦言を呈しているくらいなので、その「倫理的な編集方針」とやらは私とは相容れないものであるように思えます。
ソフトバンク系の編集方針って、よく判りませんよ。例のYahooBB!の顧客名簿流出事件に関ったとして新たに捕まった二人のうち一人がPC Japanでライターをしてたっていうんで、雑誌を休刊にしたり、IT Mediaから記事を削除してみたり。
清い正論としては判決が確定していない段階でのこのような処置は如何なものかと思いますし、実利的には容疑者当人が書いたセキュリティ関係の記事は非常に参考になると思われるので是非読みたいものです。
参院を通過して、衆院文部科学委員会で審議中の著作権法改正案ですが、原案通り可決成立する見通しだそうです。
一体この国はどこへ向かおうとしているのやら……。
殆ど死に体の様相を帯びてきている三菱自工ですが、現行車種のほぼ全ての車種にまつわるリコールとは、また豪快な…。この際だから膿は全部出した方がいいのですが、膿を出しきるのが先か会社が死ぬのが先かって感じになりつつありますね。
国土交通省ちゃんと仕事してたんですかね。
人間の死体を埋めたら、その上に犬の死骸を埋めておけとはよく言われることですが、逆の立場に立つと、掘る側は当然それを弁えて、犬の死骸が出てきたらもっと深く掘らないといけないわけです。
ついでに言えば、手品師が右手を見せたら左手の動きを追え、というのと同じで、三菱自工と同様の病巣が他社にもありはしないかと目を光らせるのも大切です。
そのために税金払ってんだから、仕事しろや。>役所
方々で懸念の意を表明……というより赤裸様に反対されていた著作権法改正案ですが、本日衆院本会議で可決・成立しました。
いよいよおかしくなってきてます、この国の著作権。
この新しい法規制で利益を得るのは、海外アーティストの国内盤を手掛けるレーベルや、国内アーティストを海外に売っているレーベルなど、要するに音楽屋さんであって、実際の著作者や実演家は直接的な受益者ではないですね。これが一昔前なら、こういったレーベルがなければアーティストだけでは販路などなかったので、両者の利益はほぼイコールだったのですが……。
日本の周辺諸国みたいに所得も低けりゃ人件費も廉いところのCDと国内盤を比較されたら堪らんという言い分は一応理解できるんですが、でもそれって結局価格でも内容でも勝負できないって言ってるようなもので、そんな商業を保護せんとあかんとは思えないですなぁ。
価格で勝負にならないのであれば価値で勝負しないといけない筈だろう?
レーガン元大統領が亡くなったそうな。享年93歳。晩年、アルツハイマーに冒されていることを公表したのが、記憶に新しい。
強いアメリカを掲げ、カーター政権における融和策をひっくり返し、ソ聯のゴルバチョフ書記長との軍縮など、色々記憶に残る大統領ではあった。
なんか米国コロラド州で、1インチの鉄板(後日注:0.5インチの鉄板2枚の間にコンクリを流し込んでいたそうな)を溶接したブルドーザーで男が街を暴れまわったとかいう奇天烈なニュースが。報道によると、街の区画問題に怒った挙げ句の行動ということなんですが……そこまでやるか、普通? いや、普通じゃないからこんなことしたんだろうけど。
使われたブルドーザーはキャタピラー社製D9。総重量48トンとかいう化け物ですな。これに装甲つけて特攻、と。
ブルドーザーはコンクリ工場、タウンホール、銀行、図書館、地元新聞社を破壊し、途中制止しようとした警察を粉砕し(そりゃ粉砕されるだろう)、最後に身動きができなくなったところで警官隊の銃撃を受けて沈黙したとか。
なんというか、どーしょーもない事件でした。
土曜の飲み会で、MTHELの話が俎上に乗ったのでちと調べてみました。
長年の技術開発の精華といえば、HSST東部丘陵線の試験走行が始まったそうですね。元の開発母体が日航だったなんてもう誰も覚えてないんじゃないか? 日航から名鉄だったかに売却されたときの売却額が異様に廉いとかで、ぐっちょんぐっちょんの政治問題化してたなぁ。
悪い技術じゃないとは思うのですが、果たして花開くか徒花として散るか……?
読売新聞に「交通違反摘発→警察官にもみ消し料→贈賄現行犯で逮捕」なんて記事があった。
どーしよーかって思うね。
この若者というか馬鹿者が現金を差し出した辺り、二重に問題です。一つは法律違反が端金で何とかなるものだと考えていることと、警察は金で揉消してくれるものだと認識していることの二つです。
これまでは、「法律違反が金で何とかなるものだと考えている」人でも、金を渡すのは議員さんだったり知事だったり大臣だったりしたわけですよ。んで、そちらから圧力がかかってハラホロヒレハレ、と。警察そのものは金で動かない組織である、という最低限の共通意識が残っていたわけです。額だって2万円じゃ効かねーしな……。
つまりこの馬鹿者は、「自分の違反は2万円程度」と認識し、かつ「目の前の警官は金で揉消してくれる」という思いを抱いていたということになります。
恐ろしい話だ。良くも悪くも、近年の警察への信頼低下が引き起こした事件といえましょう。
これがこの馬鹿者個人の問題であればまだいいのですが……。
4月に勃発した富士通とサムスンとのプラズマ・ディスプレイ・パネルの製造特許訴訟ですが、和解となったようです。一体どういう和解内容だったかは秘密だそうですが、口ぶりを見ている限り、サムスンが折れたというのが内実かな。
相当旗色悪かったのかなぁ?
渡辺さん、「拘束で苦痛」と提訴=イラク撤退求め500万円請求 イラクへの違法な自衛隊派遣のために身柄を拘束され、苦痛を受けたとして、市民団体メンバー渡辺修孝さん(36)が8日、国を相手に自衛隊派遣差し止めと慰謝料500万円の支払いなどを求める訴訟を東京地裁に起こした。 外務省が帰国の航空費用の一部として請求した約2万3千円(215米ドル)の支払い義務がないことの確認も求めた。 渡辺さんは会見し、「サマワ市内は住民が射殺されており、非戦闘地域ではない。武装組織は『イラクに軍隊を派遣した日本人だから拘束した』と言っていた。3日間銃を向けられ、活動の場も奪われた」と語った。 訴状によると、自衛隊のイラク派遣は、「非戦闘地域」に活動を限定したイラク特措法や憲法に違反しているほか、国は外国で身柄拘束された邦人を保護する責務があり、費用負担は当然と訴えている。 渡辺さんは4月、フリー記者安田純平さん(30)とともにイラクで一時拘束された。 (時事通信) [6月8日19時1分更新]
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そう言えば、以前採り上げた「悪徳商法? マニアックス」v.s. 株式会社ウェディングの件ですが、先週(株)ウェディングが民事の請求を放棄したとか。刑事の方も告訴を取り下げようとして失敗してあたふたしてるみたいだし、間が拔けているというか見苦しいというか。
NHKの“その時 歴史が動いた”が日露戦争100年記念(?)で二〇三高地攻略戦を扱っていた。
日露戦争、就中旅順攻囲戦の主立った印象は、どうしても司馬遼太郎の『坂の上の雲』に由来するところが大で、凡将(あるいは愚将)乃木希典と伊地知幸介参謀にその犠牲の責任を帰することが多いわけですが、今日の番組を見て、それを統括する大本営の方にも充分に問題があったんだなぁと改めて思いました。
つまるところ、20世紀初頭のプロジェクトXだった、と。
大本営には情報処理能力がなく、第三軍司令部は無能、しかし兵卒は黙々と闘い、ついには旅順要塞を落とすことに成功したのだった!!
……。
いや、どこらへんが美談なんかな、と。
しかし今日の番組で旅順要塞のCGを見ましたが、一言で言って、攻略し難い。航空戦力と戦車なしでこれを叩けと言われたら、「帰っていいですか?」って答えるでしょうね(日露戦争時点では、航空戦力も戦車も存在しません)。時間制限がないのであれば、地雷と機雷で旅順を完全封鎖して包囲籠城戦に持ち込むのが一番上策でしょう。陥とすなんて考えない方が幸せになれます。
それを落とせといわれたわけだから、乃木希典も貧乏籤ではあるよね。
一番迷惑だったのは、死んだ将卒なんだけどさ。
忘れていたんですが、SafariについてはGenesisさんから既に報告を受けていたんですよ(^^; しかし自分の目で見てないので、本当に正しいかどうかまで判断できずに保留してあったという。とりあえずきさらちゃんの報告をもってページを書き直しておきました。
あ〜、やっぱ本調子じゃないや。
寝よ。
で、法務省の追加文字案を見てて、幾つか感想。(今の段階ではあくまで感想)
第1第2水準から採録したってことだけど、実際には「いわゆる康煕字典体」が使われているので、第1第2水準の規格票の例示字形とは違う字形が掲示されています。
勿論、それらは全て包摂されているので全く問題ないことになっています。
実際の現場じゃ問題出まくりでしょうが、とにかくJIS的には無問題です。
ここに掲示された字形は概ね某住基ネット統一文字コード表なんかに入っているものなので、行政の現場で外字コードの雨霰になったとしても、取り敢えず運用も可能でしょう。
しかし社会的な出版物ならともかく、住基ネット文字コードみたいな大がかりな外字システムを持たないような所で、問題がでまくるでしょうなぁ。顧客情報とかで、ゴネる客とかいるだろうし。
あと、何文字増やそうと常用平易の基準がどこにあるかについて、行政側が線引きを先にしとくことが既に無理なんじゃないかと思います。今回のにも入ってませんが、南極探検で有名な白瀬中尉の名前である「矗」とか、水戸黄門の「圀」なんかは、凄く微妙だし……(特定事例だが常用平易っぽい)。
究極的には戸籍法第50条の改正を行わないといけないのですが、こういう場当たり的な文字の増加で何とかなる問題ではないのではないかと思います。
一案としては、先にも挙げたような「過去に人名としての用例があるものは、基本的に受け容れる」というものですね。ただ、やり過ぎると江戸時代の洒落本から持ってくる馬鹿とか出そうだけど。
希望といえば「日本子ども社会学会」での調査によると、一日の終わりに「明日もきっといいことがあると思うか」という問いに「よく思う」「わりと思う」と答えた子供は、男子が30.3%、女子が35%なんだそうで。設問を見ないと調査そのものについての論評はできないけど夢も希望もない子供って増加傾向にあるんですかねぇ? 子供に夢や希望を与えるのって、衣食住に教育に加えて大事なことだと思うんですけれど……。
子供といえば、厚生労働省によれば、合計特殊出生率が1.29と過去最低を記録したと報じられていましたね。折角通した年金法案の、その算出根拠が崩れたという流れで。
個人的には年金がどうこうなんざどうでも良くて(いや、良くはないが)、純粋に日本の人口政策ってどうなってんのよ?と思うわけさ。
国として日本の未来図ってものを国は描いている筈で、その中には人口やら人口構成比ってのも含まれていて、そりゃ無茶な未来図も困りますが、納得できる範囲で政策による誘導が行われる筈なんですよ。
産業・雇用政策、外国人労働者の受け容れ政策、年金・保険政策、医療政策、教育政策、言語政策、治安・国防政策などなど、人口ならびに人口構成比が関る問題は多いわけで、「日本の人口はどのくらいが適正か」とか「合計特殊出生率はどのくらいを維持したらよいか」とか「人口構成比は制御してよいのか」などなど、議論の重要性は高いと思うんだけど、あんまり真面目に議論されてる雰囲気でもないよなぁと。
もっとも、この問題について私は全くといっていいほど貢献してないしする予定もないという人間なので、あまりとやかく言ってもしゃーないんだけど。
東大阪で、パトカーに追われて信号無視して交差点に突っ込んだトラックが軽乗用車と衝突、軽乗用車に乗っていた男女が死亡。
憤るほかないな、もう!
最近、同種の事件が多すぎます。
もちろん、逃亡する方により大きな問題があることは承知の上ですが、警察としても、後方からの追跡と同時に、連係して先回りによる封鎖を行うなどの対策が必要でしょう。
他にも事件分析として、追われた運転手がなぜ逃亡を図るのかの調査研究も必要でしょう。
私の価値観では、長崎で同級生を殺した児童の精神をどうこう論うより、よっぽど重大な問題なのですが、どうも世間様ではそう思っていない人が多いらしいです。
どうもここの読者には好きそうな人が多そうなので、紹介。
「時計代わりの海老サンド——目的外応用技術会議『ノットコン』報告」。
技術革新会議「NotCon」は「おそらく技術が本来目指していたのとは異なること」への応用に焦点を当てているそうです。
まあ、サンドイッチの具の腐り方から経過時間を推測する機械ってのは、確かにアレではありますな……。
「システムドライブに Program というファイルを作ると…」
似たような話が先々週うちでもあったなぁ。作ったアプリケーションがLFNに対応してなかったために想定通りの動作をしてくれなくって現場で応急対処、なんて話が。
有事法成立の日に。
中村正三郎のホットコーナーに大阪近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブの合併に絡んで、「ジャイアンツをセ・パ2チームに分けよう」なんてアイデアが載っていて、凄いアイデアだ!と感心しきり。
あんな宝の持ち腐れやってるくらいだったら、パ・リーグにも巨人一球団作った方がいいよね、確かに。別れても巨人だから、パ・リーグ球団待望の巨人戦! 放映枠だって取れるだろうしいいこと尽くめじゃん。
問題は、巨人がセ・パ両リーグを制覇してしまった場合ですが……。
cnet.com Japan経由、レッシグBlogより「科学と有用な技芸の発展を促すために」(オリジナル)。
溜め息しか出ない話だねぇ。
著作権を守ること自体に異議があるわけではないのだけれど、公益にそぐう著作権のあり方はもっと摸索されて然るべきだと思う。
昨日のことになりますが、UnisysのLZW特許が日本国内でも消滅しました。……した筈です。米国では去年無くなってますので、まさか日本Unisysだけが延長するとは考えにくいので。
この特許の問題では、うちのサイトでもGIF画像を全部PNGに変更したりと、散々面倒をかけさせられました。したがって、特許が切れたからといってPNG画像を全部GIFに戻すなんて阿呆なことはしません(笑)。
知財権の保護が必要だということ自体は分かってるんですけどね、こういうサブマリン特許みたいなやり方は規制すべきではないかと思います。
他にも最近ではMPEG-4関係など、特許が普及の足枷になってしまっているものが散見される状態です。
特許には年限があるので、ごうつくばって“酸っぱい葡萄”になってしまえば物笑いの種として後世に伝えられましょうが、近年では酸っぱい葡萄になったのは制度が悪いからだと言う輩が多いようで困ります。
知財権でも著作権の方は混沌というより何やら破滅的な方向へチキンレースをしているように思えます。
私なんぞは著作物なんてものは利用されてなんぼだと思っているので、不当な利用を禁じるくらいでいいと思っているんですが、時流は正当な利用以外を禁じる方向へ流れていますよね。
第一宇宙速度なんて簡単に言っちゃったけど、今回の速度は秒速1kmくらいですので、軌道速度まではまだあと8倍くらいの速度を出す必要があるんですよね。実は宇宙ロケットって奴は、高度を稼ぐためではなくて、軌道速度を出すためにあれだけの燃料を積んでるんです。高度を上げるのは、空気抵抗を減らすために過ぎません。
衛星軌道に乗る、というのはそれだけ大変なことなのです。
無人ロケットによる打上げも、今の日本は色々あって進んでいません。本当ならH-2Aに拘らずにΜ-Vで打上げるとか、やった方が良いんですがね。
大型ロケットで2年に3回くらいの打上げよりも、小型〜中型ロケットで年に3〜4発打上げた方が技術政策的にはメリットが大きいと思うのですが、どうなんでしょうか。最近は民生部品を使った小型衛星も多いので、わざわざH-2Aピギーバックを待つよりも、適当な品質(=確率的に失敗する)のロケットを数射つってのも必要ではないでしょうかね。
イラクで拉致されていた韓国人民間人・金鮮一氏が殺害されました。斬首の上、死体にブービートラップが仕掛けてあったそうです。アル・ジャジーラに届いたビデオには斬殺シーンもあったそうですが、放送はしていない模様。
このように、今イラクにいる外国人は、米英軍に直接関係のあるなしを問わず、こういう事態に巻込まれる可能性を孕んでいます。
命が助かっただけで良しとせにゃならんような状況下で、あまつさえ国を訴えるような輩がいることを、とても残念に思います。
海の向こうから、AOLの顧客情報が流出したとかいうニュースが。今のところ件数不明ですが、世界最大規模の漏洩になりそうですねぇ。
犯人は別の従業員のアクセスコードを使って犯行に及んだとのことで、一体誰がどのように責任を負うのか興味深いところではあります。
ロイター電なんですが、「Other nations gaining on US in air power -general」で、なんか2月に行われたインド空軍との合同訓練「Cope India 04」で、インド空軍のSu-30に米空軍のF-15cが安心できる状況ではなかった、というとなんか微妙な表現ですが、要するにいい勝負になったんでしょう。
まあ、Su-30といえば80年代の終わりに生まれたSu-27を原型とし、近代化を繰り返した機体で、技術世代的に言えばF-15Eかそれより新しいくらいなわけで、いい勝負になったからといって驚くほどのことでもないですな。
なんか記事でインタビューを受けてるHal Hornburg大将はF/A-22とかF-35を早く導入しようぜぇって感じでえらく政治的な発言をぶっ放しておりますが、それはともかく、日本としても安穏としていられない状況ではあるのですよね。
Su-27系というと、近隣では中国が導入国です。対して日本はこれまたF-15Jを200機以上導入している、世界最多導入国だったりします。これがいい勝負という話になれば、極東地域の軍事バランス、ひいては外交問題にも発展しかねませんな。
とかく費用対効果では圧倒的にSu-27系の方が優れている分、日本の次期主力戦鬪機の選定には慎重を期す必要があるでしょうね。
参院選の候補者の情報を見ていて思い出したんですが、確か参院選って定数配分が違憲寸前じゃなかったっけか?
1月以降、定数配分が是正されたという報道も聞かないので、前回のままなんだろうが……いいのかよ、それで。
究極的には、参議院の存在意義とかそう言ったものを明確にしないといけない問題ではあるので、今ちょこちょこと定数を増減させたからといってどうにかなる問題ではないんだけど、無為無策ってのも困るんだが。ちゃんと仕事してるのかなぁ……。そりゃぁ確かになくてもいい議院ではあるんだけども(爆)。
で、参院選の直前ではあるんですが、財務省が、国の借金が700兆円とかちょっと信じられないような発表をしてます。一年で34兆円くらい増加してますね(ぶばっ)。
与党に投じるか野党に投じるかとか言ってる場合じゃなくなるんじゃないか、そのうち……。
漸く読書に充当できる時間が増えてきたので、積読だった『25歳の艦長海戦記—駆逐艦「天津風」かく戦えり』(森田友幸著/光人社刊)を処理した。
弱冠25歳、海軍大尉でありながら駆逐艦艦長……というと大拔擢のようにも思えるが、実は補任された駆逐艦天津風は艦首3分の1を喪った補修艦。速力半減、戦鬪能力は4分の1以下。それを内地まで回航しろという命令に、果たしてこの新任艦長はいかに立ち向かったか……という感じの自伝。
戦中のプロジェクトXというか。
より上位の軍政、戦略、戦術レベルで完全に失敗している状況下で、個艦レベルの奮鬪努力がいかに空しいかということを強烈に訴えてくる本でした。努力は貴いし、命がかかっているから全く不真面目ではないのですが、それ故に悲劇的というか喜劇的というか……。
より上位の問題が引き起こした末端の悲劇として読み取るのが良いのかなぁ。
やっぱり東十条から歩くことになった。
この本で提示された、ある意味とんでもない「評価」は、打者は選球眼(出塁率)が第一、長打力が第二、その他の能力は後回し。投手に関しては与四球、被本塁打、奪三振が投手の能力を評価する項目、などなど。バットがボールに当たったら、それがヒットになるかアウトになるかは、ある意味「運」であって守備力が介在することは殆ど無い。犠打や盗塁やヒット・エンド・ランなどは勝利に貢献しない、などはデータが示されてしまえば確かにその通りと降参するしかない。
野球を主観的に見ず、とことん客観的に数値だけで評価することに異論を挟む向きもあるだろうが、それはファンとして楽しむのと、効率的経営を追求するのと、立場が違うからしょうがないだろう。
日本ではバファローズとブルーウェーブの合併に絡んで再編案が飛び交っていますが、一度に全てはどうにもならないにしても、いい加減プロ・アマ間の選手流動性の確保なんかは必要だと思う。人材をもっと有効活用できる選手市場が必要だと思う。
大体、プロ野球選手なんて特殊能力保持者みたいなものなんだから、プロを引退してもアマ選手としてプレーする、あるいは高校野球や大学野球の指導者など、本来引く手数多であってもおかしくないのに、日本ではプロを引退したら即野球廃業みたいな状況になっている。
プロで通用しなかったからアマに戻る、などというのも数年前までは不可能だった。今でも条件付きだ。ちなみに更にそこからプロに再復帰する、なんてのも漸く前例ができたくらい。
人材の高流動化が前提になければ、唯のリストラになって有為の人材を野に放つことになりかねないと危惧しています。
選挙といえば参院選が近付いてるわけですが、是非参院選の前に読んでおきたい本として、「反社会学講座」なんてのがあります。知っている人は知っている、「スタンダード 反社会学講座」の書籍版ですが、データが更新されていたりするので、改めて読んでも面白い本です。
ちなみに、この本の内容はデタラメです。
ではなぜデタラメな内容の本に意味があるかというと、社会学的手法をそのまま踏襲してデタラメな結論を導いているからなんです。
つまり、社会学的手法は正しいかもしれない結論をも導けるが、デタラメな結論も導けるのである、と示している訳です。
物の見方を養うのに、こういう出鱈目さはどこか不可欠だと私は感じています。もっとも私はまともな人間なので、できるだけマトモなことを舌に乗せようと日々苦労しているのですがね。
で、マトモじゃない話。
cnet.com Japan経由、レッシグBlogより「DRMで保護された憲法」(オリジナル)。
著作権のない公文書である米国憲法を電子ブックにして著作権管理機能を付与して売る。
著作権法の精神はどこらへんに見出せるのであろうかと激しく悩む。
そんなものはない、と断ずるのが最も簡単だが。
スキャナ動かしてPhotoshopいじってInDesign叩いてエディタ開いてメール送って調べものしてPerlこねまわして……本読む暇もありゃしない。
無職って忙しいわ……。
ライブドアがバファローズの買收に名乗りを上げたそうですね。経営規模を考えると、大丈夫なんかいな、と思うのですが、より大きな決断をさせられるのは球界側でしょうね。
元々買收先が無いことが原因の一部だったわけですから、ここで手を挙げる企業が出てきたことは、本来歓迎せねばならんわけです。しかし、あの組織は何故か非合理で奇天烈な行動を取ることが多く、今回もまた、どうなるか分かったもんじゃありませんね。
私は、もっと真面目に球団のことを考えてくれと言いたいですね。球界なんて大きなことは言いません。自分の球団をいかにしたら黒字に導けるかを、もっと真剣に考えて欲しいです。そのことを突き詰めていけば、自然と球界全体のことを考えられるようになります。作物を育てるのに、土壌から考えられるようになるように、ね。
あと一つ期待しているのは、ライブドアなら先日紹介した「マネーボール」ばりの経営をやってくれるんじゃないかというところです。
時事通信で、「ホログラムで外国人登録証=偽造中国人を逮捕−愛知県警」という報道がありました。
技術の進歩って凄いなぁ(呆れ顏)。
たしかEUのユーロ紙幣と日本の新紙幣がホログラムを使っていたと記憶しているけど、本当に鼬ごっこだねぇ。
日本の新紙幣は年末から流通する予定だけど、新技術もどのくらい保つのやら。